職人ブログ

塔婆製造・販売の(有)遠藤産業のブログです。塔婆職人という仕事を通じて 日々感じた事や気付いた事を書き綴っています。

地獄旅行

先日、友人達と呑んだ際に旅行の話になった。


『そう言えば最近このメンバーで旅行してないね。』


話は盛り上がり、春先に旅行する事になった。
題して地獄旅行。
さびれた民宿に泊まり、与えられた快適さ、楽しさではなく、自分達でそれを創り出していく、地獄だと思ったら実は天国だった、それを見つけてみようじゃないかという趣旨の旅行だ。


観光場所も事前のリサーチなどせずに、行き当たりばったりで決める。
世間一般の考えからすると、まともな旅行でない事は確かだ。


ひょっとしたら、そこに天国などなく、地獄そのものかも知れない。
ハズレの可能性もある。


最近の世の中は極端にハズレ(失敗)を恐れる風潮があるように感じる。
食事に出掛ける際、店の口コミを調べたり、情報番組で話題の映画、楽曲、書籍をチェックしておけば間違いないと思い込んでいる。
ハズレを掴みたくないという心の表れだろう。


私もそうだ。
学生時代はCDをジャケ買いしたりしていたが、今は情報サイトのレビューを参考にしたり、試聴して気に入ったものだけを購入している。


下世話な話になるが、その昔、ア●ルトビデオをレンタルする際、当時はネットでサンプル動画を見られるシステムはなかったので、パッケージ裏面の写真だけを頼りに、想像力をフルに働かせてレンタルしていたものだ。


CDもア●ルトビデオも当然アタリばかりでなく、ハズレもあった。
そうやって独自の嗅覚や直感や想像力を養ってきたのだ。(嘘つけ!)


ハズレを恐れ、あらゆる選択において他人の情報や意見に決定を委ねていると自分で考えたり、判断することが出来なくなる。
それは自分の人生でなく、他人の人生を生きている事と一緒じゃないか。


アタリもハズレも経験のひとつ。
ハズレがあるからアタリも際立つ。
ガリガリ君も毎回アタリ棒だったら興醒めだ。
今回の旅行は、そのメンバーで行くことに意義がある。
ならばハズレもアタリだ。
地獄旅行、今から楽しみだ。


ここから仕事の話。
昨日は特注サイズの5尺塔婆(105mm幅)の加工をおこなった。
材料単価が高いので失敗のないように、いつも以上に慎重に加工作業をおこなった。
失敗のないように。
さっきハズレもアタリと書いたが、仕事においてはまた別のお話。



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16ブロック

昨夜は録画しておいたブルース・ウィリス主演の16ブロックという映画を観た。


ざっくりとしたあらすじは刑事のブルース・ウィリスが証人を裁判所に送り届ける途中、謎の男達に襲撃され、逃げて、追われて、まあ色々大変な目にあうといった感じだ。


物語の序盤、ブルース・ウィリスが証人を裁判所に送り届ける車中にて、こんな会話があった。


『刑事さん、質問していい?
オレもずっと考えてるんだ。
ハリケーンの中、車を運転してたら、バス停で3人待ってるんだ。
1人目はおばあさん、病気で死にそうだ。
2人目はあんたの大親友、命の恩人。
3人目があんたの理想の女性なの。
そこで問題。
乗せたいけど、その車は2人乗りだった。
さて、誰を乗せる?
よくある心理テストみたいななぞなぞ。
これで性格がわかるんだ。』



一瞬、私なら誰を乗せるか考えた。
理想の女性も捨てがたい、大親友とそのまま呑みに行くのもありだな。
でもおばあさんを病院に連れていかないとな。
そうこう考えているうちに、襲撃されるシーンになったので、私は考えるのをやめた。

結局その会話のシーンではブルース・ウィリスは面倒臭がって質問に答えなかったが、物語のラストでこう答えた。


『答えは、車を親友に運転させておばあさんを病院に送らせる。
で、自分はバス停に理想の女の子と残る、だろ?
それで万事めでたしだ。』


おお!
スマートな回答に私は思わず唸った。


そして一晩開けて、今朝、歯磨きをしながら思った。
いや、ちょっと待て、本当に万事めでたしなんだろうか?
3人目の女性は逆に迷惑なんじゃないか?
私にとっては理想の女性でも、向こうからすれば私が全然理想とかけ離れているかも知れない。
ハリケーンの中、突然車でバス停に現れた男から
『やあ、ようやく巡り会えたよ。俺の理想の相手に。ずっと君の事を探していたんだ。』
なんて言われたら気味が悪いだろう。
『ちょっと何なんですか!?警察呼びますよ!』
『いや、違うんだ!話を聞いてくれ!』


話がだんだん面倒な方向に向かいだし、時計を見ると遅刻しそうだったので、私は口をゆすぎ、コートを羽織って家を出た。
私個人の感想としては面白い作品だったので、興味がある人はご覧になってはいかかだろうか?




もつ鍋が食べたい

捉え方ひとつで目の前の光景は変わる。


先日、納品に出掛けた際、工事渋滞に巻き込まれた。
車の列はうんともすんとも動かず、同じ場所に10分近く停車したままだった。

『何で進まないんだ!』
ここでイライラしだすのがいつものパターンだが、私はカーステレオのお気に入りの曲を楽しむことにした。


『ここのバスドラのリズムが渋いね。』
『このギターのリフが前半と後半で微妙に違うのか。』
普段聴き流していた細部を認識することができ、渋滞時間は音楽鑑賞の時間に変わった。


捉え方ひとつで目の前の光景は変わる。


ある製菓店にケーキを買いに行ったら、いつの間にか閉店していた。
『人気店だったのに、世の中不景気なんだな。』
そんな事を思った。
後で分かったことだが、その店はフランスに移転していた。


閉店=不景気
勝手に自分の中でそんな捉え方をしていたが、実際はそうではなかった。


捉え方ひとつで目の前の光景は変わる。


毎日寒い日が続く。
『こんなに寒いと嫌になるな。』
これがいつものお決りのパターン。
『鍋のうまい季節だな。』
全ては捉え方だ。
という訳で、私は今、もつ鍋が食べたい。


さて、仕事の話を少々。
本日は杉塔婆の加工を行った。
杉は柔らかい材質なので、カンナ刃をまめに研磨する必要がある。
(硬い材質の場合、刃のもちが良い)
通常の塔婆に比べて手は掛かるが、無事に仕上げる事が出来た。




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おじさんの千円札

今日外出時に、とある場所で目の前を歩いていたおじさんが千円札を1枚落とした。
私はそれを拾い、おじさんに駆け寄り、それを渡した。
おじさんは何度も頭を下げてお礼を言った。


当たり前の事をしたまでだが、お礼を言われると気持ちがいい。
しかし、もし仮におじさんが千円札1枚ではなく、一万円の札束をドサッと落としていたら私はどうしただろうか?
妄想タイムの始まりだ。
多分同じように、それを拾って、おじさんに手渡すだろう。
いや、多分と言っている段階で怪しいもんだ。


周囲を見回して誰もいなかったら、ズボンのポケットにねじ込んで、一目散にその場から立ち去るかも知れない。
人は誰しも暗黒面を持っている。
普段はそれを理性で抑えているけども、いざという局面が来たとき、それにのみ込まれる可能性は十分ある。
その場の状況になってみないと正直分からない事もあるだろう。
それが人の脆くて怖い部分でもある。


そんな事を考えだしたら面倒臭くなってきたので、私は妄想タイムをやめた。
どんな状況にあっても、極力理性的でありたいものよのう。


そんな本日は3尺塔婆の加工を行った。
今週は3尺塔婆の御注文が連続している。
重なるときは不思議なぐらい、同じサイズの塔婆の御注文が重なる。
明日も引き続き、3尺塔婆の加工を行う。





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この波の向こう側に違う自分が待っている

休日中、家族の厄除け・八方除けの祈願及び会社の商売繁盛祈願のために、神奈川県の寒川神社へ参拝した。


参拝後、江の島まで足を延ばし、江の島シ―キャンドル(展望灯台)のイルミネーションを見てきた。
多くの家族連れやカップル達で賑わっており、江の島は温かい雰囲気に包まれていた。


展望灯台内でミニチュア額に入れらた手描きの絵が売られていた。
魚の絵に、言葉がひとこと添えられているものだ。
その中の一点を購入した。


この波の向こう側に違う自分が待っている


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いい言葉だ。
毎朝この絵を見てから家を出ようと、我が家の玄関に飾ったが、今朝はそんな事をすっかり忘れて家を出た。 
 

そんな本日は6尺神道用塔婆の加工を行った。



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