Room No.1301 #3 同居人はロマンティック?】 新井輝/さっち  富士見ミステリー文庫

 ぶっっっっっっ飛んだ!! 
 外から中まで今回はもうそうとしか言いようが無いっす!
 今回は帯からしてスゴすぎ。 
 HHHHってぶっちゃけすぎ!! ところで、リンク先の内容紹介がジャンプの次週予告並に大間違いなのはなんなんでしょう(汗

 あと、あらすじがぶっちゃけすぎ!! 実際に書き出してみましょう。

<これまでのあらすじ>

普通の高校生健一はそれまでをしたことがなかった。
しかし、ある日知り合った不思議な
芸術家の少女・綾と(しかも五回も)をしてしまう。
その後なんでかわけもわからないうちに
姉のホタルともをしてしまう。
その後なんとなく、
綾とアダルトビデオを借りに行ったりなんだりしたが。
今度は知り合ったクラスメイトでをしないと
眠れない少女・冴子ともを(しかも四回も)してしまう。
でも、健一はつき合っている彼女、
千夜子とはまだせずだらだらと関係をつづけている。
それが、健一の
夏休みの前までのできごとだった。



 いやまあその通りなんだけど、ぶっちゃけ過ぎ!! 要約し過ぎ!
 二巻は登場人物紹介で、Hした女の子には語尾に「H済み」とか付いてるもんだから、今後さらにH済みが増えていくのかと思ってたら完全にしてやられましたぜ! 読んだときひっくり返ったよ、ほんと(w

 あらすじだけ見るとなんちゅう小説かと思われそうですが、三文エロ小説とは全然違います。
 真っ当な恋愛小説かというと首が捻じ切れるほど傾げてしまいそうですが、どれだけ不思議だろうと恋愛小説なのは間違いないかと。
 しかし、本当に妙だ。謎だ。不可思議だ。変な話。主人公の健一が変なんですよー。なんかズレてるというか欠落してるというか。普通すぎて掴みどころがないもんだから、とんでもないことやってるくせに読んでるこっちまで全然おかしく思わない。プロローグの八雲氏とツバメ嬢の認識の食い違いは見事にこの作品の変さを表現してると思う。普通の認識で言ったらツバメ嬢が怒ってるように健一って彼女がいるくせに他の女とエッチしまくってる不貞野郎なんですよね。最悪な男のクズ。ところが、読んでるとそれらの行為が問題とは全然思えないんですよね。なにも変なことはしてないように見える。当事者に近いところにいた八雲もツバメにそれに近いような事を言ってる。こりゃ解けないミステリーだ。
 彼女である千夜子との恋愛初心者同士の初々しいというかたどたどしいやり取りをしてるときの健一と、冴子や綾と接するときの健一とにまるで差異が見られないのも、何も問題でないように見える一因なんでしょうか。この野郎、浮気してるヤツに特有の罪悪感とか背徳感、まるで持ってないし。全然悪いと思ってないっぽいし。それでいて、厚顔無恥という人物でもないし。どういう状況でも一貫して同じような淡々とした態度。綾や冴子ほど分かりやすくは無いけど、確かに健一もどっか壊れてるっぽい。自分で言ってるような感情が乏しい人間というだけでは説明が付きがたい。変だ。
 いや、しかしこの読んでるときの異世界に迷い込んだような酩酊感は、表現の仕様がないですね。本当に変。一見普通っぽいのを装ってるものだから、余計に不思議な感じがする。なんなんだろう、これは。ちょっと尋常じゃない作品かもしれない。そんでとてつもなく面白い。この手の小説に対しては場違いな感想かもしれないけど、ワクワクします(笑)

 二巻に引き続き【同居人は〜〜】だったので、二巻と同様冴子のことかと思い込んでたのですが、読み進めていくうちにこれは違うなーと。考えてみたら、有馬冴子はロマンチックから一番程遠いタイプのわけで。でも、この人もロマンティックとは程遠い印象だったんだよなあ、だから想像だにしなかった。エピローグの展開は驚きと納得。もう一度関係を持つのは二巻のプロローグで出てきた話題で想像は出来てたんだけど、まさかこう直接的にぶつけてくるとは。
 しかし、処女だったのか〜〜〜。そりゃああかんなあ。これまでの流れとは一線を画した激しい想いである以上、これが転機になってくるんだろうか。ああ、やべえ、すっげえ次が楽しみ。

 とあとがきに目を通してみたら、最後までぶっ飛びましたーっ!!
 あざの耕平氏の【BBB】を読んでる人ならひっくり返るとんでもないあとがき。もう隅から隅までぶっ飛びすぎ!!