【デート・ア・ライブ アンコール 9】 橘 公司/ つなこ 富士見ファンタジア文庫

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「あなたたちは何者?」
士道不在の五河家で精霊たちと両親が邂逅!?「そろそろ将来を見据えて、あたしたちの愛の巣を買おうと思うっちゃ」漫画家の二亜がマイホーム購入計画!?「…求人情報誌とかリクルートサイトとか見てみたけど、何なのあれ。なんでみんなあんなにコミュ力求めるの?」学校に行きたくない七罪が就職活動!?「―『塔』への挑戦を希望する」士道の未来の伴侶(自称)折紙が花嫁修業!?変わろうとしていく精霊たち。「なんと…!これが船だというのか!?」そんな精霊たちと士道が乗った豪華客船で何も起こらないはずもなく!?さあ―変わらない賑やかな日常を楽しみましょう。
表紙は二亜。歳を考えろ、とか言ってはいけない。
いやでも、実際二亜って精霊たちの中では唯一の大人なんですよね。なのでか、精霊たちに対しては庇護者として振る舞う士道がただ一人甘えた姿勢を見せるのも彼女だけなのである。あのキツイ当たりを甘えてるというのか、と疑問を覚えるかもしれないけれど、士道が塩対応してみせるの二亜だけなんですよね。それって、つまるところ二亜に対して全然遠慮していないという事であり、不満や不平を隠さずぶつけられる相手、それを笑って許してくれる人、と士道が無意識下でも思ってるということなんじゃないでしょうか。まあ、塩対応される理由の殆どは二亜の自業自得ではあるのですけれど。でも、いつもおちゃらけた態度ばかりとってる人ですけれど、肝心な時にいつも士道を庇護し支えて導く姿を見せてくれるのも彼女なんですよね。
大人のキャラは幾人も居ますけれど、そこまで踏み込んだ関係の人はいないですし、二亜が来て馴染むまでは令音さんがそのへんの役割を担ってたとも言えるのでしょうけれど、彼女の士道への感情は非常に特殊なものだったわけですしね。
あの二亜のズボラで自堕落でお世話しがいのある生活スタイルは、実のところ世話好きで結構家事好きな士道とは相性バッチリだと思うんだけどなあ。
ともあれ、二亜の士道のみならずみんなのお姉さんというスタイルはほんと好きです。橘先生もよっぽど二亜の事好きなのか動かしやすいのか、シリーズ終盤は何気に二亜と七罪の二枚看板だったような気がします。
にしても、二亜の短編で出てきた不動産屋の青木女史、モブなのにやたらキャラ立ってたなあw

作中でちゃんと出るのは初めてでしたか、士道と琴里の両親である竜雄・遥子夫婦。いやあ黒リボンの琴里ってお母さん似なのか。サプライズ帰宅した二人を待ち受けていたのは、折紙を筆頭とした精霊少女たち。もはや魔境である。いや、普通なら四糸乃とか十香とか七罪とかならそんな拗れるメンツではないはずなのだけれど、そこに折紙がいるだけで大惨事である。こいつはほんとにーw
そこに暴走しがちな美九やら八舞姉妹が絡めば目を覆わんばかりのことに。
いやうん、あっさり受け入れないでちゃんとビビってくれる五河夫婦、常識人らしくてよかった。でも、常識人とは言ってもこの二人って過去を遡れば、士道の前身だった崇宮 真士と真那の友人だったんですよね。そんな彼らがラタトクスに入り士道を引き取ることを決意するに至ったのには、かつての友人の死と失踪にそれだけ思うところあったから、なんでしょうけれど軽々に決断できることではないだけに、生半可な人たちじゃないんですよねえ。
しかし、五河のお父さん。何気にラッキースケベ体質だったりするの若かりし頃が気になりますなあ。相手、奥さん限定だったのか。

七罪チャレンジ、後発となる本編21巻での一年後のエピローグでは、ちゃんと学校に通い出してる七罪だけれど、そうかその間に挟まるのがこの話なわけか。以前に出来た友達ともう一度縁を結ぶお話なのだけれど、何気に七罪、文化系創作スキルではジャンルを問わない超天才だった、という。いや、七罪ちゃんマジすごいんでないのこれ? 引きこもりでも十分やってけるレベルじゃないですか。二亜のアシやってるのって単に器用だからという問題じゃなかったのか。
残念ながら七罪本人は自分の才能にさっぱり気づいていなくて、どうやら将来にもまったく寄与しそうにないのが勿体ないのか、本人はそれで良かったのか。

折紙、花嫁修業に勤しもうとしたら花嫁修行になってた件について。普通にこう、『魁!!男塾』の驚邏大四凶殺みたいな花嫁修業場がある世界とかやだなー。ってか、折紙は花嫁修業するならまずこう常識を学ぶことから…って書いてて折紙鳶一にそれを仕込む無為さをひしひしと感じて虚しくなってきたのでやめとこう。


美九ってもはや存在自体がスキャンダルみたいなもん、というかマジでアイドルちゃんとやってたのかこの子。自重を全くシない知らないそのスタイルからして、番組前の楽屋挨拶ぐらいから可愛い共演者とか居たら粗相してそうなんだけど。というか、本番中でも構わず、というのが容易に想像できてしまうのだけれど、今までそういうのって噂レベルで留まってて発覚とかしてないのかー、そうかー。
てか、普通に張ってたら士道の家に入り浸ってるのすぐにバレそうだけれど。


今回、珍しくアンコール常連な狂三さん、出番少なかったんだけど、少ないなりにその少ない出番で存在感示しまくって色々持ってってしまうの、さすがです。この人、暇なときはひたすら猫追っかけてるのか? なんか、猫狂いなの信者層にまで周知されてしまってるっぽいのだけれど。
オールスターキャストなクルージング編では、当人最後の方まで登場しないにも関わらず、シージャックに現れたアレな人たちのせいで風評被害的な意味も含めてえらいことに。あと、アレな人たちはともかく狂三の猫耳スタイルはお目にかかって見たかった。


シリーズ感想