徒然雑記

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書籍感想(2012〜

僕は友達が少ない CONNECT3   

僕は友達が少ない CONNECT (MF文庫J)

【僕は友達が少ない CONNECT】 平坂読/ブリキ MF文庫J

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三日月夜空は、十年前に離ればなれになった親友との物語を再び始めるために動き出そうとしていた/高山ケイトは、妹の幸せを喜びながらも寂しさを覚えていた/天才少女志熊理科は、その能力ゆえの孤独を抱えていた/孤高の男子高校生柏崎天馬は、自分に付きまとってくる同級生に戸惑っていた/柏崎家の新しい家令ステラは、お嬢様に対して複雑な想いを抱いていた/そして羽瀬川小鷹が主人公になった時、その裏では……。『はがない』待望の最新刊!
小鷹以外の人物達によって綴られる、一つの奇跡へと続いていく、煌めく奇跡達の軌跡――“繋がりの物語(CONNECT)”登場!!
表紙が公開された時から一体誰なのか気になって仕方なかった金髪少女と幼女の正体は、小鳩と女学生時代の小鷹と小鳩の母親アイリだったようです。アイリが高校の制服を着ているから、時系列が合っていなくて面食らったんですが、そこは時空を超えて、というシチュエーションだったんですなあ。アイリが若くして急逝してしまったのを思うと、親世代の若かりし頃のエピソードを読むとなおさらに、胸にじんとくる良い表紙絵だったように思います。
というわけで、普段は主人公の小鷹視点で送られる【僕は友達が少ない】の世界を、登場人物それぞれの視点から描く短篇集がこのつなぐ物語。
……本編のバカバカしい、どこか夢みたいで現実感がない雰囲気と比べると、いろんな意味で生々しい部分があるんですよね、そこに少々驚かされました。そういう現実的な部分は、【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】サイドの専売特許、というか住み分けみたいなのがなされていると勝手に思い込んでいたので。ただ、わりと平坂さんは【ラノベ部】の頃からむしろラブコメの世界に冷水を浴びせかけて現実に立ち戻らせるようなやり方をむしろ容赦なくガンガンとやってくタイプだった覚えがあるので、そういう意味ではちぃと懐かしい気分にもなりましたか。実際問題、本気で恋愛をするなら、結婚という人生のイベントを迎えるなら、セックスをして子供を作り、親になり、社会に出て生きていくなら、夢みたいなフワフワした楽しい世界を放り出さずとも、その中でも最低限の現実を踏まえなければならない、そんな生真面目といえば生真面目な作者のスタンスを垣間見た気がします。何より、親しい人との別れを、家族との死別を経るならばなおさらに。
今回の一連のエピソードでやはり一番印象的なのは星奈の父親である天馬さんの人生でしょう。本編ではそのキラキラネームとブレーキのきいていない突拍子もない暴走っぷりからギャグキャラみたいに定着してしまっている人ですけれど、こうして彼のこれまでの人生を目の当たりにすると相応の人生を歩んでいるんですよね。
この人の話で一番印象的なシーンは、実はステラが来た時にノエルと電話越しに話していたシーンでした。あのシーンを見た時、ああこの人の中ではもうちゃんと青春は終わっていたんだなあ、としみじみ感じたんですよね。小鷹の父親への度の過ぎた友情からどうも若い頃を引きずったままの人なのかというイメージが少なからずあったのですが、ノエルが去った時にか、それともアイリが亡くなった時にか、既にこの人の中ではちゃんと区切りはついていたんだなあ、と。それでいて、自分の学校を面白くしたい、というノエルが残した言葉から生まれた夢はずっと大事に守り叶えようとしている。
印象、ガラっと変わりましたよ。
同時に、やはり平坂読という人はモラトリアムをキチンと終わらせることの出来る人なんだ、という印象を新たにした次第。
これまで繰り返し繰り返し、同じような場所で足踏みしてきたような描写を毎回毎巻じれったいまでに広げて見せてきた本編ですけれど、激震の8巻はついにこの終わらない時間が次のステージに向かった事を示していたのかもしれません。今回の一連のどっか生々しい雰囲気は、そんな確信をより強固にしてくれました。
ステラさんもそろそろモラトリアムなんとかしないと、本格的に行き遅れますよ? 何だかんだとこの人、流されまくってる気がするw

しかし、こうして見ると一番真面目に恋する乙女してるのって、圧倒的に理科ですよね。近刊、もう頭の下がる思いで見直しまくってる彼女ですけれど、天才で浮世離れしているはずの彼女が一番現実にしっかり足をつけて頑張ってるというのは皮肉な話なのか、純粋に賞賛すべきなのか。でも、一番頑張ってるのに一番報われなさそうって、切なすぎるよ。
そして、やっぱりいちばん残念なのは夜空なのか。なんというぶっちぎり残念娘w

シリーズ感想

やましいゲームの作り方3   

やましいゲームの作り方 (ガガガ文庫)

【やましいゲームの作り方】 荒川工/nauribon ガガガ文庫

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PCゲーム業界のエピソードがここに!?

『人生はゲームだ』
そんなセリフをどこかで聞いたことがある。
ゲーム制作を生業としている俺には、ある種味わい深い。
膨大なシナリオ、盛りだくさんの選択肢、星の数ほどのグラフィックは超高解像度、BGMも効果音も絶えることがないし、もちろん幾多のキャラクターはフルボイス。さらに、プレイヤーのスペックによっては、難易度が変動する、業界でも類のないダイナミックシステム搭載ときた。採算度外視のその作りに、羨ましくてよだれが出そうだ。
俺の人生は、といえば、結構いいかげんだったわりには、そこまで大きな山も谷も無し……言うなれば、イージー寄りのノーマル、そのあたりだった。
『だった』と過去形なのは、このたび、ついにエンディングを迎えたからだ。
ちなみに今は俺の葬儀の真っ最中。
俺はどこに出しても恥ずかしいアラウンドフォーティ、略してアフォのおっさんだったんだが、息子の身体に乗り移ってしまったんだ――――あ、息子が『身体を返せ』と叫んでいる……。

息子(の身体)に協力してもらいPCゲーム作りに励む、ちょっと不思議テイストの業界ラノベここに誕生!!
変な作品だなあ!!(褒め言葉
いや、まったくおかしなお話である。ラブコメでもないし学園モノでもない、青春モノというには主人公がアラフォ〜のオッサン、しかも子持ちである。その上死んでいる。別段青春を謳歌し直す話でもない。
ぶっちゃけてしまうと、突然死んでしまってやり残してしまった仕事を、同僚や会社に迷惑がかかるし気になって仕方ないし、なんとか手伝って仕上げてしまう、という……お仕事モノなのか!?
業界の内輪話みたいなエピソードが度々介在するあたり、疑問符をつけるまでもなく業界モノのそういう話なんだろうなあ。しかし、お父さん当人は職場で恋愛が発生する余地がないみたいな事発言してますけど、社員がみんな二十代の若い女の子で、お父さんがまだ四十前。しかも、奥さんを亡くして独り身、なんて環境、たとえ高校生の息子が居るからって、全然脈なしなはずないじゃないですか。環境設定だけである程度フラグが最初から立っているようなものですよ? しかも、女社長ときたら、プライベートでも度々息子の朝ごはんとか用意してくれてるような親密さですし。
ところが、これがどうやら本当にそういう色恋沙汰の卦は皆無だったようなんですよね。えー。いやあ、お父さんがそういう話を、ないない絶対ない、みたいに言ってるのが妙にこう、実感が篭ってて、作者当人がお父さんに感情移入しているというか、自分を照らし写しているというか、シンクロ率高めて書いてらっしゃるのね、という生暖かい眼差しになってしまいました……ものすげえ失礼だなw
お父さんは気にしてないけれど、息子からすると自分の父親と体を共有して自分の生活を覗き見られるとか、精神的に死ぬよね、死ぬよね? 繊細でなくても死にます。死なせてあげてください。どんな恥辱プレイだよ。しかも、学校での自分の情けないありさまを余すこと無く見られるとか……死ぬ死ぬ死ぬ。
と、息子サイドで感情移入してしまうと正直たまらん気持ちになるのですが、これはもう心底お父さん視点で没入しているので、そういう息子の感情はなだめてポイである。ぞんざいというなかれ、そんなもんだ。

しかし、こうお父さん視点だと、息子と仲良くしてくれる女の子というのは不思議な感覚で見てしまうものなんですなあ。平栗さんその人が、妙なところでポワンポワンとしてて反応も可愛らしい、鑑賞していてキュンキュンしてしまう楽しい娘、という理由も大いにあるのだろうけれど、あくまで見守る対象なんですよね。普通のヒロインという感覚で見ていないんですよね。微妙に一線を引いて見守っていて、その視界の中にやきもきしている自分の息子の様子も写っているみたいな。
こうした感覚は、普通のライトノベルではとんと味わえない感覚なので、妙に新鮮で不思議なものであります。って、徹底して仕様がおっさん向けな気がしてきたぞ(笑
とはいえ、お父さんがいささかちゃらんぽらんなダメオヤジ過ぎて、父と息子の男同士の家族愛とか父親の威厳とかかっこ良さとか、そういうのが全然皆無なのも摩訶不思議さに拍車をかけている気もしないでもないけど。実は仕事場ではカッコ良かったんだー、ということも殆ど無く、仕事は結果的に見ればちゃんとやるけれど、結構アレすぎる手法やアコギな事もやってました、という働くお父さんの背中あんまり格好良くもないよ、というような姿でしたし。仕事内容に関しては家族モノという側面は一切無く、あくまで仕事モノ。世知辛い現実をうまく世渡してなんぼ。幻想は燻し殺す、みたいなお話でしたし。まあ暗い内容では全然なく、人脈は大事だよ、良い人と仲良くしてたら、たくさん助けてもらえるよ、という相互扶助的な話題が多く、また人それぞれに仕事に対しては真剣に打ち込み、自分なりに真面目に、深く考えて頑張ってるものなんですよ。意外と自分以外の人のそんな様子には気が付かないもので、だからこそもっと腹を割って話し合うものまた善いものですよ、というなんかイイ話にもなってましたし。
まあ、大概無理ですけどね! だいたいそこそこ交換できれば御の字でしょう。そういうのが成り立ってる職場って、殆ど理想的って言っていいんじゃないだろうか。その意味では、お父さんの勤めてたやましいゲームを作る会社は、お父さん自身大変満足していらっしゃったように、良い職場なんでしょうねえ。
だからといって、息子もそこに勤めるというのはどうよ、と思うけどw

って、続くのか!? 

ブレイブレイド 2.鉄鎖の泉4   

ブレイブレイド2 - 鉄鎖の泉 (C・NOVELSファンタジア)

【ブレイブレイド 2.鉄鎖の泉】 あやめゆう/しばの番茶 C・NOVELSファンタジア

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破壊的な力を持つ魔剣を腕に宿してしまったために、サーデイン聖央学院を追われ帝国へ身柄を移されたジンとマキナ。二人は魔剣と虚神の謎を探るため、女騎士・イルマ、科術士・テオボルトとともに結界で封じられた村へと派遣される。百年戦争の痕跡も英雄の記憶も色濃く残されたその村には、それゆえに人間を嫌う排他的な「神民」が暮らしていた。戦争の当事者でもないジンにまで当時の生々しい記憶のままに悪意をぶつけてくる族長にジンは苛立つ。そしてその夜、閉ざされているはずの村が何者かに襲撃されて!?シリーズ第二弾。
あああっ! なんと、そういう事だったんだ!! いやいやいや、これは迂闊でした。全然、そっち方面に頭が回っていなかった。何時出てくるか、何時出てくるのかとヤキモキし続け、遂には位相がズレていて、鉄鎖の泉が2つあるんじゃ、なんて想像まで巡らす始末。なんか、間違い探しを連想させる描写やジンが街の様子に変な違和感を感じている描写を、そんな風に取り違えて捉えちゃってたんですよね。お陰で、種明かしをされるまで全く気づかず、真相が明らかになってようやく「……ああっ!!」と理解する始末。
全部明らかになってみると、決してややこしかったり難しい作為が挟んでいるわけじゃなかったんですよね。えらく簡単な話だったんだ。ちょっと頭を巡らせばわかるようなこと。いやあ、でも全然気づかなかったなあ。自分が迂闊だった、というのも勿論なんですが、同時にそれだけ描写や構成が巧妙だったのは間違いありません。これはやられましたなあ。
というわけで、第一巻で何よりその主人公・ジンのとんでもない危険人物っぷりに度肝を抜かれた【ブレイブレイド】の第二巻。自分の父である英雄に立てつき国に居られなくなったジンは、マキナとともに帝国の間者の手引きで帝国へと渡し、そこで数ヶ月の逼塞を強いられたあと、鉄鎖の泉と呼ばれる遺跡へと派遣されることになる。
裏に様々な思惑や謀略がうごめいていたわけだけれど……戯けとしか言いようがない。馬鹿が、と頭を抱える他ない。

こいつら、ジンを怒らせやがった。

この主人公がどれだけ危ない人間なのか、どれほどヤバい男なのかについては第一巻の感想でこれでもかと書き倒しました。書いても書いても全然足りない気がしましたけれど、とにかくそのとんでもなさたるや、今まで見てきた中でも随一。これでも随分とたくさんのライトノベルを読んできたつもりですけれど、その上で言います。言い切ります。このジンが、一番やばいw
今まで見てきた主人公の中で、一番敵に回したらいけないやつだ。
こいつを敵に回してしまったら、相手がどんな怪物でも英雄でも天才でも関係ないです。世界を救ってしまうような人知を超えた力を有していようと、世界を手のひらで転がすような神算鬼謀の智を持っていようと関係ありません。
絶対に勝てない。
ジンという一人の人間のスペックだけみたら、平凡なものです。今回新たに登場したキャラクターだけ見ても、敵味方関わらず彼が勝てるような能力の持ち主なんて殆どいませんでした。力もなく、技能も伸びず、才能なんて欠片もなく、魔力だって凡庸なもの。聡明で頭の回転が早く狡猾ではありますけれど、決して智謀湧くが如し、というタイプでもありません。若造である以上、知識も経験も年長者には多分に見劣りします。
でも、絶対彼には勝てない。彼を敵に回せば、絶対に叩き潰されます。
だって、なぜなら、彼は「やる」と決めたら絶対にやるからです。絶対にやっちゃうのです。

絶対にです。

怖ぇぇぇ! あかんて、やばいって、背筋震える、怖い怖い怖い、これはホントあきません。
それがもう嫌というほど目の当たりにして理解しきってしまっているだけに、ジンに余計なちょっかいをかけようとしている連中に、もう何やってるんだあほかーーっ、と叫びたくなる。悲鳴です、いいからやめとけっ、と必死に呼び止めたくなる感覚です。そっちは地雷原だーー! とか、あんたが拾ったその箱にはもう爆発しそうな時限爆弾が入ってるんだ、すぐに放り投げろーーっ!! と言いたくなるような感覚です。
いい気味だとか哀れみを感じるとか、そういう気分じゃないんですよね。もう、こっちまでガタガタ震えて見ていられない、という感覚。
これが雑魚っぽい格下だったり、見るからにヤラレ役の足りない奴らだったら、ここまでこっちもガタガタ震えることはないんでしょう。でも、彼に手を出してしまう輩というのは、普通に見たらとてもじゃないけど若輩の若者たちが太刀打ちできるとは思えない、歴戦にして辣腕たる大物ばかり。威厳も威風もたっぷりで、どんな小賢しい手を打たれようが、想像の埒外の攻撃を受けようが、眉一つ動かさずにいなされ返されいつの間にかひっくり返され、ぐうの音も出ないほど息の根を止められそうな、そんな本物の大物ばかりなんですよね。「英雄」にしても、今回の「真の黒幕」にしても。まともにやって、とても敵いそうもない、崩せそうもない、そんな途方も無い相手なのです。

にも関わらず、やっぱり思うわけです。
その少年だけは、敵に回しちゃダメなんだよっ!! と。

元来、非常に我慢強く賢明で冷静沈着な性格だけに、前半はジンも大人しくしていて、こちらも落ち着いて見ていられたのですが、中盤以降事件が起こり渦中に放り込まれて以降、ジンが段々とイライラっとしてきて、その上で淡々と自分の中のリミットラインを見極めだした日には、もうあとは「ひぇぇぇぇぇぇ!!」とビビりっぱなしです。
怒ってる、怒ってる、怒ってるぅぅww

彼のロジックというのは余計なものを取り除いていくと極々シンプルなんですよね。そして、それは決して他者を排斥するものではありません。恐ろしく自立し切って、独立しきって、極まり過ぎているので、愛だの憎しみだの欲だの過去だの世間体だの権力だのしがらみだの、余計なものを背負ってしまっている人には中々追随も理解も出来ずしてもらえないものなのかもしれませんけれど、何もかも放り出して自分というものをシンプルに立脚してしまうと、彼の行動原理というのはスッと浸透するものなのかもしれません。そうでなくても、そんなあまりにも単純で厳しい生き様を真似できなくても、憧れてしまうものなのかもしれません。
ともあれ、彼が彼らしくあり、それを貫いて周囲の有象無象を振り払った時、多かれ少なかれ周りの人間達もその影響を受けざるを得ないのでしょう。いい意味でも悪い意味でも。それは、ジンの妹のローズたちもそうですし、今回のイルマたちもそう。何より、一番側にいるマキナもまた、変化を続けています。
でも、なんやかんやと普通の物語と違って、キャラクターに甘くないというか、最初から最後まで突き放してるのが特徴と言えば特徴なんだよなあ、このシリーズ。イルマの在り様なんか、非常に面白いですよ。そして、神民と人間の関係についても、非常に面白い。
何が大人で、何が子供か。あとがきの冒頭に書いてらっしゃる「大人と子供の違いというのは『子供の前で大人として振る舞えるか否か』というだけの話」という一文が、結構作品全体の根底を担っているような気もする。その大人として振る舞うべき相手の子供が、年齢的な子供だけを意味していない、というあたりが難しい話ですけれど。大人になれない子供に対して此方は大人として振る舞うのって、だいぶん難しいですよ?
まあ相手が恥ずかしく思ってくれるだけのモノを持っていてくれればいいのですが。

しかし、終わってみると、やっぱりジンって随分とシスコンだよなあ。だだ甘お兄ちゃんじゃないか。まあ、ローズもローズで同じくらいブラコンなわけだけれど。
愉快なことに、ローズがブラコンであればあるほど、ジンの在り様って認めがたいんですよね。大好きでたまらないからこそ、我慢出来ない。
可愛い妹です。うん、君だけは怒っていいよ。

1巻感想

つきたま ※ぷにぷにしています4   

つきたま ※ぷにぷにしています (ガガガ文庫)

【つきたま ※ぷにぷにしています】 森田季節/osa ガガガ文庫

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ご安心ください。ぷにぷにしているだけです

――<特徴>半透明でぷにぷにしています。

<ご安心ください>「つきたま」が、ごくたまに見えてしまう方もいらっしゃいますが、基本ぷにぷにしているだけで、人間に危害を加えることはありません。
ただし、気になる、どうしても邪魔に感じてしまう、という方は県の窓口までご相談を。専門の技術者による駆除も可能です。――

お気楽公務員を目指して県の「つきたま」処理窓口に務めた俺……だったが、やっぱり公務員になんかなるべきじゃなかったのかもしれない。

――※ただし、以下に当てはまる方は、その限りではありませんのでご注意を…。「●ご自分を魔法少女、または吸血鬼と認識していらっしゃる方」――

『エトランゼのすべて』『落涙戦争』『お前のご奉仕はその程度か?』などで一般文芸作品、ライトノベルと幅広く活躍する森田季節、異色の新シリーズ。
毎度ながら、タイトルや表紙絵からはまるで中身が想像できない。今回、あらすじも何も読まずにページを開いたので、いきなり公務員小説がはじまったときには一体何事か、と。しかも地方公務員。しかも、基本窓口業務。
……なんか、妙に仕事の描写がリアルなんですが。リアルというか、生々しいというか、実感がこもっているというか。追求したらなんかまずそうなニュアンスが漂っているのであんまり突っ込ま無いほうがいいんでしょうけれどw
つきたま、と呼ばれる一部の人にしか見えない謎の存在が巷に溢れるようになってから数年。ぷにぷにするだけで、特に害もなく逆に言うと資源にもなんにもならず、その辺に転がっているだけの存在、ぷにたま……じゃなかったつきたま。何の害も無いとはいえ、町のそこらじゅうでぷにぷにしていたり、必要以上に一箇所に集まったりすると周辺住民も不安も抱いて、あれなんとかしてよ、と役場に駆け込むケースが増えてきたために、苦情・相談処理係として都道府県単位で設置されることになった「つきたま」処理係。そこに配属された仕事を真面目にやる程度のヤル気は持っている定時で帰るのが大好きなごく一般的な公務員のお兄さんが主人公です。ちなみに私も定時に帰るのは大好きです。サービス残業なんて嫌ですよーだ。
まー、公務員と言っても上級中級はともかく、下っ端の端末の一般職員は給料だって安いんですよねー……手当がいろいろつくぶん羨ましいけどさ。でも、ほんとに安いところは安いし、公務員給与削減とか声高に叫ばれてるけど、もっともなんだけれど、あれはある程度下限ライン引いてもいいよなと思うんだ。
まあ規定上の仕事しか絶対しない、などというお役所仕事に凝り固まっているわけでもなく、あんまり余計な仕事はしたくないし、偉くなって面倒抱えるのも嫌だけれど、多少手間を負っても、時間外に足を使う事になってもまあしゃあないか、と頑張る主人公は、まあまあ善良な公務員。割合としてこのあたりの感じの人が一番多いんだろうなあ、という意味においては普通の公務員、というべきか。
そんな彼の元には普通の相談者の他に、稀におかしな相談者も駆け込んでくる。たとえば魔法少女とか吸血鬼とか。もちろん自称である。つきたまが存在するだから魔法少女も吸血鬼も存在するんだよ! というわけではもちろん無い。そんな存在は存在しない。しないのだけれど、そこまでアレな存在は存在しないんだけれど、つきたまのようなちょっと不思議で謎な存在が存在している以上、魔法少女や吸血鬼ほど突拍子もないものではないけれど、ちょっと不思議で謎で説明できないこと、というのはあったりなかったりする。どっちなんだと問われても、まあまあそういうのはいちいち白黒つけても仕方なくて、曖昧にごっくんと飲み込んでしまうくらいがちょうどいい。否定もせず、しかし全面的に受け入れもせず。あるがままに、そういうものだと受け止めるのは……受け止めてあげるのは、自分を見失っている人にはきっと嬉しいことなのだ。それは、大事な優しさなのだろう。
決してあれこれ決め込んで行動したり決断したりするヤル気がないわけじゃないのだ。
中庸は大事だよ?

いや、しかしこれ、面白い話だなあ。振り返ってみても、いったい何の話だかよくわからないんだけれど、特にでっかいイベントも事件も起こらないし、出来の悪い後輩にため息を付いたり、信者のバンドのボーカルが相談者としてやってきてなんかウハウハしたり、デキる美人女上司に構われて嬉しいような面倒なような気持ちになったり、そして魔法少女を自称して突っ走って息切れしてヒーヒー言ってる女子高生に折々に遭遇してしまいなんだか懐かれてしまったり。振り返ってみても、特に派手なこともなく、ただルーチンワークな日々からはちょいとアクセントが付いた平和で代わり映えのしない穏やかな日常。公務員ワークス。なんだかそんな益体もないお話、なのだけれどこれが妙に面白い。うん、面白い。
個人的には、中二病な妄想を全開に拗らせたまま突っ走って人生変えちゃったくせに、妙に現実主義的で世慣れした渡りのうまさで音楽業界の寵児として成功してしまったマノさんのキャラクターが大好きです。なんで自分を吸血鬼と呼んで憚らない中二病な行動原理なのに、あんなに世渡り上手いんだよ(笑
マノさんのトップシンガーへと至るサクセスストーリーは、様々な身も蓋もない話も相まって笑った笑った。
逆に、あの臨時職員の酷さは読んでるだけで魘されそうだった。真面目な無能もホントに困るけど、ヤル気皆無のバカもたまらん、ほんとにたまらん。よくまあ、あんなぬるい対応で済ますもんだ。あれは自分だと多分キレる。
結果として、視野狭窄気味で強引だけれど素直でイイ子な女子高生に懐かれて、暇さえあれば構ってくれと窓口まで遊びに来るような関係になり、何とも羨ましいようなのほほんとしたエンディングだ、とほやほやしていたら、デキる上司に見込まれてしまい、君君ちょっと自分の極秘の仕事も手伝いなさいよ、とばかりに引っ張りこまれた主人公。仕事も責任も給与も程々で十分な公務員としては、悪夢な状況。しかし、上司には逆らえない。しかし、辞めても再就職の先はない。まさに八方塞がり。どうする、公務員!? ってなところで次回……次回って、これ続くの!?

森田季節作品感想

Landreaall 21巻 限定版5   

Landreaall 21巻 限定版 (ZERO-SUMコミックス)

【Landreaall 21巻 限定版】 おがきちか ZERO-SUMコミックス

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限定版についてくるドラマCDは、あの伝説の前史【Crescendo MARION】。リゲインとファレルの馴れ初めのお話でもあります。小冊子に描かれている通り、リゲインとファレルがイチャイチャしているのを火竜が見つけて、おのれリア充!! と襲いかかってきたみたいに聞こえるww
男の子と勘違いしていたファレルが女の子だと知ったシーンの、リゲインの「きゃあ」があんまりにも想像通りで、ツボに入ってしまった。いやあ、言われてみるともう十年も前なんですよねえ、クレッシェンド・マリオン。そんな前になるのかあ。未だに、このお話がバイブルである身としては、ドラマCDとして耳に出来るのが何とも感慨深い。そう、未だに自分の中ではファレル母さんが一番だもんなあ、うん。
というわけで、大満足のドラマCDでした。特典の小冊子も、新婚の頃の二人のイチャイチャ(と言っていいのか?)で、拗ねてるリゲインとか見れて大満足。可愛い男だなあ。
二人の領地となったエカリープがどうやって整備されていったのか、というお話なんかも説明されてるんですが、これも興味深い。というか、ランドリの不思議な世界観が端々に垣間見えて面白いんですよね。この世界って、馬とか猫とか犬とか、飼うもんじゃないんですよね。向こうから来るんですよ。完全に人間と対等な生き物として扱われている、というのは本編でも先頃までの馬上槍試合でも散々語られてましたけれど、エカリープみたいな開拓地だと馬も入植者扱い。人が連れてくるんじゃなくて、向こうから勝手に来てくれて手伝ってくれるようになってる、というのはホント面白い。
ランドリの世界観設定集みたいなのが出たら、いつまででも読んでられそう。絶対飽きなさそう。

さて、本編ですがいきなり過去編からはじまったので面食らう。そう、ライナスとルーディーの子供の頃のお話。こいつら、子供の頃からこんな修羅場潜ってたのか。そりゃ、度胸も座るというか、あの歳で甘さのないひと味違う出来物に育つわけだ。ノアルド先生との付き合いもここからなわけね。
泥砂に巻き込まれたライナスが助かった時の話が、また胸をかきむしられるような話なんですよね。あの一瞬で、幼いライナスを救うために、どれだけの人の手が伸ばされたのか。たった一人の子供を生き延びさせるために、砂に呑まれながら無数の手が、馬までが、命を繋いでいく光景は、想像するだけでなんかもうあかん。
イプカとの関係も、なるほどこういうことだったのか。壮絶というか凄絶というか。ライナスは多分、一人でも傑物になれたんだろうけれど、ルーディーという存在が傍らに居たのは本当に大きかったんだなあ。

さて、馬上槍試合からの後日談。DX失恋からの後日談、とも言うべきか。DX、なんか腑抜けてる。全然吹っ切れてないじゃないか。うはは、こんな情けないDXを見れるとは、ある意味眼福眼福w
でも、やっぱりディアもあれ、ダメージ受けてるよなあ。DXにああいう宣言されちゃって、どう思ってるのかと思ってたけれど、イオンとのやり取りや、DXに対する反応とか、他所様の恋愛事情とか、恋に纏わる顛末とかの話題への食いつき方なんか見てると……ローハルト卿の幽霊にディアは何を聞いて欲しかったんだろう。どんな想いを、言ってはならない、誰にも聞かれてはならない想いを、吐露したかったんだろう。
切ないなあ。
とまあ、そんなこんなしているうちに、話はちょいと後回しになっていたロビンの父親探しの方に流れていくんだけれど……なんか、本格的にきな臭くなってきたぞ。
リルアーナ姫の忘み形見だというユージェニ姫の登場も相まって、王家の血筋、遺児絡みの話がえらい込み入ったことになってきた。リルアーナ姫が行方不明になる前に身ごもっていて、その子がユージェニだというのはまず間違いないとして、その父親が誰なのか、ルッカフォート将軍ことリゲインは自分だという噂を全然否定しないし、DXにわりとツッコんだ話を聞かれた時も、まだ語る時ではないし真相も探り当ててない、と何も語らないんだけれど、自分が父親じゃないと否定もしないんですよね……普通は、心当たりがある、と捉えられても仕方ない反応なんだけれど……これ、まず違うだろうなあ。現状、自分が父親かもしれないと匂わせておくのも仕方ないくらい、本当の父親が噂に登るのもまずい人物と考えるとしっくりくるんだが。多分、リルアーナ姫とは一切リゲインはそういう関係になかったんじゃないか、と思いたいのは身贔屓か。
ローハルト卿、という線が急に浮かび上がってきたんだけれど、うーん、そうなるとローハルト卿の不審死やらロビンとユージェニの年齢やら関係やら、うんうん……わからん!
ただ、そこを探られると非常に困る勢力がまず間違いなく存在しているようで、うむむ、ヤバい。これはかなりヤバイ事に首突っ込んだ!? こりゃ、DX、顔を知られてしまった以上、自分がロビンの父親探しが何を意味しているかわからないまま、相手には全部わかって踏み込んできたと思われながら、暗闘の渦中に引っ張り込まれることになりそうだぞ!? 肝心の時にリゲインとファレル母さんらはクレッサールへ、しかも六甲を連れて行っちゃったし。オズモオジさん、たすけてーww

巻末のTailpeaceは限定版と通常版違うのかな。限定版は、イオンがティ・ティの部屋に訪問した時の幕間。窓からおじゃました時、ハルもイました、というお話。なんで男子寮に女子が立ち入り禁止なのか、の理由のオチに笑った。はい、ごもっともでw

シリーズ感想

憂鬱なヴィランズ 24   

憂鬱なヴィランズ 2 (ガガガ文庫)

【憂鬱なヴィランズ 2】 カミツキレイニー/キムラダイスケ ガガガ文庫

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次々と現れる敵の読み手たち。激戦始まる。

所有した人間に悪役(ヴィランズ)の能力を貸し与える絵本“ワーストエンド・シリーズ”。
親友の失踪事件をきっかけに『赤ずきん』の読み手となった兼亮は、蒼い目の少女・月夜たちと共に町に散らばった絵本の回収にあたることに――。ある日のテスト中、クラスメイトの緘獅子きいろが卵を産む姿を目撃した兼亮は、彼女をワーストエンドの読み手と判断し追い詰める。しかしそれは仕組まれた罠だった。次々と現れる悪役の力を持った読み手たちの猛攻に、最大の戦力である一郎は負傷、月夜を敵にさらわれてしまう。最悪の事態に為す術のない兼亮と千鳥は、もう一人の仲間『かちかち山』の読み手と接触を試みるが……。
……か、かっけーーー!! 千鳥さん、かっけーー! やばい、ボロボロになりながら立ち上がり吼える姿に胸打たれた。感動してしまった。すげえ女だ、すげえ人だ。
ワーストエンド・シリーズという絵本は、その童話の悪役の在り様に惹かれてしまった人に悪役の能力を与える魔本。白雪姫の絵本の読み手である千鳥は、当然その白雪姫の悪役である王妃のあり方に惹かれてしまった少女である。幼い頃に刻まれた母親から受けた歪んだ愛情によって、大きな心の傷を負った彼女はある意味白雪姫その人でした。白雪姫たる弱い自分を憎み、孤高の強さを持つ王妃に憧れ、でも同時にその寂しさに苦しみ、かつて愛しい我が子の誕生をのぞみ喜んだ王妃のように、自分の家族を求めた彼女が得たのは小さなスノーホワイト。
彼女が多くの葛藤と悶えるような苦悩の末にトラウマを振り払い、嫉妬や憎悪を飲み下して本当の愛情を、孤独ではない強さを手に入れた時、そこに現れた光景は自らの身を挺して我が子白雪を守る王妃の姿。
千鳥が憧れた悪役の王妃ではなく、悪役となってしまった王妃こそが憧れるであろう母親の姿。
これ、童話の悪役の能力を得ると同時に、自分の中から悪役と同じ業を、悪意を、怪物を掘り起こしてしまうという宿命を負ったこの物語において、千鳥のたどり掴みとった勝利は、一つの理想なんですよね。物語の悪役が、その役を、自らの罪を乗り越えて、悪役でなくなる瞬間を、ズタボロになり自分の命を賭してまでスノーホワイトを、自分にとっての白雪姫を助けようとした王妃の、千鳥の在り様が見事に証明したのですから。
すごかった。圧巻だった。何より、目尻が熱くなるような感動でした。
たまんない、やっぱりこの作者すごいわー。ほんと、ダイレクトに感情に訴えてくる豪速球を放り投げてくる。それなのに、球筋が恐ろしく繊細なんですよ。力任せじゃなく、人間の内面を織物でも編むような丁寧な手際で見せてくれる。剛柔が凄まじく合一した手練手管なんですよね。
なるほど、思春期の若者たちの脆くも強靭な、冷めていながら泣きたくなるほど熱くて仕方のない心の在り様を描き出すにこれほど相応しい筆もないでしょう。
前回は状況も状況だけにかなりシリアス度が高くふざけたシーンは少なかったのだけれど、今回はまだ事件が発覚する前の落ち着いた日常状態からはじまったせいか、意外とコミカルで惚けたシーンも多かったのですが、これがまた妙にノリがよくて面白かった。いかん、手筋が本当に多い。どっからでも攻撃が飛んでくるオールレンジだな。
バトルの方も、実のところここで出てくる悪役の能力というのは殆どが攻撃向きではないんですよね。結果として、或いは発想の転換として相手に害を与えられる、というだけで実際は攻撃力なんて無いに等しいものばかり。なので、必然的に衝突の勝敗はどれだけ自分の能力、カードを伏せられるか。そして相手の予期していない手を打てるか。自分の能力に対してどれだけ自由な発想を生み出せるか、になってくるのです。そのおかげで、敵味方ともに能力の概要が明らかになっても、いったいどんな手で来るのかがまるで読めずに、びっくり箱の応酬みたいになっていて、見応えたっぷりだった。それぞれの能力が基本原則さえ守っていれば、かなり自由度が高いというのもあるんだろうけれど。青髭の能力なんか、普通に使ってたら大して何の役にも立たないものですしね。
しかし、数々の悪役の能力の中でも他の追随を許さない奇妙さを誇っているのが、やはり金の卵を生むガチョウでしょう……あれ、どこから生んでるんだ!? ってか、パンツ履いてないんですか!?
冒頭のカラー口絵の漫画から、正直あっけにとられてしまいましたがなw
あと、真性のロリコンにロリを献上するなんて、本気で危ないんですけど。それでいいのか千鳥さん!!
いやあ、二巻目に入ってどうなるかと想いましたけれど、想像以上に面白く手応えを感じさせてくれる内容でした。面白かった。ホントに面白かった。主人公含めて敵も味方も食わせ者、くせ者、変人、危険人物ばかり。そりゃ、悪役に惹かれてしまうような人ばかりなのだから当然なのですが、それでもその歪みや危なっかしさが魅力的で恐ろしくて、ココロ惹き寄せられてしまいます。
オススメ。

1巻感想

デート・ア・ライブ 6.美九リリィ 4   

デート・ア・ライブ6  美九リリィ (富士見ファンタジア文庫)

【デート・ア・ライブ 6.美九リリィ】 橘公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫

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九月八日。天宮市内の高校一〇校が合同で行う文化祭―天央祭が迫る中、実行委員として準備に大忙しな五河士道は第6の精霊と接触する。「これは…歌…?」無人のステージで光のドレスを纏い、無伴奏の独唱をする精霊、美久。早速デレさせるため、会話を試みる士道だが…。「何喋りかけてるんですかぁ?やめてくださいよ気持ち悪いですねぇ。息をしないでくださいー」話すたびに好感度が下落していってしまい。凄まじいほどの男嫌いなアイドルの精霊をデートして、デレさせろ!?
精霊とデートするのを強要された時もそうだったけれど、士道って最初は嫌々言っているくせに、やりだすとかなり真面目に取り組んでしまうあたり、真面目なのかハマるタイプなのか。というわけで、男嫌いの精霊・美久をデレさせるために急遽女装して従姉妹・士織を名乗るはめになった士道。最初は嫌々だったくせに、慣れてくると化粧する姿も女っぽくなってしまっているご様子。女言葉もさして苦労している様子もなく、立ち振舞いも女性らしくやれているところを見ると、単に女顔というだけではない素質を感じさせるのであった。
こうして女装した士道をイラストで見ると、ちゃんと実妹の真耶にそっくりなんですよね。なんか妙なところで二人が実の兄妹だという事実を眼にした気がする。
とまあ、女装までして接近を図った精霊・美久は、だがしかしある意味狂三にも匹敵する人を人とも思わない正しく人の外にある怪物だったのです。と言っても、狂三のような凶悪無道なバケモノと違って美久の方は精神的に自立できていない幼い人格、自分の思うとおりにならないと気が済まない、というお嬢様然としていながら幼稚園レベルのメンタルレベルのワガママ娘、と言った感じである。なまじ、他者の自由意志を奪い自分の思い通りに動かす能力を持ってしまったが故の弊害、とも言うべきか。狂三がある意味酸いも甘いも噛み潰して壊れてしまった最果てとするならば、美久は始まる前に歪んでしまいそのままスタートラインを切ってしまったマイナス・ゼロといった感じだけれど、だからといって矯正可能かというとかなり厳しいような。
これまで自分の思うがままに振る舞ってきた女王様は、すべてが思い通りになるものではないのだと思い知らせた上でぐうの音も出ないほど叩き潰してその性根を叩き直すのがまず常道なのだろうけれど、途中までは順調だったにも関わらず、美久の能力の凄まじさに肝心のところでとんでもない事に。
あれ? 詰んだ?
今回は美久の独り善がりな性格といい、DEM社の横暴極まるやり口とイイ、けっこうストレスの溜まる展開が多かったです。こういう輩は、痛快にふっ飛ばして叩き潰してその自惚れやら増長やらをけちょんけちょんに痛めつけてくれるとスカッとするのですが、不幸な要素が重なって急展開でラストがあんなことになってしまい、この次回に続くは、あんぎゃーーって感じですよ。そこで引っ張るかー、と。
ええいっ、十香が随分と真っ当なお姫様ヒロインしてるじゃないですかっ!
せめてもの救いは、真那の復活か。彼女の活躍と啖呵はほんと、痛快でしたから。
しかし、言われてみると一箇所にこれだけ精霊が集まっているというのも、冷静に考えるととんでも無い状況なんですよね。その殆どが士道に力を封印されているとはいえ。あー、四糸乃は出てくる度に癒されます。なにこの癒し系。八舞姉妹も、随分と落ち着いて姉妹でイチャイチャラブラブ、お前らお互い好きすぎだろう、というラブ時空を形成してしまっていて、眩しいような目も当てられない様な。
好きすぎだろう、というと琴里の折々のさりげない言動も、お前おにーちゃん好きすぎだろう、というのが伺えてニヤニヤものなのですが。さすがは好感度ウルトラマックスw

さて、美久の能力が全開となり、DEM社の暗躍によって十香がえらい目にあい、肝心の〈ラタトスク〉までもが機能不全に陥ってしまい、仲間も居らず徒手空拳のまま放り出されてしまった士道。何も出来ず誰も助けに行けず無防備に放り出された彼の前に現れたのは、かねてから虎視眈々と彼の身を狙っていたあの最悪最凶の精霊・狂三。
まさに盛り上がりも最高潮といったところで、次回に続く。くわーーっ。

シリーズ感想

お願いだから、あと五分! 3   

お願いだから、あと五分! (MF文庫J)

【お願いだから、あと五分!】 境京亮/きみしま青 MF文庫J

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「……やっと、見つけたんだからさ」「見つけた……?」「うん。私の――枕」って、『枕』?俺・内藤優一が図書室で出会った謎の美少女・木枕コトハ。彼女は眠っている間だけ予知能力が使える超能力者だった。コトハは暗号名・〈全知全能の姫君〉と呼ばれ、大企業・羽島グループでアルバイトをしているらしい。「私は眠れる超能力者! 君はその相棒。だから私が眠っている間、君は私のそばにいなくちゃいけないの! 」俺はコトハの相棒として仕事を手伝うことになって――!? 第8回新人賞佳作受賞。枕系主人公×お眠り美少女が織りなす、ハイテンション安眠系ラブコメ登場!
働いたぶんの正当な報酬をもらうのに、恥ずかしいことなんて何もないですよっと。いや、なんかどうでもいい所が気になってしまったわけだけれど、優一くんが働いた分の報酬をそのまま受け取る事に忌避感を抱いたってことは、彼は自分のやっていることは仕事だとは思っていないわけだ。一方で、彼らが行なっていることは社会秩序のためでも正義のためでもなく、純然たる一企業の利益を導くための営利活動なんですよね。もっとも、羽島グループはブラック企業ではなく、ちゃんと福利厚生や社内規則がしっかりした会社のようなので、変に給与を誤魔化されたり人権侵害を受けたり、ということはなさそうなんだけれど、バイトだろうとなんだろうと事前にちゃんと契約内容は確かめておいた方がいいですよ。まあそもそも未成年を働かせる就労時間を鑑みたら、夜中に学生を連れ回している時点でアウト……いや、ホントにどうでもいい所なんですけどね。
国家機関ではなく、各企業がオカルト部署を設けて、会社の利益のために超能力者を抱え込み利用している、という設定は他との区別化ではあるんだろうけれど、その民間企業の描写が甘々なところがあるのは否めない。世間でもう何年も様々な事業や施設が国の運営から民間運営に移譲される事が奨励されているのは、端的に言うなら利益を考えなくてもなんとかなるからという国のルーズな運営よりも、民間企業の方が純然と利益を追求することに最適化しているしているからです。
何が言いたいかというと、仮にも大企業なんてところが、子供同士の喧嘩に何十億、何百億、あるいは何千億円に及ぶであろう大規模事業の利益配分の選り分けを任せちゃうなんてあり得ないだろう、とw
あくまで企業内の一部門としてゴーストを捉えるなら、非常に有用かつ有効に機能しているように見えるんですけれど、どうも使い方がおかしいというか、本来職分ではないところまでやらせているというか、他の部署が仕事してないだろそれ、と言いたくなるというか。
まあ突っ込みどころが多い、というよりも設定周りが子供っぽい価値観で出来上がっている、というべきでしょうか。MF文庫の全体的な傾向からして、そっち方面にツッコんでも仕方ないんですけどね。
MF文庫として注視すべきは、キャラクターがどれだけ立っているか。人間関係がどれだけ盛り上がるか。ラブコメがどれだけ弾けるか、なのでしょう。その点に鑑みれば……本作は秀逸の一言。いや、このヒロイン・コトハは素晴らしいです。その背景にホンノリと暗い影を持ちながらも、それに負けない明るさで元気爆発頑張る子。それでいて押しの強いだけの鬱陶しい子では全然なく、非常に愛嬌があって可愛らしい、と来た。主人公の無表情くんこと「死体の顔(デスマスク)」と情緒の出にくいキャラクターと、感情豊かなコトハのキャラがうまく反応して、二人が一緒にいるシーンはすごくいい雰囲気になってるんですよね。いい意味で二人の世界を作っている。
優一が盗み見てしまったコトハのメモ帳の記載、優一について書いてあるメモがまた、胸がきゅんきゅんしてしまうほど可愛らしいもので、ありゃあノックアウトされてしまいましたよ。コトハの寝顔を見ながら、というシチュエーションもまた素晴らしい。横目でコトハの可愛い寝顔を見ながら、そんなメモを見ちゃった日には、完落ちです、完落ち。女の子やべえ、ってなもんです、うんうん。
タイトルである【お願いだから、あと五分!】も、台詞として実に良い使い方をしてますし、キャラ周りの情景描写、心理描写を浮かび上がらせる魅せ方はホント絶妙に上手いんじゃないでしょうか。
その分、余計に設定周りの甘さ拙さが目立ってしまうのがもったいないような、もうそっちはどうしようもないような。もうむしろ変に凝った設定を取り付けずに、純然たるラブコメとか恋愛モノを書いた方がいいんじゃないかしら、と思ってしまうくらい。とにかく、もうひとりのお姫様を含めたキャラクターものとして、かなりの良作でした。いや、コトハすごい好き、ほんと可愛いです、ええ。

風に舞う鎧姫(ブリガンディ) 3   

風に舞う鎧姫 (MF文庫J)

【風に舞う鎧姫(ブリガンディ)】 小山タケル/片桐雛太 MF文庫J

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俺、明智慶貴は健康な男子高校生。先輩に誘われて全寮制の女子校・志弦女学園へ侵入するが、何故か剣をもった物騒な女の子たちに追われるハメに。そんな中現れたのは幼馴染の少女・橘みのり。彼女は俺を助けるために追っ手の女の子たちを斬り付けた。な、なんてことを。と思ったら女の子たちは無事。しかし、かわりにスカートがダメージを受けて破れている…!?そう、志弦女学園の生徒は学園内の「領地」を奪い合うため、鎧(スカート)をまとって闘う騎士だったのだ!!そして俺もその戦いに巻き込まれ騎士の王を目指すことになり…!?ハイテンションバトコメ開幕。MF文庫J第8回新人賞受賞作。
まず覗き目的で女学園に忍び込むという時点でアウトです。普通は警察沙汰です。私刑も致し方なしw
それが何がどうしてか女装してスカートを脱がし合う羽目になってしまった主人公。なんか今月女装モノばかり読んでる気がするが最近の流行なんだろうか。一部でお姉様扱いされてしまうケーキだけれど、まあおとボクの主人公ズなんかと比べるととてもじゃないけれどセレブリティや女性らしさには長けていないので、あれはとってつけたような感になってしまった気がする。それよりも、学園内のはぐれものを集めてアウトローたちの頭をはるやんちゃ坊主という路線のほうが主人公のキャラには合っていたので、早々にそっちに舵を切ったのは間違いなかったかと。しかし、はぐれもののリーダーで美化委員長って、やはりヒャッハーで消毒だーー!のノリだったんだろうか。そもそも、美化委員のメンバーが本来の美化委員長であった美風さんたった一人だったというのは何ナンデショウ。この人自体毒舌家で下ネタ好きでわりと変態入っているので、最初から孤立してたっぽいな、うん。そんなやや危ないメイドさんに盲愛されている時点で、生徒会長もそうとうアレな人な気がするんだが。ノーパン主義だし。これで人気あるんだろうか、うむむ。
さて、戦う理由もよくわからないまま、実は戦っている当人の女学生たちも実はあんまりよくわかってないんじゃないだろうか、とこっそり思いながらも、結構ノリと勢いと娯楽も入っているのか、勇んで領地争いに勤しむ生徒たちの中に敢然と乗り込むはめになった主人公のケーキ。いや、本当になんで戦ってるんだろう、と首を傾げることしきりなのだけれど、気がつくと自分の身を守るため、歪んだ友の性根を叩き直すため、幼馴染との約束を果たすため、仲間とともにスカートを翻して疾駆し、他の女生徒のスカートを粉砕して回る大立ち回りを繰り広げる主人公。こういうなんだかよくわからないままだけれど、ノリと勢いで楽しく読ませてしまう、というあたりはなかなか侮れない誘引力を感じさせる。実際、登場人物同士の掛け合いは垢抜けていて淀みなく、非常に楽しいものでした。それに、真っ向からぶつかり合い、相手の歪みに剣を突きつけ、意気を示すさまは痛快でしたし。
結構面白かったです。

おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その9 最後の一年より3   

おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その9 (MF文庫J)

【おれと一乃のゲーム同好会活動日誌その9 最後の一年より】 葉村哲/ほんたにかなえ MF文庫J

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なんやかやで同居することになった宗司と一乃、キリカ、フェルたち。荒谷学園ゲーム同好会はついに白崎家まで侵攻してきたのだった!
まず、昨今イケメン化著しい宗司が満を持して自宅にて最高のホワイトデーを提供する。そして二年生最後の部活
動を楽しむ一乃に仕掛けられた最悪の罠、アンダースコート大作戦、さらには再び繰り返される裸エプロン(下に水着を着てるよ)戦争!! 宗司の胃袋を、家庭を制するのは誰だ!?
「戦争は――なにも生み出さない(by宗司)」
終わりじゃないどこかに向かって驀進する新感覚ラブコメディ(と断言します)、第9巻!
もはや部活でも同好会でもそもそも学園モノでもなくなって、殆ど家に引きこもりみたいになってきた気がする昨今。何気に親父殿の嫁的存在が三人から六人に増えてたみたいなんだが、前巻でいったいなにがあった!?(笑
それはそれとして、今回の表紙はついに完全にヒロイン枠に参入と相成ったカラアゲさんことペンギンのような蛇のような何かであるリア嬢。宗司もあれでいい具合にノリよく壊れているので、作中登場人物で唯一と言っていい常識人であり、その分だけ気苦労を一手に担っている次女さんである。長女にしてリーダーのフェルが、もう完全にアーパーですもんね。でも、気苦労を背負ったぶん、ヒロインとしての立ち位置を確保してしまったのは幸か不幸か。とは言え、表紙にまで抜擢されるほどだから大したものであります。中身を見ても、今回挿絵の大半にリアが採用されているあたり、優遇は本物っぽい。宗司にも、ちゃんと嫁的養う対象に数えられてましたしねー。
そう、ハーレムを築くと将来的にそれだけたくさんの嫁さんを養わなければならないので、大変なのである、経済的に。わりと早々に現世から退場する気満々だった宗司くんですが、なんやかんやと終末的エンドマークは嫁さんたちの横暴によってかなり延々と先延ばしにされてしまったので、そうなると世知辛い現実的な経済事情というのに直面しなきゃならなくなってしまった、という何ともしまらないお話。まあ、何事も先立つモノがなければ成り立たないのであります。
その点、宗司くんにはちゃんと先達にして見習うべき人が居るわけで、まずその人にどうすればいいのか、あんたはどうしてたんだよ、と尋ねるのは大変賢明な行動だったと思われます。
うぉいこら、雪道! お前、ヒモやったんかぃ!!
いや、そりゃ瑛子の家は凄い金持ちでしたし、シロコもアングラで相当稼いでたってのはわかるんですけどさ。あー、多分天音はその点養われる側だな、うん。この娘は滲み出るような金に縁の無さそうな、貧乏そうな気配出してたし、うん。
一応、親父も自分で稼ぎは稼いでるみたいだけれど、自分一人の稼ぎで全部賄うのは全く無理だったようで、昨今のハーレムはF1ドライバーみたいに資金持ち寄りが常道ですか……。
でも、それを本作のヒロインに照らし合わせてみてみると……妹ちゃんはもちろん家計一緒ですし、キリカも一乃も別に家が金持ちという風でもないし、煉獄の眷属たちは元より動物形態が元だからお金とか関係ないし、あれ? 宗司詰んだ?
そう言えば、ついに煉獄の七大罪のウチ、ワンコが唯一男性人格と発覚! って、男性人格居たのかよ! まだ人化はしていないのだけれど、その様子からして可愛がられる弟キャラなのか!? さすがに七大罪の嫁化はせいぜいリアまでだろうなので、他のシスターズはワンコがハーレム化するんだろうか、してほしいな。
ってか、マンボウは女性人格なのかよww そろそろマンボウも人化する頃かと思うんだが、長らく引っ張られてるな、マンボウ。

次回への引きは、またぞろフェルを筆頭に煉獄の七大罪が怪しい動きを見せているけれど……ラストの怪しい動きって全然深刻な話にならないから、別段構えなくていいんだけれど、キリカが絡むとあれだよなあ。一乃が増えてダブル一乃でドタバタ、という展開が容易に予想できる、ってそれリリスがずっとやってるネタじゃね?

葉村哲作品感想

煩悩寺 3 4   

煩悩寺 3 (フラッパーコミックス)

【煩悩寺 3】 秋★枝 MFコミックス フラッパーシリーズ

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新生煩悩寺で、いつの間にやら半同棲生活が始まっちゃった小沢さんと小山田くん。今までと同じ相変わらずのバカップルぶりで周りをあきれさせる毎日ですが、そこはそれ、小沢さんも独身アラサーとしてのお悩みもあったりして……。それでも幸せいっぱいの完結巻です!!

結婚!!
そりゃあねえ、子供の恋愛じゃないんだからどうしてもそこを意識しちゃいますよね。むしろ小沢さんとしては、小山田くんと付き合う前に付き合っていた男性たちとは、常に結婚を意識した交際だったわけです。結婚するためにお付き合いしている、みたいな?
ところが、小山田くんとの交際はまるでそういう意識なく始まってしまい、楽しいから面白いから、好きだから、というすごくシンプルで俗世の事情とかまるで関係ないところで、繋がりを求めてしまったんですなあ。
そうなると、逆に小山田くんとの結婚、というのは二人の関係や今の生活をなんだか身も蓋もない世知辛い俗世の事情に引き落としてしまう、という嫌気が生まれるのもまあわからなくない。結婚したい、ではなくむしろ結婚を重く感じてしまう、というのはなるほどそういう事なんじゃないだろうか。
面白おかしく幸せな、今の時間を現実から切り離しておきたい、そんな感じで。
でも、小山田くんのふわふわした性格は、そんな小沢さんの不安や怯えをあっという間に払拭してくれました。彼の言ってくれたことって、結婚だろうと軽くしてしまう云々もなんだけれど、うーんなんなんだろう。あれかな、今のこのフワフワした夢みたいな幸せな時間も空間も、ちゃんと現実そのもので、もうちゃんと此処に確かにあるもので、結婚なんて現実が介在したって元からもう現実に存在するものなんだから、今更重たくなって沈んで覚めてしまうようなあやふやなものなんかじゃないよ、という安心を与えてくれた、ってことなんじゃないだろうか。
うーん、すげえな。なんかもうすげえですわ。
こんな楽しい現実離れした空間にも関わらず、小山田くんのこの揺るぎのない存在感。そしてガッチリと掴み掴まれた小沢さん。こりゃあ、壊れないですよ。最初、この煩悩寺が生まれたときは、いずれなくなってしまうような儚さとか脆さを感じたものですけれど、錯覚だったのか、それとも主体が二人の関係に移ったってことなのか。ともかく、今となってはなくなることも壊れることもまるで想像できない確かさを感じる空間になったことを、このエピソードで実感した。それに象徴されるのが、多分煩悩寺を出ての二人のデート編なんかなあ。
行き先も決めず、ただ街中を二人で散策するだけの肩肘はらないデート。
いやあ、これぞデートだよねえ。なのに、漫画で見るとえらい新鮮だなあ。ほわほわ〜。
そしてラスト。実は、最終的には小山田くんのお兄さんがひっきりなしに送ってきてくれた謎のおもちゃ群が途絶えてしまったことで、煩悩寺は以前みたいなおもちゃ箱をひっくり返したみたいな雰囲気は徐々に落ち着いてしまうのですけれど……それでもその頃を懐かしく振り返りつつも何も変わらない二人の様子に、あの幸せな空間は何も変わらず続いているのだと、笑みが浮かんで綺麗に締め。
うんうん、実に素敵で最高なラブコメディでありました。さすがだぜ、恋愛マスター。

1巻 2巻感想

皇国のフロイライン 4   

皇国のフロイライン (富士見ファンタジア文庫)

【皇国のフロイライン】 河端ジュン一/遙華ナツキ 富士見ファンタジア文庫

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4年前。桐原有は突如現れた「化物」により、幼馴染の女の子を失った。絶望の淵で己の無力さを噛みしめる彼の前に現れたのは、2人の少女。「あたしがあなたの剣になる」―真宮真琴は宣言し、「わたしが書庫になりましょう」―佐伯白乃は呟いた。そして現在―高校生になった桐原たちは「化物」を捜し、滅すためのシステム“皇国”を作り上げていた。だが、そうして今も「化物」を追う桐原の前に現れた、巨大な銃器を持つ少女。それは、あの日失ったはずの幼馴染の女の子だった…。新鋭が描く、希望と絶望に彩られた物語がいま開幕。
あらすじと導入だけで、あっこれは面白そう、読んでみたい! と思わせた時点で掴みは抜群。その上、一つ一つのフレーズが十分な打撃力を有しているというのは、ライトノベル作家としては大きな武器ですよ。
ポイントポイントで印象に残るシーンや、ガツンと来る心象描写を描いてきますし、この作者は感覚的な部分で「魅せ方」というのを見事に心得てる。このセンスがとにかく超抜しているのは、たとえばあざの耕平さんなんかがそうなんだけれど、この河端さんも間違いなくその系譜に連なるタイプなんだろう、と実感できる出来栄えでした、本作は。もちろん、まだまだ溜めとか振りとかが足りなかったりせっかちだったり、ちょっと安易に転がしてしまう部分や研鑽や掘り下げが物足りない部分などたくさん見受けられるんだけれど、どれも手を抜かず妥協せずに物語を書くという事象に身も心もどっぷりとのめり込んで行けば、いずれ研ぎ澄まされ磨きぬかれて拭われていく部分ばかり。そもそも、一本の物語として俯瞰してみれば、かなり構成も整っていて完成度も高いので、ほんとあとは貪欲に自分の描く物語の奥底に真髄に溺れていくことだけなんじゃないだろうか。そうすると、「魅せ方」の威力が弥増すんですよね。ばかみたいに面白いエンタメ作品を書く人の傾向には、そういう部分が少なからずあるのだと私は思ってますし、この人はそういうタイプなんじゃないかなあ、と。つまり、それだけ期待値がガンガンうなぎ登るようなスタートラインだったんですよね。
個人的には将来の有望株としてすごく買いたい。
もちろん、そのまま失速していってしまう可能性もあるのですけれど。
冒頭の掴みでは、幼馴染の少女の喪失こそが重要な軸だったにも関わらず、再会に至る展開はえっそんなんでいいの!? という拍子抜けを否めないものでしたし、その後の物語の転がし方も結構強引な所がありましたからねえ。
皇国のシステムも、やりたいこととその実証がもう少し伴っていない感じ。戦力が足りてないのもあるんだろうけれど、実行力がそもそもかなり怪しいですもんね。対バケモノ戦を最終目標としていたにも関わらず、色々と想定が甘すぎて実際に化物とぶち当たった時にろくに対抗も出来なかった、というのは最適解を求めるシステムとしては入力値がいい加減すぎたんじゃないでしょうか。
自分としては主人公の皇帝という立ち位置と、その役割については十分意味づけが叶っていたと思うのですが、ぶっちゃけ皇国というシステムがちゃんと成り立って動き出すには、異能者という存在の情報を得て、皇帝の能力が大まかにでも解明され、国内が安定し、小山内蓮という女王だか女教皇だかの戦力が加入した、次からが本番のはず。そういう意味では、今回は正しく導入回だったのでは、と。
今回は何だかんだと内輪の話になってしまいましたしね、皇帝の絶対性と無力さ、神算鬼謀を活かすにはどうしたって内乱じゃなく、戦争こそが必要ですし。もっとも、まだ白乃と蓮は不穏持ちで落ち着かないわけですが。
余談ではあるが、蓮の能力がひたすら大型火器というのは気合入っていて大好き。ハンドガンで妥協しないあたりが特にw

不完全神性機関イリス 3.三大世界の反逆者3   

不完全神性機関イリス3  三大世界の反逆者 (富士見ファンタジア文庫)

【不完全神性機関イリス 3.三大世界の反逆者】 細音啓/カスカベアキラ 富士見ファンタジア文庫

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人類による幽幻種への生存闘争。その旗頭を決める覇権戦争の帝国代表に選ばれたのは、宝条軍学校に通う貧乏学生の俺・凪だった。もちろん、俺個人の力が評価されたわけではなく、うちのダ家政婦にして帝国の切り札イリスとコンビでの選出だ。覇権戦争の舞台・凱旋都市エンジュで、俺はイリスの製作者であるヨミ先輩と再会する。ヨミ先輩とチビ聖女・紗砂、そして武宮唐那国のツァリが、覇権戦争そっちのけで進めていた企み“エデン・プロジェクト”。計画に誘われる俺とイリスだが、「幽幻種の反応を観測。敵個体数一五〇〇から二〇〇〇」答えを決める間もなく、幽幻種の襲撃が始まり―。

このシリーズのセカンドヒロインは紗沙だと思ってたんだけれど、あっさりミカエルとシィに持ってかれました、ご愁傷様です。その表紙ゲットしたミカエルだけれど、やっぱりどうやら普通の人型機械体ではない様子。そうだよね、幾ら人型機械体が優秀だからって、イリスと殆ど変わらないほど人間と同等……ってか、他の人間とメンタルがさして変わらないというか区別がつかないぐらいに精巧なのはちょっと違和感あったんですよ。あくまで人型機械体って兵器であって、ニンゲンと同じような心を持ってる存在として造られているような背景は感じなかったので。それでも、これまで具体的に他の人型機械体や機神が出て来なかったものですから、もしかしたらこういうものなのか、とも思っていたのですが、紫苑と呼ばれる機神が出てきたことでミカエルの違和感が余計に募ることに。紫苑は一応禁断水晶の加護を受けたイリスと同じ機神にも関わらず、その様子はまるっきり機械っぽくて人間味がないんですよね。人間味がない、とまで言ってしまうには反応に不気味さや意味深なところがあるのですが、それでもイリスやミカエルと比べると非常に機械っぽい。
その紫苑とミカエルにはどうやら戦場で因縁やら関係があったらしく、相互間で微妙な緊張感が漂っている。これって状況から予測して、ミカエルの方が機神だったりするんじゃないの?
何気に事故でとは言え、キスまでしちゃっているあたり、一番ヒロインしているのはこの子だったりするんだろうか。微妙に嫌なフラグが立った、という気もするんですけれど。

さて、物語は人類圏に残っている三大国が合同で行う覇権戦争の開幕に至ったわけだけれど……まあ人類が滅びようとしている時に勢力争いしている場合じゃないだろう、という意見も全くそのとおりだとは思うのだけれど、三大国がバラバラに戦っているというのもただでさえ少ない余力を無駄に消費している事に繋がるのは間違いなく、だからといって協力してあたるにしても主導権をどこが握るかというのは決めておかないと船頭多くして船山に登るや小田原評定になってしまい、余計に混乱を招きかねない、その為に旗頭を決めよう、という方針自体はそこまでおかしい事じゃあないと思うんだけれど……普通は武闘会みたいなんで決められるようなもんじゃないよなあ。ってか、どう考えてもイリスも紗沙もツァリも能力が戦略級すぎて、まともに戦ったら都市ごと吹き飛びそうな気がするんだが、覇権戦争の舞台となった凱旋都市エンジュはそのあたりの危険性をどう考えてたんだろうw 
まあ武宮唐那国だけは、武闘会ってお似合いな感じはするけれど、ここの連中、話を聞いてるとクンフーが高まりすぎててもはやニンゲンを逸脱してるんですが(笑
おかしい、話半分に聞いても凪やシィたちと同じ人間とは思えないんですが。どこのドラゴンボールのZ戦士たちだよw 一応、ここの武人たちがのちのエデンの千年獅や護士たちの前身だというのはわかるんだけれど、それでも能力はこの頃の武宮唐那国の連中のほうが桁違いな気がするぞ。
そんなバケモノ集団の最強に立つという謎の存在、ツァリ。この頃の姉ちゃんはどういう人間だったんだろう、と紗沙のアレっぷりもあってか非常に楽しみではあったんだが、ツァリ、あんたこの時代から既にそういう存在だったんかいw
いや、昔のあなたはお淑やかで引っ込み思案でした、なんて想像するほうが間違ってるんだけれどさ……千年経ってもまるで変わってないというのもアレだよね。というか、こいつの主人格ってむしろユトの方なんじゃないかと疑いたくなる。そもそも、コイツの正体はいったい何なんだ? あんな幼女と美女を自在に使い分けるとか、普通だろうと異常だろうと特別だろうと、人間じゃないだろう。幾らぶっ飛んだ存在だとはいえ、此処に至るまではツァリは武宮唐那国の出身者なんだと思ってたんだが、どうも表に出た話からすると異世界からの異邦人……それも、世界観設定の中で幾度か名前が出たというネクサスに関わりを持つ存在、なのか?
ともあれ、覇権戦争の裏で動く思惑の中には、帝国上層部のように人類に仇なすかのような怪しい動きもありーの、そして紗沙たちが中心になって動いているプロジェクトありーの、と真実誰も武闘会なんかそっちのけというご様子。しかし、最初からツァリと紗沙は兎も角として、イリスの製作者まで一緒になって組んで動いていたとは予想外。しかも、どうやら彼女たちの個人的な動きではなく、結構帝国を除いた上層部も関わっているあたり、エデン・プロジェクトも決して少数独断によって動いていたんじゃないのか。

そして、幽幻種の襲撃によって覇権戦争は結局中止され、イリスたちの元には最強にして最悪の裏切り者最強の機神【剣帝】ヘケト・マグナが襲来する。って、マグナってどういうこと? 本編のシェルティスのミドルネームと一緒じゃないですか。しかも、魔笛を宿した双剣使いって……。
イリスを制作したヨミ博士も、これヨミ・レッセントって本編の天才工学士のエリエ・レッセントと名前一緒なんですよね。こっちも果たして、子孫なんていうちょろい関連性なのか怪しい感じ。エリエの天才性ってちょい異常な側面もあるしなあ。

細音啓作品感想

白銀の救世機(ゼストマーク)4   

白銀の救世機 (MF文庫J)

【白銀の救世機(ゼストマーク)】 天埜冬景/黒銀 MF文庫J

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「応えて! ゼストマーグ! あたしの想いを力に変え、勝利へ導いて! ! 」
突如として現れた謎の生命体・XENOに支配された世界。人類は感情を失った生物、ゼノイドへと進化を遂げ、生き残っていた。落ちこぼれの少年、アルツはゼノイドとして生き残るための選別試験の途中、コールドスリープしていた旧人類のナユキと救世兵器『ゼストマーグ』と出会い、自分と世界を変える戦いに巻き込まれていく……。《――時は来た。『白銀新生』の扉を開け――》新人賞最優秀賞受賞作家が贈る、絆で闘うヘヴィバトルアクション、堂々スタート!
これはなかなか熱いロボットもので面白かった!
何より、コールドスリープで過去から未来世界に放り込まれたのが男の主人公ではなく、メインヒロインだったというのがスマッシュヒット。最近の傾向だと、ここで異邦人たる存在を主人公に宛がうのが常ですもんね。それを、逆にヒロインによってもたらされた失われた新しい価値観に主人公が衝撃を受け、そこから主人公に足る自我を確立していく、というアプローチは良かったなあ。何も知らず、自分が壊れた出来損ないだと思っていた何も持たない主人公が、貪欲に好奇心をむき出しにして、見当違いの突拍子もない勘違いも起こしながらも、純真なくらいに一生懸命に今の進化した人類が失ってしまったものを、熱い感情を有した少女から得ようとしていく様子には素直に応援を送りたくなってくる。もともと感情というものがない存在であるが故に、感情や熱い想いへの渇望は一途で、同時に表裏もなく真っ直ぐで健やかなんですよね。そして、学んだものを自分なりに噛み砕き、善きところも悪しきところも踏まえた上で、それをかけがえの無いものとして自分のものとし、何も知らない幼い存在でもなく出来損ないの壊れた無力な存在としてでもなく、過去から託された温かい想いによって、自分の存在意義を見出し、強い意志と希望を抱き多くの人の光となるような存在へと、それこそ過去から放り出され迷い子のように彷徨っていた孤独な少女の心をも照らすような、実に主人公らしいイイ男へと、格好良いヒーローへと、悩み苦しみながらもブレずに成長していく様子は、胸のすくような有り様でした。
まだまだ荒っぽい構成ですし、世界観の構築にもゆるい部分は多々あるのですけれど、それでも独り善がりにならず拳を握って盛り上がれる面白い話を魅せたいという強い意識を感じさせる、グイグイと読ませる魅力的な物語だったとおもいます。
仮面の男はいくらなんでもやりすぎだと思うけどね(苦笑
あと、妹のヤンデレ具合が怖すぎる。感情ゼロからいきなりそれって、ヤバすぎですw

0能者ミナト 5 4   

0能者ミナト〈5〉 (メディアワークス文庫)

【0能者ミナト 5】 葉山透/kyo メディアワークス文庫

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完璧な降霊術で人を集める『彼岸の会』。天性の法力を持つユウキは直感し、降霊術がまやかしだと糾弾する。だが、主催者の士道骸に手玉に取られてしまうのだった。この男、総本山から野に下った切れ者で、まったく隙がない。かくして、業界ではいかさま師と揶揄される湊の出番である。0能者対詐欺師の稀に見る攻防は、騙し合いの熾烈な駆け引きへと発展していく。霊を降ろしている様子はないのに、霊と完璧に対話してみせる。その矛盾を湊はどう解体してみせるのか。
0能者VS詐欺師って、やってることは完全に詐欺師VS詐欺師のシロサギVSクロサギじゃないですかww
今回は短編一話、中編一話の二話構成。何気に短編のほうがとんでもないのと戦ってる気もするんですが。
第一話の短編「石」は、とある町で開催されている「大幽霊妖怪展」という博覧会に展示してある「夜泣石」を調べに来たユウキと沙耶の奮闘編。
珍しく、湊が居らず沙耶とユウキの子供二人組で、起こった事件を解決することになる。二人共霊能者としてはすこぶる優秀なために、生半な相手なら力技でねじ伏せることも可能なはずなんだけれど、こういう時に限って相手は力でねじ伏せられるような相手じゃないんですよね。特にユウキなんて異能バトルもので主人公でも中ボスでも張れるような天才くんなのに。何気に、今回は沙耶も大立ち回りしていますし、アクション的にも派手な回だったような気がします。とは言え、そうした直接的な攻撃でどうにかなる相手ではなかったので、いつも思わぬアプローチから攻略法を導き出す湊さんがいない以上、代わりに沙耶が相手の素性や能力を見抜き、対処法を考えざるを得なくなるのでした。以前の彼女たちならばここで思考停止してしまいかねないのですが、湊の助手として根底からの発想の転換や、古い時代には未知の現象だったとしても現代においては解き明かされた物理現象であったケースなど、幾度も霊能者としての自分の中の常識をひっくり返されてきた経験が、ここで生きてくるわけです。若いが故に、古い考えにとらわれないとも言えますけれど、この子たちもちゃんと柔軟な思考を育てていたんだなあ。
正直、あんな録音で再現できるのか、とも思ったけれど、過去の伝承においても犬追物で代用できているからには、細かい周波数とかは問わないでいいんだろうな。しかし、夜泣き石の本当の正体が……、というのには素直に驚いた。こいつは相当にヤバい案件だったんじゃなかろうか。

第二話の「詐」はあらすじにもある通り、イカサマで信者から金を巻き上げる詐欺師との対決編。とは言え、本作は本物の怪異を現代の知識で攻略する、みたいな方策でまかり通るお話だけに、完全にイカサマではなくそこには降霊術とは違うものの本物の怪異・異能が関わってくる。彼岸の会の代表が総本山の出身者である以上、本物に対する知見も多く有しているわけですしね。
まあ、このイカサマの正体についてはそれほど複雑に入り組んでおらず、ある程度見てたら気づく事が出来るでしょう。ということは、あとは湊の悪辣で陰険で詐欺師をもだまくらかす手練手管を堪能するだけであります。
でも、ユウキや沙耶もこの頃は湊に任せっぱなしでその後をついてくるだけではなく、自分の考えで積極的に動くようになってきているのには目を細めたくなる。湊の武器となったものも、なんだかんだと沙耶が手に入れてきたものを活用したものでしたしね。
それと、あとから出てきたあれは、なんか【うしおととら】リスペクト、って感じでしたよね。キャラクターがまんまアレの通りでしたし。あの話はうしとらでも傑作だっただけに、結構感慨深い。お前は其処で乾いてゆけ。
攻略法は、凄まじいばかりに湊らしくありましたけれど。でも、この時は湊も相手の襲来は唐突すぎて何も準備していなかったはずですし、よくまあ徒手空拳でねじ伏せられたものです。あれの攻略法として伝えられているものとは、まるで真逆を行くやり方であったのは、やっぱり面白いなあと溜息をつかされるところですけれど。

さて、次回は満を持して、といいましょうか、理沙子と孝元に湊を含めた大人トリオにスポットがあたる可能性が高いそうで、過去編でも現代で改めて三人が組んで事件を解決するにせよ、これは素直に楽しみです。

葉山透作品感想

まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る! 」 5 5   

まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る! 」 (5) (カドカワコミックス・エース)

【まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る! 」 5】 石田あきら/原作:橙乃ままれ 角川コミックス・エース

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メイド姉の決死の演説はその場にいた人々を、そして世界を動かした。冬の国をはじめとした南部諸王国は中央への従属から独立を果たす。だが、世界のひずみが彼らに迫っていた。そしてその頃、魔王にも危機が――!

表紙は青年商人と辣腕会計。特に、青年商人はこの巻の実質的な主人公であり、作品全体でも有数の重要人物なので、彼が表紙を飾るのはまったくもって納得の一言。

激動 始まる!!

目に見える形では、南部諸王国連合の独立による人間世界の動乱こそが世界の激動を象徴いているようだけれど、その実戦争の勃発は氷山の一角に過ぎず、その海面下では凄まじい勢いと規模で価値観のパラダイムシフトが起こりだしているのであります。その端緒こそ前回のメイド姉の「人間宣言」であり、そこからこの物語の主人公は勇者と魔王という二人の特異点から、無数の人間・魔族へと移っていくのであります。貴族・軍人・貴族各師弟たちの勇躍であり、また青年商人と火竜公女の邂逅であり、様々な人達が誰かに与えられた役割を何も考えずに引き受けるのではなく、それぞれが個人に考えを巡らせ、世界を動かしだす、そんな激動の時代がまさにここから始まっているのであります。
見よ、世界の中心点が無数に拡大していく壮観な光景を。
そんな新しい世界の萌芽こそ、勇者と魔王が夢見目指したもの。それが、今や二人の手を離れて勝手に芽生えて成長していく光景は、感動すら覚えるものなのです。それを、この漫画はまた余すこと無く描き出している。
同時に、まだ魔王が即位する前から勇者との出会いを待ち望み、その胸に希望を滾らせて、その唯一無二のタイミングを待ち続けた回想を差し挟むことで、彼女が抱いた夢が芽吹きだしていく光景がより鮮明に、眩しく浮き上がっていくのであります。この回想の挟み方は、絶妙の間合いですなあ。
もちろん、まだ世界の変化は芽生え始めたばかり。ここから、またぞろ多くの試練や障害が待ち受け、変化を絶やそうと動き出すのです。どんどん凄いうねりとなって、激流は勢いを増していくのですが、漫画版でまたその感動を感激を味わえるのかと思うと、胸踊る心地ですなあ。
出来れば、アニメでも同じような感動を味わえたら、と期待をふくらませるばかりです。
そう言えば、女魔法使いはここが実質の初登場なのか? 勇者もデタラメだけれど、女魔法使いも相当に桁外れだぞ、これ。
次回は軍人師弟の見せ場。登場した当初はただの突撃軍人馬鹿だった彼の成長を刮目してみよ。

2巻 3巻 4巻感想

銀閃の戦乙女と封門の姫 3   

銀閃の戦乙女と封門の姫 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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マナの満ちあふれた世界クァント=タンをかつて救った少年カイト。数年後、平凡な高校生活を満喫しつつも時折悪夢にうなされる彼の前に、かつての戦友で銀髪の魔法剣士フレイが現れ、クァント=タンが再びカイトを必要としていると告げる。 都合のいい話だと怒る彼は、義妹の梨花の機転で条件付きでクァント=タンへと向かうことに。クァント=タンを襲った新たな魔物たちの正体とは?!
瀬尾つかさが贈る魔剣・魔導ファンタジー最新作ついに登場。

この主人公は煮え切らない男だなあ、という印象。多少、主人公当人も自覚があるようだけれど、彼が嫌悪感を感じている対象は論理的なものじゃなくて、多分に感情に寄るものなんですよね。いろいろ理由付けはしてますけれど、彼が主張しているポイントはわりと一貫していないんですよ。その中で共通点を洗い出していくと、結局彼は他人の思惑に乗ってそのとおりに動かされる事を極端に嫌う傾向があるようです。それも、かなり過敏に。それでいて、思惑に乗った上で自分の好きなようにする、という強かさや聡さや狡猾さは皆無に近く、ひたすら嫌悪し遠ざけ、逃げることで状況を避けようとするあたりは潔癖症のきらいも伺えます。
まあ、気持ちはわからなくないんですよ。他人の身勝手に振り回されたくない、というのは誰しも思うところ。それに、嫌悪感が客観的、論理的な拠り所によるものではなく、生理的な感覚によってもたらされるものなら、どうしたって我慢出来ないというのはあるでしょう。感情ってのは、どうにもならないものでありますしね。でも、悪意や敵意によるものではなく、むしろ他者を助け守ろうとする意図まで、十把一絡げにまとめて嫌悪して突っぱねようとするのは、いい加減潔癖が強すぎる気がする。たとえ戦場暮らしだろうとなんだろうと、まったく濁を飲めないあたりは子供でしかないのだろう。まだ、平和な世界で暮らしてきた妹のほうがその点まったくボケていない。
だいたい、その潔癖症の八つ当たりのとばっちりを食わせているのが、姫様とフレイだというのは可哀想な話じゃないですか。彼女たちがカイトに向けている好意や愛情には、後ろ暗いところはなにもないのに、外からの干渉が嫌だから、と遠ざけてしまうのは姫様たちからしてもとても納得できるものでもないでしょう。
そうして、自分に関わる押し付けは嫌うくせに、姫様が政略結婚することについては仕方ないことだ、と黙認してるんですよね。彼が姫様と付き合う件で一番問題視しているのが、貴族間で行われる優良種交配の種馬に利用されたくない、という件であるくせに。姫が政略結婚するのって、それもカイトが嫌悪する優良種交配の一環なんですよね。自分が種馬扱いされるのが嫌だから関わらないけれど、姫が繁殖牝馬扱いされるのは義務だから仕方ない、とするのはあまりにも姫さん可哀想じゃないか。
せめて好きあっている自分が相手になるか、それでなくても自分たちの関係やその結果生まれる子供たちが利用されないように立ちまわることについては最初から放棄して積極性の欠片もないんですよね。自分たちの両親が自分たちをそんな利用の手から守ってくれていた、という実例があるにも関わらず、自分がそうしようという気をさらさら見せてくれないのは、残念の一言。
こうして客観的に見ると相当に酷い男なんだけれど、それが魅力の無さに繋がるのかというとそうでもないのが不思議なところ(笑
カイト当人も明確に自覚しているわけじゃないけれど、自分が理不尽な感情で姫様たちに不憫な思いをさせている、という意識はあり、罪悪感やどうしようもない自分の感情に自責を抱いているのは間違いないので、まあ究極的には覚悟の問題なんですよね。他人の人生を引き受け、一生涯にわたって守り通すという覚悟。よくある話ではあっても、これは決して簡単な話ではありません。まだ十代のガキんちょがビビらないというのはおかしな話だし、そもそも男であったら大人になろうと何歳になろうと家族を持つ、という責任を持つ覚悟か軽々として出来るものではないはずなのです。況してや、姫とフレイの二人を引き受けた上で、国の思惑や脅迫から彼女たちと生まれてくる子供たちを守るだけの覚悟を持つのは、容易ではないはず。国王と徹底的に対立している、という事もありますしね。でも、だからこそ主人公としては姫たちを駒としてしか見ていない、どころか自分やシステムを脅かしかねない脅威として見ている国王たちから、大切な人を守るだけの甲斐性を見せて欲しいものです。そのためには、その潔癖すぎるところは、いい加減濁を飲めるようにしておいた方がいいよなあ。子供のままじゃあ、何も出来ないよ。
と、完全に妹ちゃんが脇に置かれてしまっているけれど、彼女もクァント=タンに深く関わるものだとしたらそれだけ因果を持っているわけで、なんかラストの新キャラと絡んでも次回以降はもうちょっと踏み込んでこれるか。
って、そのロリは倫理的に危なすぎるww 

瀬尾つかさ作品感想

彼女がフラグをおられたら ここは俺に任せて、お前は夏休みを満喫しろ3   

彼女がフラグをおられたら ここは俺に任せて、お前は夏休みを満喫しろ (講談社ラノベ文庫)

【彼女がフラグをおられたら ここは俺に任せて、お前は夏休みを満喫しろ】  竹井10日/CUTEG 講談社ラノベ文庫

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待望の夏休み突入! 帰省する場所がない旗立颯太は、菊乃、次いで茜の実家にお邪魔することになった。結局そこに凜や恵や鳴たちも合流。お馴染みのクエスト寮メンバーによる大騒ぎの夏休みが始まる! だがそこには菜波の姿が無い!? 故国へ帰省中のため「颯太くんとの夏休み」に加われない菜波を案じて、一行は菜波の国・ブレードフィールド公国へと向かう! 彼の地では颯太を宿命的な出会いが待っていた~菜波の妹・白亜、そして七徳院の“No.0”~さらには公国内部に蠢く謀略に巻き込まれ、颯太は新たな“力”に目覚めていく!

待望の夏休み突入! 帰省する場所がない旗立颯太は、菊乃、次いで茜の実家にお邪魔することになった。結局そこに凜や恵や鳴たちも合流して大騒ぎの夏休みが始まる! だがそこには菜波の姿が無い!? 故国へ帰省中の菜波を案じて、一行は菜波の国・ブレードフィールド公国へ……彼の地では宿命的な出会いが待っていた~菜波の妹・白亜、七徳院の“No.0”~さらには公国内の謀略に巻き込まれ、颯太は新たな“力”に目覚める!
おおっ、いきなり話が物語の核心部分に突入しだしたぞ!? というか、この作品に核心云々を語れるようなバックグラウンドがあるのを忘れるところだった。大名侍鳴の登場とか、それっぽいところはあったけれど、あのへんはもう新キャラ登場というくらいにしか見えなかったからなあ。
しかし、竹井10日という人は話がギャグ側に振れているときはトコトン巫山戯倒しているにも関わらず、その舞台となる物語の構造を見ると、異様なまでにガチでハード路線なんですよね。時間軸をも横断するコアな世界観の歯応えが半端無いんだ。これは【東京皇帝☆北条恋歌】【ここから脱出たければ恋しあえ】でも同様なので、この人の作品傾向そのものでもあると言えるし、若干つながっている気配もあるので、そのスケール感は侮ってはいけない。
やってることはギャグばっかりなんですけどね!! いやもうホントに。
というわけで、運命に導かれたように、或いは単なるノリと勢いで菜波が帰省しているブレードフィールド公国に夏休みを利用して遊びに出かけた颯太たち。勢いだけで海外旅行って……羨ましいなあ。おのれ金持ちめ。全員パスポート持ってたのかよ、と妬み混じりにツッコんだり。
そんな押しかけ当然に訪れたブレードフィールド公国で菜波の妹である白亜と出会い、また公国に伝わる古い神話を知ることになる。まるで、今の自分達の運命を予兆しているかのようなお伽話を。
こうして見ると、やっぱり本作のメインヒロインって菜波になるんですかしらねえ。扱いが完全に特別ですし、立ち位置そのものも明らかに他の娘さんたちとは違いますし。役割として姫と騎士の両方を担っている、というのも特異ですし。
しかし、お伽噺の中で出てきた名前の中で、魔剣士と吟遊詩人だけ誰かわからなかったんだけれど……登場人物振り返ってみると、魔剣士って深雪・マッケンジー先生なのか。なんというこじつけw しかも、この先生あんまり登場してないから印象ないんだけれど。
それから、残るは美森生徒会長なんだが、この人は聖帝小路という名前の通り、あくまでサウザー様であって吟遊詩人じゃないですよね? もう一人新しいキャラの登場が控えているのか、それとも美森会長にも特別な役割が待っているのか。あと、白亜のミドルネームがB――バーサーカーってのはなんなん!? 狂戦士!? この天然、狂戦士なのか!?
まあ今のところ名前から来る役名と、その人物のキャラはまったく関係ないみたいなので、狂戦士と言っても別に正気を失って暴れだすみたいなことは全然ないんですが、それにしてもバーサーカーw
世界監視機構を陰で標榜する七徳院の存在が、ナンバー0の登場とともに本格的に浮き彫りになり、それにともないプレミアム・アンブリエル号事件を始まりとする幾多の謎もまた、あのサクラメントの再登場とともに混迷を深めていく。世界の謎を解き明かせ、という意味でのミステリーとしてもこれはだいぶ盛り上がってきたんじゃないでしょうか。

ところで、なんかアニメ化フラグが立ちました! とか言ってますけど、そのフラグ、ポキッとかいって折れたりしないでしょうねw

1巻感想

アリストテレスの幻想偽典 1.禁忌の八番目3   

アリストテレスの幻想偽典  1.禁忌の八番目 (富士見ファンタジア文庫)

【アリストテレスの幻想偽典 1.禁忌の八番目】 永菜葉一/能都 くるみ 富士見ファンタジア文庫

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リセリア学園生徒会執行部の副会長にして、炎と不死を司る能力『ファウスト』を持つ少女・弓川織絵は、人々を目覚めない眠りへといざなう能力『死に至る病』の使い手であるキルケゴールの襲撃を受けていた。その戦いに偶然巻き込まれてしまった平凡な高校生・日比野直輝に、織絵が保持していた空白の幻想偽典が反応する。直輝が引き当てたのは、存在するはずのない八番目の『世界を規定する書』で、万物を斬る光の剣―二大賢者の一人・プラトンの『イデアの片翼』だった!!キルケゴールを倒すべく、織絵と共に特訓に励む直輝だったが―。物語と保持者が共鳴する学園ビブリオファンタジー。
ああ、このヒロインはツボ。こういう、興廃に先輩としてお姉さん風を吹かせて余裕振りながら、中身は一杯一杯でポンコツだったりする娘さんは大好きです。姉属性の一種ではあるんだけれど、身内じゃなくてあくまで先輩後輩という立場だからこそ甘酸っぱさが引き出される、というケースもあるということ。これは姉属性と言うよりもシンプルに先輩属性なんだろうな。包容力を感じさせながらおっちょこちょいで早合点しやすく意外と積極的、その一方で仄かな陰を感じさせ儚げな空気をまとい肝心なところで引いてしまうところあり、となかなか多才な魅力を併存させてもいるんですね。後輩として猫可愛がりされながら、同時に男として守ってあげたくなる庇護欲を感じさせる、という女性としては相当のやり手です、うんうん。
なんかこう、はちみつ♪ って感じw
勿体無いのは、その相手となる主人公に魅力がないことか。生真面目なのは別に悪くはないんだけれど、真面目さに愛嬌がないものだから、キャラクターにどうにも面白味が感じられない。ユーモアを持て、とまでは言わないけれど、熱いだけの奥行きも表裏も余裕も思慮もない男はツマラナイよ。
逆に言うと、引っかかるのはこの主人公のキャラくらいなもので、異能力の媒体として戯曲や哲学書といった古典の大著を持ってきたのは非常に面白い。書籍、それも普通に読めて内容も広く知られている名著を使うことで、能力の根拠とルールがわかりやすく、それでいて柔軟に運用できるんですよね。書の解釈が使用者によって改変されている場合もある、と定義したことで書の解釈についても変に囚われずに、物語の展開に必要なように動かせるようにしてあるのも、上手いなあと思いました。もっとも、この柔軟性はやりすぎると書の特質を失いかねないので、結構繊細なアプローチが必要になってくるとは思うところでもあるのですけれど。
ある程度でも、これらの著作がどういう方向性の作品なのかを知っていると、大雑把とはいえこの本の内容をこんな能力に変換するのか、という風に読めて面白いですよ。さらに解釈を深めたり傾注する部分を変更することで、能力にも変化が生まれる可能性がある、というのはいいなあ。バトルものとしても発展性があるし、対象となる本についても掘り下げてくれるのは嬉しい。
ニーチェは出てくるだろうなとは思ったけれど、直球の超人思想だったな(笑
ともあれ、学園異能モノとしても大きな発展性を見込めそうですし、最初からハッタリとして八冊の『世界を規定する書』を準備していて、色んな大著名著を引っ張りだしてくる気満々なのは、先々を鑑みてもなんかワクワクさせてくれるじゃないですか。
まあかなり楽しめただけに、もっと主人公が魅力的だったらなあ、と飢餓感が湧いてくるのですが。ホント、勿体無い。なんとか挽回してほしいものであります。あと、このイラストはもうちょっと……。

つきツキ! 9 3   

つきツキ! 9 (MF文庫J)

【つきツキ! 9】 後藤祐迅/梱枝りこ MF文庫J

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「だって、私は、忍くんのことが――好きだから」真っ直ぐな想いを、聖はオレに伝えてきた。それからというもの、聖はいつにも増してなんだか積極的に接してくる。朝、部屋までオレを起こしに来たり、オレとの水族館デートをかけたルナとのコスプレ対決では服を脱ぎ捨てたりと、オレはちょっと戸惑うものの嬉しい時間を過ごしていた。こんな時間がもっと永く続けばいいと、本当にそう思う。だけど、その度にオレの脳裏にはあるひとりの女性がよぎってしまい……? 学園ハートフルラブコメ第九弾! 目を逸らしていた現実と胸に宿る想い。伝えたい言葉が今、紡がれる――。
一時期、かなりグダグダになってきていたこのシリーズも、七巻あたりから持ち直してきて、ラブコメとして非常にバランスのとれた完成度に達してきた。とは言え、その完成度というのは関係や世界観の固定化や停滞とは裏腹の、安定しながらも変化を厭わないアグレッシブなものと表現できるだろう。だからこそ、一時期の閉塞感から脱してこのラブコメ時空に飽きずに耽溺できるようになったとも言える。
事実上、ハーレムラブコメとしては本作は既にゴールに至っている。このまま曖昧に全員の事情がある程度片付き、好意がマックスに届いた状態でお茶を濁してハッピーエンドとして締めくくっても何もおかしくはない。類型的なハーレムラブコメではこの段階で大団円として終わるケースは珍しくはないのだ。
だが、本作は曖昧なゴールを超えてさらに向こう側に進もうとしている。なかなかに面白い試みだ。お陰で忍とヒロイン衆の関係が、特にメインとなるルナと聖との関係がそろそろ本気で十八禁に移行してもおかしくないくらいイチャイチャを通り越してペチャペチャと粘度を感じさせるくらい危ういものになってきているのが大変困りものなのである。よし、もっとやれ。
彼女たちに限らず、かおるんやマキナなどともスキンシップの密接さ、パーソナルスペースの隙間の広さがあって無いようなものになっており、もう目も当てられないようなことになっている。ぶっちゃけ、エロい!
とは言え、忍と彼女たちの関係は今のところまだハッキリと決まったものには定まっては居ない。関係がはっきりするということは、居心地の良さに曖昧に濁していた現状がどうしようもなく崩れてしまうという事でもある。
曖昧なままの現状維持には、どうしても限界がある。変化は否応なく訪れるものだし、誰かがその先を望みだした時、暗黙のバランスによって成り立っていたものは容易に崩れてしまう。
あとは、誰か一人を選んでその他にはお引き取り願うか、もしくはすべてを包括的に取り込み現状を丸ごと確固としたものとして定める他無い。
忍にとって、誰が一番大事なのか。誰に思いを寄せているのかについては、シリーズ当初から仄かに示されていたことだった。そんな忍にとって聖が建前も何もかも振り捨てて、率直に自分の恋心を詳らかにして愛している、愛して欲しいと迫ってきた時、その真剣な想いに対して別の女性に心を傾けながら中途半端に聖の愛情を享受してしまうことは、許せない不誠実だったのだろう。
曖昧なままでは、居られなくなってしまったのだ。
だからこそ、彼は誠実たらんとする。聖の求愛に対して、襟を正してみせたのだ。
そうなってしまうと、必然これまで緩くも形成されていたハーレム構造は崩れていく……はずだったのだが、ここで忍くんにとっての誤算が2つ。いや、誤算も何も忍が現状を積極的に怖そうという意志は皆無なのでこの誤算云々という言い方には語弊があるのだが、ともかく曖昧である以上脆いかと思われた彼らの関係は思いの外強靭だったのだ。すなわち、彼らの関係が忍という一本の柱にヒロインが寄りかかるという一点集中なものではなく、既に忍という存在を介在しなくてもヒロイン同士で揺るぎない強固な関係や繋がりを有した網目状の関係へとこの長期シリーズゆえの長いスパンによって構築が進んでいた、ということなのだ。
故に、一時的に聖と忍の関係がおかしくなってしまっても、このファミリーの屋台骨はこゆるぎもしなかったのである。極論ではあるが、今の彼女たちの関係は万が一、忍という存在が抜け落ちても、壊れずに保つ事が叶うところまで達しているのではないだろうか。
そして、もう一つの誤算は、忍にとって、もはや聖は一番大切だったルナと比べられないまでになってしまっていたところだろう。揺るぎない正妻の地位に甘んじて、というのは酷だろうが、それほど大きな動きを見せなかったルナに対して、シリーズ当初からの聖の影に日向に、無意識に意識的に問わずの積極的なアプローチの数々は思えば、怒涛のようなものでした。
聖の健気で献身的な努力は決して無駄なものではなく、その積み重なりは無視できない厚みを帯びていたのでしょう。いつの間にか、聖の存在は忍の中で掛け替えの無い大きなものとなっていたのです。まさに、努力は報われる。
まあ、こうなってしまうと、忍にとってはどちらも選べなくなってしまいます。否、選べない、もしくはどちらかを選ぶ、という選択肢はなくなってしまった、というべきでしょう。もはや此処に至ると、どちらも放さない、しかなくなってしまったわけです。
一度、主人公にその結論が出てしまえば、ハーレムラブコメは結果として現出するものではなく、主人公とヒロインたちの明確な意志と意図によって成り立つものへと変貌していきます。
この巻のラストで、ついにマキナにスポットが当たったのは、つまりはそうした次の段階へとこのシリーズが突入したことを示唆しているようにも感じ取れるのです。そう言えば、エルニの正体についても未だ明らかになっていませんし、これはしばらくの間、激しい動きが続きそうな予感……。

シリーズ感想
 
8月21日
月とライカと吸血姫 5
 牧野 圭祐(ガガガ文庫)

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むしめづる姫宮さん
 手代木 正太郎(ガガガ文庫)

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ハル遠カラジ 3
 遍 柳一(ガガガ文庫)

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クズと天使の二周目生活 5
天津 向(ガガガ文庫)

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【うちの弟子がいつのまにか人類最強になっていて、なんの才能もない師匠の俺が、それを超える宇宙最強に誤認定されている件について】
 アキライズン(サーガフォレスト)

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【宮廷魔法師クビになったんで、田舎に帰って魔法科の先生になります1】
 世界るい (サーガフォレスト)

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8月20日
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 15
 羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

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妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン
 榊一郎(富士見ファンタジア文庫)

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ラストラウンド・アーサーズ 4.最弱の騎士と最も優れた騎士
 羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

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ご落胤王子は異世界を楽しむと決めた! 3
 るう(富士見ファンタジア文庫)

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真ハイスクールD×D 3.修学旅行のサンシャワー
 石踏一榮(富士見ファンタジア文庫)

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撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろIII ―弾丸魔法とゴースト・プログラム―
 上川景(富士見ファンタジア文庫)

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豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 8
 合田拍子(富士見ファンタジア文庫)

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異世界チートサバイバル飯 5 食べて、強くなって、また食べる
 赤石赫々(富士見ファンタジア文庫)

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異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 3 〜レベルアップは人生を変えた
 美紅(富士見ファンタジア文庫)

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史上最強の大魔王、村人Aに転生する 5.教皇洗礼
 下等妙人(富士見ファンタジア文庫)

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星系出雲の兵站-遠征- 1
 林譲治 (ハヤカワ文庫JA)

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群青神殿
 小川一水 (ハヤカワ文庫JA)

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ハイウイング・ストロール
 小川一水 (ハヤカワ文庫JA)

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誰も死なないミステリーを君に 2
 井上 悠宇(ハヤカワ文庫JA)

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【百鬼一歌 菊と怨霊】
 瀬川 貴次(講談社タイガ)

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【ネタバレ厳禁症候群 〜So signs can't be missed!〜】
 柾木 政宗(講談社タイガ)

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【体育会系探偵部タイタン! レボリューションズ】
 清水 晴木(講談社タイガ)

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【ブラッド・ブレイン 3 闇探偵の旋律】
 小島正樹(講談社タイガ)

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【神さまの怨結び 8】
 守月史貴(チャンピオンREDコミックス)

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8月19日
【キングダム 55】
 原泰久(ヤングジャンプコミックス)

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【シャトルアイズ 1】
 濱原蓮(ヤングジャンプコミックス)

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【BUNGO―ブンゴ― 19】
 二宮裕次(ヤングジャンプコミックス)

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【サバゲっぱなし 5】
 坂崎ふれでぃ(サンデーGXコミックス)

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8月17日
EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の惑星クラフト〈上〉
 川上稔(電撃の新文芸)

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由比ガ浜機械修理相談所
 斉藤 すず(電撃の新文芸)

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エッチな召喚士の変態的召喚論 2
 RYOMA(電撃の新文芸)

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四畳半開拓日記 02
 七菜 なな(電撃の新文芸)

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【宝石吐きのおんなのこ 9.~少女への祈り~】
 なみあと (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

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8月16日
【彼女、お借りします 11】
 宮島礼吏(講談社コミックス)

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【炎炎ノ消防隊 18】
 大久保篤(講談社コミックス)

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【DAYS 34】
 安田剛士(講談社コミックス)

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【生徒会役員共 18】
 氏家ト全(講談社コミックス)

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【シチハゴジュウロク 4】
 工藤哲孝/笹古みとも(講談社コミックス)

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【ダイヤのA act2 18】
 寺嶋裕二(講談社コミックス)

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【絶対可憐チルドレン 55】
 椎名高志(少年サンデーコミックス)

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【トニカクカワイイ 7】
 畑健二郎(少年サンデーコミックス)

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【君は008 6】
 松江名俊(少年サンデーコミックス)

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【探偵ゼノと7つの殺人密室 7】
 杉山鉄兵/七月鏡一(少年サンデーコミックス)

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【BE BLUES!〜青になれ〜 36】
 田中モトユキ(少年サンデーコミックス)

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【BIRDMEN 15】
 田辺イエロウ(少年サンデーコミックス)

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【古見さんは、コミュ症です。14】
 オダトモヒト(少年サンデーコミックス)

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8月10日
吸血鬼に天国はない
 周藤 蓮(電撃文庫)

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AGI -アギ- バーチャル少女は恋したい
 午鳥志季(電撃文庫)

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女神なアパート管理人さんと始める異世界勇者計画
 土橋真二郎(電撃文庫)

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エンドレス・リセット 最果ての世界で、何度でも君を救う
 紺野天龍(電撃文庫)

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アクセル・ワールド 24.青華の剣仙
 川原 礫(電撃文庫)

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俺の妹がこんなに可愛いわけがない 13.あやせif(上)
 伏見つかさ(電撃文庫)

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マッド・バレット・アンダーグラウンド
 野宮 有(電撃文庫)

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あの日、神様に願ったことは girls in the gold light
 葉月 文(電撃文庫)

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スカルアトラス 楽園を継ぐ者〈2〉
 羽場楽人(電撃文庫)

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【誰でも使える身体強化を鍛え続けたら、滅茶苦茶強くなってました ~人類最強の無能者~】
 木嶋隆太(アース・スター ノベル)

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【人間だけど魔王軍四天王に育てられた俺は、魔王の娘に愛され『支配』属性の権能を与えられました。】
 左リュウ(アース・スター ノベル)

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【その者。のちに… 番外編 】
 ナハァト(アース・スター ノベル)

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【最強パーティーの雑用係~おっさんは、無理やり休暇を取らされたようです~2】
 peco(アース・スター ノベル)

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【淡海乃海 水面が揺れる時〜三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲〜六】
 イスラーフィール(TOブックス)

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【穏やか貴族の休暇のすすめ。6】
 岬(TOブックス)

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【おかしな転生XIII 〜綿飴の恋模様〜】
 古流望(TOブックス)

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【聖女様を甘やかしたい! ただし勇者、お前はダメだ 2】
戸津秋太(TOブックス)

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【おっさん、勇者と魔王を拾う 2】
 チョコカレー (TOブックス)

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かくりよの宿飯 十 あやかしお宿に帰りましょう。
友麻碧(富士見L文庫)

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おいしいベランダ。 返事は7日後のランチで聞かせて
 竹岡葉月(富士見L文庫)

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地球が終わるらしいので、いまからキミを監禁します。
 兎山 もなか(富士見L文庫)

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龍のいとし子
 戌島 百花(富士見L文庫)

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さくら書店の藍子さん 小さな書店のささやかな革命
 浅名 ゆうな(富士見L文庫)

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この声が届いたら、もう一度きみに会いにいく
 朝来 みゆか(富士見L文庫)

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【弱小貴族の異世界奮闘記3 ~うちの領地が大貴族に囲まれてて大変なんです! ~】
 kitatu (ツギクルブックス)

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【金貨1枚で変わる冒険者生活】
天野ハザマ (ツギクルブックス)

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【王様ランキング 5】
 十日草輔(ビームコミックス)

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【エロマンガ先生 山田エルフ大先生の恋する純真ごはん 2】
 伏見つかさ/優木すず(電撃コミックスNEXT)

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8月9日
りゅうおうのおしごと! 11
 白鳥士郎 (GA文庫)

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りゅうおうのおしごと! 11 ドラマCD付き限定特装版
 白鳥士郎 (GA文庫)

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ゴブリンスレイヤー TRPG リプレイ 死と罠の街ランサペール
 川人忠明とグループSNE (GA文庫)

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勇者様が友達になりたそうにこちらを見ている!
 機村械人(GA文庫)

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ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか? 4.~好きの対義語は大好き~
 望公太(GA文庫)

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レベル0の魔王様、異世界で冒険者を始めます 史上最強の新人が誕生しました
 瑞智士記(GA文庫)

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ゴブリンスレイヤー外伝 2.鍔鳴の太刀《ダイ・カタナ》(上)
 蝸牛くも (GAノベル)

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スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 10
 森田季節(GAノベル)

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魔女の旅々 10
 白石 定規(GAノベル)

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魔女の旅々 10 ドラマCD付き限定特装版
 白石 定規(GAノベル)

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最強のおっさんハンター異世界へ 2 ~今度こそゆっくり静かに暮らしたい~
 月島 秀一 (GAノベル)

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ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。3
 えぞぎんぎつね (GAノベル)

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転生令嬢は冒険者を志す 2
 小田 ヒロ(カドカワBOOKS)

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勇者様の幼馴染という職業の負けヒロインに転生したので、調合師にジョブチェンジします。
 日峰(カドカワBOOKS)

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デスマーチからはじまる異世界狂想曲 17
 愛七 ひろ(カドカワBOOKS)

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痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。7
 夕蜜柑(カドカワBOOKS)

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ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん [Disc 2]
 恵ノ島すず(カドカワBOOKS)

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やがて本当の英雄譚 2 ノーマルガチャしかないけど、それでも世界を救えますか?
 天野 ハザマ(カドカワBOOKS)

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天下無双の嫁軍団とはじめる、ゆるゆる領主ライフ ~異世界で竜帝の力拾いました~
 千月さかき(カドカワBOOKS)

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【トリニティセブン 7人の魔書使い 21】
 サイトウ ケンジ(ドラゴンコミックスエイジ)

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【鬼哭の忌能使い 1】
 今田秀士/姫ノ木あく(ドラゴンコミックスエイジ)

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【この素晴らしい世界に祝福を!10】
 渡 真仁/暁なつめ(ドラゴンコミックスエイジ)

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【さまよえる転生者たちのリライブゲーム 1】
 火野 遥人 /サイトウケンジ(ドラゴンコミックスエイジ)

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【ふらいんぐうぃっち 8】
 石塚千尋(講談社コミックス)

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【進撃の巨人 29】
 諫山創(講談社コミックス)

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【Fairy gone 1】
 不二涼介(講談社コミックス)

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【とんずらごはん 3】
 義元ゆういち(KCデラックス)

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【不徳のギルド 4】
 河添 太一(ガンガンコミックス)

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【我が驍勇にふるえよ天地 ―アレクシス帝国興隆記―3】
 あわむら赤光/佐藤勇(ガンガンコミックスUP!)

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【りゅうおうのおしごと!10】
 白鳥士郎/こげたおこげ(ヤングガンガンコミックス)

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【はるかなレシーブ 8】
 如意自在(まんがタイムKRコミックス/フォワードシリーズ)

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8月8日
【怪物王女ナイトメア 5】
 光永康則(シリウスKC)

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【ダンベル何キロ持てる?8】
 MAAM/サンドロビッチ・ヤバ子(裏少年サンデーコミックス)

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【うちのメイドがウザすぎる!5】
 中村カンコ(アクションコミックス)

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【恥ずかしそうな顔でおっぱい見せてもらいたい 赤面おっぱいアンソロジー 2】
 秋津貴央/浦山歩/小野ミサオ/カザマアヤミ/河内和泉/中村モリス/長谷良えりあ/八汐ごよう(アクションコミックス)

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【地獄の沙汰もメシ次第】
 中村颯希(双葉文庫)

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8月7日
異世界再建計画 2 転生勇者の後始末
 南野雪花(レジェンドノベルス)

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世界を救うまで俺は種族を変えても甦る2 トライ・リ・トライ
 原雷火(レジェンドノベルス)

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謎のおっさんオンライン2 世界で一番やべぇヤツ
 焼月豕(レジェンドノベルス)

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滴水古書堂の名状しがたき事件簿 1
 黒崎江治(レジェンドノベルス・エクステンド)

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【図書館の大魔術師 3】
 泉光(アフタヌーンKC)

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【軍神ちゃんとよばないで 6】
 柳原満月(まんがタイムコミックス)

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【ここから風林火山 2】
 柳原満月(まんがタイムコミックス)

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8月6日
【女神のスプリンター 3】
 原田重光/かろちー(ヤンマガKCスペシャル)

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【お城を追い出された王女は、庶民の暮らしを満喫する 1】
 四馬タ(Mノベルス)

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8月5日
狼は眠らない 02】 支援BIS(エンターブレイン)

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【アヤカシ・ヴァリエイション】 三雲岳斗(LINE文庫)

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【ゆびきりげんまん】 堀内公太郎(LINE文庫)

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【いのしかちょうをこっそり視ている卯月ちゃん】 鳳乃一真(LINE文庫)

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【世界で、いちばん嫌いな君】 みなづき未来(LINE文庫)

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【願うなら、星と花火が降る夜に】 いぬじゅん(LINE文庫)

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【魔導ハッカー〉〉暴け、魔法の脆弱性を】 鎌池和馬(LINE文庫エッジ)

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【ウィッチクラフトアカデミア 〜ティノと箒と魔女たちの学院〜】 逢空万太(LINE文庫エッジ)

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【デュアル・クリード】 津田彷徨(LINE文庫エッジ)

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【項羽さんと劉邦くん 〜少年は阿房宮(ハーレム)を目指す〜】 春日みかげ(LINE文庫エッジ)

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カルマの塔 七王国戦記
富士田 けやき(ドラゴンノベルス)

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スケルトンは月を見た
 アルファル(ドラゴンノベルス)

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フラレた後のファンタジー 2】 マルチューン(ドラゴンノベルス)

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神猫ミーちゃんと猫用品召喚師の異世界奮闘記 2】 にゃんたろう(ドラゴンノベルス)

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異世界転生して生産スキルのカンスト目指します! 2】 渡 琉兎(ドラゴンノベルス)

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【デッキひとつで異世界探訪 3】
 棚架ユウ(BKブックス)

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【追放賢者ジーンの、知識チート開拓記】
 あけちともあき(BKブックス)

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8月3日
【狼は眠らない 1】
 新川権兵衛/支援BIS(カドカワコミックスA)

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【服を着るならこんなふうに 9】
 縞野やえ(KADOKAWA)

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【公爵令嬢の嗜み 6】
 梅宮スキ/澪亜(カドカワコミックスA)

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【魔法少女カスミナールと下僕になった不死身の剣士】
 超新星 小石(MAGNET MACROLINK)

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8月2日
【ゆらぎ荘の幽奈さん 17】
 ミウラ タダヒロ(ジャンプコミックス)

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【るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編― 3】
 和月 伸宏(ジャンプコミックス)

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8月1日
ロードス島戦記 誓約の宝冠 1
 水野良(角川スニーカー文庫)

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この素晴らしい世界に祝福を! 16.脱走女神、ゴーホーム!
 暁なつめ(角川スニーカー文庫)

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この素晴らしい世界に祝福を!エクストラ あの愚か者にも脚光を! 5.白き竜との盟約
 昼熊 (角川スニーカー文庫)

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好感度が見えるようになったんだが、ヒロインがカンストしている件 2
 小牧 亮介(角川スニーカー文庫)

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マスター、ご注文は殲滅魔法だそうです。 カフェのオーナー、実は王国最高の魔導師
 木村 心一 (角川スニーカー文庫)

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千剣の魔術師と呼ばれた剣士 4.無双の傭兵は千剣の魔剣を手に入れる
 高光晶(角川スニーカー文庫)

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最弱ランク認定された俺、実は史上最強の神の生まれ変わりでした 2 お姉ちゃん属性な美少女との異世界勝ち組冒険ライフ
 天野ハザマ(角川スニーカー文庫)

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日本一の高校生魔術師、異世界奴隷少女をもらう
 藤春都(HJ文庫)

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魔界帰りの劣等能力者 1. 忘却の魔神殺し
 たすろう(HJ文庫)

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恋愛経験ゼロですけど、私を選んでくれますか?
 猫又ぬこ(HJ文庫)

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最強魔法師の隠遁計画 9
 イズシロ(HJ文庫)

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精霊幻想記 14. 復讐の叙情詩
 北山結莉(HJ文庫)

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生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい 06
のの原 兎太(エンターブレイン)

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悪役令嬢、セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした。
 秋桜 ヒロロ (角川ビーンズ文庫)

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アルバート家の令嬢は没落をご所望です 6
 さき (角川ビーンズ文庫)

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【空の境界 the Garden of sinners 9】
 天空すふぃあ/奈須きのこ(星海社COMICS)

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7月31日
完璧美少女な天才ショタがダダ甘お姉ちゃんと業界仰天のゲームを創りながらゲーム作りの怖いお話を聞かされています!
 竹井10日(講談社ラノベ文庫)

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スーサイド少女
 衛元 藤吾(講談社ラノベ文庫)

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あなたのことを、嫌いになるから。
 氷高悠(講談社ラノベ文庫)

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最果てのロスト・オルタナティヴ
 三門鉄狼(講談社ラノベ文庫)

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解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ
 岡沢 六十四(Kラノベブックス)

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村人ですが何か?6
 白石新(GCノベルズ)

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「お前ごときが魔王に勝てると思うな」と勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい 3
 kiki(GCノベルズ)

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暴食のベルセルク ~俺だけレベルという概念を突破する~ 5
 一色一凛(GCノベルズ)

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ヴェールドマン仮説
 西尾維新(講談社)

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7月30日
嘘つき戦姫、迷宮をゆく 5
 佐藤 真登 (ヒーロー文庫)

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燦然のソウルスピナ 1
 蕗字 歩(ヒーロー文庫)

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サトコのパン屋、異世界へ行く 1
 塚本 悠真(ヒーロー文庫)

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クール・エール 1
 砂押 司(ヒーロー文庫)

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魔王の処刑人 2
 真島 文吉(ヒーロー文庫)

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異世界落語 6
 朱雀 新吾(ヒーロー文庫)

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十歳の最強魔導師 6
 天乃 聖樹(ヒーロー文庫)

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魔術学院を首席で卒業した俺が冒険者を始めるのはそんなにおかしいだろうか 4
 いかぽん(ファミ通文庫)

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魔法学校首席になったら嫁と娘と一軒家がついてきたんだが
 桐山なると(ファミ通文庫)

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キングダム・ファンタジア "ゲームキャラにガチ恋勢"が嫁たちとの生活を守りたいRPG
 ツカサショウゴ(ファミ通文庫)

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暇人、魔王の姿で異世界へ 時々チートなぶらり旅 9
 藍敦(ファミ通文庫)

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魔法使いで引きこもり?5.~モフモフと楽しむ異国の文化~
 小鳥屋エム(エンターブレイン)

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【宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 10】
 すずの木くろ(モンスター文庫)

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【戦国時代に宇宙要塞でやって来ました。2】
 横蛍(モーニングスターブックス)

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【勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした 7】
 灯台(モーニングスターブックス)

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裏庭ダンジョン−世界は今日から無法地帯
 塔ノ沢渓一(UG novels)

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ラスボス手前のイナリ荘 〜最強大家さん付いて〼〜
 猿渡かざみ(UG novels)

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物理的に最底辺だけど攫われたヒロインを助ける為に、最強になってみた
 青春詭弁(UG novels)

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【プラネット・ウィズ 3】
 水上悟志(YKコミックス)

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7月29日
【はぐれアイドル地獄変 9】
 高遠るい(ニチブンコミックス)

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【天竺熱風録 6】
 伊藤勢/田中芳樹(ヤングアニマルコミックス)

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【化学で捗る魔術開発 2】
 瓜生久一(Mノベルス)

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【最強陰陽師の異世界転生記】
 小鈴危一(Mノベルス)

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【アラフォー男性ですが賢者に転生したようなので、害虫駆除して暮らしていきます 2】
 kt60(Mノベルス)

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【そのおっさん、異世界で二周目プレイを満喫中 4】
 月夜涙(Mノベルス)

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7月26日
【恋愛戦士シュラバン 3】
 青木ハヤト(カドカワコミックスA)

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【ストライクウィッチーズ 501部隊発進しますっ!(続)】
 藤林真(カドカワコミックスAエクストラ)

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【アンゴルモア 元寇合戦記 博多編 1】
 たかぎ七彦(カドカワコミックスA)

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【Fate/Grand Order 電撃コミックアンソロジー Re:01】
 アンソロジー(電撃コミックスNEXT)

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【はたらく魔王さま!15】
 和ヶ原聡司/柊暁生(電撃コミックスNEXT)

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【とある科学の超電磁砲外伝 アストラル・バディ 3】
 鎌池和馬/乃木康仁(電撃コミックスNEXT)

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【影繰姫譚 2】
 浦上ユウ(電撃コミックスNEXT)

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【項羽と劉邦、あと田中 2】
 古寺谷 雉(PASH!ブックス)

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【堕ちた令嬢 ~もう道は踏み外さない~】
 ベキオ(PASH!ブックス)

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陰の実力者になりたくて! 3
 東西(エンターブレイン)

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7月25日
全肯定奴隷少女:1回10分1000リン
 佐藤真登(MF文庫J)

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今日も俺は暗黒幼馴染に立ち向かいます。 魔法使いたちの望みと願い
 葉村哲(MF文庫J)

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エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~10
 東 龍乃助(MF文庫J)

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可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 8
 花間燈(MF文庫J)

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宮本サクラが可愛いだけの小説。2
 鈴木 大輔(MF文庫J)

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何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが? 3
 出井 愛(MF文庫J)

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教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 5時間目
 さがら総(MF文庫J)

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妹紹介所でお兄ちゃんになってください! ただし実妹が全力で嫉妬します
 岩波零(MF文庫J)

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神童勇者とメイドおねえさん2
 望公太(MF文庫J)

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君死にたもう流星群 4
 松山剛(MF文庫J)

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神域のカンピオーネス 5.黙示録の時
 丈月城(ダッシュエックス文庫)

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モンスター娘のお医者さん 6
 折口良乃(ダッシュエックス文庫)

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最強の傭兵少女の学園生活―少女と少女、邂逅する―
 笹塔五郎(ダッシュエックス文庫)

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村長スキルで異世界まったり生活も余裕ですか?
 櫂末高彰(ダッシュエックス文庫)

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俺はまだ、本気を出していない 2
 三木なずな(ダッシュエックス文庫)

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異世界迷宮の最深部を目指そう 12
 割内タリサ(オーバーラップ文庫)

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信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 2.災害指定の転生少女
 大崎アイル(オーバーラップ文庫)

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友人キャラの俺がモテまくるわけないだろ? 1
 世界一(オーバーラップ文庫)

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そのエルフさんは世界樹に呪われています。 1 「ご飯を食べに来ましたえうっ!」
 ぷぺんぱぷ(オーバーラップ文庫)

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冒険に、ついてこないでお母さん! 1〜超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる〜
 茨木野(オーバーラップ文庫)

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異世界保育園を開きました 〜父性スキルで最強ロリ精霊たちはデレデレです〜 2
 友橋かめつ(オーバーラップ文庫)

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ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 11
 ネコ光一(オーバーラップ文庫)

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とんでもスキルで異世界放浪メシ 7.赤身肉のステーキ×創造神の裁き
 江口 連(オーバーラップノベルス)

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Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ 8
 鬼ノ城ミヤ(オーバーラップノベルス)

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無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 22
 理不尽な孫の手(MFブックス)

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異世界薬局 7
 高山理図(MFブックス)

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八男って、それはないでしょう! 17
 Y.A(MFブックス)

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LV0の神殺し
 星月子猫(MFブックス)

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最強剣士は隠遁したい
 EDA(MFブックス)

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異世界ぬいぐるみ無双 〜俺のスキルが『人形使い』〜 2
 鬼影スパナ(MFブックス)

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おとなりの晴明さん 第五集 ~陰陽師は雪の文様を愛でる~
 仲町六絵(メディアワークス文庫)

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あやかし旅館で働き始めました 〜イケメン猫又になつかれて困ってます〜
 石黒敦久(メディアワークス文庫)

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漆黒の狼と白亜の姫騎士 英雄讃歌 1
 森山光太郎(メディアワークス文庫)

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霊能探偵・初ノ宮行幸の事件簿 3
 山口幸三郎(メディアワークス文庫)

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夏の終わりに君が死ねば完璧だったから
 斜線堂有紀(メディアワークス文庫)

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ニセモノ夫婦の紅茶店 2.~あの日の茶葉と二人の約束~
 神戸遥真(メディアワークス文庫)

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ちょっと今から人生かえてくる
 北川恵海(メディアワークス文庫)

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超ミニスカ宇宙海賊 1.海賊士官候補生
 笹本 祐一(メディアファクトリー)

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【きんいろモザイク 10】
 原悠衣 (まんがタイムKRコミックス)

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【うらら迷路帖 7】
 はりかも (まんがタイムKRコミックス)

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【アニマエール!4】
 卯花つかさ(まんがタイムKRコミックス)

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【可愛ければ変態でも好きになってくれますか?3】
CHuN/花間燈(ドラゴンコミックスエイジ)

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【幼女戦記 15】
 東條チカ/カルロ・ゼン(カドカワコミックスA)

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【陰の実力者になりたくて! 1】
 坂野杏梨/逢沢大介(カドカワコミックスA)

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【衛宮さんちの今日のごはん 4】
 TAa/只野まこと(カドカワコミックスA)

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【超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!7】
 海空りく/山田こたろ(ヤングガンガンコミックス)

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【ナイツ&マジック 9】
 天酒之瓢/加藤拓弐(ヤングガンガンコミックス)

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【薬屋のひとりごと 5】
 日向夏/ねこクラゲ(ビッグガンガンコミックス)

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7月24日
ロード・エルメロイII世の事件簿  4.「case.魔眼蒐集列車(上)」
 三田 誠(角川文庫)

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夏の方舟
 海猫沢めろん(角川文庫)

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宮廷神官物語 七
 榎田ユウリ(角川文庫)

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彩雲国物語 八、光降る碧の大地
 雪乃紗衣(角川文庫)

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【D・N・ANGEL 17】
 杉崎ゆきる(あすかコミックス)

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7月23日
【聖☆おにいさん 17】
 中村光(モーニング KC)

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【将棋めし 5】
 松本渚(MFコミックスフラッパーシリーズ)

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【フロアに魔王がいます 8】
 川上真樹/はと(MFコミックスアライブシリーズ)

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【ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜8】
 泰三子(モーニングKC)

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【とりぱん 25】
 とりのなん子(ワイドKC)

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【マージナル・オペレーション 13】
 キムラダイスケ/芝村裕吏(アフタヌーンKC)

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【グラゼニ〜パ・リーグ編〜5】
 足立金太郎/森高夕次(モーニングKC)

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【GIANT KILLING 52】
 ツジトモ/綱本将也(モーニングKC)

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【KILLER APE 3】
 河部真道(モーニングKC)

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【ウォルテニア戦記XIII】
 保利亮太(HJ NOVELS)

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【異世界料理道 18】
 EDA(HJ NOVELS)

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【魔眼と弾丸を使って異世界をぶち抜く! 5】
 かたなかじ(HJ NOVELS)

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【才能(ギフト)がなくても冒険者になれますか? 2 〜ゼロから始まる『成長』チート〜】
 かたなかじ(HJ NOVELS)

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