【信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 3.冷血なる氷の彫刻姫】 大崎アイル/Tam-U オーバーラップ文庫

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クラスメイトと共に“忌まわしき竜"を討伐したゲーム中毒者(ジャンキー)の高校生・高月マコト。
討伐の功績で水の国(ローゼス)の王都に招かれたマコトは、かつてマコトを利用価値なしと切り捨てた王女ソフィアと再会する。
王都滞在中もソフィアに冷遇されるが、その折に突如無数の魔物が強襲。
王都滅亡の瀬戸際で危機に瀕したマコトに、女神ノアより思わぬ神託が下される――
「マコト……ソフィア王女を使いなさい」
窮地を切り抜けるには確執を超えたソフィアの助力が必要で……!?
クラスメイト最弱がマイナー女神と最強へ至る異世界攻略ファンタジー、第3巻!
――そして、ノアが囚われし『海底神殿』への道が開く。
イラストのローゼスの第一王子のレオナートが見た目完全に女の子なんですがw
衣装もそれ、ドレスじゃないの? 絵師への指示をお姫様と間違えたんじゃないか、というくらい女の子な見た目なのですが、性格も素直で純粋に慕ってきてくれて実に可愛い男の子なのである。うん、こういう性格が可愛い子は女の子よりも男の子の方がいいよね、だって可愛いんだもの。
まあこれだけ可愛い弟が将来継ぐだろう国を守るためには、姉姫さまとしては肩肘張らなきゃならないよなあ、と理解できなくもない。実際、彼女が使っていた精神系スキル。マコトの明鏡止水に似たものだったんだけれど、それは普通に使っていたらそりゃ誤解もされるだろうし人望も無くしちゃうだろうなあ。そのスキルのマイナスを補うだけのカリスマ性がどうしても足りていないのだから。
前回、マコトを侮辱してきてえらい顰蹙をかってしまった騎士のおっさんも、腰を据えてちゃんと付き合ってみると裏表のないいいおっさんだったんですよね。わりと酷い降格のされ方をしたにも関わらず、忠誠心なんかも全然落ちてなかったしねえ。愚直さと頑なさの悪い面を見てしまうとろくでもなく見えてしまったけれど、偏見や誤解をお互いに解いて付き合ってみると相手の真っ直ぐさが実に気持ちいい人物なのでした。マコト、あれ騎士のおっちゃんの事なんだかんだと好きになってるよね。
こうしてみると、水の国の人たちが何だかんだと性格が純粋で善良な人が多いことがわかってくる。世界的にも人種差別が少なくいろんなものを受け入れる器がある、というのもそういうお国柄というものなんだろう。ただ、それを国同士の付き合いとしてみるとお人好しなのはやっぱり不利なんですよね。そんな弊害をなんとかしようと規律を必要以上に正し、それぞれが無理をしてきたひずみが、あの上層部のギスギス感に出てしまっていたのではないでしょうか。
それも、マコトとふじやんが水の国に定着した事で何とか余裕が出てきた、と思いたい所。一息つけて周りを見渡す余裕が出てくれば、結構全然違ってくるものですし。少なくとも、ソフィア姫に関しては覿面に効果があったみたいですし。
しかし、親友たるふじやんがまた頼もしいったらありゃしないなあ、これ。商人系、あるいは生産型の物語の主人公を間違いなく張れるだけのポテンシャルの持ち主であるだけに、表の商売のみならず、裏で他国が伸ばしてきている謀略のたぐいをこっそり片っ端から叩き潰している様子とか、やり手にも程があるんですが。これで気遣いも上手ですし女性への優しさの質も紳士的で、そりゃモテるって。
まさかの、マコトよりも早くの女性陣の合従軍によって年貢を納めることになるとは思いませんでしたが。そのあたり、ルーシーとアヤの方が積極的だったし、まさか仲の悪かったニナとクリスがあそこまで意気投合してしまうとは。
マコトと言えば、なぜかレオナート王子と同衾してるしw 8歳くらいの可愛い男の子と朝チュンw

さて、ここで一足早く最終目的である女神ノアが封印されている深海神殿への初挑戦に。ってか、ダンジョンのスケールがまたとんでもないことに。そもそも、肝心の神殿にたどり着くまでが難易度高すぎません、これ?
でも、先に一度最終目的地を偵察という形ではあっても一見させてくれる、というのは面白いアプローチだなあ。難易度がたしかにこれだとひと目でわかる。果たして、どうやってこれを攻略するのか、マコトが悩むのを追うのにも楽しみが増すというものであります。


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