【暗黒騎士様といっしょ! 2.武士道とは恋せよ乙女と見つけたり】 笹木 さくま/乾 和音(artumph)  ファミ通文庫

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「お主臭いぞ」というガーネットの一言で迷宮探索をお休みすることになった日。漆黒鎧を洗濯中のアルバが出会ったのは、史上最速で六階級冒険者に昇りつめた神速のチドリだった。チドリはアルバが目の敵にしている暗黒騎士と気づかぬまま、剣の稽古にデートにと親交を深めてしまう。一方、チドリの所属するクラン・白翼団は、国の命令で暗黒騎士の暗殺計画に協力することになり―。恋と野望が交差する、伝説の暗黒騎士の新たな伝説、第二幕!

アルバってば、思ってることがもうガーネットにはダダ漏れを通り越して、全部読心で読み取られてるんじゃないか、というくらいに正確に伝わっているの、もうこれ喋ってるのと変わらないんじゃないの!? ガーネットだけならともかく、ルーファ姫の方もなんか普通に伝わってるし、アルバのあんまり喋らない設定ってもう意味成してないような気もするのだけれど、新参のチドリ相手ならまだ需要はあるのか。
そのチドリの方は、偶々素顔で会ってしまったアルバに即座に陥落。ってか、イケメン好きすぎる。いや素顔のアルバが美形極まっている、というのもあるんだろうけれど、チドリって父親の復讐でガチガチに鎧っているだけで中身は武人気質というよりも乙女気質よりだし、王子様願望が強いようなので、アルバはストライク過ぎたんだろうけど。
それにしてもチョロすぎる!
いやこれ、アルバじゃなくてもイケメンで口説き文句の上手い男なら誰でも堕ちたんじゃねえの!? と思ってしまう程度にはチョロい! 史上最速で六階級にあがった、ということは冒険者になって殆ど間を置かずに実力者の仲間入りをしてしまったわけですから、気安く声をかけられるシチュエーションとか少なかったのかもしれないし。
まあアルバの剣術流派が自分のそれと似ている、という共通点なんかもあって色んな意味で話題が尽きないという相性もあったんだろうし……って、アルバ喋んないんじゃなかったのかいな、と思う所なんだけれど、やっぱり割と普通にコミュニケーション取れてるよなあ。

そのチドリが所属するクラン・白翼団もダンジョン深層の暗黒騎士をどうしても倒せずに停滞中。パーティーも勝ち筋が見えてこない相手に攻略断念も考慮に入れ始め、とどうしても暗黒騎士で行き詰まってしまうのか。アルバも強いは強いんだけれど、チドリと比べてそこまで突出しているという風でもないし、やり合うとなるととてもじゃないと敵いそうにないんだよなあ。ルーファとガーネットもまだ成長途中だし。チドリが今後協力してくれることになっても、パーティーのバランスはまだ取れてるとも言えないし、国からの妨害はいや増すばかり。残り時間も少ないのは、ダンジョン内の変容からも明らかで、どこかで三段飛ばしくらいでステップアップしなければいけないんだろうけど、どうにも目処が立たないなあ。
国王も本腰になって妨害に入ってくるようだし、さてどこに打開策があるものか。

1巻感想