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角川スニーカー文庫

聖剣の姫と神盟騎士団 1 4   

聖剣の姫と神盟騎士団I (角川スニーカー文庫)

【聖剣の姫と神盟騎士団 1】 杉原智則/Nidy‐2D‐ 

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「おまえ、わたしのものになりなさい」「は?」お調子者の初級魔道士ダークは、無敵の傭兵騎士団“聖剣団”の若き女剣士フィーネによって、無理やり団員にさせられる。だがラグナの谷を守るその騎士団は、今や弱小の“二代目”となっていた!フィーネの下で聖剣団復活に付き合わされるダークだが、そんな矢先に禁断の黒魔術を操るカーラーン国の“魔軍”がラグナの谷に侵攻し―!?谷が危機を迎える中、ダークは思わぬ作戦に出る。
すっごいな、この主人公、筋金入りの「小悪党」だ! いやあ、面白かった。これまでの杉原さんの作品からすると恐ろしく方向性を変えてきているんだが、こんなコメディタッチの話も書けたのかと驚くくらい軽妙なノリの作品になっている。【殿様気分でHAPPY!】以来じゃないんだろうか、こんなノリの。
この人もデビューしてから十年以上経っている古豪と言っていいくらいの人であり、作風もだいぶ固まってきているんですよね。それを、此処に来てガラッと作品の雰囲気を変えてくるというのは大変だったと思うのですが、これは成功だったんじゃないかなあ。単にノリを軽くするだけじゃなくて、ちゃんと今まで培った質実剛健の戦記モノを書いてきた経験と、薄っすら仄暗く負の面に傾いた人間心理、即物的な欲望に基づく行動原理などの描写を上手く練り込んで下地にしているように見える。だからか、ノリとしては軽いにも関わらず、細かい所、目端の行き届きにくいところで非常に地に足についたしっかり固まっていて、薄っぺらい印象は髪の毛ほども抱かないんですよね。こりゃあ、上手くステップアップしたなあ、と。上手いこと作風としての枠を広げられたんじゃないでしょうか、これ。【烙印の紋章】も、それまでの作品に比べても随分面白みが増した良い作品になったなあと思ってましたけれど、新シリーズでもこんなふうに枠と中身をさらに充実させてきたとなると、作家としての可能性もどんどん高まり伸びていくんでしょうね。ちょっと本気で見逃せない作家さんの一人になってきたかも。

これまでの作品との大きな違いというと、やはりキャラクターでしょう。特に、この人の描く主人公というのは根源的に孤独であり他人を自分の内側に踏み入らせない事に特徴があり、だいぶその辺りが緩和された感のある、というか主人公の孤独さが打ち破られるか否か、というところにテーマの一つがあったと目されるのが前作【烙印の紋章】であり、その影響からか主人公とヒロインがなかなか一緒に行動することがなく、なかなか面と向かって触れ合うこと自体なかったんですが、今回についてはビックリするくらい一緒に行動することに。というか、フィーネのかけた仕掛けによって、離れたくても離れられないという間柄に。
大言壮語ばかりして狡っ辛く、しかし根っこは善良でお人好しな愛嬌のある憎めない小悪党である主人公と、無表情で根っからの生真面目で堅物で色々と不器用な分、わりと暴走もしがちというヒロインの組み合わせは、お互いに与え合う影響も含めて思いの外良いコンビでありました。尤も、主人公ダークは小悪党である分自己保身に長けており、それってつまり自分の胸の内を他人にはなかなか明かさない人間であり、本質的な部分には他人を立ち入らせず壁を作ってるキャラでもあるんですよね。その意味では、これまでの杉原作品の主人公像から外れているわけじゃないと思うのです。あんまりそうは見えないけれど、ダークもまた「孤独」さを秘めた主人公なのではないでしょうか。
その観点から見ると、彼が聖剣団の幹部連中の身勝手さによって「仲間」を蔑ろにしていること本気でイラつき、相応の報いを与えてやろうと動いた事は、誰も信用していないはずの「小悪党」が胸のうちに抱えている孤独さと仲間という存在に対する複雑な心境の一端が伺えてなかなか興味深かった。
面白いことに、彼の狡猾さとそこに密かに混じった本音は、今回バラバラに成ってしまった聖剣団の幹部の一人に、何らかの絆みたいなものを繋ぐ事に成功してしまう。この幹部連中も、実のところカリスマだった団長以外には誰にも心を開いていない連中だったんですよね。彼らの信頼は団長にのみ向けられていて、仲間意識というものは皆無に等しく、絆なんてものは一切ない脆い関係だったことが、団長が倒れた途端に団がバラバラになってしまったことからも明らかだったのですが、今回の一件で少なくとも人形遣いは、団長個人への信頼以外の、決して強くはないけれどフィーネやダーク、聖剣団という枠組みに対する絆みたいなものを意識させることに成功したわけです。特に今回の最初の一人、ケルヴィンが人間恐怖症のきらいのある本気で団長以外の人間には会話もまともに出来ない、というキャラだっただけに、そういう人間に団を守るという意識を植えつけたのは、団長にすら出来なかった大きな変化だと思うんですよね。もっとも、それを成したダークは全然自分のなしたことの意味を知らないし、そもそも彼は周りを利用して自分はのし上がるんだ、ということしか考えてないのですが。
つまり、ダークは自分の預かり知らぬ所で、フィーネとともに団長とは別の形で幹部たちと関係を結び、一つの起点によってのみ支えられた脆い形ではない新たな聖剣団を構築していく、という流れになるのだと思うのですけれど……そうなると、彼の周りに絆で結ばれた集団が形成されていくにつれて、その中心にダークは取り残されていくのではないでしょうか。ダークは、そこで否応なく自身の虚勢を意識せざるを得なくなり、自分の孤独さを認識せざるを得なくなる。どこまで行ってこそ、フィーネの存在が重きをなしてくるはずなのですが、ともあれまだまだ始まったばかり。先のことばかり思いを馳せても的外れな事になってしまうかもしれないので、この辺りでやめておいて、今はただ小物にすぎないダークの狡っ辛い悪知恵によって、本物の英雄たちがきりきり舞いさせられる痛快さを堪能しておきたいところです。
しかし、聖剣団の幹部連中って、あの状況で勝手に飛び出していくって、能力こそ高くても脳味噌はゼロと言われても仕方ないぞ。

杉原智則作品感想

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 落陽、そして墜月4   

問題児たちが異世界から来るそうですよ?    落陽、そして墜月 (角川スニーカー文庫)

【問題児たちが異世界から来るそうですよ? 落陽、そして墜月】 竜ノ湖太郎/天之有 角川スニーカー文庫

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魔王連盟ウロボロスと対抗することになった“ノーネーム”。黒ウサギの素敵ウサ耳がなくなるという緊急事態のなか、十六夜VS殿下のギフトゲームが始まった!一千体を超える巨人族の攻撃で大混乱に陥る煌焔の都で、耀はウィラと共にマクスウェルの魔王に、飛鳥とジャックは混世魔王に戦いを挑む。そして“魔王”を名乗る者たちと正面対決する激しい戦乱の下―地下深く光も音も届かない地で、真の魔王の封印が解かれる―。
200ページ超と、随分薄いんでちょっと心配したんだけれど、中身の方は驚くほど密度が濃くてあれこれと伏線や情報、新展開が詰め込まれていて、薄い気は全然しなかったなあ。展開の進捗は遅いといえば遅いんだけれど、ラストのインパクトが凄すぎてそんな印象全部吹き飛んでしまいましたし。
黒ウサギのウサ耳は着脱式だったんだよ! と、黒ウサギ本人も知らなかった新事実が明らかになり、って着脱式では無いとは思うんだが、情報の受信端末として機能している事は以前から黒ウサギ当人が言及していたことだったので、なんか不思議器官ではあったんだよな。そもそも、箱庭の貴族であり帝釈天の眷属だという月の兎、という種族自体、あんまりよくわかんない謎のところがありましたし、黒ウサギってそれがそのまま名前なのか? と黒ウサギについては別に彼女自身が隠しているわけじゃないんですが、意外と情報不足で正体がわからんところがあったんですよね。それが、今回彼女の過去も含めて、いろいろ明らかになって多少スッキリした……って、月の兎、これ壊滅してるじゃないですか!w
やっぱり、黒ウサギってそれがそのまま名前ではなかったんだ、といろいろと納得するところはあったんですが、あの生皮剥いで、のインド叙事詩の英雄のエピソードを月の兎のエピソードにからめてきたのには驚いた。なるほどなあ、それで月の兎は帝釈天の眷属であり、同時にあれだけのギフトを扱えたわけか。インドラの槍と黄金の鎧が一緒に使ってはいけない、とされているのも納得。伝承を鑑みるならば、そりゃ使えんわなあ。

そして、在りし日の「ノーネーム」が名前と旗を失う前の全盛期の姿も垣間見ることになる。ノーネームの前身って、前はこの階層でも尤も繁栄していた大きなコミュニティだった、というくらいの認識だったのですが、そんなレベルじゃなかったぜ。いやでも、冒頭の黒ウサが助けられてコミュニティに加わったエピソードを見たときは、凄いところだったんだな、とは思ったんですが、それでもまだ理解の範疇では在ったんですよ。
ラストのあれの復活見て、呆気にとられましたがな。
あれのあまりの凄まじさに、逆にこれを仮にも封じたという旧ノーネームってのはどれだけ凄かったんだ、という話です。さらに言うなれば、アレをすら倒してしまった旧ノーネームを、完膚なきまでに滅ぼしてしまったという「魔王」って、いったいなんなの!?
ちょっと魔王、舐めてた。箱庭の内部における称号である魔王とは全く違う、神話伝承において名実共に魔王と号された「本物の魔王」は、パないわー。階層が四桁から三桁にあがったら、あれだけ桁違いになるのか。いや、まさに文字通りのケタ違いじゃないか。更にいうと、白夜叉こと白夜王も本来三桁以上の存在なんですよね。そろそろ話のステージが一桁上がり始めた模様。それは同時に、これまで無敵無双だった十六夜の能力に、敵の格や強さが追いつき追い越し始めたという事でも在る。
あんな弱音吐いた十六夜、初めて見た。
これって、彼に絶対の信頼を抱いている飛鳥たちが見たら衝撃以外の何物でもなかったろうなあ。無論、黒ウサだって、自身の家族を失い、またかつてノーネームが生まれてしまった惨劇の時を彷彿とさせる出来事でショックも大きいだろう。彼女には、さらに金糸雀の末路、ひいては奪われた仲間たちの行方という件の絶望も待ち受けているわけで、月の兎の御子の権限が失われてしまっているのと相まって、今黒ウサ一番厳しい時期なんじゃないだろうか。
ここで、出来るならば飛鳥や耀には巻き返して、十六夜の立っている場所まで追いついてきてほしいところなんですよね。特に耀は、春日部孝明の娘として父親が目指した場所に辿り着くポテンシャルは絶対に秘めているはずなので。

旧ノーネームの奪われてしまった仲間、の情報という観点からすると、今回ジンが何か掴んだと思しき「殿下」たちに対する情報は、えらく不穏なネタではあるんですよね。「殿下」がまだ生まれて三年しか経っておらず、彼の立場や存在が、旧ノーネームと深く関わりがありそう、というのがまた……。三年前って、もろに時期的にも合致しますしね。そもそも「殿下」なんて言われている以上、ちゃんとした正体もあるでしょうし。この辺りの情報はどこまで引っ張るんだろう。

正体というと、今回盛大に驚かされたのが、ジャックさん。ジャック・オー・ランタンの正体である。いやあ、ジャックさん、マジになるとかっけえなあ。年長者の余裕たっぷりなダンディなジャックさんもいいけれど、あんなふうに本気になったジャックさんもパないですわー。ここでの飛鳥のジャックへの気遣い方がまた粋で、この娘ってホントいいオンナだよなあ。ジャックさんの正体、あれは驚きでは在りましたけれど、あれが全部の正体ってわけでもないんですよね。彼が主催するギフトゲームの内容からすると、もっと複雑に真実は入り組んでいるみたいですし。
とりあえず、マックスウェルの悪魔はキモいのは確認したw
ウィル・オ・ウィスプがマクスウェルの悪魔に付け狙われてるって、ガチでそういう意味だったんかい!! これはあかんわーw でもお陰で、表紙にもなってる大悪魔、ウィル・オ・ウィスプのリーダーであるウィラ=ザ=イグニファトゥスにえらい親近感が湧くようになってしまったわけですけれど。本来かなり格上で実力も突き抜けてる大人物なのに、耀が保護者みたいになってしまった感もありますし。かわええなあ、おい(笑

とまあ、めまぐるしく変わる展開に次々と明らかになる情報、また敷き詰められていく伏線、と行き着く暇もない中で、最後の最後にシリーズ最大の脅威にして危機が到来。凄まじいスケールにして圧倒的なまでの今までにない絶望感。これまでなら、十六夜くんならなんとかしてくれる、という安心感があったのに、それをも根こそぎ吹き飛ばしてしまう最悪の展開。
激動の始まりである。

シリーズ感想

レンタルマギカ 未来の魔法使い3   

レンタルマギカ  未来の魔法使い (角川スニーカー文庫)

【レンタルマギカ 未来の魔法使い】 三田誠/pako 角川スニーカー文庫

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壮絶な結果をもたらした大魔術決闘から二年。いくらかの変容を余儀なくされた魔術界は、ようやく落ち着きを取り戻しつつあった。“アストラル”もまた、新たな魔法使いを仲間に迎え、忙しく日々を過ごしていた。そこに舞い込んだ呪波汚染洗浄の依頼。ごく小さな、難易度の低い依頼のはずが、予想外の波紋を呼び―!?世界各地に散らばる登場人物たちのエピソードを交えて描かれる、ファン必携の後日譚にして、シリーズ完結巻。
ダフネさん、将棋なんかしてる場合じゃないっしょ! ぶっちゃけ、作中のカップルの中では一番早く結ばれるかと思ってたダフネと隻蓮のそれが、未だにグダグダやってることに絶望した!! この場合、ダフネさんがあれ、乙女思考なんですよね、案外この人。多分、女性の側から迫るものではないなんていう古風な考え方をしているのだろうけれど、そんなことしてたら何時まで経ってもあの唐変木はヘラヘラ笑ってばかりで何にもしてくれませんよ。待った、なんて言わせてちゃイケませんて。まったく、甘やかす人だなあ、ダフネさんは。
むしろキッパリしているという点では黒羽の方が上回っているのではないでしょうか。多少元に戻って柔らかくなったとはいえ、掴みどころのないあの影崎の手綱をしっかりと握っているあたり、本作に登場した女性の中でももっとも強かになったのはこの娘だったんじゃないでしょうか。幽霊にも関わらず、まったく幽霊にも関わらず生き生きとした行動派で、この積極性は見習ってほしい人がたくさん居ますよ。
さて、あれから二年が経ち、アストラルと魔術界も変わったような変わらないような、二年という月日はそんな微妙なラインであります。幼かったみかんとラピスもすっかり大きくなって……と言いたいところだったのですけれど、見た目こそ多少は大きくなりましたけれど、実際のところ小学四年生だったのが六年生になっただけで小学生だというのは変わってないんですよね。これが中学まであがるとがらっと雰囲気も変わるものなんですけれど、作中の振る舞いを見ていると実のところあんまり成長していないなあ、とw アストラルの新人が少年とはいえまだまだ二人よりも年嵩だったのでその対比からもあんまり大きくなったなあ、という感慨は湧かず。二人共元々苦労人でしっかりとした子供たちでしたしね。以前にもまして二人の仲が良くなり、息のあったコンビになっていたという点では眼福でありましたが。
アストラルが魔術界にもたらした新風は、しかしすべてを吹き飛ばすような暴風にはならず、未だ緩やかなそよ風のようにして流れている。でも、これまでの魔術界が淀んだ停滞の中にあったことを鑑みるならば、そよ風とはいえ空気の循環がはじまっているのは間違いはない。それに、過激な思想からは程遠いいつきの思惑としても、急激な変化は望む所ではなかったようだ。結果として潰してしまった螺旋の蛇も、出来るならば和をもって繋がりたかったはずなのだ。現に、反動として螺旋の蛇の思想に賛同する勢力が、残党とは言えない揺るぎなさをもって胎動している。彼らの思想は極端ではあっても、魔法使いたちにとって非常に共感を呼ぶものではあったのだから。故にこそ、いつきが望むのは緩やかな変化である。敵対する螺旋の蛇をも、自然と飲み込んでしまうようなゆっくりとした、しかし逃れがたい大きな変化。それは、一年十年のスパンではなく、何世代も重ねた先にいつの間にか訪れている価値観の変化。アストラルは、その要となれるようにこれからも存在していくのだと……かつて、アストラルの社長を継いだことを嘆き悲鳴をあげるばかりだった少年が辿り着いた結論こそがそれだった。
そんないつきの側に一心同体となって寄り添う金髪の乙女。アディといつきの姿は二人一緒にいることがもう不可分なほどしっくりと収まってしまっていて、思わず目を細めてしまう。恋人を通り越して、生涯を共に過ごすパートナー。そんな二人を優しく見守る穂波の思いは、傍目で見ていてもキュンと切ない。大切な恋の終わり、その痛みはいつか癒える日が来るのだろうか。誰か、大切な人が出来て欲しいとも思う。

アストラルを継ぐ者、螺旋の蛇を継ぐ者。あの日、世界が魔法に満ちた日に生まれ落ちた魔法に希望と憧れを抱いたものたちの邂逅は、今は相いれぬものとしてすれ違っていってしまったけれど、でもいつかあの日抱いた同じ想いを、一緒に祝ぐことが来るのだと思い馳せれば、重なる日が来るのだと思えば、すれ違ったことすら素敵にも思えてくる。
そんな未来を示すことの叶った物語に、今はただ拍手を。お疲れ様でした。

いつか、せっかく同じ世界なのだから、【クロス×レガリア】とガチンコでクロスしてくれないかなあ。

シリーズ感想

レイセン File6:三人きりのフォース3   

レイセン    File6:三人きりのフォース (角川スニーカー文庫)

【レイセン File6:三人きりのフォース】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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“フォース”分裂によってオートライングループを追われたナイトと美野里。傷ついた2人は自らを守るため、ある人物に助けを求めていた。一方ヒデオたち神霊班のもとには、シシルが現れ「マックルの捕獲もしくは抹消に協力せよ」と要求してきて!?見えないチカラに引き寄せられるように東京に集い始める、最先端科学組織と武装集団。様々な思惑の中でヒデオが選びとる道とは―!?引きこもり男の第二の人生が大きく動き出す。
あれほど手酷く決裂しながら、仲直り出来るんだ。凄いなあ、若いって凄いなあ。これって、立場や柵なく、純粋にお互いの思想や考え方、本音や生き方をぶつけあったがゆえなんでしょうね。ただ、本音だけでかち合えたからこそ、時に相容れず、しかしお互いを受け入れられる。自分以外何も背負う必要のない、若者だからこそ出来ることだ。こればっかりは、ヒデオでも出来ないだろう。今や彼にも色々と背負うものが出来てしまっているし。
その意味では、ヒデオも大人になってしまっているんですよね。同時に、身一つで挑めた聖魔杯の頃とはやはり立場も考え方も少しづつ変わってきてしまっている。それを悪いこととは思わないけれど、彼の強みであった純粋なまでの無私が、守りたいものを得ることで徐々になくなってきているのかもしれない。知らず知らず、力を求めてしまったのは、その端緒なのか。
逆に、ノアレの力を拒否してしまっているのも、力を意識しているからこそ、なんですよね。もし、前のヒデオなら、場面によっては無造作にノアレの力を何らかの形で利用したんじゃないだろうか、とも考えてしまう。
わけがわからないまま刻々と迫りつつあることだけはわかる破滅の時を前にして、果たしてヒデオは二代目聖魔王の冠を襲名した時のような強さを、果たして発揮できるのか。
強さというと、睡蓮さんは結構やられてるわりに、強い相手には強いんだよなあ。手加減の仕方がよっぽど下手なのか、御下命の扱いに苦慮しているのか。仮にも神殺し当代。アウターを相手取ることの出来る人類である以上、たとえ精霊相手だろうと早々まともに相手が出来るような子じゃないと思うんだが、やはり不器用さがネックだよなあ。
とか言ってたら、私は不器用などではありません! と強調するように、今まで縁もゆかりもなかった現代の常識を、睡蓮さんが手に入れてしまいましたよ!?
やれば出来る子だったのか!? やばい、女子力もあがってますよ!? 

謎の「組織」が暗躍を強めているのはいいんですけれど、そろそろ本物の「悪の組織」である魔殺協会も黙っていてほしくないなあ。この手の怪しげな団体は、率先して潰してくれないと。
そういえば、昨今では神殿協会ってなにしてるんだろう。最近だと普通の教会の方が目立てて、こっちは全然音沙汰ないんだよなあ。ここも早々黙っておとなしくしているタマでもないので、魔殺協会ともども動向が気になるところなんだが。

シリーズ感想

ストライクウィッチーズ アフリカの魔女 ケイズ・リポート 2 4   

ストライクウィッチーズ アフリカの魔女    ケイズ・リポート2 (角川スニーカー文庫)

【ストライクウィッチーズ アフリカの魔女 ケイズ・リポート 2】 鈴木貴昭/島田フミカネ:本文イラスト:飯沼俊規 角川スニーカー文庫

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北アフリカ全域でネウロイの動きが活発化する事態が発生し、地中海交通の要衝であるマルタは危機的な状況に陥っていた!30日以内に補給が出来なければマルタは陥落、そうすると人類防衛の要であるトブルクも危なくなってしまうため、ケイの率いる統合戦闘飛行隊にも出動要請が。アフリカを救うためにマルセイユたちが、そして各国のウィッチたちが空を翔ける―!新ウィッチも多数登場、待望の外伝第2弾が登場。
ペデスタル作戦来たーーーー!!
アニメでは2期十話のマルセイユがゲスト登場する回でネウロイによって陥落していたマルタ島。アニメの中でも語っていたか、それ以前にも一度陥落しかねない危機があり、それを連合軍と近辺のウィッチ隊の激戦によって辛うじて防衛に成功する、という戦いがウィッチーズの世界でもあったのですが、それが史実でも行われたマルタ島救援作戦ペデスタル作戦なのです。
マルタ島は、地図を観てもらうとわかるでしょうけれど、地中海のどまんなかに存在し、ここを抑えているということは地中海の交通を確保しているということに繋がり、逆にここを抑えられるとスエズ運河を通したインド洋と大西洋の通路を遮断されると同時に、欧州と北アフリカの交通をも閉ざされることになり、必然的に北アフリカで戦っているアフリカ軍団をはじめとする連合軍は兵站を切られて戦闘力を維持できなくなってしまうのです。実際、この時期マルセイユたちが所属するアフリカ軍団は、燃料や糧食が欠乏しかなり無理なやりくりを強いられることになります。丁度、野上さんが漫画で描かれたハルファヤ峠の激戦はこのタイミングで、なぜあのタイミングでマルセイユのみが上空支援に現れたのかが、本作中で詳しく描かれてます。
まあ本作を読むと、なんでアニメでわざわざマルタ解放作戦にマルセイユが呼び寄せられたのか、という理由の一端も理解できるんじゃないでしょうか。
一方で、この時期は北アフリカではネウロイの大攻勢が行われており、上記したハルファヤ峠のみならず、北アフリカ全域で激戦が発生していて、マルセイユたちは現地を離れることができず、実は肝心のマルタ島救援作戦には参加していません。
その代わり、というわけではないのですが、今回の作戦にはメディア初登場なんじゃないかというウィッチがかなりの人数参戦お目見えします。
・エディタ・ノイマン少佐(カールスラント空軍第27戦闘航空団司令)
この人は、マルセイユの上官だった人で、作中でも直立不動で畏まるマルちゃんという稀少なシーンがお目に掛かれますw
他にも、
・ヴェンデリーン・シュレーア中尉(カールスラント空軍 北アフリカ・トブルク南方)
・フェデリカ・N・ドッリオ中尉(ロマーニャ空軍マルタ派遣部隊)
・エンリーカ・タラントラ准尉(ロマーニャ空軍マルタ派遣部隊)
・レジーナ・H・P・カーバー大尉(ブリタニア 空母ヴィクトリアス)
・リタ・A・ブラブナー大尉(ブリタニア 空母ヴィクトリアス)
・ナタリア・F・デューク中尉(ブリタニア マルタ駐留部隊)
・パトリシア・シェイド曹長(ブリタニア マルタ駐留部隊)
他に、名前は出ていないものの、空母インドミタブル所属の母艦ウィッチが二人居るはずで、人数だけ見ると相当数のウィッチが作戦に参加しているように見えるのですが……、マルタの駐留部隊は燃料欠乏の為にギリギリまで動けず、カールスラントの二人もユニットの航続距離の関係から迂回を強いられて、こちらも支援に相当遅れることになってしまいます。必然的に船団護衛は母艦ウィッチの四名に託さざるを得ず、いつネウロイが襲ってくるか分からない状況では、船団や艦隊の防空体制ってのは常に上空で待機している必要があり、ウィッチたちの消耗は加速度的に大きくなっていってしまうのです。アニメみたいにパッと戦場に飛んでいってやっつけて帰る、というわけにはいかず、ジブラルタル海峡を通過してからマルタ島につくまでの期間を常に警戒していないといけないわけですしね。
その上、本来このインドミタブル、ヴィクトリアスら空母と戦艦ネルソン、ロドネーなどを含む護衛艦隊はブリタニア本国艦隊所属の主力部隊であり、ここで損耗してしまうことは絶対に避けなければならない、ということで作戦上途中で引き返すよう定められているのです。
んで、起こるのが凄まじいまでの消耗戦。次々に襲ってくるネウロイの攻勢に、護衛艦艇や船団の船が沈められていきながら、這いずるようにマルタ島へ向かうという激戦中の激戦。
アニメじゃ沈められるためにただ浮いてるだけだった戦艦、巡洋艦、駆逐艦もここではまさに獅子奮迅の戦いを見せてくれると同時に、どれだけウィッチという存在が強力であると同時に、足りない少ない宝石のように貴重な存在だというのが身にしみてわからざるをえない展開なのです。そりゃ、世界各国からエースウィッチかき集めて囲うような統合航空戦闘団が、一部で激烈に非難されるのもわからなくもない。どこでもウィッチが足りてない状況で、それだけ戦力集中してしまったら、そりゃウィッチが居なかったり少なかったりして苦戦を強いられてるところは、なんであそこだけ、と思っちゃいますよ。このマルタ島補給作戦だって、あともう一人ウィッチが居れば、あともう少し航続距離のあるユニットがあれば、と歯ぎしりせざるをえない厳しい戦局でしたからね。
いやしかし、それにしても燃える。限りある戦力で、なおも目的地に到達するために最善を尽くし、死力を振り絞る将兵たち。ブリタニアの護衛艦隊から、扶桑とリベリオンの艦隊がエスコートを引き継ぐ展開は握った拳に力がはいるシーンでしたけれど、さらに扶桑の艦隊が第八艦隊で、司令長官が井川中将という、明らかに史実の三川中将がモデルなところがまたくるんですよね。
んで、ネウロイの猛攻に護衛艦隊はほぼ壊滅してしまい、まとまった戦力は扶桑艦隊のみとなった状況で、この船団直衛艦隊司令官のバーロー中将と井川中将の会話であります。
「こちら井川、我々が防いでいる間に残りの輸送船を連れて急いでくれ」
「いや、ネウロイを引きつけるのは我々の任務だ。レディたちのエスコートは東洋のサムライに任せた」
「侍の任務に貴婦人のエスコートは存在しない。それはブリタニア貴族の仕事だ」
「では、侍もそろそろエスコートのやり方を学ぶ時期が来たということだな。ようこそ、我々の主催する社交界へ」
 それを聞いて沈黙する井川中将。
 しばらくの沈黙の後、やっと通信が返ってきた。
「こちら井川、了解した。我々が貴婦人をエスコートする」
「よろしく頼む」
普通に聞いていても燃える展開なのですが、この第八艦隊が史実の第一次ソロモン海戦で見せた輸送船団というものへの対応と認識を鑑みると、一層の感慨深さを感じてしまうやり取りなんですよね。このあたりは、わざと第八艦隊持ってきたんだろうなあ。
あと、1つだけ気になったのが、この作戦に扶桑から参加した高速油槽船・東洋丸。いや、なんで「東洋丸」という名前だったんだろうな、と。別に史実では、特に取り上げられるようなエピソードのある「東洋丸」ってないんだよなあ……。【兵隊元帥欧州戦記】とか関係ないですよね?w

他にも、軽巡マンチェスターや駆逐艦神風、油槽船オハイオなどの個艦エピソードもタップリあり、またウィッチとの協同による対空戦闘、大型ネウロイへの戦艦の有用性など、見どころには事欠かず。
ウィッチがエピソードの主体となるストライクウィッチーズらしいお話を希望していた人にとっては微妙に不満が募るかもしれませんが、この世界観の実際の戦争の様子をがっつりと味わえる戦記モノとしては濃厚きわまる無く、自分としては大満足でした。こういうのもっと読みたいんですよー!
あとがき見る限り、鈴木さんも全然書き足りてないというか、もっと書きてえ、と唸っていらっしゃるご様子で……「最も長い撤退戦」とか、ぜひとも読みたいですよ? 読みたいですよ!?

しかし、あの主計中尉は本気で只者じゃなさそうだな、何者ですか、マジでマジで。

1巻感想

クロス×レガリア 死神の花嫁3   

クロス×レガリア    死神の花嫁 (角川スニーカー文庫)

【クロス×レガリア 死神の花嫁】 三田誠/ゆーげん 角川スニーカー文庫

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ナタを襲う「もう一人の鬼仙兵器」ウー。その正体に驚いたのも束の間、突如戦いに介入してきた「殺し屋」灰岡ジンは衝撃的な事実を語る。「実はさ。本当は、俺が白翁になるはずだったんだ!」殺し合うように愛し合い、何者をも寄せ付けない強い絆で結ばれた最凶の恋人たち。何故彼らは出会い、そしてナタと馳郎の前に現われたのか?そこには鬼仙兵器を創りだした張本人・太乙真人の思惑が絡んでいた…。宿命の対決が幕を開ける。
ああ、もう完全にジンとウーは、馳郎とナタの反転存在なんだ。その考え方も思想も何もかもがアンチテーゼでありながら、相似的。それ故に強く惹きつけられ、相容れない。親友にして、不倶戴天。だからこそ、ジンの存在は馳郎の生き方そのものを暴き出し曝け出す。その矛盾も、懊悩をも引きずり出す。だからこそ、だからこそ、目をそらさず向き合えば、生き様はより鋭く研ぎ澄まされ、より磨き上げられ、揺らぎも迷いも削り取られ、確固としたものになる。
完成する。
自分は、こう生きるのだという確信を得る。信念を得ることが出来る。覚悟を、整えられる。
その意味では、ジンと馳郎という二人の少年はこれ以上無くお互いを必要としていたのだろう。ただ、独り同士であったなら、果たしてこれほどまでに断固として向き合えただろうか。目をそらしたくなるもう一人に自分に、立ち向かえただろうか。故にこそ、支えてくれる相棒が必要だったのだろう。その生き様に、証を与えてくれる人が必要だったのだろう。彼らの傍らに、彼らの生き様が救った体現者であり、最大の肯定者が存在したのもまた、必然だったのだろう。
しかし、真っ向から向き合ったからこそ、最後の最後に、いやある意味最初から相手にもしていなかったというのは、馳郎という少年の面白さを物語っているように思う。真っ先に自分から渦中に飛び込み、傷だらけになって走り回るくせに、彼が本当の意味で振るっている武器は奸謀なんですよね。というよりも、戦略家というべきか。状況が始まっているときには、既に最終ターンまでシナリオがほぼ決まっているわけですから。まさに、試合が始まった時には既に勝敗は決まっている、というやつである。
それでありながら、シナリオ進行の過程でほぼ間違いなく自分自身が血まみれになることを覚悟しているどころか、ほとんど前提にしてしまっているあたりは、リコがそろそろ心配のあまり若いみそらで胃に穴でもあけてしまうんじゃないかと、そっちの方が心配になる。
まあでも、痛快である。こういうやり方は、特に自分が舞台を整えた脚本家であり演出家であり監督であると思い込んで疑わない大物ぶった黒幕が居るほど、余計に映える。何しろ、自分こそが駒を手のひらの上で踊らせて遊んでいたと思っていたら、自分の方が手のひらの上に乗せられて転がされていたのだから。
馳郎は、いつも目先のことで手一杯な一プレイヤーとしてしか振る舞いを見せないものだからどうしても忘れてしまうのだけれど、彼こそが常にゲームマスターなんですよね。そうなり続ける努力と奸智を絶やさない。
大した主人公です。
しかし、カエアンは登場した時はもっとシステマチックな機械然とした存在なのかと思ってたら、またこう……生きてきたものですなあ。「プリーズ」は、どうしてもアレを思い出すところですけれどw
蓮花もラストで自分の気持を自覚してしまったようですが、これは辛いなあ。いや、どう考えてもナタと馳郎の間に割り込む余地がないだけに。

シリーズ感想

彼女たちのメシがマズい100の理由 23   

彼女たちのメシがマズい100の理由 2 (角川スニーカー文庫)

【彼女たちのメシがマズい100の理由 2】 高野小鹿/たいしょう田中 角川スニーカー文庫

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愛内家に帰ってきたゴスロリのちっちゃい姉の龍子。“メシマズ”の紅緒には、かわいい弟である葉介の世話は無理だ!と納得できる料理を食べさせるように、要求してくる。レシピ通りに作ることができない紅緒は悩んだ末、リリィと一緒になぜかメイド喫茶で働くことになる。だがそこで出会った巨乳メイドが恐るべき“メシマズ”属性を持っており!?すべての属性を吸収する最強のメシマズヒロインの勝負料理は何を作る!?―。
二巻読んで思ったんだけれど、この作品って思ってたよりもずっと基礎部分がしっかりしてるんじゃないか?
読んでても、意外なほど地に足がついているというか、堅実に土台から汲み上げているという印象が湧いてくるんですよ。結構プロットからよく練っていて、妥協せずにきっちり仕上げてるんじゃないかな。
このあたり緩い作品だと、よほどノリと勢いがバランスよく絶妙に際立っているものでないと、えらい足元フワフワして頼りない、歯応えがない感じがするの、多いんですよね。ちゃんと突き詰めてないだろう、テンプレに沿って教科書通りみたいにしかやってないだろう、みたいな。
そういうのに比べると、本作は下地の部分がえらく頑丈な感覚がするんですよね。こういうの書ける人は得てして伸びるんだよなあ。

さて、本編である。前巻で嫁をイビる小姑襲来! と相成ったわけだが、比喩ではなく完全に小姑じゃないかw
龍子本人は紅緒のことを本当は嫌いじゃないんだ、と言ってはいるが、どう見ても弟に近づくんじゃねえオーラを出しまくってて、明らかに嫌ってる。しかも、幼い頃からの筋金入りである。何が気に入らないんだろう、ってもう弟の嫁だから、という意外になさそうだから溜まったもんじゃない。料理ができないというのは、まず言いがかりだろう。いや、料理のできなさについては言いがかりでもなんでもないんだが。
まあその姉ちゃんの嫉妬やら憤懣を除けば、紅緒の料理が心配、というのは相応の理由である。何しろ、葉介ときたら生涯このマズ飯を食い続ける覚悟が完了しているっぽいのだ。覚悟どころか、疑いもしていないという感もある。もはや、それを食べ続けるのが当たり前、という感覚は洗脳されてるんじゃないか、と姉ちゃんが疑ってしまうのも無理は無い。いや、そんな風に疑ってたわけじゃないけれどさ。でも、これを食べ続けるって相当に体に悪そうなんだよね。
だからといって、体にイイものばかりを詰め込むのだってマズイ云々を抜きにして、決して体に良いとは言えないのだけれど。医食同源という言葉を知らんのか、あの新キャラは。……オメガって、すげえ名前だな、改めて振り返っても。兄弟姉妹にアルファとかシグマとかイプシロンとか居るんだろうか。実家が製薬会社的にはイプシロンはありそうだけれど。ほら、なんか名前が薬っぽいし!
そう言えば、あのオメガって娘とマスター、ぜったい出来てるよねー、うんうん。って、なんか話が井戸端会議みたいなノリなって変な方向に行ってしまったが、ともかく姉ちゃんが弟があんな料理ばっかり食べ続けるのは心配だ、と思うのはまあ当然といえば当然なのである。
意外なことにこの姉ちゃん、事前に予想していたこいつも馬鹿舌、というわけではなかったのに驚いた。伊達に飯系のフリーライターをやっているわけじゃないんか。てっきり、紅緒たちと同類か、と思ってたよ。それどころか、相当に料理の腕は立つご様子。そりゃあまあ、紅緒の料理に対して色々と許せない部分はあるか。
それでも、龍子ご本人が主張しているように、料理を除けばほとんどパーフェクトソルジャーな紅緒さんである。弟が、ちゃんと覚悟を決め、それどころか自分こそが紅緒の料理を食べ続けるんだ、とまで言い張るほどの想いを持って紅緒と付き合っているのなら、いやまだ付き合っていないけど、嫁にする気があるのなら、紅緒が義妹として可愛くないわけがないんですよね。何しろ、今までだいぶ邪険にしてきたにも関わらず、この弟の嫁と来たら無防備に懐いてくるし、それでいて義姉として立ててくれもする。可愛いんですよ、ほんと。
まあ、この姉として、この義妹の料理下手は修正不可能と諦めてしまった、とも言えるのかもしれませんが。

……うん、確かになんでレシピ通りに作らないんだよ、とは思っていた。姉ちゃんが、結局コイツは料理に対して真摯に向き合っていない、弟に上手い料理を食べさせてやりたいと真剣に考えてないんじゃ、と疑ってしまう最大の要素であったんですよね。
まさか、紅緒がレシピ通りに作ることによって、そんなオチが待っているとはw
こりゃ、あかんわwww

さて、最大の関門だった小姑の反対も覆し、もはや遮るもののなくなった葉介と紅緒の新婚生活。付き合っているとかいう以前に、もう同棲、どころか新婚状態の二人。割って入る余地なんて、どこにもなし。ラブコメとしてはほぼ完成の域に達して、もはや熟成の段階に至っている状態。他のヒロインはもうあくまで友人、と割り切り切ってしまっているのは、潔いくらい。
そういった意味においては、ほとんどもう進展の余地すらないのだけれど、本作はラブコメ要素よりもあくまで「あらゆるリアル・メシマズ」を網羅する、という目的によって進撃するメシマズ小説。
どうやら、ついに最終兵器である妹が次回、出現する予定の模様。いったい何があったのか、どうやら葉介が何かをやらかした結果、色々と破滅的な状況に陥っているらしい。退学の危機って、メシマズ要素でどうやったら学校から追い出されそうな状況になるんだ!? いや、全く何があったのか想像だに出来ないんだが、どうせまたとんでもない話なんだろうなあ、うん。

1巻感想

煌帝のバトルスローネ!3   

煌帝のバトルスローネ!  (角川スニーカー文庫)

【煌帝のバトルスローネ!】 井上悠宇/ぎん太郎 角川スニーカー文庫

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謎の事件に巻き込まれ、致命傷を負った零司。その時、異世界から“憤怒の竜姫”イラが現れ「余の前で死ぬのは許さーん!」と自身の力と引き替えに零司を救う。話を聞くと、異世界の王たちによる“煌帝”の継承戦争が勃発し、イラもその座を狙っているというのだ。しかし戦う力は零司に移ったため、継承戦争にはふたりで挑むことに!ところがパワーの源は「怒り」で、イラは強敵を前に「レイジ、今すぐ憤怒せよ!」と無茶を言い出し!?―。
「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憤怒」、「怠惰」、「傲慢」、「嫉妬」。
この七つの大罪と呼ばれる特性を種の属性として持つ七種族が、王を束ねる“煌帝”の座を巡り、相争うバトルロイヤル。
まあ大罪と言われるだけあって、この7つの感情や欲望は人を罪へと導くものだとされている。勿論、度が過ぎた欲望や感情は容易に人を悪徳に塗れさせるだろう。だけれど、これらの欲も感情も持たない者を果たして人間と呼べるのか。それを、生きていると言えるのか。さながら、何の欲得もない者は聖人と言うのだろう。だけれど、そんなものは空っぽの聖人だ。虚でしかない。
その意味において、“憤怒の竜姫”イラは罪業を背負った悪魔とは程遠い存在だ。彼女の怒りは、常に正道を貫いている。
【斬魔大聖デモンベイン】というノベルゲームの最終話に、こんなセリフがある。
成す術もなく邪悪に貪られていた…理不尽に、無意味に、ただ陵辱されていた……
それは、子供の明日を奪われた母親の嘆き。それは、子供の明日を護れなかった父親の怒り。それは、穢され続けてきた世界の、無力な憎しみ。
―だけど!それでも、それは怨嗟じゃないんだ!!
それは正しき怒りと憎悪!涙を流し、血を流し、それでも歩く事を止めない、いつしか希望へ辿り付こうと言う命の熾烈な叫び!全ての怒りと憎悪を清め、我が子に未来を遺したいと願う親達の優しき祈り!!
そう、彼女の怒りとは、まさにここにあるような正しき怒り。悪を憎むという憎悪。理不尽に失われるものを許さないという、怒りと言う名の優しき祈りなのである。
それが、登場した冒頭から隠すこと無くキラキラと煌めいているものだから、憤怒を体現する如く極度の短気キャラにも関わらず、その怒り方には隔意がなく淀みもなく、見ていてひたすらに清々しい。
一方で、主人公の戸惑いも理解できる。怒るという行為は、同時に自分を曝け出すことそのものだ。周りの顔色を見て、その人間関係の距離感を常に調整し均等を保とうとしている人間にとって、怒るという行為は全部を台無しにしかねない危険なものである。そして、自分の短絡さ、醜悪さ、無様さをぶちまけるような行為に、どうしても恥ずかしさを覚えてしまう。そう、怒りをぶちまけるという行為は、彼のような人間にとって恥ずべきことなのだ。彼は自分の平穏を守るために周りに合わせて偽りの仮面を被っているだけだ、と自己嫌悪と不信を抱いているようだけれど、勿論、彼の自己主張の無さ、後先考えずに強く言われたことに流されてしまう短絡さは無視できない悪しだけれど、容易に怒らない、という点は彼が思うほど歪でも悪しき事でもないと思う。彼の温厚さは、決して非難されるものではない。
なぜなら、彼は怒るべき時にはちゃんと怒ったからだ。自分の為に怒るのではなく、他者が冒された理不尽に対してきちんと怒って見せたからだ。
実に、正しい怒りである。
とはいえ、逆に言うとイラの力は、彼が怒るような事態にならないとなかなか発揮できなくなったわけで、制限としては相当にキツいのだけれど、幸いなのはイラその人がそのあたり全然気にしていないところか。普通、憤懣溜まるはずなんですけどね、彼女の場合常に発散しているせいか、全然貯めこまないし非常にカラッとして引きずらないのです。決して後悔せず、物事の良い部分を肯定し続ける。感情は過多でやかましいくらいなんだけれど、別に我儘でも横暴でもないし、鬱陶しさが全くないそのさっぱりした明快な性格は、実に良いヒロインっぷりだったんじゃないでしょうか。傲慢の人もあれで結構面白い人でしたし、このまま、七つの大罪と呼ばれる欲と感情の、正しい側面、人らしい良い側面を描き出していくお話になれば、なかなか面白そうな話になりそうです。

それがるうるの支配魔術 Game6:リライト・ニュー・ワールド3   

それがるうるの支配魔術    Game6:リライト・ニュー・ワールド (角川スニーカー文庫)

【それがるうるの支配魔術 Game6:リライト・ニュー・ワールド】 土屋つかさ/さくらねこ 角川スニーカー文庫

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水那斗繋のメッセージに導かれたるうるたちは、レビクシの光教団の聖域に踏み込んでいた。そこは10年前の集団失踪事件の現場であり、欧文研メンバーは口封じのため教団員に追われることに。そんな中、タマキは事件当時の記憶を追体験する。そこで目にしたのは、るうると初めて出会った瞬間であり、隠され続けてきた事件の真実だった!その真実はふたりにどんな結末をもたらすのか!?常識と魔術を巡る物語、クライマックス!―。
前回タマキがたどり着いた真相を真実だと思い込んでいたために、そのラストにはだいぶ衝撃を受けたものですけれど、冷静になって考えてみたらそんなはずはないんですよね。
ただ、魔術破りは発動した。と言うことは、彼が発した魔術破りの「言葉」は彼の意図とは違っていても間違いではなかったわけだ。そう教授されてから改めてタマキの発言を見なおしてみると、わりとなんて事のない謎だったことに気づく。
ただ、その気づいた事が真実だったとすると、これまで事実として扱われていた過去が、まず前提からおかしいことになってしまうんですね。
これは、そんな錯誤に満ちたあの光教団での出来事の本当がなんだったのか、あの日何が起こったのかを明らかにしていく解明編。
と言っても、まず情報があまりにも皆無すぎるので、タマキの失われた記憶が順次解放されていく、という形で過去が明らかになっていくのだけれど、これが記憶が回復することで殆どこれまで不明とされていた事も明らかになっていくんで、全体としてシリーズ前半のようなエッジの効いた、謎解き、間違い探しという要素はだいぶ薄れていたような気がする。だいたい、ここでさらに第三者が居た、という情報が出てくるのは辛いですよ。そういうヤツが居たって話これまでにありましたっけ? 自分は過分にして気づかなかったなあ。
あるとすれば、マスターのおじさんが何らかのヒントをくれていた場合だけれど、それにしても正体が不明すぎる。ただ、この第三者の存在が明らかにならないと、月城さんにずっと感じていた違和感の説明がつかなかったんですよね。あれはわからんよー。
まあ彼女の不気味さの理由がわかってよかったとも言える。
あの人がもう一回出てきてくれたのは素直に嬉しかったけれど、でも予想外の援軍とも言えるんですよね(ってか、最後どうなったんだこの人? 肝心のその後が描写されてなくて、あのまま消えてしまったのかともやもやが消えないんだが)。かなり行き当たりばったりで運が良かった、という気もしますし、ツナグさんの手のひらの上だったとも言えますし、マルとしては乗せられて別段何も悪いことはなかったんだけれど、主人公として活躍できたかというといささか消化不良だったかなあ。ラブコメとしても、しゃんとした決着じゃなかったですしね。言乃はもっと自己主張してほしかった。自分からアピールしなかったわりに、事故主張はしまくってた感はありますけれどw
何気にるうるよりも圧倒的に目立ってた気がするぞ。
シリーズ当初からの面白さからすると、逆にシリアス寄りにストーリーが進むに連れて減速していった感があるのは残念でした。この頭をひねる面白さは目新しさもあり、随分と惹かれたんですが。
次回のシリーズは期待したいなあ。

土屋つかさ作品感想

一年十組の奮闘 2.その少女、神聖にして触れるべからず 3   

一年十組の奮闘2 ~その少女、神聖にして触れるべからず~ (MF文庫J)

【一年十組の奮闘 2.その少女、神聖にして触れるべからず】 十文字青/しらび MF文庫J

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学生のすべてが何らかの“能力"を有する特別な学校、私立天命学園。今日も一年十組の面々は、バカバカしい、だけど最高に楽しい日々を送っていた……のだったが。「にゃおにゃおー。十組のみんなー。あそびにきたよー♪」
いきなりやってきた八組の元気っ娘――“神聖積木崩し少女"、来見坂つみき。最初は楽しく遊ぶ十組メンバーだったが、「誰もさわることができない能力」を持つつみきの傍若無人なふるまいはどんどんエスカレート。しまいには、つみきの側に立つ皆人と、十組メンバーの間に微妙な不和が生まれ……? 本当の友達とは、仲間とはなんなのか? ハイテンション・クラスコメディ、“絆"を問う第2弾!
情けは人の為ならず、という諺もあるように、他人への善意は巡り巡って自分の元へと帰ってくるもの。そうでなくても、誰かに善意を傾けることで、善意を受けた人がまた他の人に助けの手を差し伸べる。そんな風にして善意の輪が循環していく、それが人の世を豊かなものにしていく理想の形なんだと思います。そして、細かな、小さな善意、善行が巡っていくことは、決して難しい事でも出来ないことでもないはず。人間というものは、善い事をしたら誰かに親切にしたら、困っている人を助けたら、心地よくなれる生き物なのですから。ほんの少しイイ事をして、心が軽くなる、ちょっと心が浮き立つ。そんな経験、ありますよね? そんな行為が積み重なり、循環していけば、それはとても幸せな事なのでしょう。

でも。

そんな親切を、誰か困っている人を助ける行為を、悲しんでいる人苦しんでいる人を救う行為を……自分自身に相当の負荷やストレスをかけながら出来る人がどれだけいるでしょう。
自分に負担をかけてまで、人を助けて回ることを一体どれだけ出来るでしょうか。
その人が、親しい人なら、友達なら、自分が嫌な思いをしてでも助けてあげたいと思える関係がある人なら、出来るでしょう。甲斐もあります。そうすることを自分自身を裏切らない行為だ、という人もいるかもしれません。

でも、でも。
さして親しくもない、それどころか一方的に迷惑ばかりかけてきて、嫌な思いばかりさせられるような、困った人を、嫌な人を、それでも自分を押し殺して、嫌な気分に耐えながら、ひどい目に遭いながら、それでも助ける事が出来るでしょうか。
その困った人が振りまく横暴で理不尽な行いには、哀しい理由がありました。その人は好き好んでそんなことをしているのではなく、そういう行動を取ることでしか自分の中の苦しみを発散する事が出来ないだけでした。悪い人ではなく、同情の余地があり、その人もつらい思いをしているのでした。
でも、それを一年十組の子には与り知らぬ事情でした。十組の子たちは、その子の事情など何も知らず、関係なく、そもそもその子が暴れこんでくるまでその子の存在自体知りませんでした。
その子と、十組の子たちには、なんの繋がりも関わりも因縁もなかったのです。十組の子たちにとって、その子はいきなり現れて、無茶苦茶な言動で自分たちを苦しめる理不尽な暴君でしかなかったのです。

それでも、苦しんでいる哀しい子を助けてあげる事は、その泣き叫んでいる傷ついた心を救ってあげる事は、正しい事なのでしょう。善き事なのでしょう。それが、心洗われるような世界の美しい姿、なのでしょう。
たとえ、十組の子たちが、一方的に痛い目を味わい、ひどい目に遭って、ボロボロになって負担を負わされても、最後にその子の心が救われ、横暴さや理不尽な言動がなくなれば、めでたしめでたし……なんでしょうか?
そんなことが出来るのは、殆ど聖人の域に達している皆人だけでしょう。そして、十組の連中が最後までこの一件に関わったのは、その子の為なんかじゃなく、ただ皆人への友情に寄るものでした。
そして、その子の決壊しかかった心を救ったのは、たまたま皆人の能力がその子の能力を中和できたからでした。勿論、皆人の献身さがなければその子の心は開かれなかったでしょうけれど、皆人の能力がその子の能力に適応していなかったら、すべてが破綻していたのも事実です。
運が良かった、という他ないでしょう。
私はね、彼女を何とかしてあげるべきだったのは、何の関係もない皆人や十組の子たちではなく、彼女の傍に自分の意志で佇んでいた少年だと思うのです。彼には彼女との関係があり、そうする理由があり、少なからず責任もあったはずなのに、それらすべてを理不尽な負担もろとも無関係な皆人と十組に丸投げして傍観に徹し、自分からは一切何もしませんでした。
それが、自分にはどうしても納得できなかったのです。憤りすら感じていたかもしれません。せめて、ダメでも彼から積極的に何かしてくれたらば、どうにかしようとしてくれていたら、まだ納得できたのかもしれませんが。

傷ついている子を助けることは善いことで正しいことではあるけれど、その為にどこまで損や痛みを被る事に耐えられるか。善きことを為すのに我慢や理不尽を強いられるのは、悪しき事ではないのか。
なかなか難しい問題であり、考えさせられるお話でもありました。

しかし、つみきの能力って、無差別で自動的である以上、彼女が病気に罹ったり大怪我を負ったり(これは能力でキャンセル出来るのか?)したら医者も触れられないわけで、誰もどうにもできないんですよね。
絶対無敵に見えて、孤独になる云々より前に非常に危うい、リスクの高い能力だよなあ。

十文字青作品感想

聖断罪(アダムヘッド)ドロシー 02 魔神と少年とかわいそうな魔法使い3   

02    魔神と少年とかわい聖断罪ドロシーそうな魔法使い (角川スニーカー文庫)

【聖断罪(アダムヘッド)ドロシー 02 魔神と少年とかわいそうな魔法使い】 十文字青/すぶり 角川スニーカー文庫

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逃避行を続けるドロシーとカルアが行きついた村は、荒ぶる魔神の脅威にさらされていた。村を救おうとドロシーは一人息巻くが、その魔神こそ、暗黒期の戦闘兵器“虚神”であり、その巨体はカルアですら手に余るものだった。そこに、妙に色気を振りまく魔法使いエルチネが現れ、協力を申し出る。カルアは謎が多い彼女を警戒しつつ、共闘を決意するのだった。しかし、いざ魔神と対峙すると、今度はドロシーの魔王の血が覚醒してしまい!?
このかわいそうな魔法使いって、どう考えてもカルアのことですよね。エルチネさんはあんまりかわいそうでもなかったですし。いったいどういう意図を以てこのサブタイトルをつけたのかはわからないけれど、カルアの何が可哀想なのかを考えるとどうしてもドロシーの後先考えない善意の後始末の一切を彼が負わされている事と捉えざるを得ない。実際、彼が被っている苦労は傍から見ていても同情に値する。
が、わざわざそれをサブタイトルにどうしてするんだろう、という点を考えるとなかなか想像が広がるのである。思えば、第一巻のサブタイトル「絶対魔王少女は従わない」だ。この従わない、という言葉にかかるのは彼女たちを追う帝国に対して従わないという意味ではなく、カルアの指示や意図に全くドロシーが従ってくれないという方と捉えるほうが素直であろう。となると、わざわざ二巻に渡ってドロシーとカルアの関係における軋みを表題に掲げているとなると、まさにそれこそがこのシリーズの肝であり主題、ということになってくる、なんて風にも考えられるんですよね。
この巻において、カルアは初めて同じ魔法使いに出会います。たとえドロシーとであっても決して理解しあえない、魔法使いでしか到れない領域で共感しあえる初めての相手。それは、ドロシーとカルアの二人で完結していた、少なくともカルアにとってはドロシーしか存在しなかった自分を取り巻き形成する世界において、初めて自分と同じ場所に立ってくれる相手の出現。これは、ドロシーとカルアの関係をも揺り動かす大きな出会いになる可能性が非常に高い。
ドロシーのカルアの意見を無視した勝手な振る舞いは、実のところカルアへの絶大な信頼に寄ったものなのでは、という想起は前の巻の感想でも語ったところですけれど、カルアにとってそのドロシーからの信頼は結果として彼を可哀想な目に合わせ続けるものでもあるんですね。ドロシーが、カルアなら何とかしてくれると信じて行動し続ける限り、カルアはドロシーの尻拭いを行い続けなければならない。そんな可哀想な立場に、今のところカルアは散々愚痴りながらも仕方ないことだと諦め、それはもう当たり前になってしまったことなのだと受け入れることが常態となってしまっています。内心では愚痴り倒しながらも、何だかんだとドロシーには善意の塊であって欲しいと思っている部分もあるのかもしれませんし、自分が頑張ることで彼女には今のままであって欲しいと考えているところもあるのでしょう。現状、彼はかわいそうな自分にため息をついていても、可哀想でなくなりたい、とまでは思っていないようです。
ただ、そう彼が思うに至る要因の大きな部分を占めるのは、彼にとってドロシーの存在が世界の大半を担っているからとも言えるのです。また、ドロシーが全面的に自分に頼りきっているから、とも言えるでしょう。
もし、カルアにとっての世界の中で、ドロシーとはまた別の存在が割って入るようになり、相対的にドロシーの比重が少なくなってきたら、或いはドロシーに自分の他に頼みにする相手、心を預ける相手ができた場合、ドロシーが自分の意志を押し通すのに他の人の力を借りることが出来るようになった時、或いは自分の力で何とかできるようになりカルアを必要としなくなった時、はたしてカルアは今までのようにかわいそうである自分を享受し続けることが出来るのでしょうか。
二人きりでこそ維持でき、二人きりでなくなれば破綻してしまうであろう関係、というのはやはり歪なもののはず。はたして、二人の関係はこれから変わり、広がることが出来るのか。
ラストの展開は、逆にカルアを余計に二人きりの世界に拘り閉じこもろうとしかねない出来事だっただけに、これからの展開に色々と思いを巡らせるのでありました。

1巻感想

問題児たちが異世界から来るそうですよ? ウロボロスの連盟旗 4   

問題児たちが異世界から来るそうですよ?    ウロボロスの連盟旗 (角川スニーカー文庫)

【問題児たちが異世界から来るそうですよ? ウロボロスの連盟旗】 竜ノ湖太郎/天之有 角川スニーカー文庫

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箱庭の下層が“魔王連盟”に襲われたことで、煌焔の都に“階層支配者”が集結することに。魔王を倒すコミュニティ“ノーネーム”も抜擢されるが、黒ウサギが休暇のため、問題児3人はフリーダムに遊び始める!そんななか主従関係を結んだジンとペストは、旧知の仲である北の“階層支配者”サンドラに出会う。だが彼女は顔をフードで隠し、黒ウサギもかつて負けたギフトを持つ、“魔王連盟”のリンと殿下と行動を共にしており!?
この作品のド凄いところは、とにかく誰も彼もが未だに「底」を見せてない所なんである。本来ならラスボスクラスであろう蛟龍に白夜叉といったその実力や一端を垣間見ただけで気が遠くなるようなレベルのメンツが味方側につき、レティシアや黒ウサギといった慮外のちからの持ち主が同じコミュニティの居り、さらには耀や飛鳥といった子らは現状こそ未熟なものの、信じられない並外れたスピードで成長を続けている。ネックと思われたノーネームのボスであるジンなど、その成長の筆頭かもしれない。彼の頭脳の切れ味は、今や十六夜のお墨付きだ。ジャック・オ・ランタンやウィラ、フェイスレスと言った同盟枠の連中だって、底知れない途方も無い力の持ち主ばかりである。今は力を失っているとはいえ、ペストだってあの8000万の怨霊を率いる黒死病の魔王。他にも未だ名前ほどしか出番のない斉天大聖や牛魔王をハジメとする面々や、まだ名も出てきてないだろう実力者が山ほど存在しているわけだ。
で、対する魔王連盟ときたら、それに増し増すラスボス揃いと来ただらーー!!

なんちゅうかもう、こんなんワクワクしっぱなしでどうにかなりそうに決まってるじゃん!!

そして、それらを置いて未だ「底」を見せていない筆頭こそが、我ら逆廻十六夜その人なのである。一気に燎原を焼きつくすように燃え上がった圧倒的なまでの絶望感を、その登場だけで一瞬だけで吹き飛ばすその頼もしさ。
いやあ、あの登場シーンの燃え滾りようは、飛鳥や耀が、彼が来たもう大丈夫だ、と安心する場面で最高潮に達しましたよ。そんじょそこらのヒロインじゃないんですよ、飛鳥も耀も。二人共負けず嫌いの塊で自分が絶対になんとかしてやるというプライドの塊みたいな誇り高い少女たちなのです。誰かに頼ったり任せきりにするのを良しとしない自立し、貪欲で在り続ける少女たち。その彼女たちをしてこれだけの信頼を寄せる逆廻十六夜という少年の絶大な存在感。
彼の自制心、自分を律し切る心の強さと賢者の如き聡明さの持ち主でありながら、此処ぞという場面、なんて言うんだろう、読者がこうして欲しいと思う場面で期待を裏切らずに、その感情を素直に爆発させてくれるところは本当に格好良いんですよ。彼の存在は鬱憤というものを見事なくらいになぎ払ってくれる。カッコいいったらありゃしない。それでまだまだ底の知れない限界が見通せない実力はワクワク感を否応なく高鳴らせてくれるわけです。
次回はついに魔王連盟を向こうに回した大決戦。際限知らずの大盤振る舞いが待っていそうで、もう今からたまらんですよ。

一方で問題児三人組の裏側ではジンたち年少組も精力的に動き回っていて、特にかつて最凶最悪の敵として立ちはだかったペストが、ここにきていい味出してきたんですよね。その胸に秘めた世界を敵に回しても叶えたい野望……いや、優しい夢。それを、臣従を誓った今なおジンたちに明かせず、野望を叶える方策に控えめな胸を悩ます日々。そんな彼女に再び魔王連盟の誘いが訪れ、野望とジンたちへの親愛に揺れ動く心。
そんなペストにジンが見せる、自身の可能性……そして、ペストの野望を飲み込む大きな器。
冷ややかな暗室で交わされた幼い少年と元魔王の少女の掛け替えのない誓いは、仄かで胸温まる温度ながら、それでもこれもまた熱い炎そのものでした。
十六夜という大きな渦巻きが在るとはいえ、本作って登場人物の一人ひとりが主人公を担っている物語でもあるんですよね。箱庭という言葉とは裏腹の世界観のスケールの半端無さとともに、その莫大なスケールを縦横に活用するだけの登場人物たちの活発で意欲的な動向、群像劇と呼んでもいいような拡充こそが、私がこのシリーズを特別大好きな要因なんだわなあ。
ある意味前哨戦もいいところだったにも関わらず、まったくもって盛り上がりっぱなしのこのシリーズ。ほんと、永遠にテンション斜め上に突っ走り続けてて、色んな意味でたまらんわー! 次回はさらに天元突破しそうで、今から鼻血でそうです、興奮し過ぎ!

シリーズ感想

ミスマルカ興国物語 エックス5   

ミスマルカ興国物語 エックス (角川スニーカー文庫)

【ミスマルカ興国物語 エックス】 林トモアキ/ともぞ 角川スニーカー文庫

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最後の紋章調査から戻ってきたマヒロにシャルロッテが下した新たな命令は、帝都を騒がせる謎の怪盗を捕まえること。夜な夜な現れては貴族を襲うその人物は、赤い仮面を、いや、赤い仮面しか身に付けていなかったという。そんな、まさか、ヤツが帰ってきたのかっ!?その者、全ての衣を纏わず暗黒の帝都に降り立つべし―すべてのミスマルカファンに贈る、禁断(?)の物語がついに登場。


その者、全ての衣を纏わず暗黒の帝都に降り立つべしすべてを見通す預言者が残した破滅を救う最後の希望の担い手である勇者。その者こそ奴であり、この物語こそヤツの勇姿を再び拝める禁断のエェェェェェクス!!

十じゃありません、エェェェェェェェェクス!!

未だかつて無いすげえ表紙絵にペンデュラムも奮い立……ちませんよ? アァーーーッ、ではないのでたちませんよ?
にしても、えらいムキムキだなー、と少々唖然としていたが、この人マヒロ王子じゃなかったのね。そうだよな、あの頑丈とはいえひ弱な王子がこんな筋肉質なわけないよな。
まったく新しいゼンラーマンの出現である。しかし、タイトルはエックスなのに当人はスーパーなのか。敢えてスーパーXと名乗らないのか。むしろ四番目のゼンラーマンの方が衝撃的だったけれど。あのセンスは、なにげに素晴らしい。まさに怪傑!!

って、とんでもない馬鹿話のようで、中身はというと凄まじく真面目な話だったんじゃないだろうか、これ。全裸こそフリーダムにして自由の象徴とたわけたことを言っているようで、その実一連の出来事はマヒロがかつて掲げていた非暴力という武器をこれまでにないほど十全に振るった、ある意味理想の体現であったわけで、帝国に下ったマヒロをして、もう一度ただ飲み込まれたのではなく、帝国というフィールドでかつての理想を取り戻す、いやさらにバージョンアップして、何というか小賢しさを脱ぎ捨てて裸一貫でやり直すだけの志の進化を手にしたような、なんとも痛快で気持ちのよい話だった。
それに伴い、なんか本当の意味でマヒロがこの帝国でやってけるように思えたわけで。これまではどれだけ臣従しているように見えても、どこかで蛇として獅子身中の虫という風情が漂っていたのだけれど、変わらず獅子身中の毒蛇となりつつも、どの毒は獅子やその娘たち、彼らが作り守ろうとしている帝国やひいてはこの世界を殺すような毒にはならないという確信が持てた気がする。もし、毒蛇が殺す毒を放つとしても、それは獅子たちを裏切る形にはならず、それどころかそれが彼女たちの意志でもある、という形になるんじゃないだろうか。
そう思えるくらいには、皇帝陛下や皇女たちに今やゾッコンです。
いや、今回はじめて、ルナスこそマヒロとお似合いだと思えましたわ。これまではむしろシャル姉の方がマヒロの相棒とは相応しいと思っていましたし、その考えは揺らいでいませんですけど、今回のルナスを見ていると思っていたよりもずっと「マヒロ」という奇怪なナマモノを受け止めるだけの器の持ち主なんじゃないかと。これまでは、ルナスって追いかけて捕まえる人だと思ってたんだけれど、もしかしたら想像以上にマヒロという放埒な魂の止り木となれるキャパがあるんじゃないかなあ、と誰もついていけないマヒロの在り様を、あるがままに受け止める姿にそう思った。振り回されまくっているようで、そのズレた慣性と天然な順応性は、段々とマヒロと合致しだしてるんだよなあ。今や、建前もなくなってマヒロにべったりなルナス……彼女がマヒロの嫁、という流れは皇帝親父の抵抗むなしくもはや定まりつつありますが、これ本気でくっついてもいいんじゃないか。
問題は、マヒロの気持ちなんですが……そっちに関しては容易に内側を見せないからなあ、こいつ。ただ、もう情にまみれているのは間違いないかと。
情というと、面白かったのがシャル姉。この人、ホントに本気でマヒロのこと可愛がってるんじゃね? 今回見せた彼女のマヒロへの心遣いというか優しさは、完全に可愛い弟へのお姉ちゃんのそれ、なんですよね。ビジネスライクな関係とはもう露にも思っていなかったけれど、もっと彼女らが口で言っている通りのペット扱いだと思ってたんだが、むしろあの接し方はダダ甘姉ちゃんの要素も色濃く感じるほどでして。幸か不幸か、恋愛感情だけはさっぱり見当たらず、完全に兄弟愛方面なんだけれど、ユリカは別口にフラグ立っている人がいるので別として、長女と三女、両方ゲットは今でもアリじゃないかと信じてる、信じてる。

身に寸鉄も帯びず、それどころか鎧う衣すら身につけず、すべてをさらけ出して社会を覆う不穏に立ち向かうゼンラーマンたち。真剣でありながらバカバカしく、であるからこそそのバカバカしさこそが大事なのだという主張にはイカヅチを身に受けたような衝撃でした。
皇帝がかつてからいささかも志を変えず善き行いをしようと突き進んだ結果、肥大化した国はいびつな負荷がかかり貧富の差や情勢の不安によって、アチラコチラに不穏が生じ、民の不満が溜まっていく。
だからその不備を訴えよう、世直しを訴えよう、世の間違いを正そう、歪みを整えよう、と叫ぶのはある意味簡単なのだ。でも、本作でゼンラーマンたちが取った方策は、なんていうんだろう、対処療法どころか根源治療ですらなく、物凄くシンプルで大事なことだったんですよね。
ゼンラーマン・スーパーが暴力を振るうこと無く様々な障害を乗り越え、警備の編みを突破し、無数の兵士や帝国有数の天魔将の壁を突き崩し、あの三皇女たちすら振り切って皇帝の元に辿り着いた末に、自分の中に導き出した答え、皇帝陛下に対して訴えた一言には……感動すら覚えたのでした。
ただ、その言葉だけを発したならば、何も伝わらなかったでしょう。それくらい、その一言は単純でとても今の帝国を揺るがしている軋みによって生じたものを具体的にどうこうするという言葉ではなかったのですから。
ゼンラーマンスーパー、彼自身、最初は何もわかっていなかった。それが、ゼンラーマンという自由を体現しながら、それを貫いた先に辿り着いた答えだからこそ、本来なら不可能である警備厳重な皇帝の城の玉座にたどり着くという難事を成し遂げた上で献上した一言だったからこそ、これ以上ない真となって聞く人の耳に届いたのだ。
これほど熱い物語があるだろうか。
繰り返すが……感動した!!
ユーモアって、素晴らしいっ!

大笑いさせられながら、これほど清々しい気持ちにさせられるとは、文句なしに降参です。殆ど番外編にも関わらず、この一冊でマヒロのみならず帝国全体が成長したんじゃないでしょうか。唯一不安があるとすれば、やはりあの宰相の動向なのですが、皇帝以下一丸になって南極が訪れようとも乗り越えてほしい。
最初は敵だったにも関わらず、今となってはこの帝国の面々大好きになっちゃったもんなあ。

久々の登場の預言者さまは、昔よりもさらに自由に過ごしていらっしゃるようで。でも、悪趣味だった前文明時代と違って、今の彼女はわりとマトモになってる気がする。みーこもそうだったけれど、自我が堕ちた状態から戻れたら、多少は澱が払えてマトモになるんだろうか。
引き続き、次回以降も出番がありそうなので、色々な意味で活躍を期待したい。

林トモアキ作品感想

ムシウタ 13.夢醒める迷宮(下)4   

ムシウタ    13.夢醒める迷宮(下) (角川スニーカー文庫)

【ムシウタ 13.夢醒める迷宮(下)】 岩井恭平/るろお 角川スニーカー文庫

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48時間のタイムリミットで決行中の超種一号“C”殱滅作戦が失敗した。だが“ふゆほたる”率いる“むしばね”は、“大喰い”を倒す最後の作戦“OPS3”を遂行するため、“虫”の始原を知るαを茶深たちに会わせることを決意する。しかし、むしばねを出し抜いた茶深たちの前にシーアゲハが現れ、大喰いを呼び寄せる鍵を握る夕がエリィに乗っ取られてしまう。さらには“三匹目”が千晴のネックレスから逃げ出してしまい―。
こうして見ると、詩歌ってリーダーシップを取るタイプのリーダーじゃないんですよね。不安や迷いを隠せない素直な彼女にとって、みんなを率先して導いていくというのは彼女の性格的にも非常に無理が生じている。いざとなれば大胆な判断も取れるし、強い意志を貫くことも出来る。でも、それを即断即決で為すのは熟考してしまう彼女には厳しい事だし、基本的に彼女は象徴的な立場に立って、大まかな方向性を示すことをよしとするタイプなんでしょうね。故にか、リミットが迫り決断が強いられる中で、一人次々と決断と判断を迫られる今回の一件は早々に彼女を追い詰めていくことになる。
むしばねの連中は、結局自分たちが如何に先代リーダーである利菜一人にすべてを負わせて追い詰めてしまった過去の失敗から、何を学んだんだろうとややも憤りを感じてしまう。また、詩歌に全部背負わせちゃってるじゃないか。幹部のなみえが頑張ってサポートしてくれようとしているものの、どうにも組織全体がおんぶに抱っこなんですよね。
ぶっちゃけ、このむしばねという組織は、組織として機能していない。ただの、寄せ集めの集団だ。一人の頂点に寄って縋って託すふりをして思いも意志も全部押し付けてしまっているだけの、無軌道な集団でしかない。
いい意味でも、悪い意味でも利菜が一人で切り盛りしていたワンマンチームだったんだろうなあ。それを、曲がりなりにも持ち直させた今の幹部連中や、一番上に立って指針を示すことになった詩歌はホントに頑張ってると思う。でも、根本的に利菜によって誕生し、利菜によって成り立っていたこの組織は、やっぱり利菜が居ないと十全の力を発揮できないのだろう。
その意味では、この詩歌とむしばねが中心となって行われた「作戦3」は、むしばねたちだけでは完全に失敗していたと思って間違い無いだろう。それが、まがりなりにも先へと進み、大食いへと辿りつけたのはお膳立てした人物が居たからだ。そのお膳立てした人物――菰之村茶深にとっては思惑通りに何一つ進まず、結局詩歌の意志と考えに基づいて事態は動いていった、と思っているんだろうけれど、ハッキリ言って彼女が居なかったら何一つ動き出しすらもしなかったんですよね。
こうして見ると、むしばねに限らず、あらゆる部分が立ち行かなくなり機能不全を起こしつつ在る中で、茶深とそのグループの存在は戦闘力が皆無という点など何ら考慮に当たらないくらい重要なポディションを密かに築いていると言っていい。ハッキリ言って、東中央支部を除けば、その視点の高さといい俯瞰の広さといい、魅車と真っ向から対抗できる唯一の存在なんじゃないだろうか。
そして、もう一人、魅車八重子と互角に対抗できる存在の復活……。
上巻の段階で、彼の復活はある程度予想してたんですよね。このクライマックスに入って、彼ほどの人物が鳴りを潜めているはずがないと。同時に、政略奸智という観点から魅車に他に対抗できる存在が見当たらなかった、という点からも。他の連中だと、どうやっても良いように動かされてしまいますから。あのハルキヨですら、魅車を出し抜くことはできていませんでしたし。
その意味で、彼の復活というのは希望の光り、のはずだったんですけれど……本当に最初の方に脱落していたので忘れていましたけれど、この人はこの人で目的のためならば集団を選ばない、外道を以て良しとする、ある意味「かっこう」と瓜二つのやり口の人だったのを今更ながら思い知らされた感がある。
正直、前巻でも切り札と目していたあのふたりを、ここで使い潰すとは思っていなかった。

この下巻は、上巻で真っ黒に塗りつぶされた絶望感をいっぺんに吹き飛ばしひっくり返してしまった大逆転が描かれた一冊である。正直言って、希望していた展開よりも遥かに上の結果に至ったと言っていいでしょう。予想通り、というだけでなく、全く期待もしていなかったものまで引っ張りあげてくれました。
一号指定の勢揃いに、アリアと千晴の再会。そして、ジョーカー土師圭吾の復活。懸念されていたものはすべて払拭され、現れたものは望外の希望の集結。

……にも関わらず、何故にここまで悲哀と不安がこびりついているのだろう。カタルシスなどどこにもなく、何故か湧き上がるのは黒々とした靄ばかり。ワクワクするどころか、これからどんな悪いことが起こるんだろうとビクビクと怯えすら生じている。
犠牲の上に成り立った希望に、果たして輝きはあるのだろうか。夕の見た夢の最後の一文が、すべてに影を投げかけている。

シリーズ感想

子ひつじは迷わない 贈るひつじが6ぴき5   

子ひつじは迷わない  贈るひつじが6ぴき (角川スニーカー文庫)

【子ひつじは迷わない 贈るひつじが6ぴき】 玩具堂/

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クリスマス直前に「迷わない子ひつじの会」に持ち込まれた一つの依頼―それはある殺人事件の謎を解くことだった!?かくして吹雪に閉ざされた山荘を舞台に“なるたま”たちと怪しげな住人たちとの奇妙な推理劇が始まる!!…はずなんだけど、何故か佐々原と恋人を演じたり、会長と一緒に寝ることになったりと、毎度の如く大騒ぎになる「子ひつじの会」のメンバーたち。やがて仙波のサンタ姿を前にとうとう“なるたま”が―。
うむむむ、面白い。やっぱりこれ、抜群に面白い。ド派手で特徴的な展開はないんだけれど、毎回読み終えると十全大満足してるんだよなあ。キャラクターからストーリー、細やかな内面描写に、敢えて具体的に描かずに「見せる」ことで読者に「想像」させる演出。こういうのが、一切の隙なくパーフェクトに、そして躍動感を以て弾けてるものだから、客観的な評価と主観的な評価が諸手を挙げて絶賛する他無いんですよ。つまり、百点満点。これほどあらゆる方面に完成度高い作品はなかなかないですよ、うん。
という訳で、この六巻は再び一冊まるごとの長編に。舞台は雪に埋もれた山荘での、かつて起こったとされる殺人事件の謎解き。その為に、山荘を訪れたなるたま、岬姉、佐々原、仙波の四人は主催者である千代の依頼で、当時その山荘に居た人間の役を割り当てられ、当時の状況を再現することで誰が被害者を殺したのか、その真相を明らかにすることを望まれるのですが……、この事件自体は既に警察によって事故として処理されている上に、この再現劇は事件の翌年から毎年のように千代の親戚たちの集まり(あの文芸部の怪人東原史絵元部長もその一人であり、今回の旅行の依頼人でもある)によって、繰り返されてきているのだという。そして、不可解な千代の姉倉子さんの態度と、段々と浮き彫りになってくる千代の事件への執着が、遊びの範疇を超えて張り詰めたような微妙な緊張感を膨らませていくのである。
当時何があったのか!? という謎よりも、千代と倉子の姉妹の間に流れる微妙な空気も含めて、どうして現在がこんな雰囲気になってしまっているのか、という不可思議さの方が募ってくるんですよね。過去の真実を暴く、というよりも過去に本当は何があったのか、を探ることによって今何が起こっているのか、を見出す流れにいつの間にかすり変わっていた物語の流れが、そりゃあもう絶妙でした。
それ以上に面白かったのが、それぞれの登場人物を割り当てられたなるたまたち……いや、なるたまはいつも通りなので、会長とか佐々原とか、いつもと勝手が違った様子の仙波とかの内面の迷走っぷりが実に面白かった。役を割り振られる、と言ってもその人に成りきる、とまで演じることを拗らせるわけじゃないんだけれど、割り振られた以上はどうしてもその人の身になって色々と考えてしまうんですよね。会長は、被害者の姉として。佐々原は、かつて被害者と元恋人関係にあったという倉子のことを考えて。それは、同時に被害者である青年の役を割り振られたなるたまと自分自身との関係を客観的、とまでは行かなくても視点を変えて改めて捉え直す機会にもなってしまって……。
興味深いのは、会長にしても佐々原にしても仙波にしても、すごく丁寧に内面描写を手がけていて、彼女たちが何を考えどんな思いを巡らせているかを鮮やかに描き出しているくせに、本当に肝心な場面になると……ぱったりと描かなくなるんですよ、この作者。そして、その肝心な、その人の中で何か決定的な変遷が起こっているその時を、外から見せるのである。心の内側を覗けるはずのない第三者の視点から、会長や佐々原、仙波の様子を見せるんですよ。そうして、彼女たちがその時何を考えているのかを、彼女たちの行動や表情、所作から「想像」「推察」させるのである。このさじ加減が、ほんとに絶妙でねー♪ 微妙に、彼女たちを見ている人の「主観」が混じっているのも面白い。その人との関係性や親密さ、相手をどう思ってるか、という要素がノイズになって混じったり、逆に当事者よりも鋭く真相を突いているんじゃないか、という点に行き着いたり、となんていうんだろう……答えは常に一つ! というんじゃない、物事の答えの柔軟性、というものが人の心理や関係性にも掛かっているような描き方なんですよね。それって、この作品でなるたまが実際の事の真相を弄って、一つじゃない答えを見せてくれるのにも繋がっているようで、なんか巧いなあと思わせてくれるんですよねえ、うんうん。
仙波がなるたまを毛嫌いしているのも、彼女の中ではそれが真実であり疑いようのない事実なんでしょうけれど、その他の人から見える仙波の気持ちというのは本人が思っているのとは違って見えてたりしますし、きっとそのどちらもが間違いではなく確定していない真相なのでしょう。これは、佐々原や会長もおんなじで、うむむむ、その揺らぎこそが全力でラブコメしてるなあ、という実感を味わわせてくれてるんだろうなあ、これ。
それにしても、会長は完全になるたまのこと意識しはじめちゃいましたねえ。役に合わせてなるたまとの関係を見なおしてしまったことで、これまでぐらついていたものがある意味決定的になってしまった感すらあります。この二人の関係って、当初は本当に恋愛臭のない姉弟関係だったのを思うと、文字通りの親愛が恋愛感情へと移り変わっていく変遷を、ただの弟分としてしか見ていなかった年下の男の子を男性として意識し始める女性の気持ちの移り変わりを、つぶさに描きまくられているようなものでして、姉属性の幼馴染属性の身としてはこれ以上ない至高!! 至高!! 至高!!
仙波のデレ傾向の圧倒さに仰け反りながらも、まだまだ私は岬姉一択でございますよー。会長が温泉で仙波のほっぺたをふにふにと引っ張るシーンは最高でした。……最高でした。あのシーンの会長の気持ちを「想像」するとねえ……たまらんです。

肝心の事件の真相ですけれど……なんか今までで一番人の内面に、仙波たちが切り込み、踏み込んだ結末だったなあ、と感慨深かったです。千代と倉子、二人のこれまでの、そしてこれからの人生に大きく干渉する、相応の重さを背負う覚悟を持っての行動でしたしね。今までなるたまたちが関わった事件が軽かったとは言いませんけれど、それでも重たかったと思います。その重さに相応しい切なさと優しさが浮き彫りになった結末だったんじゃないでしょうか。特に、これまで表に立って結果をもたらすことをしなかった仙波が、全部引き受ける覚悟で前面に立って事件に立ち向かったのは、これまでの彼女のスタンスを思えば衝撃的であったとすら言えるかもしれません。彼女も、それだけなるたまの影響を受けつつあるのかしらねえ。

と、三人娘となるたまの関係もさらに複雑さを増して面白くなってきたところで……なんと!? 一旦、この【子ひつじは迷わない】は停止とな!? 打ち切りじゃなく、またいずれ再開するようなイントネーションですけれど、次巻の刊行予定は未定、というのはかなりショック!!
新作は勿論楽しみですけれど、それでもショック!! 長引かずの再開を望むばかりです、これだけ多くのキャラクターが魅力的に立ちまくってる作品をこのままフェードアウトしてしまうのは勿体なさすぎるですから。

シリーズ感想

彼女たちのメシがマズい100の理由3   

彼女たちのメシがマズい100の理由 (角川スニーカー文庫)

【彼女たちのメシがマズい100の理由】 高野小鹿/たいしょう田中 角川スニーカー文庫

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愛内葉介の目下の悩み、それは毎日の食事!料理研究家の母親がイギリスに旅立ち、俺は隣に住む幼なじみの香神紅緒に生活全般を世話になっている。成績優秀・品行方正おまけに献身的な彼女の問題は―作るメシがマズいこと。だがどうしても俺に「おいしい!」と言わせたいらしく…この幼なじみの料理が美味くなる日は来るのだろうか、ってホットサンドに苦みが欲しいからバファリン入れるなっ!新感覚のリアル“メシマズ”ラブコメ。
ヒロインの作る飯が破滅的に不味い!! という要素はこれまであくまでラブコメを彩る様々な展開の中の定番ネタの一つ、というのが一般的な扱いでしたが、その要素を敢えて主題にして突き詰めてきたのが、本作【彼女たちのメシがマズい100の理由】である。
うん、この着目点は素直に素晴らしいと思いましたね。ありがち、定番、という観点に惑わされてありそうで無かったテーマである。いや、これ本当に普通に不味そうなんだわ(笑
作中に、調味料の塩と砂糖を間違えるより、ご飯を炊く時水が多すぎて半分おかゆみたいになったり、ルーの分量が少なすぎてカレーがシャバシャバになったりする方がイラッと来る、みたいな表現があるんだけれど、まさにそんな感じの、食べられないわけじゃないんだけれどむしろ食べれてしまえる範囲に留まってしまっているのが恨めしい不味さ、というのが実にいやらしく滲み出ているのである。
これ、私にとっては【ベン・トー】と同じく読後に飯が美味くなる本でした。あちらとは全くベクトルが反対でしたけどねw 【ベン・トー】は読むだけで空きっ腹が刺激されまくる実に美味そうな文章表現が食欲を増進させてくれたものですが、こちらのメシマズはというと、この生々しいまでの不味そうな料理の数々を目の当たりにした後で、現実で実際の飯を前にすると輝いて見えましたね(笑
別に特別美味しいというわけでもない普通の料理が、この本を読んだ後だともう絶品に見えてきます。
はい、美味しかったです、ごく普通の特に特徴のないナポリタンw

にしても興味深いのは不味い飯を作るヒロインたちよりも、むしろその不味い料理を食べ続ける主人公の方である。いや、面白いというと、ちゃんとヒロインたちが自分の作る料理が世間的に見て不味いものだと認識しているのも面白い話なんですよね。というか、葉介がちゃんとお前たちの作る飯は不味い! と嘘をつかずに伝えているんですが。やたらと嘘を貫き通して被害を拡大する主人公や、自分の料理の凶悪さに全く無自覚で反省も精進も全くないヒロイン、というのとは真逆の体制を敷いているところに、ちゃんと主人公もヒロインも「飯が不味い」という点に真っ向から取り組んでいる姿勢が見えるわけです。
もっとも、ちゃんと自分を省み、世間とのギャップを鑑みて、キチンと努力を重ねているにも関わらず、むしろ逆方向の不味い方へと果てしなく進化を続けていく紅緒は、もうある意味取り返しがつかない気がしますけど。
この点、元々料理スキルがなかったり味覚が偏っているだけのリリィやカロンは努力次第でなんとかなると思うんですよ。特にリリィはあれは普通に練習してこの国の味付けに馴染んでいけば、容易にまともになれる段階かと思われます。だがしかし、紅緒、オマエはダメだ。というか無理だw
この子の味覚に対する発言は、ちょっと威力強すぎて恐怖を感じるレベル。なんで葉介は幼馴染のくせに彼女の味覚異常に気が付かなかったか。いや、意外と気づかないか。これだけ何食べても美味しい美味しいとしか反応しなくても、日常生活でおかしいとは思わないもんなあ。にしても、それマジで言ってるの? という愕然とするような発言が散逸していて、思わず笑ってしまった。リリィとカロンの料理に対してもあの反応である、ちょっと他の二人とはレベルが違うどころか次元が違いすぎるw

と、そう言えば主人公が面白いという話ではじまったんだった。
これほど不味い料理を毎日食卓に出され続けながらである。この男ときたら、一度として、一瞬として、自分で自炊する、という考えが全くよぎらないんですよね。まるで発想すらないくらいに。
幼なじみたちが作ってくれる毎日のメシが不味い。いったいどうしたらいいんだ!? って、んなもん自分で作れよ、と思ったのは私だけだろうかw
普通は、ちょっと自分で作ってみようとか考えますよね。それに、葉介、別に紅緒たちがメシを作ってくれること自体には感謝してますけれど、どうしてもそれを食べ続けなければならない、という義務感や責任感に駆られてるというほど自分を追い込んでるわけじゃないんですよ。作ってくれたものはキチンと食べるけれど、美味しい料理を作ってくれる、という誘惑にホイホイと乗って行ったように、腰軽く浮気してますしね。
それなのにまるで、この男には料理とは食べるものであって作るものではない! という信念でもあるかのように、自分が厨房に立とうという発想は一瞬たりとも脳裏をよぎらないのです。ちょっと一昔前の亭主関白が微量に入ってるんじゃないだろうか、こいつ。一人暮らしを始めた当初の無計画性といい、生活面においては相当にダメ人間要素が多いような気がします(苦笑
ただ、恋愛面については他にリリィとカロンというメシマズヒロインは居るものの、雰囲気としては完全に紅緒一択。傍から見てると、どう穿っても「ごちそうさま」としか言えない半同棲生活。はい、完全にご夫婦です、おめでとうございましたw

と、メシがドンドンまずくなっていく事を除いては、紅緒の家事スキルの高さに性格の良さや明るさも相俟って、理想的な新婚生活だったのですが、そういう流れに茶々を入れるのは往々にして「姑」の類なのである。
まああれだ、なんかラストに偉そうに誰かさんが登場して上から目線で宣ってましたけれど……どう見ても「オマエもか」な展開ですよね。英国でリリィの料理を絶賛していた時点で、色々とボロが出ていますからw
次の巻、即座のこの人がorzとなっているのが目に浮かんできそうです、うはうは(笑

それがるうるの支配魔術 Game5:キングメーカー・トラップ3   

それがるうるの支配魔術  Game5:キングメーカー・トラップ (角川スニーカー文庫)

【それがるうるの支配魔術 Game5:キングメーカー・トラップ】 土屋つかさ/さくらねこ 角川スニーカー文庫

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二学期が始まったばかりの欧文研のもとを、OGの月城舞花が訪れる。るうるの兄・繋と同級生であり、欧文研の創立メンバーでもある舞花の昔話に喜ぶるうるたち。しかし、話の中の違和感に気づいたタマキは、部室に仕掛けられた魔術を見破り、隠されていた数列を発見する。それは繋がるうるへ宛てたメッセージだった!数列はとあるテーマパークを示しており、欧文研メンバーと舞花はそこに向かうのだが!?シリーズ驚愕の展開へ。
マジで驚愕だよ!! これはとんでもない超展開じゃないか。いや、衝撃的すぎて読み終えたあとしばし呆然自失。まさか、四巻でのインナミさんの物語と彼女との約束が、こういう形でタマキに返ってくるなんて、想像できるはずないじゃないですか。インナミさんと約束した、すべてを明らかにするまで進む、という決意がまさかこんな結果を産むなんて。誰かの為につかれた「優しい嘘」の正体が、その真実が、まさかこんな事だったなんて。
何か空恐ろしい真実が、十年前の事件には秘められている、というのは頭では理解してたし、それが明らかにされることに心構えみたいなものもできていたはずなんだけれど、こうなってみると所詮他人事として捉えていたんだと今更ながらに認めざるをえない。目の前に現れるのがどんな嘘でも真実でも、この欧文研メンバーが揃っていれば、インナミさんがタマキに残してくれた、仲間との絆、というものがあれば、ちゃんと真っ向から立ち向かえるものなのだと思っていた。ところがこれ、相対する類のものじゃなかったんですよね。まさに盲点、死角の内側。
これが本物の「世界災厄の魔女」の魔術だったというわけか。筆舌しがたい、禁呪じゃないか。
それでも、インナミさんとの約束がなければ、タマキもあそこまで性急に動きはしなかったはず。あそこまで衝動的になってしまったのは、大切な約束の結論がまさに間近も間近にあってしまったからなんだろうなあ。他人事なら、迷いも出来たかもしれない。意思を疎通し意見を交わし、仲間同士で話し合って立ち向かう手段を、どう対処するべきかを導き出せたかもしれない。でも、その答えが「アレ」だった以上、約束を果たすためには迷うわけにはいかなかった。嘘を暴くことを止められると分かって相談など出来なかった。
真実を明らかにしなければならない以上、まずその真実を露わとしなければならなかったのだ。たとえ、それが=終わりだったとしても。否さ、終わりだったからこそ、だ。
これは、キツいよなあ。インナミさんも、まさかこんな結果が待ち受けてるとは思ってもいなかっただろう。あの人は純粋に、タマキを愛して幸福を願っていただけだったのに。

それでも、その真実が「本当」かどうかはまだわからないんだけれどね。嘘を見ぬいた、と思ったタマキが先走って幾つか見落としをしているかもしれない。何れにしても、結論は次の巻だ。

土屋つかさ作品感想

クロス×レガリア 滅びのヒメ3   

クロス×レガリア  滅びのヒメ (角川スニーカー文庫)

【クロス×レガリア 滅びのヒメ】 三田誠/ゆーげん 角川スニーカー文庫

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互いにほのかな想いを意識しつつも「相棒」関係を継続中の千円ボディガード・馳郎と最強兵器・ナタ。だが最近、ナタはある奇妙な感覚に夜ごと悩まされていた。時を同じくして鬼仙のお嬢様・蓮花が根城とする中華街では奇妙な事件が頻発。馳郎は調査協力を依頼されるが…。「だって吸血鬼だもの。血を吸うのが当たり前でしょう?」馳郎の前に現われた深紅の妖鳥、朱色の魔獣を操る最凶の来訪者。彼女に対し馳郎がとる策とは。
へぇ、哪吒太子と蓮華の花ってそんなに縁が深いのかあ。と、哪吒太子や今度登場した黒幕格についてwikiなんかを覗いていたら、思わぬエピソードに行きあたってしまった。
これって、場合によってはナタと蓮花は不可分とも取れるんですよね。この三巻での蓮花のヒロインっぷりを見る限り、思いの外蓮花のポディションって高いのかもしれない。サブヒロインじゃなくて、メインヒロインの片割れと呼ぶに相応しいくらいには……いや、さすがにそこまでは行かないか。この【クロス×レガリア】では、馳郎とナタは殆ど相思相愛と言っていいくらいの関係で、如何な蓮花やリコでも割って入るのは難しそうですしねえ。
それでも、今回の主席ヒロインは蓮花で揺ぎないでしょう。二巻で出番なかった分、ほとんど独り舞台と言っていいくらいに蓮花がヒロイン枠を独占。不老長寿の鬼仙のくせに、実はリアル十六歳とか反則だよなあ。しかも、これだけ感受性が強い子だと、長生の民である鬼仙の中じゃあそりゃあ浮いちゃうだろうねえ。ただでさえ、お姫様ということで腫れ物扱いされていたんだろうし。そこに、自分の尖った性格を否定せず、しかしおもねらずに率直に受け止め肯定してくれる馳郎の存在は、そりゃあビビッと来ちゃったろうねえ。この主人公は、孤独で寂しがり屋の女の子には特にキラー属性を発揮するようだ。考えてみると、リコや北斗もその傾向が強かったもんなあ。
その点、敵として現れた謎の少女は、馳郎の得意分野からは大きく外れたキャラクターと言えるのだろう。この娘に関しては、敵とはいえ全然フラグが立つ様子がなかったもんなあ。その理由が相性が悪いというだけではなかったことは、ラストに判明するのだけれど……この子の正体についてはさすがに度肝を抜かれた。そもそも、あの黒幕格が出てきた時点でナタの名前が伊達でも何でもないある意味「本物」であることはわかったんだけれど……ガチ仙人じゃないか。
このシリーズ、あの【レンタルマギカ】と同じ世界観というだけあって、「仙人」という存在については完全にこの世のものではないという認識が出来上がっていたんで、あの名前見たときは愕然としましたよ。
あの謎の女の子も「ウー」と名乗っていたものだから、どちらかというと「无」を意味する名前だと思ってたんですよねえ。
でも、よくよく考えてみると道教の世界観見渡して「哪吒太子」に伍するような戦闘キャラっていったら、まずなにより「こいつ」以外考えられないんですよね。その意味ではまったく打倒な人選といえばそうなんだけれど……それでもこの正体は意外だったなあ。
ん? だとすると、この子とコンビを組むことになるあいつは、陳褘さんってな当てになるのか? 特に当てはめる必要はないんだろうけれど、そんな風に想像すると面白いなあ、という話で。

そういえば、【レンタルマギカ】と同じ世界観ということで、ついに「魔法使い」が登場してきましたねえ。こう、違う作品がクロスしてくるとワクワクしてくるんですよねえ(笑
このままより世界の裏側に踏み込んでいくならば、鬼仙やおににかぎらず<協会>とも関わることも増えてくると言明されてますし、いつかはゲストキャラとして【レンタルマギカ】のキャラが出てきてくれたら嬉しいなあ。

1巻 2巻感想

レイセン File5:キリングマシーンVS.4   

レイセン  File5:キリングマシーンVS. (角川スニーカー文庫)

【レイセン File5:キリングマシーンVS.】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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怒涛の夏休みが終わりほっとしたのも束の間、ヒデオはマックルに誘われて“フォース”とバーベキューに出かけていた。高校生たちに混ざってスイカ割りを楽しむ…はずもなく、引きこもりの美学を貫くヒデオ。そんな中、マックルの口からオートライングループの秘密が明かされ、“フォース”とヒデオたちは戸惑いを隠せない。そこへさらに、マックルを付け狙う謎のシスターが現れて…!?ますます加速する、負け犬男の第二の人生。
男の触手責めはやめてください、エルシア様ww
まさかの妹襲来編の延長戦。突然の妹の来訪話も何気にいい話で終わったなー、と思ってたら終わってなかったんかいw ヒデオの家での女性陣に家呑み会は延長の末に、なぜかエルシア主催による触手責めパーティーに。しかし、そうなんだよなあ、こういうときに限ってみんな制服じゃなくて普通の私服という味の無さ。こういう齟齬のあるときこそ、ヒデオの弁舌にも興が乗るのである。最近、ノアレがわりと弄られ役に回っていてなんか楽しいよ?
ここで鈴蘭が何気にチョロいところを見せたのは、最後の番外編の前振りだったんだろうか。かつては鈴蘭って不憫系薄幸少女だったんだよなあ。

という訳で、本編の方はなぜか引きこもりが合コンまがいのバーベキューに参加させられるという、相変わらずのコミュ障のくせになんというリア充w
ただ、なんでマックルがヒデオに執心だったのかという理由を聞くと、マックルの過去に何があったかは知らないけれど、どれだけヒデオの存在と軌跡が彼女にとって衝撃的だったのかが伝わってくる。きっと、この世にあるはずのない宝石を見つけたような心地だったんだろうなあ。お伽話にも存在しないだろう、優しさだけを貫いて世界を救った英雄譚。
少なくとも、あのエリーゼが悪いやつじゃないと言っているのだからそれは確かなのだろうけれど、フラフラしているようでマックルって何か必死なところが見受けられるんですよね。今回、ヒデオに縋るように助けを求めようとしたのも、オートラインに関わっていたのも、何か理由があるんだろうけれど本人に邪心が無くても場合にヨテは手段を選ばないんじゃないかという危うさもかいま見えてきて……なんか、いきなりマックルさんヒロイン化してきてませんか? 精霊の庭なぞというマックルを追いかける組織も出てきたことですし。
しかし、謎のシスター登場っててっきり神殿協会なのかと思ったら、別の第三世界側の宗教組織が存在したのか。
この対シスター戦で見せたヒデオの駆け引きは久々に見応えと歯ごたえのある綱引きだった。こういうのを見ると、ヒデオはつくずく交渉術に卓抜していると思わされる。見せ札と伏せ札の使い方が抜群なんですよね。

さて、精霊の庭という精霊に深く関わる組織に、オートラインのさらに深部、精霊を利用しようとする黒幕の存在が匂わされ、さらにフォースの四人が使う精霊の正体が暴かれてしまったことで、随分と中途半端な位置に放り出されてしまったフォースとオートラインの面々。この連中って、第三世界の暗黒に片足を突っ込むどころか足首だけ浸して全身どっぷりと闇に浸った気分になっているような「ド素人」だっただけに、真打が出揃ってきた頃合いで適当に弾かれるのかとも思っていたのですが、まさかまさかの泥沼の展開に。あの「世界観」の子だけ微妙に精霊の雰囲気が違っていたのが、こうつながってくるのか。

と、良い所で本編終わって、番外編。もうサブタイトルから酷い事になりそうなのが丸わかりという「葉多恵ちゃんの女子力キラキラ☆メイクUP教室」というものw この作品に登場する女性のメンツ、概ね女子力なんとかしろよ、という連中ですけれどその中でも図抜けて何とかしなきゃいけないのが、当然あの人、初代聖魔王名護屋河鈴蘭である。
いやあ、この人途中でキャラが百八十度変わってしまったから忘れがちですけれど、元々小公女タイプの人だったんですよねえ。その御蔭で、何だかんだと持ってる日常系スキルのレベル、やたらと高いんですよ。家事系統は一通り上級でこなせますし、なんちゃってメイドじゃないんですよね。普通にしてたら、十分愛され系美少女になれるのに……この娘は本当にどうしてこうなったw
まあでも、この調子だと長谷部の兄ちゃんともわりと良い感じに付き合える要素はあるんだと納得できた。普段通りの鈴蘭だと、とてもじゃないけれど男とお付き合いできる要素が皆無すぎて、それ以前に性別・女性という意識もなかなか持てないですものねえ(苦笑

林トモアキ作品感想

レンタルマギカ 最後の魔法使いたち4   

レンタルマギカ  最後の魔法使いたち (角川スニーカー文庫)

【レンタルマギカ 最後の魔法使いたち】 三田誠/pako 角川スニーカー文庫


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“協会”と“螺旋なる蛇”の切り札がついに激突!さらに世界の認識を創り変えんとする惑星魔術の発動と、それを妨害せんとする、第三団たちの強大な魔力がせめぎ合い、布留部市には呪力の嵐が激しく吹き荒れていた。大魔術決闘が佳境に向かう中、いつきたち“アストラル”は最後の力を結集し、起死回生の勝負に挑むが!?それぞれが夢見て願った“魔法使いの未来”は、誰がつかむのか!?大ヒットシリーズ、ついにクライマックス。
ついにレンタルマギカも最終巻。トータルで22巻にもなる大長編になったんですか、これ。あとがきによると、もう一冊だけ、後日談を描いた本を出されるそうなので、23巻になるのかもしれませんが。それにしても、感慨深い。第一巻の「魔法使い、貸します」が出たのがほぼ丸8年前。この業界では、一時代前と言っていいかも知れません。この頃からまだシリーズ続いている作品というと、もう随分と少ないんじゃないでしょうか。それだけ長く付き合うとやはり愛着も湧くものなのか、この最終巻、読んでいる折々で何だか泣けてきてしまって。悲しいとか嬉しいとか、そういう激しい感情とはまた別の、揺り起こされるような感慨に思わず目がうるうると潤んでしまいました。この最終巻がまるまる最終局面のBGMが鳴り響くような展開だったからかもしれません。
思えば、このシリーズは作者である三田さんの転機になった作品だったんじゃないでしょうか。正直に申しまして、これより以前の作者については殆どはっきりした印象は残ってないんですよね。著作自体はカバーしていたものの、他の作品と差別化された特別な個性というものは感じなかったように思います。それが変わったのがこのシリーズを書きだした頃。それでも、当初は多少目新しいというくらいでしたけれど、4巻5巻と巻を重ねるにつれ、大きく変化を感じたのが「竜と魔法使い」。そして、明確に階段をあがって新しいステージに立ったと感じさせられたのが「鬼の祭りと魔法使い」でした。ちょうどこの頃、他にも【アガルタ・フェスタ】や【烙印よ、虚ろを満たせ。】というシリーズを並走して展開していたのですが、この時期を境にして両シリーズとも大きくその質とスケールが革新してるんですよね。残念ながら、両作ともここからしばらくしてシリーズが終了してしまっているのですが、両方共このまま長く続けばまた全く別の顔を見せてくれていたのではないか、と思わせてくれる伸びやかさを見せてくれていたのです。
そして、以降のこの【レンタルマギカ】シリーズの躍進と、こちらもすでに完結していますが【イスカリオテ】や今丁度ロングシリーズへの道を歩みはじめている【クロス×レガリア】シリーズを見てもわかるように、今や名実ともに第一線級のライトノベル作家として活躍していらっしゃる次第です。本当に、この人の書くお話は、とびっきりに面白くなりました。その筆頭にして最先端だった【レンタルマギカ】が終わるというのは自分の中でも相応の大事件だったようです。未だに、なんだか気分がふわふわとしております。
それでいて、妙にすっきりしているのは、いつきの目指した夢物語が、一つの明確な方向を得て進み始めたからでしょう。彼は実現すべきを実現し、その先へとみなと一緒に歩き始めた。そこに憂いなどもうなくて、だから何の心配もなく、彼らの行く末をこのまま見送れる気分になっているのだと思います。人間関係にも、ある程度ひと通りの決着もつきましたしね。勿論、彼らのその後、その先をまだ見守るにやぶさかではなく、後日談は嬉しい限りなのですが。
それに、助けたかった人を、助けることが出来たんですもの。とびっきりの、ハッピーエンドじゃないですか。
幽霊少女の黒羽と、影崎の関係は此処に至ってなんだか神聖なものすら感じさせる透徹として触れ難いものにまで高まっていて、だからこそでしょうか、2人の顛末には胸がいっぱいになりました。生きた人間の領域からはみ出してしまった二人だからこその尊さ、神聖さというべきなんでしょうか。もの凄く、素敵なものを見せてもらったような気分でした。

そして、何より尊かったいつきとアディと穂波の三人の関係。徐々に、徐々に一度は正三角形に収まった三人の関係がバランスを変えていき、いつきが誰を選んでいっているのか、言われなくても伝わってくる話の流れになってしましたけれど、最後の最後までいつきを守り、アディを庇護し、二人の関係そのものを守護し続け、その先へと送り届けたのが穂波であったのには、なんだか感動してしまいました。恋も友情も越えた先にある、親愛の極みを覗き見たような……。


他にも、この物語には随所にそんな「素敵」な出来事や事象や関係が散見していて、それらが星のように輝くのを、満天の夜空を仰ぎ見るかのように見上げていた、そんな最終巻でした。
魔法使いも、普通の人も関係なく、幸せを夢見て今を生きる。そんな、魔法のような物語。

お疲れ様でした、ありがとう、そしてまた……。

三田誠作品感想
 
7月25日
全肯定奴隷少女:1回10分1000リン
 佐藤真登(MF文庫J)

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今日も俺は暗黒幼馴染に立ち向かいます。 魔法使いたちの望みと願い
 葉村哲(MF文庫J)

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エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~10
 東 龍乃助(MF文庫J)

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可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 8
 花間燈(MF文庫J)

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宮本サクラが可愛いだけの小説。2
 鈴木 大輔(MF文庫J)

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何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが? 3
 出井 愛(MF文庫J)

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教え子に脅迫されるのは犯罪ですか? 5時間目
 さがら総(MF文庫J)

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妹紹介所でお兄ちゃんになってください! ただし実妹が全力で嫉妬します
 岩波零(MF文庫J)

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神童勇者とメイドおねえさん2
 望公太(MF文庫J)

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君死にたもう流星群 4
 松山剛(MF文庫J)

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神域のカンピオーネス 5.黙示録の時
 丈月城(ダッシュエックス文庫)

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モンスター娘のお医者さん 6
 折口良乃(ダッシュエックス文庫)

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最強の傭兵少女の学園生活―少女と少女、邂逅する―
 笹塔五郎(ダッシュエックス文庫)

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村長スキルで異世界まったり生活も余裕ですか?
 櫂末高彰(ダッシュエックス文庫)

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俺はまだ、本気を出していない 2
 三木なずな(ダッシュエックス文庫)

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異世界迷宮の最深部を目指そう 12
 割内タリサ(オーバーラップ文庫)

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信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 2.災害指定の転生少女
 大崎アイル(オーバーラップ文庫)

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友人キャラの俺がモテまくるわけないだろ? 1
 世界一(オーバーラップ文庫)

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そのエルフさんは世界樹に呪われています。 1 「ご飯を食べに来ましたえうっ!」
 ぷぺんぱぷ(オーバーラップ文庫)

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冒険に、ついてこないでお母さん! 1〜超過保護な最強ドラゴンに育てられた息子、母親同伴で冒険者になる〜
 茨木野(オーバーラップ文庫)

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異世界保育園を開きました 〜父性スキルで最強ロリ精霊たちはデレデレです〜 2
 友橋かめつ(オーバーラップ文庫)

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ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 11
 ネコ光一(オーバーラップ文庫)

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とんでもスキルで異世界放浪メシ 7.赤身肉のステーキ×創造神の裁き
 江口 連(オーバーラップノベルス)

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Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ 8
 鬼ノ城ミヤ(オーバーラップノベルス)

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無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 22
 理不尽な孫の手(MFブックス)

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異世界薬局 7
 高山理図(MFブックス)

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八男って、それはないでしょう! 17
 Y.A(MFブックス)

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LV0の神殺し
 星月子猫(MFブックス)

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最強剣士は隠遁したい
 EDA(MFブックス)

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異世界ぬいぐるみ無双 〜俺のスキルが『人形使い』〜 2
 鬼影スパナ(MFブックス)

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おとなりの晴明さん 第五集 ~陰陽師は雪の文様を愛でる~
 仲町六絵(メディアワークス文庫)

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あやかし旅館で働き始めました 〜イケメン猫又になつかれて困ってます〜
 石黒敦久(メディアワークス文庫)

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漆黒の狼と白亜の姫騎士 英雄讃歌 1
 森山光太郎(メディアワークス文庫)

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霊能探偵・初ノ宮行幸の事件簿 3
 山口幸三郎(メディアワークス文庫)

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夏の終わりに君が死ねば完璧だったから
 斜線堂有紀(メディアワークス文庫)

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ニセモノ夫婦の紅茶店 2.~あの日の茶葉と二人の約束~
 神戸遥真(メディアワークス文庫)

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ちょっと今から人生かえてくる
 北川恵海(メディアワークス文庫)

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超ミニスカ宇宙海賊 1.海賊士官候補生
 笹本 祐一(メディアファクトリー)

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【きんいろモザイク 10】
 原悠衣 (まんがタイムKRコミックス)

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【うらら迷路帖 7】
 はりかも (まんがタイムKRコミックス)

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【アニマエール!4】
 卯花つかさ(まんがタイムKRコミックス)

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【可愛ければ変態でも好きになってくれますか?3】
CHuN/花間燈(ドラゴンコミックスエイジ)

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【幼女戦記 15】
 東條チカ/カルロ・ゼン(カドカワコミックスA)

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【陰の実力者になりたくて! 1】
 坂野杏梨/逢沢大介(カドカワコミックスA)

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【衛宮さんちの今日のごはん 4】
 TAa/只野まこと(カドカワコミックスA)

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【超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!7】
 海空りく/山田こたろ(ヤングガンガンコミックス)

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【ナイツ&マジック 9】
 天酒之瓢/加藤拓弐(ヤングガンガンコミックス)

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【薬屋のひとりごと 5】
 日向夏/ねこクラゲ(ビッグガンガンコミックス)

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7月24日
ロード・エルメロイII世の事件簿  4.「case.魔眼蒐集列車(上)」
 三田 誠(角川文庫)

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夏の方舟
 海猫沢めろん(角川文庫)

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宮廷神官物語 七
 榎田ユウリ(角川文庫)

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彩雲国物語 八、光降る碧の大地
 雪乃紗衣(角川文庫)

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【D・N・ANGEL 17】
 杉崎ゆきる(あすかコミックス)

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7月23日
【聖☆おにいさん 17】
 中村光(モーニング KC)

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【将棋めし 5】
 松本渚(MFコミックスフラッパーシリーズ)

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【フロアに魔王がいます 8】
 川上真樹/はと(MFコミックスアライブシリーズ)

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【ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜8】
 泰三子(モーニングKC)

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【とりぱん 25】
 とりのなん子(ワイドKC)

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【マージナル・オペレーション 13】
 キムラダイスケ/芝村裕吏(アフタヌーンKC)

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【グラゼニ〜パ・リーグ編〜5】
 足立金太郎/森高夕次(モーニングKC)

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【GIANT KILLING 52】
 ツジトモ/綱本将也(モーニングKC)

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【KILLER APE 3】
 河部真道(モーニングKC)

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【ウォルテニア戦記XIII】
 保利亮太(HJ NOVELS)

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【異世界料理道 18】
 EDA(HJ NOVELS)

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【魔眼と弾丸を使って異世界をぶち抜く! 5】
 かたなかじ(HJ NOVELS)

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【才能(ギフト)がなくても冒険者になれますか? 2 〜ゼロから始まる『成長』チート〜】
 かたなかじ(HJ NOVELS)

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7月22日
【未確認で進行形 10】
 荒井チェリー(4コマKINGSぱれっとコミックス)

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【ラグナクリムゾン 5】
 小林大樹(ガンガンコミックスJOKER)

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【氷室行進曲 冬木GameOver 1】
 磨伸映一郎/TYPE−MOON(4コマKINGSぱれっとコミックス)

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【氷室の天地 Fate/school life 12】
 磨伸映一郎/TYPE−MOON(4コマKINGSぱれっとコミックス)

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7月20日
デート・ア・ライブ アンコール 9
 橘公司(富士見ファンタジア文庫)

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放課後は、異世界喫茶でコーヒーを 6
 風見鶏(富士見ファンタジア文庫)

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非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが…… 11
 滝沢 慧(富士見ファンタジア文庫)

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好きすぎるから彼女以上の、妹として愛してください。
 滝沢 慧(富士見ファンタジア文庫)

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黒猫のおうて!
 八奈川景晶(富士見ファンタジア文庫)

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同棲から始まるオタク彼女の作りかた 3
 村上 凛(富士見ファンタジア文庫)

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はしたない姉妹ですが、躾けてもらえますか? 獣魔導士は服従の首輪にて姉妹と契る
 ツカサ(富士見ファンタジア文庫)

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異世界でロリに甘やかされるのは間違っているだろうか ぱーと2
 長岡マキ子(富士見ファンタジア文庫)

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魔王討伐したあと、目立ちたくないのでギルドマスターになった 7
 朱月十話(富士見ファンタジア文庫)

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【乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…8】
 山口 悟(一迅社文庫アイリス)

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7月19日
【神呪のネクタール 7】
 吉野弘幸/佐藤健悦(チャンピオンREDコミックス)

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【ジョジョリオン 21】
 荒木飛呂彦(ジャンプコミックス)

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【かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜15】
 赤坂アカ(ヤングジャンプコミックス)

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【姫ヤドリ 4】
 やまむらはじめ(サンデーGXコミックス)

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【姫ヤドリ 5】
 やまむらはじめ(サンデーGXコミックス)

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7月18日
夏へのトンネル、さよならの出口
 八目 迷 (ガガガ文庫)

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先日助けていただいたNPCです ~年上な奴隷エルフの恩返し~
 秀章(ガガガ文庫)

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空飛ぶ卵の右舷砲 3
 喜多川 信 (ガガガ文庫)

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史上最強オークさんの楽しい種付けハーレムづくり
 月夜 涙(ガガガ文庫)

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出会ってひと突きで絶頂除霊!5
 赤城 大空(ガガガ文庫)

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魔王です。女勇者の母親と再婚したので、女勇者が義理の娘になりました。3
 森田季節(ガガガブックス)

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最強職《竜騎士》から初級職《運び屋》になったのに、なぜか勇者達から頼られてます 4
 あまうい白一(ガガガブックス)

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5分間SF
 草上 仁(ハヤカワ文庫JA)

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疾走!千マイル急行 (上)
 小川一水(ハヤカワ文庫JA)

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疾走!千マイル急行 (下)
 小川一水(ハヤカワ文庫JA)

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【天野めぐみはスキだらけ! 16】
 ねこぐち(少年サンデーコミックス)

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【湯神くんには友達がいない 16】
 佐倉準(少年サンデーコミックス)

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7月17日
リビルドワールドI〈下〉 無理無茶無謀
 ナフサ(電撃の新文芸)

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英国幻想蒸気譚 1 ーレヴェナント・フォークロアー
 白雨 蒼(電撃の新文芸)

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マギステルス・バッドトリップ Season 2nd
 鎌池 和馬(電撃の新文芸)

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【渋谷隔絶 東京クロノス】
 小山 恭平(講談社タイガ)

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【透明なきみの後悔を見抜けない】
 望月 拓海(講談社タイガ)

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【ブラッド・ブレイン 2 闇探偵の暗躍】
 小島 正樹(講談社タイガ)

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【ギルドレ 3 滅亡都市】
 朝霧 カフカ(講談社タイガ)

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【化物語 6】
 西尾維新/大暮維人(KCデラックス)

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【化物語 6 特装版】
 西尾維新/大暮維人(講談社キャラクターズA)

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【マコさんは死んでも自立しない 4】
 千田大輔(講談社コミックス)

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7月16日
戦国小町苦労譚 11 黎明、安土時代の幕開け
 夾竹桃(アース・スターノベル)

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転生してから40年。そろそろ、おじさんも恋がしたい。1
 清露 (アース・スターノベル)

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ドラゴンは寂しいと死んじゃいます ~レベッカたんのにいたんは人類最強の傭兵~ 5
 藤原ゴンザレス(アース・スターノベル)

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【急募】捨てられてたドラゴン拾った【飼い方】
 アッサムてー (アース・スターノベル)

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私、能力は平均値でって言ったよね! 11
 FUNA(アース・スターノベル)

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攻略対象たちに気に入られるとかどうでもいいです。私は私らしく、自由にさせていただきます!
 斧名田マニマニ(アース・スターノベル)

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転生したらドラゴンの卵だった~最強以外目指さねぇ~ 10
 猫子(アース・スターノベル)

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傭兵と小説家
 南海 遊(星海社FICTIONS)

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令和元年のゲーム・キッズ
 渡辺 浩弐 (星海社FICTIONS)

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異セカイ迷子の半透明とやさしい死神
 漆原 雪人 (星海社FICTIONS)

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7月15日
【転生幼女はあきらめない 2】
 カヤ(サーガフォレスト)

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【呼び出した召喚獣が強すぎる件】
 しのこ(サーガフォレスト)

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7月14日
百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い
 佐藤二葉(星海社FICTIONS)

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7月13日
戦国昼寝姫、いざ参らぬ
 尼野 ゆたか(富士見L文庫)

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わたしの幸せな結婚 2
 顎木 あくみ(富士見L文庫)

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鎌倉お寺ごはん あじさい亭の典座さん
 遠藤 遼(富士見L文庫)

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翠玉姫演義 三 ‐泥に咲く花‐
 柊平ハルモ(富士見L文庫)

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旺華国後宮の薬師
 甲斐田 紫乃(富士見L文庫)

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民俗学研究室の愁いある調査 その男、怪異喰らいにつき
 神尾あるみ(富士見L文庫)

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7月12日
処刑少女の生きる道(バージンロード) ―そして、彼女は甦る―
 佐藤 真登(GA文庫)

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア 12
 大森藤ノ(GA文庫)

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友達の妹が俺にだけウザい 2
 三河ごーすと(GA文庫)

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その劣等騎士、レベル999 2
 白石新(GA文庫)

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【配信中】女神チャンネル! え、これ売名ですの! ?
 徳山銀次郎(GA文庫)

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小泉花音は自重しない 美少女助手の甘デレ事情と現代異能事件録
 高町 京(GA文庫)

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帝国の勇者 世界より少女を守りたい、と“まがいもの"は叫んだ
 有澤 有(GA文庫)

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たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語 7
 サトウとシオ(GA文庫)

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6歳の賢者は日陰の道を歩みたい
 斧名田 マニマニ(GAノベル)

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【異世界賢者の転生無双 2 〜ゲームの知識で異世界最強〜】
 進行諸島(GAノベル)

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【ピーター・グリルと賢者の時間 4】
 檜山 大輔(アクションコミックス)

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【ちはやふる 42】
 末次由紀(BE LOVE KC)

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【無能なナナ 5】
 るーすぼーい/古屋 庵(ガンガンコミックス)

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【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア 14】
 大森藤ノ/矢樹貴(ガンガンコミックスJOKER)

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7月11日
【Fate/Grand Order アンソロジーコミック STAR RELIGHT 1】
 アンソロジー(星海社COMICS)

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【京都寺町三条のホームズ: 祗園探偵の事件手帖 12】
 望月麻衣(双葉文庫)

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【道後温泉 湯築屋 3.今宵、神様のお宿は月が綺麗ですね】
 田井ノエル(双葉文庫)

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【さくらい動物病院の不思議な獣医さん 3】
 竹村優希(双葉文庫)

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【後宮の花は偽りを散らす】
 天城智尋(双葉文庫)

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【召喚軍師のデスゲーム 3 〜異世界で、ヒロイン王女を無視して女騎士にキスした俺は!〜】
 雪華慧太(アルファライト文庫)

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【異世界で怠惰な田舎ライフ。1】
 太陽クレハ(アルファライト文庫)

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【この世界の平均寿命を頑張って伸ばします。2】
 まさちち(アルファライト文庫)

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7月10日
ワールドエンドの探索指南
 夏海公司(電撃文庫)

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異世界帰りの俺(チートスキル保持)、ジャンル違いな超常バトルに巻き込まれたけれどワンパンで片付けて無事青春をおくりたい。
 真代屋秀晃(電撃文庫)

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淫らで緋色なノロイの女王
 岩田洋季(電撃文庫)

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破滅の義眼と終末を望む乙女 〈方舟〉争奪戦
 秋月陽澄(電撃文庫)

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秋山野要は愛されている。
 石崎とも(電撃文庫)

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つるぎのかなた 2
 渋谷瑞也(電撃文庫)

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湖底ゆらめく最果て図書館 光の勇者と涙する姫君
 冬月いろり(電撃文庫)

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新約 とある魔術の禁書目録 22.リバース
 鎌池和馬(電撃文庫)

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キノの旅XXII the Beautiful World
 時雨沢恵一(電撃文庫)

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錆喰いビスコ 4.業花の帝冠、花束の剣
 瘤久保慎司(電撃文庫)

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数字で救う! 弱小国家 4.平和でいられる確率を求めよ。ただし大戦争は必須であるものとする。
 長田信織(電撃文庫)

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そして異端の創換術師 現代魔術師、千年前に転移させられたので新たな歴史を創る
 えいちだ(電撃文庫)

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【俺にはもうNとファンタジーの定義が見えない】 鎌池和馬(電撃文庫) B☆W

私はおとなしく消え去ることにします 2
 きりえ(カドカワBOOKS)

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大公妃候補だけど、堅実に行こうと思います 2
 瀬尾優梨(カドカワBOOKS)

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魔石グルメ 3 魔物の力を食べたオレは最強!
 結城涼(カドカワBOOKS)

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世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~ 5
 とーわ(カドカワBOOKS)

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外れスキル「影が薄い」を持つギルド職員が、実は伝説の暗殺者 2
 ケンノジ (カドカワBOOKS)

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役立たずスキルに人生を注ぎ込み25年、今さら最強の冒険譚 2.青銅と赤鉄の章
 しゅうきち(カドカワBOOKS)

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最強の鑑定士って誰のこと? 7 ~満腹ごはんで異世界生活~
 港瀬 つかさ(カドカワBOOKS)

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蜘蛛ですが、なにか? 11
 馬場 翁(カドカワBOOKS)

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目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい
 リュート(カドカワBOOKS)

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追放された勇者の盾は、隠者の犬になりました。
 家具付(TOブックス)

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特級ギルドへようこそ! 〜看板娘の愛されエルフはみんなの心を和ませる〜
 阿井りいあ(TOブックス)

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継続は魔力なり 3~無能魔法が便利魔法に進化を遂げました~
 リッキー(TOブックス)

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眠れる勇者と夢見る大賢者の協奏曲2
 夜赭翼アルタ(TOブックス)

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勇者によって追放された元国王、おっさんになってから新たなSSSランク勇者に指名され、玉座に舞い戻る
 いらないひと(TOブックス)

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おかしな転生XII~学生たちには飴と鞭~
 古流望(TOブックス)

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7月7日
コボルドキング 2 騎士団長、辺境で妖精犬の王になる
 Syousa.(レジェンドノベルス)

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白の魔王と黒の英雄
 ずくなしひまたろう(レジェンドノベルス)

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最強船長と最高に愉快な仲間たち 2
 宮澤花(レジェンドノベルス)

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迷宮の王 2.勇者誕生
 支援BIS(レジェンドノベルス)

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7月5日
【ぐらんぶる 13】
 井上堅二/吉岡公威(アフタヌーンKC)

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【てんぷる 1】
 吉岡公威(アフタヌーンKC)

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【ウチの使い魔がすみません 6】
 櫓刃鉄火(アフタヌーンKC)

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【サタノファニ 10】
 山田恵庸(ヤンマガKCスペシャル)

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【アトム ザ・ビギニング 10】
 手塚治虫/ゆうきまさみ(ヒーローズコミックス)

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THE KING OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!
 天河信彦(ドラゴンノベルス)

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極振り拒否して手探りスタート! 特化しないヒーラー、仲間と別れて旅に出る2
 刻一(ドラゴンノベルス)

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宵の国戦記 2.暴蝕の森
 長月 東葭(ドラゴンノベルス)

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【魔王軍四天王の面汚しと呼ばれた俺、今は女勇者のお兄ちゃん】
猿渡かざみ(BKブックス)

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【転生した受付嬢のギルド日誌】
 Seica(BKブックス)

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7月4日
【それでも歩は寄せてくる 1】
 山本 崇一朗 (KCデラックス)

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【ワンパンマン 20】
 村田 雄介/ONE(ジャンプコミックス)

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【鬼滅の刃 16】
 吾峠 呼世晴(ジャンプコミックス)

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【ONE PIECE 93】
 尾田 栄一郎(ジャンプコミックス)

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【アクタージュ act-age7】
マツキタツヤ/宇佐崎しろ(ジャンプコミックス)

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【Dr.STONE 11】
 Boichi/稲垣 理一郎(ジャンプコミックス)

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【神緒ゆいは髪を結い 1】
 椎橋寛(ジャンプコミックス)

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【双星の陰陽師 19】
 助野 嘉昭(ジャンプコミックス)

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【ド級編隊エグゼロス 7】
 きただ りょうま(ジャンプコミックス)

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【ド級編隊エグゼロス 7 特盛版】
 きただ りょうま(ジャンプコミックス)

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【魔都精兵のスレイブ 2】
 竹村 洋平/タカヒロ(ジャンプコミックス)

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【からかい上手の高木さん 11】
 山本 崇一朗(ゲッサン少年サンデーコミックス)

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【からかい上手の(元)高木さん 6】
 稲葉 光史/山本 崇一朗(ゲッサン少年サンデーコミックス)

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【くノ一ツバキの胸の内 3】
 山本 崇一朗(ゲッサン少年サンデーコミックス)

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【千年探偵ロマネスク 大正怪奇事件帖】
 囲 恭之介(宝島社文庫)

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7月3日
【身売りっ娘 俺がまとめて面倒見ますっ!】
 エール(MAGNET MACROLINK)

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7月1日
上流学園の暗躍執事 お嬢様を邪魔するやつは影から倒してカースト制覇
 桜目禅斗(角川スニーカー文庫)

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異世界転生アンチテーゼ 転生魔王はチート転生者をチートで殺します
 小路 燦(角川スニーカー文庫)

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理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい
 長田信織(角川スニーカー文庫)

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スーパーカブ 5
 トネ・コーケン(角川スニーカー文庫)

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子守り男子の日向くんは帰宅が早い。2
 双葉三葉(角川スニーカー文庫)

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回復術士のやり直し 6 〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜
 月夜 涙(角川スニーカー文庫)

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世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する 2
 月夜 涙(角川スニーカー文庫)

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フリーライフ 〜異世界何でも屋奮闘記〜 7
 気がつけば毛玉(角川スニーカー文庫)

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八大種族の最弱血統者 〜規格外の少年は全種族最強を目指すようです〜
 藤木わしろ(HJ文庫)

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剣と魔法とセーラー服 〜ときどき女神にアイアンクロー〜
 三条ツバメ(HJ文庫)

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魔王を倒した俺に待っていたのは、世話好きなヨメとのイチャイチャ錬金生活だった。 4
 かじいたかし(HJ文庫)

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嫌われ魔王が没落令嬢と恋に落ちて何が悪い! 3
 猫又ぬこ(HJ文庫)

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六畳間の侵略者!? 32
 健速(HJ文庫)

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悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 5
 永瀬 さらさ(角川ビーンズ文庫)

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【はやめブラストギア 6】
 竹山 祐右(YKコミックス)

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6月29日
恋愛カルテット リトルプリンセスの恋愛相談
 箕崎 准(ファミ通文庫)

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賢者の孫 10.不撓不屈の魔王さま
 吉岡 剛(ファミ通文庫)

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誰が為のアルケミスト 砂の彼方の刹那
 はせがわみやび(ファミ通文庫)

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ファントムオブキル 時と絆の紡ぐ針
 櫂末高彰(ファミ通文庫)

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お姉さん先生は男子高生に餌づけしたい。
 朱月十話(ファミ通文庫)

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【じんるいのみなさまへ −わたしたちの場所−】
 伊西殻(エンターブレイン)

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【ちびっこ賢者、Lv.1から異世界でがんばります!3】
 彩戸ゆめ(エンターブレイン)

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【聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~ 6】
 ブロッコリーライオン(GCノベルズ)

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【ご主人様とゆく異世界サバイバル!2】
 リュート(GCノベルズ)

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【出遅れテイマーのその日暮らし 3】
 棚架ユウ(GCノベルズ)

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【冒険者をクビになったので、錬金術師として出直します! ~辺境開拓? よし、俺に任せとけ!2】
 佐々木さざめき(Mノベルス)

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【パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき 2】
 影茸(Mノベルス)

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【村人転生 最強のスローライフ 10】
 タカハシあん(Mノベルス)

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6月28日
 【未完結ラブコメと運命的な運命論
 ゆうび なぎ(講談社ラノベ文庫)

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お隣さんな教え子と甘い○○
 望月唯一(講談社ラノベ文庫)

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2年B組は反逆しました
 天宮 暁(講談社ラノベ文庫)

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幼なじみは負けフラグって本当ですか? 2
 猫又ぬこ(講談社ラノベ文庫)

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勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う 2
 深山 鈴(Kラノベブックス)

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よくわからないけれど異世界に転生していたようです 2
 あし(Kラノベブックス)

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二周目チートの転生魔導士 〜最強が1000年後に転生したら、人生余裕すぎました〜
 鬱沢色素(Kラノベブックス)

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異世界チート魔術師 10
 内田 健(ヒーロー文庫)

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その最強、神の依頼で異世界へ 4
 速峰 淳(ヒーロー文庫)

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いずれ最強へと至る道 2
 藍澤 建(ヒーロー文庫)

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ネクロマンサー少女 1
 天乃 聖樹(ヒーロー文庫)

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神様は少々私に手厳しい 6
 守野 伊音(ヒーロー文庫)

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傭兵団の料理番 7
 川井 昂(ヒーロー文庫)

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最強騎士団長の世直し旅 1
 佐竹 アキノリ(ヒーロー文庫)

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無属性魔法の救世主(メサイア)6
 武藤 健太(ヒーロー文庫)

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【神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。4】
 妹尾尻尾 (モンスター文庫)

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【アラフォー社畜のゴーレムマスター 6】
 高見梁川(モンスター文庫)

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【髪結師は竜の番になりました(やっぱり間違いだったようです)】
 三国 司(PASH!ブックス)

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【神統記(テオゴニア) 3】
 谷舞 司 (PASH!ブックス)

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【気ままに東京サバイブ。もしも日本が魔物だらけで、レベルアップとハクスラ要素があって、サバイバル生活まで楽しめたら。】
 まきしま 鈴木(PASH!ブックス)

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チート薬師のスローライフ 〜異世界に作ろうドラッグストア〜 3
 ケンノジ(ブレイブ文庫)

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【ギャルごはん 7】
 太陽まりい (ヤングアニマルコミックス)

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【無人島に何か一つ持ってくとしたら何持ってく?って話 1】
 大塚志郎(バンブーコミックス)

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【楽園 Le Paradis 第30号】 (白泉社)

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6月27日
【NEW GAME!9】
 得能正太郎 (まんがタイムKRコミックス)

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【ニジとクロ 1】
 武梨えり(REXコミックス)

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【インフィニット・デンドログラム 5】
 今井神/海道左近(HJコミックス)

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【最強の黒騎士、戦闘メイドに転職しました 3】
 百門一新(幻冬舎コミックス)

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6月26日
【キノの旅 the Beautiful World 4】
 郷/時雨沢恵一(電撃コミックスNEXT)

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【航宙軍士官、冒険者になる 1】
 たくま朋正/伊藤暖彦(電撃コミックスNEXT)

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