カレとカノジョと召喚魔法】 上月司/BUNBUN  電撃文庫

やべえ!! やべえやべえ、きたきたきました。ツボ突きまくり。すっげええ面白かった!!
乾杯!! ビバビバ!! 大好きだぁぁーー!!


綺麗で乱暴者で胸の小さな幼なじみは好きですか?
 カレ:水瀬遊矢。私立風見野高校一年生。頭脳すこぶる明晰、緊張感なし、恐怖心なし。
 カノジョ:白銀雪子。遊矢の同級生。容姿端麗。過去の“治療”の影響で運動能力抜群。
 召喚魔法:八年前、カノジョが大怪我をした際、カレがカノジョを救うために行ったモノ。召喚されたのは悪魔。契約の代償は緊張と恐怖。
 カレとカノジョと召喚魔法:カレとカノジョが、失われた感覚を取り戻すため、契約に従って悪魔を見つけ出そうとして……。



こりゃあ、主人公はカレの方じゃなく思いっきりカノジョの方ですな。内面描写も視点も雪姫中心に進んでるし。
なんでこんなにハマったのか考えてたんだけど、微妙に、微妙にですけどこの雪姫がDクラッカーズの梓に似てるんだわ。表向きのパワフルさ、明るさ、強さ。それでいて実際は臆病で落ち込み易くて繊細なモロさを持つ内面。でも本質的なところでは眩しいくらいの挫けない強さを秘めているところなんか、度々太陽に例えられた姫木梓になんとなーくね。対する幼馴染の男の子の方が影的な存在になっていて、女の子の方が保護者のつもりで頑張ってるところなんか、これもちょっと関係的に似てるかなーと思わないでもない。
言っておきますが、Dクラッカーズとはだいぶ毛色の違う話ですから。遊矢も物部景とはだいぶ違うキャラですし。
しかし、これと似たようなタイプの作品、ありそうなんだけど思いつかんな。タイプとしては召喚魔法やらが出てくるようにファンタジー要素を詰め込んだ学園ものとして考えてもいいんだろうけど、どうも材料が一緒でも調理法が違うと言うか味付けが違うと言うか。悪魔やら魔法やらその他色々出てくる非日常的な要素が、思いのほか自己主張してないんですよね。なんと言ったらいいのか分からないんですけど、小道具に収まっていると言うか、背景に違和感なく埋没しているというか、設定を意識させないと言うか。
感覚的なものなので、どうにも表現しにくいんですけど、ちょっと今までに覚えがないんですよね、こういう感覚。

なんにせよ、色々目に付くところはあるんですが、私にゃそんな未熟さなんてどうでもいいですわ。文体といい、作品の雰囲気といい、駆け引きの描写といい、何より私の幼馴染スキーとしてのツボを突きまくる二人のお互いに対する想い方の描きようがもう大好きだぁぁぁ!!! オレのために書かれたような作品と言い切ってやる。ありがとうありがとう!!
何気にハッピーエンドで終わりそうにないラストも好みかも。
続くらしいけど、是非是非続けてくれ。出来うるなら、雪姫が幸せになれますように。もし、このまま事態が変わらずに進んでいくんだったら、可哀想すぎるもんな。