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林トモアキ

ヒマワリ:unUtopial World 8 ★★★☆   



【ヒマワリ:unUtopial World 8】 林 トモアキ/マニャ子  角川スニーカー文庫

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幾多の戦いを終え、優勝者が決定した第二回聖魔杯。しかし、穏やかな時間が流れる優勝セレモニーも束の間、ついにゼネフ自らが世界の完全支配へ向けて動き出した―!ウィル子からのメッセージを信じ、反撃の機会を窺う川村ヒデオ。一方、桐原士郎や木島アリスらの想いによって完全復活を成し遂げたヒマワリは、ヒデオを救い、ゼネフの世界を覆すための逆転の一手を提示する!
「どんな未来に繋げるかはこの時代の人たち自身なんですから」
一夏を駆け抜けるように咲いた一凛の花。過去と未来の交錯する最後の戦いが、いまここに始まる―!

そうかー、てっきりこの【ヒマワリ】が終わったら精霊サーガシリーズまだ続くと思ってたんですよね。また違う形でシリーズが続くのかと。
そうかー、ここが川村ヒデオや名護屋河鈴蘭の物語の終着点だったのか。いやしかし、まさかそのまま直であっちに繋がってしまっているとは。でも、ヒマワリが居た未来やカグヤの未来はミスカルカとは全然違う未来ではあったんですよね。でも、ミスマルカの方もあれはあれでヒデオたちが失敗した世界の未来だと思ってたんだけど。
未来を変えるため、テロリストとして暗躍したヒマワリ。彼女は確かに悪であり破滅的であり自分に価値を置かず自分に関わる人たちにも意味を見出そうとしなかったわけですけれど、ヒデオとの接触によって彼女は変わったのでしょうか。全然変わったように見えなかったのだけれど、でもアリスや士郎との関係にいつの間にか意味を見出してたんですよね、こうして振り返っていると。彼女なりに、彼らとの出会いを尊く思い、大事にしてたんですよね。いやもうわかりにくいんだけどさあ。でも、破壊することでしか救うことを知らなかった彼女が少しでも守ったり託したり、という事をしようと出来た事自体が彼女の成長になれたのでしょうか。
少なくとも、彼女は多くの人に理解しきれなかった川村ヒデオという人をよくわかっていたように思う。わかるように、なったと思う。
ゼネフの齎す世界に、徹底的に対抗してみせたヒマワリ。ではヒデオは? 今回、ヒデオは何が出来ただろうか。第一回の聖魔杯の時とかレイセンの時はもっと具体的に彼の意志が状況の打開に効果を発揮したものですけれど、今回は無力に打ちひしがれることが多かったんじゃないだろうか。
それでも、彼こそがキーパーソンであり続けたんですよね。ゼネフが拘り続けた彼の存在は、最後までゼネフのロジックを打ち砕き続けた。彼は最後まで、銃を撃たなかった。それこそが、一つの答えなんだろう。
しかし、ゼネフの能力と準備し尽くした環境設定によって、見事にカミに連なるものまで力が封じられて、ヒマワリたち生身の人間しか状況を打破できない舞台になったわけですけれど。
やっぱりミーコたち億千万のインフィニティシリーズが、活躍の場を与えられなかったというのはカタルシスという意味では物足りなかったかなあ。ノアレやマックルも結局あれだけ強大な存在にも関わらず、まともに直接的な活躍どころか今回出番もなかったもんなあ。特にノアレは、彼女の力を借りてしまうとゲームオーバー同然、という制約めいたものはあったもののだからこそここぞという場面では見どころになる要素だっただけに、ねえ。
今回のヒマワリを中心としたお話の主題としては、アウターなんか出る幕あったらダメ、というのはわかっていたにしても、【お・り・が・み】の頃と比べるとどうしてもパワーのインフレならぬデフレが進んでしまっていたのはやっぱり物足りない、と感じる部分ではありました。
その分は、ミスマルカの方で取り戻してほしいところでありますけど。ってか、ミスマルカでずっと謎だった北の魔王の正体、マジかー!

しかし、ヒデオってば結局誰とくっついたんだ、というあたりはやはり気になりますよ。その辺はぶっちゃけてほしかったかな。ってか、鈴蘭は長谷部の翔希くんとちゃんとくっつけたのか!?

シリーズ感想

ヒマワリ:unUtopial World 7 ★★★☆   



【ヒマワリ:unUtopial World 7】 林 トモアキ/ マニャ子 角川スニーカー文庫

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謎に包まれたゼネフの正体が明らかに!? シリーズ最終章突入――!!

川村ヒデオと共に神殺しの巫女・名古屋河睡蓮の脅威を退け、決勝ステージへと駒を進めたヒマワリとミサキのペア。
鈴蘭率いる魔殺商会とゼネフを擁するマッケンリーグループの全面対決が囁かれる中、
ヒデオと手を組むことを決めたヒマワリ達は、すべてを見通し、無数に策を張り巡らせるゼネフに勝負を挑む!
「この私を倒すことは不可能です」「マスター、わかったのです……ゼネフの居場所が!ゼネフの正体は……!」
ベールに包まれたゼネフの正体が明らかになる時、世界はその在り様を問われることに――!?
第二回聖魔杯、ルール・オブ・ルーラー。誰もが予想だにしなかった終幕が訪れる――!

流石は視姦魔人。億千万の目マリーチである。どのシリーズでも、全部見通しちゃっている彼女が出張ってくるとそこがターニングポイントになるんですよね。それだけ、彼女が動かなくちゃいけない事態そのものが、えらいことの象徴なんでしょうが。
でも、この時代ではマリーチ完全に眠っちゃってると思っていただけに、ここで中身が出てくるとは思わんかったなあ。あの表の人格、大人しいくせにミスマルカでもそうだったけど、わりと本性に引きずられている節あるよなあ。引きずられているというか、自分で中身叩き起こすことに躊躇しないというか。怖い怖いと言いながら、怖いもの好きだろうこの平和マリーチ。
ついに明らかになったゼネフの正体だけど……おいおい、ウィル子と被ってませんかそれ!? 電脳存在としてウィル子の方を完全上位と思い込んでたんで、ゼネフの正体については結局最後まで考えが及ばなかった。いやだってそれ、まんまウィル子が請け負うものだったんじゃないの!? と、思うんだけどノアレと違ってウィル子って考えてみると、今の少女の姿がまんま本体でもあるんですよね。ようやく出てきた少女の姿を素体と言い切ってしまっていたゼネフの方が、主体が重くなってしまうのもこれは当然なのか。
スケール感では、人類史を担ってきたとも言える「金」の概念を象徴化した、カミ化したマッケンリーも全く負けていないはずなんだけれど、やっぱり「本体」が実体としてあるのと、概念よりも実際に存在しつつ物理的には存在しないモノとしてあるゼネフとでは、全然難易度が異なってくるのか、なるほど。
ゼネフを倒すには人類の文明そのものを倒さなくてはならない。でも、それって一介のテロリストで賄えるものなんだろうか。それこそ、核戦争でも起きなければ文明なんて滅びないと思うのだけれど、ゼネフからすればあのラストの展開を見ると人類を滅ぼしてもゼネフは滅びないという確信があるようだし。ヒマワリ個人に、果たしてどれだけ担えるのか。しかも、彼女に残された寿命は……。
あの復活の決断で見せたマリーチやミーコの異質さこそが「カミ」らしさであり、アウターの恐ろしさであるはずなんだけれど、だからこそもう少し彼女らには「外なるもの」として手の届かない存在で居てほしかった感がある。「お・り・が・み」の頃のアウターはもっと途方もないものだったのになあ。なんともインフレと逆のデフレが定着してしまっていて、そのあたりのカタルシスが物足りなくあるのも確かな話。その意味でも鈴蘭には、そろそろ悪の組織の総帥としてではなく「魔王」としても頑張ってほしかったところでもあるのだけれど、いい加減負け癖ついちゃってるよ、聖魔王さま!? (あと、リップルラップルも!)。
ヒデオがヒーローであり続ける信頼は揺るがず、絶体絶命のピンチからウィル子の願いに応えるのは間違いないのだけれど、やはりヒマワリの存在がこの際キーポイントであり迷いどころでもあるんでしょうね。一体、一人の兵士にこの期に及んで何が出来るのか。
そんな疑念をキレイに吹き飛ばしたのが、かつての引きこもりヒデオだったのですが、はたしてそれがヒマワリに出来るのか。その答えを最終回で待っている。

シリーズ感想

ヒマワリ:unUtopial World 6 ★★★☆   

ヒマワリ:unUtopial World6 (角川スニーカー文庫)

【ヒマワリ:unUtopial World 6】 林トモアキ/マニャ子 角川スニーカー文庫

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聖魔杯本選を揺るがす緊急事態 !? “神殺し”の巫女、降臨!!

桐原士郎や木島アリスとの因縁を清算し、無事本戦を勝ち進んでいくヒマワリとミサキのヒマ☆姫ペア。しかし、神殺しの巫女・名護屋河睡蓮が遂に聖魔杯の舞台へと降り立ち参加者達の行く手を阻む!「誰が相手であろうと容赦は致しませんのでお覚悟を」
人智を超越した力の前に為すすべもないヒマワリ達だったが、“当代最強の召喚師”と噂される川村ヒデオの行動により事態は思わぬ展開へと向かう―。
「悪しきカミを連れた悪しき気配、やはりお前のものでしたか」
「断言する。僕と、仲間達の方が、召喚師として正しいと」
混沌と化した戦場で、ヒマワリ達は災厄級の難関を切り抜けることができるのか!?

モザイク!!
映像越しにではなく、リアルタイムでモザイクである。さすが電子の神というべきか、それもう電子関係ないんじゃない!?と申し出るべきか。
境界線上のホライゾンでも、主人公が全編通して全裸でモザイク状態だったケースも有るが、閣下は決して全裸がマイスタイルな人ではないので、それでも敢えてモザイクで地上を闊歩する姿には「勇気」の在処を感じてしまって、涙ちょちょぎれる。
でも、自由の騎士ゼンラーマンに比べれば、いささか自由が足りない。ペンデュラムは解放すべきなのではなかろうか。
場合によっては、これがウィル子のマザー化の遠因なんじゃないか、と思わず零してしまいたくなるが。閣下の身に何かあってウィル子が暴走してマザー化するよりも、閣下の息子にモザイクを掛ける仕事に心砕けてマザー化する方が、なんとなく「絶望」という意味においては絶望的なんじゃないだろうか。どうしようもない感じで。
とはいえ、第三世界組が本気で参戦してくると、やっぱり身も蓋もなくなるのである。シシルもあっち側なのか。結局、ヒマワリたちの「暴力」による制圧というのは、第三世界の論理にも乗っかっちゃってるんですよね。舞台を同じくしてしまったらそりゃあ本物を通り越した「バケモノ」に人間は叶わない。ヒマワリは、バイオソルジャーとしてもう人間辞めている、という説明があったのだけれど、それでもまだ「人間」を辞めている程度でしかないんですよね。そんな程度なら、第三世界にはわんさと存在する。だから、それじゃあダメなのだ。
鈴蘭も英雄も、舞台を根こそぎひっくり返してルールそのものを引っ剥がしてしまったからこそ勝利したのである。真っ当でないことに徹底して、価値観そのものを置換してみせたからこそ、絶対に勝てない相手であったアウターや神や精霊に勝利したのである。
その意味においては、ヒマワリはやり方を大いに間違えていると同時に、ルールそのものをひっくり返すための資質たる、価値観の異質さについては鈴蘭や英雄たちに勝るとも劣らずなんですよね。
だからこそ、マリーチの好みにズバリ、というのもよく分かるんですよ。そんでもって、あのマリーチの好みからすると、小賢しくその異質な価値観を武器にして完全な死角から逆転を決める、というのはあまりにもヒデオのやり方だし、真っ向からぶん殴って真っ二つに割ってその空いた道を突き進むというのは鈴蘭すぎる。
となるともう、ヒマワリはそのまま間違えたまま愚かに愚直にもろともすべてを自滅に巻き込んで、その果てに望んだ光景を現出させる、というのがもろにマリーチ好みっぽいんですよねえ。一度、その彼女を止めて、その在り方そのものを揺るがしたのはヒデオでした。今度は味方サイドとして、ヒマワリの在り方を揺さぶれるのか、それともヒマワリの愚に閣下をすらも飲み込まれるのか。
いい加減、クライマックスだ。

シリーズ感想

ヒマワリ:unUtopial World 5 ★★★★   

ヒマワリ:unUtopial World5 (角川スニーカー文庫)

【ヒマワリ:unUtopial World 5】 林トモアキ/マニャ子 角川スニーカー文庫

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本戦進出を決め勢いに乗るヒマワリとミサキ・カグヤのペアであったが、そこに桐原士郎、木島アリスを従えた魔殺商会総帥・名護屋河鈴蘭が立ちはだかる。
「あはははははっ!!さあ野郎ども狩りの時間だぁッ!!」
隔離空間都市の債務者達を巻き込んだサバイバルゲームを仕掛けられたヒマワリは、“前大会を知る男”川村ヒデオと共闘し生き残りの道を探るのだが!?“世界を統べる権利”を賭けた闘い―第二回聖魔杯、本戦がついに開幕!
士郎、ある意味フルボッコにされて負けてしまったのだけれど、ここに至るまで一直線に走り続けながらその実、たどり着こうとしている場所が本人的にははっきりしているつもりだったのかもしれないですけれど、傍から見るとふわふわとして実体がないあやふやな代物でしかなかったんですよね。それでも、我武者羅に突き進む他なかった彼が、この敗北によって逆に自分のやりたいこと、できること、何が一番大切でありそれを叶えるべきなのか、というのを見出した、という意味では思いっきり負けたけれど初めて勝った、とも言えるんじゃないか、なんてことを思ったり。
これまでこいつ、なにやってんだろう、と半眼になって見てるしか無いようなところがあったんですよね。でも、ひまわりと真剣にぶつかり合う彼は良かった。正論、というか反論できない論拠は常にひまわりの方にあったんだけれど、共感は常に士郎のほうにあったのだし、それでも彼自身言いたい事思うこと願うことが彼の中で具体的になっていなかった間は、その言い分にももどかしさばかりが募ったし、ひまわりの言に突き放されても仕方ない部分があったのだけれど、そうやって叩きのめされ打ちのめされ、論破されて虚飾もこびりついた意地も何もかも剥がれきったあとに剥き出しになった、彼の在りようというものはなんともスッキリとしたもので、だからこそ意見も思想も一ミリたりともブレず揺るがず不動であるひまわりの中に、一滴だけでも染み渡らせ、戸惑わせることが叶ったという意味で、大したもんだと本当に良く思う。

ひまわりの方はね、あれもうむちゃくちゃ言っているのは間違いないんだけれど、無茶苦茶である上で筋は通っているし、少なくともどのような方法でもこの娘の信念は揺らぎようがないんですよね。それは価値観の違いであり、信念の強さの違いであり、育った環境の違いであり。だからこそ、彼女の主張する「暴力」によって及ぼす力、という同じステージの上に乗っちゃったら、どうやったって彼女の信念を肯定しているのとおなじになってしまう。こればっかりは、性能差をもってひまわりを上回ったとしても意味が無いんじゃないだろうか。
でも、だからこそ四年前、ヒデオによって革命を阻止されたことは、ひまわりにとって信念の崩壊でもあったわけだ。あれだけメンタルボロボロになって引きこもってしまったのは、彼女の知っているルールの埒外で徹底的に叩き潰されたから、ではないのか。
なのに、ひまわりはまた以前と同じ自己ルールに則って、それを正義として、それを真理として突き進もうとしている。
ヒデオは、これを止めることが、考えを変えさせることができるんだろうか。こうなってしまうと彼しかできない、とすら思えてしまうのだけれど。次々と役者が揃いだしているし、リップルラップルの発言からして場合によってはついにアウターすらも動き出すかもしれない。魔族や魔人、こういった連中が本格的に動き出した場合、ファンタジー方面にまったく無知なひまわりが、「暴力」で勝てるはずがないんですよね。そのステージにおいては、まったく次元が異なっている。なんでか、ひまわりたちこのシリーズのメンツは、「第三世界」というものを殆ど知らないみたいなんだけれど、それゆえに平気で一線超えかねない怖さがあるんだよなあ。
そのへんぶらついているロートルアイドルのカッコですら……【億千万の刃】としては遥か地平の彼方の領域にあるんだよなあ。
今考えても、聖魔王やってこの連中仮にも従えた鈴蘭、おかしいの一言なんですよねえ。今となっては、別の意味でおかしい人になってますけれど。
ちょっと悪の組織の総帥に長いこと偏重しすぎたんじゃなかろうか。たまには聖女とかゼルピムの機関長とか真面目にやってみるのもキャラ整える気分転換になるんじゃなかろうか。あんまりやらかしてばっかりだから、ほら、妹様が出張ってきてしまったじゃないですかー。
みこみこシスターズにはぶっちゃけわらた。

あと、久々に神殿協会の名前を聞いて忘れ去られてなかったのね、と一安心。というか、ついに勇者と神殿協会まで出張ってくるような事態になってきた、とも取れるんですよねえ。まだ、本格的にやべえ人たちはお目見えしていないですけれど。

シリーズ感想

ヒマワリ:unUtopial World 4 ★★★☆   

ヒマワリ:unUtopial World4 (角川スニーカー文庫)

【ヒマワリ:unUtopial World 4】 林トモアキ/マニャ子 角川スニーカー文庫

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川村ヒデオに捕らえられたヒマワリへ、4年振りの邂逅を果たしたミサキ・カグヤの口から衝撃の事実が語られる―。「嘘です…、そんなのっ…!」泣きじゃくるヒマワリが知った真実とは果たして如何なるものだったのか?世界が間違っていると怨嗟し、それでも勝負を挑んだ理由とは!?ミサキ・カグヤとヒマワリの運命が重なる時、世界は新たな色に塗り替えられる。シリーズ最高潮―驚愕の急展開!!
ひょえ!? ちょっと待って、未来どうなってるの!? ストレートにミスマルカ・ルートに入るんじゃないの? てっきりジャックポットってあの文明崩壊未来へのルートを指しているのかと思っていたのだけれど、出てきた話からすると未来で起こる事ってそれどころじゃないっぽいのだが。
ていうか、ヒマワリちゃんの正体が予想外すぎたんですが。全権代表云々はともかくとして、その思想行動の背景ってそういう話だったの!? 全権代表の目的ってそんな話でしたっけ!? ミサキ・カグヤについても、レイセンの時はそれほど気に止めてなかったからか、何とかソルジャーだとかいう素性についても覚えてなかったし、兎にも角にもこの【ヒマワリ】シリーズでこれまでヒマワリちゃんの社会復帰、メンタル回復を基軸に描かれてきたと思ってきた物語の基本軸が、ヒマワリちゃんの正体暴露とともに完璧にひっくり返されてしまった観すらある。そもそも、四年前のあの大量殺戮が桐生くんにしてもヒマワリにしても登場していなかったヒデオにしても、このヒマワリの登場人物の多くのトラウマであり、今なおそれぞれの生き方に影を落としている焦点となるべき事件だったのに、もうその辺概ね突破して通り過ぎちゃったんじゃなかろうか、これ。
桐生くんはまだ核心に触れていないのでアリスと一緒に、大量殺戮事件→犯人の全権代表→ヒマワリという路線に囚われながら、なんとか自分の中で折り合いをつけてヒマワリの抱えているであろう真実と向き合おうとしているみたいだけれど、ヒマワリちゃんも確信に近い裏社会の主要メンバーもあの事件はもう失敗であろうと何であろうと後ろに置いてきてしまって、もう前の方にガリガリと進み始めちゃってるんですよね。
そう、掴むべき未来のために。それを叶えるための第二回聖魔杯に向けて……。
今までって、ガチで第二回聖魔杯をスタートさせるための前座であり前フリだったんかこれー!!
いかなる理由を持って聖魔杯に挑み、いかなる信念を持って聖魔杯に殴り込み、いかなる願いを持って聖魔杯に託すのか。確かにあとがきで書かれているとおり、いきなり第二回聖魔杯はじまっても、そこに至る迫真性、切羽詰まった祈り、土俵際に追い込まれている世界の行く末、というものは伝わりにくかったでしょうからね。
レイセンの終わりにヒデオが違う選択肢を選んだことで、未来は変わったはずなんだけれど、その変わった未来がどこに繋がっているのかが、ヒマワリの知る未来、カグヤの知る未来、そして新たな黒幕が抱えてそうな未来、といくつも浮き上がってきたことで、ミスマルカ・ルートがいくつも在る未来の中でどういう位置にあるのかすらわからなくなってきて、正直えらいこっちゃである。
そんでもって、ここまでカラーギャングや桐生くんたちレベルでアンダーグラウンドの現代異能、ヒマワリやカグヤたちのガチSFという世界観に対して、第二回聖魔杯をもって「なんでもありのオカルト」である第三世界がヤクザ蹴りカマしつつ乱入してきた観があるので、そろそろ魔殺商会や神殿協会あたりに本格的に思い知らせてほしいところである。いい加減、「アウター」の恐ろしさについて皆さん忘れている頃なので。
それに、二代目聖魔王である魔眼王に対しても、初代聖魔王さまについても、新興勢力はちょっと舐めてる風がありますからなあ。

次回からこれ、タイトル変わっても不思議なさそうなんですけれど、このまま【ヒマワリ】で行くんでしょうか。林先生の相変わらずのプロットろくに書いてなさそうな行き当たりばったりっぷりに惚れ惚れしてしまいますw

シリーズ感想

ばいおれんす・まじかる! 恋の呪文は修羅の道 ★★★☆  

ばいおれんす・まじかる!―恋の呪文は修羅の道 (角川スニーカー文庫)

【ばいおれんす・まじかる! 恋の呪文は修羅の道】 林トモアキ/愛姫みかん 角川スニーカー文庫

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「しょうこりもなくあらわれたな、ジジィ!」
魔族の力を持つ悪の科学者・ミスターB。緋奈の指輪の力を狙って、毎晩襲来するBのおかげで緋奈はすっかり寝不足に。元々凶暴な性格に機嫌の悪さも加わって、緋奈の周囲は死屍累々。一方、ぼけ天使ミウルスは、ただひたすら池の鯉と連日死闘を繰り広げていた…。暴力娘と落第天使の爆笑必至の第2弾。
【レイセン】や【お・り・が・み】、【ミスマルカ興国物語】の林トモアキデビュー作シリーズの第二弾。発売が2002年2月ですから、もう十五年前の作になるんですなあ。正直、一作目はあんまり特徴なかったと思うんですよね、殆ど記憶に残ってないですし。しかし、この二作目からは随所に林トモアキワールドらしいドギツい切れ味がキャラにも出てきて、非常にらしくなってきてるんですなあ。
同時に、今こうして旧作を読むと一番新しい【ヒマワリ】シリーズに凄く雰囲気似てるんですよ、これ。雰囲気だけではなく、主題に対するアプローチも原点回帰という考えがあったのかもしれない、と思うほどに緋奈とユキの語らいから生じる「世界」に対する向き合い方や、ユキが選ぼうとしていた生き方、そのあたりをもう一度【ヒマワリ】で改めてアプローチしてるんじゃないかと、ユキや緋奈の不器用ながら真剣すぎるほどに本気でやりあっている姿を見ると、そう思ったわけだ。
ユキのやろうとしていた事って、ヒマワリが失敗したやり方にも似てる気がしますしね。一方で緋奈の方はもう気持ちいいくらいに個人主義。世界平和なんぞ屁とも思っていないのだけれど、人と人という至近の向き合い方については往々にして本気で、ぞんざいな割に妥協しないですよね、この娘。だから、ユキにも本気で怒ったわけですし、彼のあまりにもぎこちなく不器用で、しかし真摯な疑問に対しても常に同じくらい真剣に受け答えしていたわけですし。それでいて、あの人間に対する理解の未熟さは恋愛方面だけじゃなくて対人全般なんだろうなあ。だからこそ、同じ匂いのしたユキとあれだけ意気投合したとも言えるのかもしれないけれど。
だいたい、実家がヤクザなのが悪いんでしょうけれど。そりゃ、まともな人間関係幼少時から構築できんわなあ。
ただ、この娘の場合、普通のフィクションのヤクザの組長の子供みたく、自分の立場に悩んだりせずに真面目にインテリヤクザ目指しているあたり普通でないのですが。それに、ヤクザの暴力振るうにまったく躊躇ないあたり、さすがは林トモアキキャラ、という感じで。
「てめえら、目の前で仲間が殺されてもかかってくる度胸はあるんだろうな。変身したあたしなら、確実にお前らの半分は道連れにするぞ」
「今までは余裕があったからふざけてたけどな。そこまでやられたらあたしも悠長なこと言ってられねえんだよ」
「それと……やりあう前に一つ言っておくけどな。生き残ったやつらも気を抜くなよ」
「ど……どういう意味だ……?」
「てめえらは関東与謝野会の組員五百と、関東与謝野連合会傘下八千七百を敵に回すって言ってんだよ。じいちゃんはあたしのことすごく可愛がってくれててな。ひょっとしたら飼い殺しにしてる香港マフィア使って、てめえらの家族まで皆殺しにするかもな」
「ヤクザってぇのはそういう生き物だ。てめえらみてぇに正義だの、良心だの、これっぽっちも持ち合わせちゃいねえんだよ」
「さあて……わかったやつからかかってこい」

行けるかいっ!!
数の暴力で攻めてきた敵組織の仮面軍団に対して、主人公の魔法少女がニコリともせず真顔で切ってみせた啖呵である。というか、完全に脅迫である。ガチヤクザ系魔法少女じゃぁw
毎日ダンプカー、会社の玄関突っ込ますぞこらっ、と脅しかけてくる女主人公がいずれ出てくるわけですが、すでにデビュー作の時点でこれだったんだなあ、となんだか遠い目に……。
そういえば、ヒマワリの方にも与謝野会ちらっと登場してるとかなんとか。ミウルスの上司、マリアクレセルですし出てきても不思議ではないのですけれど。

林トモアキ作品感想

ヒマワリ:unUtopial World 3 ★★★☆  

ヒマワリ:unUtopial World3 (角川スニーカー文庫)

【ヒマワリ:unUtopial World 3】 林トモアキ/マニャ子 角川スニーカー文庫

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「アリスはただの女子高生じゃない。あいつは―」
木島アリスの秘められた力を巡り、ロシア特殊戦闘部隊、超法規的秘密組織、カラードギャング、新ほたる市に巣喰う強者達を巻き込んだ三つ巴のバトルロイヤルが勃発!
「先輩…、私はどうすればいいと思いますか?」
正義の使者・プラチナの放つ言葉に気圧されるアリスへ少女は静かに告げる。
「―戦うべきなんです」
戦場に咲くヒマワリが銃技異能飛び交う乱戦を舞う!
ちょっとーー! やっぱりひまわりちゃんがそうだったんじゃないかー!! 身分詐称のなりきり詐欺とか、想像できんやん。普通に素直に信じたじゃないかっ! ただ、プラチナさんの語る正義はどうにも安っぽすぎて、かの全権代理も決して安くはないとは言わなかったけれど、プラチナさんほど薄っぺらではなかった、というよりプラチナ程度にあの惨劇が起こせたというのが納得行かなかったんですよね。あっさり、詐称バレさせられてしまいましたが。
装備の質はともかくとして、彼女自身はやっぱり「軽い」のよなあ。
ともあれ、この手の殺しはやっちゃいけないけれどやりたい放題なんでもやっちゃえ、という類のゲームだとそりゃ魔殺商会の構成員ほとんど無敵だろうw 未だにあの構成員がどうやって就職しているのか謎すぎるんだけれど。あれだけ世界観が違いすぎるww カラーギャングがまともに見えるレベル。でも、仮にも第三世界側に足突っ込んでいる組織の構成員だけに、冗談だけじゃあないんですよねえ。
というわけで、久々に鈴蘭もがっつり登場してくれて嬉しい限り。でも、もう二十歳超えちゃってるのよねえ。この危険人物に可憐で儚げなJK時代があった、というのは実際にその頃の物語をリアルタイムで読んでいるにもかかわらず、信じられないですよ。全身タイツ軍団が嘆くのも理解できる、ってかみんなあの頃からずっと居るのか。離職率が低いのか、新入社員が居ないのかw
アリスの正体もようやく判明したけれど、木島とは言え神殺し四家とは直接的には関係ないのか。でも、彼女の能力ってカラードギャングたちの使うクスリに寄る精霊使役どころか、前作「レイセン」に出てきた学生たちフォースの精霊術よりも上位互換の、というよりも完全完成形の人工精霊使いということよね。ただ、アリス自身は戦闘訓練も何も受けていないので、精霊を自由に使える、という程度で戦力としてはあんまり機能しないのだけれど、だからこそ検体としての価値が期待されているのか。
あの程度だと本物の精霊使いに対してアドバンテージがあるわけではないのだけれど、人工的に精霊使いを量産できる、となれば価値は違ってきますしねえ。
やっぱり、鈴蘭や閣下が出てくると俄然話が動いてくる。ヒマワリちゃんのトラウマであり価値観の崩壊であり停滞の原因が閣下だったとするのなら、やっぱり話の中心は閣下ということになるんだよなあ。
次回は林トモアキ先生にとっても超展開、という話なので超期待ですよ。ちょいとここからブースト掛かってこないとね。

シリーズ感想



ヒマワリ:unUtopial World 2 ★★★   

ヒマワリ:unUtopial World (2) (角川スニーカー文庫)

【ヒマワリ:unUtopial World 2】 林トモアキ/マニャ子 角川スニーカー文庫

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同級生・桐原士郎のせいで、世界の支配を賭けたバトルゲーム「聖魔杯」に巻き込まれた日向葵。人工島を裏で支配する者を引きずり出すため、士郎とヒマワリは時価十億円のブツを餌に「宝さがし」を開催するが、「マフィアの首領」に「正義の味方」と厄介な敵が参戦し、なぜか後輩・アリスがさらわれて!?そして語られる四年前の事件―「あれは最も純粋な正義の戦いだったんです」。魔法と実弾が飛び交う夜の街をヒマワリが駆ける!
ヒマワリちゃん、いったい何者なんだ!? いやいや、幾らなんでもこれは一般人じゃないでしょう。カラー・ギャングのボスたちを無造作に蹴散らして行ってしまうのはまだしも、本職の達人相手に真正面からぶっ飛ばすとか、明らかにおかしい。暴力に対して躊躇がない、という精神的リミッターが振り切れている、というだけでは説明がつかない歪さが垣間見えてきたぞ。そもそも、相手を傷めつけることに対して全く禁忌を感じていないところと、決して暴力主義ではないところが両立しているところからおかしいんですよね。これって後天性のものなのか? 四年前の事件をきっかけにおかしくなった、と思っていたのもどうもあやしくなってきたぞ。
ひまわりとは、そもそも一般人側じゃなくて、あちら側の人間じゃないのか? それにしては、彼女の情報が洗われても何も出てきていないのが変なのだけれど。マフィアだけじゃなく、公的機関も動いているはずなんだけれどなあ。
実のところ、あのラストの場面、マザー・アースの全権代表の正体、ひまわりちゃんだったのかーー!! と勘違いしてしまったんですよね。まさか、主人公のひまわりちゃんがーーっ!? と、かなり度肝を抜かれたのですが、順当に相手の人だったわけですけれど。そう思っても不思議ではないほど、得体のしれないところがある。ラストらへんの言動、元々普通の高校生じゃなかった、とも取れる言い方していますし。
だいたい、主人公のなのにひまわりちゃんの行動原理って未だに明らかじゃないんですよね。四年前の事件をきっかけに、彼女の価値観がガラッと変わってしまったのはわかるのだけれど、どこかららどのように変わったのかが具体的ではない。実際、あの事件の何にショックを受けていたのかすら、最初の印象通りか怪しくなってきている。何が、彼女にあれほどの衝撃を与えてしまったのか。彼女のこだわっている部分がまだ見えてこない。おそらく、そここそがこのシリーズの根幹になってくるのだろうけれど。
一方で桐生くんが世界征服にこだわる理由の一端、いわゆる家庭の事情も明らかになってきて、彼の方はだいたいスッキリしてきたんですよね。まあ、あの人望の無さは地のものというのもよくわかりましたけれど。あれは駄目だ。人を不快にする何かが在る、ってやつだww
むしろ、アリスがくっついているのが不思議なくらいで。アリスはアリスで木島性である時点であのテロリストと関連あるとは思っていましたけれど、なにやらそれどころではない彼女自身に大きな秘密があるような話も出てきて、闇側闇側にどんどん底が深くなってきてるなあ。水姫とか出てきたら闇堕ちしてるし。元々アレな人でしたけれど、見ない間に具体的にぶっ壊れてきてしまったというか、どうしたんだこれ?
でも、第三世界方面に関してはまだ全然なんですよね。アウターや神殿協会の領域からすると、どうにも表層の出来事のように見えて仕方がない。とはいえ、世界の構造自体がデストピアの方にスライドしていっているのは、治安の悪化などから目に見えて明らかなんですけれど、外側の連中がこの手の出来事に介入できない、というのはやはり焦れったい。それをどうにかつないでいたのがヒデオらへんだったのですけれど、ようやくヒデオの名前が作中に出てきてホッとした、というくらいで。摩殺商会も暗躍はしているようだけれど、悪の組織としてはまだまだ大人しい活動だと思うぞ。裏でこそこそしている分には。もっと派手にダンプ突っ込まそうぜ。
ともあれ、マザー・アースが再び動き出すからには、黙ってみていられない勢力もあるだろうし、当事者であったひまわりたちもどう動くことになってくるのか。正義とはなんぞや、という話になるのか。正義の味方の登場によって。

1巻感想

ヒマワリ:unUtopial World 1 ★★★☆  

ヒマワリ:unUtopial World (1) (角川スニーカー文庫)

【ヒマワリ:unUtopial World 1】 林トモアキ/マニャ子 角川スニーカー文庫

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Kindle B☆W
「私はこの世界は間違っていると思います」
四年前のある事件をきっかけに、やる気と前向きさを失ったヒマワリこと日向葵。学校に行かず罪悪感を覚えつつも最悪な日常を送るヒマワリだったが、高校の生徒会長・桐原士郎と“ジャッジ"を名乗るハイテンションな女性に巻き込まれ、無差別(なんでもあり)のバトルゲーム“ルール・オブ・ルーラー"に参加することになり!? この世界を統べる権利をかけて――咲き方のわからないヒマワリが勝負(バトル)に挑む!
これはまたぶっ壊れてしまってるなあ、ヒマワリちゃん。
前作【レイセン】から四年後の世界。あの凄惨極まるT-dayの惨劇はまさに世界の行く末におけるターニングポイントだったのか。シリーズそのものにつけられた消えない傷だったのか。あの事件によって人生に影を落とされた人間は枚挙にいとまがなく、この物語の主人公のヒマワリもまたその一人であった、と。
世界は、順調にジャックポット突入ルートへと進んでいるのか。徐々に、ディストピア的な雰囲気を帯びつつあるかのようじゃあないですか。そして、本来なら日の当たる世界に真っ直ぐと伸びて花を咲かせるはずだった向日葵が、狂って壊れて、今となっては日に背を向けて夜に馴染もうとしている、死に魅入られて破滅にこそ生の喜びを感じようとしている。
この壊れ具合、もしかしたら沙穂ちゃん並にイッちゃってるんじゃなかろうか。或いは、木島連隊……レイセン時では傭兵派遣会社「クールズ」の社長だった木島京司の狂気が、一番似通っているのだろうか。キョウジの場合は制御された凶暴性を好んで弄んでいる感じなので、引っ張られて引きずり込まれようとしているヒマワリちゃんと比べるのはおこがましいのだけれど、方向性としては似てる気がするんだよなあ。
少なくとも、ドリル改造をドクターの側からもういいです、と言わしめただけでドン引きレベルである。しかも、人工精霊なんてものが出まわって、魔法じみた力を平気で使ってくる危険なゲームで何の力も持たない彼女がどうやって戦うのかといえば……おい待てw
いやいやいや、これはやられる男どもの方があかんやろう、と思うところなんだけれど、ある意味陥穽を突いているのか。魔法なんて突飛な力を好き勝手振り回せるからこそ、脇が甘いというのか虚を突かれるのか。でも、それ以上にひまわりの躊躇のなさが尋常じゃないんですよね。暴力に対する忌避感が一切ない。この無造作さが、沙穂に似てると思った部分でもあるんですけどね。
それにしても、そう。ひまわりには何の力もないんですよね。前作のヒデオにだって、電子精霊や闇の精霊の庇護があったというのに、彼女には正真正銘なにもない。ナニモノでもない。
今の彼女は、億千万分の一の確率たるジャックポットに入ったこの世界に、何の影響も及ぼさないナニモノでもない独りに過ぎないはずなのに……勝ったものは世界を握れるというバトルゲーム“ルール・オブ・ルーラー"に理不尽な理由で参加し、そのままのめり込んでいくことで、ナニカへと変貌しはじめている。
アウターも精霊も教会も神殺しも関係なく、超能力も人工精霊の力も持たず、生きることに無気力だった少女が、この世界を否定しようと狂乱する。精霊サーガの完結編。狂い咲くヒマワリの、物語の始まりである。

しかし、今回登場したキャラの特に男共は、情けないというか品がないというか、敵にしても味方にしても邪魔にしかならなさそうな連中ばっかりだなあ。ジャッジのスズカも含めて、あの生徒会長もだけれど身勝手さには魔王拳かダンプカーをぶち込みたいほど嫌気を催しましたし。
そもそもヒマワリちゃん、一人で突っ走って併走する相手なんか頭にもなさそうだし、どうなるんだこれ、という感もあるんだけれど、さてさて。

林トモアキ作品感想

ミスマルカ興国物語 12 4   

ミスマルカ興国物語 (12) (角川スニーカー文庫)

【ミスマルカ興国物語 12】 林トモアキ/ともぞ 角川スニーカー文庫

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エーデルワイスとキラに連れられミスマルカへと帰還したマヒロが目にしたのは、魔物に蹂躙され変わり果てた祖国の姿だった。全世界規模の災害から民を守るためにキラとの交渉に乗り、管理者として聖魔杯の秘密を語りだすマヒロ。一方パリエルとルナスは、マヒロ救出のためにミスマルカへと駆けていた。はたして聖魔杯は蘇るのか、そして魔物の侵攻を受けた世界の命運は―!?これはただ一匹の、牙よりも、理性を信じた蛇の物語。
こ、この大嘘憑きめーっ!! こ、これほど信用ならん主人公がかつて居ただろうか。マジか、まさかあれがほんまもんの聖杯やったんか。それを、しれっと今の今まで。いや、嘘はついていないのか? 単に本当のことを言わなかっただけで、あれを聖杯だと、ちゃんと明言はしてたのよね。る、ルナスさまーー! あんた、わりと洒落にならないことしてましたよ。
恐るべきは、彼はこれらの秘密を徹底的に理性を以って運用しているところなんですよね。確かに同じ非暴力主義という意味では川村ヒデオと同じはずなんだけれど、そのベクトル、根本はまったく違うキャラクターなんだよなあ、マヒロ王子という人は。やっぱり尋常じゃないわ。
そして、同じく尋常じゃないのはシャルロッテ第一王女。この人が本物の聖杯について把握していたとは思わない。というか、そんなこと頓着してないんですよね。聖杯の真実とか、そういうのはあくまで手段。彼女はその最終目的をマヒロと完全に共有していて、その目的のために必要なのは真実だの何だのじゃなくて、マヒロ王子その人そのものだというのを一切ブレずに一貫して捉え続けている。
必要とあらば、帝国だろうと自分自身だろうとマヒロその人だろうとぶっ潰すつもりで、だ。そこにあるのは、完全なる理性。マヒロにしてもシャルロッテにしてもちゃんと情を持っている「人間」でありながら、尋常ではない理性の怪物として成立している。
正しくこの二人、相棒で共犯者だわ。そりゃあ仲良しにもなろうというもの。この二人がセットになると際限なく暴走してはしゃいじゃうのもよくわかる。一番最後のところで相手の理性を完全に信用しているからこそ、マヒロにしてもシャルロッテにしても、あれだけ感情の赴くままに振る舞える、といえるんでしょうね。

にしても、うむむ、自分、未だここに至ってなお状況を甘く見ていたのかもしれない。どれだけ人類の危機とうたわれても、そんなポッと出の魔王なんて円卓クラスのアウターたちに比べたらどうってことないじゃない、と危機感が湧いてこなかったんですよね。実際、マリーチが復活の際にみせた暴威などかつてのそれと全く見劣りしてませんでしたからね。だからこそ、その円卓がまさか一度あちら側の魔王に敗北していた、という情報はこちらの危機感を根底から揺さぶるものでした。あのリップルラップルをして、そこまで言わせるか!!
円卓のメンバーの質が落ちているんじゃ、という考えも頭にちらついたんだけれど、古参もそれなりに残ってるっぽいしなあ。沙穂が円卓入りしていたのには仰天しましたけれど。単に長生きしてただけじゃなかったんかい。
エーデルワイスに関しては、さすがにそのケースは頭にはなかった。というか、ここまでメンタル弱々だったとは。ここまで一切弱みを見せてこなかったからこそ、敵にしても味方にしても手強い相手ではありましたけれど、事こうなってしまっては蛇の餌食となりますか。

しかしまあ……マヒロが正しく鈴蘭の意を汲んだ後継者かー。マリーチがあれだけ推すのも意外だったけれど。鈴蘭やヒデオと、マヒロやシャルロッテはその冷静さや理性の信奉者という意味で全然違うんだけれど、何が鈴蘭たちの後継者たらしめているのかというと……途方も無い理想主義者だということなんでしょうね、これ。夢見がちと思われるような途方も無い理想を、叶えるべく走り回ってる。それこそ、尋常ではない現実的判断と理性を以って。でも、決して情を捨て去ることなく、あくまで心ある人間として。
ラストシーンは、なんというか感無量でした。行き着くところまで行き着き、辿り着いたなあ。
第二部はこれにて幕。第三部は、やはりタイトル変わりそうな感じだけれど、主人公も変わってくるんだろうか。

シリーズ感想

ミスマルカ興国しない物語 〜ミッション・シャルロッテ〜 3   

ミスマルカ興国しない物語 〜ミッション・シャルロッテ〜 (角川スニーカー文庫)

【ミスマルカ興国しない物語 〜ミッション・シャルロッテ〜】 林トモアキ/浅川圭司 角川スニーカー文庫

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軍令本部長執務室―その部屋の主たる帝国第一皇女シャルロッテは、マヒロを呼び出し帝シュポ片手にこう告げた。「これは、帝都の危機よ!」「…。」「というわけで、お出かけよ!」シャルロッテ姫の帝国を思う気持ちに突き動かされ、帝都の窮地を救うためにマヒロが東西南北に奔走する!?WEB連載時から話題沸騰の「ミスマルカ」シリーズスピンオフ小説が、書き下ろしと幻の短編「天界クロニクル」を加えて書籍化!
全編ギャグでコメディなんだけれど、そのギャグ調、コメディ調でだって本来のマヒロ王子だと引っ掻き回す方に回るはずで、そのマヒロ王子の鼻面に縄つけて自由自在に振り回すことのできるシャルロッテお姉さまはやはり最強なのである。ガチシリアスでもギャグ時空だろうと、シャルロッテお姉さまにはマヒロは敵わないし頭があがらない。そうであってくれるのが、一番なんですけどねえ。マヒロにとっても、それが幸せになれる最良だと思うんだけれど。この王子は蛇の業にハマりすぎているだけに尚更に。シャルロッテはシャルロッテで、姫として帝国軍令本部長として国と家族を愛するが故に、あえて踏み外して業にハマっている人でもあるんで、彼女にとってもマヒロの存在は救いとして機能してるんですよね。この二人のコンビの意気投合っぷりは、単に性格の相性が噛み合っている、というだけじゃ済まない救済効果があると思うんですよね。
と、底抜けにバカバカしいコメディ話でこんなシリアスな話をしても仕方ないかもしれませんけれど、この腹に一物も二物も仕込むのが常態であるマヒロ王子とシャルロッテ姫が、こんな風に底抜けにバカバカしく裏表のないスチャラカなドタバタ劇を繰り広げて、本当に楽しそうにやらかしているのって、それだけでちょっとした救いなんですよねえ。この二人がそんなことをしていられる、というのはそれだけこの時の帝国が平和だってことですしねえ。まさにいっときの平和なのかもしれませんけれど、ちゃっかりガチで帝国の危機が混じってたりもするのですけれど、でも二人が謀略抜きで馬鹿騒ぎしていられるのは平和な証拠であり、ある意味ここが最終目標でもいいんじゃないかとすら思えるのです。この二人がこうやって馬鹿騒ぎしていられる地点が、ハッピーエンドの光景でなんらおかしくないじゃないですか。
ってか、やっぱりメインヒロインはシャルロッテ姉様がいいなあ。ルナスも悪くないんですが。
概ねシャルロッテお姉さまの水戸黄門的活躍、というか暴れん坊将軍でも良さそうですけれど、折角なので身分隠して世直しするなら、黄門様よろしく助さん格さん弥七にお銀ぐらいのスタッフは揃えてくれても良かったのに。帝国なら、これに伍する人材ならナンボでもいらっしゃるわけですから。……いや、誰居れても血の雨が振りそうだから、やっぱりいいや。

書き下ろし短編は、これミスマルカじゃなくてレイセンの方に入れる話じゃないの? と思ってしまうんですけれど、な【天界クロニクル】。何気に無理やりマリアクレセルさん、皆勤賞狙ってるんでしょうか。これで一応、林トモアキ作品に全登場ということになるはずですし。【お・り・が・み】とかで風邪で欠席していたガブリエルさんはこれが初お目見えかしら。ショーペンハウアーはおひさー。
とりあえず、マリアクレセルのあれはフラグというかフリでしかなかったというか、見事にジャックポット!!
そしてリップルラップルの自由さというか無軌道さというか、キャラなんて捨ててかかってこいよ、というらしさには色々と頭がさがります。なんでもやる魔王だなあ。ってか、ミズノの回し者という以外はなんでもありですよね、このお姉さま。

シリーズ感想

レイセン File8:ポイント・オブ・ノーリターン4   

レイセン File8:ポイント・オブ・ノーリターン (角川スニーカー文庫)

【レイセン File8:ポイント・オブ・ノーリターン】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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ついに引き起こされたT‐day。目の前で命が奮われていく状況に混乱するヒデオだったが、それでもノアレは戦えと囁き続ける。この異常な“場”を作り出したマックルを止めるため、ヒデオはメガフロントを進むものの戦禍は急速に拡大し続ける。T‐dayとは、そしてマックルが言えなかった本当の願いとは!?ヒキコモリ男の第二の人生、ここに完結!!
【レイセン】ついに完結……って、レイセンじゃないじゃん!! 第一巻冒頭のあれを思いっきりなかった事にしやがった! 別の言い方をスレば、歴史が改変された、とでも言えばいいのかもしれないが。いや、これ後書きを見る限り作者がぶん投げたというよりも、ヒデオが作者に対して一切譲らなかった、という方が正しそうなんですよね。だから、作者の構想をヒデオこそがねじ曲げた、まさに歴史を改変した、と言っていいんじゃなかろうか。さすがは魔眼王! 彼の最大の武器というのは、精霊たちに協力を求められる、その力を扱えるというものではなくて、その無力だろうと関係なくぶれない大胆な精神性にあり、そのキャラクターそのものが武器だったわけです。そしてその武器は、なんら力が及ばないはずの作者にまで通用し、あるべき未来をねじ曲げてしまった、と。さすがは二代目聖魔王!
やはり、ヒデオの強さというのはむしろ無力であるときのほうが真価を発揮するのではないでしょうか。レイセンシリーズは当初からノアレが守護につき、何くれとなく助けを与えていたせいか、ヒデオも微妙にひよっていたというか、その力に頼らない行使しないようにしながらも、心の何処かにいざと慣ればノアレが居る、という寄りかかった思いがこびりついていたような気がします。それは逃げ道であり弱さだったのか。切り札があり、全部ひっくり返せるジョーカーがある、というのは心の余裕につながるものですけれど、ヒデオの場合はこれ、もともと単なるヒッキーであり、どれほど頑張っても努力しても一般人なんですよね。彼が真価を発揮するのは後先考えない覚悟を決めた時。ノアレの存在は甘えとなり、ヒデオのその覚悟を殺し続けるものだったようにも思うのです。さて、あのノアレはそれを承知しつつずっと傍で嗤っていたような気もするのですが。
しかし、T‐dayという地獄の現出を前にして、ヒデオはそんなあやふやな態度ではどうしたって生き残れない状態になってしまいます。すべてが混沌へと誘われていく、カオスの坩堝。そんな中でやるべきことも見定められず、流されるまま地獄の光景に怖気づき生き残ることに汲々としてしまう彼の姿は、聖魔王としても魔眼王としても相応しくなく、ただの無力な一人の心弱き男でしかありませんでした。ノアレにとって、自分の庇護に寄りかかったまま何もなそうとしない人間には、興味を逸したのでしょう。ノアレの力で、力に溺れてこの地獄を蹂躙してみせるならばともかく、ノアレの影に隠れて震えているようでは……。
結局、この男は裸一貫で後先ない状況に追い込んでこそ、なのである。何も持たなければ、この男は自分を顧みられる。そうなってこそ、守ってくれるものがなくなってからの方が、後ろも見ずに逃げ出すことなく、地獄の中に飛び込んでいけるのである。逃げることが出来るのに、逃げることを止められるのである。
これでこそ、カワムラヒデオその人なのだ。

それにしても、今回の一幕は林トモアキ史上でも最悪の血みどろ展開だったんじゃないだろうか。容赦なく人がバタバタと死んでいく阿鼻叫喚の地獄。戦場にもならない虐殺し虐殺される展示場。ヘヴィーだった。
【お・り・が・み】の木島連隊のテロの時ですら、鈴蘭の奮闘で収拾されましたしね……鈴蘭は今回キツかっただろうなあ。以前は、彼女自身世界中を駆け回って防いでみせた地獄の光景が、今目の前で起こっているにも関わらず、一切手出し出来なかったんだから。彼女にとって、第三世界云々など関係無かったはず。関係なく、憤れるからこそ、彼女は初代聖魔王成り得たんですよね。そんな自由な心を持っていたからこそ、彼女は悪の組織の総帥となり、魔人機関の長となり、神殿教会の聖女となり、アウターの魔王となったはずだったのに。
今回の、何も出来ず、することを許してもらえなかった状況というのは、彼女にとっても思う所あったんだろうなあ。聖魔王を退いたからといって、いつまでも裏方やってるような人じゃないんだから。

そして、カワムラヒデオが悲劇のヒーローとして戦い続ける未来は彼自身の手によって拒絶され、規定された歴史は改変され、億万分の一の可能性へ、最悪の災厄への可能性へ。しかし、それはもしかしたら、億千万分の一の希望へとつながる道だったのかもしれない。
ここからは、精霊使い川村ヒデオの戦いではなく、二代目聖魔王・魔眼王たる川村ヒデオの戦いだ。

林トモアキ作品感想

ミスマルカ興国物語 11 3   

ミスマルカ興国物語 (11) (角川スニーカー文庫)

【ミスマルカ興国物語 11】 林トモアキ/ともぞ 角川スニーカー文庫

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軍令本部長であるシャルロッテの命令でゼムン行きの準備を進めていたマヒロ。しかし、帝国のヘリオト家がヴェロニカ商工同盟へ宣戦布告したことで新たな命令が下される。それは、「ヴェロニカ七領を全て陥としてくること」だった!一方同じころリーゼル、シーナ、パリエルの3人はそれぞれの目指すもののためにヴェロニカで集結していた。再び相まみえるかつての旅の仲間たち。命令を遂行するためにマヒロのとった手段とは!?
今度は本当の戦争だ!!
約一年ぶりの新作となったミスマルカ。書けなかった理由が微妙に生々しいというかガチというか、有り体にあとがきしすぎと言いたいけれど、そういえばあとがきはそういう作風でしたっけ。
そして、久々のミスマルカ興国物語は、これまでありそうであんまりなかった、戦場で兵士たちが血みどろになって殺しあうガチの戦争である。こういう場面になって、これまでで一番輝いているパリエルさんは、ほんと近衛時代から一皮剥けたというか、覚醒しすぎというか、ハッチャケたもんだよなあ。昔はもっと物事を割り切れなくて、グズグズばかりしていたのをマヒロ王子にイジられていたのにさ、随分と吹っ切るようになっちゃって。
完全に戦場の鬼じゃないか。一応、亡国のお姫様という立場にも関わらず、むしろ戦姫、どころか戦鬼と言わんばかりの屈託ないフリースタイルである。
いろんな意味でルナスと芸風が似てきた気がする。お互い、バカだし。バカだし。ただこのバカたちは、理屈抜きに一足飛びに物事の本質を掴んでいるタイプのバカなので、バカに出来ないんですよね。
ああ、そう言えばパリエルの家系って、億千万の刃の系譜なんだよなあ。業の伝承であって血統ではないみたいだけれど、ちょっちVZに似てきたか。むしろ、正気の軍曹、という感じかもしれないけれど。
いずれにしろ、振り切れたパリエルは、近衛としてマヒロに仕えていた頃よりも今のほうが彼を理解出来てる気がするねえ。理解者だからといって、恋愛感情はさっぱりみたいだけれど。理解出来てるからこそ、あれを男として見るのは無理っぽいのかもしれない。ルナスがゲテモノ食いすぎるのかもしれないけれど。シャルロッテも相変わらずお気に入りだしなあ。
今回の一件で、シャルロッテが本当の本気でマヒロに全幅の信頼を置いている、と確信出来た。マヒロもシャルロッテも、どこまでが本気か腹の中を見せないから、どれだけ本音で喋ってるように見えても信じ切れない部分があったんですよね。でも、とりあえずマヒロは置いておいて、シャルロッテはその目的からもマヒロの味方として動いてくれるんじゃないでしょうか。逆にルナスの方が立場に拘るかもしれない、と危惧するくらい。

しかし、今回の一連の事件はついに本丸に近づいてきた証明になるんだろうか。黒幕(?)が派手に動き出したことはともかく、まさかマヒロがここまで具体的にキラについて掴んでいたとは、相変わらずコイツは想像の上を行ってくれる。シャルロッテ様も、ちゃんとキラの怪しさについては掴んでたみたいだし。この二人の謀略戦の手際はほんとに信頼感があるわ。それでも、この二人の包囲網を食い破ってみせたキラたちは侮れないんだけれど。キラの語る時間切れを、マヒロたちもさすがに把握していなかったことが原因か。或いは、エーデルワイスが裏切りすぎなのか。なんか、一番裏切らさなそうなのが彼女だったのに、その彼女に二度も裏切らせるとか、作者先生も悪よのう。
ついに魔物の全面侵攻がはじまり、聖魔杯の鍵も揃い、と怒涛の展開を迎えた物語は、ついにクライマックスに突入するのか。次はあんまり待たせないで欲しいなあ。

シリーズ感想

レイセン File6:三人きりのフォース3   

レイセン    File6:三人きりのフォース (角川スニーカー文庫)

【レイセン File6:三人きりのフォース】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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“フォース”分裂によってオートライングループを追われたナイトと美野里。傷ついた2人は自らを守るため、ある人物に助けを求めていた。一方ヒデオたち神霊班のもとには、シシルが現れ「マックルの捕獲もしくは抹消に協力せよ」と要求してきて!?見えないチカラに引き寄せられるように東京に集い始める、最先端科学組織と武装集団。様々な思惑の中でヒデオが選びとる道とは―!?引きこもり男の第二の人生が大きく動き出す。
あれほど手酷く決裂しながら、仲直り出来るんだ。凄いなあ、若いって凄いなあ。これって、立場や柵なく、純粋にお互いの思想や考え方、本音や生き方をぶつけあったがゆえなんでしょうね。ただ、本音だけでかち合えたからこそ、時に相容れず、しかしお互いを受け入れられる。自分以外何も背負う必要のない、若者だからこそ出来ることだ。こればっかりは、ヒデオでも出来ないだろう。今や彼にも色々と背負うものが出来てしまっているし。
その意味では、ヒデオも大人になってしまっているんですよね。同時に、身一つで挑めた聖魔杯の頃とはやはり立場も考え方も少しづつ変わってきてしまっている。それを悪いこととは思わないけれど、彼の強みであった純粋なまでの無私が、守りたいものを得ることで徐々になくなってきているのかもしれない。知らず知らず、力を求めてしまったのは、その端緒なのか。
逆に、ノアレの力を拒否してしまっているのも、力を意識しているからこそ、なんですよね。もし、前のヒデオなら、場面によっては無造作にノアレの力を何らかの形で利用したんじゃないだろうか、とも考えてしまう。
わけがわからないまま刻々と迫りつつあることだけはわかる破滅の時を前にして、果たしてヒデオは二代目聖魔王の冠を襲名した時のような強さを、果たして発揮できるのか。
強さというと、睡蓮さんは結構やられてるわりに、強い相手には強いんだよなあ。手加減の仕方がよっぽど下手なのか、御下命の扱いに苦慮しているのか。仮にも神殺し当代。アウターを相手取ることの出来る人類である以上、たとえ精霊相手だろうと早々まともに相手が出来るような子じゃないと思うんだが、やはり不器用さがネックだよなあ。
とか言ってたら、私は不器用などではありません! と強調するように、今まで縁もゆかりもなかった現代の常識を、睡蓮さんが手に入れてしまいましたよ!?
やれば出来る子だったのか!? やばい、女子力もあがってますよ!? 

謎の「組織」が暗躍を強めているのはいいんですけれど、そろそろ本物の「悪の組織」である魔殺協会も黙っていてほしくないなあ。この手の怪しげな団体は、率先して潰してくれないと。
そういえば、昨今では神殿協会ってなにしてるんだろう。最近だと普通の教会の方が目立てて、こっちは全然音沙汰ないんだよなあ。ここも早々黙っておとなしくしているタマでもないので、魔殺協会ともども動向が気になるところなんだが。

シリーズ感想

ミスマルカ興国物語 エックス5   

ミスマルカ興国物語 エックス (角川スニーカー文庫)

【ミスマルカ興国物語 エックス】 林トモアキ/ともぞ 角川スニーカー文庫

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最後の紋章調査から戻ってきたマヒロにシャルロッテが下した新たな命令は、帝都を騒がせる謎の怪盗を捕まえること。夜な夜な現れては貴族を襲うその人物は、赤い仮面を、いや、赤い仮面しか身に付けていなかったという。そんな、まさか、ヤツが帰ってきたのかっ!?その者、全ての衣を纏わず暗黒の帝都に降り立つべし―すべてのミスマルカファンに贈る、禁断(?)の物語がついに登場。


その者、全ての衣を纏わず暗黒の帝都に降り立つべしすべてを見通す預言者が残した破滅を救う最後の希望の担い手である勇者。その者こそ奴であり、この物語こそヤツの勇姿を再び拝める禁断のエェェェェェクス!!

十じゃありません、エェェェェェェェェクス!!

未だかつて無いすげえ表紙絵にペンデュラムも奮い立……ちませんよ? アァーーーッ、ではないのでたちませんよ?
にしても、えらいムキムキだなー、と少々唖然としていたが、この人マヒロ王子じゃなかったのね。そうだよな、あの頑丈とはいえひ弱な王子がこんな筋肉質なわけないよな。
まったく新しいゼンラーマンの出現である。しかし、タイトルはエックスなのに当人はスーパーなのか。敢えてスーパーXと名乗らないのか。むしろ四番目のゼンラーマンの方が衝撃的だったけれど。あのセンスは、なにげに素晴らしい。まさに怪傑!!

って、とんでもない馬鹿話のようで、中身はというと凄まじく真面目な話だったんじゃないだろうか、これ。全裸こそフリーダムにして自由の象徴とたわけたことを言っているようで、その実一連の出来事はマヒロがかつて掲げていた非暴力という武器をこれまでにないほど十全に振るった、ある意味理想の体現であったわけで、帝国に下ったマヒロをして、もう一度ただ飲み込まれたのではなく、帝国というフィールドでかつての理想を取り戻す、いやさらにバージョンアップして、何というか小賢しさを脱ぎ捨てて裸一貫でやり直すだけの志の進化を手にしたような、なんとも痛快で気持ちのよい話だった。
それに伴い、なんか本当の意味でマヒロがこの帝国でやってけるように思えたわけで。これまではどれだけ臣従しているように見えても、どこかで蛇として獅子身中の虫という風情が漂っていたのだけれど、変わらず獅子身中の毒蛇となりつつも、どの毒は獅子やその娘たち、彼らが作り守ろうとしている帝国やひいてはこの世界を殺すような毒にはならないという確信が持てた気がする。もし、毒蛇が殺す毒を放つとしても、それは獅子たちを裏切る形にはならず、それどころかそれが彼女たちの意志でもある、という形になるんじゃないだろうか。
そう思えるくらいには、皇帝陛下や皇女たちに今やゾッコンです。
いや、今回はじめて、ルナスこそマヒロとお似合いだと思えましたわ。これまではむしろシャル姉の方がマヒロの相棒とは相応しいと思っていましたし、その考えは揺らいでいませんですけど、今回のルナスを見ていると思っていたよりもずっと「マヒロ」という奇怪なナマモノを受け止めるだけの器の持ち主なんじゃないかと。これまでは、ルナスって追いかけて捕まえる人だと思ってたんだけれど、もしかしたら想像以上にマヒロという放埒な魂の止り木となれるキャパがあるんじゃないかなあ、と誰もついていけないマヒロの在り様を、あるがままに受け止める姿にそう思った。振り回されまくっているようで、そのズレた慣性と天然な順応性は、段々とマヒロと合致しだしてるんだよなあ。今や、建前もなくなってマヒロにべったりなルナス……彼女がマヒロの嫁、という流れは皇帝親父の抵抗むなしくもはや定まりつつありますが、これ本気でくっついてもいいんじゃないか。
問題は、マヒロの気持ちなんですが……そっちに関しては容易に内側を見せないからなあ、こいつ。ただ、もう情にまみれているのは間違いないかと。
情というと、面白かったのがシャル姉。この人、ホントに本気でマヒロのこと可愛がってるんじゃね? 今回見せた彼女のマヒロへの心遣いというか優しさは、完全に可愛い弟へのお姉ちゃんのそれ、なんですよね。ビジネスライクな関係とはもう露にも思っていなかったけれど、もっと彼女らが口で言っている通りのペット扱いだと思ってたんだが、むしろあの接し方はダダ甘姉ちゃんの要素も色濃く感じるほどでして。幸か不幸か、恋愛感情だけはさっぱり見当たらず、完全に兄弟愛方面なんだけれど、ユリカは別口にフラグ立っている人がいるので別として、長女と三女、両方ゲットは今でもアリじゃないかと信じてる、信じてる。

身に寸鉄も帯びず、それどころか鎧う衣すら身につけず、すべてをさらけ出して社会を覆う不穏に立ち向かうゼンラーマンたち。真剣でありながらバカバカしく、であるからこそそのバカバカしさこそが大事なのだという主張にはイカヅチを身に受けたような衝撃でした。
皇帝がかつてからいささかも志を変えず善き行いをしようと突き進んだ結果、肥大化した国はいびつな負荷がかかり貧富の差や情勢の不安によって、アチラコチラに不穏が生じ、民の不満が溜まっていく。
だからその不備を訴えよう、世直しを訴えよう、世の間違いを正そう、歪みを整えよう、と叫ぶのはある意味簡単なのだ。でも、本作でゼンラーマンたちが取った方策は、なんていうんだろう、対処療法どころか根源治療ですらなく、物凄くシンプルで大事なことだったんですよね。
ゼンラーマン・スーパーが暴力を振るうこと無く様々な障害を乗り越え、警備の編みを突破し、無数の兵士や帝国有数の天魔将の壁を突き崩し、あの三皇女たちすら振り切って皇帝の元に辿り着いた末に、自分の中に導き出した答え、皇帝陛下に対して訴えた一言には……感動すら覚えたのでした。
ただ、その言葉だけを発したならば、何も伝わらなかったでしょう。それくらい、その一言は単純でとても今の帝国を揺るがしている軋みによって生じたものを具体的にどうこうするという言葉ではなかったのですから。
ゼンラーマンスーパー、彼自身、最初は何もわかっていなかった。それが、ゼンラーマンという自由を体現しながら、それを貫いた先に辿り着いた答えだからこそ、本来なら不可能である警備厳重な皇帝の城の玉座にたどり着くという難事を成し遂げた上で献上した一言だったからこそ、これ以上ない真となって聞く人の耳に届いたのだ。
これほど熱い物語があるだろうか。
繰り返すが……感動した!!
ユーモアって、素晴らしいっ!

大笑いさせられながら、これほど清々しい気持ちにさせられるとは、文句なしに降参です。殆ど番外編にも関わらず、この一冊でマヒロのみならず帝国全体が成長したんじゃないでしょうか。唯一不安があるとすれば、やはりあの宰相の動向なのですが、皇帝以下一丸になって南極が訪れようとも乗り越えてほしい。
最初は敵だったにも関わらず、今となってはこの帝国の面々大好きになっちゃったもんなあ。

久々の登場の預言者さまは、昔よりもさらに自由に過ごしていらっしゃるようで。でも、悪趣味だった前文明時代と違って、今の彼女はわりとマトモになってる気がする。みーこもそうだったけれど、自我が堕ちた状態から戻れたら、多少は澱が払えてマトモになるんだろうか。
引き続き、次回以降も出番がありそうなので、色々な意味で活躍を期待したい。

林トモアキ作品感想

レイセン File5:キリングマシーンVS.4   

レイセン  File5:キリングマシーンVS. (角川スニーカー文庫)

【レイセン File5:キリングマシーンVS.】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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怒涛の夏休みが終わりほっとしたのも束の間、ヒデオはマックルに誘われて“フォース”とバーベキューに出かけていた。高校生たちに混ざってスイカ割りを楽しむ…はずもなく、引きこもりの美学を貫くヒデオ。そんな中、マックルの口からオートライングループの秘密が明かされ、“フォース”とヒデオたちは戸惑いを隠せない。そこへさらに、マックルを付け狙う謎のシスターが現れて…!?ますます加速する、負け犬男の第二の人生。
男の触手責めはやめてください、エルシア様ww
まさかの妹襲来編の延長戦。突然の妹の来訪話も何気にいい話で終わったなー、と思ってたら終わってなかったんかいw ヒデオの家での女性陣に家呑み会は延長の末に、なぜかエルシア主催による触手責めパーティーに。しかし、そうなんだよなあ、こういうときに限ってみんな制服じゃなくて普通の私服という味の無さ。こういう齟齬のあるときこそ、ヒデオの弁舌にも興が乗るのである。最近、ノアレがわりと弄られ役に回っていてなんか楽しいよ?
ここで鈴蘭が何気にチョロいところを見せたのは、最後の番外編の前振りだったんだろうか。かつては鈴蘭って不憫系薄幸少女だったんだよなあ。

という訳で、本編の方はなぜか引きこもりが合コンまがいのバーベキューに参加させられるという、相変わらずのコミュ障のくせになんというリア充w
ただ、なんでマックルがヒデオに執心だったのかという理由を聞くと、マックルの過去に何があったかは知らないけれど、どれだけヒデオの存在と軌跡が彼女にとって衝撃的だったのかが伝わってくる。きっと、この世にあるはずのない宝石を見つけたような心地だったんだろうなあ。お伽話にも存在しないだろう、優しさだけを貫いて世界を救った英雄譚。
少なくとも、あのエリーゼが悪いやつじゃないと言っているのだからそれは確かなのだろうけれど、フラフラしているようでマックルって何か必死なところが見受けられるんですよね。今回、ヒデオに縋るように助けを求めようとしたのも、オートラインに関わっていたのも、何か理由があるんだろうけれど本人に邪心が無くても場合にヨテは手段を選ばないんじゃないかという危うさもかいま見えてきて……なんか、いきなりマックルさんヒロイン化してきてませんか? 精霊の庭なぞというマックルを追いかける組織も出てきたことですし。
しかし、謎のシスター登場っててっきり神殿協会なのかと思ったら、別の第三世界側の宗教組織が存在したのか。
この対シスター戦で見せたヒデオの駆け引きは久々に見応えと歯ごたえのある綱引きだった。こういうのを見ると、ヒデオはつくずく交渉術に卓抜していると思わされる。見せ札と伏せ札の使い方が抜群なんですよね。

さて、精霊の庭という精霊に深く関わる組織に、オートラインのさらに深部、精霊を利用しようとする黒幕の存在が匂わされ、さらにフォースの四人が使う精霊の正体が暴かれてしまったことで、随分と中途半端な位置に放り出されてしまったフォースとオートラインの面々。この連中って、第三世界の暗黒に片足を突っ込むどころか足首だけ浸して全身どっぷりと闇に浸った気分になっているような「ド素人」だっただけに、真打が出揃ってきた頃合いで適当に弾かれるのかとも思っていたのですが、まさかまさかの泥沼の展開に。あの「世界観」の子だけ微妙に精霊の雰囲気が違っていたのが、こうつながってくるのか。

と、良い所で本編終わって、番外編。もうサブタイトルから酷い事になりそうなのが丸わかりという「葉多恵ちゃんの女子力キラキラ☆メイクUP教室」というものw この作品に登場する女性のメンツ、概ね女子力なんとかしろよ、という連中ですけれどその中でも図抜けて何とかしなきゃいけないのが、当然あの人、初代聖魔王名護屋河鈴蘭である。
いやあ、この人途中でキャラが百八十度変わってしまったから忘れがちですけれど、元々小公女タイプの人だったんですよねえ。その御蔭で、何だかんだと持ってる日常系スキルのレベル、やたらと高いんですよ。家事系統は一通り上級でこなせますし、なんちゃってメイドじゃないんですよね。普通にしてたら、十分愛され系美少女になれるのに……この娘は本当にどうしてこうなったw
まあでも、この調子だと長谷部の兄ちゃんともわりと良い感じに付き合える要素はあるんだと納得できた。普段通りの鈴蘭だと、とてもじゃないけれど男とお付き合いできる要素が皆無すぎて、それ以前に性別・女性という意識もなかなか持てないですものねえ(苦笑

林トモアキ作品感想

ミスマルカ興国物語 10 4   

ミスマルカ興国物語 X (角川スニーカー文庫)

【ミスマルカ興国物語 10】 林トモアキ/ともぞ 角川スニーカー文庫

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最後の紋章を手に入れるべく、レンキスの遺跡へと向かったマヒロ。そこは冒険者たちから“帰らず神殿”と呼ばれる場所だった。先に訪れていたユリカと共に、早速遺跡の調査を開始したマヒロだったが、これが一筋縄ではいかず!?一方、ノエバ公の依頼によりパリエルたちも紋章を奪取すべく行動を起こすのだが、そこにはあの風牙衆まで加わっていて!?はたして最後の紋章を手に入れるのは誰なのか!?大人気シリーズ第10弾。
実は葉多恵さんもそうだったんだが、まるで昔から居るみたいに登場してくる新キャラって、マスラヲやレイセンではまだ登場してなかったりするんですよね。むしろ、先に此方で顔見せしておいて、それからあちらで出番を得る、みたいな法則になっているのかもしれない。というわけで、ケセランパサランのレイセンにおける登場はまさにこれから、と言うことになるのだろうけれど……旧世界で、いったいなにがあったんだ? と、唖然となるくらいに文明崩壊のひどい有様が、遺跡に残された記憶から明らかになる。
これまで、西の魔王という存在について、【お・り・が・み】や【マスラヲ】で描かれていた存在に基づいて想像をめぐらしていたんだが、もしかして根本的に何か間違っているんじゃないだろうか、という疑念に駆られるようになってしまったじゃないか。
それほど衝撃的な「黒歴史」!!
……決して、ユリカさまのブラック・ヒストリーとは一切関係ありません。
おのれ、まさか【闇の法王】が文字通り、闇の資質を備えていたとは。まさに禁断!! 触れてはいけない領域。そこに踏み込んでしまったマヒロは、闇の深淵を覗いてしまったといえよう。これは果たして、ユリカの弱みとなるのか、それともマヒロが揺さぶっただけで爆発しかねない焦熱爆雷を抱え込んでしまったのか。絶対後者だな。そして、これを姉上に知られてしまうと、あの人絶対面白がって爆発させようとするから、マヒロ・ジ・エンド確定w
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レイセン File4:サマーウォー4   

レイセン  File4:サマーウォー (角川スニーカー文庫)

【レイセン File4:サマーウォー】  林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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お祓い専門の神霊班といえど、まぎれもなく役所の一部、お盆休みは与えられていた。しかし、社交性もなく、ろくな趣味も持たず、いまだひきこもり留年中のヒデオは、いつものごとくアパートで怠惰な時間を過ごすのみ。ところがある日、女性からかかってきた一本の電話が、ヒデオの人生に新たな契機をもたらすのだった―精霊、巫女、警察官、自衛官、ついでにAIの美少女も登場。ヒデオの長くて熱過ぎる、ひと夏のサバイバルが始まる。
お祓いが専門だとむしろお盆は忙しそうなものなのだが、さすがはお役所様である。いいじゃないか、休みは家でゴロゴロしてたって。引きこもりニートの端くれとしては、たとえ主人公だろうと、話がまったく盛り上がらなかろうが食料の買い出し以外家から一歩も出ないのが礼儀だろうに。この礼儀知らずめ。なに、女に誘われてほいほい温泉旅行なぞに旅立ってしまうんだ。見損なったぜ、ヒキニートの風上にも置けない男である。
という訳で、某映画のタイトルみたいなサブタイトルに、あははははと笑ってたら、中身も某映画みたいな展開に突入してAHAHAHAHA、と笑うしかない御座候。まあかの映画が田舎と電脳空間を舞台にしたものだったのに対して、こちらも電脳戦対決と見せかけてウィル子が盛大にやらかしてくれやがって、それでいいのか!? というある意味映画と真逆の有様に。まあ、ウイルスの方が主人公サイドという時点で逆も逆なのですが。しかし、ウィル子は伊達に電神という神様になったわけじゃなかったんだな。なんか、初めて彼女が神様に昇ったのを実感したハチャメチャな展開だった。さすがにあれは、以前のようなウイルスの時では叶わなかったはず。

しかし、今回はじめて神殺し四家の最後の一つ。既に業を失伝してしまったという天白の家が描かれましたけれど、意外なほどアットホームな家で驚きましたね。まあ、花果菜やアカネが何だかんだと温厚で良い人たちだったのを思えば意外ではないのかもしれませんが。でも天白というと、最初に【お・り・が・み】で出てきた木島キョウジが何しろイカレ狂ったテロリストだっただけに、第一印象が悪かったんですよ。
天白に限らず、こうして振り返ってみると神殺し四家は何だかんだと牧歌的……と、貴瀬家や名古屋河家を口が裂けてもそうは言えんかw でもまあ、大きなゴタゴタが無くなった今の四家はみんなわりと家庭も落ち着いていて平穏なんですよねえ。平和っちゃ平和なんだろうなあ。これも鈴蘭が頑張ったおかげなんでしょうが。

ハーレムハーレム言われますが、ヒデオ、実はちゃんと男の友達も事件を経るたびにゲットしているのです。さり気なく交友関係が偉いことになってる気もしますが。鈴蘭とはまた別の方向で着々と人脈築いているよなあ、ヒデオも。
これまでヒデオに対して胡乱な目で見ていた桃条さんも、見る目が変わってきたようですし。まだまだ本気じゃないでしょうが。その点、花果菜はわりと今回の一件を通じてマジになってきた気がするぞ。

そんな夏戦争の後日譚にて、妹来襲……妹!!? え? マジでそんなの居たの!? 実家から見捨てられて勘当同然の扱いだったヒデオでしたが、家族構成で妹居るって情報ありましたっけ?
しかも、普通の妹だー! このシリーズで普通の人を見るのって初めてじゃないのか? そんな普通の妹と、たまたま偶然同じタイミングでヒデオの家に遊びに来た四人の女性たち。
修羅場であるww
ヒデオも折角ニートを脱して、公務員になれたというのに、ちゃんと就職できました、と家族に伝えられないのは辛いよなあ。それが妹たちのために自分で選んだ結果だとしても。個人的には、ここで真実を伝えるかどうか悩むヒデオに、ノアレがきちんと真面目にアドバイスを送っていたのが印象的でした。ノアレって、普段はふざけているし、ヒデオがピンチに陥っても大概傍観者的な立場で事態を楽しんでいるのを広言して憚らないのだけれど、ヒデオが本気で困ったときや真剣に悩んでいるときには茶化さずに助言してくれたり、示唆をくれるのですよね。それを見ると、ノアレって結構ヒデオに親身になってるよなあ、と思うのです。まあこれって、ノアレに限らず彼に接する人は多かれ少なかれ、ヒデオに対して親身になっちゃうようですが。
今回だって、ヒデオのあの放言、絶対あとで全員にシバカれるかと思ってたのに、あっさり酒の席での発言と誰も咎めず水に流しちゃったくらいですし。あれは、みんなが大人だったと言われればそれまでなんですが、好いた惚れたを抜きにして、今回のみんなの対応はヒデオに親身で優しかったなあ、となんだかほんわかしてしまいました。

そう言えば、ついにタイトルの【レイセン】の意味が作中に出てきましたね。って、前にも出てましたっけ? 覚えてないや。ともあれ、レイセンの成立がこのシリーズの一区切りになるんでしょうか。もうしばらく続きそうな気もしますが。

林トモアキ作品感想

ミスマルカ興国物語 94   

ミスマルカ興国物語 IX (角川スニーカー文庫)

【ミスマルカ興国物語 9】  林トモアキ/ともぞ 角川スニーカー文庫

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白薔薇(シャルロッテ)&蛇(マヒロ)、本格スタート!
最強策略家コンビの暗躍が始まる!


ついにグランマーセナルの帝都・シューペリアに入ったマヒロ。早速第一皇女にして軍令本部長、“白薔薇姫”の異名をとるシャルロッテから、貴族たちの動向を探る指示を受ける。警戒すべきは帝国内でも広大な領域を誇り、国家基盤を揺るがしかねない四大大公。しかし彼らもまた、中原地域の信頼を集めるマヒロに注目し、利用しようと画策を始めていたのだ! 人類統一を掲げる巨大帝国が、マヒロの出現によって、密かに軋み出す!!
こ、こりゃあアカン! シャルロッテってマヒロが絶対に敵わないタイプのヒロインだ!! てっきり、先の秘密会談時の鮮烈な謀略家というのがシャルロッテのキャラクターだと思ってたんですよね。明らかにマヒロよりも上手の策略家で政治家で理想主義者。でも、ただマヒロよりも天才で優秀で強かってだけなら、マヒロは彼女に対抗出来たと思うんですよ。彼にはどんな場面からでも相手の意表をついて卓袱台をひっくり返して思惑を台無しにするフレキシブルで奔放なスタイルが身についている。だから、相手が常識的な思考の持ち主である以上、どれだけマヒロよりも優秀で有能でも対抗し逆転できる要素が残っているはずなのだ。
ところがーーー!
そのマヒロよりも優秀で賢明で強かで陰険で清廉なのに、マヒロよりも自由奔放でフレキシブルで非常識で横暴だったりした人が居たら、そんなもんマヒロじゃ絶対敵わないよ!!
これがルナスみたいにただ奔放で横暴なだけのアホの娘だったら、口八丁手八丁でいくらでも騙くらかせる。
これがユリカみたいな思慮深い知性的な娘だったら、奇想天外な手段でいくらでも出し抜ける。
でも、シャルロッテは駄目だ。どうやったって無理だ。彼女にだけはもうマヒロでは頭があがらない。
マヒロが敵わないのは、あらゆる面がマヒロを上回っているからってえだけじゃない。それを前提とした上で、マヒロとシャルロッテの関係が同志でも仲間でも共犯でも恋人でもなく、お姉ちゃんと弟、というそれにハマってしまった事が最大の要因だ。

弟は、お姉ちゃんの傍若無人には絶対に逆らえない!
これは世界の真理である。

いや、意外だったのはシャルロッテの暴虐姉ちゃんっぷりもそうだったのだけれど、彼女がマヒロを完全に身内扱いしだした所だったんですよね。どれだけ信頼しても信用しても、仮にも相手は【蛇】である。一定の警戒と用心は欠かさない、と思ったんだけれど、ちょっと無防備なくらいの距離感で接してるんですよね。それこそ、ルナスやユリカたち姉妹と接するのと同じように。まるで家族のような無造作さで。もしかしたら、一応の婚約者であるルナスよりも、マヒロに対して気安いようにすら見える。ルナスはあれでマヒロが【蛇】であるという意識を常に欠かしてませんしね。それを踏まえても、マヒロが気になって仕方ないというところが可愛らしいのですが。
そう考えると、ルナスが真剣にマヒロをシャルロッテに盗られるんじゃないかと心配してるのはあながち杞憂じゃないのかもなあ。完全にマヒロ、シャルロッテのお気に入りの玩具になってるし。
実際は、シャルロッテはマヒロのことをこれっぽっちも信頼も信用もしてないのかもしれないのでしょうし、根本的に利用し利用されるという関係なのでしょうけれど、それとお姉ちゃんとして弟をいたぶ……、振りまわ……、可愛がるのは別と分けて考えているのか合わせて考えているのか、いずれにしてもあのマヒロをほぼ完全に掌中に収めてしまったのだから尊敬に値する。
これ、今後どれだけマヒロが羽目外してムチャクチャやっても、手綱を引きちぎって制御下から離れてしまっても、仮にシャルロットの思惑を上回っても、一度築かれてしまったお姉ちゃんと弟という上下関係と親身な構図はもう崩れないぞ、これ。
まあ現段階でマヒロとシャルロットの描いている未来図はほぼ重なっているようですしね。
ジェスとなんやかんやと絡みのあるユリカは別としても、もしかしてマヒロの三姉妹まとめて嫁に寄越しやがれ、という要求はあながち的外れな話で終わらないかもしれない。マヒロとシャルロッテの予想外の息の合いっぷりは、ほんとにお似合いでしたし。
ルナス、超がんばらないと本気で盗られるぞ、これ。パパ皇帝のマヒロへの過剰なくらいの敵愾心も、野生のパパの本能が囁いているに違いありません。
個人的にはもう、ルナスとシャルロッテ両方いただきます、は大いにアリなんですけどね。二人とも逃すにゃ魅力的すぎでしょう。

林トモアキ作品感想

レイセン File3:ワンサイド・ゲームズ4   

レイセンFile3:ワンサイド・ゲームズ (角川スニーカー文庫)

【レイセン File3:ワンサイド・ゲームズ】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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フォースとの一件以来、オートライングループに警戒する神霊班。そんな時、“銃の神”と称するマックルイェーガーがヒデオの前に現れる。彼女の正体は一体!? 新展開に突入、霊を中心に数々の思惑が動き出す!
とりあえず【ミスマルカ】の世界と違ってまだこっちが文明崩壊してないなー、と実感できるのは、ゼンラーマンなどをやってしまうとちゃんと社会的に死んでしまうところですな。しかも、人間社会的にどころか天界魔界地獄界的にも死んでしまいそうな勢いの文明度。人間、文化的な生活は送りたいものです。
さて、宮内庁神霊班のヒデオたちだけでなく、警察や自衛隊にもオカルト対策チームがあることは前から度々語られてきましたけど……自衛隊の特殊部隊は話あがってただろうか、ちょっと思い出せない。ともかく、そう、あの人ですよ。警察の美奈子さんがマスラヲ以来の登場です。うははは、マジかよ。睡蓮と美奈子が鞘当てしてるぞ!!
美奈子さんはともかく、睡蓮がヒデオの事を意識しているとは到底思えないのですが、それでも後輩に対する独占欲というのは発生している模様。少なくとも、他所様の女にちょっかい出されて面白くないのは間違いないようだ。でも、あの睡蓮がそういう態度見せるというのは結構肝ですよ。
話は戻ってご公儀のオカルト対策チームのお話。今回、合同訓練みたいなことをやるわけですけど、話を聞いているとちゃんと住み分けみたいなのはできてたのね。多少バッティングするとはいえ、縄張り争いに発展するようなことはなく、各組織のトップたちは上手くやっている模様。変に意地はって対抗心とかむき出しにしてないですしねえ。
ただ、本気でヤバいケースでは宮内庁の神霊班以外じゃ対処できない、という話になってるけど、本当に本当にヤバいケースだと神霊班でもダメでしょ、これ。実質的に、宮様からのご下命で神殺し各家が出張るという事になるんじゃないの。神霊班で本当の意味で戦力になるのって、睡蓮と翔香だけだし。
つまるところ、「組織」なる謎のグループが形成されだし暗躍が始まりだしているけれど、科学とオカルトが本格的に結びつこうとしているけれど、今のところまだ深度は低くはないんですよね。睡蓮とほむらが本気を出した場合、ああなってしまったように。ヒデオが聖魔杯での経験に照らし合わせて、論外と結論づけたように。かと言って軽視できるのかというと、どうも不気味ではあるんですよね。何が起ころうとしているのかが、イマイチ把握しきれない妙なスケール感がある。
何より、あの「マリアクレセル」が動いている。彼女が動いてるというのは、よっぽどですよ。
この【レイセン】シリーズ自体が前フリであると明言されている以上、この得体のしれない予兆みたいな気配の本真は、それこそ次のシリーズになるのかもしれませんが。
しかし、久々にヒデオの「本気」を垣間見たなあ。実際にその発動を見れなかったのは残念ですが、代わりに睡蓮の「マジ」を【お・り・が・み】以来、こちらも本当に久々に見れたので、大いに満足。まあ、あんなの彼女からしたら瑣事なんでしょうけどね。

書き下ろしの方は、鈴蘭に円卓のメンバーが相当上しての、完全に【お・り・が・み】のノリ。いやあ、懐かしい。鈴蘭先生があれほど焦ってるスガタって長らく見てなかったからなあ。まあこの書き下ろしの見所はエルシア様がどえらいことになってるところですがな。エルシアが、エルシアが、エルシアが!!! いや、ねえよ。ありえねえよ。キャラ的にありえねえよ!! あのお姫様の性格とかキャラクターとかちょっとでも知ってたら、この展開は想像も出来ないっすよ。なぜこうなった!!
ヒデオがなんか違う意味でインフィニティーシリーズに仲間入りしそうな勢いだ、これ。億千万のナニ?
しかしまあ、エルシアがねえ。これ、本編の方にも関わってくるの? エルシアとか睡蓮やノアレとか問題じゃないくらい空気読まないよ? 息を吐く用に魔法でふっ飛ばしちゃいますよ? それはそれでエラいことになって楽しそうだが。この話を読んで改めて認識したわけですが、エルシアも立派にアウタークラスなんですよね。少なくとも、アウターに片足突っ込んでるくらいのカッコ程度よりは遥かに格上だろうし。円卓メンバーに匹敵するのかは微妙なところみたいだけど、でも伍するくらいは行ってそうだしなあ。
考えてみると、それが平然と「レイセン」の世界をうろちょろするって軽くバランスブレイカー? なので、そう簡単には本編の方には登場しないんじゃないかと思いたいが、普通に出てきそうでもあるのがこのシリーズなのでした。そういうパターン、平気でスルーしちゃいますし。

林トモアキ作品感想
 
9月14日
【ダンジョン飯 8】
 九井 諒子(ハルタコミックス)

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【ヒナまつり 17】
 大武 政夫(ハルタコミックス)

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【欅姉妹の四季 3】
 大槻一翔(ハルタコミックス)

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浅草鬼嫁日記 七 あやかし夫婦は御伽噺とともに眠れ。
 友麻碧(富士見L文庫)

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あやかし万来、おむすび処はじめました。 押しかけ仮旦那と恋患いの狐
 蒼井 紬希(富士見L文庫)

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神華後宮厨師伝 偽りの天は花梨で邂逅す
 真楠ヨウ(富士見L文庫)

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織ノ王国物語 七番目の王子と忠誠の剣士
 あさぎ 千夜春 (富士見L文庫)

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仮そめ夫婦の猫さま喫茶店 なれそめは小倉トーストを添えて
 岐川 新(富士見L文庫)

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ここは書物平坂 黄泉の花咲く本屋さん
 新井輝(富士見L文庫)

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華仙公主夜話 三 その麗人、後宮の禍を祓う
 喜咲冬子(富士見L文庫)

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【反逆のソウルイーター ~弱者は不要といわれて剣聖(父)に追放されました~ 1】
 玉兎(アース・スター ノベル)

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【領民0人スタートの辺境領主様 3】
 風楼(アース・スター ノベル)

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【元英雄は平民として暮らしたい~勇者パーティを理不尽に追い出された俺。これを機に田舎で暮らし始めたけど、周りが俺をほっといてくれない 1】
 茨木野 (アース・スター ノベル)

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【即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。 7】
 藤孝剛志(アース・スター ノベル)

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【二度転生した少年はSランク冒険者として平穏に過ごす~前世が賢者で英雄だったボクは来世では地味に生きる~ 3】
 十一屋 翠(アース・スター ノベル)

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【優しさしか取り柄がない僕だけど、幻の超レアモンスターを助けたら懐かれちゃったみたい】
 ねこ鍋 (アース・スター ノベル)

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【魔剣使いの元少年兵は、元敵幹部のお姉さんと一緒に生きたい】
 支倉文度(モーニングスターブックス)

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【異世界でも無難に行きたい症候群 3】
 安泰(サーガフォレスト)

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9月13日
処刑少女の生きる道 2.ホワイト・アウト
 佐藤真登(GA文庫)

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ゴブリンスレイヤー 11
 蝸牛くも(GA文庫)

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やせいのえいゆう が あらわれた! たたかう にげる ▼デレる!?
 雪川 轍(GA文庫)

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家に帰るとカノジョが必ずナニかしています 2
 柚本悠斗(GA文庫)

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可愛い女の子に攻略されるのは好きですか?5
 天乃聖樹(GA文庫)

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29とJK 7.~さらば、憧憬~
 裕時悠示(GA文庫)

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スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました スピンオフ ヒラ役人やって1500年、魔王の力で大臣にされちゃいました
 森田季節(GAノベル)

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異世界国家アルキマイラ2 ―最弱の王と無双の軍勢―
 蒼乃暁(GAノベル)

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貴族転生 ~恵まれた生まれから最強の力を得る~
 三木なずな(GAノベル)

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異世界転生で賢者になって冒険者生活2 ~【魔法改良】で異世界最強~
 進行諸島(GAノベル)

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失格紋の最強賢者10 〜世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました〜
 進行諸島(GAノベル)

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【生活魔術師達、世界樹に挑む】
 丘野 境界(宝島社)

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【転生したら宿屋の息子でした 田舎街でのんびりスローライフをおくろう】
 錬金王(宝島社)

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9月12日
【舞妓さんちのまかないさん 11】
 小山愛子(少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)

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【お酒は夫婦になってから 12】
 クリスタルな洋介(ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

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【死神坊ちゃんと黒メイド 7】
 井上小春(サンデーうぇぶりSSC)

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【戦×恋(ヴァルラヴ) 8】
 朝倉 亮介(ガンガンコミックス)

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【進め!ギガグリーン 4】
 藤木 俊(ビッグ コミックス)

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【英雄教室 7】
 新木伸/岸田こあら(ガンガンコミックス)

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【花咲く日本橋おんみょうじ おばけ嫌いですが謎を解きます】
 四葉夕ト (双葉文庫)

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【太秦荘ダイアリー 3】
 望月麻衣 (双葉文庫)

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【イケメン貧乏神と同居はじめました!】
 花井有人(双葉文庫)

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9月10日
【魔法使いの嫁 12】
 ヤマザキコレ(ブレイドコミックス)

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【初回限定版 魔法使いの嫁 12 小冊子付】
 ヤマザキコレ(BLADE COMIC SP)

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【魔法使いの嫁 詩篇.108 魔術師の青 1】
 ツクモイスオ/三田誠(ブレイドコミックス)

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【魔法使いの嫁 詩篇.75 稲妻ジャックと妖精事件 1】
 オイカワマコ/五代ゆう(ブレイドコミックス)

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【スケッチブック 14】
 小箱とたん(ブレイドコミックス)

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【86ーエイティシックスー 2】
 安里 アサト/吉原 基貴(ヤングガンガンコミックス)

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アポカリプス・ウィッチ 飽食時代の【最強】たちへ
 鎌池和馬(電撃文庫)

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解術師アーベントの禁術講義
 川石折夫(電撃文庫)

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シャドウ・サーガ機 歔定の剣と呪いの黒剣−
 西村 西(電撃文庫)

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妖姫ノ夜 月下ニ契リテ、幽世ヲ駆ケル
 渡瀬草一郎(電撃文庫)

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彼女が俺を暗殺しようとしている
 大平しおり(電撃文庫)

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海のカナリア
 入間人間(電撃文庫)

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魔法科高校の劣等生 30.奪還編
 佐島 勤(電撃文庫)

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86‐エイティシックス‐Ep.7 ‐ミスト‐
 安里アサト(電撃文庫)

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ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.20
 聴猫芝居(電撃文庫)

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スイレン・グラフティ 2.もすこしつづく、ナイショの同居
 世津路 章(電撃文庫)

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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!
 明。(カドカワBOOKS)

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最速無双のB級魔法使い 一発撃たれる前に千発撃ち返す!
 CK(カドカワBOOKS)

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聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしました
 神山 りお(カドカワBOOKS)

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【修復】スキルが万能チート化したので、武器屋でも開こうかと思います 2】
 星川 銀河(カドカワBOOKS)

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魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする 6
 流優(カドカワBOOKS)

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行き倒れもできないこんな異世界じゃ 2.迷子の迷子の子竜ちゃん編
 夏野 夜子(カドカワBOOKS)

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はぐれ精霊医の診察記録 〜聖女騎士団と癒やしの神業〜 2
 とーわ(カドカワBOOKS)

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本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第四部 「貴族院の自称図書委員 VIII」
 香月美夜(TOブックス)

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忌み子と呼ばれた召喚士 2
 緑黄色野菜(TOブックス)

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黒髪の王 〜魔法の使えない魔剣士の成り上がり〜
 やま(TOブックス)

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秘密の仕立て屋さん 2 恋と決意とオネエの微笑
 江葉(TOブックス)

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出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした4
 紅月シン(TOブックス)

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【復讐を希う最強勇者は、闇の力で殲滅無双する 2】
 斧名田マニマニ(JUMP j BOOKS)

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【娘を婚約破棄された最強軍人、国を見限り辺境へ】
 謙虚なサークル (ツギクルブックス)

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【身体は児童、中身はおっさんの成り上がり冒険記 2】
 力水(ツギクルブックス)

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9月9日
【勇者と紋章のラグナロク 2】
 渡辺 つよし(ドラゴンコミックスエイジ)

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【マケン姫っ! ‐MAKEN‐KI!‐ 23】
 武田弘光(ドラゴンコミックスエイジ)

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【放課後の拷問少女 7】
 BOKU(講談社コミックス)

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【100万の命の上に俺は立っている 8】
 奈央 晃徳/山川 直輝(講談社コミックス)

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【世界か彼女か選べない 6】
 内山敦司(講談社コミックス)

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【可愛いだけじゃない式守さん 2】
 真木 蛍五(KCデラックス)

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【我間乱―修羅― 8】
 中丸洋介(KCデラックス)

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9月7日
JK無双 2 終わる世界の救い方
 津田夕也(レジェンドノベルス)

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魔界本紀 1.下剋上のゴーラン
 茂木鈴(レジェンドノベルス)

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俺はダンジョンマスター、真の迷宮探索というものを教えてやろう2
 北乃ゆうひ(レジェンドノベルス)

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9月6日
【なんでここに先生が!? 8】
 蘇募ロウ(ヤンマガKCスペシャル)

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【ソウナンですか?5】
 さがら梨々/岡本健太郎(ヤンマガKCスペシャル)

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【鬼の又鬼のアモ 2】
 多田乃伸明(ヤンマガKCスペシャル)

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【手品先輩 6】
 アズ(ヤンマガKCスペシャル)

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【怪獣のトカゲ 1】
 山本崇一朗/福地カミオ(少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)

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9月5日
【サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム】
 アサウラ (LINE文庫エッジ)

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【エクストラ・フォーリン・エールワイフ―異世界の奥さんは日本のビールを学びたい―】
 阿羅本景(LINE文庫エッジ)

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【勇者の君ともう一度ここから。】
 みかみてれん(LINE文庫エッジ)

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【CHiLD ―境界からの降臨者―】
 箕崎准(LINE文庫エッジ)

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【翠竜のティリストリ】
 寺田とものり(LINE文庫エッジ)

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【取締役は神絵師】
 水沢あきと(LINE文庫)

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【居酒屋がーる】
 おかざき登(LINE文庫)

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【出雲の阿国は銀盤に舞う】
 つるみ犬丸 (LINE文庫)

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【レールアテンダントガール 車内販売にまいりました!】
 豊田巧(LINE文庫)

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【異世界洋菓子店フォックステイル ラベンダー香る、甘さを忘れた街唯一のパティスリー】
 月夜涙 (LINE文庫)

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ゴブリンの勇者 2
 神虎斉(ドラゴンノベルス)

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魔獣密猟取締官になったんだけど、保護した魔獣に喰われそうです。 2
 飛野 猶(ドラゴンノベルス)

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ファンタジーには馴染めない 〜アラフォー男、ハードモード異世界に転移したけど結局無双〜
 nov(ドラゴンノベルス)

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【最強の魔物になる道を辿る俺、異世界中でざまぁを執行する 2】
 大小判(BKブックス)

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【美味しいダンジョン生活】
 神谷透子(BKブックス)

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【悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし 2】
 柚原テイル(KADOKAWA)

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【キリングバイツ 14】
 村田真哉/隅田かずあさ(ヒーローズコミックス)

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【東島丹三郎は仮面ライダーになりたい 3】
 柴田ヨクサル(ヒーローズコミックス)

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9月4日
【異世界居酒屋「のぶ」9】
 蝉川 夏哉/ヴァージニア二等兵(角川コミックス・エース)

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【ダーリン・イン・ザ・フランキス 6】
 矢吹 健太朗(ジャンプコミックス)

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【ぼくたちは勉強ができない 13】
 筒井大志(ジャンプコミックス)

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【終わりのセラフ 19】
 山本 ヤマト/降矢 大輔(ジャンプコミックス)

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【Dr.STONE 12】
 Boichi/稲垣 理一郎(ジャンプコミックス)

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【早乙女姉妹は漫画のためなら!? 5】
 山本 亮平 (ジャンプコミックス)

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【アクタージュ act-age 8】
 宇佐崎しろ/マツキ タツヤ(ジャンプコミックス)

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【神緒ゆいは髪を結い 2】
椎橋 寛(ジャンプコミックス)

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9月1日
【ノブリス・オブリージュ 〜引きこもり令嬢が何故聖女と呼ばれたか 2】
 剥製ありす (MAGNET MACROLINK)

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9月1日
ミリオン・クラウン 5
 竜ノ湖太郎(角川スニーカー文庫)

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ヒマワリ:unUtopial World 8
 林トモアキ(角川スニーカー文庫)

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いつか仮面を脱ぐ為に ~嗤う鬼神と夢見る奴隷~
 榊一郎(角川スニーカー文庫)

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戦闘員、派遣します! 4
 暁 なつめ(角川スニーカー文庫)

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真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 5
 ざっぽん(角川スニーカー文庫)

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魔王学園の反逆者 ~人類初の魔王候補、眷属少女と王座を目指して成り上がる~
 久慈 マサムネ(角川スニーカー文庫)

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魔装学園H×H 14
 久慈 マサムネ(角川スニーカー文庫)

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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する
 タンバ(角川スニーカー文庫)

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ワンワン物語 6 ~金持ちの犬にしてとは言ったが、フェンリルにしろとは言ってねえ!~
 犬魔人(角川スニーカー文庫)

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妹がブラコンであることを兄だけは知っている。2
 ミヤ(角川スニーカー文庫)

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悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 6
 永瀬 さらさ(角川ビーンズ文庫)

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竜宮輝夜記 天よ望めよ、恋の久遠
 糸森 環(角川ビーンズ文庫)

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8月31日
魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 9
 手島史詞(HJ文庫)

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常敗将軍、また敗れる 3
 北条新九郎(HJ文庫)

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クロの戦記 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです
 サイトウアユム(HJ文庫)

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魔術破りのリベンジ・マギア 7.再臨の魔人と逆襲術士
 子子子子 子子子(HJ文庫)

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成り上がり魔王のお忍び天下統一計画
 若桜拓海(HJ文庫)

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8月30日
夢に現れる君は、理想と幻想とぼくの過去
 園生 凪(講談社ラノベ文庫)

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世界は愛を救わない
 海老名龍人(講談社ラノベ文庫)

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異世界誕生 2006
 伊藤ヒロ(講談社ラノベ文庫)

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老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます 5
 FUNA(Kラノベブックス)

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暗黒騎士様といっしょ! 3.嘘つきは恋泥棒の始まり
 笹木さくま(ファミ通文庫)

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学園一の不良娘がオレにゲームを作って欲しがっている
 雪月花(ファミ通文庫)

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航宙軍士官、冒険者になる 3
 伊藤暖彦(エンターブレイン)

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三大陸英雄記 2
 桜木桜(エンターブレイン)

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双子の姉が神子として引き取られて、私は捨てられたけど多分私が神子である。2
 池中 織奈(エンターブレイン)

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【失格から始める成り上がり魔導師道! ~呪文開発ときどき戦記~ 1】
 樋辻臥命 (GCノベルズ)

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【ガチャを回して仲間を増やす 最強の美少女軍団を作り上げろ 7】
 ちんくるり(GCノベルズ)

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【嘆きの亡霊は引退したい~最弱ハンターによる最強パーティ育成術~ 3】
 槻影(GCノベルズ)

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【乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 4】
 三嶋与夢(GCノベルズ)

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【くま クマ 熊 ベアー 13】
 くまなの(PASH!ブックス)

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【地味な剣聖はそれでも最強です 4】
 明石 六郎(PASH!ブックス)

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【異世界転生…されてねぇ! 2】
 タンサン(PASH!ブックス)

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【僕がSSSランクの冒険者なのは養成学校では秘密です 2】
 厨二の冒険者(PASH!ブックス)

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【なんでも吸い込む! ブラックホール!! (´・ω・`)ノ●~~~~ (゜ロ゜;ノ)ノ あらゆる敵を「しゅおんっ」と吸い込んで無双する!!! 1】
 六志麻あさ (モンスター文庫)

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【ぼっち転生記 7】
 ファースト(モンスター文庫)

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【社畜勇者、仕事辞めるってよ 3】
 岸本和葉(モンスター文庫)

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【機動戦士ガンダム サンダーボルト 14】
 太田垣 康男 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

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【かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。6】
 衣丘 わこ/友麻碧(B's-LOG COMICS)

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8月29日
第六皇女殿下は黒騎士様の花嫁様 3
翠川 稜(ヒーロー文庫)

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鑑定能力で調合師になります 10
空野 進(ヒーロー文庫)

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クール・エール 2
砂押 司(ヒーロー文庫)

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たのしい傭兵団
上宮 将徳(ヒーロー文庫)

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転生勇者の気まま旅 1
九頭 七尾(ヒーロー文庫)

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サトコのパン屋、異世界へ行く 2
塚本 悠真(ヒーロー文庫)

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最弱の弟子
高崎 三吉(ヒーロー文庫)

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燦然のソウルスピナ 2
蕗字 歩(ヒーロー文庫)

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【グランクレスト戦記 7】
 四葉真/水野良(ヤングアニマルコミックス)

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【ゆるゆり 17】
 なもり (百合姫コミックス)

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8月28日
【魔王様、リトライ! 4】
 神埼黒音(Mノベルス)

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【不遇職テイマーの成り上がり 〜スキル【吸収】でモンスターの能力を手に入れ、最強になる〜 1】
 愛犬ロック(Mノベルス)

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【レベル1の最強賢者 〜呪いで最下級魔法しか使えないけど、神の勘違いで無限の魔力を手に入れ最強に〜】
 木塚麻弥(ブレイブ文庫)

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8月27日
【Fate/Grand Order ―Epic of Remnant― 亜種特異点検ゞ愆降臨庭園セイレム 異端なるセイレム 1】
 大森葵(REXコミックス)

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【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい!?3】
 板垣ハコ/手島史詞(HJコミックス)

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【桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?7】
 ぽんとごたんだ(アクションコミックス)

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【達人伝〜9万里を風に乗り〜 24】
 王欣太(アクションコミックス)

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8月26日
【Fate/Grand Order コミックアンソロジー THE NEXT7】
 アンソロジー(DNAメディアコミックス)

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【フェイト/エクストラ CCC FoxTail 8】
 たけのこ星人(カドカワコミックスA)

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【真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2】
 池野雅博/ざっぽん(カドカワコミックスA)

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【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 11】
 常深アオサ/羊太郎(カドカワコミックスA)

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【すべての人類を破壊する。それらは再生できない。2】
 横田卓馬/伊瀬勝良(カドカワコミックスA)

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【魔法使いの印刷所 3】
 もちんち/深山靖宙(電撃コミックスNEXT)

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【ガヴリールドロップアウト 8】
 うかみ(電撃コミックスNEXT)

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【罠ガール 4】
 緑山のぶひろ(電撃コミックスNEXT)

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8月25日
世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)2
 黒留ハガネ(オーバーラップ文庫)

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デッド・オア・リライブ 〜天才科学者がやり直す人生は成功しますか?〜 1
 黒田達也(オーバーラップ文庫)

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絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 11】
 鬼影スパナ(オーバーラップ文庫)

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黒の召喚士 10.女帝の帰還
 迷井豆腐(オーバーラップ文庫)

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本能寺から始める信長との天下統一 1
 常陸之介寛浩(オーバーラップ文庫)

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女だから、とパーティを追放されたので伝説の魔女と最強タッグを組みました 2
 蛙田あめこ(オーバーラップノベルス)

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8月24日
白魔法クラスの大忍術師
 藤木わしろ(MF文庫J)

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なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか? 7.禍の使徒
 細音啓(MF文庫J)

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わたしの知らない、先輩の100コのこと 1
 兎谷あおい(MF文庫J)

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理想の娘なら世界最強でも可愛がってくれますか? 3
 三河ごーすと(MF文庫J)

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ラブコメの神様なのに俺のラブコメを邪魔するの? 3.えっちな子でもいいの?
 三月みどり(MF文庫J)

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ぼくたちのリメイク Ver.β
 木緒なち(MF文庫J)

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自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ? 7
 三河ごーすと(MF文庫J)

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西野 〜学内カースト最下位にして異能世界最強の少年〜 6
 ぶんころり(MF文庫J)

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ライアー・ライアー  2.嘘つき転校生は小悪魔先輩に狙われています。
 久追遥希(MF文庫J)

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二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む 7 ~浅ましき正解者~
 木塚ネロ(MFブックス)

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異世界で手に入れた生産スキルは最強だったようです。 〜創造&器用のWチートで無双する〜1
 遠野九重(MFブックス)

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初めての旅は異世界で 1
 叶ルル(MFブックス)

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転生没落王子は『銭使い』スキルで成り上がる 〜魔法もスキルも金次第っ!?〜 2
 時野洋輔(MFブックス)

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アラフォー賢者の異世界生活日記 10
 寿安清(MFブックス)

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帰って来た最強勇者は、末永く幸せに暮らしました ヽ(・∀・)ノ 〜異世界で得た力と金にモノを言わせて、都会的スローライフを送りたい〜
 ハヤケン(HJノベルス)

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神達に拾われた男 7
 Roy(HJノベルス)

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アラフォーおっさんはスローライフの夢を見るか?
 サイトウアユム(HJノベルス)

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食い詰め傭兵の幻想奇譚 10
 まいん(HJノベルス)

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初恋ロスタイム ―First Time―
 仁科裕貴(メディアワークス文庫)

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初恋ロスタイム ―Advanced Time―
 仁科裕貴(メディアワークス文庫)

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いざ、しゃべります。
 並木飛暁(メディアワークス文庫)

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かりゆしの島のお迎えごはん 神様のおもてなし、いかがですか?
 早見慎司(メディアワークス文庫)

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迷える羊の森 フィトセラピスト花宮の不思議なカルテ
 有間カオル(メディアワークス文庫)

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【ディメンションW 16】
 岩原裕二(ヤングガンガンコミックススーパー)

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8月23日
本屋の店員がダンジョンになんて入るもんじゃない
 しめさば(ダッシュエックス文庫)

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若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! 6
 森田季節(ダッシュエックス文庫)

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【アズールレーン Episode of Belfast 3rd】
 助供珠樹(ダッシュエックス文庫)

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はてな☆イリュージョンR
 原案:松智洋(ダッシュエックス文庫)

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劣等眼の転生魔術師 4〜虐げられた元勇者は未来の世界を余裕で生き抜く〜
 柑橘ゆすら(ダッシュエックス文庫)

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ロード・エルメロイII世の事件簿 5 「case.魔眼蒐集列車(下)」
 三田誠(角川文庫)

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丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。5
 竹村優希(角川文庫)

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【新約・異世界に転生したら全裸にされた 1】
 狐谷まどか(マックガーデンノベルズ)

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【新約・異世界に転生したら全裸にされた 2】
 狐谷まどか(マックガーデンノベルズ)

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【とあるおっさんのVRMMO活動記 19】
 椎名ほわほわ(アルファポリス)

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【欠陥品の文殊使いは最強の希少職でした。2】
登龍乃月(アルファポリス)

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【初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる! 2】
 霜月雹花(アルファポリス)

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【一度目は勇者、二度目は魔王だった俺の、三度目の異世界転生 2】
 塩分不足(アルファポリス)

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【お人好し職人のぶらり異世界旅 5】
 電電世界(アルファポリス)

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【巻き込まれ召喚!? そして私は『神』でした?? 4】
まはぷる(アルファポリス)

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【一般人な僕は、冒険者な親友について行く】
ひまり(アルファポリス)

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【異世界でいきなり経験値2億ポイント手に入れました 3】
 雪華慧太(アルファポリス)

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【ガールズ&パンツァー リボンの武者 12】
 野上武志/鈴木貴昭(MFコミックスフラッパーシリーズ)

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【のんのんびより 14】
 あっと(MFコミックスアライブシリーズ)

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【ディーふらぐ! 14】
 春野友矢(MFコミックスアライブシリーズ)

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【ガールズ&パンツァー プラウダ戦記 2】
 吉田創(MFC)

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【宇宙兄弟 36】
 小山宙哉(モーニングKC)

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8月21日
月とライカと吸血姫 5
 牧野 圭祐(ガガガ文庫)

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むしめづる姫宮さん
 手代木 正太郎(ガガガ文庫)

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ハル遠カラジ 3
 遍 柳一(ガガガ文庫)

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クズと天使の二周目生活 5
天津 向(ガガガ文庫)

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【うちの弟子がいつのまにか人類最強になっていて、なんの才能もない師匠の俺が、それを超える宇宙最強に誤認定されている件について】
 アキライズン(サーガフォレスト)

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【宮廷魔法師クビになったんで、田舎に帰って魔法科の先生になります1】
 世界るい (サーガフォレスト)

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8月20日
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 15
 羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

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妖精狙撃 エルフ・ウィズ・サイレントアサシン
 榊一郎(富士見ファンタジア文庫)

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ラストラウンド・アーサーズ 4.最弱の騎士と最も優れた騎士
 羊太郎(富士見ファンタジア文庫)

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ご落胤王子は異世界を楽しむと決めた! 3
 るう(富士見ファンタジア文庫)

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真ハイスクールD×D 3.修学旅行のサンシャワー
 石踏一榮(富士見ファンタジア文庫)

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撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろIII ―弾丸魔法とゴースト・プログラム―
 上川景(富士見ファンタジア文庫)

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豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 8
 合田拍子(富士見ファンタジア文庫)

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異世界チートサバイバル飯 5 食べて、強くなって、また食べる
 赤石赫々(富士見ファンタジア文庫)

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異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する 3 〜レベルアップは人生を変えた
 美紅(富士見ファンタジア文庫)

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史上最強の大魔王、村人Aに転生する 5.教皇洗礼
 下等妙人(富士見ファンタジア文庫)

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星系出雲の兵站-遠征- 1
 林譲治 (ハヤカワ文庫JA)

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群青神殿
 小川一水 (ハヤカワ文庫JA)

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ハイウイング・ストロール
 小川一水 (ハヤカワ文庫JA)

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誰も死なないミステリーを君に 2
 井上 悠宇(ハヤカワ文庫JA)

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【百鬼一歌 菊と怨霊】
 瀬川 貴次(講談社タイガ)

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【ネタバレ厳禁症候群 〜So signs can't be missed!〜】
 柾木 政宗(講談社タイガ)

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【体育会系探偵部タイタン! レボリューションズ】
 清水 晴木(講談社タイガ)

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【ブラッド・ブレイン 3 闇探偵の旋律】
 小島正樹(講談社タイガ)

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【神さまの怨結び 8】
 守月史貴(チャンピオンREDコミックス)

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8月19日
【キングダム 55】
 原泰久(ヤングジャンプコミックス)

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【シャトルアイズ 1】
 濱原蓮(ヤングジャンプコミックス)

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【BUNGO―ブンゴ― 19】
 二宮裕次(ヤングジャンプコミックス)

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【サバゲっぱなし 5】
 坂崎ふれでぃ(サンデーGXコミックス)

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8月17日
EDGEシリーズ 神々のいない星で 僕と先輩の惑星クラフト〈上〉
 川上稔(電撃の新文芸)

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由比ガ浜機械修理相談所
 斉藤 すず(電撃の新文芸)

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エッチな召喚士の変態的召喚論 2
 RYOMA(電撃の新文芸)

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四畳半開拓日記 02
 七菜 なな(電撃の新文芸)

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【宝石吐きのおんなのこ 9.~少女への祈り~】
 なみあと (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

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8月16日
【彼女、お借りします 11】
 宮島礼吏(講談社コミックス)

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【炎炎ノ消防隊 18】
 大久保篤(講談社コミックス)

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【DAYS 34】
 安田剛士(講談社コミックス)

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【生徒会役員共 18】
 氏家ト全(講談社コミックス)

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【シチハゴジュウロク 4】
 工藤哲孝/笹古みとも(講談社コミックス)

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【ダイヤのA act2 18】
 寺嶋裕二(講談社コミックス)

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【絶対可憐チルドレン 55】
 椎名高志(少年サンデーコミックス)

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【トニカクカワイイ 7】
 畑健二郎(少年サンデーコミックス)

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【君は008 6】
 松江名俊(少年サンデーコミックス)

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【探偵ゼノと7つの殺人密室 7】
 杉山鉄兵/七月鏡一(少年サンデーコミックス)

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【BE BLUES!〜青になれ〜 36】
 田中モトユキ(少年サンデーコミックス)

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【BIRDMEN 15】
 田辺イエロウ(少年サンデーコミックス)

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【古見さんは、コミュ症です。14】
 オダトモヒト(少年サンデーコミックス)

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