英語のタイトル「Kakekomi」じゃあ、なんのこっちゃって話ですね。

 

ずっと気になっていた作品だったのでこのJapanese film festival で見れてよかったです。なかなか長かったけど楽しめました。

何 を持ってもまずこの江戸時代の人たちの言葉の掛け合いが面白い。だいぶ時代考証にも念を入れていたみたいなので、実際こうだったならばこのペースについて いくには結構頭が切れないと無理なのかも!そのくらいポンポンと会話が飛び、尚且つ七五調にまでなっていてとても面白かったです。最初はなかなか難しくて 字幕の方がわかりやすいほど!漢字も難しいのでこれまた字幕…日本の映画なのに(苦笑)
昔「七人の侍」を見たときも日本語が難しかったので、ある意味この映画もそういう意味でいい感じに「江戸時代」だったのかも。

江 戸時代というよりは戦後に至るまで女性の立場は低く、三行半を突きつけられるという言葉は知っていても、実際突きつけられればいい方で、恐らく泣き寝入り の方が多かったのではないだろうかということがこの映画で見えてくる。この駆け込み寺の存在は女性への救いの手だったものの、それでもここに来れた女性は 本当にいい方なのだろう。そもそも女の足で鎌倉まで行くことすらきっと大変だったのだろうから。一応全国にそれぞれ駆け込み寺はあったらしいのだが、幕府 公認は二つのみだったとか。そもそも政府のお偉方は男性のみだったのだろうから、あるだけマシだったのかもしれないし。お吟さんのように道中襲われること も多々あったらしい。

一見弱そうなじょごは本当は頭が良くて強い女性。寺に入ってから目に力がグッと入ってて輝いていくプロセスがとても 素敵でした。こういうポテンシャルを持った女性たちが食い潰されていった時代だと思うととても悲しいことですよね。彼女のような人たちが頑張って現在の女 性の立場を作り上げてくれたのに違いないし、その「普通」がなかった時代なんて今では信じられないんですが、それにしてもこうやって見るとダメ男ってのは 腹が立つw

婀娜っぽい、と表現されるお吟さん、本当婀娜っぽくて素敵でした。不気味なお歯黒すらこの人だと美しく見えてしまうから不思 議。一見サバサバしてて男っぽいようにも見えるけど本当にこの人は昔の女の人なんだなぁと思わせるのがやっぱり彼女の入山の理由。惚れた相手の旦那も素敵 でした。あの状態で生き残るなんてまぁ無理でしょう、と言うのは野暮ってなもんで、きっと仲間たちが逃がしてくれたのでしょう!

そうそ う、じょごとお吟の結びつきもステキでした。ゆいさんもそうかな(内山理名の凛とした侍風情も良かったです)、この3人は所謂同期だったからきっと心を通 わせたのでしょうね。訛りを覚えたお吟さんの優しさにほっこりします。ちゃんと覚えててくれるのも優しい。私なんて以前のハウスメイトの韓国人のコに色々 教えてもらったけどさっぱり覚えてないわ、情けない。

そして、あんなんでもオスの匂いをちらつかせる信次郎、大泉洋さん思いっきりハマっ てました。何だろうあの人畜無害な感じw そして適度に抜けてて、だけどしっかり頭の切れるこの役、ぴったりでした。お勝さんとの掛け合いはお見事。それにしても寺に籠ると女子でもあんなに男の匂 いに敏感のなるものなのでしょうかね!刑務所とかそうなのかなー。

それはともかく。

移りゆく季節が美しく、山の張り詰めた空気も、日差しの穏やかな日中も、何だかその場にいるかのごとくリアルでした。ああいうのを見ると日本っていいなぁと思います。こっちは微妙には違うものの夏も冬も変わりなく空は青く高いもんなぁ。

街 並みや家もとても興味深かったですね。特にちょっと(かなり) 裏があるお吟さんところなんて割と派手で意外な感じ(赤が基調で文字もいっぱい!) 誰だかわかんないけど拝んじゃう仏壇も「あらそんなもんなの?」って感じだったし。私はよく江戸時代の小説なんかを読むので映像で見れるのは嬉しいです ね。

だけど一体どのくらいのオーストラリア人が理解できたのやらw それは謎です。

わかっていればなるほどねと思うこと もきっと多いと思うので、そういうのは解説してあげたくなりますよねw 例えば戯作とは何だ、黄表紙とはなんだ、鳥居耀蔵という人物はどういう人だったのか、キリスト教の立場とは、なぜ長崎なのか、そもそも三行半とはetc 、沢山出てきそうです。まぁわからなくても楽しめるにしたとしても、例えばこういうフェスティバルをやる側が、わかりやすい解説なんかをウェブに載せたり (載ってたかな?)事前に簡単なパンフレットを配ってあげたりすれば親切なのにね、と思っちゃいました。そうそう私の前のオージー熟年カップルはあとでわ かんないことが多かったわねと申しておりました。

ちなみに日本人がやはり多かったですかね。あとは日本人とオージーのカップルとか?まぁこれは完全に日本人向けなのかなぁ。

というわけでフェスティバルもあっという間に終わってしまいました。


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