真月譚月姫 1 (1)
【真月譚 月姫 1】  作画:佐々木少年  メディアワークス

 電撃大王に掲載中の『月姫』の漫画化作品。
 生憎と電撃大王は購入も立ち読みもしていなかったのですが、これの評判は聞いていましたんで、待ちに待ってましたた単行本化。さっそく買って参りました。で、読みました。
 嬉しい誤算。実際かなり期待してはいたんですが、その期待していたものよりもかなり良かったです。作画に動的な躍動感があってかなりしっかりとしたアクションシーンが描けているし、構図や演出、表情なんかの見せ方もはっきり言って上手いです。こういうゲームや小説、アニメの原作付き漫画を手がける漫画家って、言葉は悪いですが結構「漫画」が下手くそだと感じる人が多いんですが、この佐々木少年さんはまず漫画家として実力ある方なんじゃないでしょうか。よくまあ漫画化するに当たってこの人にしたもんだ。
 いや、もう何より見てくれが違和感なくゲームの登場人物そのままで、しかもそれがちゃんと一こま一コマ違った表情をして色んな動きを見せてくれるわけですから、もうタマランです。こいつはステキです。面白いです。
 月姫が漫画になってるよーっ、となんか当然の事のはずなのに感動してしまいました。こいつはイイです。

 例の17分割シーン、実際こうして見せられるとかなりえぐい。そりゃ、あれが生き返ってきたら逃げますよ、逃げる。怖いよ。
 あと、印象的だったのが冒頭近くのシーン。志貴がどうして死の線が見えてしまうのを嫌がるかの理由についてはゲーム中の描写でも頭では理解は出来ていたんですが、こうやって絵にして表現されると物凄く実感できました。そりゃ嫌だわ、これは怖い。世界があんなにも脆くて死にやすいものだというのを見せ付けられ続けては、そりゃ気が狂いそうになりますわ。あそこで青子に会っていなかったら、まず志貴は死ななくても異常な人間になっていたでしょうね。ゲームでは漠然としか分かっていなかったですけど、漫画の方でそれがよく分かりました。

 それと、シエル先輩がすっげー格好いいんですけど。謎の技使ってるよっ、これいいなあ。