職人ブログ

塔婆製造・販売の(有)遠藤産業のブログです。塔婆職人という仕事を通じて 日々感じた事や気付いた事を書き綴っています。

シンプルな答え

お盆や施餓鬼用の塔婆の御注文を戴いている中で気付いた事がある。
今年の傾向として、例年よりもお使いになる塔婆の枚数が増えているお寺さんが多いという事。


お寺離れという現象が騒がれているが、そういう状況の中で、お使いになる塔婆の枚数が増えているということは、とても有り難い事である。


先日、ある御住職に参考までに質問してみた。
『御注文戴く塔婆の枚数が年々増えてらっしゃいますが、何か檀家さんに働きかけている事はありますか?』


御住職はこう答えた。


『そう言われてみれば、増えているかも知れませんね。でも、特別な事は何もしていません。日々自分がやるべきことを一生懸命やらせて頂いているだけです。』


お使いになる塔婆の枚数が増えている他のお寺の御住職も、皆さん総じて同じような内容の答えが返ってくる。


日々自分がやるべきことを一生懸命やる。
一見シンプル過ぎる答えだが、これは言葉を変えれば、『日頃当たり前だと思っているものを当たり前なものにしてしまわない。』という事かも知れない。


人は『もっとこうしたい。』とか『こうでなければ困る。』など未来思考を基盤とした計画に頼りがちな部分があるけど、計画はあくまで頭の中の話である。流れを自分に合わせようとするからうまく行かない。


『多くの人は見えない一寸先に不安だとか言って、予測や対策を打ち出す。それはたちまち循環から外れてしまう。今ここが全てである。日々の行動はシンプルであるほど本来の流れに近くなり、ただ全ては解決していくのである。』


そんな言葉を何かで読んだ事があるけど、先の御住職方から聞いた答えは、それに通じる事だったのかも知れない。







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スタバにて

繁忙期真っ只中。
連日、塔婆の製造に奮闘している今日この頃。


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画像は昨日加工した2尺塔婆と3尺塔婆である。


さて、ここからは仕事以外の話。
先週の日曜日、買い物に行った帰りにスタバに立ち寄った。
ストロベリーなんちゃらにしようか迷ったが、私はライムの入った炭酸系の飲み物をオーダーした。


ありがてぇー!
キンキンに冷えてやがる!
ううわーっ!
うめーーーーっ!






喉が乾いていたせいもあり、私はそれを一気に飲み干した。


隣のテーブルに女子高生らしき二人組が座った。
チョコ系の洒落た飲み物をチョイスしたようだ。
そのうちの一人が、その洒落た飲み物を飲もうとした瞬間、もう一人の娘がこう言った。


『待って!写真撮るから!』
『そのスマホ邪魔!どけて。』


何枚か写真を撮り終えた娘は無愛想にこう言った。


『どうぞ。』


なかなかの高飛車っぷりだ。
ようやく許可がおり、もう一人の娘は飲み物を飲み始めた。
自分のオーダーした飲み物を、好きなタイミングで飲ませてもらえないなんて、気の毒に思えた。


高飛車娘は友人ほったらかしでスマホをいじり始めた。
SNSに写真をアップしているのだろうか?


私も以前は遊びに出掛けた際、SNSに写真をアップしていた時期があったので、高飛車娘の気持ちも分からなくもない。
ただ、今では遊びに出掛けても記念に1、2枚写真を撮るだけで、後はその場を楽しむことにしている。
外出先でSNSへ写真をアップすることをやめてから数ヵ月経つが、その瞬間、瞬間を純粋に楽しむ方が、思い出もより強烈なものとして残る気がする。


一緒にいる人間をほったらかしでSNSに興じていては、その瞬間が台無しだ。
どうしてもやりたければ、帰ってから一人でやればいい。


高飛車娘を見ていて、一昔前の自分がこっ恥ずかしく思えた。
便利で楽しいツールも、そのツールに使われてしまっては元も子もない。







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心穏やかに

本日はお盆用の塔婆の加工及び印刷作業をおこなった。
先週から短納期の案件が重なっている。
納期を守ることは大切だが、焦る気持ちをおさえ、丁寧に仕事に取り組みたい。


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さて、ここからは仕事以外の話。
先日、ある映画を観た際に、こんなセリフが出てきた。


穏やかなのと何もしないのとは違う


色々な教えなどで、『心穏やかに』という言葉を目にするが、他人から何か嫌な事を言われたり、されたりした時に『怒ってはいけない。穏やかに穏やかに。』なんてやり続けているとおかしな事になる。


自分の感情を押し殺す事を続けていると、顔の表情が無くなり、やがて自分に関する事に対しても、まるで他人事のようになる。
そういう状態を不感症という。


穏やかというのは決して怒ってはいけないという意味ではなく、怒るという行為に、余計な悪意や敵意を付け加えない事を意味する。
怒りたいなら純粋に怒ればいい。
穏やかというのは自分の在り方を指しているのだろう。
映画のセリフを聞いて、そんな事を感じた。


余談であるが、昨日は競馬のG1レース安田記念があった。
私は十数年ぶりに馬券を購入した。
8枠16番ロゴタイプが予想以上の粘りを見せてしまった為、残念ながら私の夢は叶わなかった。


でもいいんです。
穏やかに。
穏やかに。
心穏やかに。
・・・なんて悠長な事は言っていられない訳である。


今日のブログタイトルで心穏やかになんて書いてはいるが、私の心中は穏やかではない。
悔しい!!!!
キ~ッ!!






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壁の落書き

本日は横浜市のお寺さんへ納品。
このお客様は私の父の代からの長いお取引先である。
父の生前、まだ私が十代の頃、父の運転する車の助手席に乗り、納品の手伝いをした記憶がある。


今の御住職は私と年齢が近い事もあってか、とても気さくに接して下さる。
本日も納品が終わった後、しばしの間、談笑させて頂いた。
執着しない生き方のお話、大変勉強になりました。


さて、ここから話題はガラリと変わる。
毎回、このお客様への納品の際に密かに楽しみにしている事がある。
お客様の所へ向かう途中にあるガード下の壁の落書きを見る事だ。
スプレーのようなもので書かれた『byじへい』という壁の落書き。



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私の記憶が確かならば、恐らく20年以上前から、この落書きは存在している。
最初は気にもとめなかったが、いつの頃からか、『byじへい』の落書きを確認するようになってしまった。


『お、まだある。』


街の様子は年々変化していく中、壁の落書きは変わらずそこにある。
あの頃と同じ、変わらぬ風景にノスタルジーを感じているのかも知れない。
勿論、公共の場への落書きは許されるべき事ではないが、この落書きは私の中では特別な存在だ。


今年も『byじへい』はそこにあった。
ところで、じへいって誰だ?






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一喜一憂の一人芝居

日々起こる出来事に一喜一憂する必要はない。
全体の流れを、その瞬間だけのものとして捉えるから不幸が起こる。
苦悩を抱え込んでいる限り、それはそこに残る。
だが、単なる出来事として迎え入れるとき、それは消え去る。



こんな一説を何かで読んだ。
その時は『へー、なるほどねー。』なんて思った訳だけど、実際に自分の身に落とし込んで見て、初めて言わんとしている意味を理解出来た気がする。


実は先日、こんな事があった。
あるお客さんに、今年お使いになるお盆用の塔婆の件で電話をした。
お客さんは『枚数を調べて連絡します。』との事だった。
例年なら、その日のうちに御注文を戴いていたのだが、今回は数日経過しても、お客さんから連絡は無かった。


再度こちらから確認の電話をした所、『また連絡します。』とのお返事。


いつもと違う事が起き、途端に気持ちがザワザワし出した。
他の業者に発注したんだろうか?
何か弊社の製品に問題でもあったのだろうか?

妄想が止まらない。


何度も連絡するのは失礼かと思い、最初の連絡から2週間が経過した頃、意を決して、再度お客さんに確認の連絡をしてみた。
すると・・・


『ごめんなさい!忘れてました!』


お客さんから連絡がなかったのは、ただ単に連絡するのを忘れていたからだった。
そして、お客さんから例年よりも多い本数の塔婆の御注文を戴いた。


勝手に不安になって、最後はホッとして、私の一喜一憂の一人芝居は幕を閉じた。
冒頭部分の一説にある『日々起こる出来事に一喜一憂する』とは正しくこういう事を言うのだろう。


そして、連絡がないという事を、単なる出来事として迎え入れていれば、そんな悶々とした時間を過ごす事はなかった訳だ。
自分でせっせと不安要素を作って、それに苦しむ。
自分の首を自分で絞めて、『く、苦しい!』って言ってるのと同じだ。
実際、そういう光景は滑稽そのものなんだけど、当の本人である私はそれに気付いていなかった。


世の中には、仏教を始め、哲学や自己啓発の類いや、色々な教えが存在しているが、知っているだけでは何の意味も持たない。
自分の身に落とし込んで、実践して初めて意味を成す。
そんなことを感じた5月の月末であった。






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