山留坂の花

長崎県諫早市でトルコキキョウを栽培しています。 何かたのしい事ないかな。

(第20回)

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◎実は

 

 私は生まれた時から酒が強かった。そう書きました。しかし実は過去に酒を飲んで死にかけた事があります。18歳の時。まだ美少年、じゃなかった未成年の時。大学に入って1ヶ月目、サークルの新歓コンパでの出来事でした。

 

 当時ブルースリーに憧れてた私は格闘系のサークルに入り、ただひたすら体を鍛えておりました。そのサークルでは新歓コンパの事を入門式と呼んでいました。毎日はだして10kmのランニングをこなし、柔軟体操をした後ただひたすら突いたり蹴ったり、型の練習をしていました。そしてその日もランニングの後、空腹のまま繁華街での入門式に参加したのでした。


    まず会が始まると居並ぶ先輩たちの前に新入部員がずらりと立ち並び入門の盃を交わすのです。直径50cmはあろうかという大きな盃に一升瓶からなみなみと酒が注がれ、それを飲み干す儀式。


 しかし私は高校を卒業して約1ヶ月。酒などほとんど飲んだことも無いのにいきなり1升の日本酒をひと息に飲み干してしまったのでした。

 

 10kmのランニングでただ喉が渇いてたというか。


 さすがは内臓エリートというか。


 そう、初めて飲んだ時から強かったのです。私以外に飲み干した人はいなかったと聞いています。飲ませた先輩たちもまさか本当に飲み干すなんて思っていなかったのかもしれません。


 あくまでも儀式のはずでした。


 はっきり言って『馬鹿』でした。その後の記憶は何もありません。幸運だったのは私の異変に気付いた人がいたことと場所が繁華街で大学病院に近かったことです。



 目が覚めたのは明け方でした。目に入ったのは大学病院の天井の幾つもの蛍光灯。よばれた両親が私の手を握っていました。


「瞳孔が半分開いているから確率は五分五分です。あとは本人の体力と運です」


 そう先生に言われたとか。いわゆる『急性アルコール中毒』


 本人の体力と運。私が今こうして生きているのは体力も運もあったからでした。おそらく両親は明け方まで一晩中私の手を握って祈っていたのでしょう。でも私にはその間の記憶は全くありません。アルコールは脳を麻痺させる薬物だと最初に書きました。短時間で多量のアルコールを飲んだ結果、生命活動を担っている脳幹まで麻痺していたのです。


 「全てのものは毒であり、毒でないものなど存在しない。その服用量が毒であるか、そうでないかを決めるのだ」


 これは化学療法の祖と言われ、ルネサンスを代表するスイスの医者パラケルスス の有名なことばです。生命に必要な水や塩なども一定量を超えると毒になると言うことです。ちなみに食塩の半数致死量は体重1キログラムあたり3グラムとされており,60キログラムの人ならば180グラムが致死量となります。醤油を1リットルを飲むとちょうど致死量くらいになるわけです。アルコールの場合、例えば日本酒だと1.2リットルを一気に摂取すると半数致死量になると言われており、私の場合それをはるかに超えていました。


 私は運良く助かったのですが、現在でも毎年若者に限らず沢山の人たちが急性アルコール中毒により病院に救急搬送されていると聞きます。中には命を落とす人も。心が痛みます。全てはアルコールに対する知識の欠如が問題なのかもしれません。

(次回へ続く)


今東京で行われている『毒展』
そこにこんな展示があるそうです。

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それなら、砂糖や醬油、コーヒーなんかも展示してあるのでしょうか。





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(第19回)

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◎美味しそう


 夕方仕事をしながらラジオを聴いていると4時を過ぎた頃からビールのコマーシャルが流れてきます。


1日の仕事を頑張った情景


「シュポーッ」と缶ビールのふたを開ける音

 

溢れ出す泡の音


ゴクゴクと飲み干す喉の音


「あーっ! 美味しーい!」


 これらの音を聞いただけでビールが飲みたくなるのです。現在タバコのコマーシャルは世界中で規制されています。日本タバコ産業がタバコのコマーシャルを自粛したのは1998年のこと。それ以来テレビやラジオでタバコのコマーシャルは見なくなりました。そのうちにお酒のコマーシャルも規制されたりするのかもしれません。


 実際、平成25年に制定された「アルコール健康障害基本法」という法律によって、お酒のコマーシャルのメーカーによる自粛も行われているようです。例えばビールを飲む時の喉元のアップは映さないとか、ゴクゴク、グビグビの音を使わないとか。もしかしたらドラマや映画でお酒を飲むシーンも規制されるのかも。しかしそうなると物語がすごく作りにくくなるのかもしれません。また広告収入が減り続けるテレビやラジオの業界にとって大きな痛手となるでしょう。


(次回へ続く)


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子猫の時にうちに迷い込んできた「まさはる」

よれよれであまりにみすぼらしかったので、せめて名前だけでもと奥さんが命名しました。
まさかこんなに男前の立派な猫になるとは。

でも中身はすごく優しくて賢い猫なのです。




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(第18回)

(前回からの続き)       (最初から読む)    



 喫煙する権利なんぞガキと貧乏人と黒人とバカにくれてやる


 1980年代のはじめ、世界第2位のたばこメーカー「RJレイノルズ社」は当時タバコに対する社会的風当たりが強まる中、若い層にアピールして新たな喫煙者を増やすために、イメージキャラクターとして俳優ハリソンフォードのそっくりさん、デイブ・ゲーリッツさんを採用しました。


 救急隊に扮して活躍した後、タバコを吸う姿が恰好よく若者に大受けしたそうです。日本でも当時の映画やテレビではイケメンの俳優さんたちが格好良くタバコをふかしていました。そのデイブ・ゲーリッツさんが一服しているところに会社のお偉いさんがやってきて

「君タバコを吸うのか」って聞きました。デイブ・ゲーリッツさんが

「あなたは吸わないのですか」って聞くと、

「冗談じゃない、喫煙する権利なんぞガキと貧乏人と黒人とバカにくれてやる」と答えたとか。

「1日あたり数千人の子どもを喫煙に引きずり込むことが仕事だ」

「肺がんで死ぬ喫煙者の欠員補充だ。中学生くらいを狙え」と。


 これらは「RJレイノルズ社」の社内文書にもあったということですが、本当だとしたらとんでもない話です。若者にたくさんタバコを吸わせようとする作戦、国税庁の「サケビバ」の話とよく似ています。どちらも根本にあるのは人のことはどうでもいいということでしょうか。


スマホで写した写真
どこが欠けてるのか分かりません。
IMG_3061

NHKのニュースより
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442年ぶりの皆既月食だそうです。
すごい天体ショーです。
それより、広い宇宙でこんなものがいつ起きるのかとか、442年前の何時何分にも起きてたこととかが正確にわかる人類の知恵がすごいと思います。

そんなに賢いのにいまだに殺しあってるのもすごい。



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