2009年11月16日
引越しのお知らせ
FC2に移転します。新しいアドレスは↓
http://yamatosaidaiji.blog89.fc2.com/
今後ともよろしくお願いします。
http://yamatosaidaiji.blog89.fc2.com/
今後ともよろしくお願いします。
2009年03月16日
2009年3月16日の奈良市旧市街界隈
しばらく放置状態が続いていましたが、久々に更新します。
まずはＪＲ奈良駅西口から。
外資系ホテル「コートヤード・バイ・マリオット」の建設予定地だった場所です。「だった」と過去形にするのには訳がありまして・・・。前回記事（http://blog.livedoor.jp/yamatosaidaiji/archives/972933.html）では着工したと書きました。その後、石炭カスの除去までは始められていたのですが・・・。
ゼファーが経営破綻した後、事業継承に名乗りを上げた地元企業の「ＪＲ奈良駅前ホテル開発」でしたが、建設予定地の石炭カスの撤去工事辺りから色々と議会や地元メディアで揉め始め、最終的に3月に資金調達の不足を理由に事業から撤退しました。現状は、石炭カスの除去工事の途中のまま放置されています。
もちろん世界的な経済不況の為、資金不足になったという面も否めないと思いますが、奈良という保守的な地域柄、大型ホテルの進出に反対する勢力もあったと聞きます。
毎日新聞奈良版の記事（http://mainichi.jp/area/nara/archive/news/2009/03/06/20090306ddlk29010510000c.html）によれば、マリオット・インターナショナルの進出意欲は衰えていないようです。資金的にも、圧力を受けにくくする為にも、県内以外の大企業と事業を行う方が賢明そうです。ＪＲや近鉄と組んでの進出ならば、資金的にも問題なさそうですし。
どちらにしろ、平城遷都1300年の時点では、ＪＲ奈良駅西口の広大な空き地はそのままになりそうです。
隣接する農協保有の土地と併せれば、日航ホテルの入る再開発ビルの敷地の2倍以上はありそうですし、景気さえ回復すれば、マリオットホテルのみの元の計画よりも大きなビルが建てられる可能性もゼロではありません。奈良市もこの土地を性急に処分することなく、景気回復まで塩漬けにした方がいいかもしれません。
駅西口から少し南へ歩いたところでは、奈良市保健所等複合施設が建設されています。市も財政難ではあるようですが、保健所は中核都市には必要な施設ですし、県から借りている現在の保健所が老朽化していそうですし、こちらは無事着工にこぎつけたようです。
一方、奈良駅東口。
ジェイアール西日本不動産開発により建設されたＪＲ奈良駅ＮＫビルが、とうとう開業。2月20日に1階のセブンイレブン、3月9日にりそな銀行、3月13日にスーパーホテルと順に開業しました。共用部の内装には、木材が多用されており、暖かさを感じます。また、2階のりそな銀行入口のところにも、出入りできない（したら下に落ちる）不自然な自動ドアがあり、最終的には駅2階と接続することを伺わせます。
駅舎の1階部分には商業施設ができるという噂もありますし、このＮＫビルと相乗効果で近鉄奈良駅周辺と比べると劣勢なＪＲ奈良駅周辺を盛り上げてもらえれば、と思います。その勢いで旧マリオット予定地に駅ビルでも建ててもらえれば、なおよいのですが（笑）
続いて、近鉄奈良駅。
駅ビルの外壁の改修工事、及び1階共用部分の改装工事は既に着工しており、内部には完成時のパースも示されています。また、1階の観光センターや8階の北京料理店「百楽」は既にリニューアルされています。
地下コンコースでも柱部分を装飾する工事や、観光案内パネル等を設置して美装化する工事が進められています。今週金曜には阪神なんば線開業による近鉄阪神相互乗り入れを控えており、この駅も神戸方面からの観光客を迎えることになります。
まずはＪＲ奈良駅西口から。
外資系ホテル「コートヤード・バイ・マリオット」の建設予定地だった場所です。「だった」と過去形にするのには訳がありまして・・・。前回記事（http://blog.livedoor.jp/yamatosaidaiji/archives/972933.html）では着工したと書きました。その後、石炭カスの除去までは始められていたのですが・・・。
ゼファーが経営破綻した後、事業継承に名乗りを上げた地元企業の「ＪＲ奈良駅前ホテル開発」でしたが、建設予定地の石炭カスの撤去工事辺りから色々と議会や地元メディアで揉め始め、最終的に3月に資金調達の不足を理由に事業から撤退しました。現状は、石炭カスの除去工事の途中のまま放置されています。
もちろん世界的な経済不況の為、資金不足になったという面も否めないと思いますが、奈良という保守的な地域柄、大型ホテルの進出に反対する勢力もあったと聞きます。
毎日新聞奈良版の記事（http://mainichi.jp/area/nara/archive/news/2009/03/06/20090306ddlk29010510000c.html）によれば、マリオット・インターナショナルの進出意欲は衰えていないようです。資金的にも、圧力を受けにくくする為にも、県内以外の大企業と事業を行う方が賢明そうです。ＪＲや近鉄と組んでの進出ならば、資金的にも問題なさそうですし。
どちらにしろ、平城遷都1300年の時点では、ＪＲ奈良駅西口の広大な空き地はそのままになりそうです。
隣接する農協保有の土地と併せれば、日航ホテルの入る再開発ビルの敷地の2倍以上はありそうですし、景気さえ回復すれば、マリオットホテルのみの元の計画よりも大きなビルが建てられる可能性もゼロではありません。奈良市もこの土地を性急に処分することなく、景気回復まで塩漬けにした方がいいかもしれません。
駅西口から少し南へ歩いたところでは、奈良市保健所等複合施設が建設されています。市も財政難ではあるようですが、保健所は中核都市には必要な施設ですし、県から借りている現在の保健所が老朽化していそうですし、こちらは無事着工にこぎつけたようです。
一方、奈良駅東口。
ジェイアール西日本不動産開発により建設されたＪＲ奈良駅ＮＫビルが、とうとう開業。2月20日に1階のセブンイレブン、3月9日にりそな銀行、3月13日にスーパーホテルと順に開業しました。共用部の内装には、木材が多用されており、暖かさを感じます。また、2階のりそな銀行入口のところにも、出入りできない（したら下に落ちる）不自然な自動ドアがあり、最終的には駅2階と接続することを伺わせます。
駅舎の1階部分には商業施設ができるという噂もありますし、このＮＫビルと相乗効果で近鉄奈良駅周辺と比べると劣勢なＪＲ奈良駅周辺を盛り上げてもらえれば、と思います。その勢いで旧マリオット予定地に駅ビルでも建ててもらえれば、なおよいのですが（笑）
続いて、近鉄奈良駅。
駅ビルの外壁の改修工事、及び1階共用部分の改装工事は既に着工しており、内部には完成時のパースも示されています。また、1階の観光センターや8階の北京料理店「百楽」は既にリニューアルされています。
地下コンコースでも柱部分を装飾する工事や、観光案内パネル等を設置して美装化する工事が進められています。今週金曜には阪神なんば線開業による近鉄阪神相互乗り入れを控えており、この駅も神戸方面からの観光客を迎えることになります。
2009年02月02日
オリジナルデザインの奈良近鉄ビルの記録
とうとう、明日より着工する近鉄奈良ターミナルの改修工事。
奈良の玄関口である近鉄奈良駅の顔とも言うべき奈良近鉄ビルは、奈良市民だけでなく、奈良を訪れた観光客にとってもおなじみの建物だと思います。
実はこのビル、坂倉準三という高名な現代建築家の設計。1970年の建築で、坂倉氏は1969年に亡くなっている為、遺作と思われます。
よく親しまれているビルでありながら、現代建築としての価値はあまり知られていない建築です。今回の改修工事でオリジナルのデザインはかなり失われてしまうと思うので、ここに記録しておきたいと思います。
まず、東側の外観。
直線が強調され、それによって構成された格子状のデザインが特徴的です。8階の中国料理店「百楽」と4･5階の「なら奈良館（元は近鉄が運営する「奈良歴史教室」という資料館でしたが、今は奈良市に運営が移っています）」の部分に開口部があり、窓が設けられています。テナントの広告が貼られてわかりにくくなっているものの、7階にも小窓が設けられており、ともすればやや単調になりがちなファサードにアクセントを加えています。
この面のファサードはダブルスキン構造のガラススクリーンに覆われてしまう為、もっとも印象が変わることになります。元々のデザインのバランスが崩れないようなデザインになることを願いたいものです。
東側玄関部。
事実上、正面玄関になる部分です。
黒く太い柱と、そこから伸びる梁が印象的で、力強さと軽快でリズミカルなデザインを兼ね備えています。全体的に白っぽいデザインになるそうなので、この柱ももう少し明るい色になるかも。そうなれば印象が変わってしまいそうですね・・・。
玄関の床。
ビルの内外（地下コンコース含め）で共通のデザインになっています。ドアの部分に向かった部分だけタイルのデザインが変わっており、建物内部へと誘います。
北側外観。
狭い敷地であるものの、この方向から見ればものすごい存在感です。ただ、窓の配置がリズミカルな為、それほど圧迫感は感じません。
北側の外観の一部。デザインがビル本体とペントハウスで共通になっていることがよくわかります。
西から遠望。
この位置から見ると、現代建築的意匠がよくわかります。本体とペントハウスの箱を二つ重ねたようなデザインは、坂倉準三が師事していたル・コルビュジエの建築を思わせます。
余談ですが、隣に見える曲線を描いた5階建てのビルは、「西御門服部ビル」と言うビルです。今は日本生命が入居していますが、元々は山一證券が入居する予定でした。このビルが奈良支店として営業を開始するその当日に山一證券が破綻した為、ほとんど使われることはありませんでした。
西側外壁を拡大。
東側との違いは8階に開口部がないことと、7階に小窓がないこと、玄関部分の天井が低いことぐらいでしょうか。
よく見れば、7階部分に看板をはがしたような痕跡が見えます。このビルには元々奈良ホテルの別館（客室はそんなになかったようですが）があり、この位置にはかつて奈良ホテルのロゴがとりつけられていました。今度の改装で、この痕跡も失われてしまうと思います・・・。
西側玄関を拡大。
東側と比べると天井が低く、柱が短い為、より力強さが強調されています。
玄関からさらにドアの部分を拡大。
ガラスの一枚板と金属製の円盤の取っ手のみという素っ気ないまでのシンプルさが、逆に印象深いです。この扉を開けて、中に入ってみましょう。
西側から東側玄関を望む。
見ての通り、非常に狭いです。ただ、天井の高さがあるため、それほど狭さや圧迫感は感じません。
地上コンコースを西側から。
館内から外に向かって太い柱が連なり、まるで寺院の回廊のよう。館内の柱は駅コンコースにあわせて緑色に塗られていますが、これはオリジナルではないと思います。
地上コンコースを東側から。
天井が高く、また2階に向かって伸びるエスカレーターを効果的に配置している為、かなり広く感じられます。
地下コンコースから地上へ向かう階段。
西の方から東へ向かって昇る構造になっています。途中の踊り場に不思議な開口部が・・・。
踊り場はこんな感じ・・・。
壁の向こう側には東から西へ昇る階段が設置され、Ｘ状に交差しています。さらに、西から東へ昇るエスカレーターも設置されており、三重交差となっています。壁で遮られていて、踊り場の開口部からしか互いを覗き込めない構造となっていて、遊び心を感じます。
ちなみに、この二つの階段を隔てる壁が真っ先に取り壊されることになっており、明日から工事に着工するということです。
次に2階へ昇ってみました。
このビルは非常に複雑な構造になっていて、4階から上は平面になっているものの、3階までは外観の通りずれた形状になっています。
この2階からは1階と階段を少し昇ったところにある中3階、そしてエスカレーターを昇りきったところにある4階を見通すことができ、本来の狭さを感じにくい構造になっています。
2階から1階コンコースを望む。
柱の並び方が、やはり寺院の回廊を思わせます。奈良という土地柄を意識したのかもしれません。
2階から上を望む。
まるで非常階段のようなシンプルさ。ここはちょっと時代を感じるかも。
ビルの中と外を一回りしてみましたが、デザイン的にはそれほど古びたようには見えません。ただ、観光地の駅ビルという特性上、常に人目に触れるので、少しでも古さを感じさせてはいけないのかもしれません。また、現代建築としては評価できるものですが、奈良らしさはそれほど感じませんし、周りのビルと比較して、ずば抜けた高さです。それゆえ、景観を乱しているという批判も時々見受けられました。正当な評価を受けにくい、不運な建築なのかもしれません。
改装後は「奈良らしい」デザインを取り入れるということですが、「如何にも和風」な媚びたデザインではなく、今のデザインを活かしたビルになることを願わずにはいられません。
2009年01月30日
2009年1月29日のJR奈良駅界隈
1月22日（http://blog.livedoor.jp/yamatosaidaiji/archives/972933.html）に続いて、JR奈良駅周辺の近況です。
まず、奈良駅ホームから旧市街の遠景を。
先週の土曜日に、奈良の冬の風物詩・若草山の山焼きが行われたので、若草山はすっかり黒くなっています。
ホームから見たJR奈良駅NKビル。
ここから見る限りでは、前回とほとんど差はありません。
改札を出て、旧駅舎前から見たNKビル。定点対比の時とほぼ同じ位置からの撮影です。
りそな銀行やセブンイレブンのロゴも既に入っていて、いかにもオープン間近といった感じです。ちなみに、りそな銀行は3月9日に今の旧あさひ銀行のビルより移転、スーパーホテルLOHASは3月13日開業らしいです。
続いて、NKビル玄関部分。
高架駅の全体開業を見越した位置なので、現状ではいささか不自然な位置にあります。また、2階にも自動ドアと看板が既に設置されており、最終的には駅2階のコンコースとも接続されるものと思われます。
曳家工事で移築され、更に耐震化工事が行われていたJR奈良駅旧駅舎ですが、再度工事が始まっています。今春にはカフェを併設した観光案内所になるらしいので、そのための改装工事と思われます。再開発ですっかり昔の名残がなくなったJR奈良駅周辺ですが、かつての姿を今に伝える生き字引（生きてはないですが（笑））として、末永く愛され続けてほしいですね。
東口から西口に回ってみましょう。
今は三条通を経由しなければなりませんが、高架駅が全体開業した時には東西自由通路が設置される予定で、奈良の新旧市街地間の利便性向上が期待されています。
前回は地鎮祭の準備が行われていた外資系ホテル「コートヤード・バイ・マリオット」の建設予定地をホテル日航前から遠望してみました。
既にクレーンが立っているのが見えますが、まだ本格的な工事には着工しておらず、隣接するJA保有地に工事事務所のプレハブを建設しているようです。
もう少し近づいてみました（ナンバープレートは加工しています）。
工事に着工したので、以前より高い塀で囲われましたし、重機も出ています。よく見れば、何本か木の杭（？）が打たれています。柱位置の確認かもしれません。
奈良市保健所等複合施設予定地。この施設は保健所や教育センター等の公的施設が入る予定です。マリオット建設現場から、大型マンションをはさんで、少し南に位置します。
奈良市は2002（平成14）年に中核市に移行しました。これにより、保健所を含む複数の事務権限が県から市へ移譲されました。
市に移譲された後も、紀寺付近にあった県の保健所をそのまま使っているのですが、手狭だった為、移転が計画されるようになります。最初は柏木町の消防署周辺の市有地に計画されていましたが、JR奈良駅西口の再開発計画縮小により、百貨店誘致用地が遊休地化しており、これを活用する為、当地での建設が決定しました。再開発に失敗したとは言え、駅前で市内の一等地であるこの場所に保健所などの公的施設を建設することに批判や議論もないわけではありません。
今年度（2008年度）中には着工し、2010年の完成を予定していますが、未だ着工していません。建物は2つの積み木をずらして重ねたような、個性的な建築になる予定です（完成予想図が奈良市教育センターサイト→http://www.naracity.ed.jp/gakkou-kyouiku/educenter/index.html に出ています）。
JR奈良駅周辺はJR西日本不動産のNKビル開業、高架駅完全開業、マリオット開業、市複合施設の完成を控えており、奈良市内では今後数年で最も変貌する一角と思われます。不況下ではありますが、都市奈良の未来を左右するであろう地域なので、今後の発展を期待したいと思います。
まず、奈良駅ホームから旧市街の遠景を。
先週の土曜日に、奈良の冬の風物詩・若草山の山焼きが行われたので、若草山はすっかり黒くなっています。
ホームから見たJR奈良駅NKビル。
ここから見る限りでは、前回とほとんど差はありません。
改札を出て、旧駅舎前から見たNKビル。定点対比の時とほぼ同じ位置からの撮影です。
りそな銀行やセブンイレブンのロゴも既に入っていて、いかにもオープン間近といった感じです。ちなみに、りそな銀行は3月9日に今の旧あさひ銀行のビルより移転、スーパーホテルLOHASは3月13日開業らしいです。
続いて、NKビル玄関部分。
高架駅の全体開業を見越した位置なので、現状ではいささか不自然な位置にあります。また、2階にも自動ドアと看板が既に設置されており、最終的には駅2階のコンコースとも接続されるものと思われます。
曳家工事で移築され、更に耐震化工事が行われていたJR奈良駅旧駅舎ですが、再度工事が始まっています。今春にはカフェを併設した観光案内所になるらしいので、そのための改装工事と思われます。再開発ですっかり昔の名残がなくなったJR奈良駅周辺ですが、かつての姿を今に伝える生き字引（生きてはないですが（笑））として、末永く愛され続けてほしいですね。
東口から西口に回ってみましょう。
今は三条通を経由しなければなりませんが、高架駅が全体開業した時には東西自由通路が設置される予定で、奈良の新旧市街地間の利便性向上が期待されています。
前回は地鎮祭の準備が行われていた外資系ホテル「コートヤード・バイ・マリオット」の建設予定地をホテル日航前から遠望してみました。
既にクレーンが立っているのが見えますが、まだ本格的な工事には着工しておらず、隣接するJA保有地に工事事務所のプレハブを建設しているようです。
もう少し近づいてみました（ナンバープレートは加工しています）。
工事に着工したので、以前より高い塀で囲われましたし、重機も出ています。よく見れば、何本か木の杭（？）が打たれています。柱位置の確認かもしれません。
奈良市保健所等複合施設予定地。この施設は保健所や教育センター等の公的施設が入る予定です。マリオット建設現場から、大型マンションをはさんで、少し南に位置します。
奈良市は2002（平成14）年に中核市に移行しました。これにより、保健所を含む複数の事務権限が県から市へ移譲されました。
市に移譲された後も、紀寺付近にあった県の保健所をそのまま使っているのですが、手狭だった為、移転が計画されるようになります。最初は柏木町の消防署周辺の市有地に計画されていましたが、JR奈良駅西口の再開発計画縮小により、百貨店誘致用地が遊休地化しており、これを活用する為、当地での建設が決定しました。再開発に失敗したとは言え、駅前で市内の一等地であるこの場所に保健所などの公的施設を建設することに批判や議論もないわけではありません。
今年度（2008年度）中には着工し、2010年の完成を予定していますが、未だ着工していません。建物は2つの積み木をずらして重ねたような、個性的な建築になる予定です（完成予想図が奈良市教育センターサイト→http://www.naracity.ed.jp/gakkou-kyouiku/educenter/index.html に出ています）。
JR奈良駅周辺はJR西日本不動産のNKビル開業、高架駅完全開業、マリオット開業、市複合施設の完成を控えており、奈良市内では今後数年で最も変貌する一角と思われます。不況下ではありますが、都市奈良の未来を左右するであろう地域なので、今後の発展を期待したいと思います。
近鉄奈良駅コンコース及び近鉄奈良駅ビル改装へ
奈良ターミナルをリニューアル！〜平城遷都１３００年祭に向けて奈良の玄関口を整備します〜
http://www.kintetsu.jp/news/files/nara090129.pdf
先日、近鉄より奈良駅のリニューアルについての発表がありました。
阪神なんば線開業による奈良〜三宮直通運転開始や平城遷都1300年記念事業に合わせ、奈良駅を美装化するようです。
コンコースについては、東口改札付近に観光案内ボードや観光スポットをイメージした装飾を設置する予定だそうです。また、券売機の再配備も予定されているみたいです。元々東口の券売機から改札口まで距離があったので、小西通り口降りてすぐのところに、仮設の券売機が設置されていましたが、あれをもう少ししっかりしたものに作りかえるということかもしれません。
駅ビルの方もかなり印象が変わりそうです。
現在の近鉄奈良駅ビル（奈良近鉄ビル）は1970（昭和45）年、奈良駅を地下化した際に、坂倉準三の設計によって完成したもので、当初は奈良ホテルの別館なども入っていました。なお、同時期に完成した名古屋近鉄ビルも坂倉準三の設計によるものです。
40年近く経ち、今なお斬新さを保っているものの、外観内装とも色あせは否めない状態になっていました。そこで、今回のリニューアルに至った模様です。
まず、全体に退色していた外観が、色直しにより印象が変わりそうです。また、もっとも印象が変わりそうなのが、奈良公園に面した東側外壁。ガラスを用いたダブルスキンで、夜間はライトアップもできる構造になるようです。
内装も1階を中心にかなり変わる予定です。
テナントは変わらないという事ですが、個人的には奈良ホテルほどの格のホテルはなくてもいいとしても、このビルの上層部に宿泊特化型でもいいのでホテルがあれば、という気もします。駅直結、奈良公園すぐという最高の立地ですし。元々ホテルとして利用していたのなら、改装すれば再度利用可能かと思うのですが、どうなんでしょう？
また、この計画と直接は関係ないのですが、駅の列車発車表示機がLCD表示機に変更されていました。以前同様、大阪行きと京都行きを分けて表示してます。
また、気になるのが大阪方面行き表示機。
明らかに不自然な余白があります。
角度を変えて見てみると、はっきりと「尼崎・甲子園・三宮 Amagasaki Koshien Sannomiya」という文字が隠されてます。直通運転までもう2ヶ月ないということに改めて気付かされました。
2009年01月29日
2009年1月28日の大和西大寺駅界隈
アルバイトのついでに、西大寺周辺をぶらついてみました。
駅改良工事中の大和西大寺駅舎。
駅はよく利用していますし、ならファミリーの方へはよく行くんですが、降りてから西の方へ歩くことは滅多にないんで、駅舎の増築がこんなに進んでいるとは思いませんでした。今年の秋には工事が完了し、コンコースが倍の広さに拡張されて、ショッピングモール併設、バリアフリーに対応した新しい大和西大寺駅がお目見えする予定です。
駅西側の自由通路として使われている地下道を通って、南口の方に出てみました。余談ですが、この地下道は元々西大寺駅構内の通路だったそうで、駅も若干西寄りにあったそうです。
南西側から駅舎を望む。
更に南口付近から。
横から見た方が大きさが目立ちます。既存の駅舎よりも天井が高くなりそうです。
駅舎から更に南側に眼を向けると・・・。
昔は地方都市の駅前特有の商店街や静かな町並みが続いていたのですが、すっかり更地になっています。
奈良市はバブル期に、JR奈良駅周辺の再開発計画「シルクロードタウン21」と並行して、西大寺駅周辺の再開発も計画したのですが、北口の方は事実上頓挫、暫定的なロータリーを整備するにとどまっています。南口の方は大掛かりな再開発こそ行われないものの、道路や駅前広場を整備する区画整理事業が推進されています。
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=genlist&GenreID=1000000000708
平城遷都1300年記念事業の際は、西大寺駅南口ロータリーがシャトルバスの発着場とされる予定のため、来年までにロータリーの7割が完成することを目指しているそうです。
ロータリー予定地の先に見える道路は、阪奈道路まで続いており、大宮通りや大阪方面から直接西大寺駅前まで入ることができるようになります。
駅改良工事中の大和西大寺駅舎。
駅はよく利用していますし、ならファミリーの方へはよく行くんですが、降りてから西の方へ歩くことは滅多にないんで、駅舎の増築がこんなに進んでいるとは思いませんでした。今年の秋には工事が完了し、コンコースが倍の広さに拡張されて、ショッピングモール併設、バリアフリーに対応した新しい大和西大寺駅がお目見えする予定です。
駅西側の自由通路として使われている地下道を通って、南口の方に出てみました。余談ですが、この地下道は元々西大寺駅構内の通路だったそうで、駅も若干西寄りにあったそうです。
南西側から駅舎を望む。
更に南口付近から。
横から見た方が大きさが目立ちます。既存の駅舎よりも天井が高くなりそうです。
駅舎から更に南側に眼を向けると・・・。
昔は地方都市の駅前特有の商店街や静かな町並みが続いていたのですが、すっかり更地になっています。
奈良市はバブル期に、JR奈良駅周辺の再開発計画「シルクロードタウン21」と並行して、西大寺駅周辺の再開発も計画したのですが、北口の方は事実上頓挫、暫定的なロータリーを整備するにとどまっています。南口の方は大掛かりな再開発こそ行われないものの、道路や駅前広場を整備する区画整理事業が推進されています。
http://www.city.nara.nara.jp/icity/browser?ActionCode=genlist&GenreID=1000000000708
平城遷都1300年記念事業の際は、西大寺駅南口ロータリーがシャトルバスの発着場とされる予定のため、来年までにロータリーの7割が完成することを目指しているそうです。
ロータリー予定地の先に見える道路は、阪奈道路まで続いており、大宮通りや大阪方面から直接西大寺駅前まで入ることができるようになります。
2009年01月22日
2009年1月22日の奈良市内を歩いてみた
ブログ放置ですみません。見ている人が少ないとは思いますが（笑）
今日は奈良市内まで出てました。
去年夏に高架化なったJR奈良駅のホームに着いてみると、左手に奈良では珍しい比較的高層のビル（それでも10階建てですが）が。
http://blog.livedoor.jp/yamatosaidaiji/archives/874270.html
http://blog.livedoor.jp/yamatosaidaiji/archives/935368.html
実はこのビル、定点観測をしていたJR奈良駅NKビルです。コンビニ（セブンイレブン）・りそな銀行・医療モール・ビジネスホテルが入居する予定です。
JR奈良駅の方に出た時は定点対比で写真撮影していたんですが、物臭の為、ブログの方には一切貼り付けてませんでした（笑）気が向いたら、定点対比の特集でもしますね。
スーパーホテルが運営するホテルの名称は「スーパーホテルLOHAS・JR奈良駅」に決定したようです。既存ホテルよりワンランク上のブランドで、天然温泉（大浴場・岩風呂）付になるそうです。
駅西口の空き地では不可思議なテントが。
http://blog.livedoor.jp/yamatosaidaiji/archives/838827.html
この空き地、実は奈良市が誘致した外資系ホテル「コートヤード･バイ･マリオット」の予定地です。とうとう地鎮祭までこぎつけたようです。
運営会社になる予定だった不動産会社「ゼファー」が破綻したため計画が中断していたんですが、地元企業等が出資する新会社「JR奈良駅ホテル開発株式会社」に事業を譲渡し、半年遅れで着工、開業も半年程度遅れるそうです。
初めて知ったんですが、地鎮祭は紅白幕だけでなく、青と白の幕も使うんですね。浅黄幕といって、地鎮祭や竣工式などの建築関係の神事で用いられるそうです。
市内で用事を済ましたので、近鉄で帰ろうと思って近鉄奈良駅の地下ホームに降りると、現在使われているソラリー（行き先や種別を表示する設備）の奥に液晶画面が。
阪神なんば線が開業するのに連動して、近鉄奈良線の駅では順次この液晶式の表示機に取り替えられつつあります。とうとう近鉄奈良駅も新型の表示機に変わるようです。主要駅でまだ変わっていないのは奈良と西大寺だけでしたからね。
その大和西大寺の駅も駅舎の増築工事（駅改良工事）が行われており、姿を変えつつあります。前回（http://blog.livedoor.jp/yamatosaidaiji/archives/873665.html）と比べると、鉄骨がかなり組み上がってホームが暗くなってます。今年の秋にはショッピングモールが構内に開業するようなので、楽しみです。
変わっていないようで奈良も徐々に変わっています。奈良という都市の特性上、今の風情や情緒を失わないように上手に開発してくれたら、と思います。
今日は奈良市内まで出てました。
去年夏に高架化なったJR奈良駅のホームに着いてみると、左手に奈良では珍しい比較的高層のビル（それでも10階建てですが）が。
http://blog.livedoor.jp/yamatosaidaiji/archives/874270.html
http://blog.livedoor.jp/yamatosaidaiji/archives/935368.html
実はこのビル、定点観測をしていたJR奈良駅NKビルです。コンビニ（セブンイレブン）・りそな銀行・医療モール・ビジネスホテルが入居する予定です。
JR奈良駅の方に出た時は定点対比で写真撮影していたんですが、物臭の為、ブログの方には一切貼り付けてませんでした（笑）気が向いたら、定点対比の特集でもしますね。
スーパーホテルが運営するホテルの名称は「スーパーホテルLOHAS・JR奈良駅」に決定したようです。既存ホテルよりワンランク上のブランドで、天然温泉（大浴場・岩風呂）付になるそうです。
駅西口の空き地では不可思議なテントが。
http://blog.livedoor.jp/yamatosaidaiji/archives/838827.html
この空き地、実は奈良市が誘致した外資系ホテル「コートヤード･バイ･マリオット」の予定地です。とうとう地鎮祭までこぎつけたようです。
運営会社になる予定だった不動産会社「ゼファー」が破綻したため計画が中断していたんですが、地元企業等が出資する新会社「JR奈良駅ホテル開発株式会社」に事業を譲渡し、半年遅れで着工、開業も半年程度遅れるそうです。
初めて知ったんですが、地鎮祭は紅白幕だけでなく、青と白の幕も使うんですね。浅黄幕といって、地鎮祭や竣工式などの建築関係の神事で用いられるそうです。
市内で用事を済ましたので、近鉄で帰ろうと思って近鉄奈良駅の地下ホームに降りると、現在使われているソラリー（行き先や種別を表示する設備）の奥に液晶画面が。
阪神なんば線が開業するのに連動して、近鉄奈良線の駅では順次この液晶式の表示機に取り替えられつつあります。とうとう近鉄奈良駅も新型の表示機に変わるようです。主要駅でまだ変わっていないのは奈良と西大寺だけでしたからね。
その大和西大寺の駅も駅舎の増築工事（駅改良工事）が行われており、姿を変えつつあります。前回（http://blog.livedoor.jp/yamatosaidaiji/archives/873665.html）と比べると、鉄骨がかなり組み上がってホームが暗くなってます。今年の秋にはショッピングモールが構内に開業するようなので、楽しみです。
変わっていないようで奈良も徐々に変わっています。奈良という都市の特性上、今の風情や情緒を失わないように上手に開発してくれたら、と思います。
2008年11月20日
ＪＲ奈良駅ＮＫビル定点対比（2） （6月14日〜6月29日）
6月14日。
全体的な大きさが見えてきました。
6月29日。
4階まで組み上がり、5・6階部分が着工しています。
南側から見た様子。高層部分はＬ字型になることがわかります。
2008年08月31日
ＪＲ奈良駅ＮＫビル定点対比（１） （4月2日〜6月6日）
ＪＲ奈良駅東口では、ジェイアール西日本不動産開発株式会社が複合商業施設「ＪＲ奈良駅ＮＫビル（仮称）」を建設中です。
http://www.jrwd.co.jp/news.html#nara
低層部には、りそな銀行新奈良営業部が三条通沿いの旧あさひ銀行奈良支店のビルから移転する予定で、また、医療モールや飲食店も入居する予定です。高層部には株式会社スーパーホテルが既存ブランドより高品質な新規ブランドで入居する予定です。
同ビル建設現場の定点対比をしてみました。
まず、4月2日。
続いて、6月6日。
4月2日の時点では、用地を仮囲いで囲んでいるだけですが、6月6日には仮駅舎奥に鉄骨が組み上がりつつあるのが見えます。
http://www.jrwd.co.jp/news.html#nara
低層部には、りそな銀行新奈良営業部が三条通沿いの旧あさひ銀行奈良支店のビルから移転する予定で、また、医療モールや飲食店も入居する予定です。高層部には株式会社スーパーホテルが既存ブランドより高品質な新規ブランドで入居する予定です。
同ビル建設現場の定点対比をしてみました。
まず、4月2日。
続いて、6月6日。
4月2日の時点では、用地を仮囲いで囲んでいるだけですが、6月6日には仮駅舎奥に鉄骨が組み上がりつつあるのが見えます。
登大路ホテル
近鉄奈良駅から東へ徒歩3分程度の奈良公園の入口とも言うべき場所に写真のような建物があることはご存知でしょうか？
この場所にはかつてガーデン大和というホテルがありましたが、閉鎖・解体され、その後は大和郡山に本社があった森精機株式会社のゲストハウスとして現在のビルが建設されました。
2004年に同社が名古屋に本社移転したことと関係があるのかどうかはわかりませんが、森精機は奈良のゲストハウスをホテルに転換することを決定し、「登大路ホテル」として今年10月に新規開業する予定です。
登大路ホテルは地上3階建て、客室数15に会議室1、ダイニングとバーを設置という非常に小規模なホテルで、「スモール･ラグジュアリー」というコンセプトの下、リーガロイヤルホテルグループが運営に当たるようです。
この場所にはかつてガーデン大和というホテルがありましたが、閉鎖・解体され、その後は大和郡山に本社があった森精機株式会社のゲストハウスとして現在のビルが建設されました。
2004年に同社が名古屋に本社移転したことと関係があるのかどうかはわかりませんが、森精機は奈良のゲストハウスをホテルに転換することを決定し、「登大路ホテル」として今年10月に新規開業する予定です。
登大路ホテルは地上3階建て、客室数15に会議室1、ダイニングとバーを設置という非常に小規模なホテルで、「スモール･ラグジュアリー」というコンセプトの下、リーガロイヤルホテルグループが運営に当たるようです。
