カオス レギオン04 天路哀憧篇

【カオスレギオン04 天路哀憧篇】 冲方丁/結賀さとる  富士見ファンタジア文庫

「……トール、何をしているんだい? 僕の影であるお前が……どういうつもりなの?」
「喧嘩ですよ、レオニス様」



 おろろ〜〜ん(泣
 うーぶーかーたーーーー!
 悔しいがやっぱり弱いんだ、こういう展開もろ弱点。今回は双方の対比がまた上手かった。
 これの主人公ってジークじゃなくてトールじゃないのか、と思うのは私だけでしょうか。ってかトールだろう。
 キリーキリーキリー、おろろ〜ん(泣
 雑誌掲載分に加筆修正しての発売らしいのですが、私雑誌読んでないんですよね。でも、この厚さ。全部リテイクしたんじゃないのかってくらい厚いんですけど。
 新刊が出るたびに思うんですけど、第一巻の出し方が悔やまれるばかり。でも良い方に考えるなら、あっちで既に決着を付けてしまっていたからこそ、後刊ではドラクロワという最終目標の動向を最低限しか露出せずに裏方に徹させ、ジークを支柱にして、ノヴィアやレオニス、トールの成長や煩悶を主軸にするという話の筋に出来たんだろうという見方も出来なくはない。
 特に、当初はあまり目立たない一話で出番が終わってもおかしくないようなゲストキャラのように見えたトールは化けた化けた。レオニスの忠実な側近として、影としての立場が強かったはじめの頃から比べて、ジークたちの旅を影から窺ううちに徐々に影響を受けてレオニスの唯一の親友としての自分を強く自覚していく。さり気ない変化ながらこの既刊の積み重ねがなかったなら、今回の思い切った行動はなかったでしょう。そして、彼が臣下ではなく親友として動かなければ、レオニスは堕ちてたでしょうね。しかも、なんかレティーシャまで微妙に心境が変化してるっぽいし(w
 この蝿使いの女の子、ウブカタさんと古橋氏の対談によると、妹萌え初挑戦のキャラらしい。腕に抱いた兄の頭蓋骨としか喋らなくて、服の下から蝿がウジャウジャという際物といえばキワモノなんだけど……私は好きですよ(w