Japan Film Festivalでの鑑賞です。なんとこの映画、パースにもやってきました。ちなみに今年のラインナップはこんな感じでした。


今回は忙しかったので一本しか見れなかったのが残念でしたが、いい映画が見れて本当に満足。

ネタバレ完全ダメなこの映画、続きに書きますが、その前に、一つ言いたいのが私の周りに多かったのが『ホラー、ダメ』と『ゾンビもの苦手』と最初から敬遠した方が多かったという事実。

もったいない!

コメディだよ、と言っても敬遠されてしまいました。

ああ、もったいない。

基本ゾンビ映画はコメディだと私は思っています。大体ゾンビをまじめにやったとしても、ゾンビ基本遅いし、変な声だすし、笑える要素しかない。なので逆にまじめにゾンビ映画やるっていうのはかなりのチャレンジだと私は思います。今まで納得したのは唯一たぶん28days laterくらいですかねー。

ちなみにコメディのゾンビだと私が好きなのはこちらの三作品。
『Zombieland』
ゾンビなのにスタイリッシュだったこの作品。とてもよく出来ていたと思います。




『Cockneys vs Zombies』ロンドンゾンビ紀行
すごいタイトルですね。老人ホームを襲うゾンビとじいさんばあさんとの闘い。楽しかった…。じいさんばあさん、そしてゾンビも遅いですからね。いい勝負。





最後はこちら
『Shaun of the dead』ショーン・オブ・ザ・デッド
これもロンドンとゾンビ。ロンドンわりとちょいちょい襲われますね。28日後もそうだった…。




この三大ゾンビ映画(私の中の)に新しく、われら日本の『カメラを止めるな!』が入ってきそうです。でもまぁ考えてみるとこれちょっと毛色が違うかもしれないですね。


さて、ここから本当にネタバレ。
本当によくできた映画でした。
でも見てない方は絶対ここからみないでください。







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色々あらすじとか解説とかあると思うのですが、私はそういうのは面倒なので書きません。とにかくこの映画は低予算(300万くらい?普通の映画だときっともっとかかってるはず)で俳優たちも無名の方ばかり、というインディペンデント映画。




前半は37分の長回し。ここがゾンビ映画です。

が、なんだろう、この素人の舞台をみているような感じ。間もわざとなのか、なんだか気になってしょうがない。会話もぎこちなく、ひどい。急に趣味の話はじめるし、(ポンっ!)、同じ事何回も聞き始めるし、変な音するし、おっさん座ってるし、危ないのに急に外行くっていうし、カメラ目線だし、それまで動いてたカメラが完全に落ちた感のある位置で固定されるし、おっさんのゾンビの動きが急にキレキレになるし。

と、気になるポイントが満載。

そしてなにこれ、全部きれーーーーいに回収されているじゃないですか。びっくり…。お見事…。

ここまでキレイにまとめてくれるなんてすごく親切で優しい映画です。そして地味に成長まで見られる感動要素すらある。だってあの若いお兄ちゃん、あんなにスカしてたのに(オヤジにも殴られたことないのに!)まさかの組体操自ら買って出るその素晴らしさ。「よろしくでーす」という女優もしかり。彼女演技むっちゃうまいですね。あの劇中劇とそれ以外とのギャップがうまい。これから成長しそう…。でもやっぱりなんといっても監督。あのキャラで最後の爆発だからいいですよね。あんなキレッキレだったのに実際の監督むっちゃ弱気で目ぱちぱちしてて…。かわいくすら見えたし。

ちなみにこの映画、先ほども書きましたがパースで見たのですが、(そうですね、たぶん70%くらいが日本人。)チケットも一週間前に買ったとき、普通の席はほぼ埋まってて、二人並んでとれるのは端っこでした。前のちょっとみづらいブロックはほぼ現地の人だったりアジア人だったので日本人は前もって買ってたんですね(笑)なのでかなり前評判よかったんでしょうね。ゾンビの映画にこんな満席。そして会場は字幕にもかかわらず大爆笑でした。あのくらいみんなが笑ってるとこっちも遠慮なく笑えるのでかなりいい感じでした。ただオヤジにも殴られたことないのに、のところは地味でした。元ネタわからないと微妙ですもんね。

字幕はちょっと見づらい感じしましたが基本忠実だったと思います。 ポン!はやっぱり大爆笑です。

うちでもやってみましたが、あれ、相手側が、がっとしがみついたら逃げられないですよ(笑)

ゾンビ、の部分はのちのち完全に作りものだとわかるし、ゾンビ映画、としてカテゴライズするのには結構抵抗あるかもしれませんが、コメディとしては本当によくできていたと思います。

また見たい。二回目みたらまた全然違うように見えてきそうです。