日本の受験システムは独特。




私も勿論受験は受けたし、教える立場にあったこともある。
そしてこっちでも大学院に行ったので両方のシステムを見ることができた。

日本の大学では遊んでいた記憶しかないけど(もしくはバイト)こっちの大学では勉強していた記憶しかない(もしくは仕事)。

つまり入ることは大したことがなかったこっちの大学だけど入ってから辛かった。噂には聞いてたけど本当にきつかった。日本の大学に入ったのはだいぶ前のことになってしまったけど、肩こりひどかったなぁということは覚えている…。まぁつまり一応勉強していたのだろう。こういうことを言うのはなんだけど大したことのない私大だったけれど、何かにはなっていると思うし、実際海外の大学で頑張れたことを思えば、あの大学からここまで頑張った、と言えるような気がする。

勉強することは受験に受かることではなくて、何かを成し遂げたこと、と思っている。頑張ることは無駄ではないし、知識を広げることはとても大事。わからないよりわかってるほうが全然いいと思う。大学受験で勉強したことって役に立ってるのかな、と思うことはしばしばあるけれど(例えば盲目の国学者、塙保己一が味噌を肴に酒を飲んでた、というまったく、本当に全く必要ない情報、これ、どうしたらいい?忘れられない)、そして正直今のここでの生活に受験英語は役立っていないけど、それはそれできっといつか何かになるはず。もしかしたら気づかないだけで何かの役に立っていたのかも。

海外では勉強に終わりがない。これっていいこと、なんのために勉強するのか、といういい問いかけだし、大人が子どもに勉強している姿を見せることもいい。勉強する姿を見せないで勉強しろというのは説得力ないし。日本はもう少しこういう姿勢を学ぶ必要があるかもしれない。そういえばある子供たちにまだ勉強してるの、その年で、と言われたことがあったけど(そうだね、と答えておいた。大人だからね)、お店で英語で店員と話してたら黙ってくれた。多分そういうこと。説得力っていうやつだ。多分私が塾で教えてた頃、その説得力は薄かったと思う。

この映画に出てくる色々な先生たち。坪田先生は特別だ。社会にまみれていない異端者なのかも。学校の先生って、学校という閉ざされた世界に長いこといるからやっぱりなんとなく浮世離れしているような気がするのは私だけかな。そう思うと、この坪田先生は学生さんたちが初めて出会う生身の大人、それでも真心たっぷりのいい人。あーちゃんとこの人がいなかったらさやかはいなかったし、さやかもこんな早い時期にこんな素晴らしい人たちに出会えてラッキー。さっき書いたいつでも勉強できる、ということに矛盾するけれど、それでもスタートは早い方がいい。私も年取るにつれてこっちで永住権をとるのに苦労したから、アドバイスできるのならば早い方がいいと勧める。あ、ただ、受験の日はなるべく水以外の水分とらないほうがいいよ、というアドバイスは忘れてたね、先生。これ女の先生だったら言ってるかも?トイレ問題は重要。永住権取るときに絶対必要になってくるIELTSは三時間座り続けなければいけないからコーヒーとか絶対アウトです。


学生の時点で自分の将来を見据えるのは難しい。色々やってわかることもある。だから学部の選択は難しい。入ってみてあまり合わないことだってわかるし。私はいまだになにが合っているのかわからないし(あ、調理師は合わなかったことだけは断言できる)。だからさやかみたいに第二希望に入ったところで全然大丈夫。むしろそこから何か広がるかもしれない。入ってから、それは自分で広げなくてはならないのだけど、受験を勝ち抜いた自信は決してなくならないからそのためだけのためにも受験はするべきなのかな。まぁ落ちたとしても頑張ったことは残るし。そこから何か見えるかもしれないし。

それにしてもさやかは凄い。特筆すべきは彼女のポジティブさ、これ大事。落ち込むことももちろんあるけど、まぁいっか的に進んでいたこともきっとよかったんだろうな。あんな風に夢中で頑張れるのはきっと父親の影響だろうし、どっしりしていたのはあーちゃんのおかげ。あーちゃんの支え方ってすごいな、とも。お母さんのあるべき姿があれなのかも。普通あんな風に対応できないと思う。お母さん、頭はよくないかもしれないけど人として素晴らしかった。吉田羊さんにぴったりで、とても素敵。お父さんはかなりサイテーではあったものの、彼なりに一生懸命で、中にはそういう大人だっている訳なのだ。

ところで合格発表って今見に行かないんだね。すごくびっくり…。あれは一部の私大だけなのかしら…。それとも全体?そういえばこっちの大学院の成績発表はオンラインだったけど(まぁ合格発表はないし)、あれを開ける瞬間ほど嫌なものはなかったです。一喜一憂。合格発表なんてきっともっともっと怖い。

3月の終わり、新しい生活。あの時期の空気はとても好きです。懐かしい、遠い昔を思い出しました。季節の変わり、新しいスタート、そういうのはむしろこっち、薄いかもしれません。日本の方が素敵。さやかのこれから、全ての受験生のこれからが楽しみな季節ですね。
なんか懐かしいことを思いださせてくれた映画でした。高校の、大学の友達、元気かな。


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