徒然雑記

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書籍感想2019

中ボスさんレベル99、最強の部下たちとともに二周目突入! ★★★☆  



【中ボスさんレベル99、最強の部下たちとともに二周目突入!】 猿渡 かざみ/ 天瀬晴之  角川スニーカー文庫

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最低ランクの小規模ダンジョンを、わずか1年で中堅冒険者パーティですら退ける大迷宮へと造り替えた中ボス・“千手”のナルゴア。しかし魔王を倒した最強クラスの勇者一行が襲来、愛すべき従業員たちを守るため、ひとり勇者に挑み敗れ―どういうわけか文明の衰退した100年後の世界に、しかも人間として転生する!召喚術師の少年となり、あまたの魔法を操る“千手”と、いまや伝説級となった部下たちを召喚したナルゴアは、魔王軍再建のため、各地のダンジョンを改革していく!
「勇者の生まれ変わりなんかじゃない―俺は、中ボスさんだ」
中間管理職と頼れる部下たちの、壮快リビルドファンタジー!

中ボスさん、レベル99とか謳っているけれど本質的に彼の強さというのは関係ないんですよね。彼がうらぶれた最低ランクのダンジョンを立て直せたのは、ナルゴアの強さのゴリ押しなどではなく、そこのダンジョンで燻っていた魔物たちに輝きを取り戻させたその人材活用術なのである。
管理職として、部下たちの存在価値を認めてあげて、その能力に合わせた働き方を指導して各々に手応えを感じさせ、その上で手厚い手当で保障することで後顧の憂いをなくさせる。
そうして部下にやる気をもたせる手腕は、まさに管理職の鑑であります。
ただ、実際に中ボスやってた折にはダンジョン立て直しの実績に加えてその誠実な人柄から部下の魔物たちからは慕われたんだけれど、ナルゴアの方からは部下たちに対して距離感があったみたいなんですよね。魔王の下に出向し、中ボスとして働き始めるまでずっと孤高ともいうべき立場で過ごしてきた弊害なのか。一番肝心なときに、彼は自分が育てた部下とともに戦うのではなく、独りで脅威と戦うことを選んでしまうのである。
でも、客観的に見てあの場面においては、まだ成長途中だったダンジョンの育成状況を考えれば、ナルゴアが独りで迎撃する、というのが一番被害少なく片付けられる可能性のある手段だとも思えるので、あの選択は間違いとは言えないとも思うんですけどね。
ただ、あの戦いをナルゴア自身は、パーティーという仲間たちとともに向かってきた勇者を、自分は孤独にたった独りで迎え撃つ、という寂しさのような感情を抱いていた以上、最適な選択ではあっても最良の選択ではなかったのでしょう、中ボスとして、ナルゴアにとって。
彼の本願が叶うのは、皮肉にも人間に転生して正式な中ボスという管理職から降りたあと、ということになります。

でも、人間転生後のナルゴアって魔王軍という職場からは離職している状態のはずなので、中ボスとは言えないと思うんだよなあw 現役中ボスさんって、後継指名したアウラウネだったり森のダンジョンの中ボスだったオウルベアの方であって、ナルゴアもう関係ないですもんね。
とはいえ、召喚魔法でアウラウネたち喚ぶわ、あれやこれやを召喚するわをしているので、あれって個人契約雇用という形になるんじゃないだろうか。なので、中ボスじゃなくて直のボスにあたるんじゃなかろうか。
というか、そもそも魔王軍自体が運営どうなってるかわからないし、それどころか魔王を子会社出向社長として派遣してたみたいな親会社みたいな「塔」があんなふうになっちゃってるのを見ると、各ダンジョンの運営って各地で独立してやってる現状になってるのかしらこれ。給料とかどこから来てるの? 有給ってどこに申請して受け付けてもらってるの? とかわりとどうでもいいところが気になってきたぞ。
後輩チャンの言い草じゃないけれど、ナルゴアくん中ボスやってる場合じゃないんじゃないだろうか。既に、ラストの展開なんて実質2つのダンジョンを指揮下においての共同作戦みたいなものですしね。上役がいなくなった中ボスなんて、さながら群雄割拠の独立君主とか軍閥の長とかみたいなもんだし、さてこのまま中ボスなんて規模でやっていけるのか。ラストの不穏な世界情勢も相まって、続きも期待でありまする。

魔術破りのリベンジ・マギア 6.九尾の権能と鬼哭の獣 ★★★☆   



【魔術破りのリベンジ・マギア 6.九尾の権能と鬼哭の獣】 子子子子 子子子/伊吹のつ  HJ文庫

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留年の危機に陥ったティチュと鴨女を連れ、補講代わりのレポートを完成させるべく大和へ帰国した晴栄。陰陽寮へ帰還したことで改めて自身の成長を実感するが、その変化は狐狼丸との“契約”に歪みを生じさせていた。そして、歪みをきっかけに己の在り様を問う狐狼丸に声がかかる。「久しぶりよな―いいや、はじめましてと言うべきかのぅ?」彼女こそは“邪悪の樹”序列第七位、『色欲』を司る妖婦・九曜。“白面金毛九尾の狐”として知られる、最後の神獣だった―

自らを駆り立て続けた復讐心を、多くの人との繋がりを経て乗り越えた晴栄だったけれど、それは同じ復讐というキーワードを以って同志であり共犯者ともなっていた孤狼丸との関係に新たな局面を迎えることを意味していた。
晴栄くん、自分の精神面での成長を噛み締めているのはいいんだけれど、そこで孤狼丸のことを考慮していなかったのはちと余裕がなかったなあ。彼女との契約時にあそこまで「復讐」を協力しあうための鎹にして、復讐を諦めたならば殺すという言質まで取られていながらその事について頭になかったのは、それだけ孤狼丸との主従関係が親密なものになっていたからなのでしょう。油断と言えばそうだし、これまで育んだ関係への信頼とも言えばそうなんだろうけれど、孤狼丸からしたら一方的に復讐者からドロップアウトされてしまっては、自分だけ置いていかれてしまった、という孤独感は否めなかったでしょう。晴栄の変化を裏切りと思わず、良い変化だと恨むどころか祝福するような想いを孤狼丸が抱くのは、それこそこれまで育んだ関係故なんでしょうけれど、だからといって孤狼丸自身が復讐心を「じゃあわたしも〜」と捨てることが出来るわけもないのですから、その点晴栄も自分の変化を受け入れることに一杯一杯でフォローが回らなかったんでしょうなあ。
帰国して、その足で実家に戻ることをせず、一旦探偵の三郎のもとを訪れたりとワンクッションを入れて、自分の中の感情と折り合いをつけ、恐る恐る自分の変化を確かめながら屋敷に脚を踏み入れる様子からは、確かに周りを顧みている余裕は見当たりませんでしたけど。

男子三日会わざれば刮目して見よ。
まあセイレムへの海外留学は三日どころではありませんけれど、それでも土御門の家の者たちからすれば彼の変化は目を見張るものだったでしょう。誰も寄せ付けず敵意を振りまくばかりでは、周囲の者も自然と警戒し刺々しい対応をとってしまうもの。そこに果たして、どれだけ本当の悪意が紛れていたのか。
晴栄が自然体で接してさえいれば、相対する人たちもまた警戒を解いて本来の姿で応じてくれるでしょう。そこでようやく、相手とちゃんと向き合えるということになる。偏見や予断の入った目線ではなく、冷静に客観的に相手を見ることが出来るようになるものです。
そうして相まみえた土御門の兄である晴雄には、確かに腹違いの弟である晴栄への気遣いと情愛があり、家人の藤子さんなんかも主君の弟への丁寧な対応と敬意があったんですよね。
もっとも、当然それだけでは済まないのだけれど。
ただ、晴雄さん思ってたような冷徹な人、という風でもなく晴栄を妾腹と見下しているわけでもなく、どうやら家族としての情と当主として有能な弟への期待は本物のようですし、本質的に晴栄と似た責任感と優しさを併せ持つ人のようなんですよね。しかし、そうした優しい在り方をねじ伏せてでもやらねばならない、と決めている覚悟があるようで。どうやらお兄さんの方もかなり複雑な立ち位置みたいだなあ。

と、その件は一旦置いておいて、今回の話の主筋は孤狼丸であり、その関係者だった玉藻前となっている。いやこれ、孤狼丸と晴栄の関係の更新であり進展の話であるんだけれど、それ以上に玉藻前の物語になってたんじゃないでしょうか。
本来の穏やかで優しい人格を塗りつぶされ、悪妖「白面金毛九尾の狐」という呪いへと成り果ててしまった彼女九曜の、一つの救済の物語であり、千年を越える愛の物語だったわけだ。
九曜という女性の報われ無さ、幸の薄さはあまりにも不幸で理不尽さに塗れていましたけれど、そのさなかにあった2つの出逢いは決して嘘でも偽りでもなく、千年以上を経たこの時代にすらも届く本物であったのだと。
かつて育んだ愛の残滓が、喪われたはずの想いを取り戻させてくれる、というなかなかにロマンティックな話でもあったんですよねえ。
しかし、蘆屋道満はいらんことしかしないなー! こっちの蘆屋露花はイイ子なのに。子孫にとばっちりが行き過ぎである。

さて、晴栄たちが不在となったセイレムの方でも学園長を中心として大きな動きがありそうだし、こちら土御門本家でも不穏な動きがあり、とここから大きく物語も動いていきそう。

シリーズ感想

処刑少女の生きる道(バージンロード) ―そして、彼女は甦る― ★★★★☆   



【処刑少女の生きる道(バージンロード) ―そして、彼女は甦る―】 佐藤 真登/ニリツ  GA文庫

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この世界には、異世界の日本から『迷い人』がやってくる。
だが、過去に迷い人の暴走が原因で世界的な大災害が起きたため、彼らは見つけ次第『処刑人』が殺す必要があった。
そんななか、処刑人のメノウは、迷い人の少女アカリと出会う。
躊躇なく冷徹に任務を遂行するメノウ。
しかし、確実に殺したはずのアカリは、なぜか平然と復活してしまう。
途方にくれたメノウは、不死身のアカリを殺しきる方法を探すため、彼女を騙してともに旅立つのだが……
「メノウちゃーん。行こ!」
「……はいはい。わかったわよ」
妙に懐いてくるアカリを前に、メノウの心は少しずつ揺らぎはじめる。

GA文庫大賞、7年ぶりの《大賞》作品!
――これは、彼女が彼女を殺すための物語。

これ、「生きる道」にバージンロードというルビを振るの、話の内容を読んでメノウとアカリの旅の目的を知って、「生きる道」という言葉に込められた意味を理解したあとにもう一度見直すと、凶悪の一言なんじゃないですかね。
処刑少女 メノウの生きる道をバージンロードと言ってのけるこのセンスには喉の奥から呻き声が漏れ出てしまう。

生きる道を見つけなさい。生きてきた意味を見つけなさい。それが、彼女の遺言であり祝福の言葉だった。その人は正しく強く優しい道を、光の道をあるき続けてついに見つけることが叶わずに、迷い果ててしまった。正しくても、真っ当でも、善き在り方を続けても、生きる道が見つかるとは限らない。
メノウは悪人である。陽の光の下を歩けない、外道であり卑怯者であり、おぞましい人殺しである。それを選んだ。異世界人の人災によって自分も含めて何もかもが漂白された真っ白の果てに、それでも自分でその道を選んだ。復讐のためではなく、憎しみのためでもなく、正義のためですらなく、ただ誰かがやらなくてはならない悪行を、誰かの代わりに自分が引き受けるために。
その意志は尊く、しかしその在り方はあまりにも悪である。処刑人は自らを悪と規定する。言い訳もせず、必要だからと正当化もしない。迷い込んでくる日本人たちに罪はなく、彼らはおおむね善良で決して殺されるべき人々ではないと理解した上で、殺す。その所業を世界のためだとか正義のためだとかと糊塗したりせず、それを悪を見なしてその身に引き受けている。
処刑人とは、そんな存在でありメノウはその中でももっとも純粋な必要悪の概念を体現しているのだろう。だから、彼女は自らが救われることなど、かけらも望んでいない。誰かのために人を殺し続けた彼女は、だから、これまでメノウは自分が生きる道を見つけようだなんて、考えたこともなかった。
そんな彼女の、この物語はそんな彼女の、生きる道を見つけるための旅の物語なのである。今まで生きてきた意味を見つけるための、旅なのである。

翻って、アカリの生きる道はすでに見つけ終わっている。見つけ終わって、そこにたどり着くためのリスタートがこの旅なのだ。彼女の生きる道は、死に至るための道だ。彼女の生きてきた意味は、最愛の人に殺されるためにある。
アカリはとっくに、メノウを許している。彼女の悪を、この上なく受け入れてしまっている。
だから、この旅はメノウにとっても終焉に至る物語になっている。アカリの存在に染め上げられて彼女を喪えなくなっても、アカリに許されて彼女を喪うことになっても、いずれにしても変わらない。
だから、ある意味メノウにとっての幸福は約束されているのかもしれない。だから彼女の生きる道は、バージンロードなのだろうか。
メノウとアカリ、二人にとっての幸福は、二人にとっての終着点だ。そこに広がるであろう光景を、彼女たちは知らずして既に望んでいる。だから、これは二人にとっての破滅の物語なのだろう。二人が幸せな結末を迎えるための、約束された破滅の物語なのだ。二人で歩くバージンロードのその先に、幸福な破滅が待っている。それだけが、二人を救う。

でも……果たして、本当にそれだけがこの物語の約束された結末なのか。
鍵は、導師の言葉にあると思われる。
「いつの日か幸福によってすべてが壊れ、それでもなお生き残ることが出来たなら――」
メノウに悪を説いた、この世の悪を引き受けた導師【陽炎】が本当に望んだものはなんだったのか。
「お前は、その時、私を超えろ」


バージンロードとは、今まで歩いてきた道とも言われている。その上を歩き、その先で待っているのは新たな未来をともに歩む人だ。その先にあるのは未来そのものだ。
決して、終着点などではないはずのである。
処刑少女の生きる道、メノウはそれを本当の意味で見つけることが叶うのか。
永く、困難な旅路のはじまりの巻です。



ヤンデレさではモモばかり目立ってるけれど、あれリボンの件鑑みてもアカリも相当アレだよね。ってかこの二人、絶対仲良く出来ないだろうなあ、というのが透けて見えすぎる。何気に、リボンに対する嫌がらせは、モモのリミッター解除も加味してあの場における最適解なんだろうけど。あとで、メノウからモモに新しいプレゼントが贈られるとわかっているからこそなんだろうけど。
それでも、女の怖さが滲み出ててアカリも能天気なだけの娘じゃないのよ、という闇が……。

アーシュナ姫ちゃまは、瞬間瞬間が生きる道そのものだなあ。ある意味、刹那で完結しすぎていてそれ以上も以下もないというべきか。そして、あの衣装である。作中にて書かれている衣装の形状を忠実にイラスト化すると、あんなんなっちゃったというありさまで。
餓狼伝説の不知火舞の衣装を上回る、動いたらぽろり確実な服を見たのははじめてだw


佐藤 真登作品感想

数字で救う! 弱小国家 4.平和でいられる確率を求めよ。ただし大戦争は必須であるものとする。 ★★★★   



【数字で救う! 弱小国家 4.平和でいられる確率を求めよ。ただし大戦争は必須であるものとする。】 長田 信織/紅緒  電撃文庫

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紆余曲折の果てに、契りを結んだソアラとナオキ。女王となったソアラは一児の母となり、そしてナオキは王配(女王の夫)としてソアラを助けつつ、宰相としての職務を日々こなしていた。なぜかちゃっかり宮廷女官長兼ナオキの愛人(女王陛下公認)におさまっているテレンティアが、しっかりナオキとの子を作っていたりするが、それはさておき、弱小国ファヴェールは平和であった。―そのはずだったのだが。ファヴェールが所属する国家同盟と、他の諸国連合の関係が悪化。史上最大規模の、『国家連合同士の大戦』が迫る。次なる世代に国の未来を繋ぐため、ソアラとナオキは、新たな戦いに臨む!!

「おっぱいは、おおきければおおきいほど、おおきい」

けだし名言である。しかも、数式的に出された答えである。冒頭のプロローグからこれですよ、かっ飛ばしてますなあ!
9歳から14歳に成長したツナちゃんことトゥーナ。天才数学少女も今はお年頃、と言ってもソアラのブラでフラフープして遊んでいる(真剣)くらいの娘さんでありますが、この時代の14歳ともなれば既に一人前に働いているわけで。成長したなー、ツナちゃんと感涙にむせぶまもなく監察官として全土を駆け回る日々である。傭兵隊長の息子のドクが護衛としてくっついているわけで、おうおうお年頃でありますなあ。
とか言ってるうちに、監察官として働くツナちゃん、不正を暴くべく数式を駆使しまくる。うん、わからん! いやまあ腰を据えて一からじっくりを理解しようと構えればなんとかなるレベルに押さえてくれてはいると思うのですけれど、正直仕事疲れであんまり頭が回らないときに読んだので、ドクと同じく同じ顔で「お、おう」と唸るばかり。こういう時はまずは結論を解せよ、である。にしても、わりと数式自体とそれの運用の仕方の描き方がガチめで、初っ端からやりたい放題なんですよね。この四巻、本来出るはずがなかった奇跡の巻らしく……そうだよね、主人公とヒロイン(+1)が結婚して子供まで産まれて、という状態からさらに続く、というのはなかなか決断のいる状況設定かと。実際、3巻終わった時点でシリーズも完結した、と思い込んでいたので4巻の発売情報にはかなりぶったまげた覚えがある。
でも、個人的にはこういうその後の話、も大変興味ありますし戦記物となれば言わば年代記の様相も呈していますし、世代を跨いでというのも戦記というジャンルで大きなスケールで物語を動かしていくには有為有用な展開でありますからねえ。
今回は特に作者先生がやりたいようにやりたい事を存分につぎ込んでいる感じというか勢いが感じられて、キャラクターもグイグイ動いて、読んでるこっちも勢いがつく空気感があってなんか痛快でありました。
国もキャラも、5年という月日と子供を持つ親の世代へと駆け上がったことで成熟を迎えた感もあるんですよね。行動に自信があり、人間関係に信頼があり、キャスティングボードをキャラ自身が握って動かしている感じなんですよね。
いわゆる大戦争への導入も、脚本通りではあるんでしょうけれど、その脚本自体がナオキとソアラとテレンティアに本人たちが一番やりたいようにやらせてあげる、という趣旨で転がした結果みたいなものでしたし。お膳立ては整えつつも、行動の選択はキャラ自身に預けるみたいな。こういうのって、作者とキャラクターの共同作業という体になってる感じがして、読者としてはこういうケースの作品全体のノリノリ感がほんと好きなんですわー、油が乗り切っている感じで。
感じ感じと、感じてばっかりですが、まあそんな感じなのです。

しかし、女王になり奥様になり母親になっても、ソアラのぼっちは治らんどころかますます磨き上げられてしまってるのかー。出征の際の、あとを託す子どもたちへの堂々とした宣言、「母上には友達がいません!」はちょっと不憫すぎて爆笑モノでした。彼女の場合、大半自業自得だけどな!
奥様はテレンティア以外ぼっちにも関わらず、夫の方はというとこいつ相当にアレな奴なのに悪友いるんですよねー。傭兵隊長、今は傭兵騎士のおっさんか。あのおっさんとのコンビもさることながら、軍の最高指揮官と次席指揮官のライアス公とケズテルド伯、この二人とはもうマブダチ、みたいなノリで、開戦前の相談というか悪巧みというか、さながら宅飲みでグダってるような三人のこの男同士の、おっさん三人の絡み合いはもう仲良すぎだろうこいつら、という風でいやあナオキが宰相として悪名高めながらやりたい放題やれてるの、家族がいるというだけじゃなくて、こういう心から言いたい放題言い合える得難い友人が身内に居て、偉いさんの中に居て、軍権握ってる人の中に居て、というのがあるんでしょうなあ。5年経って、国自体も発展したけれどそれ以上に味方の結束、身内の関係が素晴らしくいい形で成熟してるんですよね。今まさに、ファヴェールは最盛期を迎えつつある!とでも言うかのように。
まさにそのとおりだからこそ、チマチマしたローリスクローリターンな戦争ではなく、ハイリスクハイリターンな大戦争に打ってでることになったのでしょうが。

国際情勢も、前々の国と国の間での国境紛争という規模ではなく、同盟を結んだ国家連合同士の覇権争いへと移行しつつ在り、ファヴェールも敵を敵に回し味方も潜在的な競争相手として張り合い、と四方八方とせめぎ合うはめに。或いは望んで渦中へと飛び込んだり。
これ、地図を見ると分かる通り、欧州の地形をちょうど東西ひっくり返した形になってるんですね。ファヴェールはスウェーデンとフィンランドをあわせた土地に相当する国で、今回の同盟(アライアンス)と誓連会(リーグ)の戦争はちょうど、新教と旧教の戦いとなった三十年戦争を想起させるものになっている、と言っても細部から大きい部分に至るまで色々違うので、あくまでモデル、にもならないかもしれない。
ファヴェールが対決することになるピエルフシュは、いわゆるポーランド。ポーランドをなめてはいけません、侮ってはいけません、ある時期ではポーランドは欧州最強国家と言っても過言ではないくらいの国でしたし、まさにこのピエルフシュはそのポーランド最盛期……を若干通り過ぎたくらいか、ともあれ戦史においても伝説的神話的とすら言える騎兵、有翼重騎兵フサリア華やかなりしとき、をそのまま持ってきたような時期のかの国っぽいんですよね。
戦上手のライアス公とケズテルド伯をして、絶対勝てるかー、とトラウマになってるかのような慄き方をされているピエルフシュですけど、フサリアのあのやばすぎるというか非常識すぎるというか、現実仕事しろ、という伝説的な戦いを知ってしまうとまあ、わかるんですよねライアス公たちのトラウマ。ってか、彼らキルホルムの戦いの当事者じゃねえかw
まあそのフサリアの強さの秘密、というものをナオキは数式を以って具体的に解き明かしちゃってるんですけどね。つまり、偶然とかたまたまじゃなくて、あのフサリアの強さというのは数式で解き明かせるくらい確固とした答えの出せる強さでもあるわけだ。
ってかなんだよ、三倍の敵を中央突破で圧倒して殲滅するのを前提にした部隊ってw 前提からおかしいんですが!

そういう敵の強さの具体的なところを知っていると、ファヴェールなにやってんの!? 自殺!? 自殺!? と、あらゆる方面から白目剥かれた宣戦布告だったというのがより深く理解できるのじゃないでしょうか。
その後の電撃的な戦略機動は、ナオキの面目躍如というべきか、目指すところの高みと言うべきか。兵を歩かせてるだけで勝利を手にした、というのはナポレオンの大陸軍だったか。
ああいう士気高揚の演説を熟れた感じで出来るようになった、というのもナオキの成長、というよりも国家権力者としての成熟を感じさせられるのです。傭兵隊長のおっちゃんの忠言も、うまいこと拾い上げられてましたしねえ。少年の頃はまだまだ全体をあんなふうに掌握は出来てなかったと思う。
そう思えば、若い頃と比べても随分と腰も座りましたし、信頼できる味方も増えたものです。或いは、信頼できる人たちが増えたからこそ、余裕も備わったのかもしれませんが。でも、そういうスタッフを育て、彼らが働ける組織を立ち上げ育ててきたのも、ナオキたちなわけで、着実な躍進を様々な場面から感じさせてくれるんですよねえ。それがなんとも感慨深い。
ラストの決戦なんぞは、数学者が数式を書いてこの通りにやれば勝てるよ、と現場も見ないでうそぶいているようなもので、ある意味酷いことろくでもないことになってしまう定番とも言える展開なのですが、彼の場合計算どおりに、というのは予断や憶測、想像推理想定という曖昧な定義を重ねた計算ではなく、人の思わぬ行動や失敗不測の事態をも式の中に換算してある数式、ガチの数式なので、だいたいそのとおりに行くのであるが、往々にして人は数字がよくわからないので数字という真理を信じないし信じられないのが常なんだよなあ。まあこれも、式に代入する数字や前提が違ってしまえば、安定の計算違いになるものではあるんだけれど。
ナオキの凄みは、数学者であると同時に政治家であり組織人でもあるので、ちゃんと現実の方を数式に合わせられるだけの下ごしらえが出来る辣腕なんですよなあ。そして何より現場渦中におけるあのくそ度胸、魔術師呼ばわりも、決して的外れではないですよ、これは確かに。

さても、大戦争のタイトルに偽りなく、今までとはスケールからして異なるダイナミックな展開に、さらにラストでの大どんでんちゃぶ台返し。これはもう、今までが全部プロローグだったんじゃないの、とすら思いたくなるような、ここからさらにシリーズそのものの勢い増しましじゃないですかー、と言ったところでのエンディングであります。いやこれ、どう見ても5巻に続くじゃないんですか!? あとがきではどちらとも取れるような取れないようなコメントで、いやだからどっち!?
これはもうやりましょうよ、ガチの大戦争、さらなる大戦争を。待ち侘びます、はい。

シリーズ感想


魔弾の王と凍漣の雪姫(ミーチェリア)2 ★★★★   



【魔弾の王と凍漣の雪姫(ミーチェリア)2】  川口 士/美弥月いつか ダッシュエックス文庫

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ブリューヌ、ジスタート連合軍によるムオジネル侵攻は、失敗に終わった。アルサスに帰還したティグルだが、国王からの密命を受けてジスタートへ向かう。愛するミラとの再会を無事に果たし、オルミュッツを訪れたティグルを、新たな出会いが待ち受けていた。ミラと険悪な間柄で知られる戦姫“銀閃の風姫”エレオノーラが来ていたのだ。一方そのころ、北西の王国アスヴァールは、ジスタートに野心の牙を向けようとしていた。そこには、戦による混乱と流血を望むブリューヌのガヌロン公爵と、そして魔物の影があった。黒弓と竜具に導かれるティグルとミラの運命は。新たな魔物との戦いが幕を開ける!
前作のメインヒロインであるエレン、ミラがヒロインとなったこちらのストーリーでは領地同士の繋がりも乏しいし、今回はしばらくは疎遠という形で行くのかなー、と思ってたら第二巻で速攻ガッツリ絡んできた。
もともとミラとはライバル関係だし、アルサスとエレンのライトメリッツも隣国と行っていい距離だし関わり合いにならないほうがおかしいか。いやでもね、前回のメインヒロインだけあってエレンとティグルってやっぱりべらぼうに相性いいんですよ。初対面で意気投合してしまうくらいには。しかも、身持ちの固いミラと違ってエレンてばやたらと全裸登場する始末。いや、エレンさんてばティグルに裸見せすぎじゃないですかね!? もうこれエロス担当ヒロインじゃないですかー。
ミラが思わずやきもきしてしまうのも無理からぬところでしょう。ただでさえ、ティグルとは表立って付き合えない身分差の恋ですものねえ。ティグルが一途で居てくれているからいいものの。これに関してはミラからはどうしようもなくて、ティグルが身を立ててくれないとどうにもならないですからねえ。それに、ある意味一代の戦姫だったエレンと違って、ミラのところは代々が戦姫を継いでいる家柄というのが、ティグルとの婚姻を面倒なことにしているわけで。ティグルも軽々には婿入りとか出来ない立場だもんなあ。親父殿が健在で幼く腹違いとはいえ弟がいる、というのは前作と大きな違いではあるものの……。下手に出世してしまっても、そうなると所属している国が違うという壁が隔ててしまうわけで、いやこれ前作よりかなりヒロインと結ばれるハードル上がってるなあ。
おまけに、魔物との戦いが本格化しはじめたこともあって、ティグルには早々に後継者、子供を作ってくれないと困るという話が持ち上がってしまい、これはまた形は変わってもまたぞろ嫁さんたくさん出来てしまうパターンなのか。
国内情勢も、ティナルディエの嫡子であるザイアンが生きてて竜騎士になるべく頑張ってたり、黒騎士ロランがバリバリ現役でファーロン王もガヌロンから手出しされていないのか健在と大きく異なっていたけれど、ここで国際情勢の方も前作とは大きく様相を異にしてきてアスヴァール王国の内乱もギネヴィア姫の動きが大きく変わっていて、これ成り上がったタラードどうなるんだろう。

ムネジオル王国の方でも、ダーマードがなんか第二の主人公みたくアイシェ姫をヒロインにして独自のストーリーを展開していて、こっちも目が離せない状況になってるんだよなあ。
もう一人、戦姫ミリッツァも今回ミラにもティグルにも会わないまま、一人でアルザス訪問したりと動いている様子が描かれていて、ある意味ソフィよりも重要な役どころなのかもしれない。

あ、ルーリックもちゃんと登場してくれましたが髪があるルーリックって新鮮w

シリーズ感想



理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい ★★★★  



【理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい】 長田 信織/うまくち醤油  角川スニーカー文庫

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「逆関数で考えましょう。恋人をすれば恋ができる」。お前ほんとはバカだろ

「私が、あなたを魅了し尽くしてみせるわ」
セレブの子息令嬢が通う私立瑛銘学院。
外部編入ながら学院首席の久遠寺梓と、名家のお嬢様であり数学の天才・弥勒院由槻は、学院の特権を賭けた“恋愛ゲーム”に参加することに(参加者総勢2名)。
持ち得る知識を駆使して梓にアプローチをかける由槻だったが、その方法はいちいちズレていて……。
「簡単に言うと『私と会っていないときに会いたくなる度数』ね」「よく堂々と言えるなそんなこと?」
由槻、お前ほんとはバカだろ。
――どちらがよりエリートか、それは“相手を恋に落とせば”わかる。
知性派高校生たちによる計算高い(?)“惚れさせ合い”合戦、開幕!
相手を恋に落とした方が勝ち。
ただし、恋に落ちているかどうかについては、数学、記号論理学的に証明しなければならない
という話ですよね、これ!?
この由槻ちゃんは、感情は豊かな方なのだけれど情緒というものを理数学的にしか認知、認識できないっぽいんですよね。寓意とかも通じなくて、梓くんが使う慣用句やことわざなんかも表意的にしか意味を捉えられずに「????」となってるし、自分から伝える場合にもわかりやすく噛み砕いて、ということが出来なくて、とある方程式における単語の意味を問われたときに単語の定義を伝わりやすい表現に噛み砕いて、ということが出来なくてパニックになりかけてたりするんですよね。
ぶっちゃけ、仮想デート回の話を見たら、由槻も梓くんもお互いのことどう見てもべた惚れなんですよね。お互い好きすぎて、頭沸騰しちゃってるんじゃ、というくらいには出来上がっているのです。
つまり、相手を恋に落とす、という勝利条件は実のところこの恋愛ゲームがはじまった時点でクリアしちゃってるわけですよ。なんだそれ!?
ところがですよ、由槻は自分が恋しているという状態をまるで認識出来ていないのである。見ないふりをしているとか、鈍感とかじゃなく、もやもやした感情の正体がわからなくて戸惑っている、とかでもなく、本当に認識出来てないっぽいんだよなあ。明らかにそこに恋情は存在していて、それに基づく身体反応はしているし情動に基づく心の動悸も起こっている。にも関わらず思考においてそれはまったく認識されていないっぽいのだ。なにしろ、数学的に証明されていないので。

まあ由槻はこういう娘、極端な理系型というのでまあ理解は出来るのだけれど、問題は梓くんの方である。こいつはこいつで、まともなふりをしているけれど、実は由槻とおんなじステージに乗っかってしまっている面倒くさいやつなんじゃなかろうか。彼女と同じ目線に立つために試行の段階を彼女に合わせている、みたいな類のことを言っていたけれど、根本的なところで同類じゃないとここまで波長はあわないと思うぞ。ある程度、一般人側の思考によせることが出来るので色々とごまかしもきいてるみたいだけれど、傍から見てるとどう考えても由槻側の思考回路に論理基準なんですよね。審判役を充てがわれて、なんか二人のイチャイチャを間近で見る羽目になった楓音はそれだけで可哀相なんですけれど、このルールと言うか言葉というか世界観が違う二人の言動に振り回され、あまりに理数学的により過ぎてて理解不能のあれやこれやに付き合わされるこの娘の苦労は、登場人物中屈指なんじゃないだろうか。
ただまあ、改めて二人の出会いの話なんかみると、梓くん完全に彼女用に自分をカスタマイズしてしまってるからなあ。それ以前、自己が固まっていないと言うか自分の存在自体が否定されたような環境の中で自分自身ですら自己否定に近い状態で固まっていたところで、由槻に出会って自分自身のパラダイムシフトが起こったわけだから、一旦刷新して真っ白な状態から彼女に合わせた在り方に自分を整えてしまったようにしか見えないわけで。
いやだから、これをべた惚れと言わずしてなんというのかしら。
ラストシーンの由槻を理屈を以って肯定して彼女の人間らしさを証明する場面は、なんというか由槻のステージにあがった梓くんだからこそ叶えられたものであり、情と理が見事に掛け合わされた美しい方程式でした。それに対する由槻のエピローグにおける「2+1=」もまたこの上なくビシッとキメてくれた返しでありました。
いや、面白かったですよ。ただのラブコメではなく、感情表現のルールが異なっているというか、普通のラブコメと違う方程式で表現されているというか、違うステージ上でやってるようなラブコメが何とも喉元を擽られるような感覚で、妙な心地よさがありました。由槻も、理屈だけで形成されてはいるものの感情豊かで、その発露の方法やルールが違うだけで非常に女の子らしく、実によいメインヒロインしていましたし。梓くんは梓くんで、他者と意思疎通するのに難儀している由槻の最大の理解者であり通訳者であり、根本的には彼女の側の人間で、という由槻を孤立させないことに終止している寄り添う主人公でしたし。サブキャラの楓音と彩霞さんもいいキャラしていて、うん良いラブコメでした。

長田 信織作品感想

幼なじみが反対しますが秘密結社を廃業することにしました ★★★☆   



【幼なじみが反対しますが秘密結社を廃業することにしました】 神野 オキナ/ みこやん  講談社ラノベ文庫

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「本日をもって、秘密結社ダークハドーを解体廃業いたします!」
日本最大の悪の秘密結社、ダークハドーの新しい首領――ビックハドー3世となった春也による、最初で最後にして最大の命令だった。しかし、すでに経済システムに密接に組み込まれたダークハドーにとって、廃業は自らだけで決められることとは思えない。そう考えた春也の幼なじみでもある、女性怪人――レディタイガーこと蓮杖ルミカは、首領である春也と、そして秘書官であり姉でもあるレイカを止めようと決意する。だが春也の決意は固く、廃業は進むもののやはり周囲は騒がしくなり――!神野オキナがお贈りする秘密結社アクションラブコメ、登場!

うわぁ、これガチで企業体の廃業計画執行だわ。ってか、この規模の組織の廃業はさすがに滅多ないんじゃないだろうか。中小企業単位なら、倒産廃業は万単位で毎年でてますけれど、ある一定以上の規模になると買収や合併、或いは公的資金投入なんかで支えが入りますからね。いくら将来的に破綻が確定してしまっても、だからこそ経営陣の刷新やら手が入るはず。日本経済そのものに影響を与えてしまうような規模の企業体が綺麗さっぱり廃業で撤退してしまう、ってそりゃ慌ててあらゆる方面が止めに入りますわなあ。ただ、企業は企業でもダークハドーは悪の秘密結社。株式会社でもなく銀行に資金面で首根っこ抑えられているわけでもなく、ましてや非合法組織なので究極的には政府官庁の指導や介入を受ける謂れはないのである。そりゃもう悪の秘密結社なんかを経済システムの中に組み込んでしまってる時点でどうしようもないよ日本。だいたい、正義の味方組織と常日頃から抗争していて、場合によっては今回みたいに組織のボスが本拠地要塞とともに吹っ飛んじゃうようなケースが常にリスクとして存在していたわけだから、そんな不安定な組織をシステムに組み込んじゃダメだから。
そのあたりの無理が、結局ダークハドーをこのまま続けても破綻から逃れられない、という結論が出てしまった理由の大きい部分なんだろうけど。
それでも、勝手にじゃあ辞めまーす、と新たなボスが宣言したらそれで片付くような単純な代物でもなく、何気に春也とレイカ主導による廃業計画は、各方面の根回しから資産の処分方法、組織所属者の廃業後のフォローなど多岐に笑って綿密に準備され、執行されてるんですよね。特に身内の大幹部たちへの根回しの周到さは特筆に値していて、末端の組織員には唐突だったかもしれないけれど、もうダークハドーという組織全体がちゃんと廃業に向かって動き出しているわけですよ。これだけの規模の組織が、トップの独断だけで解体できるはずもないですもんね。各部署が連携して粛々と事前計画に則って動かないと、組織という巨象が身動ぎすらも出来るはずもなく。それだけ、春也たちが入念に準備していたのが伺えるわけで、これだけの大事業を高校生でありながら主導したというだけで、春也が凡庸とは程遠い器の持ち主だというのが伺えます。どんな分野だって、一番困難なのは撤退戦だっての。
こういう場合、実体と評判というのは大いに乖離するもので、彼を知らない無責任な周辺の口にあがるのは、三代目の無能なボンボンが無責任に組織を投げ出してしまった、というたぐいのものになってるみたいだけれど、これだけ行き届いた一般の結社関係者への再就職斡旋、退職金準備、改造手術へのアフターケアなんかが成されてるのを見せられたら、そこらへんの倒産やら吸収合併やらと比べてどれだけホワイトな環境を用意できてるかわかるってもんでしょうに。おまけに、介入しようとしてくる関係各所に対しても、ほぼほぼビシッと影響を断ち切ってるわけですしね。
下部組織の反乱についても、あれに関しては相手が辣腕だったから、と言えるので不手際をあげつらうのなら、相手がこの機を逃さないほどの野心家だったのを見抜けずに重要な基幹情報の一つを預けてしまっていたことでしょうけれど、結局身内からはほぼ離反者を出さず速攻で叩き潰しているわけですしねえ。
つまるところ、ルミカの危惧はお概ね杞憂に過ぎないくらい、春也の手腕は長けていた、ということなんだろうけれど、彼女の不安と心配は結局自分には何も教えてくれず知らせてくれなかった、というところにありましたからねえ。だからこそ、春也がどれだけ安全マージンを取っているか、どれだけ入念に準備していたか、という情報を得られずに見えて聞こえる範囲での判断では春也は非常に危うい橋を渡っている、としか見えなかったわけですから、彼女の危惧は決して的外れというわけではなかったんですよね。実際、危ない場面はあったわけですから。
でもそれ以上に、ルミカにとってダメージだったのは自分だけが仲間はずれにされてしまった、という所なんでしょう。自分が幹部ではなく若手のホープとはいえ、一怪人に過ぎない以上重要な情報は回ってこない、という常識はもちろんわかっていますから、この不満が独りよがりである、とちゃんと弁えているのが、このルミカの可愛らしいところでもあるのですけれど。そういう感情と理性と理屈と情報不足の現状をすり合わせて今現実的に最適な行動、と導き出した結果が、夜這いというのが何とも拗らせたなあ、と苦笑したところでしたが。

見る人が見れば、春也の優秀さはレイカの秘書としての能力を考慮に入れても特筆に値するはず。このまま組織の解体、廃業に成功しても各分野から引く手数多でしょう、これ。のんびり学生生活なんて出来るわけがなさそうで。実際、正義の味方の友人はスカウトする気満々でしたからねえ。
どうせ何らかの形で引きずり出されるならば、破綻する要因をなんとか取り除いて、組織の再編を考えた方がよい気もするのだけれど、まあそういう先行きに関しては続刊がなってからになりますか。
こういうごちゃごちゃした話、個人的には大分好みだったみたいで、思いの外美味しくいただけました、面白かった。

神野オキナ作品感想

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 ★★★☆  



【お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件】 佐伯さん/ 和武 はざの  GA文庫

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藤宮周の住むマンションの隣には、学校で一番の美少女・椎名真昼が住んでいる。特に関わり合いのなかった二人だが、雨の中ずぶ濡れになった彼女に傘を貸したことから、不思議な交流が始まった。
自堕落な一人暮らしを送る周を見かねて、食事をつくり、部屋を掃除し、なにかと世話を焼く真昼。
家族の繋がりに飢え、次第に心を開いて甘えるようになる真昼と、彼女からの好意に自信を持ちきれない周。素直でないながらも二人は少しずつ距離を縮めていく……
「小説家になろう」で絶大な支持を集める、素っ気なくも可愛い隣人との甘く焦れったい恋の物語。
これ、タイトルからしてどれだけ甘やかされてしまうのかと思って読んだら、いや別に駄目人間にされてなくないですか!?
もともと周くん、一人暮らしに対する適性がなくてかなり生活を持ち崩してしまっていたところに、真昼と知り合って何くれとなく彼女のお世話を受けるようになった結果、まともな生活リズムを取り戻しているので、これむしろいつの間にか駄目人間から脱却させてもらっていた件、じゃなかろうか。
真昼も優しいばかりなどではなく、チクチクと毒舌気味に自堕落な生活習慣に対して指摘もしてくるし、しっかり矯正されてますよ、これ。まあお世話になりっぱなしで自力で自炊とか片付けしようという段階までまだまだ発展していないので、既に居なくなると困るところまで彼女の存在が重要になってしまったと考えるなら、だめにされているとも言えるのかもしれないけれど。
とはいえ、最初からズカズカとお互いのプライベートに踏み込むほど二人共図々しいタイプの人間ではないので、ちょっとしたお礼の交換から隣人として適切な交流に留まっていたんですよね。そこからの進展も劇的なものではなく、相手に何かを求めて近づくのでもなく、ごくごく自然に関係が続いていくことでパーソナルスペースが重なっていく過程がいいな、と思うんですよね。
まだまだ全然甘酸っぱい云々の関係には至らないのですけれど、建前や取り繕った余所ゆきの顔ではない普段着の自分を見せることに忌避感を感じなくなっていく隣人の存在は、楽しいとか心地よいとかではなく、まず傍に居ることに違和感がなく自然、というところから始まっている。そこから、学校での様子と家での様子のギャップに興味が湧き出して、相手のことを見ているうちに自分だけが知っているその人のことが増えていく。そうして徐々に芽生えてくるのが、他の誰もが知らないその人のことを知っているという細やかな独占欲。二人の関係が二人だけの秘密だという共犯関係が高じていって、共感が繋がっていく。
日常生活の中で、そんなふうに過ごしていたら一日の大半をどうやったってその相手の人のことばかり考えて過ごしてしまうというようなもの。それは、どうやったって気になってくるものだ。ネガティブな関係ではなく、よくお世話されお世話して、自分の生活の中にいつの間にか深く食い込み、自分の時間空間を共有している相手となれば尚更に。
それでも、ジリジリとしたものに過ぎなかった変化も、周の母親にバレたり友人にバレたりという外部からの刺激によって、自分たちの関係について強く意識し自覚していくことになるのは当然でしょう。
まあ、真昼の誕生日を知ってプレゼントを贈ろうと真剣に悩みだした時点で、行き着く先はキマってしまったようなものなんでしょうが。
周くん、なにげにしれっと恥ずかしいセリフを無自覚に言いまくってるのは、真昼からするとズルいってなもんでしょうね。あんなセリフ臆面もなく言われたらたまったもんじゃないでしょうし。
とはいえ、まだはじまっていることに何も気づいていない段階で、でも傍から見るとどう考えてもカウントダウン状態。ほんとに甘酸っぱくなってくるのは、お互いに自覚して動き出してからなのでしょうけれど、時間の問題だよなあ。

2019年6月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

読んだ本の数:26冊 うち漫画:3冊


今月は一日一冊読む気力が保てなかったというべきか、帰って寝落ちしてしまう日が多かったからなあ。先月より十冊近く下落してしまいました。夏暑い時期にどれだけペース戻せるか。

衝撃の一作だった【幼なじみが絶対に負けないラブコメ】。自爆芸をこれだけ昇華されるともう笑い転げるしかありません。構成も絶妙で、強烈な作品でした。
出る新作全部面白い【天才王子の赤字国家再生術】もさることながら、5月最大の注目はやはり【葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王】でした。これから先、雄大なシリーズになることを予感させてくれる物語で、ファンタジー戦記の新たな旗手となるのを期待してしまいます。


★★★★★(五ツ星) 1冊

幼なじみが絶対に負けないラブコメ】 二丸 修一/しぐれうい  電撃文庫(2019/6/8)


【幼なじみが絶対に負けないラブコメ】 二丸 修一/しぐれうい  電撃文庫

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人を好きになるということから生じる凄まじいエネルギーを、果たしてこれほど間違った方向に発揮してしまった物語があるだろうか。人の醜さ、卑しさ、器のちっちゃさがこの上なく愛おしく思えてくる最高に馬鹿なやつらのラブコメディである。


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 1冊

天才王子の赤字国家再生術 4~そうだ、売国しよう~】 鳥羽 徹/ファルまろ  GA文庫(2019/6/14)

【天才王子の赤字国家再生術 4~そうだ、売国しよう~】 鳥羽 徹/ファルまろ  GA文庫

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今までマスコットだった妹姫フラーニャの覚醒編。帝国にはからずも大きな楔を打ち込んでしまう話でも在り、なんだかんだとロワ皇女とも深く繋がってしまうという、王子さらにどツボにはまってますよ?


★★★★(四ツ星) 9冊

葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王】 一ツ屋 赤彦/紅緒  角川スニーカー文庫(2019/6/1)
あやかし同心捕物控 とんちんかん】 霜島 けい  光文社時代小説文庫(2018/12/7)
幼女戦記 5.Abyssus abyssum invocat】 カルロ・ゼン/篠月しのぶ  エンターブレイン(2016/1/30)
ラストエンブリオ 7.吼えよ英傑、甦れ神の雷霆!】 竜ノ湖 太郎/ももこ  角川スニーカー文庫(2019/6/1)
ストライク・ザ・ブラッド 20.再会の吸血姫】 三雲 岳斗/マニャ子 電撃文庫(2019/6/8)
ガーリー・エアフォースXII】 夏海 公司/遠坂 あさぎ  電撃文庫(2019/6/8)
ゴブリンスレイヤー 9】 蝸牛 くも/神奈月 昇  GA文庫(2018/12/14)
終末なにしてますか?異伝 リーリァ・アスプレイ】 枯野 瑛/ue  角川スニーカー文庫(2019/6/1)
ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)14】 羊太郎/三嶋 くろね  富士見ファンタジア文庫(2019/3/20)

【葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王】 一ツ屋 赤彦/紅緒  角川スニーカー文庫

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【あやかし同心捕物控 とんちんかん】 霜島 けい  光文社時代小説文庫

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【幼女戦記 5.Abyssus abyssum invocat】 カルロ・ゼン/篠月しのぶ  エンターブレイン

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【ラストエンブリオ 7.吼えよ英傑、甦れ神の雷霆!】 竜ノ湖 太郎/ももこ  角川スニーカー文庫

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【ストライク・ザ・ブラッド 20.再会の吸血姫】 三雲 岳斗/マニャ子 電撃文庫

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【ガーリー・エアフォースXII】 夏海 公司/遠坂 あさぎ  電撃文庫

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【ゴブリンスレイヤー 9】 蝸牛 くも/神奈月 昇  GA文庫

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【終末なにしてますか?異伝 リーリァ・アスプレイ】 枯野 瑛/ue  角川スニーカー文庫

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【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)14】 羊太郎/三嶋 くろね  富士見ファンタジア文庫

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今月のピックアップ・キャラクター

シャルネ (葡萄大陸物語)
メル (葡萄大陸物語)
お駒 (あやかし同心捕物控)
ジャバウォック (ミリオン・クラウン)
アヴローラ (ストライク・ザ・ブラッド)
可知白草 (幼なじみが絶対に負けないラブコメ)
志田黒羽 (幼なじみが絶対に負けないラブコメ)
女神官 (ゴブリンスレイヤー)
ウェイン (天才王子の赤字国家再生術)
ロウェルミナ (天才王子の赤字国家再生術)
フラーニャ (天才王子の赤字国家再生術)
六元鏡光 (なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?)
シズマ (友人キャラは大変ですか?)
リーリァ・アスプレイ (終末なにしてますか?異伝)
システィーナ (ロクでなし魔術講師と禁忌教典)
ルカ・ヴァルカ (やがて恋するヴィヴィ・レイン)
岩永琴子 (虚構推理)




以下に、読書メーター読録と一言感想。
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陰の実力者になりたくて! 01 ★★★☆   



【陰の実力者になりたくて! 01】 逢沢 大介/東西  エンターブレイン

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主人公最強×異世界転生×勘違いシリアスコメディ、爆誕!!

『我が名はシャドウ。陰に潜み、陰を狩る者……』
みたいな中二病設定を楽しんでいたら、まさかの現実に!?


主人公でも、ラスボスでもない。普段は実力を隠してモブに徹し、物語に陰ながら介入して密かに実力を示す「陰の実力者」。この「陰の実力者」に憧れ、日々モブとして目立たず生活しながら、力を求めて修業していた少年は、事故で命を失い、異世界に転生した。

これ幸いと少年・シドは異世界で「陰の実力者」設定を楽しむために、「妄想」で作り上げた「闇の教団」を倒すべく(おふざけで)暗躍していたところ、どうやら本当に、その「闇の教団」が存在していて……?

ノリで配下にした少女たちは勘違いからシドを崇拝し、シドは本人も知らぬところで本物の「陰の実力者」になっていき、そしてシドが率いる陰の組織「シャドウガーデン」は、やがて世界の闇を滅ぼしていくーー。

異世界に転生して、前世からの願望だった陰の実力者プレイを存分に楽しめていて、主人公のシドくん良かったね、と思いながら読んでたんですが、ふと気がついたんですよね。
あれ? これ実はシドくん、陰の実力者プレイの一番美味しいところ味わえてないんじゃないの?
本作、勘違いモノでもあるわけで、彼がおふざけで作ったシャドウガーデンなる組織は彼が助けたエルフの少女アルファを中心として、シドを頂点としつつその運営はアルファたちが仕切っていてその組織の実体についてはシドくん殆ど関与してないし関知していないし、知らないうちに巨大化強大化している現状なんてさっぱり知らないわけですよ。そして、シドくんが適当にでっち上げた敵対する闇の教団が、実は本当に実在していて社会の裏側闇側で暗躍していて、シャドウガーデンと衝突している、なんて事実も知らないのである。シドくん、陰の実力者としてそれらの敵対組織と影に日向に派手に激突し対決し、厨二病全開の実に楽しいロールをしながらやっつけまくっているわけですけれど……。
シド本人はそれらが本物の闇の組織だと知らず、ただの野盗とか野良のテロリストだと思ってるんですよね。各種の出来事ややられ役の連中が吐くそれっぽいセリフなんかも、アルファたちが演出してくれている、と思っているのです。
つまり、シドだけ「ごっこ遊び」のつもりなんですよね。でもそれって、もったいなくないですか? 現実には本物の闇の敵集団と本物の陰の組織として成立しているシャドウガーデンが、本当に世界の命運をかけて暗躍しあいしのぎを削り合い、シドは本物の陰の実力者として戦っているわけですよ。まさに夢見た展開・状況の只中にあって、それをごっこ遊びとしてしか捉えていなくて、本物の戦い、本物の陰の実力者プレイを本気でやれないって、堪能できないって、考えてみると陰の実力者プレイを十全全開で楽しめているのかというと、恐ろしい勢いで取りこぼしているようにも見えてしまうんですよね。本当は、もっと楽しめるはずなのに。本気の生き様を極められるはずなのに。
シド以外は矜持をかけて魂をかけて、この展開の中を生き切ろうとしているのに、ある意味主人公の彼だけが蚊帳の外、ぼっちなんですよねえ。理想の只中にあるというのに、本人は仮想のつもりでそれで満足してしまっている。
まあ、本人が大変満足しているので、それはそれで幸せなのかもしれませんけれど。知らぬが仏なのか。
シドくん当人、陰の実力者をやるために狂的にまで努力に努力を重ねているのだけれど、それは自身の能力とか技量に関するものに限定されていて、それは部下の組織幹部たちを鍛えてあげたり、と戦闘面については広げてはいるんだけれど、陰の実力者プレイを実際に行うための環境整備、という観点についてはまったく手を出していないんですよね。
例えて言うなら、もし学校をテロリストが占拠したら、というケースを想定した場合、自分ひとりが戦うための想定準備自己強化をしているか、それともそれに加えて対テロリストマニュアルを作成してこっそり協力者を募って即応集団を準備していざというとき学校そのものがマニュアルにしたがって対応できるように仕込んでいくか、の違いというべきか。トドメにテロリストまで自前で用意して自作自演で想定で済まさない、実際に行って堪能する、というところまで行くと本格的にやべえやつ、になってしまうけれど。
シドくんはそういう、実際に陰の実力者をやるために陰の実力者が本当に必要になる状況、陰の実力者が陰の実力者らしく動ける環境、つまり自分が演じるための舞台を構築する製作者というべきか監督というべきか、TRPGのGMというような範囲のところまでは興味とか関心はないんでしょうね。
なので、現状はシドくん本人は何も仕込んでいなくて、陰の実力者として実際に活動できる実力は身につけたものの、それ以外は完全に受身、待ちの状態だったんですよね、これ。それはシドくん本人もわかっているから、身の回りで起こっている事は偶然とある程度のアルファたちの好意によるもてなしの類だと思うわけで、ある種のごっこ遊びの範疇だと本人が思い込んでいるのも無理からぬところなんだよなあ。
まさか、それが本物で特に何もせずにいつでも行けるぜ状態で待ってたら、実は入れ食い据え膳的な状況だったとは思うまい、ってなもんで。いやあ、やっぱり微妙に可哀想に思えてきた。まあロールプレイであれだけ成り切って殺しまくっちゃってるのも、考えてみると相当にヤバイ奴なんですけどね。というか、ラストのテロリスト編なんていうのはもう遊びの範疇を明らかに超えてしまっているにも関わらず、シドくんは一貫してあれ「遊び」感覚なんですよね。あの状況であれらの行動を実行に移しながらなお徹底して遊び感覚でいる、というのは明らかに人間としてぶっ壊れているわけで。
そう考えてみると、シドくんの場合ごっこ遊びも本物の闇の教団との戦いも差は全く無いと捉えてしまう人間なのかもしれない。もし勘違いが解消されて、今現在世界の命運をかけて闇の教団と陰で戦いを繰り広げているのだ、と知ったとしても……彼自身今までの感覚とまるで変わらないんじゃないだろうか、ともう一度テロリスト編を見直しているとそう思えてきた。それとも、さすがにあの教授との対決では彼にも思うところが生じたのだろうか。シェリーの行く道に何か想いを馳せるものがあったのだろうか。遊びではなく、ごっこでもなく、本当の影の実力者としての行動によって一人の少女の未来に大きな影響を及ぼしたのだ、と受け止める気持ちが生まれたのだろうか。自分の生死を前にしてのローズの本気の涙に対して、思うところがあっただろうか。

この巻のラストシーンに、彼の内なる思いは書かれていない。

さて、シドについて色々と思い巡らすこと多かったですが、いずれにしても次巻にならないとわからないんですよね。手元にはあるので遠からず、ページを開いてみたいと思います。出番が少なかったお姉ちゃん、もうちょい出番増えないかなあ。あの裏ブラコンは好みであるが故に。

虚構推理 ★★★☆   



【虚構推理】 城平 京/片瀬 茶柴  講談社タイガ

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巨大な鉄骨を手に街を徘徊するアイドルの都市伝説、鋼人七瀬。
人の身ながら、妖怪からもめ事の仲裁や解決を頼まれる『知恵の神』となった岩永琴子と、とある妖怪の肉を食べたことにより、異能の力を手に入れた大学院生の九郎が、この怪異に立ち向かう。その方法とは、合理的な虚構の推理で都市伝説を滅する荒技で!?
驚きたければこれを読め――本格ミステリ大賞受賞の傑作推理!

虚構推理とはなんぞや、とタイトルを聞くたびに疑問に思っていたので、なるほどそういうものだったのか……でも、推理……推理?
漫画【スパイラル】の人の新シリーズ、とは伝え聞いていたのでてっきり漫画シリーズの方が元だと思っていたのだけれど、原作はこっちでしたのね。とはいえ、自分が読んだ講談社タイガ版は新装版で元は講談社ノベルスから出ていて2011年の出版となっているらしく、8年前になるのか。
8年前というのは微妙なラインだけれど、ネット文化が主要なキーワードとなる本作としては多少現状のネット模様とは変わってきてるんですかね。まとめサイトが話題の中心となる、という構図自体が段々と過去のものになっていっている気もするのだけれど、そういうのには疎い方なのでちっと何とも言えないなあ。
人の想像力が怪異を産む、という設定は妖怪もののフィクションにおいてはもう十年二十年という蓄積を経た定番ともいうべき設定となっていますけれど、虚構によって現実へと現出してしまった怪異を、さらなる虚構によって非現実へと引きずり下ろす、という手法は……今までもあったかもしれないけれど、これほど真っ向にそれ自体を作品の根幹として持ってきたのを見たのは新鮮なものがありました。
まず厳然とした真実があり、事件の真相があり、それを全部調べ上げて承知した上で、その真実を虚構によって塗りつぶす。塗りつぶして、真実を虚構にしてしまう。定番の事件解決の真逆を行く手法なんですよねえ。確かにこれは面白い。

でも、まとめサイト程度であれだけの強度があれだけ短期間に発生してしまうのに、口裂け女や人面犬が生まれもしなかった、というのはネット過信しすぎじゃなかろうか。果たしてネット発信の情報について、どれだけの規模の人が心底「信じる」か。
それを言ってしまうと、琴子が発信した「事件の真実」群。あれも、あの書き出しに特に論拠となる証拠を出すわけでもなく、憶測と妄想を重ねるだけ重ねて何となく辻褄だけは合ってるっぽい、というだけの「語り」に掲示板ってあんな風に盛り上がるんですかね? あんな断言口調で事実のように想像を語られても、と自分最初あっけに取られてしまったのだけれど。実際、リアルタイムで掲示板に張り付いていると、その臨場感に載せられて入り込んでしまうものなんだろうか。
4つの仮説ならぬ虚構の物語を順番に渦中へと投じていく琴子。投じていく語りを前振り前座ならぬ、伏線あるいは仕掛け・トラップの仕込みとして最後に叩き込む虚構を場の真実としてしまうための補強材、或いは対峙するネットの向こうの黒幕に有無を言わせぬ一突きとするための構成に関しては、まさに見事という他なく。
未来を確定する能力同士の争いだからこその、決め打ちとも言えるんでしょうけどね。でないと、もう少し場は混沌としそうなものだけど。ああ、そうか。その能力の行使があるからこそ、虚言も真実だと信じられてしまう流れが確定されるのか。だったら、とにかくネタを投じるというのは至極正しいのか、なるほど。そして、それが信じられやすければやすいほど、つまり論理的で合理的でとりあえず辻褄あってりゃ大丈夫なのか。これは情報を発信する側の特権でもあるなあ。匿名で個人が発信できる、というのがネット文化に基づくものなんだろうけれど。
そもそも、七瀬さん当人やその関係者たちがあれだけ好き勝手人間関係から内面から勝手に語られているにも関わらず、実は一切一から十までまったく無関係のまま終わってしまう、というのもまたらしいというべきかなんというべきか。
紗季さんはこの様子だとこの回限りのゲスト出演ということになってしまうのか。レギュラーでも良さそうな立ち位置なのだけれど、九郎との関係は琴子が邪推するものと違って当人同士が結論づけちゃってる方があっているみたいだし。まだ好きなのに生理的に受け付けない、というのはお互いキツイよなあ。ただ、その場合によっては一生引きずりそうだった部分を、こうして再会して一緒に行動することによって、ケリをつけることが出来た様子なのは両人にとって幸いなことだったのでしょう。犠牲者となってしまった刑事さんについては、可哀想としかいいようがないけれど。
しかし、琴子のあのシモネタ好きはどうしたものなのかねえ。あれ、確実に九郎から忌避されている原因の一つだと思うんだけどw
九郎とのそれは良いコンビなのか、琴子がしがみついて離れないだけなのか。でも、一応恋人関係にはなってるんですよねえ……なってるのよね? 琴子の自称とか妄想じゃなくて……。

やがて恋するヴィヴィ・レイン 4 ★★★☆   



【やがて恋するヴィヴィ・レイン 4】 犬村 小六/岩崎美奈子 ガガガ文庫

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ガルメンディア王国に戻ったルカはファニアとの約束を果たすため暗躍を開始。テラノーラ戦役、ウルキオラ暴動、ドル・ドラム戦役で傑出した戦果をあげたことにより、ルカは民衆からの絶大な支持を得て反体制勢力の中心人物へとのしあがっていく。一方のファニアは王政に身を捧げる覚悟を決め、ルカに蜂起を思いとどまらせようと煩悶していた。ふたりの思いはすれ違ったまま王国はついに革命のときを迎える―。
「民に君臨し、民を搾取し、民のために我が身を捧げる、それがわたしの誇りです」。
風雲急を告げる恋と会戦の物語、第四巻。
ヴィヴィ・レイン……可能性として何らかのシステムとか概念か何かなのか、と考えたこともあったのだけれど、ちゃんと人の名前だったのか。
って、今回一気に怪しさ大爆発な人物が浮かび上がってきちゃったんだけど、え? このタイミングで露骨すぎない?

ファニアと再会するために、彼女との約束を果たすために、ついに革命の旗印へと名乗りを上げたルカ・ヴァルカ。ただの戦場の英雄という御輿じゃなく、自らの言葉で未来を示し、人を導き、反体制組織の幹部たちを懐柔し、利益誘導をして組織間のパワーバランスを調整し、と名実ともに革命勢力の指導者へと駆け上がっていくルカ。こういうの苦手なんだけれどなあ、と気乗りしない様子だったくせに、いざ機運が盛り上がり民衆の不満がどうあっても爆発してしまう状況になって、それをコントロールするためにその苦手な分野に自ら飛び込んでいくこの男、大したものなんだけれど、それ以上に苦手とか言ってるくせにやってるうちに革命指導者として揺るぎない才覚と実力を示しちゃうんだから、こいつなんなんだろう、天才? いや、これでスラムで這いつくばって食料を探し回っている頃から本だけは手放そうとしなかった読書家であり、元々インテリでもあるんですよね、ルカって。ほんとそうは見えないんだけれど。
それでいて、理想だけで羽ばたこうとしない一歩一歩歩いて進んでいく現実主義者でもあり、ただ一人の女性との約束を守るために世界を変える決意を固めた情熱家でもあるわけだ。
はたして、これだけの出来物を歴史のいたずらが災厄の魔王と呼ばれるまでの人物に仕立て上げてしまうのだから、なんかもうたまったもんじゃないよなあ。ルカの性質からして、魔王なんて呼ばれたの結果論か、風評の類なのかと思ってたのだけれど、あのラストの展開を見るとどうやら魔王と呼ばれるに当然の所業へと走ってしまう模様で……いや、でも気持ちはわからないでもない。
あんな、いちばん大事な時にいきなり頭から水ぶっかけられるような真似されて、怒り狂わない男がいるだろうか。もう、怒髪天ブチ切れまくって正気も吹っ飛ぶわ、というようなことをやらかしてしまったのが、かのジェミニ先輩であります。
ほんとにもう最高にして最低のタイミングで、やってくれましたねこの人。ルカに嫌がらせするために全身全霊を賭けている男の面目躍如というべきか、ルカを煽るにこれ以上ないタイミングでさすがとしか言いようがない。
まあルカとファニアも、ファニア自身がこんな時になにやってるんだろう、と思わず自問してしまうような状況で積年の想いを爆発させてしまっていたわけだけれど、いやほんとにこんな時にそんなことしてて大丈夫なんかー!?とは思った、思うよ! だって、いつ民衆が暴徒化して突入してくるかわかんない場面ですよ、状況ですよ。それでもなお、辛抱たまらんかったというルカなんですよね。そりゃあねえ、何年も何年も戦火くぐり抜けて戦って戦って戦友失いながら実際革命までこぎつけて、心身すり減らしてようやく辿り着いてみたら、相手のファニアさんてばグダグダと今更になって建前ばっかりで本音を押し殺して聞かせてくれなくて、もう「だらっしゃーー!!」と爆発させてしまうのもわかる、わかる。ファニアと同じ調子でグダグダし始めずに、本音本心本体ぶつけ合わなきゃはじまらんわー、とばかりに押し切ってしまったルカはえらいです、大したもんです、男です。こういう果断でバッサリしたところ、いい主人公だと思うんですよねえ。
決して悩まず考えないわけではなく、立ち止まっていいタイミングではとことん思慮に耽溺し、想いにふけって迷って悩んでいるんですもの、彼は。
ファニアと結局どうすればよかったのか。その結論を出す時間はありませんでしたけれど、あの全部捨てて逃げる、という選択肢はあのジェミニの執着を思えば、あまり良い選択ではなかったんでしょうね。結局、どこまでも追いかけてきそうですし。ジェミニめー。
……お兄ちゃんの元皇太子さまの方は、あれだけファニアに執着してたのに実際会って自分に目がないとわかるとのたうち回った挙げ句ですがあっさりフラれたと受け止めて諦めて、ルカとファニアを応援してくれるようなさっぱりした人なのに……。いや、あれをサッパリと言っていいのか激しい疑問を覚える変人っぷりではあるのですけれど。それ以上に面白い人すぎて、この皇太子いったいどこへ行こうとしているキャラなんだろう。
アステルの残り時間もそろそろ本格的に余裕がなくなってきた状況で、ルカとジェミニの本格的な対立がはじまってしまう。ヴィヴィ・レインの正体にも徐々に近づいているけれど、風雲急を告げっぱなしだな、これ。

シリーズ感想

可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 5 ★★★   



【可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 5】 花間燈/ sune  MF文庫J

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ついに瑞葉さえもが変態であることが発覚した。もう終わりだ。きっと俺を好きなまともな女の子なんて存在しない…いや、ちょっと待て。俺のことを好きな女の子が変態なのであればその子が変態じゃなくなりさえすれば全ては解決なのでは?「俺は、みんなを普通の女の子に変身させようと思う!目指せ、脱・変態!」一方、合法ロリストーカーな小春先輩が落ち込んでいた。何やら翔馬に浮気疑惑があるらしい。筋金入りのロリコンイケメン、翔馬がそんな簡単にまともになれるはずがない!小春先輩のためにも俺が疑惑を晴らさなければ!中高生男子に圧倒的支持な変態湧いてくる系ラブコメ、新章突入な第5弾!女子も読んでね!
表紙、これ小春先輩なのか。確かに先輩としてはちっちゃいけれど、そこまでロリという感じはしないなあ。
周りの女子はみんな変態。ちょっと変態は受け付けないし、さりとて他のまともな女性と付き合おうとしてもこの変態たちはその変態的行動力からきっと邪魔してくるに違いないから、こいつらの変態性をなんとかしなきゃにっちもさっちもいかないぞ、という事実に気づいてしまった慧輝。ここで諦める、という選択肢が出てこないコヤツは根がタフなんだろうか。
ただ変態をやめさせる、というのはどうなんでしょうねこれ。見ている限りでは彼女たちは全員自分の変態性について悩んでいる節はなく、受け入れているどころか大いに好んで変態に勤しんでいるわけですから、それをやめさせるというのは余計なお世話になるんじゃなかろうか。
もちろん、変態が無理ーというのもまた個人の自由ですから、慧輝に我慢しろというのもおかしな話。
ただねー、Sの子とMの人に関してはあれ、自分の性癖と恋のどっちを取るんだと選択を迫られた場合性癖の方を我慢して恋人に染まってあげる、というルートを選んでもおかしくない感じはあるんですよねえ。二人共口ばっかりでそれほどキツイ性癖ではないみたいですし、唯花なんか付き合うと勘違いした時の反応とかその後の態度とか普通の女の子でしたしねえ。
いずれにせよ、恋人になるという踏み込んだ関係に挑んでも居ない友達の段階で、変態やめろと言われてもそれは虫の良い話じゃないですか、というお話。

逆のそのあたり、しっかり覚悟決めたのが友達の方の翔馬と小春先輩のカップルなんですよね。お互い性癖がマッチした、というのもあるんでしょうけれど、それでも年上である小春先輩に対して姉に対するトラウマから年上に対して忌避感を持ってた翔馬がロリ好きとはいえ躊躇していたところから、ちゃんと踏み込んで正式にお付き合い叶ったのは二人共まー立派だったと思います。慧輝がちといい加減に見えるぶん尚更に。あれ、長瀬愛梨に誤解されたのよく考えると全然誤解じゃないんじゃないの?
どうせこのパターンだと愛梨も何らかの変態なんだろうけれど、そろそろ普通の子が居てもいいよなあ、というのは作品の趣旨から外れてしまうのか。

シリーズ感想

最弱無敗の神装機竜《バハムート》12 ★★★  



【最弱無敗の神装機竜《バハムート》12】 明月 千里/春日歩  GA文庫

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「――これは独り言。私は裏切り者の一族と話す口は持ってない」
ソフィスの離反により遺跡攻略が佳境を迎える中、学園は七日後に迫る聖夜祭の準備に盛り上がっていた。
束の間の待機を余儀なくされた日常で、少女達との絆を深めるルクス。

一方、『七竜騎聖』隊長マギアルカは罠を仕掛け、アイリを奪取せんと学園に現れたソフィスを捕縛する。
ルクスは、聖夜祭までにソフィスを説得する猶予を与えられるが――。
少女を見張る看守生活に戸惑いつつ、頑ななソフィスに歩み寄るルクスだが、同時に残された遺跡『月』に現れた、不穏なる影が策動する!

王道と覇道が交錯する犧廼瓩粒惘爛侫.鵐織検璽丱肇訛12弾!!
ソフィスの裏切り! と言われても、今まで殆ど関わりがなかったキャラなので誰やねん、という感じだったのが速攻おびき出されて捕まってるし! 早っ!!
いやでも、アイリが独断で敵に協力してややこしい展開になるのを事前に潰してくれたのは良い判断だったかもしれない。通常のパターンだとアイリが敵陣営に行っちゃって敵と味方に間に挟まれて難しい立場になっちゃうのだけれど、これはこれで積極的にテンプレを潰してきたと言えるのか。
ソフィスについては、むしろ捕まえたことでその人となりを知り、逆に向こうもルクスの人となりを知ってほだされる、という流れになるのか。そういうのは裏切る前に調べておけよ、と思わないでもないけれど、彼女にもまあルクスの血族を信じられない理由があったわけだから仕方ないのかもしれないけれど。
それにしても、ルクスはいい加減ソフィスを説得とか、幾ら何でも甘すぎるんじゃないだろうか。世界に宣戦布告した相手を個人的に匿っちゃったようなもんだしねえ。これ、逃げ出されてたらルクスくん責任問題になっちゃうよ……実際、逃げ出されたしw
まあ敵陣営の黒幕というか本命はソフィスではなかった、ということでそれでもギリギリセーフじゃなくて立派にアウトなんじゃないかなこれ。
竜匪賊に関しては結構長々と引っ張って引っ掻き回してくれた敵にも関わらず、終わってみればあっさりだったな、と。所詮は寡兵のテロリスト。裏でこそこそと暗躍して不正規戦をしかけているぶんにはいいけれど、真正面からとなるとやはり賊は賊でこんなもんだったのか。しぶとい傭兵なんだから、もう少し寝技きかせてくれてもよかったんじゃないだろうかと思わないでもないけれど。
まあ今回はリーシャ様が久々に活躍してくれたので、それで良かったんじゃなかろうか。工学系女子らしく、業だの鍛錬だの覚醒だのではなく、ゴテゴテと新装備を自分で開発して超合体してフルアーマー・リーシャ様をやってくれたのは、なんかわかってる感があって良かった。ちゃんと、挿絵もついてたし。
ついでに、というかこれこそが今回の本命だったのか、ついにコーラル君の正体判明。男の子と見せかけて実は女の子だった、と思わせといてやっぱり男の子だった、というわけにはやはり行かなかったか。まああれこれあからさまだったからなあ。あれでなんでバレないんだろう、と思ってたんだけれど、なるほど単純な男装ではなく相応の手順は踏んでいたわけか。
コーラルに関しては本来の相棒であるところのグライファーの方になんとかしてほしいなあ。相棒なんだから。

シリーズ感想

公女殿下の家庭教師 3.魔法革命で迷える聖女を導きます ★★★☆  



【公女殿下の家庭教師 3.魔法革命で迷える聖女を導きます】 七野りく/cura  富士見ファンタジア文庫

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王立学校に入学して3ヶ月。アレンは、家庭教師業の傍ら、ハワード・リンスター両公爵家による合同商社立ち上げの責任者という大役を任されることに。公女殿下ティナたちもまた前期試験を控え、慌ただしい日々を過ごしていた。そんな中、ハワード家の次期公爵であり、王立学校の生徒会長でもあるステラは、妹であるティナたちの急成長を目の当たりにしたことで、すっかり自信を失ってしまい―!?
「…兄さん!ステラが…いなくなったんです」
無自覚規格外な教師が、迷える少女の歩む道に灯りを点し、その手を導く魔法革命ファンタジー!

これはステラ辛いよなあ。大事な人からの信頼というのは、嬉しくもあり自信にもなるものだけれど、その信頼を分不相応だと感じてしまうようになると、途端に重荷となってのしかかってくるものなんですよね。特にステラの場合は、その相手となるカレンは親友であると同時にコンプレックスの対象であるから、時として彼女からの根拠のない信頼は暴力となってしまう。
元々、カレンには引け目を感じていて生徒会長という立場にも負い目を持っていて、実家の父親からは認められないと思っていて、それで家まで飛び出したのに思うような実績をあげられず、ステラの内面は相当に汲々としていたように思われる。それでも、表に出さず心の軋みに立派に耐えていたところに、妹ティナの覚醒である。軽々と自分を飛び越えてしまった妹、ハワード公爵家の嫡子としてどちらが相応しいのか誰の目にも明らかな有様になっていまった、と思い込んでしまうステラ。
でも、この状態でもなお、ステラは耐えてるんですよね。自分を律して、妹の解放を喜び、自分ももっと頑張るのだと、自身を叱咤激励して。立派です。妬まず嫉まず、自己の研鑽に思いを馳せるその姿勢は立派の一言。克己心の塊と言っていいでしょう。
それでも、どこかで悲鳴はあげられていたのです。誰かに慰めてほしかった。この辛さをわかってほしかった。自分の弱さを、情けなさを、受け入れてほしかった。
ところが、そんなステラに対してカレンは易易と器の大きさを見せつけて、どちらかというと庇護の対象だった友人のフェリシアも、自分とは比べ物にならない重責を背負いながらその才覚を発揮していることを知ってしまう。もうひび割れぐらつき揺れるステラの心を半ば察しながら、カレンはこう言うのだ。
「ステラは強いから大丈夫」
うん、これは心が折れますよ。実にきれいなへし折れ方でした。なまじ、ギリギリ土俵際で自力で耐えきりそうな様相すらあっただけに、そこから丁寧に幾度も追い打ちをかけて心を折り畳んでいく展開は、いっそ唆るものを感じるほどで、はい。
まあ心折れたからと言って、闇落ちしたりニートの引きこもりになってしまうような娘ではないので、アレンが手を差し伸べればチョチョイのチョイではあったのですけれど。
ティナみたいな外的要因が絡んだ問題が関わっていたわけではなく、純粋にステラのメンタルの問題でしたからねえ。ある意味、一番アレンくんからしたら簡単な案件だったように思います。ガチで闇落ちしていた場合、何気にアレンくんってそういう聞く耳を持たない相手には手を焼きそうな気もしますけど。
しかし、アレンが慕われ懐かれるのって女の子限定じゃなくて、男女の区別なく普通に男の子もアリなのか。何気にティナたちに負けず劣らずの懐きようをみせているオルグレン公爵家の四男坊のギルくん。ワンコ系と作中でも言われていますけれど、この子はこの子で先輩のこと好きすぎるでしょう。アレンも同性なせいか、女性陣に比べても遠慮や気兼ねなくイジっているのが余計に仲の良さを感じさせるんですよね。リディヤがこのギルくんになんか当たり強めなの、完全に男同士仲よさげなのに対する嫉妬ですよね。
しかし、これでアレンてば四大公爵家のうち三家に密接なコネがあるということなのか。まあオルグレン公爵家の方は、ギルくん個人だけで距離がある、どころかちときな臭い雰囲気が流れてはいるけれど。でもまあギルくんのあの優秀さを見てるとそのうち実家を抑えることにもなりそうだし、そうなると国を支える公爵家の中核をなすのがアレンくんになってしまうわけで、なんかナチュラルに王家に対してマウント取り出してませんかね、これ?
むしろ、その気なのがハワード、リンスター両公爵家のご当主さん近辺なだけに尚更色んな意味で包囲網が敷かれていってるような。
ただアレンが相変わらず煮え切らないんですよねえ。リディヤもあれだけはっきりと態度で示しているし、リンスター公爵家なんぞ家をあげてアレンを持ち上げようとしていて、夫人については息子同然と公言しているわけですよ。これでまだ身分がどうのいずれ彼女にもふさわしい相手がだとかグダグダ言ってるのって、ここまでくると不誠実にすら思えるんですよね。だいたい、ちゃんとするつもりがないならあそこまでの度を越したスキンシップ、イチャイチャをしたらあかんでしょうに。
いつまでも理由を探して逃げてたら、男としても主人公としても格を下げてしまいますよ。なので、彼にはもうちょっとはっきりした覚悟を見せて欲しいですねえ、ほんとに。

1巻 2巻感想

ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)14 ★★★★   



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)14】 】 羊太郎/三嶋 くろね  富士見ファンタジア文庫

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リィエルの一件を乗り込え、ようやく訪れた平穏。女王陛下の尽力により数十年ぶりに開催されることになった魔術祭典に、アルザーノ帝国魔術学院、聖リリィ魔術女学院、クライトス魔術学院―アルザーノ帝国の各地から有力生徒たちが結集する。
「世界の大舞台で魔術の腕を競い合ったお祖父様が見たという光景を、この眼で見たいんです!」
その中には、もちろんシスティーナの姿もあり―。帝国代表の覇を競う中、因縁の少女・エレン=クライトスと再会することになるのだが…。選抜会に潜む卑劣な陰謀、そして失われゆく自分たちの未来を解放するため、システィーナは天高く飛翔する!

白猫成長したなあ。魔術祭典の帝国代表選手を選抜するための国内大会、ということでシスティーナの大会での大活躍が描かれる回なのかと思ってたら……えらいまた変則ルートに。いやもう白猫が既に学生レベルを大きく逸脱する実力を持ち得ているのはわかっていました。仮にもアルベルトの助手を務めましたし、イヴにも認められて実戦にも参加して強敵をその手で下しているわけですから。それでも、正直ここまで名実ともに学生レベルではないとは思わなかった。もう学生しか出ない大会では白猫の舞台としては役不足なのか。
その意味では、既に白猫はもう完全にグレンやルミア、リェエルが在籍している暗部の領域に足を踏み入れているんですよね。本当の殺し合いを前にして怖くて身が竦んで何も出来ず泣いてしまっていた白猫はもう本当に過去になってしまったである。実力も精神的にも足りず届かず、親友や大切な人たちが関わっているだろう事件を前にしても、傍観者でいるしかなかったシスティーナ。余裕もなく自分を突き放す人たちに八つ当たりするしかなかったシスティーナ。そんなかつての彼女を覚えていれば、この巻で見せた彼女の結実は胸が震えるような感動がある。システィーナが見苦しくみっともなくのたうち回り、無様に喚き見れたものじゃない姿を晒しながら、それでも一歩一歩着実に学んで、技を身につけ、恐怖を乗り越えて戦いの場に身を投じ、自分を切り売りしながらグレンたちがいる場所に這いつくばりながら登ってきたのを知っている。
知っているからこそ、エレンが言っていたような苦労知らずの天才だなんて、間違っても思わない。真実の修羅場に自ら飛び込み、命をすり減らして飛躍し、そうして開花した今のシスティーナの凄みを、実力を天才の一言で片付けられてなるものか、と言えるのである。
それはただ実力能力だけの問題ではなく、脱出できない永獄ループに囚われて二進も三進もいかなくなって行き詰まってしまったグレンに対して、精神的に余裕もなくして追い詰められた彼の八つ当たりに対して、びっくりするような包容力と理解力を見せたシーンなんか、いやもうどれだけヒロインとしても成長してしまったのか、と度肝を抜かれたのでした。グレンが隔ててしまう日常と非日常の境目を、この娘はもう容易に、無理もせず、相手に無理も強いず乗り越えてくるようになったんだなあ。ただ指を咥えて隔てられた向こう側から恨めしげに傍観するだけだった自分を、この娘はこれほど見事に克服してみせてくれた。もうグレンの中では白猫はセラを思い出させてくれる存在ではなく、白猫の存在そのものがグレンにとっての救いになりつつ在るんですよねえ。ほんと、自力でメインヒロインに相応しい存在感を手に入れてみせたわけだ、この娘は。

とまあ、圧倒的なまでの白猫回だった今回ですけれど、今までにない仕掛けが施されていたギミック的にも面白い回でありました。白猫メインにも関わらず、何気に美味しいところをちゃっかり着実にゲットしているイヴさん、最近目立たないルミアと違って着実にポイント稼いでるなあ。登場当初から貯めまくっていたヘイトも、だいぶ解消されてしまっているのがグレンの態度からも伺えるわけで。いやまじでイヴさん、セラの件で長らくこじらせ固執するはめに陥ってなかったらマジでヒロインとして揺るぎない地位をゲットできてたかもしれないのに、もったいない。

そして、本編の要となるだろう禁忌教典に関わる重要人物がしれっと向こうから飛び込んできて、ストーリーにもギアが入った感じ。そろそろクライマックスに突入するよ、と言わんばかりの伏線が飛び交い積み重なっているだけに、いつ導火線に火がつけられるか、ワクワクする状況になっていました。今回の話も、魔術祭典の代表選手を選抜するための大会で、本番はこれからなわけですしね。楽しみ楽しみ。

シリーズ感想

終末なにしてますか?異伝 リーリァ・アスプレイ ★★★★   



【終末なにしてますか?異伝 リーリァ・アスプレイ】 枯野 瑛/ue  角川スニーカー文庫

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亡国の姫、勇者、13歳。『終末なにしてますか』シリーズもう一つの物語。

【TVアニメでも話題騒然の『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』シリーズから紡がれる、新・外伝。】

リーリァ・アスプレイ――極位の聖剣セニオリスに資格を認めらた正規勇者(リーガル・ブレイブ)の少女。
「あんたって、やっぱりさ。生きるの、へたくそだよね」
人類を守護するという使命を背負う彼女に並び立つことを諦めない兄弟子に、複雑な感情を抱きながら。
怪物(モンストラス)が蔓延る地上でリーリァが過ごすのは、烈しくも可憐な日々。
アニメ化も果たした『終末なにしてますか?』シリーズから紡がれる、いつかは滅びゆく大地で、いまを生きる勇者と人々の物語。

リーリァ・アスプレイは泣かない。
描かれるキャラクターの涙する姿が印象的なこのシリーズのジャケットデザインですけれど、聖剣セニオリスを手にこちらを振り返るリーリァの口元は強く引き結ばれ、その瞳はどこか虚ろでありながら強固な意志を感じさせる。それは多くの感情を封じ込めた、頑ななまでに鎧った表情であり、諦めであり、焦がれであり。このリーリァの物語を読んだあとだと、様々な想いを抱かせてくれるとても素晴らしい表紙絵である。一三歳のリーリァ。すでに正規勇者として最前線で活躍し続けていた彼女ですけれど、後の彼女と比べるとまだ自分の「正規勇者」としての命運に対して吹っ切れていない印象なんですよね。あるいは、その勇者としての命運を受け入れすぎているのか。
人類という総体を救う存在であるが故に、よりミクロな意味での救いたいと思う者を絶対に救えないという勇者という特質性。作中でも、リーリァは自分が助けたいと思った人を実際に助けられたことは本当に少ない、と吐露しているように人類最強級の戦士でありながら彼女は常に絶望と寄り添っている。その根底には諦観があり、それでも諦めきれずに手を差し伸べ続け叶わぬまま果てることに苦悩し続けている。この頃のリーリァはそんな勇者としての自分にのたうち回りながら足掻いている頃なのだろう。より頑なで周りを顧みない子供だったころ。
兄弟子ヴィレムの存在を、彼の在り方をどう受け止めていいのかまだわからないまま、ぐちゃぐちゃな想いを抱えていたころ。
後のリーリァも多分、泣かなかっただろうけれど、このリーリァのように堪えるように口元を引き結んではいなかった。その目を乾かせてはいなかった。最期までリーリァは幸せそうに想いを馳せて笑っていた。だからこれは、そんなリーリァに至る前の物語なのだ。
同時に、はるか昔に終わってしまうことがわかっている世界の物語でもある。結末を既に知っているだけに、全力で生きている姿を克明に鮮烈に描かれるこの作品のワンシーンワンシーンに、登場人物たちの生き様に、アデライードたちの生きるために懸命な輝きに胸を締め付けられる。
きっとこの作中の登場人物たちの誰にも理解できなかっただろう、ヨーズア氏の奈落のような絶望と姪っ子への愛情に共感させられる。
なんかもう、シリーズ全体の中から見た立ち位置として、物語の中身を度外視してもこの巻そのものが切ないんですよねえ。
それでも、彼らはこの時代、この時を現在として懸命に生きている。全力で生き足掻いている。

しかし、後の破滅とは関係なく、星神との戦いとの前段階で既にこの星の人類って容易に滅びやすい状況にあったんですよねえ。ちょっと気を抜くと滅びるよー、みたいな。でなければリーリァみたいな勇者が歴代活躍しているはずがなく、聖剣が開発されるはずもなく。
既にこの頃から人類、一杯一杯のギリギリを歩んでいるわけで、そこに生きる人たちにも瀬戸際の限界の端を歩いているような緊張感が、誰からも伺えるわけです。アデライードにしてもシリルにしてもあの孤児だったエマにしてすらも。
そんな中であのヴィレムである。この人だけ、この子だけ、ヴィレムだけはなんかこう、違うんですよねえ。いや違うくはないのかもしれないけれど、彼もまたこの簡単に滅びてしまいそうな世界の中で他の人達と同じようにギリギリを抱えながら生きているのだろうけれど、そのギリギリの意味が異なっているというべきか、あまりにもヴィレムはヴィレムでありすぎるというべきか。いつの時代、どんな世界でも、ヴィレムはヴィレムなんだよなあ。
そして、そんなヴィレムの凡人であるが故に凡人の極地へと至ってしまった彼の在り方は、その凡庸すぎる考え方の行き果てた先は、リーリァの諦めと絶望に対してあまりにもマッチングしすぎているんですよね。彼女が取りこぼしていくものを、どうしても掴めず拾えずどれだけ頑張ってもどうしようもできなかったものを、全部回収して拾い上げてすくい上げていくスタイル。丁寧に全部全部賄っていってくれるスタイル。
もうヴィレムがヴィレムすぎて、泣きそうになる。そんなヴィレムすぎるヴィレムを目の当たりにするリーリァの中から溢れてきて抑えきれず必死に蓋をしようとして抑え込みながらも、その隙間からこぼれ落ちてしまうキラキラした想いに、やっぱり泣きそうになってしまう。
ヴィレムに向けられるリーリァの笑み、彼女が笑う、笑えるというその意味に、その価値に胸打たれるのだ。
聖剣セニオリスの持ち主たちは、そんな風に笑っていく。そんな風に笑うものたちだからこそ、セニオリスは力を貸してくれるのだと、そんな者たちために生まれた剣なのだと、セニオリス誕生秘話も語っている。幕間に挟まれる初代勇者とそんな彼の人生に寄り添った精霊の物語、聖剣セニオリスがどのようにして誕生したのかを語る挿話がまた……クるんですよねえ。胸の奥からこみ上げてくるものがある。セニオリスが呪われた剣なんかじゃない、幾つもの願いが織り込まれ結実された優しい剣だというのが伝わってくる。

他にも、ヴィレムがどうしてセニオリスの調整が出来たのか、とか。セニオリスがどうして幾つもの護符(タリスマン)を繋いで剣として形成されているなんて変な構造をしているのか、など本編を補完する内容も幾つもあって、その意味でも読み応えある作品でした。
そして極位古聖剣モウルネンの継承条件なんか……あれずるいよね。六巻のラストにティアットがモウルネンを継承したシーンの重みがさらに変わってきてしまう。
なんかもう、色々と堪能させていただきましたよ、うん…………ヴィレムに似た人形ゲットして本能のままに抱き枕にしまくってるリーリァ、可愛かったですうん。目撃者は殺されそうですけどw

シリーズ感想

友人キャラは大変ですか? 7 ★★★☆   



【友人キャラは大変ですか? 7】 伊達 康/紅緒  ガガガ文庫

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連絡の途絶えたシズマを追って、異界に突入する火乃森龍牙と仲間たち。もちろん友人キャラの俺、小林一郎も一緒だ。なんてったって、シズマは俺の息子(育ての意味での)。普通に心配なのだ。異界の意外な姿に驚いたのも束の間、俺たちはキュウキ陣営の襲撃を受ける。ええい、ここが正念場だ!第三部以降ややこしくなっちまったが、元凶のキュウキをぶっとばせば龍牙の異能バトルストーリーはめでたく完結、俺の本来の居場所(日常パート)も取り戻せるって寸法よ!―大人気名助演ラブコメ、佳境を迎える第7弾!
シズマがやっぱりイイ子すぎる! それ以上に残念なところがなく全般的に優秀な面しかないところなんぞ、彼こそが御輿として掲げるべき主人公なんじゃないかと思ってしまうんだが、どうよ小林くん。友人キャラとしてストーリープランナーとしては、息子が主人公というのは自分のポディション的にも難しいのか?
結局、今回小林くんは友人キャラではなく主人公キャラになってしまおうとする自分の立ち位置、キュウキ側からの後押しを避けるために逃げ回っていたら、友人キャラとしての本分を果たすべき「日常パート」から自分から遠ざかってしまった、という致命的な判断ミスを招いてしまうんですよね。自分でも嘆いていましたが、なにやってんだほんとに!!
異界の方に引きこもってしまった小林くんをそっちのけにして、日本の方ではリューガたち主人公組と三姫たちが様々な日常パートのシチュエーションによって仲良くなったり新たな関係を築いたり、とどんどん進展していってしまうのである。ちょっと会わないうちに劇的に変わってる人間関係! 知らないうちになんか親友同士になってる敵同士だったあの子たち。いつの間にかバンドが結成され解散の危機に陥っているという勝手に進んでるエピソード。
小林くんが異界にいるせいで、幾つも堪能できたはずのエピソードが全然見られなかったんですけど! 読者であるこっちまで見れなかったんですけど!!
いつのまにか魅怨とリューガがお互いを愛称で呼び合う親友ポディションに収まっていたのを目の当たりにした時はひっくり返りましたがな。いやそれ、本来なら一巻分のメインとして描かれるような重要パートじゃないの? なんで知らないうちに終了完結してるの!?
それもこれも、全部小林くんのせいである。おのれっ。
ただ、彼の暴挙ともいうべき引きこもりは、確かにキュウキ側の思惑をも外していたようで状況は一気に総力戦に。いや、でも小林くんらが異界に引きこもってまで守っていた場所は実はまったく意味なかったんですけどね! ただ、本当に意味ないところに引きこもられたことが、小林くんとはまた違うストーリープランナーを自認するキュウキとしては、予定と違ってしまったのか。相手側からしても、あれだけ物語の進行的に無駄なことされると、どうしようもないもんなあ。
ともあれ、将軍ポディションの使徒たちも総出演で、総力戦に。でも、将軍クラスってろくにマトモなの居なかったよね。それをいうと、四凶たる魔神たちも全員ちゃんとしたマトモなやつが一人もいなかったわけですが。キュウキだけなんとか敵として黒幕っぽい動きをしてくれましたけれど、逆にちょっとマトモぽかった分、テッたんことトウテツ、コントンのおっさん、トッコことトウコツの三人のあまりもあんまりな色物キャラに比べてどうしてもインパクトが足りなかったのも確かで。
てか味方陣営が人数過多でラスト供給過剰になってしまったのは笑ってしまった。それでも、ラストはようやくヒーロー物の締めらしいリューガの必殺技での決着で、いやこういうちゃんとした終わり方って初めてだったんじゃw

ただ、キュウキ編も結局新章開始の前段階だったわけで。これはタイトルコールを変更しての第二シーズン開始ですよね? あのキャラの突然のポディションチェンジについては、今までの立ち位置の不可解なまでの中途半端さというか蚊帳の外なところからして、なにか絶対にあると感じていただけに、むしろようやくか、という待ってました感が。いやまあ、いまさらヒロイン枠になるにも色物キャラすぎるのですが。
やはり不動のメインヒロイン、小林家のお嫁さんは魅怨が譲らんかったよなあw

シリーズ感想

機甲狩竜のファンタジア 3 ★★★   



【機甲狩竜のファンタジア 3】 内田 弘樹 /比村 奇石  富士見ファンタジア文庫

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『雲海の塔』の激闘を経て、より強固な絆を得た5号戦車パンターの乗員たち。それと同時に、女騎士・シェルツェをはじめとする少女たちは、トウヤへの好意を自覚しはじめていた。そんな彼女たちの前に、シェルツェのライバル(自称)のアンリが、新戦車『ケーニヒス・ティーガー』と共に立ちはだかる。その一方で、モンスターの大軍が王都に向けて進攻中との情報も入ってきて―。絆と戦術で戦車を駆る少女たちの機甲幻想譚、決戦の時は今!

みんな大好き「ケーニヒスティーガー」の登場である。超重装甲な鉄壁の防御力に一方的に敵戦車の装甲を貫通する火力という無敵戦車の名前を恣にした重戦車。昨今ではアニメ「ガールズ&パンツァー」での活躍も目新しいでしょう。黒森峰女学園の主力戦車として縦横無尽の働きを見せた名戦車。まああんなに動けるわけないんですけどね。
そう、かの戦車の最大の弱点は足回りの惰弱さとエンジンのパワー不足による鈍足。本作でもその点を特に強調して描かれることになってしまったわけで。
いやはや、モンスター相手の四つに組んでの格闘戦を要求されるこの世界で、動くと死ぬ! な戦車で戦え、というのかなり悲惨なんですよね。アンリもよりにもよってなんでこの戦車を、とイイたくなるところですけれど、頑丈さと火力はほんと凄まじく、動かなかったら超強い!というのは間違いなく、ティーガーが防御戦において幾度も連合軍の攻勢を跳ね返したのは間違いない話なんですよねえ。
ただ本作ではちょっとそのへんのティーガーの長所よりも、短所の方にスポットを当ててしまったが故に肝心のティーガーの活躍という観点ではあんまり見せ場なかった気がするんですよね。確かに、装甲厚くてモンスターの突撃にもびくともしない、というのは長所かもしれませんけれど、なんかこうその描かれ方はティーガーに花を持たせるという意味ではなんか違うなー、という感覚でもあったんですよねえ。街道の怪物じゃありませんけれど、ティーガーの華というのはやはりその防御力で敵を寄せ付けず、その圧倒的火力で一方的に敵を薙ぎ払うというものであり、もしくは殿を一両で受け持ち敵の追撃を跳ね返して悠々と大した傷も追わずに戻ってくる、みたいな戦い方を想像してしまうんですよね。
いわゆるパーティー戦闘における前衛タンク役というのは間違っていないのですが、今回の戦い方はなんというか、イギリスのマチルダにでも任せなよ、とイイたくなってしまった泥臭さで、いや足回りの苦労とかも含めてリアリティ重視なんでしょうけれど、パンターも含めて折角戦車という兵器を持ち出してきているにも関わらず、その戦車の魅せ方といてちとエンターテイメント性が物足りなかったかなあ、と思うところなんですよね。戦車ならではの派手なアクションが食い足りなかった感じで。

パーティー内の人間関係もついにトウヤの幼なじみで相棒であったヨシノにスポットがあたったのですが、ヨシノがトウヤに感じていた引け目というのが過去回想も特になく、シェルツェの予想からどうやら事実らしいというところに引きずり出されて、ちょっと唐突感もあったんですよね。せめて、トウヤが片方の目を奪われた時の様子を臨場感たっぷりに描写してくれてその時のヨシノが抱いた情念を描いてくれていたら、もっと感じ入るものもあったのかもしれませんけれど。ちとこの過程だと他人事感があるんだよなあ。肝心のトウヤからしてこのときの記憶がないから、何の話やらという感じもありましたし。
そう、そもそも肝心のトウヤがわりとそっちのけにされたまま、女性陣の間で結論が出てしまったのも主人公置いてけぼりで良いのか、というところもありましたしねえ。ヨシノとシュルツェ以外の二人に関しては、おまけでくっついてきたような無理やりなところもありましたし。
この三巻でしめないといけなくなった、という状況からまとめなくてはいけなくなったというのもあるのでしょうけれど。
モンスターとの共生が必要になる、という世界観の問題についても殴って力を示して話し合い、というのは正しいルーティーンなのかもしれませんけれど、それに説得力をもたせるための蓄積がやはりこの短い期間では足りなかったかなあ。
ともあれ、ここでのノウハウが次のシリーズ【ミリオタJK妹! 】にも活かされたとも思えるので、戦車を登場させるアイデアも含めて、悪くはないシリーズだったと思うのですが、やはり物足りない部分は多々あったのかなあ、と思うところです。

シリーズ感想

なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 4.神罰の獣 ★★★☆   



【なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 4.神罰の獣】 細音 啓/neco  MF文庫J

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英雄シドの剣と武技を継承し「真の世界を取り戻す」決意をした少年カイ。聖霊族の英雄・六元鏡光との共闘で謎の怪物・切除器官を撃破。こうして世界輪廻を招いた元凶は、最後の四英雄・幻獣族のラースイーエに絞られた。一方で、順調すぎる世界の解放に戸惑いを覚えながらも、ジャンヌは幻獣族の支配するシュルツ連邦への進出を決意する。切除器官を従えて暗躍を続けるラースイーエ、存在が明かされた二人の“シド”―「この世界の秘密を知る者たち」とカイたちが邂逅を果たすとき、五種族大戦の影に潜んでいた「真の支配者」が目を覚ます―

バルムンクさん、度胸もあり柔軟性もあり人の話も聞き威厳があり、とほぼほぼパーフェクトリーダーなんだけれど、その分完璧すぎて面白みのない人だなあ、とも思ってたんですが、小さくなった鏡光のお世話係になぜかなってしまったおかげか、フリーダムな鏡光に振り回され突っかかっていなされてと空回りしまくる姿を見せてくれて、なんか好きになってしまいましたよ、この人。なんだろう、この相性の良すぎるコンビは。本来なら長年生存をかけて争った相手同士にも関わらず、漫才コンビのようになっちゃってまあ。バルムンクも真面目すぎて鏡光の自由さについていけてないんだろうけど、その生真面目さは良いツッコミキャラの資質ですよ、うん。
さて、ラースイーエの野望というべきか、他の種族の領域にまで手を出し世界輪廻を招いた元凶として暗躍しているラースイーエに対抗するために、聖霊族とも休戦がなり落ち着いて振り返ってみると幻獣族以外とはある程度休戦状態が成立している状態になったんですよね。悪魔族も今のところはハインマリルを通じて交戦状態からは遠ざかってたし。
とはいえ、切除器官なる異常な敵の出現に意図が読めないラースイーエ、と余計に状況は混迷を深めていたところで、ついにカイもこの世界に元の世界の英雄シドとは違う「シド」が存在していることを知り、その人物を追いかけることになる。
幾つもの世界の謎が明らかになってきたとはいえ、むしろ謎も深まり絡まりますますわからなくなってきた、とも言えるんですよね。英雄シドが正史においてなにをやらかしたのか。その結果とこの世界輪廻後の世界とはどう繋がっているのか。今回、切除器官と融合したラースイーエが新たな世界の改変を行いかけたことからも、世界の在り方が正史とこの世界輪廻後の世界の二つだけではなく、ラースイーエが持ち得た力のように何らかの鍵さえ持っていれば幾度でも世界の在りようが変えられる、とわかったのは……いやこれ、余計に足元不安定な感じになりますよね。
ただ、この状況のメインプレイヤーとなるのは種族の英雄であるラースイーエたちではなく、どうやら預言者に認定された「シド」の名を冠する者たちの方であるっぽいんだよなあ。ラースイーエはこの場合イレギュラーなのか、それとも正式な反逆者なのか。今回のサブタイトルは神罰の獣だけれど、神を罰する獣という意味であるらしいし。
ただこの新しい二人のシドたちって、妙にイキっているし自信満々で自分が一番強いし偉い、みたいな態度が逆に底が浅くてショボそうな気配がしてしまうのだけれど、細音さんの作品の場合こういうキャラはそのとおりに強くて偉いケースが多いので、自己評価通りなのかしら。
ともあれ、新たな第六の種族の出現で余計に既存の種族たちの共闘の流れが出てきたか。なんだかんだとハインマリルとも協力することになったし……ってか、悪魔族明らかにバックに例の人がいそうなんですけど、あからさますぎるw

シリーズ感想
 
7月18日
夏へのトンネル、さよならの出口
 八目 迷 (ガガガ文庫)

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先日助けていただいたNPCです ~年上な奴隷エルフの恩返し~
 秀章(ガガガ文庫)

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空飛ぶ卵の右舷砲 3
 喜多川 信 (ガガガ文庫)

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史上最強オークさんの楽しい種付けハーレムづくり
 月夜 涙(ガガガ文庫)

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出会ってひと突きで絶頂除霊!5
 赤城 大空(ガガガ文庫)

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魔王です。女勇者の母親と再婚したので、女勇者が義理の娘になりました。3
 森田季節(ガガガブックス)

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最強職《竜騎士》から初級職《運び屋》になったのに、なぜか勇者達から頼られてます 4
 あまうい白一(ガガガブックス)

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5分間SF
 草上 仁(ハヤカワ文庫JA)

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疾走!千マイル急行 (上)
 小川一水(ハヤカワ文庫JA)

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疾走!千マイル急行 (下)
 小川一水(ハヤカワ文庫JA)

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【天野めぐみはスキだらけ! 16】
 ねこぐち(少年サンデーコミックス)

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【湯神くんには友達がいない 16】
 佐倉準(少年サンデーコミックス)

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7月17日
リビルドワールドI〈下〉 無理無茶無謀
 ナフサ(電撃の新文芸)

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英国幻想蒸気譚 1 ーレヴェナント・フォークロアー
 白雨 蒼(電撃の新文芸)

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マギステルス・バッドトリップ Season 2nd
 鎌池 和馬(電撃の新文芸)

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【渋谷隔絶 東京クロノス】
 小山 恭平(講談社タイガ)

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【透明なきみの後悔を見抜けない】
 望月 拓海(講談社タイガ)

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【ブラッド・ブレイン 2 闇探偵の暗躍】
 小島 正樹(講談社タイガ)

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【ギルドレ 3 滅亡都市】
 朝霧 カフカ(講談社タイガ)

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【化物語 6】
 西尾維新/大暮維人(KCデラックス)

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【化物語 6 特装版】
 西尾維新/大暮維人(講談社キャラクターズA)

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【マコさんは死んでも自立しない 4】
 千田大輔(講談社コミックス)

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7月16日
戦国小町苦労譚 11 黎明、安土時代の幕開け
 夾竹桃(アース・スターノベル)

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転生してから40年。そろそろ、おじさんも恋がしたい。1
 清露 (アース・スターノベル)

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ドラゴンは寂しいと死んじゃいます ~レベッカたんのにいたんは人類最強の傭兵~ 5
 藤原ゴンザレス(アース・スターノベル)

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【急募】捨てられてたドラゴン拾った【飼い方】
 アッサムてー (アース・スターノベル)

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私、能力は平均値でって言ったよね! 11
 FUNA(アース・スターノベル)

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攻略対象たちに気に入られるとかどうでもいいです。私は私らしく、自由にさせていただきます!
 斧名田マニマニ(アース・スターノベル)

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転生したらドラゴンの卵だった~最強以外目指さねぇ~ 10
 猫子(アース・スターノベル)

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傭兵と小説家
 南海 遊(星海社FICTIONS)

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令和元年のゲーム・キッズ
 渡辺 浩弐 (星海社FICTIONS)

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異セカイ迷子の半透明とやさしい死神
 漆原 雪人 (星海社FICTIONS)

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7月15日
【転生幼女はあきらめない 2】
 カヤ(サーガフォレスト)

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【呼び出した召喚獣が強すぎる件】
 しのこ(サーガフォレスト)

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7月14日
百島王国物語 滅びの王と魔術歌使い
 佐藤二葉(星海社FICTIONS)

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7月13日
戦国昼寝姫、いざ参らぬ
 尼野 ゆたか(富士見L文庫)

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わたしの幸せな結婚 2
 顎木 あくみ(富士見L文庫)

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鎌倉お寺ごはん あじさい亭の典座さん
 遠藤 遼(富士見L文庫)

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翠玉姫演義 三 ‐泥に咲く花‐
 柊平ハルモ(富士見L文庫)

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旺華国後宮の薬師
 甲斐田 紫乃(富士見L文庫)

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民俗学研究室の愁いある調査 その男、怪異喰らいにつき
 神尾あるみ(富士見L文庫)

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7月12日
処刑少女の生きる道(バージンロード) ―そして、彼女は甦る―
 佐藤 真登(GA文庫)

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア 12
 大森藤ノ(GA文庫)

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友達の妹が俺にだけウザい 2
 三河ごーすと(GA文庫)

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その劣等騎士、レベル999 2
 白石新(GA文庫)

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【配信中】女神チャンネル! え、これ売名ですの! ?
 徳山銀次郎(GA文庫)

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小泉花音は自重しない 美少女助手の甘デレ事情と現代異能事件録
 高町 京(GA文庫)

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帝国の勇者 世界より少女を守りたい、と“まがいもの"は叫んだ
 有澤 有(GA文庫)

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たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語 7
 サトウとシオ(GA文庫)

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6歳の賢者は日陰の道を歩みたい
 斧名田 マニマニ(GAノベル)

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【異世界賢者の転生無双 2 〜ゲームの知識で異世界最強〜】
 進行諸島(GAノベル)

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【ピーター・グリルと賢者の時間 4】
 檜山 大輔(アクションコミックス)

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【ちはやふる 42】
 末次由紀(BE LOVE KC)

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【無能なナナ 5】
 るーすぼーい/古屋 庵(ガンガンコミックス)

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【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア 14】
 大森藤ノ/矢樹貴(ガンガンコミックスJOKER)

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7月11日
【Fate/Grand Order アンソロジーコミック STAR RELIGHT 1】
 アンソロジー(星海社COMICS)

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【京都寺町三条のホームズ: 祗園探偵の事件手帖 12】
 望月麻衣(双葉文庫)

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【道後温泉 湯築屋 3.今宵、神様のお宿は月が綺麗ですね】
 田井ノエル(双葉文庫)

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【さくらい動物病院の不思議な獣医さん 3】
 竹村優希(双葉文庫)

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【後宮の花は偽りを散らす】
 天城智尋(双葉文庫)

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【召喚軍師のデスゲーム 3 〜異世界で、ヒロイン王女を無視して女騎士にキスした俺は!〜】
 雪華慧太(アルファライト文庫)

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【異世界で怠惰な田舎ライフ。1】
 太陽クレハ(アルファライト文庫)

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【この世界の平均寿命を頑張って伸ばします。2】
 まさちち(アルファライト文庫)

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7月10日
ワールドエンドの探索指南
 夏海公司(電撃文庫)

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異世界帰りの俺(チートスキル保持)、ジャンル違いな超常バトルに巻き込まれたけれどワンパンで片付けて無事青春をおくりたい。
 真代屋秀晃(電撃文庫)

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淫らで緋色なノロイの女王
 岩田洋季(電撃文庫)

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破滅の義眼と終末を望む乙女 〈方舟〉争奪戦
 秋月陽澄(電撃文庫)

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秋山野要は愛されている。
 石崎とも(電撃文庫)

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つるぎのかなた 2
 渋谷瑞也(電撃文庫)

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湖底ゆらめく最果て図書館 光の勇者と涙する姫君
 冬月いろり(電撃文庫)

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新約 とある魔術の禁書目録 22.リバース
 鎌池和馬(電撃文庫)

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キノの旅XXII the Beautiful World
 時雨沢恵一(電撃文庫)

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錆喰いビスコ 4.業花の帝冠、花束の剣
 瘤久保慎司(電撃文庫)

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数字で救う! 弱小国家 4.平和でいられる確率を求めよ。ただし大戦争は必須であるものとする。
 長田信織(電撃文庫)

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そして異端の創換術師 現代魔術師、千年前に転移させられたので新たな歴史を創る
 えいちだ(電撃文庫)

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【俺にはもうNとファンタジーの定義が見えない】 鎌池和馬(電撃文庫) B☆W

私はおとなしく消え去ることにします 2
 きりえ(カドカワBOOKS)

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大公妃候補だけど、堅実に行こうと思います 2
 瀬尾優梨(カドカワBOOKS)

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魔石グルメ 3 魔物の力を食べたオレは最強!
 結城涼(カドカワBOOKS)

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世界最強の後衛 ~迷宮国の新人探索者~ 5
 とーわ(カドカワBOOKS)

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外れスキル「影が薄い」を持つギルド職員が、実は伝説の暗殺者 2
 ケンノジ (カドカワBOOKS)

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役立たずスキルに人生を注ぎ込み25年、今さら最強の冒険譚 2.青銅と赤鉄の章
 しゅうきち(カドカワBOOKS)

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最強の鑑定士って誰のこと? 7 ~満腹ごはんで異世界生活~
 港瀬 つかさ(カドカワBOOKS)

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蜘蛛ですが、なにか? 11
 馬場 翁(カドカワBOOKS)

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目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい
 リュート(カドカワBOOKS)

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追放された勇者の盾は、隠者の犬になりました。
 家具付(TOブックス)

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特級ギルドへようこそ! 〜看板娘の愛されエルフはみんなの心を和ませる〜
 阿井りいあ(TOブックス)

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継続は魔力なり 3~無能魔法が便利魔法に進化を遂げました~
 リッキー(TOブックス)

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眠れる勇者と夢見る大賢者の協奏曲2
 夜赭翼アルタ(TOブックス)

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勇者によって追放された元国王、おっさんになってから新たなSSSランク勇者に指名され、玉座に舞い戻る
 いらないひと(TOブックス)

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おかしな転生XII~学生たちには飴と鞭~
 古流望(TOブックス)

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7月7日
コボルドキング 2 騎士団長、辺境で妖精犬の王になる
 Syousa.(レジェンドノベルス)

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白の魔王と黒の英雄
 ずくなしひまたろう(レジェンドノベルス)

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最強船長と最高に愉快な仲間たち 2
 宮澤花(レジェンドノベルス)

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迷宮の王 2.勇者誕生
 支援BIS(レジェンドノベルス)

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7月5日
【ぐらんぶる 13】
 井上堅二/吉岡公威(アフタヌーンKC)

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【てんぷる 1】
 吉岡公威(アフタヌーンKC)

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【ウチの使い魔がすみません 6】
 櫓刃鉄火(アフタヌーンKC)

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【サタノファニ 10】
 山田恵庸(ヤンマガKCスペシャル)

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【アトム ザ・ビギニング 10】
 手塚治虫/ゆうきまさみ(ヒーローズコミックス)

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THE KING OF FANTASY 八神庵の異世界無双 月を見るたび思い出せ!
 天河信彦(ドラゴンノベルス)

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極振り拒否して手探りスタート! 特化しないヒーラー、仲間と別れて旅に出る2
 刻一(ドラゴンノベルス)

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宵の国戦記 2.暴蝕の森
 長月 東葭(ドラゴンノベルス)

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【魔王軍四天王の面汚しと呼ばれた俺、今は女勇者のお兄ちゃん】
猿渡かざみ(BKブックス)

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【転生した受付嬢のギルド日誌】
 Seica(BKブックス)

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7月4日
【それでも歩は寄せてくる 1】
 山本 崇一朗 (KCデラックス)

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【ワンパンマン 20】
 村田 雄介/ONE(ジャンプコミックス)

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【鬼滅の刃 16】
 吾峠 呼世晴(ジャンプコミックス)

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【ONE PIECE 93】
 尾田 栄一郎(ジャンプコミックス)

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【アクタージュ act-age7】
マツキタツヤ/宇佐崎しろ(ジャンプコミックス)

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【Dr.STONE 11】
 Boichi/稲垣 理一郎(ジャンプコミックス)

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【神緒ゆいは髪を結い 1】
 椎橋寛(ジャンプコミックス)

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【双星の陰陽師 19】
 助野 嘉昭(ジャンプコミックス)

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【ド級編隊エグゼロス 7】
 きただ りょうま(ジャンプコミックス)

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【ド級編隊エグゼロス 7 特盛版】
 きただ りょうま(ジャンプコミックス)

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【魔都精兵のスレイブ 2】
 竹村 洋平/タカヒロ(ジャンプコミックス)

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【からかい上手の高木さん 11】
 山本 崇一朗(ゲッサン少年サンデーコミックス)

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【からかい上手の(元)高木さん 6】
 稲葉 光史/山本 崇一朗(ゲッサン少年サンデーコミックス)

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【くノ一ツバキの胸の内 3】
 山本 崇一朗(ゲッサン少年サンデーコミックス)

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【千年探偵ロマネスク 大正怪奇事件帖】
 囲 恭之介(宝島社文庫)

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7月3日
【身売りっ娘 俺がまとめて面倒見ますっ!】
 エール(MAGNET MACROLINK)

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7月1日
上流学園の暗躍執事 お嬢様を邪魔するやつは影から倒してカースト制覇
 桜目禅斗(角川スニーカー文庫)

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異世界転生アンチテーゼ 転生魔王はチート転生者をチートで殺します
 小路 燦(角川スニーカー文庫)

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理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい
 長田信織(角川スニーカー文庫)

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スーパーカブ 5
 トネ・コーケン(角川スニーカー文庫)

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子守り男子の日向くんは帰宅が早い。2
 双葉三葉(角川スニーカー文庫)

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回復術士のやり直し 6 〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜
 月夜 涙(角川スニーカー文庫)

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世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する 2
 月夜 涙(角川スニーカー文庫)

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フリーライフ 〜異世界何でも屋奮闘記〜 7
 気がつけば毛玉(角川スニーカー文庫)

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八大種族の最弱血統者 〜規格外の少年は全種族最強を目指すようです〜
 藤木わしろ(HJ文庫)

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剣と魔法とセーラー服 〜ときどき女神にアイアンクロー〜
 三条ツバメ(HJ文庫)

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魔王を倒した俺に待っていたのは、世話好きなヨメとのイチャイチャ錬金生活だった。 4
 かじいたかし(HJ文庫)

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嫌われ魔王が没落令嬢と恋に落ちて何が悪い! 3
 猫又ぬこ(HJ文庫)

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六畳間の侵略者!? 32
 健速(HJ文庫)

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悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 5
 永瀬 さらさ(角川ビーンズ文庫)

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【はやめブラストギア 6】
 竹山 祐右(YKコミックス)

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6月29日
恋愛カルテット リトルプリンセスの恋愛相談
 箕崎 准(ファミ通文庫)

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賢者の孫 10.不撓不屈の魔王さま
 吉岡 剛(ファミ通文庫)

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誰が為のアルケミスト 砂の彼方の刹那
 はせがわみやび(ファミ通文庫)

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ファントムオブキル 時と絆の紡ぐ針
 櫂末高彰(ファミ通文庫)

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お姉さん先生は男子高生に餌づけしたい。
 朱月十話(ファミ通文庫)

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【じんるいのみなさまへ −わたしたちの場所−】
 伊西殻(エンターブレイン)

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【ちびっこ賢者、Lv.1から異世界でがんばります!3】
 彩戸ゆめ(エンターブレイン)

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【聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~ 6】
 ブロッコリーライオン(GCノベルズ)

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【ご主人様とゆく異世界サバイバル!2】
 リュート(GCノベルズ)

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【出遅れテイマーのその日暮らし 3】
 棚架ユウ(GCノベルズ)

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【冒険者をクビになったので、錬金術師として出直します! ~辺境開拓? よし、俺に任せとけ!2】
 佐々木さざめき(Mノベルス)

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【パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき 2】
 影茸(Mノベルス)

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【村人転生 最強のスローライフ 10】
 タカハシあん(Mノベルス)

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6月28日
 【未完結ラブコメと運命的な運命論
 ゆうび なぎ(講談社ラノベ文庫)

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お隣さんな教え子と甘い○○
 望月唯一(講談社ラノベ文庫)

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2年B組は反逆しました
 天宮 暁(講談社ラノベ文庫)

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幼なじみは負けフラグって本当ですか? 2
 猫又ぬこ(講談社ラノベ文庫)

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勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う 2
 深山 鈴(Kラノベブックス)

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よくわからないけれど異世界に転生していたようです 2
 あし(Kラノベブックス)

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二周目チートの転生魔導士 〜最強が1000年後に転生したら、人生余裕すぎました〜
 鬱沢色素(Kラノベブックス)

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異世界チート魔術師 10
 内田 健(ヒーロー文庫)

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その最強、神の依頼で異世界へ 4
 速峰 淳(ヒーロー文庫)

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いずれ最強へと至る道 2
 藍澤 建(ヒーロー文庫)

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ネクロマンサー少女 1
 天乃 聖樹(ヒーロー文庫)

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神様は少々私に手厳しい 6
 守野 伊音(ヒーロー文庫)

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傭兵団の料理番 7
 川井 昂(ヒーロー文庫)

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最強騎士団長の世直し旅 1
 佐竹 アキノリ(ヒーロー文庫)

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無属性魔法の救世主(メサイア)6
 武藤 健太(ヒーロー文庫)

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【神スキル【呼吸】するだけでレベルアップする僕は、神々のダンジョンへ挑む。4】
 妹尾尻尾 (モンスター文庫)

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【アラフォー社畜のゴーレムマスター 6】
 高見梁川(モンスター文庫)

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【髪結師は竜の番になりました(やっぱり間違いだったようです)】
 三国 司(PASH!ブックス)

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【神統記(テオゴニア) 3】
 谷舞 司 (PASH!ブックス)

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【気ままに東京サバイブ。もしも日本が魔物だらけで、レベルアップとハクスラ要素があって、サバイバル生活まで楽しめたら。】
 まきしま 鈴木(PASH!ブックス)

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チート薬師のスローライフ 〜異世界に作ろうドラッグストア〜 3
 ケンノジ(ブレイブ文庫)

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【ギャルごはん 7】
 太陽まりい (ヤングアニマルコミックス)

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【無人島に何か一つ持ってくとしたら何持ってく?って話 1】
 大塚志郎(バンブーコミックス)

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【楽園 Le Paradis 第30号】 (白泉社)

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6月27日
【NEW GAME!9】
 得能正太郎 (まんがタイムKRコミックス)

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【ニジとクロ 1】
 武梨えり(REXコミックス)

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【インフィニット・デンドログラム 5】
 今井神/海道左近(HJコミックス)

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【最強の黒騎士、戦闘メイドに転職しました 3】
 百門一新(幻冬舎コミックス)

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6月26日
【キノの旅 the Beautiful World 4】
 郷/時雨沢恵一(電撃コミックスNEXT)

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【航宙軍士官、冒険者になる 1】
 たくま朋正/伊藤暖彦(電撃コミックスNEXT)

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6月25日
【Fate/Grand Order コミックアンソロジー THE NEXT 6】
 アンソロジー(DNAメディアコミックス)

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【ゴブリンスレイヤー:ブランニュー・デイ 2】
 蝸牛 くも/池野 雅博(ビッグガンガンコミックス)

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【ゴブリンスレイヤー 7】
 蝸牛くも/黒瀬 浩介(ビッグガンガンコミックス)

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【ゴブリンスレイヤー外伝:イヤーワン 4】
 蝸牛 くも/栄田 健人 (ビッグガンガンコミックス)

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【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 -妄言録(モノローグ) 14】
 渡 航,/佳月 玲茅(ビッグガンガンコミックス)

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【兄の嫁と暮らしています。6】
 くずしろ(ヤングガンガンコミックス)

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【ユーベルブラット 23】
 塩野 干支郎次(ヤングガンガンコミックス)

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【異世界食堂 4】
  犬塚 惇平/九月 タカアキ (ヤングガンガンコミックス)

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【武装少女マキャヴェリズム 9】
 黒神遊夜/神崎かるな(カドカワコミックスA)

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【悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 2】
 柚アンコ/永瀬さらさ(カドカワコミックスA)

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【狐のお嫁ちゃん 4】
 Batta(カドカワコミックスA)

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【Fate/Grand Order コミックアラカルト PLUS!3】
 アンソロジー(カドカワコミックスA)

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【フレームアームズ・ガール カナガタ・デイズ】
 常石ツネオ(カドカワコミックスA)

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【それゆけ! 異世界チート魔術師 2】
 川村 拓(カドカワコミックスA)

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【ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり15】
 竿尾悟/柳内たくみ(アルファポリスCOMICS)

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Re:ゼロから始める異世界生活 20
 長月達平(MF文庫J)

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「キミ、どこ住み?え、俺は空中要塞住みだけど」
 川岸殴魚(MF文庫J)

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自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ? 6.5
 三河ごーすと(MF文庫J)

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大国チートなら異世界征服も楽勝ですよ? 7.真の皇帝となり美少女嫁と全世界を救います。
 櫂末高彰(MF文庫J)

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僕のカノジョ先生 4
 鏡遊(MF文庫J)

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黒凪のダンジョンマスター 2.不適合スキルで海賊ライフ
 迷井豆腐(MF文庫J)

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緋弾のアリア XXXI 静かなる鬼
 赤松中学(MF文庫J)

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灰と幻想のグリムガル level.14++
 十文字 青(オーバーラップ文庫)

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現実主義勇者の王国再建記 X
 どぜう丸(オーバーラップ文庫)

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異世界召喚された俺がHできない理由 Answer.2 HPチートで無双したから
 大城功太(オーバーラップ文庫)

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庶民勇者は廃棄されました 1
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女大好き、クズ王子 〜転生魔王のハーレム英雄譚〜 1
 葉月(オーバーラップ文庫)

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ありふれた職業で世界最強 10
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異世界でスローライフを(願望)4
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追放者食堂へようこそ! 1 最強パーティーを追放された料理人(Lv.99)は、田舎で念願の冒険者食堂を開きます!
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学園騎士のレベルアップ! レベル1,000超えの転生者、落ちこぼれクラスに入学。そして、
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地下室ダンジョン 〜貧乏兄妹は娯楽を求めて最強へ〜
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ソロ神官のVRMMO冒険記 4 〜どこから見ても狂戦士です本当にありがとうございました〜
 原初(ダッシュエックス文庫)

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私、聖女様じゃありませんよ!? 〜レベル上限100の異世界に、9999レベルの私が召喚された結果〜
 月島秀一(ダッシュエックス文庫)

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盾の勇者の成り上がり 22
 アネコユサギ(MFブックス)

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錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。3
 夏月涼(MFブックス)

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剣と弓とちょこっと魔法の転生戦記  2 〜凡人貴族、好敵手との邂逅〜
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見習い聖女の憂鬱
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盾の勇者の成り上がりクラスアップ 公式設定資料集
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マネートラップ 偽りの王子と非道なる一族
 木崎ちあき(メディアワークス文庫)

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わけありシェアハウス
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逢う日、花咲く。
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オーダーは探偵に 失われた絆にひとしずくの謎解きを
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シャバの「普通」は難しい 04
 中村 颯希(エンターブレイン)

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6月24日
【ロード・エルメロイII世の事件簿 4】
 東冬/三田誠(カドカワコミックスA)

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【終末のノスフェラトゥ 3】
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6月22日
【うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 5】
 ほた。/CHIROLU(MFC)

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【剣鬼恋歌 Re:ゼロから始める異世界生活†真銘譚 1】
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【賭博師は祈らない 3】
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【Re:ゼロから始める異世界生活 第三章 Truth of Zero 10】
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【ようこそ実力至上主義の教室へ 8】
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新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬ ほど鍛えられて無敵になる。2
 岸馬きらく(HJ NOVELS)

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シロクマ転生 7 ―森の守護神になったぞ伝説―
 三島千廣(HJ NOVELS)

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異世界はスマートフォンとともに。17
 冬原パトラ(HJ NOVELS)

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