徒然雑記

終日のたりのたりかな  
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完結

ヒマワリ:unUtopial World 8 ★★★☆   



【ヒマワリ:unUtopial World 8】 林 トモアキ/マニャ子  角川スニーカー文庫

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幾多の戦いを終え、優勝者が決定した第二回聖魔杯。しかし、穏やかな時間が流れる優勝セレモニーも束の間、ついにゼネフ自らが世界の完全支配へ向けて動き出した―!ウィル子からのメッセージを信じ、反撃の機会を窺う川村ヒデオ。一方、桐原士郎や木島アリスらの想いによって完全復活を成し遂げたヒマワリは、ヒデオを救い、ゼネフの世界を覆すための逆転の一手を提示する!
「どんな未来に繋げるかはこの時代の人たち自身なんですから」
一夏を駆け抜けるように咲いた一凛の花。過去と未来の交錯する最後の戦いが、いまここに始まる―!

そうかー、てっきりこの【ヒマワリ】が終わったら精霊サーガシリーズまだ続くと思ってたんですよね。また違う形でシリーズが続くのかと。
そうかー、ここが川村ヒデオや名護屋河鈴蘭の物語の終着点だったのか。いやしかし、まさかそのまま直であっちに繋がってしまっているとは。でも、ヒマワリが居た未来やカグヤの未来はミスカルカとは全然違う未来ではあったんですよね。でも、ミスマルカの方もあれはあれでヒデオたちが失敗した世界の未来だと思ってたんだけど。
未来を変えるため、テロリストとして暗躍したヒマワリ。彼女は確かに悪であり破滅的であり自分に価値を置かず自分に関わる人たちにも意味を見出そうとしなかったわけですけれど、ヒデオとの接触によって彼女は変わったのでしょうか。全然変わったように見えなかったのだけれど、でもアリスや士郎との関係にいつの間にか意味を見出してたんですよね、こうして振り返っていると。彼女なりに、彼らとの出会いを尊く思い、大事にしてたんですよね。いやもうわかりにくいんだけどさあ。でも、破壊することでしか救うことを知らなかった彼女が少しでも守ったり託したり、という事をしようと出来た事自体が彼女の成長になれたのでしょうか。
少なくとも、彼女は多くの人に理解しきれなかった川村ヒデオという人をよくわかっていたように思う。わかるように、なったと思う。
ゼネフの齎す世界に、徹底的に対抗してみせたヒマワリ。ではヒデオは? 今回、ヒデオは何が出来ただろうか。第一回の聖魔杯の時とかレイセンの時はもっと具体的に彼の意志が状況の打開に効果を発揮したものですけれど、今回は無力に打ちひしがれることが多かったんじゃないだろうか。
それでも、彼こそがキーパーソンであり続けたんですよね。ゼネフが拘り続けた彼の存在は、最後までゼネフのロジックを打ち砕き続けた。彼は最後まで、銃を撃たなかった。それこそが、一つの答えなんだろう。
しかし、ゼネフの能力と準備し尽くした環境設定によって、見事にカミに連なるものまで力が封じられて、ヒマワリたち生身の人間しか状況を打破できない舞台になったわけですけれど。
やっぱりミーコたち億千万のインフィニティシリーズが、活躍の場を与えられなかったというのはカタルシスという意味では物足りなかったかなあ。ノアレやマックルも結局あれだけ強大な存在にも関わらず、まともに直接的な活躍どころか今回出番もなかったもんなあ。特にノアレは、彼女の力を借りてしまうとゲームオーバー同然、という制約めいたものはあったもののだからこそここぞという場面では見どころになる要素だっただけに、ねえ。
今回のヒマワリを中心としたお話の主題としては、アウターなんか出る幕あったらダメ、というのはわかっていたにしても、【お・り・が・み】の頃と比べるとどうしてもパワーのインフレならぬデフレが進んでしまっていたのはやっぱり物足りない、と感じる部分ではありました。
その分は、ミスマルカの方で取り戻してほしいところでありますけど。ってか、ミスマルカでずっと謎だった北の魔王の正体、マジかー!

しかし、ヒデオってば結局誰とくっついたんだ、というあたりはやはり気になりますよ。その辺はぶっちゃけてほしかったかな。ってか、鈴蘭は長谷部の翔希くんとちゃんとくっつけたのか!?

シリーズ感想

ガーリー・エアフォースXII ★★★★   



【ガーリー・エアフォースXII】 夏海 公司/遠坂 あさぎ  電撃文庫

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米国で新たなドーター適合機が発見された!調整のため小松にやって来ると聞き、妹ができると期待に胸を躍らせるグリペン。しかし、覚醒前で眠りについたままのそのアニマの少女、XF‐108‐ANM、レイピアを巡り、慧たちは不可思議な事態に巻き込まれてゆき…?その他、グリペン、イーグル、ファントムそれぞれの前日譚に、健気で人気なベルクトとロシアンアニマ三人衆の交流も収録。癖の強い先輩アニマに困惑するベルクトは、果たして任務を達成できるのか!?バラエティ豊かなエピソード満載でお贈りする、美少女×戦闘機ストーリー最終章!

「Episode1 ドリームウィーバー」
「レイピア」ってなに!? こんな戦闘機知らないよ!? と、思ったら形式番号にXがついてた。試作のまま終わった機体か。その印象的なシルエット、ペンシル型と言って差し支えないだろうデザインは過渡期のジェット戦闘機を象徴しているかのようで面白い。
と、それはそれで新アニマとか本編では出てこなかったのに、どう展開を処理するんだろうと思っていたらまたぞろ凄い展開に。いやこれ、レイピアを表紙にって微妙に詐欺じゃないですかぃ!? このアニマの子って、殆ど活動してないじゃないですか。
アニマがどういう理屈で誕生しているか、をザイの正体が明らかになった上でその仕組の詳細が自明の理になっていたからこその大胆な展開で、いやこれこのレイピアのパターンが可能ならアニマを作るのって戦闘機に限定されなかったんじゃなかろうか。真面目な話、空母とかイージス艦でも可能っぽいんだよなあ。ともあれ、同時にその定義の不安定さこそが、この第一話の大混乱にも繋がっているわけで、概念が現実世界に侵食してしまったという話なんですよね。物理的には何も変わっていないにも関わらず、人間の認識だけが世界規模で塗り替えられていくって、やばすぎるにも程があるじゃないですか。
それがまた、戦略空軍マフィアの夢、というのが実にイキっていて大好物なのですが。そうだよね、ロケットやミサイルのたぐいの開発が失敗した世界なら、弾道弾も存在せず宇宙開発もなく、人工衛星による地上偵察もネットワークの構築も存在しませんよね。そこから派生していく戦略空軍という滅びた概念の可能性。これ、爆撃機の類のアニマを直接誕生させるのではなく、新世代戦略爆撃機ノースアメリカンXB-70の護衛機として計画されモックアップで破棄されることとなったレイピアを持ってくるのはまた乙だよなあ、と。
今回の自体が進むに連れて狂想曲と化していく展開に対しての、グリペンの塩対応がまたひどいんですよねw いや、わりと大変な事態なんですからもっと一緒になって慌ててくださいよ、と言いたくなるけど、グリペンからすると何やってんだこいつら、という事になってしまうんですかねえ。こういう時にいつも慧の側で一緒に共感し一緒に奔走してくれるのがファントムというのは、やはり相棒感は緑髪の彼女の方が強かったなあ、と思う次第です。
この話はオチがまたキマってて凄く好きですw

「Episode2 プリンセスイーグル」
自由奔放なイーグルに八代通さんが振り回されるお話。おっさん、それはアニマだから精神構造が謎、なのではなくて年頃の女の子に共通する最大の問題、というやつなんですよ、きっと。
娘が出来たら同じことになる予感。まあこの人が結婚するというのが少しも想像できないのだけれど。

「Episode3 シアターブルー」
自由奔放すぎるイーグルにファントムが振り回される話。いつものことながら、策士策に溺れるを地で行くファントムである。我に秘策あり、何て言うのは失敗フラグだ、と自分で言いながら「我に秘策あり」と自分で言ってしっかり失敗するあたり、律儀ですらある。そして、何かあると基地からの逃亡を図るな、このファントムさん。本編でも何度もエスケープしてたし、この巻の第一話でも脱走してたし!


「Episode4 フェイクモキュメンタリー」
広報用ビデオの作成まで担当する八代通さん。広報というよりも資金源のためのPVなわけだけれど、この人技官なのにホントなにやってんだろう。


「Episode5 トリコロール・ヴィント」
本編の前日譚。まずはグリペン。あの上海からの脱出船団を急襲したザイを迎撃に現れたグリペンが、どのような過程で出撃したのかを描いたエピソードである。本来なら戦闘どころか飛ぶことすら、それ以前に覚醒しかままならなかったグリペンが、どうしてあの場面で救援に訪れて、慧の前に現れたのか。
すべてが明らかになり、そして終わったあとになってみると、偶然などではなくまさに会うべくしてあった再会だったんだなあ、と。

そしてイーグル。整備員のフナさんとのお話。慧を除くとあのヒゲの整備長なフナさんが一番アニマたちを人と同じように慈しんでいたんだろうなあ、と想像してしまう一編でありました。

最後にファントム。これは前日譚ではなく作中時間内での掌編という感じだけれど、やっぱりいちばん乙女な側面を見せてたのってファントムだよなあ、と思わせてくれる一片でありました。

「Episode6 ザ・ラスト・バタフライ」
最終決戦前に、宇宙から舞い戻ったベルクトが一時期ロシア組に加わっていた時のお話。新参者としてうまく馴染めるかどうかドギマギしているベルクトが、ロシアアニマ三人娘たちに一人ひとり配属のご挨拶していくお話。
いきなりラーストチュカへの印象がひどいベルクトである。眉毛ないです。触れる者皆、傷つけるような目をシています怖いです、て。いやそりゃ実際怖いけどw
そしてなぜか出会って即数秒で何故か愚痴られ悩み相談されてるベルクト。そして、なんでかスランプに陥っていたジュラーヴリクのカウンセリングをして、相変わらず逃げ回っているパクファを追いかけ回し、と最終決戦前に何気にヤバイ状態に陥っていたロシアチームの救世主となってしまうベルクト。この子、日本に亡命してきたときも癒し系だったけれど、ロシアでも頼られ系だったのか。長らく、具体的には6巻分ほど物語上から消えてしまっていたのがやっぱり勿体無いイイキャラクターだったんですよねえ、ベルクト。
それにしても、いつも強気なジュラーヴリクの姐御が弱気でヘタレている姿はなかなか新鮮で良かったです。慧たちに、そんな弱気な姿見せるわけなかったですしねえ。

というわけで、短編集はあくまで作中時間内か、前日譚のみという形で終始しました。あの本編でのエピローグ以後の後日談をやらなかったのは、それだけ本編で全部書き切った、このガーリーエアフォースという物語が映し出される情景はあそこまで、という自負が伝わってくるようです。
とはいえ、何がきっかけになってもう一度はじまるかわからない、というフリはかましてくれてますが、あとがきで。
ともあれ物語の余韻もここまで。良きSF作品であり、物語でありました。


シリーズ感想

デーモンロード・ニュービー 〜VRMMO世界の生産職魔王〜 3 ★★★   



【デーモンロード・ニュービー 〜VRMMO世界の生産職魔王〜 3】 山和 平/伊藤宗一 GA文庫

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「俺はお前を倒して、全ての魔王の頂点に立つ!」
次世代VRMMO『ダブルワールド・オーバークロス』で魔王プレイを満喫していたアキカに、同じ魔王陣営から果たし状が送られてきた。送り主の少年魔王イマジン・ザ・ブラックは、アキカをライバル視しており、アキカもこの挑戦に応じることに!その他の魔王プレイヤーもアキカに協力する者、理由あって敵対する者が現れ、事態は全ての魔王&一般プレイヤーも巻きこんだ大規模集団戦イベントへ発展していく。初心者のはずだったのにゲーム世界で大勢力の頂点に!?魔王vs魔王の決戦で、ますます盛り上がるシリーズ第三弾!
……アキカさん、リアルは男の子なんですよね、確か。魔王アキカの方、当人全然意識していないっぽいですけど、それ完全にお姉ちゃんムーブですから! 生意気な弟分を可愛がる兄貴分の構図じゃなくて、生意気に突っかかってくるショタっ子を猫可愛がりするお姉ちゃんですからね!? そりゃユミリちゃんもビシビシに警戒してしまいますわ。イマジンくんに実は気があってお世話焼いて魔王の頂点に立ってやるぜとイキってるイマジンくんを助けてたら、そのイマジンくんが突っかかってたアイドル魔王に何故か構われまくった挙げ句に、その圧倒的お姉ちゃんムーブに影響されて段々熱の入れ方の種類が変わってきてしまったら、そりゃオノレーとなってしまいますわな。
だが待ってほしい、そのアイドル魔王は男だ。というのを知っているのは運営と身内だけなんだっけか。妹ちゃんは悪乗りしてゲームではお姉ちゃん呼びしてるし。あれ、慣れすぎてて実はリアルでもお兄ちゃんじゃなくてお姉ちゃんって呼んでるんじゃないか疑惑。
まあ男の子としてのアキカは、知らないうちに幼馴染に捕捉されて知らない間に逃げられないようにがんじがらめに蜘蛛の糸に引っかかっているわけですが。幼馴染のリアルの方、どうやらガチアイドルやってるみたいなんだけど、アキカはアキカであれってどうやらゲーム内だけでは収まらない人気が出てしまっていて、マジでアイドルみたいになっちゃってるんですね。そりゃ運営側としても、金のなる木だし人気の的だし、折角魔王に選ばれたんですからここで逃したくはないわなあ。

アキカってただなんとなく選ばれたから魔王やっている、という体ではあったんですけれど、選ばれたからにはやりきるという責任感もありますし、それだけじゃなく今回は「魔王とはなんぞや」という問いに対して、彼女なりに考えて出したしっかりとした答えを持っていることを示してくれたんですよね。これ、天然で答えてるんだから実は天性のアイドル気質なんじゃないだろうか。エンターテイメントのなんたるかを心得ているというか、それを体現することを当たり前みたいに思っているとか、そのあたりなんか特にねえ。実は幼馴染のミヤなんかよりよっぽど天性じゃなかろうか、と。あっちはあっちで、特別製のアイドルみたいですが。

もうちょい、こののんびり楽しいゲーム生活見ていたかったのですが、残念ながらここで終了のようで。もう少し勢いよく話が広がっていく展開なら、もう少し続いたのかなあと思わないでもないですが、このノリが味だっただけにねえ。仕方ないか。次回作を楽しみに待ちましょう。

シリーズ感想

カンピオーネEX! 軍神ふたたび ★★★★   



【カンピオーネEX! 軍神ふたたび】 丈月 城/シコルスキー  ダッシュエックス文庫

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六人のカンピオーネが消息を絶って、五年後。行方不明のアイーシャ夫人が『空間歪曲』なる傍迷惑な超常現象を起こし、軍神ウルスラグナも甦る。護堂と仲間たちはウルスラグナとその主ミスラが拠点とする『無限時間の神殿』に乗り込むが、アイーシャ、ミスラと時間神ズルワーンの裁きで『カンピオーネになる前の一六歳』に巻き戻される。そこは『倒せる神のいないパラレル地球の18世紀』だった。個人の力では埒が明かない護堂達は、魔術結社カンピオーネスを創設し、護堂は『総帥チェーザレ・ブランデッリ』と名乗る。そのころ、世界中を破壊しまくる神獣軍団が誕生する。アイーシャとの関係はあるのか。そして、世界を破壊する神獣に対し、護堂は意外な存在と共闘をすることに。『カンピオーネ!』と「神域のカンピオーネス」を繋ぐ、神話ファンタジーの幕が開く。

護堂さん、完全にイタリア男になってるーー!?
女性への接し方に高校生の頃の初々しさが全く見られなくて、ほぼ別人。これが大人になるということか。
元々、そのフットワークの軽さは日本人離れしていた護堂さんですけど、大学生になって完全に根無し草の風来坊になってるんですよね。所属しているイタリアの大学には殆ど居着かず、世界中を放浪しているのですから。
帰るべき家を持たず、必要とせず、勝手気ままに自由に世界中のどこでも、場合によっては世界の外にまで足を伸ばして、自分のいる場所が自分の居場所という生き様は、ライトノベルの主人公としても破格の在り方なんですよねえ。
多くのライトノベルの主人公って、自分のホームや居場所となる場所や関係というものを強く意識して求めているケースが少なくないと思うんですよね。そんな中で護堂さんほど自己の確立と落ち着くことに縛られない自由の気風を保っている主人公というのはやっぱり珍しいと思うんですよね。まあ丈月さんの手がける作品の主人公のフォーマルとも言えるのかもしれませんけれど、こういう生き方は憧れるものがあります。
それに、この物語のヒロインたちはじっと待っていることなんてせず、彼の自由な旅路に同じくフットワーク軽くついてくることを厭わない女性ばかりですからね。それに、彼に引っ付いてくるばかりではなく、各人それぞれ護堂さん抜きで自由に世界を飛び回ってもいるだけに、重石や錨になるような女性たちではないんですよねえ。だからこその、ヒロインなのでしょう。
幼馴染の明日香は、その意味では落ち着くところに落ち着いたというべきなのでしょうか。いやまあ、大学生で年上の男性相手にさっさとくっついちゃうところなんぞ、凡百よりよっぽどアグレッシブで闊達だと思うのですけど。

魔王内戦でアイーシャ夫人の暴走によって次元の狭間へと吹き飛ばされてこの世界から消えてしまった魔王たち。その殆どが数年経たずサラッと自力で戻ってきちゃってるあたり、この連中の無茶苦茶さが伺いしれます。いや、そこは普通絶望するところですから。ケース如何ではラスボス封印の手法ですよ、異次元への追放とかって。帰ってこなかったアイーシャ夫人とヴォバン公爵も、前者はそもそもフラフラと旅に出たらいずこともしれず果てしなく行き着いてしまう人だし、ヴォバン公の方はあの戦いで滅びたはずなのに、しれっと復活してパラレルワールドの方で遊び回ってるし。
どう考えても、ある意味真面目な神々よりもふざけた生態してるんだよなあ。

ともあれ、異世界というかパラレルワールドの方へと飛ばされてしまったアイーシャ夫人。当たり前のようにそのままあっちこっちの世界を渡り歩き、その痕跡がまた厄災を呼び起こすという歩く大迷惑っぷり。カンピオーネスでの「神話世界」との連結ってもろに夫人が原因だったんかい!!
【カンピオーネス】とこの【カンピオーネ】の物語のミッシングリンクを描くのが、この巻の主題ともなっているのですが、いわば本編の完結よりもこの巻こそが【カンピオーネ!】の正式な完結編とも言うべき物語になっているのです。
というのも、そもそものはじまりである草薙護堂がカンピオーネになったウルスラグナとの邂逅と対決。護堂の最大の宿敵であり、そして最も親しき友であるウルスラグナとの決着こそが物語を〆る上で相応しいものだと思ってたんですよね。
本編最終巻は、カンピオーネという存在の敵である最後の王との決着という意味では万事やり通し、ラーマともある意味最初のウルスラグナとの戦いで果たせなかった結末を迎えられたのですが、ウルスラグナ当人とは結局相まみえることが出来なかった、とも言えました。
それを、この巻では十全やれたんですよね。宿敵としてのウルスラグナとの決着、親友としてのウルスラグナとしての決着の両方を。ウルスラグナが言うところの、逆縁と順縁ですか。
特にまつろわぬ神としてのウルスラグナではなく、ただ護堂と意気投合し心からの友誼を結んだ一人の男ウルスラグナとしての、あの神殺し誕生の回では果たせなかった結末をここで手繰り寄せることが出来た、というのはカンピオーネ!という作品での僅かな心残りを全部晴らしてくれたような感無量だったんですよね。最大のピンチで、もうひとりの掛け替えのない友となったラーマから支援される、という展開もほんと嬉しかったところでありますし。
なんかもう、満願の完結編でありました。
カンピオーネスの方で抱いていた疑問点も、ほぼ解消されましたし、微妙に不安に思っていた護堂たちが既にカンピオーネスでは過去の存在として退場しているのではないか、という危惧も解消されましたし。でも、まさかブランデッリ家がああいう形で誕生したというのは凄いなあ。護堂さんもエリカも、親としてこれもまた格別の在り方ですよねえ。これってどちらかというと、主人公の両親の方によく見られる生き方だよなあ。
しかし、ついにはひかりにまで手を出すとはこの男w
オーディオドラマでは、カンピオーネスの方に登場しているようですがさらにこの調子だと小説本編の方にも顔を出してもおかしくなさそう。ですが【カンピオーネ!】という作品としてはこれにて本当の完結。基本常識人にも関わらず、他に類を見ないぶっ飛んだ在り方に魅了されるいやまあとんでもない主人公でありました護堂さん。護堂さんに限らず、カンピオーネという存在自体がとんでもなさすぎて、ほんと面白かった。シリーズ完結お疲れ様でした。

シリーズ感想

女神の勇者を倒すゲスな方法 6.「なんと、我と結婚したいと申すか!?」 ★★★★  



【女神の勇者を倒すゲスな方法 6.「なんと、我と結婚したいと申すか!?」】  笹木さくま/遠坂 あさぎ ファミ通文庫

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女神の脅威は去り、世界に平和が訪れた―とはならず、信じるものを失った人間社会は乱れに乱れていた。勇者不在からの魔物の跋扈、きな臭くなる国家情勢。白エルフたちの合コン問題、残った女神教の腐海化、リノちゃん同世代の友達がいないなど、難問が山積みとなっていた。人間と魔族の平定に奔走する真一だったが、アリアン、セレス、リノちゃん女性陣からのアピールも過激になり…真一が選んだ答えとは?ゲス参謀の異世界攻略譚フィナーレ!
一冊まるまる後日談、というのはこのご時世では贅沢な作りである。ただ、物語のテーマ上でも悪い神様を倒しておしまい、めでたしめでたしというのは随分と投げっぱなしではありましたから、世界の秩序である女神教の信仰をぶっ壊してしまったあとの新しい秩序、未来への筋道というものをきっちり描いて見せてくれたのは丁寧なお仕事だったと思います。
それでも、まだ十代の真一が自分の死後を考えてあれこれと世界中に仕込みを備えていく、というのはまだ若いのにもう最晩年のフィクサーみたいな境地を伺わせていて、いやちょっと枯れすぎじゃないですか!?と思ったり。
準備を整えていくことに越したことはないですし、軍師参謀大政治家の端くれとしたらその「備え」こそが肝心、という考え方は真っ当ではあるんだけれど、まだ普通に生きれば短くても半世紀近く現役、頑張ればさらに30年くらいマシマシで現場で働けるだろうに、さすがに気が早すぎやしませんか、と言いたかった。ここが、彼がどこか生き急いでいると感じさせられる部分だったのかもしれない。
大切な人を唐突に失った経験は、いつ誰が居なくなってもおかしくないという諦念を真一に植え付けていたのだろうか。長寿であるリノの未来に人間である自分やアリアンたちが居なくなったあとの時代が訪れることは確定しているんだけれど、どうにも「無くなった」あとのことばかり気にしていたような気がします。それは数々の備えにも伺えるんですよね。常に何事にも最悪の展開が訪れることを想定していて、それに備えた対処策、緩和策を用意して回っている。政治家に楽観論は禁物であり、彼の備えはすべて現実的、と分かっていても、なんともモヤモヤしたものが募ってくる。
真一には、一個人としての幸せが足りていなかったのではないだろうか。
だからこそ、これからなのだろう。これから、一人の青年として幸せを得て、自分の人生というものにゆっくりと腰を据えて向き合って欲しいものである。その必要性を、彼を愛する女性たちはちゃんとわかってくれているようだから、その点はほんと不安には思っていないんですけどね。安心している、と言っても良い。
理想の楽園とは程遠い、しかし着実に希望を積み上げていける優しい未来図。現実として様々な困難が立ちふさがっていることは、戦後処理で駆け回る真一の策謀が炸裂しまくり、協力者とも共犯者とも言える各国の首脳部とのつながりも機能して着実に成果と備えを積み上げながらも、だからこそ痛切に難易度を感じさせられるものだったけれど、それでも希望を感じさせてくれるというのはなんとも柔らかい気持ちにさせてくれる。
真一が、地球に残していってしまった家族にちゃんとメッセージを送れた、というのも気の利いた、というかなんというか、ケジメをつけられてよかったんだろうけれど……あれ、いきなり過ぎて後々両親じわじわとダメージくるだろうなあ。たとえ異世界で息子がちゃんと幸せになれたとわかっていても、親としては寂しいですよ。
その点、アリアンを見守れる赤竜さまは幸せ者です。まあこの人も将来、見送らなければならない立場だけに、その辛さもあるのでしょうけれど。
最後は、真一のガチのゲス要素が出てしまって、そこでタイトル回収しなくても、と思わず苦笑。いや、その結末は予定調和で誰もが望んでいたものだったはずなんだけれど、そのやり方はゲスすぎますよ、真一さんw

シリーズ感想

誰が為にケモノは生きたいといった 3 ★★★☆  



【誰が為にケモノは生きたいといった 3】 榊一郎/ニリツ
 富士見ファンタジア文庫


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タビタを連れて現世へと帰るため、指輪の示す方向に向かうイオリたちは、海辺の村で新たな棄界人の少女カチヤと出会う。罪人たちに『聖なる島』を奪われ、現世人を憎んでいたカチヤだったが、なぜかイオリを巡ってタビタと決闘することになり!?さらに『聖なる島』には、タビタを狙う罪人たちが集結していた―。生きるための戦いを決意するイオリは“棄界”誕生の秘密を知ることになり…。少年は誰が為に決断を下すのか!

うわー、これちょっと勿体ぶりすぎたんじゃなかろうか。残念ながらこのシリーズは三巻で打ち切り。さすがはベテラン作家さんということで、本来描くはずだった要素をうまいこと纏めこんできれいにラストシーンまで整えていたんだけれど……。
ラストの現世に戻ってからの展開ってめっちゃ面白そうだったんですよね。
あとがき曰くの国盗り編。棄界で得た新たな仲間たち、世界の真実、そしてタビタに与えてあげたいと思ったもの。野心とも志とも少し違う、でも世界を変える意志。そういうものを武器にして、自分たちを捨てた世界に殴り込み、ってまたワクワクが全然違ったんですよ。これは絶対読みたかった!
でもそういう気持ちがラストシーンで湧き上がってくるのって、構成として自分の興味・盛り上がりをもり立てることには失敗していた、ということでもあると思うんですよね。実際、棄界をウロウロする展開は各巻内ではきれいに一つのお話として起承転結していたものの、シリーズ物として先行きにワクワクをつのらせてくれるものがあったかというと、盛り上がるための積み立てみたいなものがあんまりなくて、若干ダラダラ進んでいたという感触もあったわけです。
じっくり棄界で物語を育て、キャラクターを繋げていくことは先々の展開のためには必須であったでしょうし、それを展開が遅いとは思わないんですけれど、これは読みたいと思わせてくれる国盗り編をチラつかせてくれるような餌巻きは、もう少ししておいて欲しかったように思います。
ちと、タビタがヒロインとしての存在感に欠けていたのも辛かったかな。同じようなタイプの【棺姫のチャイカ】と比べて何が違ったんだろう、と首をかしげるところなんですけれど、チャイカと比べても主体性というか自己主張に足りないところがあったのかなあ。こればっかりは、よくわかりません。ユーフェミアも、彼女の生き方が仕切り直しされるところに終始してしまって、彼女の魅力に切り込んでいくのはこれから、というところだったのでもったいなくはあったんですよね。素直になってイオリとの関係に自分から踏み込んでいく段階と、中の人とのあれこれなど、これからなんぼでもよくなりそうなヒロインでしたし。その意味ではタビタもこれからだったんだよなあ。ラストシーン見ると、彼女の「王族」としての立場って飾りじゃなくて、彼女のヒロインとしての重要な要素になる可能性があったみたいだし。
いずれにしても、どれもが書かれずに終わってしまったという意味で実に勿体無い作品でありました。

1巻 2巻感想

俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する 4 ★★★☆  



【俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する 4】  藍月 要/閏月戈 ファミ通文庫

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遂に魔導具の祖ジーリンの元へ辿り着いた幹人たち。彼女によると、現在この世界は崩壊に向かっており、それを食い止めるための研究中らしい。しかし、そこへ彼女の研究を妨げる極等冒険者が現れる! そしてその相手をザザが務めることになり、幹人たちはザザのために“最強の武器”の製作に取りかかる。果たしてオオヤマコウセンはジーリンに迫る脅威を取り除き、世界崩壊を止めることができるのか!? 高専生たちの普通じゃない英雄譚、衝撃の終幕!
この高専の子たち、理系らしく何事も理屈理論を前提にして考えはしているんだけれど、それ以上に原動力が好奇心であり、それ以上に熱いパトスが迸ってる連中だなあ。人と人との関係は理屈じゃなく感情だ、というのを体現している。
熱い想いこそが人と人を結んで、彼らを良きチームに仕立て上げ、異世界に迷い込むという難事を乗り越え、その異世界で様々な冒険を繰り広げ、偉業を成し遂げることに成功したのでしょう。
チームワークというか友情というか、その厚さが彼らを支え、異世界に新たな絆となる人間関係を築くに至ったと言えるのではないでしょうか。
しかし、感情だけでは、想いだけではどうしても覆せない論理がこの世には存在するものです。その絶対的なコトワリの壁に彼らはぶち当たることになり、故にこそ彼らの根幹となる想いは軋みをあげて悲鳴をあげることになってしまったのでした。
感情の爆発とは、ただ叫ぶとか喚かせるとかじゃないんですよね。それは限界まで膨れ上がった末の破裂であり、堰き止められた挙げ句の決壊。耐えに耐え、我慢に我慢を重ねてそれでも抑えきれなかった想いが吹き出すということなのでしょう。その描写が、素晴らしかった。フッと限界のラインを越えた瞬間が物理的感触として実感できたかのように、溢れ出た激情が伝わってきたんですよね。照治の慟哭を前にしたジルの、あのもうどうしようもなくなってしまった、たまらなくなってしまった想いの発露なんか、読んでるこっちまでなんかもうたまらなくなってしまいましたもの。
今回はストーリー展開がかなり強引に押し潰したような唐突感があり、その壁となる極等級冒険者のおじゃま虫してくる理由もかなり無理矢理感があったんですが、それ以上に登場人物たちの切実なまでの想い、必死さ、渦巻く感情の勢いが凄まじく、その熱さに首根っこ掴まれて最後まで引っ張り回されたような感じでした。
これ、前巻からその傾向ありましたけれど、最終的にヒロインってザザでも魅衣先輩でもなく照治だったんじゃなかろうか。この人がこの巻、全部持ってっていたもんなあ。
ザザはひたすらカッコよかったですよ、うん。そして何も語らぬ覚悟を貫いた塚崎ちゃんは良い女でありました。

感情ではついに越えられなかった大きな理屈の壁を、しかしその感情によって形成された情熱こそが理論に理論を積み重ねることで、越えられなかった壁を超えるに至る塔を作るのだと思えばこそ、ことわりを切り開く理系の研究者たちこそ、何よりも感情に身を任せた人種なのかもしれないなあ、などと思った良作でありました。

シリーズ感想

ノーブルウィッチーズ 8.第506統合戦闘航空団 英雄! ★★★★   

ノーブルウィッチーズ8 第506統合戦闘航空団 英雄! (角川スニーカー文庫)

【ノーブルウィッチーズ 8.第506統合戦闘航空団 英雄!】 南房 秀久/ 島田フミカネ&Projekt World Witches 角川スニーカー文庫

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ハイデマリーがサントロン基地上空付近で交戦して間もなく、大型ネウロイがガリア全土へと攻勢を開始する。絶望的な状況の中、微かな活路を見いだした黒田とハインリーケは母艦ネウロイへと突貫を仕掛けるが…!?
「ゆくぞ、黒田中尉!」
「はい!もうひと稼ぎしますよ!」
旧501メンバーが宮藤芳佳の救援に向かう最中、時を同じくして繰り広げられていた激闘の一幕が明らかに。繰り返される激戦。そして異なる身分に戸惑いながら、華族として部隊に招聘された少女が辿り着いた“高貴なる義務”の答えとは!?ノブレス・オブリッジを体現する魔女達の物語―感動の大団円!

劇場版ストライクウィッチーズで旧501メンバーが再集結している一方で、他の統合戦闘航空団もネウロイの再侵攻に当然激戦を繰り広げていたんだよ、もちろん第506ノーブルウィッチーズも!
ということで、劇場版ストライクウィッチーズの際のノーブルウィッチーズの戦いを描いたシリーズ完結編。
というか、劇場版ストライクウィッチーズでのネウロイの再侵攻って、史実におけるバルジの戦いがモデルだったんかー。映像観ているときにはさっぱり気づかなかった。小説の方も読んでいなかったので詳しい戦況、ネウロイの侵攻経路なども把握してなかったので元ネタとなる戦史があることすら気づいていなかったのですが、本作読んでるとなんか見覚えのある合衆国の部隊の名前がつらつらと出てきたり、あからさまにアルデンヌ方面の戦域が弛緩してたり、とお膳立てが出揃っていたわけで、ようやく「あ、これバルジ大作戦!?」と気づくに至ったわけです。
劇場版のアニメでもアイゼンハワー将軍がバストーニュに言及していたようですし、分かる人は一発でわかったんでしょうなあ。
戦気が見える。
というわけではないのですけれど、大戦を前にしたときその気配の変化を感じ取れる人、というのは居るもので……。B部隊のジーナ中佐のあの歴戦の勘はほんとパないわ。しかも脳筋ではなく裏側に通じた手練手管も持ち合わせているわけで。この人って統合戦闘航空団の隊長ももちろんこなせるだろうけれど、むしろ特殊作戦群の司令とかの独立性となんでもありの手段を有した部隊を率いたら半端ないことになりそう。「欧州一危険な女」にもなれそうな気がする。
今回のバルジの戦いだって、ジーナ隊長の決断の迅速さと勘の良さとこんなこともあろうかと、という備えがなかったら果たして戦域を支えられていたかどうか。
これまでノーブルウィッチーズでは、ネウロイとの戦いよりもむしろ国同士のパワーゲームやガリア内部の王党派の暗躍などへの対応など、人間同士の争いの中で非常に難しいバランスを取りながら部隊を育てていく、という方向性で描かれていて、ネウロイとの戦闘は殆ど定期の巡回と散発的な襲来への迎撃くらいであった。それが、今回は本格的なネウロイの大規模攻勢への迎撃戦ということでかなりの緊迫感が漂う中でのストーリー展開だったんですよね。
ガリア東部に配備されていたリベリオン陸軍の細かな動向なんかも描写されて、殆どの人間が予期していなかったネウロイの反攻と、対応しきれずに瓦解していく最前線。そんな中で決死の思いで踏みとどまる部隊の兵士たち。と、久々にストライクウィッチーズ・ワールドの戦時の激しさを思い出させてくれる内容でした。
そして、地を這う兵士たちにとってウィッチたちがどれほどの希望であるのかも。
バルジの戦いでも有名なバストーニュ包囲戦。リベリオン第一〇一空挺師団が市民を護って抵抗を続けるバストーニュ。ネウロイの大軍に完全包囲されつつあるバストーニュに突入し、最後の盾として獅子奮迅するジーナ隊長率いるノーブルウィッチーズB部隊。ウィッチたちの弾も魔力も空挺師団の弾薬も潰えて全滅までもうあと僅かというリミットに、さあネウロイの大軍を切り裂いてのA部隊の救援は間に合うのか。
とまあ、ラストに相応しい大激戦でありました。
悲壮感すら漂う中で、それでもいつもの調子を崩さず明るく元気な黒田の邦佳ちゃん。ほんと、ウィッチの中でもこの娘のメンタルは最高峰の一人なんでしょうなあ。わりとうじうじと悩むところがあるハインリーケにとっては、彼女の揺るがぬ明るさこそが頭の痛いところであり、何より信頼しているところなのでしょう。ハインリーケ姫デレた、と邦佳ちゃん騒いでましたけれど、何を仰る。随分前からプリン姫さま、邦佳ちゃんにデレッデレじゃあなかったですか。まあそれを、御本人が認めたのだから邦佳ちゃんも喜んでしかるべきか。

ロザリー隊長も残る魔法力を使い切って、実質アガリ。胃薬もハインリーケに引き継いだことですし、やっと一息ですなあ、と言いたいところだけれど、このあともなんやかんやと総隊長職は続けるんでしょうね。上層部とのダーティーな駆け引きはまだまだハインリーケでは難しいでしょうし。トラブルの責任はほぼほぼロザリー隊長へと放り込まれる予感。

シリーズ全体として、スパイの暗躍や結構人死にも出てたし、ウィッチたちの旧友もネウロイとの戦闘で戦死していたり、と戦時の仄暗い哀切とした雰囲気が流れているストライクウィッチーズの作品としては結構特殊な展開の作品でしたけれど、それでも邦佳ちゃんを中心とする明るくもしたたかな面々のやりとりで暗い方暗い方へと落ち込まずに、うまいことバランスが取れてたように思います。
なかなかこういう国際謀略モノ、ネウロイ相手じゃなく人間の組織相手の戦いというのは人気出づらかったかもしれませんが、私はけっこう好きでした。それ以上に、黒田邦佳というキャラはこのストライクウィッチーズ作品全体の中でも特に好きな一人となりました。いつか、アニメで動いて喋って守銭奴している彼女が観たいものです。

シリーズ感想

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク>22 ★★★★☆  

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 22 (GA文庫)

【聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク>22】 あわむら赤光/ refeia GA文庫

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今や全世界の敵となった駿河安東を追い、天空に浮かぶ赤き月へと向かった諸葉たち。
サツキ、静乃、エドワード、シャルル、そして全ての仲間との絆が安東打倒の一手に繋がっていく。だが――
「ここからは俺も本気というだけよ」
現世で新たなる力さえ手にした安東はまさに死角なき絶対最強の王者として不遜に笑う。
そして、至高の武を結ぶ天上の戦いは、どんな前世でも到達しなかった究極の先へ――我が剣に宿れ、天地終焉の劫火!
≪剣聖×禁呪使い≫二つの前世を超え、灰村諸葉が未来を斬りひらく!!
超王道学園ソード&ソーサリィ、堂々たる決戦――これで終。
おぅおぅ、面白かったよう。昨今二十巻越え出来るシリーズなんて数えるほどしかないけれど、それに相応しい面白さを最後まで高止まりで維持し続けた傑作でありました。あとがきでも触れていますけれど、これほど長く続かなければ周りを固めるキャラクターをこれだけ掘り下げることは難しかったでしょうね。特に、本シリーズ影の主役である石動先輩ですよ。
とうとう、とうとうその頂きにまで至りましたか。もうめちゃくちゃかっこよくてめちゃめちゃ強えぇ。べらぼうじゃあないですか!!
当初はSクラスを目指しつつもついに手が届かないという儚い運命を背負ったキャラだったそうですけれど、彼の負けてもやられても倒れても諦めずに努力して努力して、ときに邪道に走りながらも闇落ちすることだけは決して無く、高潔な戦士のまま邁進し続けた結果、ストーリーとして自然な形でSクラスという頂きへと至る道をまさに自らの手で切り開いたという、思えば凄まじいキャラなんですよね。
絶対、途中で闇落ちすると思ってたもんなあ。実際、悪魔と契約するに等しい危うい真似はしているのですけれど、護る正義のために力を求めるという原則だけは絶対に見失わず、力を求めて自身の正義を見失うみたいな本末転倒な真似だけは決してしなかったわけで、そのあたりもこの人圧倒的に尊敬に値する人物だったんですよね。諸葉も最初から最後まで石動先輩への信頼は揺らがなかったですからね。
それだけに、最後の最後のあの圧倒的なまでのパフォーマンスはまさに二十巻を超えて待ちわびていただけに、まさに待ってましたの一言でした。
ラストは、クライマックスを飾るに相応しい総力戦。
一番印象的だったのはこの文章でした。
一人の人間としての孤独は、灰村諸葉として生を享けて以降、とっくに癒やされていたけれど。
一人の戦士としての孤高は、今この時に、本当の意味で癒やされたのだった。
自身でも述懐しているところですけれど、これまでずっと諸葉はその圧倒的な力を持って矢面に立ち続け、戦うときは常に最大戦力として身体を張り続けていたのですが、この最終決戦においてシャルルとエドワードという仲間とトリオを組むことで、むしろ自分がフォローに回って彼らの力を引き出す側に回って、自分の新たな可能性、そして自分もまた突出した一人として戦うよりも仲間とともに戦うことでもっともっと強くなれる、ということを、有無を言わさずまさに体感するのである。経験するのである。
ここでめちゃくちゃテンション上がってしまう諸葉が可愛くてねえ。
この主人公の諸葉は、ほんと最初からブレずに最強一途だったわけですけれど、その力に溺れない上から目線で歪まない、すごく可愛げと愛嬌のある好感持てる主人公で在り続けたのですけれど、それ故にシャルルとエドワードという一緒に戦えば相乗効果で力が増していく、本当の意味で対等の仲間を得てはしゃいでしまうところがもう可愛くて可愛くて、良かったねえと場を弁えずに微笑んでしまいました。そうお祝いしたくなってしまう主人公だったわけですよ。
最終決戦ということでほぼみんなに見せ場があったわけですけれど、こうしてみるとやはりフランス支部の魔術師団って世界各国の支部の中でも突出してたんだなあ、と実感させられてしまいます。よくストライカーズ、ある程度でも伍せたものです。イギリス支部があれだけ脆いとは思いませんでしたけれど。わりとAJさんのワンマンじゃね?これ。
アメリカ支部も、国土が広いのに比べてタレントの数が揃ってないですし、思えば壊滅する前のロシア支部、あれ本当に戦力揃ってたんだなあ。戦争スル気満々だったのもむべなるかな。
日本支部けっこう雑魚いね、と思ってたんだけれど各国の実情を見てみるとそこまで劣悪ではなかったのか、と少し思い直しました。
ルー・ヂーシンの顛末はまじで驚きましたけれど。石動先輩、マジぱねえっすわ。この腐れ外道をよくぞまあ……。
一方でレナードの旦那は敵だった頃から今にいたるまで一貫してイカシすぎてるよ、まじで。こうしてみると、シリーズ最強の敵だったのって間違いなく六翼会議だったのを実感させられます。その一角を討ち取った丈弦先輩もまじすげえっすわ。

エピローグ、いわばこの二十二巻の集大成な代物と言えるわけで果たしてどうするのかと思ったら、かなり大胆に分量を割いて、しかも1年後から5年後まで時系列を分けつつ描くという形でそれこそ「みんな」のその後を描いてくれたのは嬉しいものでした。これだけお付き合いしたわけですから、余すことなくみんなのその後、みたいですもんね。
石動先輩があの静乃のところの理事長の魔手に絡め取られてたのには驚きましたけれど。なんか政略結婚の鬼と化してるじゃないですか、理事長w でも、ただの野心家では収まらない、さすが静乃の係累と言わんばかりの計り知れない所も垣間見せてくれて、いやいや侮れんよこの人。なんだかんだと、あの灰村諸葉も静乃と結ばれたことで身内に引き込んだわけですしね。

……いやあ、まさかの春鹿さん最速とは、これはワラタ。現代においてそりゃ重婚ってのはどうやっても無理なのですけれど、敢えて結婚しないよー、という形で事実婚状態でみんなと結ばれる形にしたのは、時代の流れだなあと実感するところです。そうだよねー、結婚しなきゃ関係ないもんねー。まさか静乃とサツキではなく、最初に春鹿、次にレーシャに子供が生まれるというのは驚きましたけれど。マーヤが合法ロリの道をひた走ってるのも笑いましたし。
一方で、シャルルも年貢の納め時を迎えて、あれだけ結婚しないと宣言していたエドワードも、購入特典のSSで見事にAJさんにエドワード人生初の敗北を喫することになってるんですよね。ちゃんとバランスは取れてるわけだ。AJさん、ほんと良かったねえ良かったねえ。プロポーズされて、乙女らしい喜び方とは程遠いけど心底喜びまくってるのが否応なく実感できる喜び方しているアンジェラさん、可愛すぎでしょうこの人。
諸葉も、異性に対する愛情とか友人に対する友情とか除いて、純粋に人間として一番好き、めっちゃ好き、大好き!! てなってるのってアンジェラさんなんですよね。あの物凄いアンジェラ好きはなんなんだろう、と思うところだけれど、なんとなくわからないでもないw
熾場さんはというと、石動さんとは全く別のアプローチでダークヒーロー路線一直線。もうその背負ってる過去から凄惨な姿までアメコミのヒーローでもやれるんじゃないか、と。
ただ、孤高ではなくちゃんと支えてくれる仲間がいるのがこの人らしですよね。ってか、ネリーはもちろんとして、万理先生……これは行き遅れずに済んだ、と思って良いんですかね?w

なんにせよ、終わりましたねー。終わっちゃったなあ。感慨深いし、満足感もあるし、ちょっとした虚脱感もある。もろもろ、読んでる間ずっと楽しい思いに浸らせてくれる実にエンターテイメントしている作品でした。燃える滾る痛快な物語でした。まったくもってお疲れ様でした。
あー、面白かった♪

シリーズ感想

異世界修学旅行 7 ★★★★★  

異世界修学旅行 7 (ガガガ文庫)

【異世界修学旅行 7】 岡本 タクヤ/しらび ガガガ文庫

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出逢いと別れの異世界修学旅行、最終日!

異世界修学旅行、そして伝説へ!

修学旅行の最中に突如飛ばされてしまった異世界で、王女プリシラと共にクラスメートを捜しながら修学旅行を続ける沢木浩介たち二年一組。
ついに、残るクラスメートはあと一人。
そしてその最後の一人、山田という少年は、大方の予想通り、浩介たちより先立ってこの世界にやってきて、魔王を倒し、世界を平和に導いた勇者となっていた。
世界を救った勇者は、やがてもとの世界へ――日本へと還っていく。
そんな、この異世界で何度も繰り返された筋書きをなぞるはずだったが、事態は予想外の方向に進んで……。
「ぼ……僕は、日本には還らない! この異世界で、これからも勇者として生きていくんだ!」
帰還を拒否する勇者山田を何とか連れ戻そうと、異世界を巻き込んだ最後の大騒動が幕を開ける!
そしてその最中、浩介は旅の終わりが近いことを意識する。
「おぬしらは、日本へ還っていってしまうんじゃよな。妾を置いて――」
クラス全員揃っての日本への帰還――異世界修学旅行の終わり。
それは、プリシラとの別れでもあった。

異世界から日本へ還ってゆく修学旅行生たちの異文化コミュニケーションコメディ、第七弾!

旅は旅でも当て所のない旅でもなく、どこか目的に向かって延々と歩き続ける旅路でもない。旅行なのだ。これは修学旅行なのだ。その旅先が異世界であっても、旅行であったならば家に帰らなければならない。どれだけ楽しくても、そこでかけがえのない友達ができたとしても、帰らなければならないのだ。
というわけで、さよならのシーンでボロ泣きである。わりとマジ泣きでありました。
だって、本当に楽しかったんだもの。楽しければ楽しいほどに、その終わりがとてつもなく寂しい。誰よりもこの旅行を、みんなとの旅を楽しんでいたプリシラと、ここで別れなければならないとなればなおさらに。
これが、もう二度と会えない別れとなるならば、なおさらに。

勇者山田はともかくとして、他のまだ未回収だったメンバーも雑に回収して、って本当に雑なんだけれど、その雑さすらもネタにしてしまうあたり、プリシラのキャラクターの強力さとお得さが知れるというものであります。
本作は、異世界集団転移モノというジャンルではあるのでしょうけれど、その中でもとびっきりの異端だったのでしょう。何しろ、呼び出された先は既に魔王が討伐され平和になった世界。召喚されたクラスメートの大半があっちこっちに散らばってしまって、その回収の為に世界を回ることになったのだけれど、その案内人たるプリシラ姫ときたら、こっちの世界の人間よりも日本のポップカルチャーに詳しいを通り越してもうあんた博士だろう、というくらいの現代エンタメネタの宝庫であり、そんな彼女とともにこれは異世界を遊び回り、異世界を観光し、それでいて色んなトラブルをみんなで協力して乗り越える、心を豊かにする青春劇だったのだ。二度と経験できないだろう、特別な体験だったのだ。それは、いつか異世界から訪れる異邦人たちと冒険の旅をするのだ、と夢見ていたお姫様にとっても、掛け替えのない体験であり、きっと予想していなかった楽しい時間だったのだ。
だから、こんなにも寂しい。別れが辛い。でも楽しかったからこそ、笑って「さよなら」を言い合える。二度と会えないのだとしても、「またいつか」と再会を約束できる。
旅行という特別な時間の中で、だからこそ少しずつ変わっていく自分たち。成長なのか羽化なのかわからないけれど、楽しいの冠がつく非日常体験は普段と違う自分を発見させてくれる。そうやって、少しずつクラスメイト同士の関係も変わり、自分も今までやろうとしなかったことを頑張る気になる。それは、修学旅行らしい特別な効果だ。今まであまり交流のなかった人と仲良くなったり、それまでよく知っていたと思っていた人のことを見直してみたり。
でも、幾ら特別な時間をもたらしてくれる旅行でも、同じメンツだとなかなか殻は破れないんですよね。異世界という特別すぎる環境に、ホームシックにさせてくれない日本に詳しすぎるプリシラという超強力な牽引役の存在こそが、この旅を最初から最後まで「楽しい」ものにしてくれたのだろう。
旅行の時間が終わりに近づいているのを理解しつつ、物語のノリはいつまでたっても変わらない。それは、プリシラもみんなも敢えて、だったんですよね。別れの時間が近づいてくることを努めて無視しようとしていた結果が、いつものとおり、だったのだと今にしてそう思う。
だから、本当に別れの時間になった時の想いの爆発が、抑え切れない感情の交歓が、もうたまらないあのシーンへと繋がっていったのだろう。たくさんいるクラスメイト、みんな強烈なほど個性的で、よく印象に残る連中ばかりでした。雑に扱われたw最終合流メンバーもその雑さ故にわりと印象に残ってたし。そういう意味でもプリシラのパーティー編成コミュは絶妙だったんじゃないでしょうか。楽しい、楽しい連中でした。綾ちゃん、ついぞ目立たぬポディションを維持し続けたなあメインヒロインなのに、と思ってたんだけれど、彼女の場合そうなってしまった、のではなくてキャラが勝手に動いてうまいことそんなポディションを確保し続けたのだ、という作者の回顧には思わず深く納得してしまった。いや確かに、うまく動かなくて、という目立たなさじゃなかったですもんね。そこにいるのにうまいこと視線から外れて、スススっとその位置に動き続けた、と言われると凄く納得。それでいて、プリシラと沢木が良い雰囲気になることがなく、友達ポディションに固着するようなバランスの取れた立ち回りをし続けてたわけですしね。このプリシラと沢木のまったく恋愛臭のしてこない、でも意気投合した息のあいっぷりは振り返っても感心させられるものでした。変に恋愛が絡んでしまうと、この旅行の楽しさやその終わりの別れに余分が混じっちゃうことを思うと、最上の関係性だったもんなあ。
締めの、あの余韻を余韻のままで終わらせてくれない、楽しいを想い出の中だけに置いていかないラストは、私はとても大好きです。それでこそ、それでこそ。
楽しい楽しい傑作でした。

シリーズ感想

境域のアルスマグナ 3.紅蓮の王と幽明境の君 ★★★★   

境域のアルスマグナ3 紅蓮の王と幽明境の君 (MF文庫J)

【境域のアルスマグナ 3.紅蓮の王と幽明境の君】 絵戸太郎/パルプピロシ MF文庫J

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混沌と騒乱を愛する、無貌の影――《幽明境の君》ダビド・パピヤス。

《継ぎ接ぎ公爵》レオ・フランケンシュタインを退けた怜生。それを期に連盟は、妖精人の国を建立する計画を本格始動させる。一方〈青の医術師団〉が世界的な糾弾の対象となり、その騒動を衝いて人造人間(ホムンクルス)の少女たちが脱走を果たす。彼女たち、イロハ、ニイナ、サクヤは自分たちの夢を叶えるため〈緋の龍王〉に戦いを挑むのだが――。さらに、既にこの世に存在しないはずの人物までもが、怜生の前に姿を現す。誰もが夢を憧れを願いを抱き相対する黄金巨樹の上、怜生と花蓮は理想郷に至るのか!? 超絶過激な魔王の狂宴、再び誓いの言葉を交わす第三幕!
ああ、3巻で終了かー。近年の新人さんの中では屈指の歯応えのある作品だったんだけれどなあ。自分的にはドストライクだったのですが。登場人物を大量に投入しすぎた、というのをあとがきでも書いてらっしゃいましたけれど、正直持て余している風でもありませんでしたし、今回話しを畳まないといけないということで出番が齧られた人たちもいましたけれど、長期シリーズへの流れに乗れていたならこの登場人物の多さがむしろ強力な武器として機能したんじゃないだろうか、と思えるほどにはキャラ立ち良く出来てましたもんねえ。特に、男の親友二人は白眉でした。このラストでも縦横無尽に活躍してくれましたし、特にここから伸びるキャラだったんだけれどなあ、と惜しむ気持ちが滾々と湧き上がるばかりです。
ただ、物語をたたむにおいても急展開だったり性急にバタバタと話を前倒ししていくような感じでもなく、しっかりこの「境域のアルスマグナ」という物語のクライマックスを立ち上げてるんですよね。しかも、キレイに小さくまとめているわけでもありませんし、途中でばっさり戦いはこれからだ、とやっちゃっているわけでもなく、もしこのシリーズが長く続いても大まかなラストの流れはこれだったんだろうなあ、という貫禄含みの完結編だったのは結構脱帽ものだったんですよね。これなら完結であっても打ち切りとは感じないんじゃないだろうか、と思うくらいに。
境域のアルスマグナというタイトルを大いに意義に感じる展開でもありましたし、最初からラストはこんな感じ、というビジョンがあったんだろうなあ。怜生も、王として見事に立志してみせましたい、一介の主人公としても多くの配下を従える王としても、痛快極まる威風でしたし。王として何を成し遂げるのか、世界に何を刻みつけるのか、という答えもこれ以上無い形で具体的に示してくれましたし、主人公としてやるべきことは全部やり遂げてるんですよね。
もっとやりたいこと描きたい話、キャラたちのあれこれはあったんでしょうけれど、やるべきことはちゃんと全部やってみせた、という意味ではよくぞ3巻だけで、と感嘆するばかりでしたし、意地と構成力展開力というのを見せられた感じです。
いやあ、あの怜生の狂気を内包したキャラといい、周りの人たち、あの姪っ子ちゃんたち含めていい具合にキレているのといい、凄い好みだっただけに、やっぱりもっともっと読みたかったシリーズでした。
次にはぜひ二桁巻数目指して欲しいです。ほんとに。

1巻 2巻感想

カンピオーネ! XXI 最後の戦い ★★★★   

カンピオーネ!  XXI 最後の戦い (ダッシュエックス文庫)

【カンピオーネ! XXI 最後の戦い】 丈月城/シコルスキー ダッシュエックス文庫

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カンピオーネ7人によるバトルロイヤルは辛くも護堂の勝利で幕を閉じた。だが息つく間もなく、別時空から帰還したハヌマーン&ラクシュマナが立ちふさがり、エリカたちを追い詰めてしまう! 一方、アストラル界にて女神パンドラから神殺し生誕の秘密にまつわる真実を知った護堂は、ラーマとの決戦を前に、パンドラとある「取引」をするのだった。ついに決戦をむかえる護堂と最後の王ラーマ。熾烈を極める戦いの中、護堂は予想もできない行動に出るが……!? 神と神殺しをめぐる世界の真相がすべて明らかになる時、最後のカンピオーネ・護堂は「運命」のその先をつかめるのか……!? 超人気ファンタジー、ついに決着!!

まあそうだよなあ。数々の時間跳躍モノ作品において無敵無双を誇った「歴史の修正力」さんですらけちょんけちょんに踏みにじったカンピオーネである。たかが運命ごとき、敵ではないわな。とかく強いられる事を嫌うのが神殺しの本能である。本作における神殺しって、この最終巻で描かれたプロメテウス、エピメテウス、パンドラの兄弟夫婦による神殺し誕生のエピソードからもわかるように、神殺しの能力を人間が与えられるのではなく、神を自力で殺した人間に対して祝福、恩寵、報酬としてカンピオーネの力を与えるというものであって、そう端から運命に打ち勝った人間の可能性の権化がカンピオーネなんですよね。
他の作品に出て来る神殺しの多くが生来のものだったり運命によって役割付けられた能力だったりするのと比べれば、その在り方は正反対のものであったと言えましょう。
だから、カンピオーネが神を殺すのは、決して運命でも宿命でもない。ただ、好きでやってるだけなのだ。だからこそ余計に始末に悪い、とも言えるのだけれど、だからこそ神を殺すも殺さないも結局好き好きなんですよね。カンピオーネの自由なのである。パンドラ義母さまは力を与えてくれるだけで、なんかしろ、これしろあれしろ、あれを倒せとかは絶対言わないし。そう考えると、パンドラ含めて、プロメテウスとエピメテウスの兄弟は真の意味で人間の味方だったんだなあ。手取り足取り人間を導くのではなく、ただ火という可能性を与えてくれただけ、神に打ち勝つほどの人間にはそれに相応しい力を与えるだけ、という人間側の自主に任せてくれたという意味でも。
まあ、おかげさまで人間界には魔王なんて存在が乱立するはめになり、今回の魔王内乱では別の平行世界にまでこの迷惑千万な魔王たちを撒き散らしてしまったわけですけれど。それはそれ、これはこれ。自主独立には自己責任が伴うのである。
とまれ、神を殺すも殺さないもカンピオーネの自由、護堂の自由ともなれば、最後の王ラーマチャンドラとの決着がこうなった、というのはよくわかるんですよね。
もう十分やったもんなあ。
作中でも本人たちが語っているけれど、都合四回にも渡ってすでに鉾を交えているんですよね。そして、最後は強いられた戦いではなく、最後の王としての責務でもなく、運命によって縛られたものではなく、ラーマ本人も存分に心から護堂というライバルと戦いたいという欲求に基づいての戦いでしたから。ある意味これは、護堂が最初に出会った神、ウルスラグナとの間に成したかった決着だったんでしょうね。それを思えば、ラーマとの決着をこういう風につけられた、というのは護堂にとっても万感だったんじゃないでしょうか。護堂って同じカンピオーネの男とは凄まじく仲悪いけれど、何故か神様相手だと仲良くなっちゃってましたし。ってか、護堂って同じカンピオーネ以外だったら男の親しい友人、歳の上下関係なくかなり多いのよね。あれで、同性からも好かれる性格してるもんなあ。
ともあれ、神との決着も振り返ってみれば第一巻で叶わなかった復仇を果たしたとも言えますし、これはこれで最後の戦いに相応しいものだったんじゃないでしょうか。ボスラッシュはあんまりいらなかったような気もしますけど、結構中途半端でしたし。だいたい呼び出された相手、みんなやれと言われてやりたがるような連中一人も居ないですし。その意味では真のラスボスさん、無駄な足掻きだったな、と。
女性関係もついに決着。チーム草薙の四人娘たちを無事娶ることになって、ってか法律的にはあれなのでこれ内縁の妻扱いですか? 個人的には護堂が寄り切られてしまう決定的シーンを見たかった、という気持ちもありますけれど。
平行世界にぶん投げた他の魔王たちも……別に回収せんで良かったんじゃないですか? と思わないでないですが、放っておくと他の世界への迷惑が途方もないことになってしまってそうでしたし、ってか手遅れか、護堂が回収に向かった段階で既に半数が次元渡りが出来るようになって自力で飛び回ってる、とか聞いて正直怖いw
その能力獲得していなかったプルートーとドニも、飛ばされた現地で遊ぶのに夢中であっただけでその気になったら次元渡るくらい平気で出来そうだもんなあ。実際、ドニとか戻ってきてから次元渡りの能力獲得しようとはしゃいでるみたいだし。ハチャメチャすぎるw

21巻という長期に渡るシリーズになりましたけれど、ふつうとは違うアプローチというか、カンピオーネたちの他に類を見ないキャラクター性、精神性、無茶苦茶っぷりが本当の面白いというか楽しいというか、乾いた笑いが浮かんでくるというか、なんとも凄くて味わい深いものでした。刺激物としてはトビッキリでした、ともいえますか。
それでも、こうして見事に決着してくれて良かったです。感慨深いというかなんというか。なにはともあれ、おつかれさまでした。次回作も早速スタートしているようで、またぞろ楽しみ♪

シリーズ感想

誉められて神軍 3.尾張名古屋は零で持つ ★★★★  

誉められて神軍3 尾張名古屋は零で持つ (講談社ラノベ文庫)

【誉められて神軍 3.尾張名古屋は零で持つ】 竹井10日/CUTEG 講談社ラノベ文庫

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一夜にしてファンタジー世界へと変貌した現代日本―各地に様々な勢力が割拠するなか、新宿市国軍中将・御神楽零は“誉めて伸ばす能力”を駆使し連戦連勝。着実に権力中枢へと昇りつつあった。そして近隣の有力国家“富士帝国”の宣戦布告を受け、零率いる新宿市国軍は雷帝こと十四代しおり子率いる富士帝国軍と交戦開始。激しい攻防を経て零としおり子は相討ちとなり富士山火口へ消えた…だが直後零が目覚めた場所は、よく知る現代日本の“舞姫道場”だった。高校生として旧知の仲間に再会した零は、世界の危機を回避するため、密かに動き出す。やがて知る日本ファンタジー化の真実とは!?さらに事態は急転直下、竹井10日が放つ独創ファンタジー戦記第3巻!
現実世界に戻ったあたりから、突然なんか話の回転が早くなってきたのでこれまさか、と思ったら3巻打ち切り、俺たちの戦いはこれからだー!じゃないですか!? うわぁ、なんでだぁ。
この零くんの面白堅いキャラクターや誉めて伸ばす能力、というものが竹井作品の中でもかなり面白い部類だっただけに、勿体無いもどかしいヨミ足りない!! このファンタジー化した日本のアリスソフト的な世界観もめちゃくちゃおもしろかったんだけれどなあ。
以前の「がをられ」シリーズが重層的な謎によって構築された世界観が、紐解かれていくことによってその壮大にして想像を絶するスケールを明らかにしていったように、本作もファンタジー化した世界の謎、それに関わる零くんの両親という因果など、現実世界に戻ったことで幾つもの謎を解く鍵が見つかると同時に、同じく現実世界の記憶を持っていた同士ともいうべきしおり子との合流、そして現実世界にてさらに積み重なっていく謎。とどめに、戻ったはずの現実世界がファンタジー世界に徐々に侵食されていくという危機的展開。同時に、零たちが居なくなった、というか元から居なかったように改変されたファンタジー世界の方でも、零のことを覚えている人たちを中心に動きが起こり、と物凄えいいところで終わってるんですよね。これ生殺しだ、生殺しだぁ。
零ちゃんの能力、誉めて伸ばすという能力はいわゆるドーピング、というよりもバフの類いなんだけれど、単純にステータスをあげるようなものじゃなくて、かなり柔軟性があって発想次第で効果の発揮のさせ方が幾らでもある、という代物で、さらに人物相手限定じゃなくて無機物にまで効果があるというもので、これやりたい放題というよりも本当に発想の勝負という感じでその使われ方、毎度面白かったんですよね。一応使用回数も決まっていて使い所も考えないといけないし。
題材もキャラクターもストーリー展開もネタも世界観も全部好みで楽しかっただけに、ここで強制終了というのは本当に残念です。残念です。

シリーズ感想

魔弾の王と戦姫<ヴァナディース>18 ★★★★   

魔弾の王と戦姫<ヴァナディース>18 (MF文庫J)

【魔弾の王と戦姫<ヴァナディース>18】 川口士/片桐 雛太 MF文庫J

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ティル=ナ=ファを喰らったガヌロンを、ティグルたちは死闘の末に討ち果たした。だが、その代償としてエレンたちの竜具は力を失った。その場にいなかったヴァレンティナのみが竜具を保持し、ソフィーは彼女の凶刃の餌食となる。玉座まであと一歩というところに迫ったヴァレンティナと戦うべく、ティグルは残された戦姫たちと連合軍を結成。ジスタート史上最悪の混乱を鎮めるべく、周囲の後押しも受けて、ついに王となることを決意する。国の枠を超えて、仲間たちの想いを背負って挑む決戦。辺境の小貴族からはじまった弓使いの若者は「魔弾の王」の新たなる伝説を打ち立てることができるのか―大ヒット最強美少女ファンタジー戦記、堂々完結の第18弾!
タヌキー!!
いやもううん、信じた。信じちゃったよ。狐というイメージはさらさらないので、この場合はタヌキだよなあ。タヌキ。
最終巻はある意味、ヴァレンティナの物語でした。最後の敵役であった彼女。面白いことに、というとアレなんだけれど、彼女ってこのシリーズの幕引きを担う相手ではあったんですけれど、黒幕とは足り得なかったんですよね。あれこれと陰謀・謀略・暗謀を張り巡らせてたんですけれど、実際の所彼女の画策したことって何かと上手くいかなかったり、思惑通りにことが運ばなかったり、思ってたのと違う結果が伴ってきたり、と想定外が重なってしまっていて、黒幕というには状況・情勢をコントロール出来ていたかというとかなり怪しいのである。
というか、ダイス目でいうとファンブルばっかりだったんじゃないだろうか、これ。もちろん、彼女自身の判断ミスというケースも多かったのだけれど、運がなかった場面も決して少なくなかったのである。
これをして、ヴァレンティナをすべての展開の黒幕、物語のラスボスと呼ぶのは少々難があると思える。

でもね。
逆に言うと、彼女は黒幕やラスボスなんていう舞台装置にはならなかったとも言えるんじゃないだろうか。

これだけ、想定通りに事が運ばない展開を経ながらも、彼女はそこで立ち止まることも臆することも俯くこともせず、ひたすら楽しげに彼女に降りかかる難局を臨機応変に乗り越えながら、なんだかんだと夢であり野心の賜であった自身の王への登極へのルートをこじ開け、その路線に情勢の軌道を乗せていくのである。
魔弾の王の歩む王道とはまた違う、彼女自身の目指す王への道を、着々と登っていく。
そこに居たのは敵である。
ラスボスでも黒幕でもない、言わば競争相手とも言えるもう一人の主人公であったのだ。
走り始めたその時から、最後の瞬間まで彼女ヴァレンティナは、大仰な黒幕にもならず、さりとて卑小な小物や小悪党にも堕さず、歪まずブレず、最初から最後までその在り方は善でも悪でもないただのヴァレンティナ=グリンカ=エステスで在り通した。
最初から最後まで、彼女はただただヴァレンティナ以上の何者でもなく、以下の何者でもないままに走り抜けたのだ。
その意味においては、実に見事な生き様であったのではないだろうか。
野望潰えながらも、その終端をまんざらでもない様子で迎えられた彼女は、この最終巻においてその魅力を増しましていたように思う。なぜ彼女の竜具「エザンディス」が最期まで彼女を見捨てなかったのか。むしろ名残惜しむかのように寄り添い続けたのか。その理由がわかったような気がする。異端ではあっても、彼女もまた戦姫であったのだ。

さて、エレンを含む戦姫たちとの恋模様や、ジスタート王国の内紛を他国人であるティグルがどう収めることになるのか。どういう形で決着をつけることになるのかとやきもきしていたのだけれど、そうかー、そういう形で来たか。
王家の血筋を持たないどころか、自国の人間ですら無い者が王になる、というのは日本の超血統主義や絶対王政以降の欧州の王政を見てると違和感を感じるのですけれど、もっと古い時代となると決して不思議でも珍しいものでもないんですよね。王権というものがもっと緩いというか、ファジーな時代というものが確かにあり、この世界の時代はまだそのあたりだったのでしょう。
実際、ヨーロッパなんかでも二カ国の王を両者統合させないまま並列で統治する形で就任した例はけっこうあったと思うし、そもそもこのジスタート王国自体、内部に戦姫という血筋による継承ではない形で続く公国が7つも存在する国家だけに、不安定であると同時にそれだけ他国の人間が王位についても許されるような揺らぎを許容できる下地というか土台のある国であったんだなあ、と。
まあどう考えてもティグル、過労死レベルで働かないといけないわけですけれど。実際、エピローグでの超働きっぷりを見ると、大変だなあ、ですまないレベルで働きまくってますし。
とても、ハーレム楽しんでる余裕ないよなあ。嫁さんとなる人たちの殆どが、自分の領地やブリューヌ王国での実務でお忙しい、というのはティグルの体力的にもだいぶ助かる話なんじゃないだろうか。
その分、明らかに側仕えのリムが一番大勝利なんですけれど。まさか、ティッタも傍に侍れずブリューヌ詰めになるとは思ってなかったので、ほとんどリムが公私のパートナーみたいな形になってるし。まさか、正式に戦姫になってよ、と現れたバルグレンに、今忙しいので改めて、と振っちゃうとまでは思わなかったけれど。そりゃ、バルグレン正式に継承したら戦姫として領地も引き受けなきゃいけなくなって、ティグルの側近を辞さなきゃならなくなるだろうし、今宮廷内に味方の少ないティグルの傍をリムがハズレるの相当厳しいという理屈はわかるけれど、あそこまで見事に蹴っ飛ばすとは。実務面だけじゃなくて、嫁としても離れん!というその気概が素晴らしいというか、さすがリム先生である。
前にあった時よりもちょっと沢山話せましたー、とその程度のことでメッチャテンションあがりながら傍役の人に報告して満足してたエリザヴェータさまは、ちゃんとこのリム先生の姿勢とか見習えてるんだろうかw
他の戦姫がなんだかんだとみんな積極的に告白してきたなかで、もっぱらこの調子だったリーザさん。リーザさんところの筆頭家老であるナウムさんが、こっそりティグルにウチの姫さんなんとか貰ってやってくれよ、とお父さん役の人にここまで言わせてしまうアレっぷりが、なんかもう可愛いなあww
そう言えばティグル、女性陣に対してはみんなにちゃんと愛情を持って接してたのは間違いないことなのですけれど、こう「好き好きオーラ」っていうの? もう君たち大好きだなあ、的な気持ち全面に出してたのって……わりと男キャラ相手ばっかりだったような。
いやもちろん友情的な意味で、ではあるんですけれど。このナウムさん相手にしてもそうでしたし、男相手にしている時の方がわりと無邪気に楽しそうだったんですよねえ。ユージェン卿救出作戦の時の男所帯の旅のときとかえらいはしゃいでましたし、何気にルスラン王子との交流やアスヴァール王国のタラードとも、いつ背中を刺されるかわからない関係でありながら、そういう立場とか野心とか抜きにした個人個人の関係だとほんと仲いいですし。
もともと女っ気のない朴訥な性格なので、気遣いしなくていい男との付き合いは気の置けないものなんだろうかねえ、ティグルの場合。その御蔭か、これだけハーレム展開にも関わらず、立場抜きにした男友達が国関係無く広く沢山いる珍しい主人公になってましたねえ。
まあそんな朴訥な男が、これだけ嫁抱えることになるんだから、面白いものである。新しい「エザンディス」の継承者である新戦姫が、初お目見得の際に自分も戦姫になったからには王に抱かれないといけないのでしょうか、と真面目に訪ねてきたシーンは笑ってしまいましたが。そりゃ、現状の戦姫が全員王様の恋人だったら、戦姫になったら王と関係持たないといけないのか、と思っても仕方ないわなねえ。この娘は変に生真面目そうで、面白そうなキャラクターだけに短編なんかあったらみたいものですけれど。イラストの人が出した画集に、ちょっと短編ついているのかしら。そっちも読みたいなあ。

なかなか長期シリーズが出てこない中で、戦記物として18巻を数えた本作。弓を得物とする主人公、というのもまた珍しかったのですけれど、この弓の使い方の描写がまた図抜けて格好良くてねえ。弓矢という武具も、見せ方によってこれほど迫力と見栄えが出るものなのか、と興奮したものです。面白かった。そして、見事な完結でありました。ほんと、お疲れ様ですよ。
また、作者の新しいシリーズ、楽しみに待ちたいと思います。

シリーズ感想

クロニクル・レギオン 7.過去と未来と ★★★★   

クロニクル・レギオン 7 (ダッシュエックス文庫)

【クロニクル・レギオン 7.過去と未来と】 丈月城/BUNBUN ダッシュエックス文庫

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過去と未来、すべての因果が激突する!! 女皇照姫(じょおうてるひめ)と平将門(たいらのまさかど)の反乱を抑えきり、ついに皇都の覇者となった征継(まさつぐ)と志緒理(しおり)。衛青(えいせい)とも協力して陣営を整えていたが、ついにカエサルが皇都へ向けて出撃。数千騎のレギオンが迫るなか、潜んでいたカエサル派による奇襲で皇都は大混乱に陥ってしまう! 衛青、大英帝国のエドワード黒王子率いる軍団と、カエサル軍が激突するなか、総大将である征継はローマの切り札、神箭(しんせん)ジェベと対峙する。悠久の時を越えて導かれる前世の因縁。かつての盟友との決戦に征継のとった行動は……!? さらに、まだローマ軍には謎多き不気味な英雄、ブルートゥスが残されていた……。 過去と未来、英雄たちのすべての因果が激突する第7巻!!

ああ、やることはちゃんとやってたんだ。そりゃあするよね。征継の素性からして女性の扱い方について我慢する、という文化はなさそうだし、そもそも抑制する必要性も理由もなにもないんだから。征継、オープン助平だし。
というわけで、女皇照姫の宮廷内クーデターにかこつけて、戦略的大転換を果たしてローマ帝国はカエサルの保護下から敵対していた大英帝国へとパートナーを取り替えた志緒理姫。ここで肝なのが、あくまで敵対のターゲットをカエサルのみに絞っていて、東ローマ帝国本国に関しては根回しをちゃっかり進めていて、カエサルを政治的にも戦略的にも孤立させてしまったところでしょう。謀略戦も然ることながら、こうした外交戦に関しても妖怪じみた辣腕さを見えた上に、宮廷政治においてもきっちり照姫の首根っこ押さえつつ、強硬手段で監禁、などという強引な手段に任せず、ある程度以上照姫の自由度を高めているあたり、加減をよく心得ているというか。実質、照姫はクーデター前よりも自身の勝手できる範囲は広がってるんですよね。おかげさまで変な属性はつくわ、けっこう志緒理とバチバチやりあってはいるんだけれど、ネガティブな方にどツボはまらなくなっただけでもだいぶマシなんですよね。照姫のキャラクターも相当面白いことになりましたし。以前が根暗で嫉妬深い小物っぽさからどうしても足抜けできない姫様だったことを思うと、これはもう一種の覚醒と言っていいくらいの変化ですし。あかん意味でも覚醒してる気がしますが。
これ、教育係の衛青将軍、苦労するでー。ただ、彼の場合その苦労を望んで買っているので、それこそ大船に乗せた気分なのですけれど。
徳川家康と天海という超大物政治家にしてネゴシエーターが手伝ってくれてる、というのも途方もなく大きかったんでしょう。ぶっちゃけ、徳川家康ってもっと信長とか秀吉みたいに召喚とか憑依とかされてもいい日本史上でも最強な偉人だと思うんだけどなあ。と、昨今の研究によって浮かび上がってる徳川家康の人物像を見るとそう思います。今回、ラストで美味しいところ持ってったのも大御所様だったしなあ。
こうしてみると、世界史上における最強クラスの将帥であろうジェベと征継の間に生まれた差、というのはそれこそ今世における充実感、だったのかもしれません。二度目の生に何を求めるのか。本作において活躍した復活者というのは、それぞれみんな今世に意義を見出し、また謳歌する人たちばかりだったんですよね。
どこか茫洋とした衛青将軍ですら、カエサルを裏切った理由を見てもわかるように前世における未練を今世で果たす道筋を見つけ、それに殉じたわけです。生きる目的を得、生きる楽しさを謳歌した。
その点、ジェベ将軍はそこに確固としたものを見いだせなかった。これはカエサルの抱え方の問題もあると思うのだけれど、飼い殺しみたいな真似をしてしまったからこそ腐らせてしまった、とも言えるんですよね。ジェベの将帥としての力量は一切衰えなかったかもしれないけれど、貪欲なまでの闘争心や野心、叶えるべき欲がなければ最後の最後の一線において及ばず開いてしまう差がある。
結局カエサルの致命となったブルートゥスの扱いにしても同様で、カエサルの弱点は同格たる英傑と肩を並べる、ということを知らなかった、というところにあるのかもしれません。黒太子エドワードは、ずっと獅子王リチャド1世と一緒に戦ってましたしね。征継もまた、前世から英傑たちとともに駆けるを人生としてきたわけですから、衛青将軍との息なんぞピッタリでしたし、共闘となったエドワード王子に対しても見事な任せっぷりでしたし。
皇帝の語源となったカエサルは、唯一無二の皇帝でありすぎたのか。征継の仮名となった土方歳三もナンバー2でしたし、衛青将軍もエドワードも何気に王にはならなかった人物。いわんや平将門なんぞは……アレはまた別の意味で王様ではありましたけれど。
それでも、偉大過ぎるカエサルを相手の闘争は、実に見ごたえのあるものでした。勝ち抜けたのは、これは愛の力と言っていいんでしょうかねえ。女の強かさのおかげ、とも言えそうです。
強かさばかりではなく、竜胆先生みたいに凄まじいデレっぷりなんぞも拝めたわけですが。いやあ、あのデレっぷりは凄まじかった。まさしく陥落じゃないですか。なんですか、あれ、もう本当にwww
もうちょっと日本を飛び出すスケールでのお話も見てみたかったですが、レギオンというシステムの面白さといい、最後まで楽しませていただきました。
レギオンシステムとか、あれ信長の野望形式のシミュレーションにも流用できそう。

シリーズ感想

ワールド・イズ・コンティニュー 2 ★★★☆  

ワールド・イズ・コンティニュー2 (ファンタジア文庫)

【ワールド・イズ・コンティニュー 2】 瀬尾つかさ/ 早川 ハルイ 富士見ファンタジア文庫

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“死んでも蘇る”を繰り返し、レベル100に到達した浩史とハイシェン。しかし、姉が待つ地に辿りつくには最強の旅団を作ることが必要だった!敵陣を穿つアタッカー、絶対的タンク、広範囲への制圧力。必要なピースを探す浩史だが、やっと見つけた一対多のスペシャリスト、シリンはどうやらハイシェンと相性が…?浩史にべったりなハイシェンに気ままなシリン。おまけに、素直でなかった風羽根も少しずつ積極的になってきて…!?浩史は旅団をまとめ上げることができるのか。攻略は新しいステージへ!!
打ち切りかー。僅か二巻で、というのは辛いなあ。
本作って、6人居る闘神のそれぞれが、別の世界の人間なんですよね。その使徒として召喚されるのも、また闘神と同じ世界の人間たち。それぞれの世界に異なった文化があり、能力があり、価値観がある。今度登場したシリンの居た世界というのは、魔法と科学が融合した文明が隆盛をなしていた世界であり、相応に機械群を操る文化を持っているのだけれど、このように召喚されたこの世界で用意されていたシステム上のスキルや職種とは別に、使徒の出身によって価値観の相克があり、それが文化交流みたいなのも催す萌芽となる描写もちらほら散見されて、シリーズ長く続いていくとそこらへんにもスポット当たったんだろうなあ、といささか残念なんですよね。
現段階でも、不老不死で自壊死以外に死なない使徒たちと、普通の寿命しか持たない彼ら使徒の二世・三世との世代ギャップ、同じ使徒でも既に百年以上生きている人たちとまだ召喚されたての若い世代との意識の違い、同じ日本人でも元の日本を知らない二世・三世世代との違いなど、異なる在り方の人々との「交流」と「協力」。友人になること、仲間になることへのハードルをこうして設けているのを見ると、この作品に設けられていたプランニングが色々と想像も出来るんですよねえ。
それなりに長期プランを組んでたんじゃないかなあ。
勿体無い。
個人的には桃子の、闘神たちが企図したゲーム攻略ルートを思いっきり無視した経済掌握による世界大改造がどうなっていくのか、の方をもっと見ていたかったんですけどね。本来なら百年を費やしてもレベル100に至れない中で、僅か数ヶ月で効率的レベルアップ法を駆使してレベル100に到達した浩次は、最初からゲームの攻略法を知っていたにしても十分頭おかしい人種なんだけれど、それに負けず劣らずわずか数ヶ月で地域の経済掌握したどころではなく、流通革命を起こして世界の在り方そのものを数ヶ月で数百年単位で発展させようとしている桃子女史の方も十分頭おかしいんですよね。二巻、名前だけで一切登場していないにも関わらず、この存在感w
それよりもヒロインとして面白かったのは風羽根由紀その人でしょう。桃子が金庫番にして財界の妖怪とすれば、風羽根は組織運営の魔人、みたいな人なんですよね。元からある組織をうまく動かす、というのなら出来る人は少なくないかもしれないけれど、ゼロから組織立ち上げて人集めて各界と協力繋いで、滞りない運営体制を作り上げて、最終的に自分が居なくても組織が勝手に動けるように完成させる、って豪腕どころじゃない手腕なんですよね、これ。召喚されて大混乱に陥っている連中をまとめ上げて、というだけでも凄いのに、浩次たちのバックアップをほぼ完璧に物資の提供から人材の確保から何からこなし切ってたわけですしね。
んで、彼女が凄まじいのは、当時居た現地で作り上げた組織を自分が関わらなくても自力で運営できるようにした上でほっぽり出し、自分は身一つで浩次たちが新しいフィールドに進出したのにくっついてきた挙句に、またその新しい土地で新しい組織作り上げて、さらに大規模に浩次たちを支援できる組織とその枠組をつくりだしてしまった、というところなんですよね。
化け物か、この女!!
しかも、それって一途に浩次を助けるため、ただそれだけのためなんであって、ゼロからバックアップ体制を作っては、それを放り出してしまうのに一切躊躇がないのである。野心とか全然ないんですよね。果たして、かつてここまで都合が良すぎる女が居ただろうか。自分の手持ちの財産や能力から際限なく貢いでくれる女性は珍しくなかったかもしれないけれど、ただ貢ぐためにこれだけ巨大な影響力を及ぼす体制を構築してしまうとか、とんでもねえよ! それで、ちょっと感謝されたりしただけでテンションマックスまであがって鼻血出してしまって満足するというチョロさ。餌、それだけでいいの? という見返りの無さなんだけれど、風羽根さんは十分満足そうなので、いいんでしょう。そう思っておいた方が平和だ、きっと。

1巻感想

近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係 2 ★★★☆   

近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係2 (ファミ通文庫)

【近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係 2】 久遠侑/和遥キナ ファミ通文庫

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雨宿りのなか、突然の由梨子からのキス。幼い頃より長い時間を過ごしてきた彼女から、異性としての気持ちを突きつけられた健一だが、ともに暮らし始めてわずか二カ月の里奈への感情も混じり合い、由梨子に返事をすることができないままでいた。夏、秋と、これまでとは違う里奈のいる季節を経て、子供の頃とは確実に変わった自分、そして周囲との関係を受け入れていく、健一の選ぶ答えとは―。多感に揺らめく十七歳を映し出す、恋愛ストーリー第二巻。

さすがにそれは待たせすぎだろう、少年!! とことん突き詰めるそれは誠実ではあるかもしれないけれど、十代の時間ってのはね、凄まじく濃厚で長い人生においても相対的にめちゃくちゃ重くてめちゃくちゃ長くてめちゃくちゃ密度が濃いものなんだ。アラフォーのおっさんからすると、高校生の三ヶ月ってのは大人の三年とか五年くらいに匹敵しかねないほどの代物なんだよ。
もちろん、人生なんてその人のもんだ。その貴重な青春の時間を大事に使うのも良い、無為に垂れ流しにしてしまうのだって実のところ構わない。勿体無いとか言われようがそんなの関係ねえ、あとで後悔するかもしれないし、後悔してからまた時間があってそう言えばなーんもせんかったな、あの頃、なははは、なんて笑い飛ばせるようになるかもしれない。好きに使っていいんだよ、自分の時間なんてものは。
でもそれを、自分だけじゃない、人にまで押し付けるというのはやっぱりひどい話なんだと思う。それだって結果として相手も受け入れてくれるかもしれないし、いい思い出として遠い未来に笑い飛ばしてくれるかもしれない。実はそうやって待たせ続けて誠実に考えて出した結果だったからこそ、先々までうまくいくだけの「説得力」「意味」「意義」そして「確信」を得られたのかもしれない。本気で心から手を取って、後顧の憂いをなくして進んでいけるだけの「なにか」を生み出せたのかもしれない。何が正しかったなんて、結果でしかわからないし実際は結果を見てすら判断できないものなんだろう。
だから、それは正解だとか間違っていたとかそういう範疇の話じゃないのだ。ただ、それは酷い、という話なのだ。その実感を、彼と彼女は噛み締めていくことになる。彼女の方は、それを違うものに昇華するかもしれないけれど、少年、君はそれを焼き付けておくべきなんだろうな。
それにしても、いやもうここまで生活感、というのとも少し違うか、毎日を普通に過ごしている人たちの呼吸の仕方、息遣いっていうのかな、リアリティなんて言葉にしてしまうとどうにもイメージを固定化してしまいかねないんだけれど、等身大の日常描写が実に生々しいんですよね。人と人との会話の距離感というのもそうですし、自分の家の中での振る舞いとか、身近な人達とのやりとりにおける意識の揺れ方とか、劇的さは一切ないのだけれど、内も外も描写がとても丁寧であると同時に落ち着いているせいか、じっくりしみてくるものがある。
恋愛に対する向き合い方も、ちょっともどかしいくらいに動性が少ないんですよね。でも同時に、悩みに囚われすぎていない。毎日毎日、そればかり考えているというのはやっぱり難しくて、学生生活を過ごす上でやることは多い以上、そこにばかりのめり込んではいられない。それでも、自分の中に生じていく意識について慎重に考察を重ねる、考察してたのかな? とりあえず観察、というくらいかもしれない。それを誠実に重ねつつ確信を得るまで動こうとせず、動いたら動いたで周りの反応に即応できずに置いてけぼりにされてついていけなくて、ついていけよ! と言いたくなるくらいうだうだしてしまったこの少年、ちょっとどんくさいんじゃないだろうか、と実は今思った。若者はもっと軽々しくいけよ! とはなかなか言えないけれどね。過ごした人生が少ないということは、それだけ時間の比重は重いのである。タイプによるのだろうけれど、若いからこそ軽々と動けない人というのもまた少なくないのだ、きっと。
里奈の方に期待があったのかは定かではない。健一の視点からするとそうした素振りらしいものは見当たらなかったけれど、他者の内面というのはうかがい知れぬものである。いくら親しくなり家族同然となり、一緒にいることを自然と思うようになったとしても、見える深度も深まっているかどうかまでは定かではないのである。
少なくとも、由梨子の方がまだわかりやすかった。見えているのに微妙に察せられてない気がするこの少年……。お兄ちゃんが、由梨子のこともっと気を使ってやれよ、と説教したの、今更ながら深く首肯せざるを得ない。ちょっとでも気を使えるような人間に成長した要因が、里奈との生活にあったというのは面白いところだけれど。そんな健一の変化というか成長があったが故に、待てた由梨子さん。そこで待ててしまった、ということはこれからもうずっと待ってくれるんだろうなあ。いや、こうなってしまったからには追い立てるか引っ張るか、主導権握って帳尻合わせ続けそうな気もするけれど。なんにせよ、受け入れ続けてくれるんでしょうねえ、それがなんとも羨ましい。
それこそが、羨ましい。

1巻感想

僕と彼女のゲーム戦争 10 ★★★   

僕と彼女のゲーム戦争10 (電撃文庫)

【僕と彼女のゲーム戦争 10】 師走トオル/八宝備仁 電撃文庫

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周囲の同級生の間では進路という話題が出始め、どうせなら将来はゲーム関係の仕事に就けないかと、なんとなく考えていた岸嶺。そんなとき、権田原から人が足りないので練習試合に参加してくれないかと誘いを受ける。それと引き替えに、岸嶺は権田原に進路について相談を持ちかける。権田原はチームメンバーを招集して、悩める岸嶺にいくつかの進路を提示してくれるのだった。一方、現代遊戯部ではJGBCで上位に食い込むため、自分達の得意なゲームの大会に照準を絞っていた。そして迎えた大会の日、奮闘する岸嶺たちの前に強大なライバルたちが立ち塞がり―。
第一巻が11年6月。そしてこの最終巻が16年12月刊行ですので、五年半も続いてたんですなあ。それで10巻まで行ったのだから、順調な展開だったのではないでしょうか。でも、肝心の中の人間関係の進展の方は結局さっぱり進まなかったのですが。
主人公の岸嶺の物語としては、ゲームと出会い、ゲームに興味を持ち、将来ゲームに関わる仕事ができればいいな、と考えるようになった、というところに集約されてしまうんですよね。たまにプロのゲーマーに授業料払ってゲームを教えてもらったり、仲良くなったプロのゲーマーに将来の相談をしたり、というイベントがあったものの……実は一緒にゲームで遊んでいる以外で、天道・杉鹿との個人イベントも殆どなくって、権田原さんと何かしていることの方が多かったんじゃなかろうか。杉鹿とは一度デート行ったくらいで、天道部長の方とは本格的に何もなかったもんなあ。一緒に遊ぶことで、ヒロインたちは岸嶺のことを徐々に意識し始める様子は見受けられただけに、まあ勿体なかったと言えば勿体なかったのだけれど、作品のコンセプトからしてなかなかゲームそっちのけで個々の話を展開していく、というわけには行かなかったですからね、仕方ないのかなあ。
むしろ、宵闇の魔術師こと権田原さんの方が作中で紆余曲折の人生を送っていて、もうひとりの主人公みたいになってたんですよね。もともとサラリーマンをやりながら、ついに決意し脱サラしてプロゲーマーになったものの、なかなか潰しの利かない業界であるだけに苦労しまくって、と岸嶺よりもよほど波乱万丈な日々を送っていたわけで。ゲームの大会にしてもほぼレギュラー出演で、プロゲーマーとしてのスキル、凄みを大いに見せてくれましたし。存在感としても一級でありました。彼を通じて語られるプロゲーマー界隈の話も興味深かったですし。
さて、肝心のゲームの方ですが、今回の題材となったゲームはどれもプレイしたことがないどころか、プレイ画面も見たことがないものばかりで、やっぱり実際のゲーム画面とかがないとさっぱり知らないゲームに関してはイメージ湧きにくいのがなかなか辛いですね。それでも、ゲーム内での緊迫感ある盛り上がりの描写など知らなくても手に汗握る面白さを感じさせてくれるあたりはさすが、というところだったのですが、それでも知ってると知らないとでは感じる面白さが違ったんだろうな、と残念に思うところでもあり、せめてゲーム画面の写真や使用しているキャラをイラストでなくても写真かなにかで見せてくれたら、もっと没入できたんじゃないか、なんて思ったりもします。
エピローグだと、数年後の話になってて若干杉鹿がリードみたいな形になってましたけれど、いやもうそこは岸嶺の甲斐性なんか期待していないで彼女たちの方から積極的に押さないと埒が明かないでしょうに。というか、杉鹿が大学時代ずっと大人しくしていた、というのが少々信じがたいです。彼女の性格からして、大学まで行けばもうここぞというときは自分から押し切るふうに思っていたので。まあ、今後時間の問題のようですけれど。

ともかく、実際のゲームを題材にしてプレイして遊んでいる様子を話にしていく、というコンセプトはゲーム会社に許可をとったりと色々と面倒もあったでしょうけれど、二桁巻数まで行くだけ続いたのですから成功の部類だったんでしょうね。新旧様々なゲームがとりあげられて、昔やったゲームの話なんかはやっぱり懐かしいし読んでいて面白かったです。挑戦的な作品でしたが、楽しかった。最後までお疲れ様でした。

シリーズ感想

七日の喰い神 4 ★★★★  

七日の喰い神 4 (ガガガ文庫)

【七日の喰い神 4】 カミツキレイニー/nauribon ガガガ文庫


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「何度言ったらわかるの? わたしは六花じゃない--!」
大事にしていたウミネコのサキちゃんに逃げられ、傷心のラティメリア。七日とのやりとりもすれ違う一方で、"六花のマガツカミ"を巡るプロジェクトは最終局面を迎えようとしていた。
祈祷士協会解散を目論むGHQと、「最後の切り札」を楯に祈祷士たちを利用し、自らの悲願を遂げようとする紙燭龍之介。
すべての六花のマガツカミを集め、紙燭龍之介が成し遂げようとしていたことは、過去に囚われたおぞましい計画だった--。
運命と策謀に導かれ、ついにラティメリアたち「六花のマガツカミ」は集結する。
マガツカミにその身をすべて喰われ、それでも六花が望んだこととは。そして、六花が最後に生んだマガツカミ、ラティメリアの想いは。そして七日は--。
「決めた。私は、人間を喰うわ」
七日とラティメリア--人間と喰い神。彼らの戦いは終わり、雪はすべての者に等しく降り続く。
シリーズここに完結!


貴女の名前はなんですか? 

そう、ラティメリアはラティメリア。それを、誰もが認めてあげることができなかった。七日ですら、結局ラティメリアに六花の姿を透かし見ていた。その呪縛から結局逃れることができなかった。
自分は六花じゃない、と叫びながら同時に友達だと思っていたウミネコのサキちゃんを無意識に食べようとしてしまったトラウマから、喰い神としての自分を認められなくなるラティメリア。
前回は喰い神が太るのか! と驚いたものだけれど、今回は喰い神が拒食症である。人食い云々以前に肉が食えなくなってしまうラティメリア。
七日では、その繊細な部分に寄り添えないどころか、余計に傷つける羽目になってしまった。二人の決裂は、仕方なかったのかもしれない。なし崩しではあったものの、ラティメリアが六花のくびきから逃れるには。自分の存在が自由に解き放たれていることを知るには、一度七日から離れることは必要なことだったのかもしれない。
六花はもうどこにもいない。存在していない。六花の残したマガツカミたちは、どれほど似ていようと、六花の要素を残していようと、彼女の願いを内包していようと、彼女とはもう別の全く異なる存在なのだと、それを受け入れることが出来るか、認められることが出来るか、求めることが出来るか、それが分水嶺だったように思う。当の、六花のマガツカミたちにとってすら、だ。
終わってみれば、六花の想いに引きずられたものたちは、軒並み潰えてしまったことを思えば、そして六花から自由になって、六花から解き放たれ六花を解き放った者たちが、生き残って先へと歩き出したのを思えば。
何もかもが、六花という一人の女性に纏わる物語だったのだなあ、と感慨深くなる。

彼女への想いにしがみつき、彼女の願いを知るための物語。

そう思えば、ラティメリアこそ常に六花という存在に抗って、彼女の願いを叶え続けた存在だったのだろう。それを周りの人たちが理解するために、いささか遠回りが過ぎたのかもしれない。
でも、その遠回りがラティメリア本人の願いを見出すための道程だったと思えば、そう悪いものでもなかったのだろう。だからこそ、そのラティメリアをずっと認めず、認めたら認めたらで満足して放ったらかしにしてしまった七日という男は、正しく人でなしである。まあ、実際に人でなしになってしまったのだけれど。
それでも、何もかもを失ってまっさらになったからこそ、彼もまた六花のくびきから逃れられたと考えることは出来るだろうか。
六花のすべては、死んだ彼女のマガツカミと紙燭龍之介が連れて行った。紙燭龍之介を、六花が連れて行ってくれた、というべきか。もう、彼女の思いは何も残っていない。残すべきものは、違うものに生まれ変わって受け取ってくれた人たちに託された。
ならば、ここからはラティメリアの物語だ。七日が名付けた世界にただ一人のラティメリアの物語だ。
ラストシーン、雪生と一緒に走り出した行く先に、ラティメリアの幸いがあらんことを。

シリーズ感想

三千世界の英雄王<レイズナー> 3.女帝と剣帝 ★★★☆  

三千世界の英雄王<レイズナー>3 女帝と剣帝 (MF文庫J)

【三千世界の英雄王<レイズナー> 3.女帝と剣帝】 壱日千次/おりょう MF文庫J

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世界中の異能者が最強を目指す、バトルトーナメント「暗黒狂宴(サバト)」。「今世無双の天才」ながら「最弱の悪役(ヒール)」という役割を与えられた剣士・刀夜(とうや)は、迫り来る常軌を逸した強敵(変態)たちを次々と葬り、学内予選を勝ち上がる。世界変革の力を宿すプルの異能アウローラを狙う組織の陰謀も光王院と共に壊滅させ、いよいよ、姉・氷華が待つ準決勝まで到達した。しかし、一方で、この世界のルールが、自らの望む「厨二」=強者ではなく、「変態」=強者という構図になってしまっていると気づいてしまった学園長・血鶴は、さらなる常軌を逸した企てを画策。刀夜に決戦の時が迫っていた。こんな変態見たことない!? 最も熱くて笑える学園バトルラブコメ、第3弾!
そうですよね! これ、中二病の祭典じゃなくて変態どもの祭典ですよね! 厨二的な言動や振る舞いをするほどに、つまりなり切ればなり切るほどにその属性のシンクロ値があがって異能が強化される、という世界である以上、厨二を極めたようなキャラが揃うのかと思ったら、出てくるのは厨二というよりも「変態」を極めたようなキャラばかり。植物を性的に愛してる人とか、巨大建造物にしか興奮しない男とか、ホームレスを極めて風属性をあげてる女の子とか赤ちゃんプレイをするほど強化される益荒男とか、いや逆によく考えるよな! という変態ばかりで。
それをまさか元凶である学園長自らツッコんでくれるとは思わんかったけど。
というプロローグの小話にちょっと納得しながら、ついに学園長の裏に控える存在が顔を見せてきたのか、と思った矢先にあのオチ、あのオチ。
初っ端からシリーズ最高に爆笑してしまったわな!!!

おのれよし子ぉーーーっ!!

でもねえ、カラー口絵のキャラ紹介に寄せられているコメントで、学園長血鶴さんの「大体全部この人のせい」というのがまさか一片も偽り無くまさしくそのとおりとは思わんかったですわ!
その意味では思いっきり予想を外されたというか登っている途中の梯子が上まで登りきってみると上まで届いてなかったというか、立っている床板の片足を踏み抜いてハマってしまった、みたいな感じである。
こんなヒドイどんでん返しがあっていいのだろうかw
多分、これも打ち切り決まって急遽まとめる必要があったから、というのもあったかもしれないけれど、それで役割が変わったのではないでしょうし、やっぱりこういう身も蓋もない人だったのか。この作者の何気に容赦ない部分がわけのわからんブレンドを見せたキャラクターだったなあ、血鶴さん。どうあがいてもギャグキャラ以上のナニモノでもない、だいたいこいつが悪いんだけれど本人何にも考えて無くて蚊帳の外、という人だと思ってたんだけれど。
まあ考えてみると、本来舞台の裏で陰謀をめぐらして暗躍するはずの黒幕であり敵対組織であるはずの「黄金の暁會(ゴールデン・ドーン)」が二巻でようやく刀夜たちと接触して存在を匂わせた、と思った途端に主人公関係ないところで壊滅して、ボス捕まってる時点でアレだったんですが。
主人公のライバル組織勝手に潰すなやww

キャラクターたちは相変わらず……まさに相変わらずで。総じてオールポンコツだわなあ。でも、変態だろうとなんだろうと、ここぞという時にはみんな漢を見せるんですよねえ。児山先輩や光王院らは本当にイイヤツだった。
世間の対応の、あの他人事な冷たさといい、全編コメディ調なのに実際の物語はかなり凄惨でえげつない話だったり、とコメディのあのキレキレなセンスとキャラの楽しさに突き放すような冷たさが混じった作風は一貫していて、このあたりは作品変わっても維持してほしいなあ、と思うところでした。
「田中よし子パニック」には吹いたw

シリーズ感想
 
9月14日
【ダンジョン飯 8】
 九井 諒子(ハルタコミックス)

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【ヒナまつり 17】
 大武 政夫(ハルタコミックス)

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【欅姉妹の四季 3】
 大槻一翔(ハルタコミックス)

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浅草鬼嫁日記 七 あやかし夫婦は御伽噺とともに眠れ。
 友麻碧(富士見L文庫)

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あやかし万来、おむすび処はじめました。 押しかけ仮旦那と恋患いの狐
 蒼井 紬希(富士見L文庫)

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神華後宮厨師伝 偽りの天は花梨で邂逅す
 真楠ヨウ(富士見L文庫)

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織ノ王国物語 七番目の王子と忠誠の剣士
 あさぎ 千夜春 (富士見L文庫)

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仮そめ夫婦の猫さま喫茶店 なれそめは小倉トーストを添えて
 岐川 新(富士見L文庫)

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ここは書物平坂 黄泉の花咲く本屋さん
 新井輝(富士見L文庫)

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華仙公主夜話 三 その麗人、後宮の禍を祓う
 喜咲冬子(富士見L文庫)

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【反逆のソウルイーター ~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~ 1】
 玉兎(アース・スター ノベル)

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【領民0人スタートの辺境領主様 3】
 風楼(アース・スター ノベル)

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【元英雄は平民として暮らしたい~勇者パーティを理不尽に追い出された俺。これを機に田舎で暮らし始めたけど、周りが俺をほっといてくれない 1】
 茨木野 (アース・スター ノベル)

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【即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。 7】
 藤孝剛志(アース・スター ノベル)

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【二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす~前世が賢者で英雄だったボクは来世では地味に生きる~ 3】
 十一屋 翠(アース・スター ノベル)

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【優しさしか取り柄がない僕だけど、幻の超レアモンスターを助けたら懐かれちゃったみたい】
 ねこ鍋 (アース・スター ノベル)

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【魔剣使いの元少年兵は、元敵幹部のお姉さんと一緒に生きたい】
 支倉文度(モーニングスターブックス)

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【異世界でも無難に行きたい症候群 3】
 安泰(サーガフォレスト)

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9月13日
処刑少女の生きる道 2.ホワイト・アウト
 佐藤真登(GA文庫)

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ゴブリンスレイヤー 11
 蝸牛くも(GA文庫)

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やせいのえいゆう が あらわれた! たたかう にげる ▼デレる!?
 雪川 轍(GA文庫)

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家に帰るとカノジョが必ずナニかしています 2
 柚本悠斗(GA文庫)

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可愛い女の子に攻略されるのは好きですか?5
 天乃聖樹(GA文庫)

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29とJK 7.~さらば、憧憬~
 裕時悠示(GA文庫)

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スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました スピンオフ ヒラ役人やって1500年、魔王の力で大臣にされちゃいました
 森田季節(GAノベル)

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異世界国家アルキマイラ2 ―最弱の王と無双の軍勢―
 蒼乃暁(GAノベル)

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貴族転生 ~恵まれた生まれから最強の力を得る~
 三木なずな(GAノベル)

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異世界転生で賢者になって冒険者生活2 ~【魔法改良】で異世界最強~
 進行諸島(GAノベル)

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失格紋の最強賢者10 〜世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました〜
 進行諸島(GAノベル)

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【生活魔術師達、世界樹に挑む】
 丘野 境界(宝島社)

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【転生したら宿屋の息子でした 田舎街でのんびりスローライフをおくろう】
 錬金王(宝島社)

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9月12日
【舞妓さんちのまかないさん 11】
 小山愛子(少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)

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【お酒は夫婦になってから 12】
 クリスタルな洋介(ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

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【死神坊ちゃんと黒メイド 7】
 井上小春(サンデーうぇぶりSSC)

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【戦×恋(ヴァルラヴ) 8】
 朝倉 亮介(ガンガンコミックス)

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【進め!ギガグリーン 4】
 藤木 俊(ビッグ コミックス)

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【英雄教室 7】
 新木伸/岸田こあら(ガンガンコミックス)

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【花咲く日本橋おんみょうじ おばけ嫌いですが謎を解きます】
 四葉夕ト (双葉文庫)

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【太秦荘ダイアリー 3】
 望月麻衣 (双葉文庫)

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【イケメン貧乏神と同居はじめました!】
 花井有人(双葉文庫)

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9月10日
【魔法使いの嫁 12】
 ヤマザキコレ(ブレイドコミックス)

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【初回限定版 魔法使いの嫁 12 小冊子付】
 ヤマザキコレ(BLADE COMIC SP)

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【魔法使いの嫁 詩篇.108 魔術師の青 1】
 ツクモイスオ/三田誠(ブレイドコミックス)

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【魔法使いの嫁 詩篇.75 稲妻ジャックと妖精事件 1】
 オイカワマコ/五代ゆう(ブレイドコミックス)

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【スケッチブック 14】
 小箱とたん(ブレイドコミックス)

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【86ーエイティシックスー 2】
 安里 アサト/吉原 基貴(ヤングガンガンコミックス)

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アポカリプス・ウィッチ 飽食時代の【最強】たちへ
 鎌池和馬(電撃文庫)

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解術師アーベントの禁術講義
 川石折夫(電撃文庫)

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シャドウ・サーガ機 歔定の剣と呪いの黒剣−
 西村 西(電撃文庫)

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妖姫ノ夜 月下ニ契リテ、幽世ヲ駆ケル
 渡瀬草一郎(電撃文庫)

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彼女が俺を暗殺しようとしている
 大平しおり(電撃文庫)

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海のカナリア
 入間人間(電撃文庫)

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魔法科高校の劣等生 30.奪還編
 佐島 勤(電撃文庫)

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86‐エイティシックス‐Ep.7 ‐ミスト‐
 安里アサト(電撃文庫)

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ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.20
 聴猫芝居(電撃文庫)

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スイレン・グラフティ 2.もすこしつづく、ナイショの同居
 世津路 章(電撃文庫)

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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!
 明。(カドカワBOOKS)

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最速無双のB級魔法使い 一発撃たれる前に千発撃ち返す!
 CK(カドカワBOOKS)

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聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしました
 神山 りお(カドカワBOOKS)

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【修復】スキルが万能チート化したので、武器屋でも開こうかと思います 2】
 星川 銀河(カドカワBOOKS)

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魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする 6
 流優(カドカワBOOKS)

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行き倒れもできないこんな異世界じゃ 2.迷子の迷子の子竜ちゃん編
 夏野 夜子(カドカワBOOKS)

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はぐれ精霊医の診察記録 〜聖女騎士団と癒やしの神業〜 2
 とーわ(カドカワBOOKS)

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本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第四部 「貴族院の自称図書委員 VIII」
 香月美夜(TOブックス)

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忌み子と呼ばれた召喚士 2
 緑黄色野菜(TOブックス)

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黒髪の王 〜魔法の使えない魔剣士の成り上がり〜
 やま(TOブックス)

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秘密の仕立て屋さん 2 恋と決意とオネエの微笑
 江葉(TOブックス)

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出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした4
 紅月シン(TOブックス)

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【復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する 2】
 斧名田マニマニ(JUMP j BOOKS)

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【娘を婚約破棄された最強軍人、国を見限り辺境へ】
 謙虚なサークル (ツギクルブックス)

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【身体は児童、中身はおっさんの成り上がり冒険記 2】
 力水(ツギクルブックス)

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9月9日
【勇者と紋章のラグナロク 2】
 渡辺 つよし(ドラゴンコミックスエイジ)

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【マケン姫っ! ‐MAKEN‐KI!‐ 23】
 武田弘光(ドラゴンコミックスエイジ)

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【放課後の拷問少女 7】
 BOKU(講談社コミックス)

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【100万の命の上に俺は立っている 8】
 奈央 晃徳/山川 直輝(講談社コミックス)

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【世界か彼女か選べない 6】
 内山敦司(講談社コミックス)

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【可愛いだけじゃない式守さん 2】
 真木 蛍五(KCデラックス)

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【我間乱―修羅― 8】
 中丸洋介(KCデラックス)

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9月7日
JK無双 2 終わる世界の救い方
 津田夕也(レジェンドノベルス)

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魔界本紀 1.下剋上のゴーラン
 茂木鈴(レジェンドノベルス)

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俺はダンジョンマスター、真の迷宮探索というものを教えてやろう2
 北乃ゆうひ(レジェンドノベルス)

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9月6日
【なんでここに先生が!? 8】
 蘇募ロウ(ヤンマガKCスペシャル)

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【ソウナンですか?5】
 さがら梨々/岡本健太郎(ヤンマガKCスペシャル)

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【鬼の又鬼のアモ 2】
 多田乃伸明(ヤンマガKCスペシャル)

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【手品先輩 6】
 アズ(ヤンマガKCスペシャル)

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【怪獣のトカゲ 1】
 山本崇一朗/福地カミオ(少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)

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9月5日
【サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム】
 アサウラ (LINE文庫エッジ)

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【エクストラ・フォーリン・エールワイフ―異世界の奥さんは日本のビールを学びたい―】
 阿羅本景(LINE文庫エッジ)

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【勇者の君ともう一度ここから。】
 みかみてれん(LINE文庫エッジ)

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【CHiLD ―境界からの降臨者―】
 箕崎准(LINE文庫エッジ)

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【翠竜のティリストリ】
 寺田とものり(LINE文庫エッジ)

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【取締役は神絵師】
 水沢あきと(LINE文庫)

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【居酒屋がーる】
 おかざき登(LINE文庫)

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【出雲の阿国は銀盤に舞う】
 つるみ犬丸 (LINE文庫)

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【レールアテンダントガール 車内販売にまいりました!】
 豊田巧(LINE文庫)

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【異世界洋菓子店フォックステイル ラベンダー香る、甘さを忘れた街唯一のパティスリー】
 月夜涙 (LINE文庫)

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ゴブリンの勇者 2
 神虎斉(ドラゴンノベルス)

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魔獣密猟取締官になったんだけど、保護した魔獣に喰われそうです。 2
 飛野 猶(ドラゴンノベルス)

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ファンタジーには馴染めない 〜アラフォー男、ハードモード異世界に転移したけど結局無双〜
 nov(ドラゴンノベルス)

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【最強の魔物になる道を辿る俺、異世界中でざまぁを執行する 2】
 大小判(BKブックス)

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【美味しいダンジョン生活】
 神谷透子(BKブックス)

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【悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし 2】
 柚原テイル(KADOKAWA)

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【キリングバイツ 14】
 村田真哉/隅田かずあさ(ヒーローズコミックス)

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【東島丹三郎は仮面ライダーになりたい 3】
 柴田ヨクサル(ヒーローズコミックス)

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9月4日
【異世界居酒屋「のぶ」9】
 蝉川 夏哉/ヴァージニア二等兵(角川コミックス・エース)

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【ダーリン・イン・ザ・フランキス 6】
 矢吹 健太朗(ジャンプコミックス)

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【ぼくたちは勉強ができない 13】
 筒井大志(ジャンプコミックス)

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【終わりのセラフ 19】
 山本 ヤマト/降矢 大輔(ジャンプコミックス)

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【Dr.STONE 12】
 Boichi/稲垣 理一郎(ジャンプコミックス)

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【早乙女姉妹は漫画のためなら!? 5】
 山本 亮平 (ジャンプコミックス)

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【アクタージュ act-age 8】
 宇佐崎しろ/マツキ タツヤ(ジャンプコミックス)

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【神緒ゆいは髪を結い 2】
椎橋 寛(ジャンプコミックス)

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9月1日
【ノブリス・オブリージュ 〜引きこもり令嬢が何故聖女と呼ばれたか 2】
 剥製ありす (MAGNET MACROLINK)

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9月1日
ミリオン・クラウン 5
 竜ノ湖太郎(角川スニーカー文庫)

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ヒマワリ:unUtopial World 8
 林トモアキ(角川スニーカー文庫)

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いつか仮面を脱ぐ為に ~嗤う鬼神と夢見る奴隷~
 榊一郎(角川スニーカー文庫)

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戦闘員、派遣します! 4
 暁 なつめ(角川スニーカー文庫)

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真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 5
 ざっぽん(角川スニーカー文庫)

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魔王学園の反逆者 ~人類初の魔王候補、眷属少女と王座を目指して成り上がる~
 久慈 マサムネ(角川スニーカー文庫)

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魔装学園H×H 14
 久慈 マサムネ(角川スニーカー文庫)

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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する
 タンバ(角川スニーカー文庫)

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ワンワン物語 6 ~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ!~
 犬魔人(角川スニーカー文庫)

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妹がブラコンであることを兄だけは知っている。2
 ミヤ(角川スニーカー文庫)

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悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 6
 永瀬 さらさ(角川ビーンズ文庫)

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竜宮輝夜記 天よ望めよ、恋の久遠
 糸森 環(角川ビーンズ文庫)

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8月31日
魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 9
 手島史詞(HJ文庫)

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常敗将軍、また敗れる 3
 北条新九郎(HJ文庫)

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クロの戦記 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです
 サイトウアユム(HJ文庫)

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魔術破りのリベンジ・マギア 7.再臨の魔人と逆襲術士
 子子子子 子子子(HJ文庫)

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成り上がり魔王のお忍び天下統一計画
 若桜拓海(HJ文庫)

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8月30日
夢に現れる君は、理想と幻想とぼくの過去
 園生 凪(講談社ラノベ文庫)

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世界は愛を救わない
 海老名龍人(講談社ラノベ文庫)

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異世界誕生 2006
 伊藤ヒロ(講談社ラノベ文庫)

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老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます 5
 FUNA(Kラノベブックス)

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暗黒騎士様といっしょ! 3.嘘つきは恋泥棒の始まり
 笹木さくま(ファミ通文庫)

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学園一の不良娘がオレにゲームを作って欲しがっている
 雪月花(ファミ通文庫)

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航宙軍士官、冒険者になる 3
 伊藤暖彦(エンターブレイン)

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三大陸英雄記 2
 桜木桜(エンターブレイン)

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双子の姉が神子として引き取られて、私は捨てられたけど多分私が神子である。2
 池中 織奈(エンターブレイン)

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【失格から始める成り上がり魔導師道! ~呪文開発ときどき戦記~ 1】
 樋辻臥命 (GCノベルズ)

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【ガチャを回して仲間を増やす 最強の美少女軍団を作り上げろ 7】
 ちんくるり(GCノベルズ)

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【嘆きの亡霊は引退したい~最弱ハンターによる最強パーティ育成術~ 3】
 槻影(GCノベルズ)

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【乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 4】
 三嶋与夢(GCノベルズ)

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【くま クマ 熊 ベアー 13】
 くまなの(PASH!ブックス)

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【地味な剣聖はそれでも最強です 4】
 明石 六郎(PASH!ブックス)

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【異世界転生…されてねぇ! 2】
 タンサン(PASH!ブックス)

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【僕がSSSランクの冒険者なのは養成学校では秘密です 2】
 厨二の冒険者(PASH!ブックス)

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【なんでも吸い込む! ブラックホール!! (´・ω・`)ノ●~~~~ (゜ロ゜;ノ)ノ あらゆる敵を「しゅおんっ」と吸い込んで無双する!!! 1】
 六志麻あさ (モンスター文庫)

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【ぼっち転生記 7】
 ファースト(モンスター文庫)

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【社畜勇者、仕事辞めるってよ 3】
 岸本和葉(モンスター文庫)

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【機動戦士ガンダム サンダーボルト 14】
 太田垣 康男 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

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【かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。6】
 衣丘 わこ/友麻碧(B's-LOG COMICS)

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8月29日
第六皇女殿下は黒騎士様の花嫁様 3
翠川 稜(ヒーロー文庫)

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鑑定能力で調合師になります 10
空野 進(ヒーロー文庫)

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クール・エール 2
砂押 司(ヒーロー文庫)

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たのしい傭兵団
上宮 将徳(ヒーロー文庫)

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転生勇者の気まま旅 1
九頭 七尾(ヒーロー文庫)

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サトコのパン屋、異世界へ行く 2
塚本 悠真(ヒーロー文庫)

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最弱の弟子
高崎 三吉(ヒーロー文庫)

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燦然のソウルスピナ 2
蕗字 歩(ヒーロー文庫)

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【グランクレスト戦記 7】
 四葉真/水野良(ヤングアニマルコミックス)

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【ゆるゆり 17】
 なもり (百合姫コミックス)

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8月28日
【魔王様、リトライ! 4】
 神埼黒音(Mノベルス)

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【不遇職テイマーの成り上がり 〜スキル【吸収】でモンスターの能力を手に入れ、最強になる〜 1】
 愛犬ロック(Mノベルス)

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【レベル1の最強賢者 〜呪いで最下級魔法しか使えないけど、神の勘違いで無限の魔力を手に入れ最強に〜】
 木塚麻弥(ブレイブ文庫)

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8月27日
【Fate/Grand Order ―Epic of Remnant― 亜種特異点検ゞ愆降臨庭園セイレム 異端なるセイレム 1】
 大森葵(REXコミックス)

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【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい!?3】
 板垣ハコ/手島史詞(HJコミックス)

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【桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?7】
 ぽんとごたんだ(アクションコミックス)

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【達人伝〜9万里を風に乗り〜 24】
 王欣太(アクションコミックス)

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8月26日
【Fate/Grand Order コミックアンソロジー THE NEXT7】
 アンソロジー(DNAメディアコミックス)

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【フェイト/エクストラ CCC FoxTail 8】
 たけのこ星人(カドカワコミックスA)

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【真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2】
 池野雅博/ざっぽん(カドカワコミックスA)

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【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 11】
 常深アオサ/羊太郎(カドカワコミックスA)

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【すべての人類を破壊する。それらは再生できない。2】
 横田卓馬/伊瀬勝良(カドカワコミックスA)

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【魔法使いの印刷所 3】
 もちんち/深山靖宙(電撃コミックスNEXT)

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【ガヴリールドロップアウト 8】
 うかみ(電撃コミックスNEXT)

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【罠ガール 4】
 緑山のぶひろ(電撃コミックスNEXT)

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8月25日
世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)2
 黒留ハガネ(オーバーラップ文庫)

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デッド・オア・リライブ 〜天才科学者がやり直す人生は成功しますか?〜 1
 黒田達也(オーバーラップ文庫)

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絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 11】
 鬼影スパナ(オーバーラップ文庫)

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黒の召喚士 10.女帝の帰還
 迷井豆腐(オーバーラップ文庫)

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本能寺から始める信長との天下統一 1
 常陸之介寛浩(オーバーラップ文庫)

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女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました 2
 蛙田あめこ(オーバーラップノベルス)

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8月24日
白魔法クラスの大忍術師
 藤木わしろ(MF文庫J)

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なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 7.禍の使徒
 細音啓(MF文庫J)

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わたしの知らない、先輩の100コのこと 1
 兎谷あおい(MF文庫J)

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理想の娘なら世界最強でも可愛がってくれますか? 3
 三河ごーすと(MF文庫J)

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ラブコメの神様なのに俺のラブコメを邪魔するの? 3.えっちな子でもいいの?
 三月みどり(MF文庫J)

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ぼくたちのリメイク Ver.β
 木緒なち(MF文庫J)

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自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ? 7
 三河ごーすと(MF文庫J)

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西野 〜学内カースト最下位にして異能世界最強の少年〜 6
 ぶんころり(MF文庫J)

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ライアー・ライアー  2.嘘つき転校生は小悪魔先輩に狙われています。
 久追遥希(MF文庫J)

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二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む 7 ~浅ましき正解者~
 木塚ネロ(MFブックス)

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異世界で手に入れた生産スキルは最強だったようです。 〜創造&器用のWチートで無双する〜1
 遠野九重(MFブックス)

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初めての旅は異世界で 1
 叶ルル(MFブックス)

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転生没落王子は『銭使い』スキルで成り上がる 〜魔法もスキルも金次第っ!?〜 2
 時野洋輔(MFブックス)

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アラフォー賢者の異世界生活日記 10
 寿安清(MFブックス)

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帰って来た最強勇者は、末永く幸せに暮らしました ヽ(・∀・)ノ 〜異世界で得た力と金にモノを言わせて、都会的スローライフを送りたい〜
 ハヤケン(HJノベルス)

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神達に拾われた男 7
 Roy(HJノベルス)

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アラフォーおっさんはスローライフの夢を見るか?
 サイトウアユム(HJノベルス)

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食い詰め傭兵の幻想奇譚 10
 まいん(HJノベルス)

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初恋ロスタイム ―First Time―
 仁科裕貴(メディアワークス文庫)

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初恋ロスタイム ―Advanced Time―
 仁科裕貴(メディアワークス文庫)

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いざ、しゃべります。
 並木飛暁(メディアワークス文庫)

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かりゆしの島のお迎えごはん 神様のおもてなし、いかがですか?
 早見慎司(メディアワークス文庫)

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迷える羊の森 フィトセラピスト花宮の不思議なカルテ
 有間カオル(メディアワークス文庫)

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【ディメンションW 16】
 岩原裕二(ヤングガンガンコミックススーパー)

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8月23日
本屋の店員がダンジョンになんて入るもんじゃない
 しめさば(ダッシュエックス文庫)

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若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! 6
 森田季節(ダッシュエックス文庫)

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【アズールレーン Episode of Belfast 3rd】
 助供珠樹(ダッシュエックス文庫)

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はてな☆イリュージョンR
 原案:松智洋(ダッシュエックス文庫)

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劣等眼の転生魔術師 4〜虐げられた元勇者は未来の世界を余裕で生き抜く〜
 柑橘ゆすら(ダッシュエックス文庫)

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ロード・エルメロイII世の事件簿 5 「case.魔眼蒐集列車(下)」
 三田誠(角川文庫)

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丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。5
 竹村優希(角川文庫)

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【新約・異世界に転生したら全裸にされた 1】
 狐谷まどか(マックガーデンノベルズ)

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【新約・異世界に転生したら全裸にされた 2】
 狐谷まどか(マックガーデンノベルズ)

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【とあるおっさんのVRMMO活動記 19】
 椎名ほわほわ(アルファポリス)

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【欠陥品の文殊使いは最強の希少職でした。2】
登龍乃月(アルファポリス)

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【初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる! 2】
 霜月雹花(アルファポリス)

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【一度目は勇者、二度目は魔王だった俺の、三度目の異世界転生 2】
 塩分不足(アルファポリス)

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【お人好し職人のぶらり異世界旅 5】
 電電世界(アルファポリス)

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【巻き込まれ召喚!? そして私は『神』でした?? 4】
まはぷる(アルファポリス)

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【一般人な僕は、冒険者な親友について行く】
ひまり(アルファポリス)

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【異世界でいきなり経験値2億ポイント手に入れました 3】
 雪華慧太(アルファポリス)

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【ガールズ&パンツァー リボンの武者 12】
 野上武志/鈴木貴昭(MFコミックスフラッパーシリーズ)

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【のんのんびより 14】
 あっと(MFコミックスアライブシリーズ)

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【ディーふらぐ! 14】
 春野友矢(MFコミックスアライブシリーズ)

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【ガールズ&パンツァー プラウダ戦記 2】
 吉田創(MFC)

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【宇宙兄弟 36】
 小山宙哉(モーニングKC)

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8月21日
月とライカと吸血姫 5
 牧野 圭祐(ガガガ文庫)

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むしめづる姫宮さん
 手代木 正太郎(ガガガ文庫)

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ハル遠カラジ 3
 遍 柳一(ガガガ文庫)

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クズと天使の二周目生活 5
天津 向(ガガガ文庫)

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【うちの弟子がいつのまにか人類最強になっていて、なんの才能もない師匠の俺が、それを超える宇宙最強に誤認定されている件について】
 アキライズン(サーガフォレスト)

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【宮廷魔法師クビになったんで、田舎に帰って魔法科の先生になります1】
 世界るい (サーガフォレスト)

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8月20日
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 15
 羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

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妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン
 榊一郎(富士見ファンタジア文庫)

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ラストラウンド・アーサーズ 4.最弱の騎士と最も優れた騎士
 羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

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ご落胤王子は異世界を楽しむと決めた! 3
 るう(富士見ファンタジア文庫)

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真ハイスクールD×D 3.修学旅行のサンシャワー
 石踏一榮(富士見ファンタジア文庫)

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撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろIII ―弾丸魔法とゴースト・プログラム―
 上川景(富士見ファンタジア文庫)

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豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 8
 合田拍子(富士見ファンタジア文庫)

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異世界チートサバイバル飯 5 食べて、強くなって、また食べる
 赤石赫々(富士見ファンタジア文庫)

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異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 3 〜レベルアップは人生を変えた
 美紅(富士見ファンタジア文庫)

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史上最強の大魔王、村人Aに転生する 5.教皇洗礼
 下等妙人(富士見ファンタジア文庫)

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星系出雲の兵站-遠征- 1
 林譲治 (ハヤカワ文庫JA)

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群青神殿
 小川一水 (ハヤカワ文庫JA)

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ハイウイング・ストロール
 小川一水 (ハヤカワ文庫JA)

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誰も死なないミステリーを君に 2
 井上 悠宇(ハヤカワ文庫JA)

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【百鬼一歌 菊と怨霊】
 瀬川 貴次(講談社タイガ)

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【ネタバレ厳禁症候群 〜So signs can't be missed!〜】
 柾木 政宗(講談社タイガ)

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【体育会系探偵部タイタン! レボリューションズ】
 清水 晴木(講談社タイガ)

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【ブラッド・ブレイン 3 闇探偵の旋律】
 小島正樹(講談社タイガ)

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【神さまの怨結び 8】
 守月史貴(チャンピオンREDコミックス)

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8月19日
【キングダム 55】
 原泰久(ヤングジャンプコミックス)

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【シャトルアイズ 1】
 濱原蓮(ヤングジャンプコミックス)

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【BUNGO―ブンゴ― 19】
 二宮裕次(ヤングジャンプコミックス)

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【サバゲっぱなし 5】
 坂崎ふれでぃ(サンデーGXコミックス)

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8月17日
EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の惑星クラフト〈上〉
 川上稔(電撃の新文芸)

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由比ガ浜機械修理相談所
 斉藤 すず(電撃の新文芸)

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エッチな召喚士の変態的召喚論 2
 RYOMA(電撃の新文芸)

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四畳半開拓日記 02
 七菜 なな(電撃の新文芸)

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【宝石吐きのおんなのこ 9.~少女への祈り~】
 なみあと (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

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8月16日
【彼女、お借りします 11】
 宮島礼吏(講談社コミックス)

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【炎炎ノ消防隊 18】
 大久保篤(講談社コミックス)

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【DAYS 34】
 安田剛士(講談社コミックス)

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【生徒会役員共 18】
 氏家ト全(講談社コミックス)

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【シチハゴジュウロク 4】
 工藤哲孝/笹古みとも(講談社コミックス)

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【ダイヤのA act2 18】
 寺嶋裕二(講談社コミックス)

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【絶対可憐チルドレン 55】
 椎名高志(少年サンデーコミックス)

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【トニカクカワイイ 7】
 畑健二郎(少年サンデーコミックス)

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【君は008 6】
 松江名俊(少年サンデーコミックス)

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【探偵ゼノと7つの殺人密室 7】
 杉山鉄兵/七月鏡一(少年サンデーコミックス)

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【BE BLUES!〜青になれ〜 36】
 田中モトユキ(少年サンデーコミックス)

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【BIRDMEN 15】
 田辺イエロウ(少年サンデーコミックス)

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【古見さんは、コミュ症です。14】
 オダトモヒト(少年サンデーコミックス)

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