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シコルスキー

カンピオーネEX! 軍神ふたたび ★★★★   



【カンピオーネEX! 軍神ふたたび】 丈月 城/シコルスキー  ダッシュエックス文庫

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Kindle BOOK☆WALKER

六人のカンピオーネが消息を絶って、五年後。行方不明のアイーシャ夫人が『空間歪曲』なる傍迷惑な超常現象を起こし、軍神ウルスラグナも甦る。護堂と仲間たちはウルスラグナとその主ミスラが拠点とする『無限時間の神殿』に乗り込むが、アイーシャ、ミスラと時間神ズルワーンの裁きで『カンピオーネになる前の一六歳』に巻き戻される。そこは『倒せる神のいないパラレル地球の18世紀』だった。個人の力では埒が明かない護堂達は、魔術結社カンピオーネスを創設し、護堂は『総帥チェーザレ・ブランデッリ』と名乗る。そのころ、世界中を破壊しまくる神獣軍団が誕生する。アイーシャとの関係はあるのか。そして、世界を破壊する神獣に対し、護堂は意外な存在と共闘をすることに。『カンピオーネ!』と「神域のカンピオーネス」を繋ぐ、神話ファンタジーの幕が開く。

護堂さん、完全にイタリア男になってるーー!?
女性への接し方に高校生の頃の初々しさが全く見られなくて、ほぼ別人。これが大人になるということか。
元々、そのフットワークの軽さは日本人離れしていた護堂さんですけど、大学生になって完全に根無し草の風来坊になってるんですよね。所属しているイタリアの大学には殆ど居着かず、世界中を放浪しているのですから。
帰るべき家を持たず、必要とせず、勝手気ままに自由に世界中のどこでも、場合によっては世界の外にまで足を伸ばして、自分のいる場所が自分の居場所という生き様は、ライトノベルの主人公としても破格の在り方なんですよねえ。
多くのライトノベルの主人公って、自分のホームや居場所となる場所や関係というものを強く意識して求めているケースが少なくないと思うんですよね。そんな中で護堂さんほど自己の確立と落ち着くことに縛られない自由の気風を保っている主人公というのはやっぱり珍しいと思うんですよね。まあ丈月さんの手がける作品の主人公のフォーマルとも言えるのかもしれませんけれど、こういう生き方は憧れるものがあります。
それに、この物語のヒロインたちはじっと待っていることなんてせず、彼の自由な旅路に同じくフットワーク軽くついてくることを厭わない女性ばかりですからね。それに、彼に引っ付いてくるばかりではなく、各人それぞれ護堂さん抜きで自由に世界を飛び回ってもいるだけに、重石や錨になるような女性たちではないんですよねえ。だからこその、ヒロインなのでしょう。
幼馴染の明日香は、その意味では落ち着くところに落ち着いたというべきなのでしょうか。いやまあ、大学生で年上の男性相手にさっさとくっついちゃうところなんぞ、凡百よりよっぽどアグレッシブで闊達だと思うのですけど。

魔王内戦でアイーシャ夫人の暴走によって次元の狭間へと吹き飛ばされてこの世界から消えてしまった魔王たち。その殆どが数年経たずサラッと自力で戻ってきちゃってるあたり、この連中の無茶苦茶さが伺いしれます。いや、そこは普通絶望するところですから。ケース如何ではラスボス封印の手法ですよ、異次元への追放とかって。帰ってこなかったアイーシャ夫人とヴォバン公爵も、前者はそもそもフラフラと旅に出たらいずこともしれず果てしなく行き着いてしまう人だし、ヴォバン公の方はあの戦いで滅びたはずなのに、しれっと復活してパラレルワールドの方で遊び回ってるし。
どう考えても、ある意味真面目な神々よりもふざけた生態してるんだよなあ。

ともあれ、異世界というかパラレルワールドの方へと飛ばされてしまったアイーシャ夫人。当たり前のようにそのままあっちこっちの世界を渡り歩き、その痕跡がまた厄災を呼び起こすという歩く大迷惑っぷり。カンピオーネスでの「神話世界」との連結ってもろに夫人が原因だったんかい!!
【カンピオーネス】とこの【カンピオーネ】の物語のミッシングリンクを描くのが、この巻の主題ともなっているのですが、いわば本編の完結よりもこの巻こそが【カンピオーネ!】の正式な完結編とも言うべき物語になっているのです。
というのも、そもそものはじまりである草薙護堂がカンピオーネになったウルスラグナとの邂逅と対決。護堂の最大の宿敵であり、そして最も親しき友であるウルスラグナとの決着こそが物語を〆る上で相応しいものだと思ってたんですよね。
本編最終巻は、カンピオーネという存在の敵である最後の王との決着という意味では万事やり通し、ラーマともある意味最初のウルスラグナとの戦いで果たせなかった結末を迎えられたのですが、ウルスラグナ当人とは結局相まみえることが出来なかった、とも言えました。
それを、この巻では十全やれたんですよね。宿敵としてのウルスラグナとの決着、親友としてのウルスラグナとしての決着の両方を。ウルスラグナが言うところの、逆縁と順縁ですか。
特にまつろわぬ神としてのウルスラグナではなく、ただ護堂と意気投合し心からの友誼を結んだ一人の男ウルスラグナとしての、あの神殺し誕生の回では果たせなかった結末をここで手繰り寄せることが出来た、というのはカンピオーネ!という作品での僅かな心残りを全部晴らしてくれたような感無量だったんですよね。最大のピンチで、もうひとりの掛け替えのない友となったラーマから支援される、という展開もほんと嬉しかったところでありますし。
なんかもう、満願の完結編でありました。
カンピオーネスの方で抱いていた疑問点も、ほぼ解消されましたし、微妙に不安に思っていた護堂たちが既にカンピオーネスでは過去の存在として退場しているのではないか、という危惧も解消されましたし。でも、まさかブランデッリ家がああいう形で誕生したというのは凄いなあ。護堂さんもエリカも、親としてこれもまた格別の在り方ですよねえ。これってどちらかというと、主人公の両親の方によく見られる生き方だよなあ。
しかし、ついにはひかりにまで手を出すとはこの男w
オーディオドラマでは、カンピオーネスの方に登場しているようですがさらにこの調子だと小説本編の方にも顔を出してもおかしくなさそう。ですが【カンピオーネ!】という作品としてはこれにて本当の完結。基本常識人にも関わらず、他に類を見ないぶっ飛んだ在り方に魅了されるいやまあとんでもない主人公でありました護堂さん。護堂さんに限らず、カンピオーネという存在自体がとんでもなさすぎて、ほんと面白かった。シリーズ完結お疲れ様でした。

シリーズ感想

カンピオーネ! XXI 最後の戦い ★★★★   

カンピオーネ!  XXI 最後の戦い (ダッシュエックス文庫)

【カンピオーネ! XXI 最後の戦い】 丈月城/シコルスキー ダッシュエックス文庫

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Kindle B☆W

カンピオーネ7人によるバトルロイヤルは辛くも護堂の勝利で幕を閉じた。だが息つく間もなく、別時空から帰還したハヌマーン&ラクシュマナが立ちふさがり、エリカたちを追い詰めてしまう! 一方、アストラル界にて女神パンドラから神殺し生誕の秘密にまつわる真実を知った護堂は、ラーマとの決戦を前に、パンドラとある「取引」をするのだった。ついに決戦をむかえる護堂と最後の王ラーマ。熾烈を極める戦いの中、護堂は予想もできない行動に出るが……!? 神と神殺しをめぐる世界の真相がすべて明らかになる時、最後のカンピオーネ・護堂は「運命」のその先をつかめるのか……!? 超人気ファンタジー、ついに決着!!

まあそうだよなあ。数々の時間跳躍モノ作品において無敵無双を誇った「歴史の修正力」さんですらけちょんけちょんに踏みにじったカンピオーネである。たかが運命ごとき、敵ではないわな。とかく強いられる事を嫌うのが神殺しの本能である。本作における神殺しって、この最終巻で描かれたプロメテウス、エピメテウス、パンドラの兄弟夫婦による神殺し誕生のエピソードからもわかるように、神殺しの能力を人間が与えられるのではなく、神を自力で殺した人間に対して祝福、恩寵、報酬としてカンピオーネの力を与えるというものであって、そう端から運命に打ち勝った人間の可能性の権化がカンピオーネなんですよね。
他の作品に出て来る神殺しの多くが生来のものだったり運命によって役割付けられた能力だったりするのと比べれば、その在り方は正反対のものであったと言えましょう。
だから、カンピオーネが神を殺すのは、決して運命でも宿命でもない。ただ、好きでやってるだけなのだ。だからこそ余計に始末に悪い、とも言えるのだけれど、だからこそ神を殺すも殺さないも結局好き好きなんですよね。カンピオーネの自由なのである。パンドラ義母さまは力を与えてくれるだけで、なんかしろ、これしろあれしろ、あれを倒せとかは絶対言わないし。そう考えると、パンドラ含めて、プロメテウスとエピメテウスの兄弟は真の意味で人間の味方だったんだなあ。手取り足取り人間を導くのではなく、ただ火という可能性を与えてくれただけ、神に打ち勝つほどの人間にはそれに相応しい力を与えるだけ、という人間側の自主に任せてくれたという意味でも。
まあ、おかげさまで人間界には魔王なんて存在が乱立するはめになり、今回の魔王内乱では別の平行世界にまでこの迷惑千万な魔王たちを撒き散らしてしまったわけですけれど。それはそれ、これはこれ。自主独立には自己責任が伴うのである。
とまれ、神を殺すも殺さないもカンピオーネの自由、護堂の自由ともなれば、最後の王ラーマチャンドラとの決着がこうなった、というのはよくわかるんですよね。
もう十分やったもんなあ。
作中でも本人たちが語っているけれど、都合四回にも渡ってすでに鉾を交えているんですよね。そして、最後は強いられた戦いではなく、最後の王としての責務でもなく、運命によって縛られたものではなく、ラーマ本人も存分に心から護堂というライバルと戦いたいという欲求に基づいての戦いでしたから。ある意味これは、護堂が最初に出会った神、ウルスラグナとの間に成したかった決着だったんでしょうね。それを思えば、ラーマとの決着をこういう風につけられた、というのは護堂にとっても万感だったんじゃないでしょうか。護堂って同じカンピオーネの男とは凄まじく仲悪いけれど、何故か神様相手だと仲良くなっちゃってましたし。ってか、護堂って同じカンピオーネ以外だったら男の親しい友人、歳の上下関係なくかなり多いのよね。あれで、同性からも好かれる性格してるもんなあ。
ともあれ、神との決着も振り返ってみれば第一巻で叶わなかった復仇を果たしたとも言えますし、これはこれで最後の戦いに相応しいものだったんじゃないでしょうか。ボスラッシュはあんまりいらなかったような気もしますけど、結構中途半端でしたし。だいたい呼び出された相手、みんなやれと言われてやりたがるような連中一人も居ないですし。その意味では真のラスボスさん、無駄な足掻きだったな、と。
女性関係もついに決着。チーム草薙の四人娘たちを無事娶ることになって、ってか法律的にはあれなのでこれ内縁の妻扱いですか? 個人的には護堂が寄り切られてしまう決定的シーンを見たかった、という気持ちもありますけれど。
平行世界にぶん投げた他の魔王たちも……別に回収せんで良かったんじゃないですか? と思わないでないですが、放っておくと他の世界への迷惑が途方もないことになってしまってそうでしたし、ってか手遅れか、護堂が回収に向かった段階で既に半数が次元渡りが出来るようになって自力で飛び回ってる、とか聞いて正直怖いw
その能力獲得していなかったプルートーとドニも、飛ばされた現地で遊ぶのに夢中であっただけでその気になったら次元渡るくらい平気で出来そうだもんなあ。実際、ドニとか戻ってきてから次元渡りの能力獲得しようとはしゃいでるみたいだし。ハチャメチャすぎるw

21巻という長期に渡るシリーズになりましたけれど、ふつうとは違うアプローチというか、カンピオーネたちの他に類を見ないキャラクター性、精神性、無茶苦茶っぷりが本当の面白いというか楽しいというか、乾いた笑いが浮かんでくるというか、なんとも凄くて味わい深いものでした。刺激物としてはトビッキリでした、ともいえますか。
それでも、こうして見事に決着してくれて良かったです。感慨深いというかなんというか。なにはともあれ、おつかれさまでした。次回作も早速スタートしているようで、またぞろ楽しみ♪

シリーズ感想

カンピオーネ! XX 魔王内戦2 ★★★★   

カンピオーネ! XX (ダッシュエックス文庫)

【カンピオーネ! XX】 丈月城/シコルスキー ダッシュエックス文庫

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草薙護堂は神殺しである。『最後の王』ラーマとの決戦を賭けて激突する魔王VS魔王。混戦の中、なんと羅濠教主とヴォバン、最古参のカンピオーネふたりがまさかの同盟!迫り来る最凶タッグに、護堂はやむなく手を組んだドニと共にこれを迎え撃つ!一方、ラーマに寄り添う黒き影にしてその実弟、ラクシュマナも顕現。魔王内戦の裏で、怪しい動きを見せ始める。さらに激戦の最中、導かれるようにしてアストラル界にたどり着いた護堂。そこで、ラーマの圧倒的な力の源『盟約の大法』を無効化するための、ある驚愕の秘策を知る。そのための鍵を握るのは、やはりあのカンピオーネで…!?地上も霊界も全てを巻き込んで加速する魔王内戦、ついに決着!!
時間の果てに飛ばしても、「ただいまー」とばかりにあっさり戻ってくるカンピオーネ諸氏w
いやあ、事前に対策打っていたとはいえあそこまで簡単に1万2000年前から戻ってこられると笑ってしまうしかない、ジョン・プルートー・スミス氏。このシリーズ読む度に言わざるを得なかったんだが、重ね重ねこいつらデタラメすぎるww
一応事前のこの魔王内戦の決着策として、夫人の能力で過去に飛ばして、というのは容易に想像出来たんだけれど、ビンビンにやる気なってるカンピオーネ相手だと過去に飛ばす程度だとほとんど意味ないんだもんなあ。
いやね、普通はラスボスクラスでも時間の果てに飛ばされたらそれでそのまま物語としてエピローグに突入してもおかしくない展開なんですよ? 実際に飛ばされたのは今回スミス氏だけだったとはいえ、他の連中も飛ばされたとしてもまず間違いなく長くても数時間で戻ってきそう、というこの確信の揺るぎなさには笑ってしまうしかない。
その現状でもデタラメなカンピオーネ諸氏が、このカンピオーネ同士の全力闘争によって軒並みガンガン自分の権能磨き上げ、めきめき目に見えてレベルアップしていくんだから、手に負えるってなもんじゃないでしょう。
護堂ですらここに来て、今まで持っていたウルスラグナの権能の使い方が工夫レベルじゃなく熟練度があがってより上位の使い方が出来るようになりました、って感じで使えるようになってしまったし。古参であるはずの姐さんですら、新たな技を開発する始末。
個人的には斬る専門でなかなか手の内を見せなかったドニが、ここに来てほぼ使える手を全部見せてくれたことにワクワクでした。ってか、流星剣ってなんじゃーそりゃー! 
ものすごいのは、ここまでやっておきながらカンピオーネ6人、誰一人格落ちを感じさせず、それどころか全員ヤバすぎ、と今まで嫌というほどわかっていたはずのカンピオーネの脅威をさらに盛り込んでワサビ刷り込むように味わわせてくれたことでしょう。そりゃ、これ機会にカンピオーネ全員この世から抹殺してしまった方がいいんじゃないだろうか、と色んな人が思うのも無理ないわなー。よっぽど神様たちよりも質悪いもの。
ついに歴史の修正力さんが実際に現れてしまって、ガチで泣き入れてきてしまったわけですしw
うん、これはもうどいつもこいつもどれだけ戦い尽くしても死にそうにないわー。残念ながら内戦のガチ勝負でとてもじゃないけれど決着がつくとは思えないし、ついた時点で地球が環境を保っているかどうかも怪しくなってしまう。こいつら、アイーシャ夫人のアレなく本気で続けてたら百日戦争くらいなってたんじゃなかろうか。
そう考えると、スミス氏の作戦はもうさすが賢人ですね、としか言いようがない。なんだかんだと、カンピオーネの中ではこの人まともな部類だよなあ……実はスミス人格よりもアニーの方がやべえんじゃないだろうか、という疑惑が発生してしまったわけですがw

決着はあくまで草薙護堂で。これは、神を獲物としか見ていないカンピオーネの中で唯一護堂さんだけが、神の中に友情を見る故、なんですよね。ウルスラグナの権能を得たきっかけもそうだったし、ランスロットの権能もそう。そして、アテナとのライバル関係もそう。
カンピオーネのみならず、鋼の英雄として女神の眷属からも嫌われ、精霊種たちからも排除されようとしているラーマ王子。そんな中で敵でありながら、護堂だけがラーマに対してそれだけではない違う顔を見出してるのである。
でも戦うんだけどね!

シリーズ感想

カンピオーネ! XIX 魔王内戦 ★★★★   

カンピオーネ! XIX 魔王内戦 (ダッシュエックス文庫)

【カンピオーネ! XIX 魔王内戦】 丈月城/シコルスキー ダッシュエックス文庫

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かろうじて一度は『最後の王』ラーマを退けた護堂。だが、ラーマは“盟約の大法”により、カンピオーネが存在する数だけ強さを増し復活する。それを防ぐためにカンピオーネたちが考えた方法は、やはり相当にろくでもないことで…!?「剣の王」サルバトーレ・ドニ。“黒王子”アレクサンドル・ガスコイン。ロサンゼルスの守護聖人ジョン・プルートー・スミス。武林の至尊、羅翠蓮。最凶の老魔王サーシャ・デヤンスタール・ヴォバン。妖しき洞穴の女王アイーシャ夫人。そして日本のカンピオーネ草薙護堂。七人の魔王が東京に集う時、かつてない戦いが幕を開ける!魔王VS魔王!!最高に悪魔的で魅惑の魔王内戦が、今始まる!!
もうこれ、完全に怪獣映画ですよね!!
普通の異能モノだったら、どれだけ最強の能力者や魔術師なんかが集まっても、都市への被害なんかあんまり考えないし、可能性があってもビル一棟とか一部区画がヤバイとかなんとか被害を減らそう的な発想が飛び交うものなんだけれど、本作の場合はもうカンピオーネが七人上陸してしまった段階で、どう考えても「東京オワタ」としか思えないのである。
さながらゴジラ上陸である。怪獣が上陸したら、もうその地域は絶対に壊滅なんですよ。防ぐなんて絶対無理。そんな怪獣が七匹も上陸して、その上お互い暴れまわる前提なんですから、もうそこは更地前提じゃないですか。怪獣総進撃ですがな。むしろ、なんで東京都民に避難勧告が発令されていないのか不思議なくらい。
360万人強制避難させないと、被害が、被害がー!
戦闘予想地域を封鎖とか、人払いの結界とかそういう規模やレベルじゃないし、こいつら平気で数百キロ単位をポンポン移動しまくるし、普通の人間・魔術師が対処できるレベルを完全に逸脱している、というのが否応なく認識させられる魔王総集合の回。
いやほんと、出来れば日本以外でやってほしいんですけれど! 日本、オワタ。
案の定酷いことになってるし。もう本当に酷いことになりまくってるし。これだけ魔王が集まると、護堂さんの破壊行為がそんなに目立たないですね、と言いたいんだけれど、むしろ護堂さんが七人いるぜ、という話なんで目も当てられない。一人ひとりが盛大に東京各地をどうしようもないくらい破壊し、有名建造物や名のある土地を取り返しのつかない状態にして、それどころかそこに居る人々まで遠慮なく巻き込みまくって……だから避難勧告っ!!
彼らが怪獣と変わらないのは、その破壊行為に対して全く何の感慨も抱いていないってところなんでしょうね。罪悪感を抱けとなんて間違っても言わないけれど、怪獣が歩くだけで街をどうしようもないくらいに破壊していくのと同じで、ぶっ壊すことに対して怒りも快感も感傷らしい感傷を抱かないのが、さすがはカンピオーネたちとしか言いようがない。ヴォバンも翠蓮姐さんもジョン・プルートーも片っ端からだもんなあ。

というわけで、誰も相談もしていないのに一致団結してつぶしあいをはじめるカンピオーネたち。こいつら本当にあかんわー。でも、一斉にみんなアイーシャ夫人を狙い撃ちにしはじめるのには笑った。並み居る魔王たちですら、彼女に関してはイレギュラーすぎて先に潰すべし、という意識が働かざるをえないわけで。それだけ、アイーシャ夫人無茶苦茶すぎるんだよなあ。
そして、魔王からは逃れられない、じゃないけれど高みの見物を決め込んでいた甦った神々たちまで巻き込み事故食らってしまったあたりは、もうどうしたらいいものか。
しかし、護堂さんもいつの間にか権能だいぶ増えましたよね。今まで全然増えなかったのが不思議なくらい。まさか、ランスロットまでああいう形で使えるとは。あの権能はかなり頼もしいよなあ。
でも、これだけ乱戦を繰り広げても、まともに誰も脱落してくれないのは魔王さまたちしぶとすぎるというレベルじゃないですよね。ジョン・プルートー・スミスだって事前の準備の様子を見ているとむしろああなったことを奇貨としてあとでやらかしてくれそうですし。
一応、この魔王内戦のゴールの形は出来上がったものの、果たしてどうやったらそのゴールへと状況を放り込めるのか、未だに想像もつかないんですがw
さすがにアイーシャ夫人はここでアウト……にはならんのだろうなあ(苦笑
ただ、彼女をあそこまで持っていけるというだけでも、翠蓮姐さんとヴォバンの老練さは若手世代カンピたちとまた違う貫禄を感じて、さすがというべきか。

シリーズ感想

カンピオーネ! 18.魔王たちの断章3   

カンピオーネ! 18 (ダッシュエックス文庫)

【カンピオーネ! 18.魔王たちの断章】 丈月城/シコルスキー ダッシュエックス文庫

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カンピオーネ、アルバイトへ!?草薙家の非常識な日常「草薙家のアルバイト」や美少女達の奇想天外な料理バトル「王様の晩餐会」、試験勉強で巻き起こるトラブルを描いた「カンピオーネと勉強会」に加えて、果ては常識外れのギャンブル大会まで!?魔王様ご一行の破天荒な爆笑短編をたっぷり収録!さらにあの最凶の老カンピオーネ・ヴォバン侯爵とアイーシャ夫人の若き日のエピソードが、書き下ろし中編で初登場!最終決戦を前に紡がれる、魔王たちの知られざる断章。神殺したちが紡ぐ最強の新神話、待望の第18巻登場!!
カンピオーネ同士の内ゲバが始まる前に、これまで発表した短編に、書き下ろしの中編をまとめた短篇集がこれ。と言っても、自分はどれもお目にかかっていなかったのでおおむね初見。

「第一話 媛巫女たちと七人目のカンピオーネ」
祐理の妹のひかりに解説するという形で、カンピオーネについて色々と説明する初心者向け導入編、みたいな感じ?


「第二話 王様の晩餐会」
これを読むと、護堂は陸鷹化と甘粕さんの二人とよくつるんでいるのが見て取れる。男同士でだらだら過ごすのが癒やしになっているあたり、ダメダメな感あり。護堂だけじゃなくて、鷹化も甘粕さんもそれぞれ上役の女性に振り回される日々なので、彼らの方も男同士で集まって愚痴る時間が癒やしになってるっぽいのが、なんだか泣けてくる。それでも、呼ばれたらちゃんと顔を出すあたり、モテル男は違うなあ。


「第三話 カンピオーネと勉強会」
試験前にみんなで集まって勉強会をしよう、という本作では極めて珍しい学生らしい一幕を、護堂とエリカ、リリアナ、祐理というメンツで行おうとして、案の定破綻するお話。最初から、勉強するのが目的ではなくて、勉強会というイベントを体験したい、というのが目的だったので、それを達成するために揚々と学生の範囲を逸脱してしまうのが、このメンツである。護堂がさらりととんでもないところで、バイト……というか店長代理をやってたりして、彼が「普通の高校生(笑)」であることが再確認される話であった。


「第四話 王様のゲーム」
自分は勝利を得ながら、実は接待しているというエリカのWin−Winに持ち込む業前は、これ良妻スキルだよなあ。実際、護堂に妥協させるのではなく、気持ちよくいうことを聞かせるコントロールをなせてるのって、未だエリカだけっぽいのよねえ。段々リリアナたちもそのあたりの手管、感触をものにしはじめている感もあるけれど。。


「第五話 草薙家のアルバイト」
この兄にしてこの妹あり。兄がカンピオーネ云々を抜きにして「普通の高校生(笑)」なのに対して、妹の方も当然「普通の中学生(笑)」なわけである。そして、当人たちは兄妹をイロモノ扱いしながら、自分たちの有り様について自覚がなく本当に普通だと思っているあたりも、似たもの兄妹というべきか。


「第六話 ある日の男子?会」
馨と甘粕さんと陸鷹化による、カンピオーネについての雑談。さすがに身近でその脅威を味わってきた面々だけに、その評論は的確なのだけれど、それにしても馬鹿げた人種である。カンピオーネについてだけは、スペック的な数値がまったく意味をなさないわけで、強い弱いがまったく勝敗に関係ない、てのは凄いというかなんというか。少なくとも、この作品ゲームには出来んよなあ。


「第七話 四方山昔語り」
鮫肌の切っ先をつけてると、木刀でもぐさりと刺さる、とかなにそれ怖いw
恵那の通っている学校が、陸軍中野学校みたいなのだったり、彼女がお付き合いある怖い人達は実際怖くてヤバい人たちだったり、というそんな話。そりゃあ、恵那さんも女子高生のくせに非常識で変な純粋培養された野生児になるわけだ。


「第八話 草薙護堂と奥多摩の怪物(脚本)」
ドラマCDのシナリオまるママ。ぶっちゃけ、神獣程度だと何の脅威にも感じないあたり、感覚は変になってるんだろう、誰も彼も。普通に都市壊滅クラスの怪物のはずなのだけれど。そして、何をしても死にそうにないカンピオーネの酷さを堪能できます。


「第九話 神殺し、霧の都に集う」
書き下ろしは、19世紀のロンドンを舞台に、あのヴォバン侯爵がアイーシャ夫人と出会ってしまった頃のエピソード。単に知り合いというには、アイーシャ夫人とヴォバン侯爵、妙に親しげ(というと侯爵キレるだろうけど)だったのを不思議に思ってたんだけれど、なるほどこういう出会いだったのか……。翠蓮姐さんとヴォバン侯爵二人いっぺん相手に回してあれって……このご婦人、本当にカンピオーネの中でもたちの悪さでは飛び抜けてるんじゃないだろうか。強い強くないでいうなら、この人明らかにカンピオーネの中でも飛び抜けて弱いはずなんだけれど、この人をどうにか出来るビジョンが誰が相手でも想像もできない。
そりゃ、侯爵も苦手意識持つわけだ。とはいえ、単に苦手だからといって遠ざけないあたり、侯爵も面倒くさい。

「第十話 内戦前夜」
あかん、翠蓮姐さんからしてヤル気満々だよ。いや、護堂もヤル気満々なんだから、ヤル気ないやつカンピオーネに一人もいないんだけれど。最後の王が登場する前は、もしかしてカンピオーネ七人の共闘があるか、なんてワクワクしていた頃が懐かしいというか、遥か古代に感じるというか。まさか、内ゲバはじめるとはさすがに思わなかったもんなあw
しかし、最新の時期になるともう護堂も完全に自重がなくなってきているというか、自分に言い訳しなくなっているというか。リリアナと術だのなんだの関係なくキスしてイチャイチャしているように、もうメーター振り切ってるんですよね。これでラーマとの対決が終わったらどうなるのか。ほんとうの意味で大魔王降誕しそうw

カンピオーネ! 17.英雄の名4   

カンピオーネ! 17 英雄の名 (集英社スーパーダッシュ文庫)

【カンピオーネ! 17.英雄の名】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

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神祖として復活したパラス・アテナの挑戦を受けた護堂。最凶の竜蛇神と化したパラス・アテナとの戦いの最中、ついに全ての神殺しを滅ぼす『最後の王』の封印が解かれてしまう! 圧倒的な力
の前に退却を余儀なくされた護堂は切り札となる『最後の王』の真の名を探り始めるが……!? 英雄と神殺しが織りなす超神話、最終章開幕!!

今回一番驚かされたというか度肝を抜かれたというか、なんですとーっ!? と阿呆のように口をぱかんと開けさせられたのは何かというと、最後の王の真名よりもむしろ、アイーシャさんとヴォバン侯爵の関係でしたよ。ヴォバン侯爵絶対友達いない人だと信じてたのに、まさかアイーシャ夫人にお兄さまッ、と慕われるというか懐かれるというか纏わりつかれているような関係だったとは。しかも、貴様など妹ではないわ、とか言いながら対応が激甘なのである。普通なら有無を言わさずぶっ殺しにかかるような人なのに、アイーシャさんには文句を言いながらも手を出さないし、何だかんだと受け入れてるし。アイーシャさん自身にも、自分には対応甘いのよお兄さま、とか思われてるしw
ほんと、このアイーシャさんに関しては、カンピオーネの中でさえ飛び抜けたびっくり箱ですわ。この人だけは何が飛び出すかわかったもんじゃない。結果が究極的にはた迷惑、という点だけは一切揺るぎがないのがまた始末に負えない!!
斯くして、ついにここまで引っ張りに引っ張った最後の王の真の名前が明らかに。面白いことに、そこに辿り着いたMVPが甘粕さんだったというのは意外も意外。何だかんだと、この人も飛び抜けて優秀なんだよなあ。と、魔術師関係で有能じゃない人は殆ど見たこともないのだけれど。それにしても、翠蓮姐にも褒められるくらいだから相当相当。
しかし、最後の王の正体についてはさすがにこれはわからなかった。自身の反応も、作中の人たちと同じく微妙な感じで、名前くらいは知っているけれど詳しくは全然知らない、というくらいのお人で。でも、地元のインド圏からその周辺地域からすると、知名度的にはすこぶる高い、というか日本人なら「桃太郎」を知らぬ奴はいないだろう、てくらいの日本における桃太郎、欧州圏におけるヘラクレスレベルの有名さらしいので、決してマイナーな人物ではないのです。それに、インド圏の神話世界というと世界最強の修羅の国というか終末戦争どんとこいレベルの兵器が飛び交うところですので、魔王を虐殺する英雄の生誕地としては全く以て妥当というかお似合いというか。そもそも「魔王」を討伐する英雄という神話があるところは早々ないでしょうからね。件の鋼の英雄神話体系においてすらも。
でも、さすが魔王の天敵というべきか、最後の王の人格と言い品性といい人間性といい、人格破綻者揃いのカンピオーネとは真反対の真人間の好漢で、ほんとにいい人なのが苦笑が浮かんできてしまう。なんか、いい人だからこそ貧乏くじ引いて魔王退治の役割を無理やり押し付けられている、みたいな感じで。好き放題やらかしまくっているカンピオーネに比べて、ほんと大変そうだなあ、と。なんだか、もっと八つ当たり気味にカンピオーネたちをボコっても良さそう、とか思ってしまうほどに。そういう事をせず、きちんと筋を通し、話も通じてそれどころか相手も尊重し、コミュニケーションスキルも高かったりするあたりが実に好漢なのである。
……ふむ、なるほどなあ。護堂さんからすると、ついついウルスラグナとの出会いを想起してしまうのかもしれない、彼の気持ちのよい涼やかな性格は。結局ウルスラグナは、まつろわぬ神の性質として顕現して時間が経つに連れて狂っていってしまい、神殺しを敢行せざるを得なくなったわけだけれど、護堂としてはあれ、決して好んでやったことじゃなかったんですよね。ウルスラグナとの間に交わした友情は本物だったはず。
だからこそ、かの太子を倒すよりも、むしろ彼を縛り付けている運命に対して敵愾心を募らせているのは、何となく彼の向かう方向性を感じさせられて、ニヤニヤと……。
でも、その結果として、前巻でワクワクと想像をたくましくさせられた、全カンピオーネによる共闘総力戦! という筋目が一気に怪しくなってきたわけでもあるんですよね。護堂さんからすると、太子への好感に比べて他のカンピオーネなど、姐さんやスミス、アイーシャさんを除くと、というか女性陣を除くとけちょんけちょんにして余りある小憎たらしい感情を抱いている相手ばかりですし。いっちょやっちゃるか、という気分になっても不思議ではあらずして。
てか、護堂さんのみならず、地球上に存在している魔王の数に比例して増強される最後の王の権能、という絶対脅威を前にして、みんなで共闘する、という道なんぞ誰一人一切頭にも思い浮かべずに、こいつらカンピオーネ全員、内ゲバ上等の気分で盛り上がりだしやがりましたぞ!!

こ・い・つ・らッ!!!

こんな非常識ではた迷惑の権化みたいな連中に、いったい何を期待しようとしていたのか、なんだか本気で自分が馬鹿に思えてきた。もうどうしようもないな、カンピオーネ!

でもまあそういう期待をしてしまうのは、先の斉天大聖に対しての翠蓮姐さんやスミスとの共闘があったからこそであり、今回もまた最後の王と、鋼の英雄たちを前にして翠蓮姐さんが護堂とガッツリ組んで一緒に戦ってくれた、という実績があったからなんですよね。特に今回の翠蓮姐さんと来たら、かなり護堂を立ててくれてましたし。いや、この人本当に強いなあ。カンピオーネは、強いというよりも生き汚いというか、相手がどうあろうと絶対に勝つという勝負師の極みみたなものを備えてる感じなんだけれど、翠蓮姐さんについてだけは勝負師としての極みを踏まえてさらに純然として強いッ!て感じなんですよね。格上をまったく格上を思わせない揺るぎのない強さがある。この人だけは、素のレベルで神様級に強いんじゃないだろうか。
ちなみに、姐さんが使ってた邪拳って、金庸とかの武侠小説を読んだことのある人は思わずニヤリとしてしまうものだったんじゃないでしょうか。

てっきり、最後の王との決戦はシリーズそのものの最終決戦になる、と思っていたので、今回は前哨戦としてお茶を濁して、メインの戦いはまた別の相手か、鋼の英雄たち相手のものなのかと思っていたのですが……この時点で思いっきりガチンコやんけ!! いやはや、もう今回最初から最後までフルスロットルで戦いっぱなし。太子も護堂サイドも小細工抜きに全力全開、という大盤振る舞い。これで、最終決戦でなかった、というのが恐ろしい。太子の反則極まる特性が明らかになっただけじゃんかよぅ。
気になるのが、果たしてアテナがこのままどうなってしまうのか、というところなんですよね。このまま敢え無く……という展開だったら、この巻でケリをつけていたと思うんですけれど、わざわざ次まで引っ張ったことに期待が浮かんでしまいます。何しろ、このシリーズの真ヒロインともいうべき柱ですからなあ。

シリーズ感想

カンピオーネ! 16.英雄たちの鼓動3   

カンピオーネ! 16 英雄たちの鼓動 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

【カンピオーネ! 16.英雄たちの鼓動】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

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魔王、囚われの身に!? 平和なクラスで起きた珍事件「囚われのカンピオーネ」、エリカと護堂のある夜の出来事「ローマの休日・深夜版」等短編を一挙収録! さらに古代ガリアから帰還した護堂たちが再び相見えるのは、かつて倒したはずの宿敵たちで…!? 封印されし「最後の王」をめぐる最終決戦の鼓動が、今聞こえはじめる……!!
短篇集、ちょうど時系列的にはシリーズの最初の方から最新のところまで満遍なく流れているのだけれど、こうしてみると護堂のスタンスが順調に変わってきているのが如実に見て取れるんですよね。
例えば、「ローマの休日・深夜版」では、エリカにキスすることに関して、お前は特別だから気軽にキスなんて出来ない、と言っていた護堂さん。エリカとのキスをある意味神聖視していた護堂さんですが、一番新しい話では言い訳とかキスしなければならない理由を抜きにして、純粋に愛おしくてキスしたいからエリカと濃厚なキスにかまけているわけです。いつだって本気のキスしかしない護堂さん、その本気のキスを乱れ打ちに乱発しているんですから、そりゃあ女殺しと言われても仕方ない。まあ、それだけ相手の女性陣も魅力的だからなあ。特にエリカのとびっきりのイイオンナっぷりは、改めて見ても並大抵のものじゃありません。彼女の場合は特に海外欧州付近で二人きりだと、凄く絵になるんですよね。エリカはリードするのも男の人を立てるのも上手い上に、護堂さんもなんだかんだとエスコート上手い人なので、デート風景が十代の初々しいそれとは全然違うんだよなあ。特に欧州だと、海外旅行のお上りさん、という風が全然ないものだから、映画みたいなデートになってしまうわけで。
代わりに、日本の風景が似合うのが祐理。意外と護堂の地元の日常風景が一番似合うのはリリアナだったりするのが面白いところ。祐理も家庭的なのは、南方で同棲してた時にわかったところなんだけれど、彼女上品すぎて護堂の地元の下町に入るとちょっと微妙にズレがあるんですよね。その点、リリアナの方が実は庶民的だったりするんですよね。
恵那については、また別の魅力があるんですが。

さて、今回は護堂さんの天敵……破邪顕正の神様の登場である。二郎真君と言えば、天界で暴れまわってた斉天大聖を懲らしめに駆け回っていた印象どおり、正義の味方というよりはお説教魔というかお仕置き魔というか、邪悪を討つ人というより邪気なく悪いことをしてまわる悪童に罰をくれる人、という印象が強いのですが……案の定、護堂さんも目をつけられてしまいました。仕方ないよね、斉天大聖並に懲りずに大暴れしてる輩ですし、護堂さんは。あれだけ言い訳しているくせに、自覚はあったようで、民衆の敵に対してしか発動しないはずの白馬を自分めがけて発動させているあたり、反省してるくせにこいつ後悔してなさそうだよなあ、と。
しかし、今回さらっと明言されてましたけれど、ちゃんとまつろう神として顕現してしまう前に神様たちが存在している時空、というのが実際あったのか。須佐之男神なんかはまつろわぬ神の成れの果てみたいなものらしいので、果たして神界があるのかとは疑問に思ふところではあったんだけれど。あったにしても、まさか現世に干渉出来るほどのものだった、というのはそれなりに驚き。まあ、パンドラさんとか居たわけだしなあ。

そして、ラストは次巻へと続くファイナルエピソードへの幕開け回。そう、我らがヒロイン、アテナ再誕である!!
なるほどそうか、アテナの再登場、そういう形で用意されていたのか。確かに、以前から神祖という存在は女神の成れの果て、と言われてたもんなあ。
でもこれで、アテナを護堂さんがゲットしてしまう可能性がグッと増えたんですよね。神様の場合はまつろわぬ神としてどうしても狂気に侵されて正気を逸してしまうのは、かのウルスラグナが証明してますし、神様である以上アテナと護堂は決して両立出来ない定めだったけれど、神祖になってしまえばなんとでもなりますもんね。こりゃあ、鴨が葱を背負って来た!?
そしてそして、どうしてこれまで護堂が神様を倒しても倒してもなかなか権能が得られなかったのかがよくわかった。かつて護堂が倒した神様たちの、再顕現である! もう二度とその姿で現れることはないだろう、と言われてしまっていたランスロット姐さんまで出てこられては、興奮は隠せない!!
普通、再生怪人というと完全にやられ役なんだけれど、この神様たちは絶対そんなタマじゃないもんなあ。だいたい、これってまず護堂と再戦、ではないですよね。これって、他のカンピオーネたちと対決パターンです。まさに神の軍団VS魔王軍団という頂上決戦。あかん、鼻血出そうや!!
仮面の風神はドニが相手するようだし、斉天大聖は元々姐さんが狙ってた相手だし。となると、ランスロットやペルセウスも、スミスやアレクあたりと当たりそうなんですよね。うはは、斉天大聖戦での三対三の超絶決戦であれだけ燃えたのに、それ以上の総力戦となると、どれだけ盛り上がることか。
前振りとしては、極上すぎるご馳走じゃあないですか。始まる前からテンションあがってきたー!

シリーズ感想

カンピオーネ! 15.女神の息子4   

カンピオーネ! 15 女神の息子 (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

【カンピオーネ! 15.女神の息子】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

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草薙護堂は神殺しである。
古代ガリアで繰り広げられる究極の神VS神殺し!!
目覚めてはいけない存在が目覚めるとき、ありうべからざる戦いが始まる…。

アイーシャ夫人の開けた『通廊』で古代ガリアに飛ばされた護堂、エリカ、恵那。その地で出会ったカンピオーネ、ウルディンを激闘の末退けた護堂は、同じ時代に来ている剣の王・ドニを止めるため再び戦いに赴く。戦いの最中に新たなまつろわぬ神と出会う護堂。運命に導かれし邂逅が、神殺したちに史上最大の危機をもたらす…!!
あははははっ、いや待って、こいつら、カンピオーネってマジでもう人間でも何でもないじゃん。今更と言えば本当に今更すぎるんだけれど、護堂、ドニ、アイーシャさんの三人が揃ってこうも不死身っぷりを魅せつけられてしまうと。一人ひとりなら、まだインパクトも一定にとどまろうというものですけれど、三人揃ってあれで死なないんですから。というか、死んでも殺しても死なないこの不死身っぷりは、吸血鬼だとかの不死性とはまた全然違う理不尽っぷりなんですよね。いや、神様だってもう少し簡単に死にますよ? って、実際に殺しまくってるんですが、この人達。護堂の死んでから蘇る権能や、ドニの仮死状態になる権能は以前にも見てたからまだしも、アイーシャ夫人のあれはなんですか? もう爆笑しましたよ、笑うわ!! これはひどい、もう本当に酷い(笑
本物の女神だって、あんな降臨の仕方しませんよ、もうちょっと自重しますよ。そりゃ、数々の女神がこの人についうっかり殺されちゃってるのも無理ないな、と異様なくらい腑に落ちる。自重を知らないって、本当に怖い!! 確かにこの人、羅喉教主と双璧だわ。敵わん、これとどうやって渡り合えばいいのか根本的なところから理解できないw
オマケのドニもですよ。不覚を取って敵に利用されるなんて、と思ってたらむしろ渡りに船みたいにその状況を利用しちゃってるし。この魔王の口から出る理屈は本当にさっぱりわからん!! むしろ、乗っ取った敵の方が好き勝手に振り回されてる始末だし。せめて、自由を喪った時くらい自重しようよ!! 
巻を重ねるごとに、どうやってこんな魔王たちが殺せるんだ? とどうやっても無理! という感覚が確固になってきて仕方ない。毎回言ってるけど無理、絶対無理(笑 

しかし、その魔王を殺すための存在である最後の王、その人がついに降臨。過去の時代、しかも不完全な形であり当人もあんまりやる気もなさそうな状態だったものの、満を持してという感じでさすがにラスボスの格あり、という人物であった。ラスボスというよりも、普通に好青年という感じなのが意外というか何というか。会話が通じる、というだけで好青年に見える、という時点でこの作品における神様とか魔王さまの破天荒さのとめどなさをある意味実感できるところなんですが、この場合会話が通じる理性的なところに凄味を感じてしまうあたりに、救いのなさを感じるべきかw
最近、良識派を気取ってた護堂さんも本格的に魔王化してきたしなあ。

特に、女性関係は完全に歯止め失ってますね、これ。これまではキスするにも魔術の供与という理由があったものの、現状ではこれ、殆ど言い訳程度にしか機能してませんし。それどころか、魔術関係なくいい雰囲気になってかなり密度の濃いベロチューをみんなとやりまくってるあたり、もうあきません、もう時間の問題です。護堂さん、完全に正気の状態でもう四人とキスするのに躊躇いなしだからなあ。
むしろ、四人いるからこの段階にとどまっている、と言っていいかもしれません。現状では、もう空気次第でイケるところまで行ってしまうだけ、護堂とヒロイン陣のタガは緩まっているようにしか見えないんですけれど、エリカたち四人とも結束が高まった分、抜け駆けする気が失せてるから個々で雰囲気が高まってもギリギリで自重する傾向が出てきてます。なので、その場の勢いとか流れでそのまま、という形では土壇場まで行きづらい事になってるんですよね。
凄まじいバランスで保たれてます。ここまでエロエロな雰囲気でもはや寸止めになってないくらいギリギリの状態まで行きながら、本当の崖っぷちで留まってる状態ですからね。なので、空気のピンクさが尋常じゃありません。普通寸止めだとやきもきして読んでるこっちも不満が溜まってきそうなものなのですけど、ここまではみ出した発情状態で留められると、逆にエロスが高まってもうエライコッチャです。
あとは、本当にちょっとしたきっかけだけだなあ。ちょっとした、でもちゃんとした舞台が整えば、あとはもう一気呵成。言うなれば、決壊寸前の秒読み状態か。特に、リリアナと祐理という大人しい二人が自重しなくなった上に、牽制しあってたエリカと恵那が今回の過去の旅で完全に息合っちゃったから、本当にもう枷らしい枷がどこにも見あたらなくなっちゃったんですよね。
こりゃ、近い将来、そこらの女の子がたくさんいるだけのなんちゃってじゃない、完全に完成した本物のハーレムを目の当たりに出来るかもしれない。

シリーズ感想

カンピオーネ! 14.八人目の神殺し 4   

カンピオーネ! 14 八人目の神殺し (カンピオーネ! シリーズ)

【カンピオーネ! 14.八人目の神殺し】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

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剣の王・ドニが魔術結社を招集して催した神獣狩りに護堂を招待する。
イタリアで再会した二人の神殺しに魔術師たちは騒動の予感を覚える。
不審な行動を取るドニを追った先で、謎の洞穴に吸い込まれた護堂、エリカ、恵那の三人はどことも知れぬ場所をさまようことになってしまう。
さらに、その地で護堂は新たな神殺しと邂逅する…!!
ついにこれまで沈黙を守り続けていた最後のカンピオーネ、【妖しき洞窟の女王】アイーシャ夫人が登場。これまでのうわさ話から、相当の食わせ者か狷介な妖女の類かと想像していたのですが……あかん、やっぱりカンピオーネは普通の想像の範疇にまるで当てはまらないわw
そもそも、洞窟に引き篭って滅多に人前に姿を現さない人嫌いの厭世家じゃなかったんですかぃ。むしろ、実態はそれの正反対。行動力やフットワークの軽さ、好奇心の強さなどは黒王子アレクに負けず劣らずですし、自由人としてはドニに優るとも劣らず。まああれですよ、この人もカンピオーネに相応しく、人類種最悪の傍迷惑の一角でした。むしろ、結果として傍迷惑な他のカンピオーネと比べても、その性格から権能まで戦闘よりも傍迷惑に特化してるじゃないかという傍迷惑っぷり。カンピオーネたちに面識のある人が、尽くアーシャ夫人が一番どうしようもない、というのもよく分かる傍迷惑っぷり。性格的にはむしろ温厚でいい人なんですよ。おっとりした楽天家で。ただ、ちょっと自己陶酔するところがあって、思い込んだらフワフワと足元覚束ないままエライことを仕出かしそうな……危なっかしいことこのうえなさそうな人だな、うん。しかも、この人の場合傍からコントロールが効きにくそう。翠蓮姉さんなんか案外チョロいところがあるし、ドニもあれでリベラさんがなんとか首根っこ抑えてる、ヴォバン公爵も暴君だけれど交渉の余地はある。しかし、アイーシャ夫人は天然な分、ちょっとどうしようもなさすぎる。誰も予想がつかないことを、どえらい方向に向かってホイホイとやってしまう系なので、備えも何もできなさそうだしなあ。本人、まったく悪意もなさそうだしw
でも、他のカンピオーネと比べるのも不毛なんですよね。結局、どいつもこいつも、という他ないもんなあ。マシ、という要素が微塵もない。プルートー・スミスが現状一番まともに見えるけれど、あれも当番回になったらアレクみたいに所詮コイツもカンピオーネ、となるんだろうし。
結局、アイーシャ夫人もこれとなると、どう考えてもカンピオーネの中に殺して死ぬような人が見当たらないんですよね。どうやったら死ぬんだよ、この連中。アイーシャ夫人なんか、これ相当酷い方法で神様殺してますよ。きっと、殺意もなくうっかり殺っちゃったんですよ。権能を簒奪した際のアイーシャさんのコメントが明らかにやっちゃった感が滲んでるんですよね。そんなつもりなかったのに、みたいな。だいたいこの人、神殺せるような権能持ってないじゃないですか。どうやって殺ったっつーんですか。
うっかりで神殺したカンピオーネは、さすがに歴史上でも滅多に居ないんじゃないだろうか。

とまあ、新登場のアイーシャ夫人にばかり言及してしまいましたが、今回のサブタイトルは八人目のカンピオーネ。そう、今いるカンピオーネは護堂を最新として計7人。サブタイトルが公表されたときには、まさか新しいカンピオーネの誕生か、と連想したのもむべなるかな。もしかして、ついにかませ役のカンピオーネでも出るのかな、と思ったのですが、こんな展開だったとは想像もつきませんでした。
自分としては、あんまりこの八人目のウルディンと護堂さんは似てるとは思わなかったんですけどね。以前表に出てしまった自己開放型護堂さんは、もうちょっとこうエキセントリックだったような(笑 まあもうちょっと厳密に言うと、女性の好みは別として欲望の方向性が異なってるように見えるんですね。あと、自分から積極的につまみ食いしに行くタイプじゃないと思うんだよなあ、護堂さんは。野生型のウルディンと違って、護堂さんの究極系って草薙のお爺さんみたいなスマートな紳士の進化系だと思うのです。あのお爺さんは本当にカッコいいもんなあ。
さて、図らずもアイーシャ夫人の大迷惑によってえらいところにトバされてしまった護堂さんたち。今回はエリカと恵那の二人が旅のお供。実は二人揃っての前衛型。エリカは器用ですし交渉力なども高いですけれど、こと戦闘となると、リリアナと比べるとやっぱり前衛なんですよね。という訳で、後衛のリリアナと祐理がいないと戦闘時に前がかりになってしまって結構不都合が出てしまうことが発覚。やっぱり、四人揃ってないとバランス悪いんだ。何気に、最近エリカたちも強くなったよなあと実感してたところに、まだまだ彼女たちなどヒヨッコよ、と言わんばかりにエリカたちよりも上位の魔女や騎士が出てきたことで、まだまだ彼女たちにも成長の余地があるんだなあと改めて。
個々の成長は別として、護堂さんハーレムはそろそろ次の段階に行ってしまいそうな気配。さすがに恵那の自由奔放さにはエリカもタジタジなところがあるようで。色事については積極的なエリカだけれど、何だかんだと彼女も品の良い淑女であって、あからさまにエロいことには怖気づくこともあるんですよね。恵那もそういうところはあるんだけれど、その発想には倫理面を置き去りにする部分があって、エリカが腰を引いてしまうという珍しいシーンが度々。でも、実は満更じゃなさそうなあたり、そこは護堂さん、頑張れ、ってなもんであります。そういう時、ガッといかないと。今回は、完全に素面でありながらかなり狼さんになっていたので、そろそろ据え膳も頂いてしまいそうな雰囲気だなあ。

で、今回一番傍迷惑の被害者になったのは誰でしょう……答え「修正力さん」。
自分、これまで見てきた中でここまで涙目になって必死で頑張ってそうな「歴史の修正力」は初めて見た気がします。確か、歴史の修正力ってやつは人知の及ばない超常的で無情で絶対的なとてつもないモノ、というイメージだったんですが、ここでは「もうやめてください、勘弁して下さい!」と泣きべそかきながら必死こいてる姿しか想像出来ません、なにこれw あ、あんまり虐めないでやってください、カンピオーネの皆さん。もうちょっと気を使ってあげてください、カンピオーネの皆さん。既になんか修正力さん、青息吐息な感じですから。もうやめて、修正力のHPはとっくにゼロゼロよっ!
だが断る、とばかりに勇躍盛大にやらかすサルバトーレ・ドニ。幻視するのはあまりのことに喀血してぶっ倒れる歴史の修正力。そして、そんなことをお構いなしに、ドニがやらかせば黙っていないのが、我らが護堂さんにアイーシャ夫人に、現地のウルディン。
あかん、そろそろ歴史の修正力さんが死んじゃいそうだ!!

シリーズ感想

可愛くなんかないからねっ! 2 4   

可愛くなんかないからねっ!〈2〉 (電撃文庫)

【可愛くなんかないからねっ! 2】 瀬那和章/シコルスキー 電撃文庫

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町内で人形が盗まれるという怪事件が続発。『隠れ謡』の関与を疑い調査を開始した文野ハルと砂原コトだが、事件を解決する代わりに何故か町内祭のステージに出演することになってしまう。そのうえ、ハルがミュージカルに出演すると聞きつけたお兄ちゃんLOVEな妹・万里や、旧校舎のマイナークラブたちの手助けもあって、『長月祭』開催に向け一致団結する『神話収集クラブ』の一同。そんな中、突如練習を休むと言い出した砂原さん。…彼女の真意とはいったい?女の子に秘密はつきものなんです!?ドキドキ“未体験”ラブコメ第2弾。

世界一! かわいいよ!

男の子なのに女の子よりかわいいよっ、というキャラクターは昨今さほど珍しくも無くなって来ましたけれど、それが主人公でなおかつ尋常ならざるカリスマの持ち主、というとこれがなかなか思いつかない。パッと思いつく所では、処女はお姉さまに恋してる、の瑞穂さまくらいだろうか。それでも、彼女の場合は女装した上で皆は女の子と思い込んでいた、という条件だったが、この作品の主人公である文野ハルは決して女装して性別を偽っているわけでもなく、正々堂々と男性として日常生活を送っている。
にも関わらず、その人気たるや男女問わず爆発的で、まさに学園一のアイドルでありカリスマ的美少女な男の子として熱狂的に支持されているのだ!
意味がわからない!
わからないが、読んでいると段々とそういうものだと思えてきて、そのうち一緒になって「ハルちゃん可愛いっ!」と気勢を上げているので、感染力は抜群だw
いやー、一巻を読んだ時にはちょっと女の子にしか見えない男の子、くらいの認識だったのだけれど、この二巻では文化祭ならぬ町内祭というイベントで街ごと盛り上がる中で、街中から尋常じゃない声援を浴びまくり、ハルくんが現れただけで嬌声が飛び交うというスーパーアイドルさながらの扱いを見ているうちに、えらく大ウケするようになってしまいました。妹ちゃんのお兄ちゃんLOVEも、普通ならブラコンを抉らせて、と危ない子に見えてしまうところなんですけれど、彼女に限らず、大方の登場人物がハルちゃん相手にはだいぶ頭がおかしくなっているので、万里ちゃん程度なら全然オカシクないように見えてわりと普通に見える不思議。
旧校舎のマイナークラブの部員たちの濃ゆさといい、彼らを含めたキャラ同士の掛け合いのポンポンと軽快で楽しすぎるテンポの良さといい、やたらとキレキレで、後半にかけてのテンションがちょっと異常なくらい盛り上がるんですよね。
残念ながら、この二巻で打ち切りになってしまっているのですけれど、これで終わりということで逆に開き直ってかなり好き放題しているのがいい方に転んでしまったみたいで、後半に行くにつれてコメディタッチのミュージカルみたいにどんどん盛り上がってきて、なんか長期シリーズの大盛り上がりの最終階みたいなテンションになってますよ!? ラストの観衆が固唾を飲んで見守る前での、演劇仕立ての大バトルは最高潮の面白さでした。
これで主人公ハルのワントップかと思いきや、ヒロインズのコトと小町がこれまたヒロインとしても女の子としても頑張ってて、まさに美少女アイドル三人衆として大活躍w コトと小町の恋敵同士としての意気投合も、女の子同士の友情という形できっちり描かれてて、ハルだけでなく色んな登場人物たちが主人公的に焦点として浮かび上がりつつ、一つに集約していくという大きなうねりを感じさせる流れにもなっていて、それも盛り上がりに一役買っていた気がします。
まったく、これで終わってしまったのが非常に勿体無い、楽しい作品でした。長らく、積み上がった本の中に埋もれていたのを発掘して読んだのですが、もっと早く読んでいれば、と後悔しきりです。
作者は最近、ようやくメディアワークス文庫から新刊を出したらしいので、急いでそちらも回収したいと思います。

瀬那和章作品感想

カンピオーネ! 13.南洋の姫神4   

カンピオーネ! 13 南洋の姫神 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

【カンピオーネ! 13.南洋の姫神】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

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英国の魔王・アレクの元に二人の美女が訪れていた。
白き姫・アリスとサルデーニャの魔女・ルクレチアが、ある疑問を神殺しにぶつけると、彼はそれには答えず、なぜか曖昧な態度をとり続けていた。
一方、日本の魔王・護堂は東日本の媛巫女が集まる大祓に、祐理や恵那と共に参加していた。
当然、注目を一身に浴びていた護堂たちにもたらされた甘粕からの依頼が、魔王一行に意外な展開を与える!
南の島で祐理と二人きりになってしまった護堂だったが!?
あれ? 陸鷹化に義甥から義弟フラグが立った? そういえば、この子って14歳で静花と同い年なんですよね。まあ、立ったと言っても恋愛フラグじゃなくて、女王様と下僕フラグなんだが(笑 静花って兄の女性遍歴に苦言を呈するなどまともな振りをしているけれど、よくよく見ると女性キャラの中で一二位を争うヤバい性格の子なんだよなあ。流石は草薙護堂の妹、草薙一族の女であるw

クリスマスも終わり、歳の瀬も押し詰まった頃、草薙護堂は恵那のお誘いでエリカやリリアナも連れて大祓の儀式見物に。とはいえ、これ、大層な儀式ではなく、本質は媛巫女たちの組織の忘年会みたいな集まりなんですね。殆ど公式の場に出ない草薙護堂の、ある意味これは魔王としての日本でのお披露目会。VIP扱いは当然なのだけれど、窓口はエリカやリリアナが担当して護堂本人は遠巻きにして誰も直接話しかけてこない、という様子が王様の権威を見せつけられているようで、思わず笑ってしまった。美少女の媛巫女を両脇に侍らせて、人々が遠巻きに伺う中を悠然と会場を散策し、料理に舌鼓をうって寛ぎ、いつの間にか二人を連れて別室へとしけこんでしまう。傍から見ると、どれだけ謎の大物なんだという(笑
普通、こういう場面だと場違いなところに連れて来られた子供みたいに途方に暮れて、所在を無くしそうなものなんだけれど、護堂さんはわりとアッサリ馴染んじゃってるんだよなあ。この人、もう完全に自然体で王様として振舞ってるよねw
しかし、最近ちょっと恵那が可愛くて仕方ないなあ。登場した当初は「んんん?」とまだ馴染んでなかったんだけれど、この天衣無縫で無邪気なくせに実はあんまり強引じゃなく聞き分けのいい懐っこい子犬みたいなところが本当に可愛く思えてきた。これで、甘え上手で女っぽい色も備えているからたまらない。なんでエリカがこの子を一番手強いと感じているのかようやくわかってきた。恵那って、押しと引きの感覚が絶妙なんですよ。護堂って押しが強すぎると負けず嫌いな性格からか抗ってしまう傾向があり、さりとて押しが弱いと護堂からは寄ってこない。その点、恵那は結構がんがんと押してくるんですけれど、割りとすっと聞き分けよく引いちゃうんですよね。これが、護堂の性格にはピッタリ合っている節があるんだなあ。主導権を握りたがるエリカに対して、恵那は奔放に見えて実は一番大和撫子なんじゃないか、と思ったり。

さて、今回は何気にシリーズでもトップクラスに移動距離が長い話になったんじゃないだろうか。国内でも大祓の参加から犬吠埼への電車の旅。そこから飛行機でマレーシアに飛び、南国リゾートを堪能した後で今度は船旅で南シナの小さな島へ。とまあ、時期が年末だけあって日本では真冬の、南国では熱帯の、と全然季節感の違う旅行風情を堪能できて、今回けっこう贅沢な展開だったんじゃないでしょうか。
しかし、護堂さんのチームはこうして見ると本当に美少女を侍らした王様の遊覧にしか見えない(笑

結局終わってみると、今回の騒動もまた黒王子アレクサンドルが発端というか原因というか、お前のせいか! というお話で……まあこのシリーズ、振り返ってみるとどこ事件も概ね護堂さんを含めたカンピオーネがなんかやらかして起こっている気がするので、平常運転と言えばその通りなのかもしれないw
とは言え、今回の敵の女神様はこれまでの軍神たちと違って一筋縄ではいかない食わせ者。前回のサンタクロースの搾りかすも搦め手で仕掛けてきましたけれど、あれと違って今回は真っ当な(?)まつろわぬ神。それが、直接仕掛けてくるでもなくあれやこれやと手の届かない所からいくつも手を繰り出してくるという、護堂からすると初めての展開に苦戦の連続。なんだかんだとこれまでの神様は戦神として正々堂々と直接ぶつかってくるのを至上とする神様たちでしたからねえ。
しかも、今度の敵は護堂の権能を封じるどころか、奪って自分のものにするという事までしてくる始末。直接戦うことも叶わず、それどころか自身の能力を減じられた上で自分の権能とも対決することになった護堂。
しかしこうなると頼りになるのが、護堂の隣に侍る女性たち。多少手こずるとはいえ、強力な神獣相手に一歩も引かずに立ち回れるんだから、エリカもリリアナも強くなったものである。それに、恵那と天叢雲のコンビと来たらこと攻撃力に関してはカンピオーネやまつろわぬ神にも匹敵するほどになってきたんじゃないだろうか。恵那は、神と護堂の戦いに直接介入出来てますしねえ。
そんな前に出て直接剣や魔術を振るえる他の三人に対して、純然たる攻撃力を持たない祐理は後ろに控えてサポートに徹する、のがこれまでの形だったわけですが……もしかして一番レベルアップしてたのこの子なんじゃないだろうか。直接的な攻撃力を持たないなど何の問題にもならないほどの縦横無尽の大活躍。攻撃の補助や支援という括りを逸脱した、支えであり根幹を担うサポート。言うなれば、剣の鞘ではなく剣の柄。どれだけ刃が鋭く強大だろうと、それを握る柄がなければ振り回せないのである。
前回のリリアナの若奥様も良かったけれど、やっぱり祐理には「正妻」の風格があるんだなあ、と実感したまさに万里谷祐理回でした。女神相手に堂々と、あんな宣言しちゃうんだもんなあ、この子も別の意味でも成長してしまったものですw

さて、バトルの方ではついにアテナが護堂の為に遺してくれた遺産に、護堂が開眼。アテナ、こんなハチャメチャなものを護堂に贈っていたんかい。もっと使い勝手の良いものを遺してやれよ、と思うところだけれど、こういう制御できるかどうか関係なしの野放図な代物こそ護堂には相応しい、とアテナは思ったのかもしれない。何を考えて彼にこれを渡したのか、是非後々でいいから当人の口から聞きたいものである。あの描写からして、それは不可能ではないようだし。
肝心の眠れる「最後の王」については、女神様が残してくれた大ヒントにアレクの呟きから、おおよそ絞込みは出来たように思います。多分、これじゃないかなあ、と。

シリーズ感想

カンピオーネ! 12.かりそめの聖夜4   

カンピオーネ! 12 かりそめの聖夜 (カンピオーネ! シリーズ)

【カンピオーネ! 12.かりそめの聖夜】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

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エリカや祐理は護堂の仲間ではない…!?
クリスマスも近づく時期、草薙護堂は心労を重ねていた。
七人目の魔王である護堂を監視するために派遣されてきたイタリアの魔術師・エリカやリリアナからの視線は厳しく、日本の正史編纂委員会からの遣い、媛巫女・祐理は護堂を恐れている。
もう慣れてはしまったが、ギスギスとした雰囲気に居心地悪くも思うため、護堂は彼女たちとの関係を改善しようと思うのだが…。
なぜか護堂には「今」のこの状況ににぬぐえない違和感があって…?
TVアニメ放送開始を7月にひかえ、さらに大注目の新神話第12弾!
神殺しに仲間はいない…!?
一応これはこれで日常回、という事になるんだろうか。
あらすじの不自然さから、護堂たちに精神干渉か記憶操作系の幻術が掛けられたのだろうという予測は立っていたのだけれど、そもそも外部からの魔術干渉が殆ど出来ないカンピオーネである護堂に何故幻術が効いているんだろう、という根本的な疑問から、派生する幾つもの小さな疑問があったのだけれど、それらについては作中にてマルっとちゃんと説明がなされていて、それもいちいち納得できる内容だったので安心した。端的に言うなれば、今回の敵の多くを望まず欲張らずに最低限必要な目的のみを達成するための限定戦術がかなり巧妙の作用していたのだ。絶対的な強者にまず力で対抗するのではなく、その力を使わせないように立ちまわる、というのはそれはそれで卑怯でも何でもなく、戦巧者と賞賛するべきで、護堂もこれについては特に怒ってたり憤っていたりはしてなかったんですよね。多分、彼がカチンと来たのは最後の最後に見苦しく情に訴えて来た所なんじゃないかと思うんです。護堂さんという人は、アレはアレで何だかんだと実に王様らしい人なので、他者を「憐れまない」。憐れまないからこそ、彼は他者を誰よりも尊重するし、それを踏み躙るような相手には怒りを隠さない。そして、敬するに値しない相手は一顧だにしない。
護堂さんは義姉の翠蓮姐さんをとんでもない人のように言ってるけれど、その振り幅はともかくとして性格の方向性は結構似てると思うぞ。
さて、孫悟空編以来の登場となった翠蓮姐さんですが、この人が登場するシーンになると、途端に文章の雰囲気まで中国武侠モノっぽくなるのが面白すぎる。これが、ジョン・プルートー・スミスの場合だとアメコミ風になるので、ぜひ比較してみましょう。
今回は事件自体がそれほど大規模なものではなく、というか原因はあからさまに翠蓮姐さんにあったので、彼女が参戦するなどといった展開はなかったものの、翠蓮姉さんの洞に招かれて、まったりと歓待を受けるというもしかするとバトルシーンなどよりもよっぽど希少なシーンだったんじゃなかろうか。
そうして発覚したのが、翠蓮姐さんの義弟へのダダ甘っぷりである。完全にダダ甘姉チャンじゃありませんか。およそ七十年ぶりに厨房に入り、護堂の為に手料理を振る舞うとか、姐さんどれだけ弟が来るのを楽しみにしていたんだ、と。護堂も珍しく周りの女性の中で翠蓮姐さんにだけは自然体で気を置かずに接しているので、二人のやり取りは掛け引き抜きの穏やかなものとなり、いい意味で緊張感なくニヤニヤできるのでした。ただ、ホントに自然体で接しちゃってるもんだから、翠蓮姐さんぶっちゃけ無茶苦茶な事を言いまくっているにも関わらず、護堂さんてば多少困ったふりをしてるけれど、全然無茶ぶりされてると思ってないんですよね。自然体過ぎて、魔王としての本性が抜き身で引き摺り出されてる気がする、あれ。お陰様で、ダダ甘姉弟のイチャイチャシーンにも関わらず、超常の存在が人倫の壁の向こう側で語らっている仙郷魔境のワンシーンにしか見えないという罠、なにこれ?(笑

さて、これまで築いてきた絆の記憶を失い、自然と疎遠になってしまった護堂さんと彼の女たちでありますが……ぶっちゃけ、疎遠になった程度なら何の問題もないんですよね。あの呼吸するように女をメロメロに落してしまう護堂さんが、疎遠のまま放っておくわけがないじゃないですか。ただでさえ、記憶の整合性については曖昧で虚が大きすぎる状態、ちょっと話せば簡単にしっくり行ってしまうのを感じ取れるくらいに身も心も合わせてきた女たちである。ちょっと一緒に過ごせば、途端に前とさして変わらない距離感に。いや、他の女たちと張り合ったり、これまでの経緯がない分、逆に自然にただの男と女として日常を過ごせたんじゃないだろうか、特にリリアナ。やっぱり、エリカは一番のパートナーだけあって、意気投合するのも一瞬だったんだけれど、彼女の場合切れすぎるから、そうなったらすぐにからくりに気づいちゃうんですよね。実際、エリカ、護堂と接触したら即座に状況の不審さに気づいて、全部解いちゃいましたし。その意味では、リリアナは鈍すぎる気もするんだけれど、その分存分に楽しんでたんだなあ、うん。
ハーレムの中で、リリアナが一番少女らしいという護堂の感想には全く納得。前は祐理の方が家庭的なのかと思ってましたけれど、実はリリアナの方がよっぽど家庭的で若奥様って感じなんですよね。ぶっちぎりでエプロンが似合うヒロインw こうして見ると、ひかりを加えて、ちゃんとエリカ、リリアナ、祐理、恵那と女性のタイプとしても、嫁のタイプとしても異なってバラエティに富んでいるのが見て取れて面白い。
と、同時に、ここに陸鷹化、甘粕冬馬、沙耶宮馨が加わることで、極めて高水準にバランスの取れたチームが現出する。個々の能力と共にその連携、バリエーションの充実度、後方の支援組織も加味すれば、草薙護堂は少なくともバックアップ体制においては容易に他のカンピオーネを凌駕していると言ってもいいだろう。自らの魔術結社を持っている黒王子アレクを始めとして、他のカンピオーネたちもちゃんと支援体制を築いてはいるものの、最終的にどこまでも唯一無二の単騎独行であるカンピオーネを、ここまでガチンコで支えられ、共に戦えるのはやはり草薙護堂一味だけに見えます。その意味では、確かに彼女たちこそが護堂のカンピオーネとしての強味だよなあ。その強みを削ってきた今回の敵は、目の付け所はさすがの着眼点だったと言っていいのだろう。詰めが悪かっただけで。

さて、幕間回、の気配もあった今回ですが……さすがにこれ、一連の最後の王に纏わる事件とは無関係のはず無いですね。あの棺で眠っていた神の亡骸もまた、最後の王と繋がっていたのではないでしょうか。それに、今回もミトラスの名前が出てきたのは無視できない要素ではないかと。結局、誰も彼もがミスラ=ミトラスと繋がっているんですよね。こうなってみると、あのペルセウスが生き残らずドニに始末されたことすら、ただの敗残処理なのではなく、最後の王の復活に纏わる意味のある結果だったのではないかと思えてくる。あの示唆からすると……もしかして最後の王って……ふむ。もし、この想像が当たっていたら、ラストバトルって本気でとんでもなく凄いことになってしまう。うははは、想像あたっててほしいなこれ。

シリーズ感想

カンピオーネ! 11.ふたつめの物語4   

カンピオーネ! 11 ふたつめの物語 (カンピオーネ! シリーズ)

【カンピオーネ! 11.ふたつめの物語】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

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神殺しの物語、第二幕がついに上がる!!
待望のカンピオーネ!セカンドエピソード公開!!

草薙護堂は友であった軍神・ウルスラグナと相打ちとなり、神殺しの魔王・カンピオーネへと生まれ変わった。
かの神を殺す際、護堂に利用された神王・メルカルトは新たに誕生した王を次なる敵と定める。
さらにはイタリアの剣の王サルバトーレ・ドニも護堂に興味を示し、護堂との戦いを求めるが、それは彼の配下の魔術結社に所属するエリカの、護堂との別れを意味していた…!
魔王となったばかりの護堂の物語がついに明かされる!
いざキスをしなければならなくなったとき、受身でエリカにして貰うのではなく、あくまで自分から、という所が護堂さんの男前な所なのだ。
こうして改めて見ると、ファーストエピソードの時も強く思ったことだけれど、護堂さんって本当にエリカの事は特別なんですよね。こればっかりは、後でどれだけ周りに女性が増えても変わらない。むしろカンピオーネでなかったらすんなりと恋人同士になってたんじゃないかと思うくらいに、護堂はエリカのことを意識しまくっているのです。過去編はまさにエリカとの馴れ初め話で主だった女性が彼女しか登場しないだけに、より顕著に護堂さんの意識がエリカに向けられているので、その点非常にわかりやすい。特に、この頃のエリカはまだ護堂に対してツンデレさんなので、エリカの方からイチャイチャとくっついてくるわけじゃないので、余計に護堂が彼女を気にして気にして仕方ないのが傍目にもよくわかる。微笑ましいのは、エリカもエリカで護堂を意識しまくりながらも素直になれずにツンケンした態度をとってしまうところだ。今となっては、護堂を愛しているといって憚らず、熱烈なアプローチを常とするエリカの初々しい様子は、もう見ていて可愛いのなんの。あのエリカが、照れたり恥ずかしがったり、普通の女の子みたいにいじましい姿を見せてくれるんですよ。こりゃあもう、堪らん。
今でこそ清純派とは程遠い、いっそ艶美と言っていいほどの艶めいた色香で護堂を弄るエリカさんですが、この話を読んでしまうと本来は潔癖で身持ちのかたい乙女だったのがよく分かります。シチリアの熱い夜に貴方に純潔を奪われた、と度々護堂をこのネタでからかってたエリカですが、当時は決してからかい混じりに冗談で純潔を奪われたと言っていたわけじゃなく、本気でそう思ってたんですなあ。事後にベッドの中ですすり泣いているエリカの姿はなかなかショックでしたよ。もっとケロリとした顔で受け止めていると思っていただけに、彼女としても一大決心だったんだなあ。
結局のところ、エリカはあれだけ計算高く、賢明で抜け目がなく、常に客観性を失わない理性派なのに、護堂に関してはあれで一から十まで損得勘定は抜きなんですよね。まだ護堂のことを好きだと自覚してない頃から、自分の不利益も鑑みずに面白そうだからと理由をつけて護堂の世話にかまけて離れまいとしていましたし、いざ護堂が死地に飛び込んでしまった時には、今まで彼女が築きあげてきたものすべてを投げ捨てて彼のもとに駆けつけてしまっている。あとで上手いこと挽回して帳消しどころか自分の利益を確保しているあたりは、さすがエリカと言ったところですが、護堂のもとに駆けつけてきた時はそんな事頭になかったでしょうからね。
これほどの女性から、一生添い遂げる覚悟があると告げられて、痺れない男はいないでしょう。この時の護堂は、カンピオーネになったとはいえ、まだ成りたてで魔王の格なんてまだしっかりと持ちえていない段階。しかも、絶体絶命で自分の味方をしても損なだけ、という場面でしたしね。まあ、そういう彼我の状況と立場の軽重をわざわざ意識しなければならないような関係では、護堂とエリカはもうこの時点でなかったようですが。
実際、この二人は本当に良いコンビなんですよね。というよりも、護堂にとってエリカは既にかけがえのない存在、というべきか。あれほど絶対的で隔絶した強さを持つカンピオーネとなりながら、護堂にとってエリカが傍に居るのと居ないのとでは全然安定感が違うのだ。超越者は往々にして周りの追随を許さず付き従うものを添え者と化させ孤高を強いられるものだけれど、護堂に関してはむしろ独りでいるよりも、エリカが傍に居てこそ完成しているような雰囲気がある。なるほど、これは相棒であり伴侶である、としか言えない関係だ。エリカが、この人は自分が居ないとダメなのよ、というのもあながち自己アピールの一貫ではなく、客観的な一つの事実なのだろう。
しかし、一度自分の気持を素直に受け入れたあとの、エリカの積極性と情熱的なアプローチは、さすがはラテンの人である。二度目の教授の魔術シーンなんて、一度目とは全然雰囲気違ったもんなあ。あれほどエリカが我を失って恋に溺れ、官能と悦楽に浸ったのは、後の「少年」の権能を受けるまでなかったこと。まずもって理性をなくさないエリカが、素の感情をさらけ出して護堂に身を任せた本当に珍しい一例であり、それだけこの時のエリカが浮かれてた、と言うことなのでしょう。
可愛いじゃないですか。

肝心のバトルシーン。メルカルト神王との再戦と、因縁の間柄となるドニとの決闘が描かれるという、豪華二本立てなのだけれど、さすがにカンピオーネになったばかりで勝手がわからない新米の護堂さん。そりゃもう、死ぬわ死ぬわw
これほど短期間に雄羊の権能にこれだけお世話になったのは後々にも無いことで。それだけ危うい戦いだったんだよなあ。それでも死なずに、心も折れずに、カンピオーネとしての戦い方を身につけていく護堂さん。果たしてメキメキと魔王らしくなっていく、と見るべきかはたまた最初からこんなんだったんだよ、と見るべきか、なかなか難しい所である。
まあ、メルカルトは兎も角として、あのドニにこの時の護堂がよく勝てたよなあ。あれだけの死闘を繰り広げた直後に、普通に一緒に召し食ってるあたりに、護堂にしてもドニにしても、カンピオーネという存在が絶対的な強さによって成り立っているのではなく、その精神性、中身のハチャメチャさによってカンピオーネたるのだ、というのが如実ににじみ出ていたんではなかろうか。

これで護堂がカンピオーネになってからの一巻までのミッシングリンクはだいたい埋まったのかな。如何にしてあの自称平和主義者たる魔王・草薙護堂が形成され、エリカとの関係が築かれたのかが余すことなく描かれた過去編。どうやら後書きによると最初はこの前史については書く予定なかったようだけれど、読めて良かったですよ。ツンデレエリカという貴重な一品も見れましたね。
ついにアニメ化も決まりましたし、此方としては良き出来栄えを期待するばかり。やれば出来ると信じたい。あと、本編の続きもなるべく早く読みたいなあ(チラッチラッ

あと、さり気なくですけれど、序盤のほうでウルスラグナを神聖視する小さな魔術結社が使っていた魔術。ミトラの名前が出てましたね。ウルスラグナとの深い関係を考えるなら別段おかしくはないのですが、意味深ではある……。

シリーズ感想

おとーさんといっしょ!3.キミの帰る場所 3   

おとーさんといっしょ!3 キミの帰る場所 (GA文庫)

【おとーさんといっしょ!3.キミの帰る場所】 中谷栄太/シコルスキー GA文庫

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 青い空。白い雲。輝く太陽と焼けた砂浜。そして――水着の女の子!
「海だぁ―――――――――っ!」
「元気だな……」
 クロエの持つリゾート地にやってきたリュウたち。はしゃぎ回るルーとノノだったが、リュウには別の目的があった。
 珪素生物を導く存在として生まれたメルディやルー。そんな彼女たちに替わる『三人目』らしき反応が、この地にある稀珪石の鉱脈で確認されたのだ。
 調査をはじめたリュウたちだったが、彼らの前に白髪の少女が現れる。
 彼女の名はライラ。ルーが立派な「王」になれるようサポートするために作られた存在だと言うのだが――?
これはぶっちゃけ、タイトルが失敗だったと思うんだ。そもそも何の話か分からないし、間違ってもちょっと読んでみようかな、と興味を引くものでもないし。
残念ながらやっぱり人気はなかったようで、この三巻で完結と相成ってしまったわけですが、個人的にはこの作者、相当に伸び代があると思うんですよね。少なくとも、キャラ同士の丁々発止の掛け合いに関しては、テンポといいギャグの呼吸の間合いといい、台詞の言い回しや言葉の置き方のタイミングなど、絶妙と言っていいくらいに上手いし面白いんですよ。このへんは巻を重ねるにつれて切れ味が上昇してきた部分でもあり、特にこの三巻など円卓政府のお偉方がいいキャラに育ち過ぎてて、吹いた吹いた。メルディロリ婆ちゃんが完全にアグレッシブ弄られ役に定着してしまって、あんた一応創成期の大英雄じゃなかったんかい(笑
初登場の双子ですら、出っ端から大暴れだし、何というか一巻の頃から比べるとキャラクターの動かし方というのを体得した感すら伺える縦横無尽の動かしっぷりには惚れ惚れとしてしまった。
なので、この人、次回作で本格的にコメディ中心の話をやりはじめたら、作品がブレイクする可能性も十分あると期待している。
とはいえこの人、どうやら明るく陽気な話だけではなく、無慈悲な現実や人間の逃れられない業、世の中の悪意や悲惨さというものを真っ向から描きたいという欲求もあるらしく、基本のノリがコメディにも関わらず、各巻の物語の根底に横たわっている真実は結構ダークな展開ばかりだったりしたのだけれど、残念ながらどうにもどっちつかずの中途半端なものになってしまった感があるなあ。
ただ、最後のこの三巻については愛情に飢えたが故の狂気を上手く包んで家族の愛の素晴らしさというシリーズのテーマに共通する部分に着地させた点はよくまとめきったと思う。こうして見ると、話の構成の組み立て方も最初から見るとちゃんと洗練されてきてるんですよね。
本来なら中途半端にせずにどっちかに集中して書くべきだと考えるべきなのかもしれないけれど、私としてはこのままドタバタコメディとハードなスタイルを両立して高めて行ってくれても面白いと思うんですよね。いずれ、中途半端じゃなく両者が上手くブレンドされた良作を書けると期待してもいい作家さんだと感じました。
というか、軽い方軽い方にばかり行ってしまうとイイところがなくなっちゃいそうな気がするんですよね。コメディで全体を整えながら、芯の部分には歯応えのある人間模様をしっかりと描く、そんなスタイルならばこそ、この作者さんは伸びそうな気がするな。
ともあれ、次回作には大きく期待したいと思わせてくれるだけの、先を感じさせてくれるデビュー作でした。

カンピオーネ! 10.槍の戦神5   

カンピオーネ! 10 槍の戦神 (カンピオーネ! シリーズ)

【カンピオーネ! 10.槍の戦神】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫 

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神殺しは呪縛される――! 護堂が囚われた呪いとは? 黒き貴公子との対決の時が迫る!!

アテナとの最期の別れを経て、湖の騎士・ランスロットとの再戦に備える護堂たち。
イギリスの地に降り立った彼らは、白き姫君の力を借り、かの騎士の正体を突き止めようとする…。しかし、護堂は謎の女性との邂逅をきっかけに、神祖・グィネヴィアと共闘を強いられることに。当然、彼女を仇敵と定める神殺し・黒王子アレクとの対立が避けられるはずもなく、神殺しが相撃つ激闘が始まってしまう!
一方、護堂と引き離されたエリカやリリアナたちは…!?
ほんっっっっとうに大迷惑な存在だよな、カンピオーネってのは(笑
今までも散々散々言われ続けていた事だけれど、今回改めて再認識させられた。
人類にとってカンピオーネは「まつろわぬ神」に対抗できる唯一の存在だけれど、それを踏まえてなお大迷惑極まりない。生きた人間でありながらその実、台風だとか地震だとかと同じ自然災害と大して変わらない。
この【カンピオーネ!】なる作品。一応現代ファンタジーや伝奇ものというカテゴリーに当てはめられるんだろうけれど、最近これ「怪獣映画」なんじゃないだろうかと思うようになってきたくらいである。
さて、サブタイトルの槍の戦神。一体誰を指すのか発売前から色々と想像を巡らしていた訳ですが、ここは素直に前巻の続きからランスロット卿だった模様なのですが、その円卓の騎士たるランスロット卿の正体こそ驚愕でした。ヘロドトスさん、マジグッドジョブ。まさか、全身鎧の完全武装の騎兵というカテゴリーをそんな風に関連付けてひっくり返してくるとは。これは発想の勝利だし、何よりも面白い、実に面白い。ランスロットの正体に纏わる古代ローマ帝国と騎馬民族との和合の歴史も、歴史好きとしては非常に興味深いものだった。
私なんぞはこのカンピオーネ!の神話や伝説、歴史の薀蓄こそが何よりの楽しみだし、作品の醍醐味だと思ってるんだが、案外とこのあたり嫌い人も多いのかな。これがなけりゃカンピオーネ!じゃないし、「まつろわぬ神」という敵とのバトルにも「身」が無くなってしまうと思うんだけどなあ。
このカンピオーネに出てくる神様は、名前だけの存在じゃなくて神話に纏わる歴史そのものなのである。故にこそ、歴史が失われれば残された名前の意味も変わってきてしまう。
アーサー王を復活させようとした神祖グネヴィアの失敗も、護堂が戦ったランスロットが次に受肉したとしてもそれはアーサー王伝説の円卓の騎士ランスロットであり、護堂が知っているランスロットはもう二度と現れない、というのもそういう事。「まつろわぬ神」って、言うなれば情報によって構成された存在と言ってもいいのかもしれないな。

しかし、アーサー王が既に6年も前に復活していて、アレクたちによって討伐されていたとは驚いた! 「最後の王」がアーサー王でないのは間違いないと確信はしていたけれど、まさか既に「最後の王」ではないアーサーが現出していたという形で以て完全無欠に否定されるとは思わなかった。同時に、その「最後の王」がアーサー王伝説の元となった人物であったのも語られている。
そのアーサー王伝説がグネヴィアの肝いりで意図的に流布されたもの、という話はこれ面白かったなあ。アーサー王伝説を流行らせた著者たちがみんなとなるあの組織のメンバーだった、というのも実に興味深い。とは言え、仕込みが上手く行きすぎて大失敗につながってしまうあたり、グネヴィアって策謀家というわりにポカが多いよなあ。アレクは彼女の欠点についてえらく具体的に論っていたけれど、なるほどなあ。

黒王子アレクと護堂の相性の悪さは、近親憎悪でしたか。お互いに自分だけはカンピオーネ!の中で常識人だと思っている者同士。そりゃあ、なんかカチンと来るわなあ。アレクも、ちょっとはまともな人だと思ってたら、言ってる事もやってる事も無茶苦茶もいいところで、自分の非常識さを全く省みていないあたりは護堂よりも酷いと思うぞ。護堂はまあ、それなりに自分の破壊神っぷりには自覚あるし、なるべく被害を出すまいと心がけているし。それが実ったこともないし、そもそも肝心な場面になったら心がけなんてさっぱり忘れていますけど。
ヴォヴァンは魔王そのものだし、翠蓮姉さんはあの通りの人だし、ドニはまるっきりのバカだし……まだ名前しか登場していない一人を除くと、アレクも護堂もこの有様だとすると、一番まだマシなのってやっぱりジョン・スミス・プルートーになるのかなあ。あの人、残念な人だし変人だしプルートーになりきっている時はもうどうしたもんだろう、というタイプの厄介な人だけれど、それでも中の人は基本的に護堂よりも常識人だもんなあ。少なくとも、正体を見破られない程度には一般人として溶け込んでいるのはその証左でしょう。
ただ、プルートーがメインで描かれる事があったら、やっぱりこいつも所詮カンピオーネだ、という事になってしまいそうだけれど。
……「最後の王」はいわゆるカンピオーネを殲滅するための存在、なんだそうだけれど、この魔王どもがやられてしまうイメージが一人足りとも浮かばないんだが。無理だろう、これ。


粗筋にもあるように、今回の護堂さんは敵にある呪いをかけられてしまたことで、普段は頚木によってつながれているはずの本性が、完全にオープン状態に。
建前に縛られなくなった護堂さんの無敵っぷりが……あまりにもあまりにも。
やばい、護堂さんノリノリだ。プレイボーイっぷりが留まるところを知らないぜ。これ、性格を変えられているわけじゃなく、あくまでしがらみを取り払っただけ。これこそが素なのだというけれど……やっぱすげえぜ護堂さん。
むしろ、女性関係よりも闘争本能の方が凄いことになってた事のほうがインパクトはあったかも。本当の護堂さんはこんなにも好戦的だったのか。
女性を魅了してやまない護堂さんだけれど、面白いことに他にちゃんと意中の相手がいる女性は護堂さんには反応しないんですよね。アリスや、アレクの部下のアリシアなんかを見てるとよくわかる。ああ、そう言えばアレクってあれ自覚ないけれど、だいぶアリスの事気にかけてるんだなあ。グネヴィアに不快を通り越して殺意を抱いている理由の大きな一つが、どうやらアリスに纏わることだったのをポロッと漏らしてたし。アリスはアリスで、アレクのこと天敵だかみたいな事言っているけれど、護堂にアレクについて話している時なんて、「うちのアレクは」ってノリですもんねえ。二人してツンツンしてないでもうちょっとちゃんとイチャイチャすればいいのに。アリスも、護堂さんの陣営は進んでるなー、などと感心してないで。
と話を戻すと、護堂さんのプレイボーイっぷりはたとえ神様だろうと女であれば通じてしまうのですが、女神が護堂にベタボレになると「彼と死力を尽くして思う存分心ゆくまで戦いたい!」になるのはなんか凄い。さすが「まつろわぬ神」「戦神」というべきか。「好敵手」と書いて「親友」と読む、というのはよくあるけれど、カンピオーネのこれはさしずめ「好敵手」と書いて「愛人」と読む、とでも言うのか。
そんな二人の戦いはとかく痛快、楽しげに笑いながら存分に全力を振るい死力を尽くしあう闘争は燃える燃える。もう無茶苦茶熱い戦いだった。
敵でありながら誰よりも心通わせあった「運命」。なればこそ、アテナやこの女神の権能は護堂に受け継いで欲しかったなあ。どうやら作者は護堂の権能をウルスラグナと天叢雲に限定するつもりのようだけれど。まだウルスラグナの権能と天叢雲との合わせ技は見せていないパターンがいくつもあるし、今回「剣」の使い方にアレンジを加えたようにさらなる進化を秘めているようで、ネタ切れという事はまずなさそうではあるのだけれど。

ラストには、まさかの「彼女」の復活!? うおおおっ、これはまったくのサプライズ。とは言え、以前とは多分存在としては「異なる」もののはずで、護堂との関係も果たして前と同じ形になるのか。いずれにしても、彼女がまた出てきてくれるとは嬉しい限りだ。

次回は一旦本編を中止して、再び過去編へ。そう、カンピオーネになりたての護堂とメルカルト神との決着編であり、エリカが本格的にデレることになるエピソード2である。エリカが以前から「自慢」している、護堂に純潔が奪われた、というエピソードも多分ここのはずなんですよね。色々な意味で楽しみすぎる。

シリーズ感想

カンピオーネ! 9.女神再び5   

カンピオーネ! 9 女神再び (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫 た 9-9)

【カンピオーネ! 9.女神再び】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

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女神は神殺しとの戦を望む

ついに訪れた女神との再戦の時。
手の内を知られた護堂に勝機はあるのか!?

草薙護堂の前に、再び現れたまつろわぬ女神アテナ。
何でもひとつ言うことをきくという、護堂が以前助けられた際にした約束を盾に再戦を望むアテナは、争いを望まない護堂の拒否を認めない。
ついには祐理やリリアナを石化し、人質にするという強行的な手段で、護堂との戦いを開始する。
アテナが勝負を急ぐのには差し迫られた理由があり…!?
新神話第9弾は激闘の調べ!!
そうかー、そうだよなあ。アテナがアテナである以上、先の羅濠教主と同じパターンになることはなかったんだよなあ。それでも護堂さんのプレイボーイっぷりに期待した所だったのですが、実のところ護堂さんって女性に甘いという意味でのフェミニストじゃないんですよね。アテナとの初対面からこれまでの関係を思うなら、両者はどれほど互いに好意を抱こうとも、いや互いに好意を抱くからこそ「良き敵」となる以外有り得なかったんだよなあ、と改めて納得した。護堂さんの良い所は、自分のエゴを押し通す意思と気概を持つと同時に、相手のエゴを認め受け入れる度量も持っている所。あそこでアテナの誇りを認めて、納得し、惜しまず哀しまず、ただ寂寥と喪失感を胸に宿して送り出せる護堂さんは、先ずなにより「王様」なのだという事がよくわかる。
これは彼の周りに侍る女性陣に対する態度にも如実に現れていて、特に今回心底感心させられたのが、夜伽を申し込んできた恵那に対する対応。結局ここで護堂さんは恵那の申し出を断ってしまうのですが、その理由がヘタレて逃げを打ってるどころかむしろ凶暴とすら言っていい理由なんですよ。これ、護堂さんの言ってることよくみると、色々な意味で凄まじい事言ってますよ。現場についても自分が魔王である事の自覚を今までになく強く意識し自覚した発言であると同時に、将来についてはもっと凄まじい事になることを前提にしていらっしゃいますし。さらに恐ろしいのは、これだけ横暴にして自分のエゴを押し通す事を言ってのけながら、しかし健気なくらい懸命な恵那にはまったく恥をかかせずに、むしろより柔らかく包み込むように場を済ませてしまっている所である。普通、ここまでのシチュエーションになったら、恵那か護堂どちらかが傷つかずには済まないと思うんだが、護堂さんの人垂らしはやっぱりパねえっすわー。まあ、その後本番さえしなきゃいいよねー、って感じにチュッチュイチャイチャしていやがりましたが。もうそこまで行くならどっちでもいいじゃない、と思わないでもないのだけれど、今の護堂さんだとそれ以上やると歯止めきかなくなってしまうんだろうなあ。今ですら、ちょっと前と比べると随分と歯止めきかなくなってるし。もう、自分からキスすることに対して躊躇いもしなくなってきてるもんなあ。
この分だと、護堂さんの言うところの器が出来上がるのはそんなに先のことじゃないような気がする。最初の、それこそアテナと最初に戦った頃と比べても、王としての自覚が段違いに出来上がってるし。しかし、同時に変化がないのもまた護堂さんなのかもしれない。アテナも、あなたは変わらないな、と呆れながら感心してたくらいだし。変わるべきところは変わり、不変たるべきところは変わらない。良き成長をしてると言えるのだろう。まあその成長というのも、人としての成長ではなく明らかに「魔王」としての成長なんだが。
うーん、こうしてみると護堂さんって、尋常じゃない女たらし、有り得ざるプレイボーイ的な見方ばかりされてますけど、実のところあんまり描写されてないだけで護堂さんって男にもモテてるっぽいんですよね。これ、BL的な意味じゃなく。陸鷹化に対するコメントなんか笑っちゃいますよ。鷹化の人柄に対してやれ一言多いし口も悪い、無駄に挑発的で気難しく偏屈。と散々論った挙句に
だが護堂には「甥」の生意気さが微笑ましくもあった。
この人、多分性格的にヤバかったり難しかったり面倒くさい男にこそ、より慕われるたちなんじゃないだろうか。多少どころでないヤンチャでも、護堂さんなら笑ってまあ何とかしてやるよ、と請け負ってくれそうな雰囲気があるわけで。昔、キャッチャーでならしてたそうだけど、気難しい投手連中にもモテたんだろうなあ。しかし、陸鷹化ほど危険でヤバい男をして、微笑ましい、ときたもんだ。可愛い甥っ子ときたもんだ。これを「王様」と言わずして何というのやら。

さて、再び視点をヒロインに移してみましょう。今回はエリカさんが後半までイタリアの方に出張に出かけていたおかげで、概ね恵那嬢のメイン回と言っても良かったようで。彼女も最初に登場したときは護堂さんにも胡乱に思われていたようだけど、此処に来てポディション固まったなあ。あっけらかんとして男友達のような気安さで付き合えると同時に、女の子としては一途で健気。同じ健気な万里谷と比べて、サッパリしている分、幼いくらいの無垢さとまっすぐさがあって、この娘はこの娘で非常に魅力的なヒロインとしての出力があがってきたっ!
そう言えば、万里谷の方はなんでエリカを差し置いて正妻正妻と言われてたのかが良くまだ理解できてなかったのだが、皆との関係が成熟してきてようやくなぜ彼女が「正妻」なのか何となく実感できてきた。なるほどなあ。確かにこれは、たとえエリカが一番で第一夫人だとしても、万里谷は「正妻」だわ(苦笑
で、護堂さんの女であると同時に、戦友でもある彼女たち。此処に来て彼女たちもようやくガチンコで主と肩を並べて、あるいは主の背を守れるだけの実力を備えはじめてきた感じ。尤も、今までが足手まといだった、なんて事は全く無かったんですけどね。ホントにそういう印象全然なかったんだが、言われてみると確かに今までの彼女たちの実力では神々との闘争に介入できるまでの力は持ってなかったんですよね。持ってないにも関わらず、彼女たちはこれまでそこに勇躍飛び込んで護堂さんの力になってたんだから大したもんだわ。そこからさらに力を蓄え、まさしくカンピオーネ・草薙護堂の家臣と呼ぶに相応しい実力をふるえるようになってきたのだから頼もしい限りである。恐ろしいのは、彼女たち以上の騎士、魔法使いたちがまだわんさと居るって所だよなあ。それらを飛び越え、護堂たち魔王が存在しているんだから、とんでもない世界である。

とんでもないっちゃー、今回のアテナの暴れっぷりはまあとんでもなかった。さすがは戦女神アテナである。スケールがケタ違い。最初の戦いも相当にむちゃくちゃでしたけど、石化能力なんか笑っちゃうくらいだもんなあ。そこらへんの漫画やゲームのラスボスが束になっても敵いませんよ、これ。

恒例の薀蓄は、今回はわりと少なめ、と感じた気がしたけどよくよく振り返ってみると、アーサー王関連について結構掘り下げて書いてありましたね。しかも、今回って改めて見ると、エクスカリバーVS天の叢雲というデタラメと言っていい対決になってたんだよなあ。ともすれば有名すぎる剣同士すぎて、陳腐に成りかねないラインナップにも関わらず、それぞれ虚栄となりかねない名に対して、しっかりと実を与える、情報、歴史、伝承、神話、解釈、考察、ハッタリの積み重ねがあったが故に、栄えのある戦いになりましたね。とはいえ、どうやらまだこれは序の口。どうやらまだ真打ちとなるべき一戦が待ち受けているようですが。

とりあえずグネヴィアたちは、眠る最後の王がアーサー王という認識で疑いもしていないようだけれど、いや事実アーサー王でもあるのだろうけれど、黒王子アレクの言い様だとやっぱりただそれだけではなさそうなんだよなあ。どうやら彼は既にある程度その正体について推察が出来ているようだけれど。
あ、そうそう、この黒王子殿ですよ。この人、ダメだろう(笑
この人だけは、まだ人格的にマシなんだと思いたかったんだが、全然ダメだよ! 何が巻き込まれ型ですか。厄介ごとに首をつっこむどころか、完全に自分から厄介ごと巻き起こす方じゃないですか。ドニや翠蓮やヴォバンと何も変らないよっ。どこをどうひっくり返しても魔王でしかないよ。ああやっぱり、カンピオーネってのはどうしようもなくカンピオーネでしかないのか(苦笑

因縁の、あるいは宿命の好敵手であったアテナ。義姉となった翠蓮とは別の意味で、護堂の行く末を見守り、敵として寄り添い続けるはずだった女神。それがいなくなってしまうのは、やはり寂しい。どこか、あのウルスラグナとの戦いと別れを想起させる。そうか、護堂がカンピオーネとして得る力というのは、普通の魔王のように神から奪うのではなく、親愛を以て授けられるものなんだなあ。今はまだ眠れる力のようだけれど、アテナがくれた力はいずれ護堂にとっての最大の切り札になるような気がする。彼女は、護堂が自分以外の誰にも負ける事を許してはくれなさそうですしね。

戦え!神群活動保全課 カミカツ!4   

戦え!神群活動保全課 カミカツ! (HJ文庫)

【戦え!神群活動保全課 カミカツ!】 翅田大介/シコルスキー HJ文庫

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時は二十一世紀。神様は地上に姿を現していた。猫耳メイド喫茶『猫神さまっ!』の店長バステトに傭兵会社『蝿の翅音』を経営するベルゼブブ、ホストとして迷える子羊たちを導くガブリエル。人間界に紛れ込んだ神様と、神様降臨に戸惑う人間たちが巻き起こす愉快で神懸かりな事件に神群活動保全課、通称『カミカツ』の守倉惟月と薊谷サキが挑む!

あははははっ、これはいい、面白い面白い♪
あとがきを読むと、執筆前に【ダイハード】【リーサル・ウェポン】【ビバリーヒルズ・コップ】【沈黙の〇〇】【あぶない刑事】などを見て自己洗脳した、と仰っていらっしゃって、思わず納得してしまった。主人公にヒロインに当面の敵キャラさんに巻き込まれるモブの人に到るまで、なんとも賑やかで軽快に大騒ぎ、といった感じが実にこれらのバディ活劇モノの雰囲気を取り込んでいて、実に楽しかった。
こんな根っから笑って楽しめるコメディアクションを書いたのが、あの人間の内面の奥深くへとじんわりと切り込んでいくような語り口のディープで純粋なラブストーリー【カッティング】シリーズを書いていた翅田大介さんだというのだから、ビックリだ。このヒト、こんな話も書けたんだ!!
【カッティング】のあとに書いた【相剋のフェイトライン】という作品が、いわゆる熱血バトルアクションものだったんですが、どうにも中途半端でやはりしっとりとした心情描写を丹念に描いていく作品こそがこの人のフィールドなんじゃないのか、と思っていただけに、このキャラが活き活きとして跳ね回るコメディには二重に驚かされたわけです。
ただ、完全にスタイルが別人になってるわけじゃないんですよね。愉快な掛け合いの狭間に、よく見るとさすがは【カッティング】を書いた人らしい、思わずフッと吸い込まれてしまうような内面描写や、恋心の芽生えみたいなのが描かれていて、なかなか油断できない。『ああ、あたし傾きかけてるな』には、かなりゾクゾクさせられましたしw
恋愛劇というものは、大なり小なり男女の駆け引きや間合いの計り合いみたいなものがあってこそ輝くもの。好意だろうと思慕だろうと、すれ違いすら無い一方通行の関係というのは単純で分かりやすいけれど、易しすぎて単調で退屈なんですよね。ラブコメやハーレムものって、その辺軽視されてるケースが結構あって、辟易することも多いんですよ。ラブコメだからこそ男女の関係って繊細に、丁寧に、複雑に、綱引きをやって欲しいと思うことも度々。
そして、その点においてこの【カミカツ】は充分以上に期待に応えてくれてるんですよね。馬鹿でエッチな掛け合いばっかり繰り広げているようで、主人公の守倉惟月とヒロインの薊谷サキの関係と感情はかなり入り組んだものになっているのである。
惟月にとっての「神様」であり、世で言う「魔王」、そしてサキの母親であるキョウカという存在が二人の間に介在していることで、惟月にとってもサキにとってもお互いの存在を単純に恋愛感情の対象にすることも、逆に無視する事もできない関係にしてるんですよね。実のところ、二人ともお互いに惹かれ始め、そんな自分を自覚しているのだけれど、二人とも何らかの形で「キョウカ」と決着をつけないと多分、お互いの事を好きな異性、とは見ることが出来ないようになってしまってる。でも、二人が惹かれあうキッカケは、キョウカの存在にあるわけで、プロローグ冒頭にしか登場してないくせに、随分重要なキャラクターになってるなあ。さすがは「魔王」。

ともかく、何が面白いって主人公の惟月である。これだけお調子者で脳天気で「イイ性格」をした主人公はなかなかお目にかかれない。そんな彼にギャーギャーを噛み付きつつも、実際のところノリノリで息があった無茶無理無謀っぽりを共演している薊谷サキもそうとうぶっ飛んだヒロインと言えるのだろう。そんな大迷惑で大暴走な二人が、ライトなエロネタ振りまきながら大暴れするのだから、そりゃあ面白いに決まってるw
惟月のセクハラは、サキに対しては半分くらい逮捕されても仕方ないレベルに至ってると思うだが(苦笑
いきなり胸を弄られまくって呂律が回らないほどイカされるヒロインってどうなのよ(笑

ここしばらくHJ文庫ではこれだ! という目ぼしいシリーズが出てなかったので、ぜひぜひこれは目玉として前面に出して欲しいですね。なにはともあれとりあえず、続きをッ。

カンピオーネ! 8.受難の魔王たち4   

カンピオーネ! 8 受難の魔王たち (集英社スーパーダッシュ文庫)

【カンピオーネ! 8.受難の魔王たち】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

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魔王と姫、謎を求める!!
王の秘密に迫る探索の手! 護堂はその身を護ることができるのか!?
イタリアが誇る二人の少女騎士が出会う脅威の剣士!?
王の寝所の一端も明かされるミスティックファンタジー第8弾!!

ある日、護堂は東京の女子大に通うはとこのさくらの訪問を受ける。
さくら曰く、いま東京には暴虐の限りを尽くす魔王がいるそうで、その正体を突き止めたいとのこと。
もちろんそれは七人目の神殺し・草薙護堂その人に他ならず…。
困った護堂がとった行動は?
さらには、若き日の魔王・アレクとプリンセス・アリスが出会う聖杯にまつわる事件やエリカとリリアナが騎士となった際に出会った謎の人物との一件など新神話第八弾は珠玉の挿話集!!
とりあえず、護堂さんのみならず、草薙の一族は総じてヤバいというのがよくわかった(笑
なんだよー、護堂さんと前々から名高い爺様だけじゃなかったのか。恐るべし草薙家。男系のみならず、女系の方もアレだったのね。日頃から護堂さんの女性関係にうるさい妹の静花にもしっかりと草薙家の血が混じってる事が発覚。というか、草薙母が爺様に負けない男殺しだったことに爆笑してしまった。なんだよ、草薙家の女は代々「魔性の女」「天職・女王様」ってのは! どうやら静花にもしっかりとそうした血が流れているらしく、濃ゆい草薙護堂の女たちに混じってもまったく見劣りしていない。一般人とか関係ないのな。
その草薙家の血は、分家の方にもしっかり流れているらしく、はとこにあたる香月さくらも、これは相当のタマだ。先のリリアナの調査で発覚していたあの、子供の頃に護堂が結婚の約束をしていたという、あのはとこである。女王様とはベクトルが違うのだけれど、あの並外れた暢達とした鷹揚さは多分、エリカですら一筋縄でいかないぞ。暖簾に腕押し、だもんな。扱いやすそうだから油断するかもしれないが、なにかいつの間にか自分のペースに巻き込んでいるような、肝心の部分でコントロールしきれないところが見受けられる。おそらくこれは、リリアナや恵那ではちょっと無理だ。かろうじてエリカなら、彼女なら上手くコントロールできそうだけど。それでも、この娘についてはなし崩しにハーレムに居座ってしまいそうなところがある。さすがは草薙の一族(笑

シリーズ初めての挿話集。草薙護堂の平穏な普通の一日が描かれているわけだが、実は護堂さんの仰る普通や平和とは、一般的な意味における普通や平和とはかけ離れたものであることがついに露呈する。なんという巧妙な叙述トリック! な、はずがないでしょう(苦笑
このヒト、この期に及んでも自分が普通の高校生だと思ってる節があるんだよなあ。幾ら何でも無理がある。ありすぎる。もし仮に、護堂さんは神を殺してカンピオーネなどになっていなくても、魔術の世界に首を突っ込んでいなくても、一般人であろうとなかろうと普通の学生の範疇じゃねえよ!(笑
最近、とみに女性の扱いに長けてきてしまっているし。日光決戦以降はその傾向もかなり顕著になってきているのではないだろうか。

とりあえず、記憶の改竄をそれは良い手段だ、と何の忌避感もなく安心すらして受け入れてしまう護堂さんはさすがとしか言えない(笑
自称平和主義者なんだけど、護堂さんの清濁併せ呑む性質はやはり巷の主人公の性質からは逸脱してる。善良でイイ人なんだけど、許容できる領域が普通の人と全然ズレてるんですよね。その点、護堂さんは間違いなく「王様」なんですよね。特に荒事が起こらないこうした平穏なイベントのさなかですら自然に護堂さんの「王様」としての一面が浮き上がる事で、護堂さんの語る普通が如何にズレているか強力に伝わってきましたw
しかし、日光決戦以降、リリアナは完全に護堂さんと噛み合っちゃったなあ。以前の空回りっぷり、一人だけヒロインとして置いてけぼりにされていた時期からすると、隔世の感が有る。ホントに、護堂の傍で細々とプライベートを仕切る姿が堂に入るようになってるし。今や押しも押されぬ、護堂の副官、侍従長である。
ただ、リリアナのポディションが明確になったことで、余計にエリカの女主人として、宰相として、奥の院の取りまとめ役としての立ち位置が確固としたものになったのは皮肉な話だけど。
護堂さんも色々と受け入れちゃったのか、以前はエリカが色々と画策するのを困った顔で眺めていたのが、今やエリカが護堂さんを頭にした新たな魔術結社を立ち上げるために精力的に立ち回っている姿を、よくやってくれているなあと言わんばかりに満足そうに頷いている有様だもんな。もう完璧に王様だよ。


さて、今回は護堂さんの話だけでなく、他のカンピオーネ。サルバトーレ・ドニと黒王子アレクサンドルの短編も。特に、アレクについてはまだ本編でちゃんと出ていなかったので、どういうキャラなのか興味を募らせていたところなので、大変楽しめた。
以前、アリスがチマチマした性格などと評していたことと、ちらっと出たときに他の破天荒なカンピオーネたちに比べて生真面目な感じがしたので、もしかしてかなりまともな、珍しいカンピオーネなのか? などと思ったりはしませんよ、ええ。だって、カンピオーネだもんw
いや、それでも概ね良識的な人物であったのは意外でもあり、納得でもあり。基本的に性格もネジ曲がってもいないし狷介な人物でもないし、多少見栄っ張りなところはあるみたいだけど、こういう人柄なら護堂さんとも相性は悪くないんじゃないだろうか。
アリスとのコンビは思ったよりもいい雰囲気じゃないか。護堂さんにエリカが居たように、アレクと奔放なお姫様のアリスとの角のつつき合いは、アレクからすれば心外だろうけど、二人ともなかなか楽しそうである。あの様子見てると、アリスはアレクに夢中のようにしか見えないぞ。少なくとも、本当に天敵同士ならアリスはあんなに嬉々としてアレクにまとわりつかないだろうし、アレクもアリスをやり込めるネタを愉快そうに収集しないでしょうに。
武人や魔術師が多いカンピオーネの中で、アレクは考えてみるとかなり特異なポディションなんですな。言わば、自分の好奇心や知識欲を満たすのを目的としている学徒であり探求者、という立ち位置みたいだし。その為ならば、周りの迷惑省みず、というのは実にカンピオーネらしいw それでも、ちょろっと出てた話からすると、一般人相手には無茶や強引な事は避けてる、というか良心が咎める人らしいので、根はほんとイイ人なんだろうなあ。
ドニなんか、そういうの頓着しなさそうだし。でも、護堂さんやプルートー・スミスも基本的にイイ人ですし、今代の七人のカンピオーネは比較的話の通じる人が多いんじゃないだろうか。
そういえば、さらっと七人のカンピオーネの最後の一人の名前が語られてましたね。中東は洞窟の魔女、永遠の美少女アイーシャ夫人か……なんか、ヴォバン侯爵並みにヤバそうな予感がするなあw

アレクの話では、さらっとどうやら今後の展開の伏線となる話、「鋼」の最後の英雄についての話が。え!? こんなところで答えが出ちゃうの!? と一瞬驚いたけど、どうやらあくまで候補か、アバターの一つと考えるべきなのだろう、あの英雄は。
魔女たちの英雄の逸話と絡めて、相変わらずこの蘊蓄は面白い。あのメンバーの多くにそんな原典となる由来があることすら知らなかったよ。そして、唯一あの人物にだけ原典となるものがない、という話にも。この作品の蘊蓄話って、話はさして長くないのに情報密度が高くて内容も斬新で論旨も理解しやすく通っていて、論点も非常に纏まっているので、知識欲を異様に満たしてくれるんですよね。そして、その蘊蓄話はストーリーに関係ないどころかとても深く絡んでくるから、ついつい読んでいるこちらも釣られて考え込んでしまう。
さて、かの英雄の特性を踏まえた上で、東西に跨る存在か。一つ、予想する神格はあるんだけれど、あ、もし自分の予想があってるなら、今月出たあのラノベの主人公がそれに当たるのか!?
でも、これはよっぽど世界各国の神話や伝承を深く理解し解釈しないとなかなか的を射るのは難しいだろうなあ。
だが、こうして色々と考えるのは楽しいのう。


シリーズ感想

カンピオーネ! 7.斉天大聖5   

カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫)


【カンピオーネ! 7.斉天大聖】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫

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 bk1

魔王集結!
天に斉(ひと)しき神を滅するため、大地に降り立つ三人の魔王。
少女の姿を身に纏うまつろわぬ神はそれさえも切り裂くのか!

祐理の妹・ひかりの身体をのっとったまつろわぬ神、斉天大聖・孫悟空。
日光の街を自らの王国へと変貌させる神に対し、羅濠教主との戦いで既に満身創痍の護堂に打つ手は!?
そして、ついにこの地に姿を現す第三の魔王、ジョン・プルートー・スミス。
冥王が護堂にもたらすものは勝利か破滅か!?
神と魔王が相討つ戦いがいま全てを薙ぎ払う!!

護堂さんは、もう格が違うよ! 次元が違うよ! 凄すぎる、何この人もう凄すぎる!!
主人公としてこの人、もはや余人が登れないような高みへと立ってしまった、と言っても過言ではないのかもしれない。
そしてなにより……護堂さん、ついにハーレムを完成させてしまいやがったーーっ!!
将来の話じゃありません、確定に近い未来の話でもありません、まさかまさか、いくら護堂さんでも、と思っていた自分はまだまだこの魔王を甘く見ていたのでしょう。護堂さん、この巻で本当にハーレムを成立させてしまいましたよ!!
これは、あのエリカですら想定外だったでしょう。彼女の発言を見る限り、今はまだ準備段階であり、将来的に形成されるであろうハーレムの主導権を握るべく立ち回っていたのは明らかなのですから。
それが、「少年」の権能の効果があったとは言え、護堂さんの周りに集った乙女たちはあの宴を境にこれまでとは決定的に変質してしまったわけです。何が変わったか、というと護堂さんの主体性ですね。これまでは、エリカを含めて、リリアナ、祐理、恵那の四人は言わば彼女たちの意志と都合によって護堂さんに侍っていたわけです。護堂さんは彼女たちを大切な友人として扱ってはいたものの、自分の都合を彼女たちに押し付けるような事は嫌がっていたわけです。
ところが、この巻において護堂さんはついに、自分がカンピオーネとして何をどうしようと厄介ごとが降りかかってくる宿命にあることを受け入れ、その厄災に彼女たちを自分の都合で巻き込む覚悟を決めたわけです。それは、彼女たちの生死も含めた全てに護堂さんが責任をもつということ。彼女たちを丸ごと受け入れるということ。彼女たちに自分の為に生き、自分と共に死ねと誓わせること。無論、もうとっくに彼女たちは護堂さんにその生涯を捧げていたわけですけれど、これは護堂さんがこれまで受け取ろうとしていなかった彼女たちの誓いを、ついに受け取り、自らも誓いとして返した事になるわけです。
つまり、護堂さんがあとでどう言い繕おうと、お前らみんなオレの女だ! と誓ったも同然。
やたらと女の子に好かれて周りに女性が集まるハーレム系主人公は昨今珍しくないですけれど、ここまで明快に全員引き受けた主人公って初めてじゃないだろうか。
ただ、これほどの男には侍る女の方も並みの女じゃ付いていけないんですよね。護堂さんの器に収まるには、女性の側にも相応の器というものがなくてはならない。少なくとも、普通のラブコメなら王道と言っていい対応をしていると、あっさりと弾かれてしまう。これは、護堂さんのところに押しかけていた当初のリリアナが実証してしまっていて、途中で護堂という男が自分の常識の範疇に収まらないことに気づき、アプローチの仕方が間違いだったと方針転換するまでの一時期、リリアナは本当に立場がなくなりかけたのです。また、幼なじみの徳永明日香に代表されるように、普通の一般女性はまるで相手にされてないんですよね。いわゆるツンデレさんの類や、積極性に欠ける者、恋愛とは自分の好意とともに都合や願いを押し付ける事だと思っている者。自分が与えるものに対して同等以上のものを返してくれるのが当然だと思っている者。これらは、普通のラブコメものなら、当たり前のキャラクター性なのですが、このカンピオーネでは一切通用しないのです。
あのわがままで自分勝手に見えるエリカですら、実際は絶対的と言っていい献身を以て常にその行動原理は護堂の為という一点に基づいている。
護堂さんもパねえんですが、エリカたちもまた、その超絶極まる護堂さんに相応しいと言うべき凄まじい女たちなんですよね。
でも、それが故にみんな個性的すぎるくらい個性的な面々だっただけに、エリカが強かにまとめていたとはいえ、エリカから主導権を奪おうとするリリアナに、祐理と自分を特別目をかけてもらおうと図る恵那の参戦によって、完璧と思われていたエリカの統制にも徐々に綻びが生まれてたんですよね。
それが、護堂がついに四人を受け入れ、彼女らの王であることを示したことで、彼女たちは護堂の下にまとまるのです。
これをハレムと言わずして、何をハレムというのでしょう。
というか、途中の展開が尋常じゃなくエロいんですが(汗
以前にエリカと交わした軍神ウルスラグナの「少年」の権能。加護の力を分け与える力。殆ど擬似的なセックスとしか言いようのないものを、今回は……ちょっ、なにこのエロゲ!(笑
マジでこれ、5Pじゃないか!ww
このシーンだけ見たら、絶対ヤッてるようにしか見えないから!!
うおおっ、ものすごいものを読んでしまった。この作品、キスシーンだけですらやたらとエロいのに、もうこのシーンはえらいことに。ドえらいことに。
でも、順位はつけないと仰ってる護堂さんですが、珍しくエリカが愚痴って拗ねた時の、少年の権能を顕現させて曰く素直になってる状態の護堂のセリフを見ていると、エリカは特別なんですよね。護堂がちゃんとエリカの事考えてくれていて、ホッとしましたよ。

その護堂さん、覚悟を決めたのは女性陣への対応のみならず、カンピオーネとしての在り方もそうなんですよね。これまでおそらく彼自身の中でもはっきりとしなかったものを、今回の斉天大聖が巻き起こした事件をきっかけに、明確に言葉として示してくれました。
「迷惑な神様がいて、俺にしか倒せないから俺が戦うのはいいんです。かまいません。でも、俺の力は俺だけのものだ。誰かの自由にさせるつもりはない。俺が気に入らないことに使う気はないし、そのことに文句を言われても聞く気もないんです」
「女の子ひとり見捨てて、もっとたくさんの人を助ければいいとか言うヤツは、自分で神様と戦えばいい。俺の知ったことじゃない。でも、俺にどうにかして欲しいなら、俺の流儀に合わせてもらう。要はそれだけの話しです。他人の力を当てにするのなら、四の五のうるさいことを言うなってことですよ」

万を救うために一を切り捨てる。その非情にして冷厳な現実を前に苦悩し、或いは現実を綺麗事で塗りつぶして押し通るのが常の中で、見てくださいよ、我らが魔王の物言いを。正義を語るでもなく、理想を押し付けるのでもなく、俺は俺のやりたいようにやる、周りの意見など知ったことか、という断固とした傲岸さを。
なぜカンピオーネが、神殺しというだけでなく「魔王」と呼ばれるのか。その理由であり本質を、今回護堂さんはもう全開で魅せつけてくれましたよ。これはもう、確かに「魔王」と呼ぶほかない。たとえ護堂さんが常識人で平和主義者だったとしても、彼は間違いなく「魔王」だ。それも、統治する「王」ではなく、ただただ君臨する「王様」なのだ。君臨するだけの王など、それこそ「魔王」としか呼ぶ他無い。

恐るべきは本作今巻、この常軌を逸した「魔王」が三人も集まっている事だろう。草薙護堂、羅濠教主・羅翠蓮にジョン・スミス・プルートー。そして相対するは、斉天大聖・孫悟空。そして彼の義兄弟である猪八戒と沙悟浄というオールキャスト。ただし、さすがは神話を抉る【カンピオーネ!】である、八戒と沙悟浄も、西遊記でおなじみの妖怪としては登場しない。各地の伝承に残る紛う事無き神として顕現するのだ。地上に落とされる前の天界の神将としての二人はまあ見たことあるけれど、猪剛鬣とか深沙大将という本物の神格として登場したのを見たのは初めてだ。
そして、その強さもまた神様の何相応しいデタラメっぷり。自分、ここまですげえ猪八戒と沙悟浄って見たこと無いよ。大本命の斉天大聖も、同姓同名の某漫画の主人公ともガチでやりあえるじゃないかという凄まじさ。これ、史上最強の斉天大聖なんじゃないのか? 正直、この斉天大聖なら、お釈迦様相手でもガチに張り合えそうだぞ。こんな三柱を三蔵法師はどうやって従えていたというんだろう。
これまでの神様やカンピオーネとの戦いも相当だったはずなんだが、この7巻の一連の大激戦はもう最初から最後まで開いた口がふさがらない、もう表現するすべも思い当たらないとんでもないスケールと迫力と緊迫感で綴られていく。それでいて、決して力押し一辺倒ではないのが【カンピオーネ!】なのである。斉天大聖がなぜ「鋼」の眷属であり、剣神として封じられていたのか。斉天大聖という神格の由来を紐解いていくおなじみの神話の解体は、今回も非常に興味深く面白かった。竜という存在の原点もそうなんだが、このシリーズはこちらの知識欲を心地良いほど満足させてくれるので、毎度毎度たまらない。まだまだ省かれた薀蓄もあるようなので、そういうのもちょっと読みたかったなあ。
その権能がすべて明らかになった軍神ウルスラグナの力ですが、これも権能それぞれの戦術的な運用に、効果の研磨、さらに天叢雲剣による権能の改変と、手の内をすべて晒したと思われた護堂がまだまだ進化していく事がわかり、戦闘シーンもパターン化するどころかどんどん高度化&ど派手化していって、もう面白くて仕方ない。

そう、肝心の懸案。護堂の女たらしは果たして同じカンピオーネにも通じるのか否か、という前巻その可能性が示唆された、背筋も凍るようなあの懸案も、それはもうばっちりと答えが出されてしまいました。
護堂さん、性別が女なら神だろうが神殺しだろうが関係なしだ!!
翠蓮さん、もう笑っちゃうほどのデレっぷり。あの天上天下唯我独尊の権化みたいな人がどうやってデレるのかと思ったら……そうきたかーー! エリカたちとは護堂との関係性や繋がり方が根本から異なる彼女がハーレムに加わるのはどうも違和感があったんですよね。ハーレムに入るということは、護堂さんに尽くすという意味にも繋がるので、目上にあたる翠蓮が加わるのはどうにも無理があったわけです。
なので、あの措置は絶妙と言っていい塩梅で、心底感嘆させられた。なにしろ、彼女の登場した時の途方も無い存在感や品格をいささかも劣化させること無く、羅濠教主・羅翠蓮のままで護堂の絶対的な味方にしてしまったんですから。あれなら、翠蓮さんが護堂をどれだけ可愛がろうと慈しもうと世話を焼こうと、ハーレム入りじゃないもんなあ。
翠蓮の、あのどうしようもないというかどうにもならないハチャメチャな性格をどう扱うのかと思ったら、護堂さんってば割と早々に羅濠教主の操縦法を習得してしまいましたし。護堂さん、自分のハーレムの女の子たちには振り回されっぱなしのくせに、なんで一番危なそうな翠蓮さんはそんな易々とあしらえるんだ!?(笑
ジョン・スミス・プルートーの方も、アニーの時はともかく完全に護堂のことお気に入りになっちゃったみたいだし。
まだJSの方は状況如何によって立場も変わるかもしれないけど、翠蓮さんは何があろうと護堂の味方になってくれるでしょうし、あのネコ可愛がりっぷりからして、護堂がピンチに陥ったらどこからでも飛んできてくれるんじゃないだろうか。あの危険察知の方術、あれっきりで効果が切れるとは一度も言ってませんしねぇ(苦笑

しかし、神殺しですらこれですよ。こりゃあ、護堂さんにかかれば神様だってイチコロなんじゃないだろうか。実際、アテナなんか随分怪しいですし(笑

今回の護堂さんは確変状態だったらしいですが、彼の常識人にして平和主義者という表の顔に隠されて見えずらかった、草薙護堂の魔王たるの所以を明瞭かつ護堂さん自身が意識的自覚的に全面に押し出してきた、ある意味ターニングポイントとなる巻でしたね。女性陣との関係性も、ひとつの山場を超えたという感じですし。
とにかく、戦闘から主人公の在り方から女性関係から、何から何まで今までで最大規模のド迫力ど派手な展開が目白押し、というとんでもなく贅沢な、大満足な傑作回でありました。
超絶面白かった前回が、文字通りに前フリに過ぎなかった、と言えばそのとんでもなさが多少なりとも伝わるでしょうか。
ああもう、むちゃくちゃデタラメに面白かったーーーー!

シリーズ感想

カンピオーネ最新刊、表紙絵&特集ページ公開  

カンピオーネは頻繁に特集ページ組んでくれるからうれしいなあ。しかも、短編付(笑
表紙は驚いたことにエリカと……恵那!? えっ? ここで恵那ということは、恵那が活躍するのか!?
前回の引きが凶悪だった上に、アメリカからジョン・プルートー・スミスが来日するということで、さらにヒロイン分の濃度が濃くなる中で、恵那が前に出る余地があるというのだろうか。興味津々である。

そして特集ページ。ちゃんと登場人物紹介も更新されてるじゃない。沙耶宮馨や甘粕冬馬までしっかり載っているのには関心させられる。でも、羅濠教主のお弟子の兄ちゃんがいないのはご愛嬌。
斉天大聖のイラストが少女だったのには一瞬吹いてしまったが、そういえばお猿さん、あの子に憑いたんだったっけ。焦った、まさか孫悟空まで女だったら、問答無用で護堂さんの魔の手に堕ちるじゃないか、とww

世にハーレム系主人公は多けれど、草薙護堂ほど凄まじいのは類を見ないからなあ。今評判の上条さんだって目じゃねえぜ、てレベルだもんね。なにしろ、もはや彼にはフラグという概念は無いに等しいし。というよりも、もはや女という性別だけで、フラグが成立しているようなもの。いや、男も含まれるらしいから、性別の如何を問わず、だな。
いや、この人が本当に恐ろしいのは、マジでハーレム完成されそうなところなんだよね。
特集ページで新規掲載されている短編【噂のカンピオーネ】は、まさにそんな護堂さんの恐ろしさの一端を垣間見ることの出来る恐ろしいお話である。
曰く、現時点で魔王級の女たらしである護堂さんは、実はまだ本気ではないのだ! 実は未だ眠れる獅子であり、まだ目覚めていないのだ! 
……マジかよ(笑 まさに震撼させられる事実である(爆笑

これで読者の好感度もやたら高いんだから、とんでもない男だよなあw

そんな護堂さんの活躍(本当に色々な意味での活躍が)が見られる最新刊、うーんこうしてみると、間違いなく今一番楽しみにしている作品だなあ、こりゃ。


カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫)
カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫)丈月 城 シコルスキー

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 鶴城 東(ガガガ文庫)

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【SSSS.GRIDMAN NOVELIZATIONS Vol.1 〜もう一人の神〜】
 水沢夢(ガガガブックス)

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【紅蓮館の殺人】
 阿津川辰海(講談社タイガ)

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【三日月邸花図鑑 花の城のアリス】
 白川紺子(講談社タイガ)

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【昨夜は殺れたかも】
 藤石波矢/辻堂ゆめ(講談社タイガ)

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【カナダ金貨の謎】
 有栖川有栖(講談社ノベルス)

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【双亡亭壊すべし 14】
 藤田和日郎(少年サンデーコミックス)

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【MAO 1】
 高橋 留美子(少年サンデーコミックス)

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【魔王城でおやすみ 12】
 熊之股鍵次(少年サンデーコミックス)

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【保安官エヴァンスの嘘: ~DEAD OR LOVE~9】
 栗山 ミヅキ(少年サンデーコミックス)

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【ゆこさえ戦えば 1】
 福井セイ(少年サンデーコミックス)

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【探偵ゼノと7つの殺人密室 8】
 杉山鉄兵/七月鏡一(少年サンデーコミックス)

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9月17日
Unnamed Memory III 永遠を誓いし果て
 古宮 九時(電撃の新文芸)

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異修羅 I 新魔王戦争
 珪素(電撃の新文芸)

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EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の惑星クラフト(下)
 川上稔(電撃の新文芸)

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【コールミー・バイ・ノーネーム】
 斜線堂 有紀(星海社FICTIONS)

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【プニプニとサラサラ 3】
 塩野 干支郎次(YKコミックス)

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【五等分の花嫁 11】
 春場 ねぎ(講談社コミックス)

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【炎炎ノ消防隊 19】
 大久保 篤(講談社コミックス)

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【キノの旅 the Beautiful World 6】
 シオミヤイルカ/時雨沢恵一(マガジンエッジKC)

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9月14日
【ダンジョン飯 8】
 九井 諒子(ハルタコミックス)

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【ヒナまつり 17】
 大武 政夫(ハルタコミックス)

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【欅姉妹の四季 3】
 大槻一翔(ハルタコミックス)

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浅草鬼嫁日記 七 あやかし夫婦は御伽噺とともに眠れ。
 友麻碧(富士見L文庫)

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あやかし万来、おむすび処はじめました。 押しかけ仮旦那と恋患いの狐
 蒼井 紬希(富士見L文庫)

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神華後宮厨師伝 偽りの天は花梨で邂逅す
 真楠ヨウ(富士見L文庫)

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織ノ王国物語 七番目の王子と忠誠の剣士
 あさぎ 千夜春 (富士見L文庫)

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仮そめ夫婦の猫さま喫茶店 なれそめは小倉トーストを添えて
 岐川 新(富士見L文庫)

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ここは書物平坂 黄泉の花咲く本屋さん
 新井輝(富士見L文庫)

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華仙公主夜話 三 その麗人、後宮の禍を祓う
 喜咲冬子(富士見L文庫)

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【反逆のソウルイーター ~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~ 1】
 玉兎(アース・スター ノベル)

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【領民0人スタートの辺境領主様 3】
 風楼(アース・スター ノベル)

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【元英雄は平民として暮らしたい~勇者パーティを理不尽に追い出された俺。これを機に田舎で暮らし始めたけど、周りが俺をほっといてくれない 1】
 茨木野 (アース・スター ノベル)

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【即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。 7】
 藤孝剛志(アース・スター ノベル)

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【二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす~前世が賢者で英雄だったボクは来世では地味に生きる~ 3】
 十一屋 翠(アース・スター ノベル)

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【優しさしか取り柄がない僕だけど、幻の超レアモンスターを助けたら懐かれちゃったみたい】
 ねこ鍋 (アース・スター ノベル)

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【魔剣使いの元少年兵は、元敵幹部のお姉さんと一緒に生きたい】
 支倉文度(モーニングスターブックス)

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【異世界でも無難に行きたい症候群 3】
 安泰(サーガフォレスト)

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9月13日
処刑少女の生きる道 2.ホワイト・アウト
 佐藤真登(GA文庫)

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ゴブリンスレイヤー 11
 蝸牛くも(GA文庫)

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やせいのえいゆう が あらわれた! たたかう にげる ▼デレる!?
 雪川 轍(GA文庫)

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家に帰るとカノジョが必ずナニかしています 2
 柚本悠斗(GA文庫)

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可愛い女の子に攻略されるのは好きですか?5
 天乃聖樹(GA文庫)

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29とJK 7.~さらば、憧憬~
 裕時悠示(GA文庫)

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スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました スピンオフ ヒラ役人やって1500年、魔王の力で大臣にされちゃいました
 森田季節(GAノベル)

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異世界国家アルキマイラ2 ―最弱の王と無双の軍勢―
 蒼乃暁(GAノベル)

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貴族転生 ~恵まれた生まれから最強の力を得る~
 三木なずな(GAノベル)

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異世界転生で賢者になって冒険者生活2 ~【魔法改良】で異世界最強~
 進行諸島(GAノベル)

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失格紋の最強賢者10 〜世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました〜
 進行諸島(GAノベル)

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【生活魔術師達、世界樹に挑む】
 丘野 境界(宝島社)

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【転生したら宿屋の息子でした 田舎街でのんびりスローライフをおくろう】
 錬金王(宝島社)

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9月12日
【舞妓さんちのまかないさん 11】
 小山愛子(少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)

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【お酒は夫婦になってから 12】
 クリスタルな洋介(ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

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【死神坊ちゃんと黒メイド 7】
 井上小春(サンデーうぇぶりSSC)

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【戦×恋(ヴァルラヴ) 8】
 朝倉 亮介(ガンガンコミックス)

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【進め!ギガグリーン 4】
 藤木 俊(ビッグ コミックス)

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【英雄教室 7】
 新木伸/岸田こあら(ガンガンコミックス)

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【花咲く日本橋おんみょうじ おばけ嫌いですが謎を解きます】
 四葉夕ト (双葉文庫)

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【太秦荘ダイアリー 3】
 望月麻衣 (双葉文庫)

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【イケメン貧乏神と同居はじめました!】
 花井有人(双葉文庫)

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9月10日
【魔法使いの嫁 12】
 ヤマザキコレ(ブレイドコミックス)

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【初回限定版 魔法使いの嫁 12 小冊子付】
 ヤマザキコレ(BLADE COMIC SP)

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【魔法使いの嫁 詩篇.108 魔術師の青 1】
 ツクモイスオ/三田誠(ブレイドコミックス)

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【魔法使いの嫁 詩篇.75 稲妻ジャックと妖精事件 1】
 オイカワマコ/五代ゆう(ブレイドコミックス)

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【スケッチブック 14】
 小箱とたん(ブレイドコミックス)

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【86ーエイティシックスー 2】
 安里 アサト/吉原 基貴(ヤングガンガンコミックス)

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アポカリプス・ウィッチ 飽食時代の【最強】たちへ
 鎌池和馬(電撃文庫)

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解術師アーベントの禁術講義
 川石折夫(電撃文庫)

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シャドウ・サーガ機 歔定の剣と呪いの黒剣−
 西村 西(電撃文庫)

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妖姫ノ夜 月下ニ契リテ、幽世ヲ駆ケル
 渡瀬草一郎(電撃文庫)

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彼女が俺を暗殺しようとしている
 大平しおり(電撃文庫)

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海のカナリア
 入間人間(電撃文庫)

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魔法科高校の劣等生 30.奪還編
 佐島 勤(電撃文庫)

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86‐エイティシックス‐Ep.7 ‐ミスト‐
 安里アサト(電撃文庫)

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ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.20
 聴猫芝居(電撃文庫)

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スイレン・グラフティ 2.もすこしつづく、ナイショの同居
 世津路 章(電撃文庫)

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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!
 明。(カドカワBOOKS)

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最速無双のB級魔法使い 一発撃たれる前に千発撃ち返す!
 CK(カドカワBOOKS)

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聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしました
 神山 りお(カドカワBOOKS)

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【修復】スキルが万能チート化したので、武器屋でも開こうかと思います 2】
 星川 銀河(カドカワBOOKS)

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魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする 6
 流優(カドカワBOOKS)

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行き倒れもできないこんな異世界じゃ 2.迷子の迷子の子竜ちゃん編
 夏野 夜子(カドカワBOOKS)

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はぐれ精霊医の診察記録 〜聖女騎士団と癒やしの神業〜 2
 とーわ(カドカワBOOKS)

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本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第四部 「貴族院の自称図書委員 VIII」
 香月美夜(TOブックス)

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忌み子と呼ばれた召喚士 2
 緑黄色野菜(TOブックス)

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黒髪の王 〜魔法の使えない魔剣士の成り上がり〜
 やま(TOブックス)

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秘密の仕立て屋さん 2 恋と決意とオネエの微笑
 江葉(TOブックス)

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出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした4
 紅月シン(TOブックス)

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【復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する 2】
 斧名田マニマニ(JUMP j BOOKS)

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【娘を婚約破棄された最強軍人、国を見限り辺境へ】
 謙虚なサークル (ツギクルブックス)

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【身体は児童、中身はおっさんの成り上がり冒険記 2】
 力水(ツギクルブックス)

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9月9日
【勇者と紋章のラグナロク 2】
 渡辺 つよし(ドラゴンコミックスエイジ)

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【マケン姫っ! ‐MAKEN‐KI!‐ 23】
 武田弘光(ドラゴンコミックスエイジ)

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【放課後の拷問少女 7】
 BOKU(講談社コミックス)

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【100万の命の上に俺は立っている 8】
 奈央 晃徳/山川 直輝(講談社コミックス)

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【世界か彼女か選べない 6】
 内山敦司(講談社コミックス)

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【可愛いだけじゃない式守さん 2】
 真木 蛍五(KCデラックス)

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【我間乱―修羅― 8】
 中丸洋介(KCデラックス)

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9月7日
JK無双 2 終わる世界の救い方
 津田夕也(レジェンドノベルス)

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魔界本紀 1.下剋上のゴーラン
 茂木鈴(レジェンドノベルス)

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俺はダンジョンマスター、真の迷宮探索というものを教えてやろう2
 北乃ゆうひ(レジェンドノベルス)

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9月6日
【なんでここに先生が!? 8】
 蘇募ロウ(ヤンマガKCスペシャル)

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【ソウナンですか?5】
 さがら梨々/岡本健太郎(ヤンマガKCスペシャル)

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【鬼の又鬼のアモ 2】
 多田乃伸明(ヤンマガKCスペシャル)

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【手品先輩 6】
 アズ(ヤンマガKCスペシャル)

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【怪獣のトカゲ 1】
 山本崇一朗/福地カミオ(少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)

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9月5日
【サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム】
 アサウラ (LINE文庫エッジ)

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【エクストラ・フォーリン・エールワイフ―異世界の奥さんは日本のビールを学びたい―】
 阿羅本景(LINE文庫エッジ)

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【勇者の君ともう一度ここから。】
 みかみてれん(LINE文庫エッジ)

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【CHiLD ―境界からの降臨者―】
 箕崎准(LINE文庫エッジ)

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【翠竜のティリストリ】
 寺田とものり(LINE文庫エッジ)

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【取締役は神絵師】
 水沢あきと(LINE文庫)

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【居酒屋がーる】
 おかざき登(LINE文庫)

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【出雲の阿国は銀盤に舞う】
 つるみ犬丸 (LINE文庫)

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【レールアテンダントガール 車内販売にまいりました!】
 豊田巧(LINE文庫)

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【異世界洋菓子店フォックステイル ラベンダー香る、甘さを忘れた街唯一のパティスリー】
 月夜涙 (LINE文庫)

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ゴブリンの勇者 2
 神虎斉(ドラゴンノベルス)

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魔獣密猟取締官になったんだけど、保護した魔獣に喰われそうです。 2
 飛野 猶(ドラゴンノベルス)

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ファンタジーには馴染めない 〜アラフォー男、ハードモード異世界に転移したけど結局無双〜
 nov(ドラゴンノベルス)

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【最強の魔物になる道を辿る俺、異世界中でざまぁを執行する 2】
 大小判(BKブックス)

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【美味しいダンジョン生活】
 神谷透子(BKブックス)

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【悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし 2】
 柚原テイル(KADOKAWA)

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【キリングバイツ 14】
 村田真哉/隅田かずあさ(ヒーローズコミックス)

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【東島丹三郎は仮面ライダーになりたい 3】
 柴田ヨクサル(ヒーローズコミックス)

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9月4日
【異世界居酒屋「のぶ」9】
 蝉川 夏哉/ヴァージニア二等兵(角川コミックス・エース)

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【ダーリン・イン・ザ・フランキス 6】
 矢吹 健太朗(ジャンプコミックス)

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【ぼくたちは勉強ができない 13】
 筒井大志(ジャンプコミックス)

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【終わりのセラフ 19】
 山本 ヤマト/降矢 大輔(ジャンプコミックス)

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【Dr.STONE 12】
 Boichi/稲垣 理一郎(ジャンプコミックス)

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【早乙女姉妹は漫画のためなら!? 5】
 山本 亮平 (ジャンプコミックス)

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【アクタージュ act-age 8】
 宇佐崎しろ/マツキ タツヤ(ジャンプコミックス)

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【神緒ゆいは髪を結い 2】
椎橋 寛(ジャンプコミックス)

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9月1日
【ノブリス・オブリージュ 〜引きこもり令嬢が何故聖女と呼ばれたか 2】
 剥製ありす (MAGNET MACROLINK)

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9月1日
ミリオン・クラウン 5
 竜ノ湖太郎(角川スニーカー文庫)

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ヒマワリ:unUtopial World 8
 林トモアキ(角川スニーカー文庫)

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いつか仮面を脱ぐ為に ~嗤う鬼神と夢見る奴隷~
 榊一郎(角川スニーカー文庫)

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戦闘員、派遣します! 4
 暁 なつめ(角川スニーカー文庫)

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真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 5
 ざっぽん(角川スニーカー文庫)

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魔王学園の反逆者 ~人類初の魔王候補、眷属少女と王座を目指して成り上がる~
 久慈 マサムネ(角川スニーカー文庫)

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魔装学園H×H 14
 久慈 マサムネ(角川スニーカー文庫)

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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する
 タンバ(角川スニーカー文庫)

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ワンワン物語 6 ~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ!~
 犬魔人(角川スニーカー文庫)

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妹がブラコンであることを兄だけは知っている。2
 ミヤ(角川スニーカー文庫)

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悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 6
 永瀬 さらさ(角川ビーンズ文庫)

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竜宮輝夜記 天よ望めよ、恋の久遠
 糸森 環(角川ビーンズ文庫)

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8月31日
魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 9
 手島史詞(HJ文庫)

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常敗将軍、また敗れる 3
 北条新九郎(HJ文庫)

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クロの戦記 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです
 サイトウアユム(HJ文庫)

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魔術破りのリベンジ・マギア 7.再臨の魔人と逆襲術士
 子子子子 子子子(HJ文庫)

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成り上がり魔王のお忍び天下統一計画
 若桜拓海(HJ文庫)

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8月30日
夢に現れる君は、理想と幻想とぼくの過去
 園生 凪(講談社ラノベ文庫)

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世界は愛を救わない
 海老名龍人(講談社ラノベ文庫)

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異世界誕生 2006
 伊藤ヒロ(講談社ラノベ文庫)

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老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます 5
 FUNA(Kラノベブックス)

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暗黒騎士様といっしょ! 3.嘘つきは恋泥棒の始まり
 笹木さくま(ファミ通文庫)

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学園一の不良娘がオレにゲームを作って欲しがっている
 雪月花(ファミ通文庫)

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航宙軍士官、冒険者になる 3
 伊藤暖彦(エンターブレイン)

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三大陸英雄記 2
 桜木桜(エンターブレイン)

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双子の姉が神子として引き取られて、私は捨てられたけど多分私が神子である。2
 池中 織奈(エンターブレイン)

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【失格から始める成り上がり魔導師道! ~呪文開発ときどき戦記~ 1】
 樋辻臥命 (GCノベルズ)

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【ガチャを回して仲間を増やす 最強の美少女軍団を作り上げろ 7】
 ちんくるり(GCノベルズ)

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【嘆きの亡霊は引退したい~最弱ハンターによる最強パーティ育成術~ 3】
 槻影(GCノベルズ)

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【乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 4】
 三嶋与夢(GCノベルズ)

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【くま クマ 熊 ベアー 13】
 くまなの(PASH!ブックス)

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【地味な剣聖はそれでも最強です 4】
 明石 六郎(PASH!ブックス)

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【異世界転生…されてねぇ! 2】
 タンサン(PASH!ブックス)

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【僕がSSSランクの冒険者なのは養成学校では秘密です 2】
 厨二の冒険者(PASH!ブックス)

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【なんでも吸い込む! ブラックホール!! (´・ω・`)ノ●~~~~ (゜ロ゜;ノ)ノ あらゆる敵を「しゅおんっ」と吸い込んで無双する!!! 1】
 六志麻あさ (モンスター文庫)

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【ぼっち転生記 7】
 ファースト(モンスター文庫)

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【社畜勇者、仕事辞めるってよ 3】
 岸本和葉(モンスター文庫)

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【機動戦士ガンダム サンダーボルト 14】
 太田垣 康男 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

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【かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。6】
 衣丘 わこ/友麻碧(B's-LOG COMICS)

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8月29日
第六皇女殿下は黒騎士様の花嫁様 3
翠川 稜(ヒーロー文庫)

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鑑定能力で調合師になります 10
空野 進(ヒーロー文庫)

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クール・エール 2
砂押 司(ヒーロー文庫)

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たのしい傭兵団
上宮 将徳(ヒーロー文庫)

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転生勇者の気まま旅 1
九頭 七尾(ヒーロー文庫)

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サトコのパン屋、異世界へ行く 2
塚本 悠真(ヒーロー文庫)

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最弱の弟子
高崎 三吉(ヒーロー文庫)

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燦然のソウルスピナ 2
蕗字 歩(ヒーロー文庫)

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【グランクレスト戦記 7】
 四葉真/水野良(ヤングアニマルコミックス)

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【ゆるゆり 17】
 なもり (百合姫コミックス)

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8月28日
【魔王様、リトライ! 4】
 神埼黒音(Mノベルス)

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【不遇職テイマーの成り上がり 〜スキル【吸収】でモンスターの能力を手に入れ、最強になる〜 1】
 愛犬ロック(Mノベルス)

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【レベル1の最強賢者 〜呪いで最下級魔法しか使えないけど、神の勘違いで無限の魔力を手に入れ最強に〜】
 木塚麻弥(ブレイブ文庫)

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8月27日
【Fate/Grand Order ―Epic of Remnant― 亜種特異点検ゞ愆降臨庭園セイレム 異端なるセイレム 1】
 大森葵(REXコミックス)

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【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい!?3】
 板垣ハコ/手島史詞(HJコミックス)

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【桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?7】
 ぽんとごたんだ(アクションコミックス)

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【達人伝〜9万里を風に乗り〜 24】
 王欣太(アクションコミックス)

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8月26日
【Fate/Grand Order コミックアンソロジー THE NEXT7】
 アンソロジー(DNAメディアコミックス)

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【フェイト/エクストラ CCC FoxTail 8】
 たけのこ星人(カドカワコミックスA)

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【真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2】
 池野雅博/ざっぽん(カドカワコミックスA)

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【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 11】
 常深アオサ/羊太郎(カドカワコミックスA)

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【すべての人類を破壊する。それらは再生できない。2】
 横田卓馬/伊瀬勝良(カドカワコミックスA)

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【魔法使いの印刷所 3】
 もちんち/深山靖宙(電撃コミックスNEXT)

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【ガヴリールドロップアウト 8】
 うかみ(電撃コミックスNEXT)

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【罠ガール 4】
 緑山のぶひろ(電撃コミックスNEXT)

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8月25日
世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)2
 黒留ハガネ(オーバーラップ文庫)

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デッド・オア・リライブ 〜天才科学者がやり直す人生は成功しますか?〜 1
 黒田達也(オーバーラップ文庫)

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絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 11】
 鬼影スパナ(オーバーラップ文庫)

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黒の召喚士 10.女帝の帰還
 迷井豆腐(オーバーラップ文庫)

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本能寺から始める信長との天下統一 1
 常陸之介寛浩(オーバーラップ文庫)

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女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました 2
 蛙田あめこ(オーバーラップノベルス)

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8月24日
白魔法クラスの大忍術師
 藤木わしろ(MF文庫J)

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なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 7.禍の使徒
 細音啓(MF文庫J)

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わたしの知らない、先輩の100コのこと 1
 兎谷あおい(MF文庫J)

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理想の娘なら世界最強でも可愛がってくれますか? 3
 三河ごーすと(MF文庫J)

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ラブコメの神様なのに俺のラブコメを邪魔するの? 3.えっちな子でもいいの?
 三月みどり(MF文庫J)

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ぼくたちのリメイク Ver.β
 木緒なち(MF文庫J)

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自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ? 7
 三河ごーすと(MF文庫J)

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西野 〜学内カースト最下位にして異能世界最強の少年〜 6
 ぶんころり(MF文庫J)

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ライアー・ライアー  2.嘘つき転校生は小悪魔先輩に狙われています。
 久追遥希(MF文庫J)

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二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む 7 ~浅ましき正解者~
 木塚ネロ(MFブックス)

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異世界で手に入れた生産スキルは最強だったようです。 〜創造&器用のWチートで無双する〜1
 遠野九重(MFブックス)

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初めての旅は異世界で 1
 叶ルル(MFブックス)

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転生没落王子は『銭使い』スキルで成り上がる 〜魔法もスキルも金次第っ!?〜 2
 時野洋輔(MFブックス)

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アラフォー賢者の異世界生活日記 10
 寿安清(MFブックス)

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帰って来た最強勇者は、末永く幸せに暮らしました ヽ(・∀・)ノ 〜異世界で得た力と金にモノを言わせて、都会的スローライフを送りたい〜
 ハヤケン(HJノベルス)

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神達に拾われた男 7
 Roy(HJノベルス)

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アラフォーおっさんはスローライフの夢を見るか?
 サイトウアユム(HJノベルス)

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食い詰め傭兵の幻想奇譚 10
 まいん(HJノベルス)

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初恋ロスタイム ―First Time―
 仁科裕貴(メディアワークス文庫)

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初恋ロスタイム ―Advanced Time―
 仁科裕貴(メディアワークス文庫)

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いざ、しゃべります。
 並木飛暁(メディアワークス文庫)

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かりゆしの島のお迎えごはん 神様のおもてなし、いかがですか?
 早見慎司(メディアワークス文庫)

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迷える羊の森 フィトセラピスト花宮の不思議なカルテ
 有間カオル(メディアワークス文庫)

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【ディメンションW 16】
 岩原裕二(ヤングガンガンコミックススーパー)

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8月23日
本屋の店員がダンジョンになんて入るもんじゃない
 しめさば(ダッシュエックス文庫)

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若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! 6
 森田季節(ダッシュエックス文庫)

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【アズールレーン Episode of Belfast 3rd】
 助供珠樹(ダッシュエックス文庫)

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はてな☆イリュージョンR
 原案:松智洋(ダッシュエックス文庫)

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劣等眼の転生魔術師 4〜虐げられた元勇者は未来の世界を余裕で生き抜く〜
 柑橘ゆすら(ダッシュエックス文庫)

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ロード・エルメロイII世の事件簿 5 「case.魔眼蒐集列車(下)」
 三田誠(角川文庫)

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丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。5
 竹村優希(角川文庫)

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【新約・異世界に転生したら全裸にされた 1】
 狐谷まどか(マックガーデンノベルズ)

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【新約・異世界に転生したら全裸にされた 2】
 狐谷まどか(マックガーデンノベルズ)

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【とあるおっさんのVRMMO活動記 19】
 椎名ほわほわ(アルファポリス)

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【欠陥品の文殊使いは最強の希少職でした。2】
登龍乃月(アルファポリス)

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【初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる! 2】
 霜月雹花(アルファポリス)

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【一度目は勇者、二度目は魔王だった俺の、三度目の異世界転生 2】
 塩分不足(アルファポリス)

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【お人好し職人のぶらり異世界旅 5】
 電電世界(アルファポリス)

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【巻き込まれ召喚!? そして私は『神』でした?? 4】
まはぷる(アルファポリス)

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【一般人な僕は、冒険者な親友について行く】
ひまり(アルファポリス)

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【異世界でいきなり経験値2億ポイント手に入れました 3】
 雪華慧太(アルファポリス)

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【ガールズ&パンツァー リボンの武者 12】
 野上武志/鈴木貴昭(MFコミックスフラッパーシリーズ)

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【のんのんびより 14】
 あっと(MFコミックスアライブシリーズ)

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【ディーふらぐ! 14】
 春野友矢(MFコミックスアライブシリーズ)

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【ガールズ&パンツァー プラウダ戦記 2】
 吉田創(MFC)

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【宇宙兄弟 36】
 小山宙哉(モーニングKC)

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8月21日
月とライカと吸血姫 5
 牧野 圭祐(ガガガ文庫)

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むしめづる姫宮さん
 手代木 正太郎(ガガガ文庫)

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ハル遠カラジ 3
 遍 柳一(ガガガ文庫)

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クズと天使の二周目生活 5
天津 向(ガガガ文庫)

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【うちの弟子がいつのまにか人類最強になっていて、なんの才能もない師匠の俺が、それを超える宇宙最強に誤認定されている件について】
 アキライズン(サーガフォレスト)

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【宮廷魔法師クビになったんで、田舎に帰って魔法科の先生になります1】
 世界るい (サーガフォレスト)

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8月20日
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 15
 羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

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妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン
 榊一郎(富士見ファンタジア文庫)

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ラストラウンド・アーサーズ 4.最弱の騎士と最も優れた騎士
 羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

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ご落胤王子は異世界を楽しむと決めた! 3
 るう(富士見ファンタジア文庫)

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真ハイスクールD×D 3.修学旅行のサンシャワー
 石踏一榮(富士見ファンタジア文庫)

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撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろIII ―弾丸魔法とゴースト・プログラム―
 上川景(富士見ファンタジア文庫)

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豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 8
 合田拍子(富士見ファンタジア文庫)

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異世界チートサバイバル飯 5 食べて、強くなって、また食べる
 赤石赫々(富士見ファンタジア文庫)

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異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 3 〜レベルアップは人生を変えた
 美紅(富士見ファンタジア文庫)

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史上最強の大魔王、村人Aに転生する 5.教皇洗礼
 下等妙人(富士見ファンタジア文庫)

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星系出雲の兵站-遠征- 1
 林譲治 (ハヤカワ文庫JA)

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群青神殿
 小川一水 (ハヤカワ文庫JA)

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ハイウイング・ストロール
 小川一水 (ハヤカワ文庫JA)

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誰も死なないミステリーを君に 2
 井上 悠宇(ハヤカワ文庫JA)

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【百鬼一歌 菊と怨霊】
 瀬川 貴次(講談社タイガ)

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【ネタバレ厳禁症候群 〜So signs can't be missed!〜】
 柾木 政宗(講談社タイガ)

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【体育会系探偵部タイタン! レボリューションズ】
 清水 晴木(講談社タイガ)

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【ブラッド・ブレイン 3 闇探偵の旋律】
 小島正樹(講談社タイガ)

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【神さまの怨結び 8】
 守月史貴(チャンピオンREDコミックス)

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