人妻*よう子の小悪魔日記

乙女天国・山内洋子のたわごと

・・・観ちゃった

漢映画を創りたくなった

32a9f5f6.jpgスペースノイドというガンダムっぽい名前の激弾←(劇団じゃなくコレであってるらしい)の公演「スタンレーの魔女」を旦那と観て来た。
スペースノイドには、紫ベビードールにも出演しているペニー鈴木が所属している。

原作が松本零士ってだけで、わくわく。
わたしは兄貴が二人もいる為、機動戦士ガンダム、宇宙戦艦ヤマト、銀河鉄道999など、男らしいアニメばかり観て育った。
そして「いつかキャプテンハーロックのお嫁さんになりたい」もしくは「クイーン・エメラルダスになりたい」と思っていたにも拘らず、現実はモッサリとした人生を送っている。
いや、そっちに行かなくて良かった。行っていたら、今頃アキバ通いだ。

それはまーおいといて、「スタンレーの魔女」なのだけれど、セットや衣装など凝っていて、ちょっとビックリ。
気合いを感じた。
初めて見た劇団だったのでよく知らないけど、毎回こうだったら凄いなー。

芝居は、漢(オトコ)だらけの漢芝居だった。
紫ベビードールでは、チェリーボーイなペニー鈴木くんだが、舞台では男前なので、旦那と鼻息荒くして観ていた。鈴木くんカッコいいなー。

演出は、もっとテンポよくカットできるんじゃないかなとも思ったけど。

いい。
私も漢のみのストイックな作品を創りたくなった。

カブってるのか?

旦那と「嫌われ松子の一生」を観て来た。
原作はいまいちピンと来てなかったんだけれど、中谷美紀が好きなのと周りからの評判がいいので楽しみにしていたら、まさか号泣するとは・・・。

恋愛に命かけてます的な生き方が、
「映画撮ってる男にフラれて自主映画創ってます」とか、
「韓国人にフラれて韓国語習ってます」とか、
「何で私、こんなに愛されないの?」と思ったら行動せずには気持ちが抑えきれないとことか。

恋をすると歌いたくなったり、夢見がちになったり、ウザイくらいに自分の事好きとか訊いたり、ダメンズウォーカーだったり、九州女だったり、筑後川が出てきたりローカルな部分にまで要所要所に気になりだし、「痛いよ松子、愛おしいよ松子」と思っていたら、

旦那「洋子ちゃん、観てて自分に似てるって思わなかった?」
洋子「ドキッ!」
旦那「松子が、だんだん洋子ちゃんに見えて来ちゃって」

自分の奥さんが松子に似ているといって喜んでいるのは、あなたくらい。
っていうか、そんな私とよく結婚しましたね。
それとも、ある種の悟り?
ということは、私にとってこの人は神様?

洋子「・・・でも、私の場合はフラれてから行動に出るね。映画撮ったり、韓国語習ったり。まだクラシック音楽は習ってないけど」
旦那「習う事は一生無いよ」

・・・にやり。

カッコいい友達が増殖している

「ラブハンターチャンス」の主演女優、愛しの桔川 友嘉を観に下北へ。

毎回楽しみにしている劇団「アーノルドシュワルツェネッガー」の公演。
座長で脚本、演出の武沢 宏さんは、天才。そして気違い。
今回も期待を裏切らず、いい意味で期待を裏切られ面白かった。

そして私のアイドル桔川、大活躍!!
今まで観た彼女の芝居の中で一番の当たり役なんじゃないかしら?
あんた、本当に面白いね〜。
桔川ファンクラブ作りたいくらいに好き。

打ち上げで歴代の男の話をしていたら武沢さんに、
「山内さん、ダメな男が好きなんだね?」と言われた。
そう、その通り。

小道具で使われているナマズを貰う約束をした。
楽しみだなー。

1月、3月の上映会に、劇団の人たちが大勢観に来てくれた。
その節はどうもありがとうございました。
私の作品にもぜひ、みなさん出てください。

ちなみにアーノルドシュワルツェネッガーの公演は明日まで。
面白いので是非観に行って!!!
でも、満席かもしれないから、行くならお早めに。

いま、最強に眠い・・・

金曜の夜は青山で「キャバレー青い部屋」。
土曜の夜は新宿で「真夜中の見世物小屋」。
どちらもオールナイトで、紫ベビードールの撮影。

紫の子たち、どんどんよくなっている。
エヴァちゃんのソロもカッコいい。
ガンガン前に進んで行って欲しい。
「真夜中の見世物小屋」に出演していた村田朋未さん&チャタさんのパントマイムに感動した。
また観たいなー。
オールナイトは好きじゃないけど、面白いイベントってどうして夜中にやるんだろう?

昼間は昼間で、社会科見学。
地下に潜ってみた。

遊び疲れた所為か、寝ぼけて降りる駅を間違えた。
3つも手前で降りてしまった。
今度は気をつけようと思っていたのに、1つ駅を乗り過ごした。
何度も行ったり来たり・・・

雨がやんだら・・・

「部屋が汚い」というのは前々から書いているので皆さんご存知だと思いますが、
以前、部屋を掃除したら、同じ本が2冊も出て来た!と言っていたのは下記の2冊。
「サエない女は犯罪である」笠原 真澄著
「白痴」坂口 安吾著

友達に「サエない女は犯罪である」を1冊あげようか?と言ってみたのですが、
「アンタ、そんな本読んでるの?私を仲間にしないで」と却下されました。
しかも「白痴」は、2冊も買ったくせにまだ1回も読んでいない。と申した所、
「その行為自体が”白痴”」と批判を受け、全くその通りだと納得した次第。

そんなことを随分と前に某氏に話した所、
「僕もそう云う本あるよ。椎名誠の”雨がやんだら”。合計3冊ある。
 でも、僕の場合は友達に勧めたのが返って来たり、無くしたと思って買ったんだけど」
というので一冊譲ってもらった。

ある南の島に漂着した木箱の中には、たっぷりの海水に浸かった日記が入っていた。
その日記は、幼い女の子の辿々しい文章で綴られていて、雨がなかなか止まない。
雨は降り続け、女の子の家族や、その周りの人々が次第に狂い出していく。

今日のような天気の日には必ずこの話を思い出す。
大型台風が近づいているせいかスゴい雨。
さっき、どう考えても近所に落ちたんじゃないかと思うほど大きな音がした雷。
世界的に異常気象だね。
ハリケーンの子たち、大丈夫だろうか。

花とアリス

0c658ac4.jpgテレビを見ながら寝ていたらしい。
目が覚めたら、蒼井優ちゃんがいた。

「・・・可愛い(萌)」

NHKのトップランナーのゲストが蒼井優ちゃんだった。
淡々とした語り口。
ストン、と自然に入ってくる。
映画を何本か見てる所為か、昔からの知り合いのように感じる。
観れてよかった。
本当に素敵な人だな。


「花とアリス」は韓国で観た。

花とアリス 特別版
それほど、岩井俊二のファンでもなかったのだけれど、彼氏が
「どうしても出なければいけない打ち合わせがあるから映画を観て待ってて」
と言われて観た映画だった。

彼「僕は蒼井優に逢った事があるよ。蒼井優、カワイイ!」

「花とアリス」が韓国で公開された際に、蒼井優ちゃんが来ていたそうだ。
岩井俊二は韓国でも人気がある。
ちょっと嫉妬してしまうくらいに彼は、蒼井優ちゃんを大絶賛していた。
「映画を観て、みんな蒼井優の虜になったよ。」とウットリしていた。

「10時30分には戻ってくるから」と映画祭の打ち合わせとかへ行ってしまった。

日本語で上映されているのに、ハングル字幕。変な感じ。
韓国人が笑っていない所で、くすくす笑ったり、映画はスゴく面白かった。
彼がいいと言っているのが理解できた。
蒼井優はいい。

けど、とても恐かった。
言葉の通じない国の知らない街で、独りで映画。
日本で独りで映画を見るのはちっとも孤独を感じないのに、とてつもない疎外感。

映画は思った以上に早く終わってしまった。
待ち合わせの時間まで1時間以上ある。
最終回だったので映画館にいられる訳でもなく、真冬の寒空をぶらつく。

お茶をしたくとも、遅い時間だったので次々と店が閉まっていく。
連れて来られるがまま行った場所だったから、どこに何があるのかわからない。
日本人観光客が来るような街ではなかったので、ハングル文字しか見当たらない。
ウロウロしていると、見知らぬ人から韓国語で話しかけられチンプンカンプン。
昼間、独立門の「西大門刑務所」を見学しただけに、ビクビクしてしまった。

自分がこうしている間に、彼はどんどんスゴい人になっていく。
面白い映画を創って、もっと有名になるんだろうな。
あまりにも距離がありすぎる。

やっと見つけた喫茶店で待っていたが、約束の時間になっても現れない。
「このまま戻って来ないんじゃないか?」
逢ってすぐにわんわん泣いてしまい、彼を困らせてしまった。

彼「確かに遅れた僕が悪いけど、たった10分だよ。どうしてそんなに泣くの?」
彼「本当に大事な打ち合わせだったんだよ。
  けど君が待ってるから僕だって急いで戻って来たのに、君は怒ってばっかりだ」
彼「どうして何にも言ってくれないの?英語でいいから答えてよ!」

答えたくとも、英語なんて話せないんだよ。バカだから。
できる動作と云えば、赤ちゃんと一緒で「怒る、泣く、笑う」だけ。
私だってこんなのヤダ。
彼と話がしたかった。

彼「疲れるよ」

気持ちが伝えられず、すべてが終わる。

蒼井優ちゃんになりたい。
私にとって蒼井優ちゃんは、独立門にある大きな壁のようだ。
いつか蒼井優ちゃんが出てもらえるような映画を撮ったら、彼も見直してくれるんだろうか。
でかい壁だな。

「カレーライス物語」は、まだ観れていない。

とうとうピンク女優としてデビュー

e4a93614.jpgとうとう、ピンク映画に出ちゃいました。
「人妻 濃密な交わり」監督:勝山茂雄

この作品の助監督をした清水さんに誘われ、石川謙さんと撮影にいったのがちょうど1ヶ月前。
主演の児山恵美役の真田ゆかりさんが、どんよりと産婦人科で待っている間、わたしと石川謙さんが仲良く手をつないで歩いているという30秒くらいのシーン。
ようはエキストラである。

しかし完成したんだったら観てみたい。
「試写会に行けなかったので、劇場へ観に行く」と言ったら、石川さん、清水さんに「一人じゃ危ないから!!」と止められた。
結局、そのシーンを観るためにわざわざ、吉本先生、高橋さん、岩瀬さん、清水さん、石川さんと団体で劇場に行くことに。

まずは劇場前で記念写真。
夫婦水入らずで。

チケットの券売機に貼り紙がしてあったので、
やま「”同性愛者の入場はお断りしています”だって。差別だよね?」
ケン「発展場だからでしょ?俺も襲われそうになったことあるし」
やま「え!?」
恐ろしい世界だ・・・。

作品は、まーこんなもんなのかなー。

いつも誰かを愛していられたら素敵だな

やっと『おわらない物語』を観た。
ああ、心がチクチクする。

『ウェルカム・ドールハウス』でファンになってしまったトッド・ソロンズ監督。
観終わってドスンと凹む。
切なくてダークサイドな乾いた笑いがたまらない。

トッド・ソロンズは女の子の心を持っているのかもしれない。
「おわらない物語」のHPにも触れている話なので書いてしまうけれど、
『ウェルカム・ドールハウス』の主人公、したたかないじめられっこであったドーンはレイプされ、自分の分身がこの世に生まれてくることに耐え切れず自ら命をたってしまう。

その従姉である本作の主人公アビバは、「思いきりたくさん赤ちゃんがほしいの。だってそしたらー ”いつも誰かを 愛していられるもの”」という。

ああ、痛い。どっちの気持ちもわかる。
”いつも誰かを 愛していられるもの”
いい台詞だなー。
この映画は愛でいっぱいなのだ。

最近、いろんな面に関してやる気をなくしている私。
更に人間不信になっていく。

いつか私もお母さんになれたら好いのにな。
って映画監督になりたいと言っていることと真逆な話だ。
映画も撮って、お母さんになることもできないかしら?
はー。柔ちゃんにすら負けている。

凹みたい人はぜひご覧ください。
シネマライズでの上映は7月8日(金)まで。

後ろ足をバタつかせながら

東京では夕方、K氏に呼ばれ吉祥寺で“フォービデン・ゾーン”を観た。
徹底したバカ映画。
B級映画と言われるのだろうけれど、スタッフやポロリしたエキストラの多さに少しだけ驚く。
一体いくらかかってるんだろう?
どういった人がこの映画に金を出そうと思ったんだ?

観賞後、お茶をしながらすっかり愚痴のような相談になってしまった。
映画をずっと続けたいけれど、どういったスタンスで撮っていけばいいのか解らない。
撮りたい内容はある。
けれど、自分の撮りたい物を創るには、ずっと自主でなければならないのかもしれない。
もしかしたら、他にやり方があるのかもしれないが、いったい他にどんな方法があるのかよく解らない。

昨夜、そのことをF氏に突っ込まれた。
「本気で映画を撮りたいのだったら、いつまでも派遣なんかで働いてないんじゃないか?少しでも現場に出るんじゃないのか?」

その通りだと想う。
けれど、本当にそれが近道なんだろうか?

30過ぎていて未経験でも雇ってくれるとこがあるんだろうか?
現場に出てしまったら、忙しい事を理由に映画を創らないような気がする。
業界に居る事だけで満足してしまいそうな気がする。
体だってそんなに丈夫な方じゃない。
だったら、自分のペースで映画を創り続けた方がいいんじゃないのか?

けれど、K氏もいう。
「その人が言った事も一理あるよね?
 どこの世界に居たって創る奴は創るんだから。
 そろそろ決めた方が良いんじゃない?」

答えが出ず、悶々と考えながら家路に向かった。
野良猫がアパートの前でうずくまっていた。
「チッチッチ・・」
呼び声に反応し、くるりと振り向いたが口元で何かが動いている。

「ねずみ・・・」

ギロリと猫に睨みつけられ一瞬たじろいでしまった。
掌くらいの大きさのねずみの首筋に噛み付きジッと動かない。

ねずみはバタバタと必死に後ろ足をもがいているが逃げられずにいる。
きっともうダメだろう。時折後ろ足が痙攣のようにピクピクと動く。
「食べる訳でもないだろうに・・・」

現実を突きつけられたような気がした。

パンフレットまで買っちゃいました♪

いやー、よかったです「パッチギ」。
「まだ観てなかったの?」「まだやってたの?」
という域なのですが、ええ、今頃観に行きました。

ずっと観たかったんだけれど、ホントよかったです。
テレビでの露出の多い井筒監督ですが、「のど自慢」しか観たことがなかったので、
「韓流だから?」と思っていたら、メチャクチャ面白かった!!!

笑いのセンスも良かったし、ストーリーも良かったし、役者も良かった。
今年入って一番良かったのは「カンフーハッスル」なんだけど、
「パッチギ」も順位つけがたい(全然タイプ違うし)。

井筒監督のほかの作品も観てみようかなー。



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