このシリーズ、「魔眼蒐集列車」と銘打っているけれど、実際に魔眼蒐集列車編に入るのはだいぶ後なのか。第三話も予告見るとエルメロイ教室の弟子たちの話ですし。
そんでもって、この二話は館モノの探偵推理小説を踏襲しつつ内弟子グレイの紹介編、みたいな感じのオリジナルストーリーになってました。
どうでもいいけれど、海外の探偵モノって車で屋敷まで乗り付けたときって駐車場に止めたりする描写がなくて、なぜか門前にそのまま直接乗り付けてそこに車を置いていく、という印象があったので門前に横付けすらせず、道路の真ん中にそのまま駐めてしまうエルメロイ先生に、思わず「おおぅ」と歓声をあげてしまった。

アニムスフィア家というと、天体科を牛耳るロードの総領家であり、FGOでもカルデアを作った魔術師の家であります。オルガマリー・アニムスフィアは「魔眼蒐集列車」編でも主要キャストの一人であり、その予習編とも言えるのでしょう。天体科がどのような魔術を取り扱っているかの大雑把な説明も今回なされていますし。
そして、ロード・エルメロイ鏡い了件簿シリーズの基本である魔術師が関わる事件においては
「フーダニット 誰がやったか」「ハウダニット どうやってやったか」。魔術師がどんな超常現象を起こすか限定できない以上、
このふたつに意味はない。
ただ「ホワイダニット どうしてやったか」だけは例外だ。
魔術師ほど嘘のつけない人種はいないのだから。
というコンセプトをこの上なく示す回でもありました。
表向きと言うか、建前では「犯人」の動機がその魔術師としての業……根源に迫るには人の寿命では足りなすぎる、というところにスポットを当てて描いていましたけれど、事件が一応の解決を見たあとに付け加えるように探偵役のエルメロイ先生がチクッと刺すように依頼者である元教え子のメアリにこの事件に秘められた意図の可能性に言及だけして、さっさと去っていくあたり実に探偵ものの基本を踏襲していて、思わずニヤリとしてしまったのだけれど。
最高だったのは最後の最後に描かれたワンシーンのワンアクションで、あのたった一挙動をもってこの事件における「ホワイダニット」を表し切ったんですよね。あれは凄かった。何も言わず、何も背景を語らず、表情すら映さず、手の動きだけですべてを物語ってみせた。このシリーズ、マジで期待以上のものを見せてくれるかもしれない。

まあ、あのグレイの気合入った描き方見てればわかるんですけどね。あの口元というか唇の艶やかさなんかはかなり力入ってるよなあ。