2008年12月31日

お知らせ

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2008年12月30日

当方的2008年アニメ+展覧会ランキング

 もうすぐ2008年も終わり。ということでアニメと現代美術がメインということになっている(まぁ最近は怪しいことこの上ないわけですが(爆))当ブログ的には、昨年に引き続いてこの二分野について勝手に回顧しておきたいと思います。

 まずアニメから。基本的には今年終了した作品の中から10作品+1。こちら↓

 第1位:『ARIA The ORIGINATION』
 やっぱり当方この作品の世界観が無限に好きすぎるからねぇ……。かような個人的な思い入れも含みつつ、その一方で、マンガやアニメにしか表現できない質(qualia)の体系を生成-定着させることにきちんと焦点を合わせ、その表現を原作マンガからさらに濃密な位相にトランスレートしていく手腕には、普通に唸ることしきりだったわけで。かようなスタイルを一貫させつつ、こちらの身勝手な期待以上のものを毎回提示していくという地力の確かさには、素でのけぞるばかりだった。その結果、作品がただここにある、そのことがあらゆるものにとっての端的な(かつ非宗教的な)救いであるというものすごい作品が生まれることになったわけだから――って恥ずかしいセリフ禁止!(CV:斎藤千和)

 第2位:『紅』
 始まった当初はこれはまたキツいロリコンアニメやなぁと頭抱えることしきりだったけど、終わってみれば監督のこだわりが隅々に行き渡った佳作だったわけで。キャラクターを動かす際に、「リアルな描写」を突き詰めることに代えて「アニメ的描写リアル」というべきものを構築して、そこから演繹的に描写のフォーマットを意識的に組み立て直していったのは、非常にポイント高。真摯さとアイロニーが微妙に絶妙なバランスをとって均衡していたオチのつけ方も、なかなかなものがあったと言えよう。今年最大級の収穫の一つ。

 第3位:『true tears』
 高校生の青い春を主題にした上でや「想像力」「共感」といった情動を物語の根幹に据えていくというのは、恋愛モノにおいてはまぁありがちなフレーミングではあるのだが、この作品の場合、作中のキャラたちがそうやって想像力を働かせて共感することが逆に彼/彼女を精神的に追い詰めていくことになるわけで、そのあたりの善き悪意の込め方には瞠目しきり。「アニメ的描写リアル」を心理描写(アニメにおいて、それは精神分析とほとんど同じである)において敢行し、一定の達成を見せたあたり、上の『紅』と対比されるべき作品なのかもしれない。

 第4位:『夏目友人帳』
 人間と妖怪との関係を、単に敵対的なものとも単に友好的なものとも描かず、その中間的な状態において描くという姿勢が、個人的にはなかなか新鮮だった次第。「妖怪に名前を返す」ことによって自分が知らなかった祖母の記憶を得ていくという物語的フレームワークも、ありがちなものとは一線を画していて、なかなか上手いものがある。来月から始まる続篇にも大期待。

 第5位:『ひだまりスケッチ×365』(含『ひだまりスケッチ』(2007))
 新房昭之監督のマニエリスティックな暴走ぶりにはえてして置いてけぼりにされがちな当方だが、この作品は珍しく(?)最後までつき合えた次第。変なヴィジュアルが挿入されたり原作者が出演したりといった奇手も繰り出される一方で、収めるべきところにきっちりと収めているあたりがいい感じ。時折ふとセンチメンタルになる展開など、手練手管の窮みといったところ。まぁ個人的には“ゆの”のCV阿澄佳奈嬢のラジオでのはっちゃけぶりの方が好きだったりするのだが。いぇす、アスミス!(←マテ)

 第6位:『コードギアス 反逆のルルーシュR2』(含『コードギアス 反逆のルルーシュ』(2006-07))
 まぁ今さら当方が評価しなくても、他の誰かが思い入れたっぷりに評価するでしょうよ、ということでこの順位に。少年の多形的な妄執(今なら「中二病的」とバカにされるところだろうけど)と世界情勢の転変とを同じ手つきで扱うという手法自体はありふれてはいるのだが、それをここまで意図的にかつ大々的にフィーチャーしてくるとは思わなかった次第。ことに“ルルーシュ(ゼロ)”の大言壮語とハッタリだけでエラい超展開に持っていく谷口氏の膂力には毎回頭抱えて爆笑していたわけで。当方の好事家仲間が「コントギアス」と言っていたのも、これなら納得。

 第7位:『ヒャッコ』
 いや“虎子”の中の人な折笠富美子姐のハチャメチャ女子演技は普通にクリティカルヒットだろ常識的に考えて(←マテ)――という半畳はさておくとして、その“虎子”が不条理だか何だか分からない事態に振り回される側に回るようになってからの描写の上手さには普通に見入ってしまったわけで。スラップスティックなシークエンスの意外な(失礼)センスの良さも、なかなかポイント高。萌えアニメ的なエグみとはまた違った形で作品を組み立て直していくことに果敢に挑んでいたあたり、なかなか志の高い作品だったと言えるかもしれない。多少空回り気味だったように見えるけども、この監督(福田道生という人だそうだ)の次回作は楽しみにしていい?

 第8位:『かんなぎ』
 原作をめぐってエラい騒動が勃発したことでかなりなバイアスがかかってしまった(かの件については、言いがかりもたいがいにせぇやとしかもはや言えないのだが)のは、果たして幸だったのか不幸だったのか。ともかく、小ネタやを随所にカチこみつつポップな口当たりのラブコメに仕上げてくる手腕の確かさは普通に買い。とは言うものの、これってその先はカチこむ小ネタの手数を増やすだけの袋小路しかない方向性なんぢゃないのかと思うのもまた、事実と言えば事実だったわけで。かような萌えアニメ的袋小路から(質的に)どう脱け出すかが、続篇(あるのか?)の課題になるのだろう――とか言ってみる。

 第9位:『狼と香辛料』
 そう言えば仕事先の好事家仲間もわっちかわいいよわっちと宣わってたなぁ(爆)。というのはともかく、中世と近代の端境期を舞台に、経済的なよもやま話を絡めてくるという原作の目のつけどころのシャープさがアニメ化でも会話劇メインという形で生かされていたのは、なかなかポイント高。続篇が作られるとのことだが、「旅から旅の行商人」も「村の豊穣の神」も、経済史的には時代が下がるに従って周縁化され放逐されていく存在であることを考えると、あまりいい話にならなさそうな気配がひどくするところではあるのだが(爆)。

 第10位:『我が家のお稲荷さま』
 能登麻美子嬢の鉄板演技とゴユい絵柄が変な化学反応を起こしまくっていた『乃木坂春香の秘密』にしようか、全編に漲る百合ームコロッケ(←マテ)ぶりにすっかり引き込まれた『喰霊 -零-』にしようか、川澄綾子姐のネタキャラ演技が過去最高に煮詰まっていた『かのこん』にしようか、プリップリン体操の出オチっぷりが痛快だった『ケメコデラックス!』にしようか、あるいは…… と迷うところではあったが、鹿野優以嬢の怪演(というか怪気炎)ぶりと“初見なのに再放送テイストがする”画面や演出とのミスマッチぶりが気になることしきりだったこの作品を入れてみる。ツボにはまると、つい病みつきになってしまう作品。そういうのも、たまにはいい。

 番外:『ストライクウィッチーズ』
 作品自体は個人的には全く評価しないけど、全体に横溢していた幼形的な戦争観と平和観を、その道のプロのエラいさん(某前航空幕僚長のことね(苦笑))も共有していたという事実に愕然としてしまったので。「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」――彼にとってのパンツは何だったのやら。

――

 展覧会の方は、とりあえず順位・解説なしで十個。こちら↓

 「米田知子展――終わりは始まり」@原美術館
 「特別展覧会 暁斎」@京都国立博物館
 塩田千春「精神の呼吸」展@国立国際美術館
 小田中康浩「1987年の絵画――犀・鯨・カラステング」展@galerie 16
 「アヴァンギャルド・チャイナ」展@国立新美術館
 杉山卓朗「Hyper-Geometrism」展@YOD GALLERY
 大崎のぶゆき「ファンタム」展@galerie 16
 「ブルーノ・ムナーリ展」@滋賀県立近代美術館
 千住博「ハルカナルアオイヒカリ」展@高島屋京都店
 林勇気「ちいさなまひ」展@neutron gallery

 ――まぁ個人的には中原浩大「1983年の《Pine Tree Installation》をみる」展@galerie 16を見逃したのがイタいの何の(爆)。




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2008年12月07日

『かんなぎ』第8話〜第10話

 ○第8話
 梅雨が続くある日、御厨家に“大鉄”がやって来る。うっかり鍵を忘れて自宅に帰れなくなったという彼を快く迎える“仁”だが、当の“大鉄”は“仁”と“ナギ”との関係が本当に姉弟なのか疑念を抱くことしきり。夕食時、あのときの樹の精霊像の話をおもむろに振る“大鉄”。正体を感づかれたのではないかと緊張が走る二人だが、あのとき、切り倒された御神木をくすねて“仁”に渡したのが自分だと“大鉄”が告白すると、そんな彼に“ナギ”の鼻フックが一閃、タタリがありますよと彼女に散々脅迫されてしまう。かくして“ナギ”と“大鉄”の間には、この日以来深い因縁が生じてしまうのだった……

 ○第9話
 あの日、“仁”と“大鉄”と“ナギ”の間に何があったのか、ゲスく詮索しまくる“貴子”たち。いつしか話は“つぐみ”を交えて妄想暴走風味になっていき、いつの間にか“仁”と“大鉄”がソッチ系な関係にあるということになってしまう。しかもそんな妄想を羞恥した“つぐみ”がついつい大声で叫んでしまったがために、二人の仲が学校中の噂になってしまう。そんなある日、御厨家に“つぐみ”が。“ナギ”と、なぜか首を突っ込んできた“ざんげちゃん”と三人で善後策を話し合うはずが、いつの間にか“つぐみ”による“仁”の恥ずかしい過去暴露大会に。そんなドタバタの中、“仁”と“つぐみ”の仲はちょっとだけ進展する兆しを見せるが、“仁”が学校で女の子にモテモテなハーレムエンド状態なのを見せつければいいという“ナギ”の安直な発想によってすっかりどっちらけになってしまう……

 ○第10話
 親睦を深めるためという態でカラオケボックスにやってきた美術部の面々+“ナギ”&“つぐみ”&“ざんげちゃん”。しかしクセモノ揃いの面々のこと、ただのカラオケで終わるはずもなく、場は次第にカオスな様相を見せていく。そしてその中心にいたのは間違いなく“貴子”だった。“つぐみ”の舌っ足らずな歌い方にハァハァしたり、“秋葉”にヲタいムチャ振りカマしたり、自らマイクを握るや魔女っ子モノのOP曲風味の楽曲を振り付けまで完コピして歌って皆をキモがらせたりと、まさにやりたい放題。夕刻、皆で帰っていると、“仁”は、同行していた美術部の先輩“紫乃”が結局一曲も歌ってないことに気づく。そのことを質す“仁”に、“紫乃”に歌わせると目が開くからダメだと返す“貴子”。そのとき、普段は糸目な“紫乃”の目がおもむろに開き始め……

――

 時間の都合で三話まとめて見ることになったこの『かんなぎ』。迎えたこの三話では、“仁”をめぐる人間関係が次第に爛れたものになっていくのがフィーチャーされていた次第。以前にも書いたように当方原作マンガは既読なのだが、このあたりのくだりにおける描写の手際の良さは読んでいて感心しきりだったもの。で、アニメではそこに山本氏の――他作品へのあてつけも辞さない――小ネタ弄りが重なっていたものだから、かなりスラップスティックな趣が醸し出されていたように、個人的には思うところ。

30d9b1a6.jpg ことに第10話における小ネタ祭りはかなりすさまじい閾に達していたわけで、劈頭カラオケボックスの扉のシーンだけ出してヴォイスオーバーで小芝居をつけていくというシーンなんて、山本氏が以前手がけていた/解任された『らき☆すた』のエンディングそのまんまだったし(しかも古の特撮『宇宙鉄人キョーダイン』のテーマソングが流れてくるところまで一緒だし(苦笑))、さらに“仁”がトイレから戻るも間違えて別の部屋に入ったら、その『らき☆すた』の主人公四人組“泉こなた”“柊かがみ”“柊つかさ”“みゆきさん高良みゆき”にしか見えない面々がいたというシークエンス(画像参照)でダメ押しされていた次第。そんなん堂々とぶちかましてエェんかいな!? ここに限らず、“仁”たちが歌う楽曲のあてつけシミュラークルっぷりもなかなかなことになっていたわけで、ほよほよと見ていても手間ひまかかってんなぁと頭抱えて爆笑しきり。山本氏の(あるいは音楽担当の神前暁氏の?)傍目には隙間恐怖症にすら思えてくるまでのこだわりが最大限に爆発していたといっても、あながち間違いではなさげ。あと、皆をキモがらせた“貴子”を演じきった早水リサ姐もご苦労様です(爆)。
(a suivre)




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2008年12月06日

『あかね色に染まる坂』第10話

 最初はあれほど嫌がっていた“準一”に好意を寄せ始めていることに気づいた“優姫”は混乱のあまり体調を崩してしまう。見舞いに現われた“準一”に戸惑う“優姫”は、その気持ちをそのまま彼にぶつける――「何で嫌いになれないのよ!」。そんな彼女に“準一”は、あのときをやり直すかのように、おもむろにキスをする。かくして、長い回り道を経て、ようやくお互いの真意に気づく二人だったが、それ以前から互いにいい仲になっていたことは、“つかさ”や“観月”といった周りの面々には既にバレバレだった、という(笑)。そんなこともあったり“優姫”が“なごみ”に唆されてメイド姿で彼に迫ったりなんてことがあったりしつつ、急速に想いを通わせていく二人だが、しかし一方で、二人の恋愛模様を一貫して暖かく見守ってきた“湊”の気持ちにも微妙な変化が生じてくる――そしてそれは、“準一”を許婚者として受け入れたことを報告するためにいったん実家に戻った“優姫”がいない間に、彼に対して唐突に沸きあがる。おもむろに“準一”に身体を預ける“湊”。「少しだけ、少しだけ許してください……」――彼女の哀願に、“準一”は戸惑うことしか、もはやできない……

――

 ここ数回ほど、なんだかよく分からないテンションのヘンテコな話が続いてきたこの『あかね色に染まる坂』。迎えた今回はメインキャラである“準一”“優姫”“湊”の三人関係が大きく転換し、うねっていく話だった次第。この作品、いかにギャルゲーアニメとはいえこれは少々悪乗りしすぎやろと頭抱えて笑う話が続いてきた(特にいつぞやの学園祭の話)のだが、残り少ないこともあってか、ここに来て本筋に急にコースを変えてきたように見えたわけで。ってまぁ前回からその兆しは“湊”の心境が微妙な変化を見せるという形で描かれていたのだが、いずれにしても、終わってみればなかなか内容の濃い話だったなぁと、個人的には思うところ。
(a suivre)






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2008年11月25日

杉山卓朗「Hyper-Geometrism」展

 西天満にあるYOD Galleryにて開催中の杉山卓朗「Hyper-Geometrism」展。杉山卓朗(1983〜)氏は関西の若手現代美術家の中でも卓越した画力の持ち主として近年とみに注目を集めているそうで、実際この「Hyper-Geometrism」展も関西の現代美術界隈においてそれなりに話題になっているとのこと。で、当方も会期末近くになってようやく見に行けた、と。

 さておき、今回出展されていたのは、カラフルな抽象的・幾何学的形象が画面全体を乱舞しているといった趣の絵画と線画によるドローイングだった次第。どちらも平面にあって視覚的な立体感を見る側に与えるように描かれており、例えば前者の絵画は90年代の(とりわけ格闘モノの)テレビゲームにまま見られたポリゴンを髣髴とさせるものがあり、後者のドローイングはCADによる作図画面を容易に連想させるものがあったのだが(作品の詳細はこちら)、それらの、いかにもCGしましたといった態の作品群が、しかし全て手描きによって描かれており、しかもドローイングはそのCAD的相貌に反して完全にフリーハンドで描かれていると聞くと、確かに卓越した技術力が話題になるわなと、個人的には納得しきり。ほよほよと見ていると、全体的には何らかの幾何学的(geometric)な変換や操作によって外界――それは氏の作品においてはもはやほとんど具体性を欠いたものとして立ち現われてくる――を(再-)構築していくといった形に作品がしつらえられていたように見えるわけで、その意味で「Hyper-Geometrism」という展覧会タイトルに偽りなしと言えるだろう。

 当方が見に行った折には杉山氏本人は不在で、ギャラリーのスタッフの方から氏の作品についてレクチャーされたり二・三歓談したりしながら鑑賞したのだが、絵画作品の視覚的な立体感や幾何学的解析の確かさを見るにつけ、20世紀初頭に一世を風靡したキュビスムの2008年ヴァージョンといった按配でしつらえられているのだろうと当たりをつけつつ臨んでみると、件のスタッフ氏から杉山氏本人はキュビスムというよりもむしろグラフィティやオプ・アートからの影響を念頭に置いてこれらの作品を制作している旨聞かされ、うぅむと唸ってしまうことしきり。ことにグラフィティとの関連についてはその発想はなかったわと思いつつ、しかし一方でそう言われてみると、アルファベットの全26文字をポリゴン化して描いた作品に、見かけから直接的に類推するのは難しいにしても、グラフィティ的感性が意外と如実に現われていることが思弁的に理解できるわけで――グラフィティにしてもこのポリゴンアルファベット絵画にしても、文字をグシャグシャに歪めることで文字-言語そのものを暗号化させるところに、(少なくとも観察する側からすると)その眼目が存在すると考えられるからである。

 そしておそらく、この「暗号化」という機制は、アルファベットをモティーフとした作品にとどまらず、少なくとも杉山氏の今回の出展作全体に敷衍できるのではないだろうか。視覚全体の異化をその大義とするオプ・アートの現在における後継者を自認している様子からも、それはある程度は確認できるのだが、しかしかかるオプ・アート的かつグラフィティ的な感性が、単なる技巧のための技巧にとどまらない魅力(としか言いようのない何か)を発していることに注目する必要があるだろう。つまり、これらの作品においては、氏の超絶技巧とともに、ある世界認識の形が開示されているのである。諸々の経験的な実体に還元されない領域、それらが存在する前からあり、それらを可能にするような世界。

リベスキント《Micromegas》から「Time Sections」 ところで個人的には杉山氏の作品をほよほよと見ていて、何だか建築家ダニエル・リベスキント(1945〜)の『マイクロメガス』みたいだなぁと思うことしきりだった次第。この『マイクロメガス』、ユダヤ博物館@ベルリンなどの先鋭的な建築物で知られるリベスキントが1979年に出版したドローイング集なのだが、建築家が描いたドローイングだからといって具体的な建物の設計図が描かれているわけではなく、10枚のドローイングはことごとくヘンテコな幾何学的形態が仮構された空間上を乱舞しまくっているといった趣を見せているわけで(画像参照)。建築家が描いたものとしてはほとんど破格の代物と化しているわけだが、そんな『マイクロメガス』について、リベスキント自身の《ドローイングを構成していた物質的担い手(記号)を超えて、ドローイングの内的なリアリティに入っていくことができるなら、表象の形式的なシステムの還元――最初は空虚で無用に見えるだろうが――はまったく自然なリアリティの延長に見え始める》という自註を踏まえつつ、美術学者の多木浩二氏は次のように述べている――

 「マイクロメガス」の魅力は神話と幾何学の融合にある。われわれはその神話力が幾何学に発していることを直観しているのである。だがこの幾何学と神話の結合はどうして生じえたのか? われわれが知覚するこれらの図がいったいいかなる空間の中にあるのかと思うが、平面の上にあるとも、奥行きのある空間に漂うとも定められない。リーベスキント(←原文ママ――引用者)の神話的空間の秘密は、多次元的な幾何学的システムとの結びつきからくるのだ。

(多木浩二「空間の思考6 神話と幾何学」(『ユリイカ』2002年12月号))



 ――ここで多木氏が「神話力」あるいは「神話と幾何学の融合」と呼んでいるものこそ、杉山氏の作品における暗号化にきわめて厳密に対応するものとしてあると言えるだろう。杉山氏の作品にしても『マイクロメガス』にしても、「平面の上にあるとも、奥行きのある空間に漂うとも定められない」錯覚によってしか見出されない場(フラクタル理論において「2.x次元」と表記されるような)が画面に現出しており、それこそが「神話と幾何学の融合」によって発動された「神話力」によって暗号化された「神話的空間」なのである。この“神話”は決して古臭いものでもオカルトめいたものでもなく純粋にテクノロジカルなものであり、それを卓越したテクニックで描出しているところに、杉山氏の特筆大書すべき美質が存在すると言えよう。




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2008年11月09日

『かんなぎ』第5話・第6話

 ○第5話
 “仁”を賭けて行なわれた“ナギ”vs“つぐみ”vs“ざんげちゃん”の手料理対決は、しかし誰が勝者だかあやふやままな終わってしまう(笑)。さて、あの一件以来、“ナギ”はしばしば学校に潜入するようになるが、それが生徒たちに知られるにつれ、なぜかナギ様ファンクラブなんてのが生徒たちの間で結成される――という一連の流れが自分の与り知らぬところで進行していたことに“仁”はあまりいい気分がしない。しかし、そんな“ナギ”のドキドキスクールライフも、彼女のことが教師たちにバレたことで終わりを迎える。「ハゲ島」こと“芳賀島先生”に生徒指導室に連れられ、取調べを受ける“ナギ”。彼女を救い出そうと生徒たちが集まり、騒然とした雰囲気になるが、そんな中、生徒たちの自分への思いが信仰の力となり、“ナギ”は新たな力を使えるようになる。ややあって、宗教学の教師“涼城怜悧”の肩入れもあって、正式にこの学校の生徒となる“ナギ”だが、同時に自分の妹“ざんげちゃん”が“怜悧”の娘“涼城白亜”に取り憑いていることも知るのだった……

 ○第6話
 昼下がり、無聊を囲っていた“つぐみ”のもとに“仁”から電話が。彼と一緒に買い物に行けると喜び勇んで商店街に赴く“つぐみ”だが、そこにやって来たのは“ナギ”だけだった。というわけで、体よく彼女の衣服を買う手伝いをするハメになった“つぐみ”だが、“ナギ”の金銭感覚のなさや貧乳コンプレックスにすっかり振り回されてしまうのだった。さて、その数日後、美術部の先輩“木村貴子”の提案もあって、“仁”たち美術部員は最近この街にオープンしたメイドカフェに突撃することに。メイドカフェ独特の雰囲気に入れあげたりドン引きしたりしつつ、思い思いに愉しむ部員たちだが、当の“仁”は、店員の中になぜか“ナギ”と“つぐみ”がいることに呆然しきり。しかも、“仁”に無断でこんなところでバイトしていることを気に病むことしきりの“ナギ”がコスプレ姿で近づいてくるものだから、“仁”のかたはらいたさと面映ゆさはいよいよ最高潮に達し、彼女に対してつい大声を張り上げてしまう。そんな青い春真っ盛りな出来事もありつつ、“仁”の気持ちを汲んだ“ナギ”は、バイトを辞めることを決心するのだった……

――

(a suivre)




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2008年11月06日

『とらドラ!』第5話・第6話

 ○第5話
 今日も行きつけのファミレスに赴いた“竜児”と“大河”は、“北村”が女の子を連れて入ってくるのを見て驚く――彼が連れていたのは、モデルとして活躍している“川嶋亜美”だったのだ。幼なじみだという彼女を連れてきた“北村”は“竜児”を店の奥に連れて行く。そこで彼らが見たのは、“大河”と二人きりということで安心したのか、うってかわってガサツな態度を丸出しにする“亜美”の姿だった。そんな彼女にカッとなってしまう“大河”。“亜美”の、かかる二重人格ぶりを直してやりたいという“北村”。さて、そんな“亜美”が“竜児”たちのクラスに転校してきた。クラスの女子たちともすっかり打ち解け、上々の学園生活を送る“亜美”だが、彼女の本性を目の当たりにしていた“大河”にはそれが面白くない。しかもファミレスでの一件を“北村”に話したと“亜美”が言い放ち、“大河”は絶望しきり。夕刻、自室にやって来ない“大河”を心配した“竜児”は、彼女の部屋に。“北村”に嫌われたと思い込み、うずくまっている“大河”に、“竜児”は、“北村”は彼女の本性を既に知っているから大丈夫だと諭すのだった。その夜、コンビニに行った帰り、二人は“亜美”が大量のお菓子を手にコソコソ歩いているのを目にする……

 ○第6話
 “実乃梨”ことダイエット戦士みのりんのコンビニ神拳によって星屑と消えてしまう“亜美”(笑)。さて夕刻、いつものように“竜児”と“大河”が二人で帰っていると、“亜美”が彼のもとに駆け寄ってくる。怪しい男に追いかけられているから助けてほしいと哀願する“亜美”。そんな二人にブチキレた“大河”が、道端のゴミ箱を投げつけると、電柱の影からカメラ片手の見慣れない男が逃げ出していく――“亜美”曰く、彼は自分のことをつけ回すストーカーで、モデル業を休んでまでこの学校に転校してきたのも彼から逃れるためだったのだという。セキュリティ完備な“大河”の家に匿われることになった“亜美”だが、あの時の復讐の念に何気に燃えている“大河”によって夜通しムチャ振りモノマネの刑に遭ってしまうのだった。翌日、生徒会主催の清掃ボランティアが行なわれることになり、“北村”と一緒に活動したい一心で“大河”も参加するが、彼は生徒会役員のため別行動だと知らされ、落ち込んでしまう。一方“竜児”は“亜美”とともに行動することに。折から雨が降る中、二重人格の件を問い質す“竜児”。最初はトボケる“亜美”だが、彼に通じないことを知ることに。と、その時、件のストーカーがまたも現われる。その姿を見て怯える“亜美”だが、折から乱入してきた“大河”が構わず彼を追いかけるのを見て何かが吹っ切れる――彼女も本性むき出しにして追いかけ、ストーカーをフルボッコにしてしまうのだった。“大河”の姿を見て思うところあるのか、“竜児”に対して積極的にフラグを立てに来る“亜美”。その現場に、しかし“大河”が足を踏み入れてしまった……

――

(a suivre)



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2008年11月01日

『あかね色に染まる坂』第5話

c621efe6.jpg この前“華恋”主催で行なわれた藍色のマッドパーティーの写真を整理していた“優姫”は、“湊”から“準一”のことをどう思っているのか唐突に訊かれ、アタフタしてしまう。負けじと兄妹の仲を邪推し“湊”をアタフタさせる“優姫”。そんな折“準一”が現われ、三人で映画を見に行くことになるが、“湊”に対する彼の言動に“優姫”は変なインモラルさを感じてしまうばかり。で、迎えた翌日、しかし“湊”はいかにも見え透いた芝居を打って身を引き、結局“準一”と“優姫”で出かけるハメに。怪獣映画を見たり、“優姫”に絡んできたチンピラに対して“準一”が「ジェノキラー」と呼ばれていた頃の片鱗を見せたり、公園でいきなり“観月”に遭遇して弄られたり、“優姫”が慣れないプリクラに四苦八苦したりとデコボコな一日を過ごす二人。夕刻、河原で佇んでいると、不意に風が吹いて“優姫”の帽子が川べりに落ちてしまう。とっさに帽子を拾い上げる“準一”だが、川に落ちてずぶ濡れに。家に戻り、彼が風邪気味になったのを見てパニックに陥る“優姫”だが、“湊”が上手く介抱して一件落着。そんな二人の姿を見たり、風呂場で“湊”と話したりするうち、“優姫”も何やら感じるところがあったようで……

――

 ここ数話ほど、油断できないくらいにタガの緩みまくったキャラ弄り話が続いていたこの『あかね色に染まる坂』。特に第4話で大フィーチャーされていた、おぜうさまキャラな“華恋”のマッドパーティーぶりには――露骨に爛れた作画もあいまって――頭抱えて笑うことしかもはやできなかったわけで。この調子で行くと、最終回は、「○○色の××」というサブタイトルの文法に倣って言うなら、さしずめ「どどめ色のnice boat.」状態になるんじゃないかと思ったのが当方だけならばそれでいいのだが(←マテ)、迎えた今回は、“準一”“湊”“優姫”のメインキャラ三人を軸に、この三人の関係性を掘り下げる方向に展開していた次第。“優姫”がアタフタしたりツンツンデレツン(←『夜桜四重奏』的表現(爆))したりするシーンのキャラ弄りっぷりは相変わらずだったが、話の方向性がハッキリしていた分、前回や前々回に較べてまだ見やすかったような。

 さておき、“準一”“湊”“優姫”の関係がどこかギクシャクしたものとしてあることが今回において改めてクローズアップされていたことは、ここで押さえておく必要があるだろう。主人公とその妹とその許婚者というギャルゲーアニメ的にはありふれた構造の中にこの三人がいること、そしてこの構造の中に自分がいることを“優姫”が必死に否認していることがこの作品の基本的な初期設定としてあることは、これまでの話の中で執拗に示されてきたことであるのだが、今回の本編をほよほよと見ていると、むしろその初期設定自体が大きく変更される契機が、話のそこここに散りばめられていたように、個人的には見えるわけで。
(a suivre)




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2008年10月30日

『ミチコとハッチン』第1話(新番組)

 manglobeなる製作者集団(?)が原作のオリジナル作品。

 南米のどこか――両親と生き別れ、怪しい神父をしている“ペドロ・ベレンバウザー山田”一家に里子として出されている少女“ハナ・モレーノス(ハッチン)”は、一家の冷たい目線と理不尽なDVに耐えつつ暮らしている。こんなところを脱け出してどこか遠くへ行きたいと思いつつも、すっかり諦めている様子の“ハナ”だが、いつか誰かが迎えに来てくれたらという願望は抱いていた。そして、その願望はある日唐突に叶うことになる――ある日の朝、いつものように一家全員で朝食前の祈りを捧げていると、巨大なバイクが窓をぶち破って乱入してくる。バイクを駆っていたのは“ミチコ・マランドロ”――牢獄に収監されていたが脱獄し、さっそく銀行強盗をしでかしてきた“ミチコ”は、なぜか“ハナ”のことを知っていた様子。ともかく、かように破天荒な“ミチコ”に連れ去られて広大無辺な南米の大地に飛び出すことになった“ハナ”の明日はどっちだ……

――

 関西では今期新番組の掉尾を飾る形となったこの『ミチコとハッチン』。だが当方的にはいろいろと放送前から噂は耳にしていたものの、幹事局がフジテレビなだけに関東ローカルだろうなぁと適当に思っていたわけで(爆)。だから当日の朝刊のテレビ欄で関西でも放送されることを知った次第、という。ここまでくるとノーマークにもほどがあるわな。
(a suivre)




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2008年10月26日

夏子と千和のツンピリラヂヲ

“翠星石”(CV:桑谷夏子)“藍華・S・グランチェスタ”(CV:斎藤千和) ところで、10月が改編期なのはテレビに限らずラジオでもそうなのだが、CVがパーソナリティを務める、いわゆる「アニラジ」と呼ばれる番組の場合、各種サイトからのストリーミング放送が爆発的に増えていることもあって、その開始時期もなかなか流動化しているもの。そんな中で先日始まったのが、この「夏子と千和のツンピリラヂヲ」。“翠星石”@『ローゼンメイデン』や“綾瀬夕映”@『魔法先生ネギま!』、“南都夜々”@『ストロベリー・パニック』などの中の人な桑谷夏子嬢と、“日向夏美”@『ケロロ軍曹』や“レベッカ宮本”@『ぱにぽにだっしゅ!』、“藍華・S・グランチェスタ”@『ARIA』などの中の人で、今期は“ケメコ”@『ケメコデラックス!』や“ルイス・ハレヴィ”@『ガンダム00』etcに出演中の斎藤千和嬢がパーソナリティを務めている(配信元はこちら)。

 上述したようにこの手のアニラジ界隈も、最近は各種サイトからのストリーミング放送が増えている――ことに新作アニメの公式サイト内において関連番組という態で始まる例がやたらと多いし――こともあって、全部を追うなんてことはほぼ不可能に近くなっているのが現状。そんな按配だから、たいがいの番組は、よっぽどのことがない限りは、その作品やパーソナリティの固定ファン以外に広く聴かれることなく推移していくものなのだが、そんな中でこの番組は、スポンサーがコンビニでおなじみの(?)“わさビーフ”の会社として知られる山芳製菓であること、そして何より、アニラジ界隈では長寿番組として知られる「VOICE CREW」で2001年から2002年にかけてパーソナリティを務めた桑谷嬢と斎藤嬢のコンビが復活したことが中の人界隈においてちょっとした話題となったわけで。実際、「伝説(?)のタッグが、時空(?)を越えて大フッカツ!!」とオフィシャルにフィーチャーされているし。そんなわけで、ソッチ(←どっちやねん)系関連ではない企業がネットラジオを配信して、しかもCVを起用すること自体きわめて珍しいこともあって、放送前から注目を集めていたのだった。

 件の「VOICE CREW」は基本半年ごとにパーソナリティが交替していくのだが、この二人のコンビは珍しく一年間続いたわけで(まぁ他に保志総一朗氏+榎本温子嬢や藤田圭宣氏+矢作紗友里嬢、現在の森久保祥太郎氏+藤田咲嬢という例もあるのでアレなのだが)、桑谷嬢+斎藤嬢というコンビが放送当時いかに支持されていたか、というもの。何しろこの二人で“coopee”というユニットを作ってCDまで出していたのだから。しかしそれにしても、斎藤嬢がマトモに歌手活動したのってこのときぐらいではなかろうかと、個人的には思うことしきりなわけで。Neko Mimi Modeやプリップリン体操といった彼女のその後の遍歴を見てると、その思いを余計に強くするところ(笑)。まぁ“coopee”も危うく(「千和」と「谷」を合成した)“ちくわ”というユニット名に決まりかけてたからアレなんだけど(^^;

 さておき、そんなことごとを適当に思い起こしつつこの「ツンピリラヂヲ」に接してみたわけだが、今回は第1回ということもあって、基本的には番組紹介や自己紹介、コーナー紹介に終始していた印象。でも昔の「VOICE CREW」時代を知っている者的には懐かしさが先立つことしきりだったわけで。“わさビーフ”に引っかけてか、「ツンデレ」ならぬ「ツンピリ」を前面に押し出していくらしいのだが、当時からやさぐれキャラではっちゃけていた桑谷嬢のピリピリぶりはともかく、斎藤嬢もすっかりピリッとした毒気のあるトークをするようになっているわけで、個人的には互いにパーソナリティとしてすっかり成長したなぁと、ほよほよと聴いていて遠い目になることしきり。当時は“可憐”@『シスター・プリンセス』あたりで一足先にブレイクしていた桑谷嬢が“こころ”@『ココロ図書館』でデビューして間もない様子だった斎藤嬢を引っ張っていくという形に展開していたわけで、その中で斎藤嬢もどういう形に自己のキャラクターを展開していくかやや模索気味だったのだが(で、彼女の画伯っぷりが際立っていくようになるのだった(今は「画伯」と言えば小林ゆう嬢だけど))、今や互いにいっぱしのCVパーソナリティとして並び立つようになっているわけで、その間のアレコレを考えるにつけ、何だかいろいろ一回りしたなぁと思うことしきり。アイドルとかを見守る心情って、こういうののもっとキッツイものなんだろうなぁ(←マテ)。

 そういう思い出話を差し引いてもなかなか面白かったが後半の「ヤマヨシセーカ世界征服への道」なるコーナー。山芳製菓で新商品開発の最前線に立っている人(もちろん素人)をゲストに招んで話を訊くという按配にスタートしたのだが、二人の弄りっぷりがすごいの何の(笑)。さすがに二人とも空気を読んでか逆セクハラ的なことは訊いてなかったが、それでもここまで素人弄りらしい素人弄りを聴かせるというのも、なかなか珍しかった次第。最近だと、アニラジ界隈に出てくる素人(たいてい(18禁PC)ゲーム会社の関係者)がえてして変にスレてしまっていることを考えると、ねぇ。しかも桑谷嬢も斎藤嬢も、件の開発部の人が持って来た新商品(正確にはまだ店頭に出てないプロトタイプのもの)を前に我を忘れてるし。仕事を忘れてお菓子を食べまくるというあたりは、いかにもアニラジ的ではあるのだが(爆)。開発部の人も上手いことやりよったなぁ〜〜。

 第2回以降どうなるかは分からないが、どれほど「ツンピリ」なエゲツないトークをしていくか、なかなか楽しみではある。既に「女性限定」と銘打ったコーナーで「「女性限定」という態で」云々と強調していたあたりに、エゲツなさの片鱗が垣間見えていたように個人的には思うところなのだが、さて……




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2008年10月24日

『夜桜四重奏』第1話(新番組)

e1fefb3e.jpg 講談社刊『月刊少年シリウス』誌に連載されているヤスダスズヒトの同名マンガのアニメ化作品。ちなみに「夜桜四重奏」と書いて「ヨザクラカルテット」と読むそうで。

 はるか昔から、人間界と妖怪の世界とがつながる場所とされ、今なお人間と妖怪が半々ぐらい雑居している桜真町。そんなこの町では、最近妖怪の手による連続発砲事件が起こっていた。妖怪であり、かつ町長をしている女子高生“槍桜ヒメ”が自らパトロールに出るが、あと一歩のところで取り逃がしてしまうのだった。事態を打開させるため“ヒメ”が向かったのは、顔なじみの青年“比泉秋名”が所長をする「比泉生活相談事務所」。夜の市街で“ヒメ”と事務所に勤める妖怪“五十音ことは”“七海アオ”、そして人間でありながら妖怪を祓い除ける「調律(チューニング)」を会得している“秋名”が各々の能力を駆使して件の連続発砲魔を妖怪の世界に追い払い、一件落着――かような具合に、人間と妖怪の間に発生するトラブルを解決することを生業としている“秋名”“ヒメ”“ことは”“アオ”だが、そんな面々を見下ろす怪しい影が……

――

 関東ではTBSで既に何話か放映されている様子だが、当方の住んでいる関西では昨夜からbs-iで始まったのを機にようやく見ることができたこの『夜桜四重奏』。当方原作マンガは単行本第1巻の一部を立ち読みしたことがある程度。ただ、『ローゼンメイデン』シリーズや『RED GARDEN』、そして何より、――「リアルな描写」に対するアンチテーゼとしての――「アニメ的描写リアル」を高密度で提示してみせた快作として当方の周囲でやたらと評価の高い『紅』を手がけてきた松尾衡氏が監督であるということで、個人的には放送前から何気に注目していたわけで。で、件の『紅』である意味極まったところがあっただけに、『ローゼンメイデン』シリーズで脚本を担当していた花田十輝氏と再び組んだことも含めて、今回はどんな一手を繰り出してくるかが気になるところではあった次第。
(a suivre)




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2008年10月15日

『CHAOS; HEAD』第1話(新番組)

83eb05b1.jpg Nitroplusから今年4月に発売された同名PCゲームのアニメ化作品。関東では既に何回か放送されているようだが、関西では昨夜からCATVで放送が始まった次第。 

 ビルの屋上に放置されたコンテナの中で引きこもり同然の生活を送る高校生“西條拓巳”は、重度の二次元ヲタの上にネトゲ廃人。たまに学校に登校してもすっかり空気同然といった趣で、妹の“西條七海”が様子を見に来ても厄介払いするばかり。さて、今日もネトゲ&チャット三昧な生活を送っていた“拓巳”のもとに、「将軍」と名乗る謎の人物からのメッセージが。「将軍」が示したリンクをクリックしてみた“拓巳”が見たのは、最近渋谷界隈で連続して発生している猟奇的殺人事件「ニュージェネ」絡みのグロ画像だった。翌日の夜、つい裏路地に迷い込んだ“拓巳”は、女の子が誰かを惨殺している現場に出くわしてしまう。恐怖を感じて逃げ出す“拓巳”だが、その日から彼の精神は疑心暗鬼状態に陥ってしまう。それがピークに達したある日、“拓巳”は唐突に“楠優愛”と知り合う。猜疑心を持って接するも、彼女の天然ペースについつい自室まで案内するハメになる“拓巳”。その言動に惑わされたりしつつ、しかし自分と同じアニメキャラが好きな様子の“優愛”につい心を許し、一緒にそのアニメキャラ“星来オルジェル”の新作フィギュアを予約することを約束するのだった。さて翌日、登校してきた“拓巳”は驚愕の光景を目にしてしまう――件の惨殺少女がクラスメイトの女の子“咲畑梨深”で、しかも微笑みかけながら彼の隣の席に座ってきたのだ……

――

 毎度のことながら、当方原作ゲームは未プレイ。とは言うものの、最近は(『Fate/Zero』などで)小説家としても進境著しい虚淵玄[うろぶち げん]氏が主宰するソフトハウスNitroplusが手がけた新作ゲームであることは、仕事先の好事家仲間から聞いて知っていたわけで。しかし虚淵氏が手がけた『斬魔大聖デモンベイン』や『BLASSREITER』の前例からしてこの『CHAOS; HEAD』も18禁だろうなぁと思っていたら実はそうではなかった(とは言え15禁らしいので、ある意味どっこいどっこいなのだが)ので件の好事家氏ともども驚いたもの。まぁその程度のつき合いということで、ひとつ。
(a suivre)




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『喰霊 −零−』第1話・第2話(新番組)

796e9654.jpg 角川書店刊『月刊少年エース』誌に連載されている瀬川はじめのマンガ『喰霊』のアニメ化作品。ちなみに「喰霊」と書いて「がれい」と読むそうで。

 ○第1話
 東京では霊的なバランスが崩れ、悪霊や魔物の類がときおり跳梁跋扈するようになっている。かかる事態に対応すべく、環境省と防衛省はそれぞれ独自に特殊部隊を結成し、事に当たっていた。さて、今夜も首都高に悪霊が集団発生する。防衛省の特殊部隊が展開し、一度は殲滅させるが、突然現われた上級の魔物には全く歯が立たない。そこに現われたのが、“金春キリヤ”率いる「防衛省超自然災害対策本部特殊戦術隊第四課(特戦四課)」――霊能力者を中心に構成された彼らの巧みな連係プレイと、過去に魔物たちと因縁ありげな“観世トオル”と“春日ナツキ”の突貫攻撃によって、事態は解決する。が、すぐ近くでまたも魔物が発生。郊外の遊水地に誘い込み、“トオル”“ナツキ”が息の合ったところを見せて魔物を退治する。一息つく特戦四課の面々。だが、“トオル”が青い蝶の羽の幻影を見たとき、事態は急転――剣を携えた少女が唐突に現われ、彼女によって特戦四課の面々は次々と斬殺され、あっという間に全滅してしまう……

 ○第2話
 ――特戦四課が全滅したとの報を受け、防衛省の幹部たちは頭を抱えることしきり。そんな折、環境省「超自然災害対策室」から“神宮寺菖蒲”がやって来る。防衛省の持つデータを解析し、最悪レヴェルの魔物「カテゴリーA」が一連の事件を誘発させていることを突き止める“菖蒲”。その頃、都内ではまたも魔物が現われ、環境省の特戦部隊が事に当たる。そんな中、特戦部隊の隠し玉的存在“土宮神楽”が到着。“神楽”の剣が一閃し、魔物は両断されるのだった。が、そんな彼女たちの前に、剣を携えた少女がもう一人――彼女こそ、環境省から逐電し自らの霊力によって魔物を発生させまくり、つい先ほど特戦四課を斬殺し倒した“諫山黄泉”だったのだ。一時は姉と慕った“黄泉”がカテゴリーAの敵として現われたことに戦慄しつつ、都内から郊外に場所を替えて彼女と一戦交える“神楽”。激しい剣戟を見せる二人だが、地力で勝る“黄泉”が“神楽”を捕まえ、その剣を一閃させる……

――

 例によって当方原作マンガは未読。というかそんな作品があることすら視界からすっかりこぼれ落ちていたわけで(爆)。関西では『レンタルマギカ』や『我が家のお稲荷さま』と、このところ微妙にオカルト(というほど大げさなものではないのだが(特に後者))めいた内容の作品が続いている枠(ch36火曜24:00〜24:30)で始まったのだが、ここにもうタイトルからして見たまんまな『喰霊 −零−』なんてのが始まったのを見ると、この枠ってばもうすっかりソレ系の作品の枠として定着した、ということなのだろうか。『Canvas2』や『らき☆すた』をやっていた頃が懐かしい(^^;

 さておき、当方第1話は珍しくナマで見たわけだが、ほよほよと見ていて、角川書店とゆかいな連結子会社たち(違)ってホンマに退魔モノ+バトルアクションモノ(+ミリタリーモノ)というしつらえの作品大好きやなぁと半畳を入れたくなったわけで。おそらくは麻宮騎亜のマンガ『サイレントメビウス』あたりに端を発するであろうかような設定がこの『喰霊 −零−』でも踏襲されていたとさしあたり指摘できるのだが(科学的な装備で超自然現象として対峙するというあたりなんか、特に)、それにしたってそのあまりのベタっぷりには、のっけから頭抱えることしきり。で、話の方も基本的にこの手の作品のテンプレをきれいになぞっていくことに傾注しているようにしか見えない展開で進行していっただけに、悪い意味でオーソドックスな印象を受けるところだったのだが、それだけにラストの特戦四課いきなり全滅エンドには普通に一杯喰わされたなぁと思った次第。だからタイトルに「喰」の字が入っているのか〜(←マテ)

 ――かかる半畳はともかくとしても、どう見ても特戦四課の面々が主人公であるかのように本編を見せてきておいてこの急転直下ぶりだから、余計にやられた! という感慨を抱くことしかもはやできなかったわけで。実際、公式サイトなどでも、キャラ紹介やスタッフ座談会などでさも特戦四課の面々が物語の中心であるかのように見せていたし、特に“観世トオル”は「本編の主人公」と明記されていた上に何やら因縁めいた設定も付与されていたものだったのだが、必然的にそれら全てがウソッパチというか釣りだったことになるわけで、ずいぶん大がかりやなぁと頭抱えて笑。(してみると、“トオル”の因縁設定絡みで出てきた“葵”とかって結局誰やねんという話になるのだが(苦笑))。当方の場合、第1話を見てから公式サイトをチェックしたので、かような所業に対してまだどうにか笑い飛ばせたのだが、逆の人なんかたまったもんじゃないだろうなぁと思ったり思わなかったり。

 とは言うものの、この破壊的エンディングから逆算して見直してみると、なかなか上手いことしつらえられているなぁと思うことしきりだったのもまた、事実と言えば事実。ことにヴィジュアル的な構成という側面においてそれは顕著だったわけで、第1話はOP曲もED曲も一切流れず(←曲の発売元がここの角川枠と縁深いランティスだからこそできる横紙破りですな(爆))、特戦四課の面々が全滅した後ブラックアウトし、炎が燃えはぜるパチパチ音が延々流されるという、傍目にはかなり薄ら寒いものとなっていた次第。かようなシークエンスをほよほよと見ていると、一杯喰わされた感がさらに増幅され、もはや笑うことしかできない。仄聞するところでは、数年前に放送されていたギャルゲーアニメ『SHUFFLE!』で半ば伝説となっている“空鍋”シークエンス――主人公の幼なじみが狂気の淵に立ち、主人公への想いをうわ言で呟きながら空っぽの鍋を延々かき混ぜてた、というアレ――をぶちかましたスタッフが多数参加しているそうで。それなら納得だね☆(←ヤケ)

 それだけに、上でも少々触れたが、それ以外のヴィジュアル的なケレン味に関しては意外とテンプレ風味にあっさりしていたわけで、まぁ破壊的エンディングをしっかり引き立たせるためには必要なことだと十分納得はできるから、個人的には別に構わないのだが、それでも第2話における“神楽”vs“黄泉”の剣戟アクションあたりなんかは、もう少し動きを粗く取っても良かったんじゃなかろうか、とも思うところ。ポジティヴな粗野さを最大限に活かしきった形でアクションシーンやビル破壊シーンをこれでもかと見せつけた『屍姫 赫』を見た後では、何だか妙に上品に仕上げてきたなぁと拍子抜けするところもなきにしもあらず。まぁティーンエイジな女の子が制服姿で剣戟を繰り広げるというのは、シチュエーションとしてはなかなか悪くないのだが――って何だか特撮ヲタの視点だよな、これって(爆)。

 まぁでもかように奇手を次々と繰り出してきた以上、次の一手がどうにも気になることには変わりないわけで。おそらくは落ち着くところにそれなりに落ち着くのだろうが、逆にこのまま“黄泉”が一話完結で脈絡もヘッタクレもなくいろいろ斬殺しまくる殺戮数え唄的展開になっていったら、とんでもない邪神アニメになりそうではあるわけで、ってそれはさすがにあるまいが(笑)。さて……

 にしても、茅原実里嬢(“神楽”のCV)は、相変わらずセリフ少ないなぁ(苦笑)。

 *番組公式サイト→http://www.ga-rei.jp/



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2008年10月12日

『とある魔術の禁書目録』第1話・第2話(新番組)

18174cb7.jpg 電撃文庫から十数巻発売されている鎌池和馬の同名小説のアニメ化作品。ちなみに「禁書目録」と書いて「インデックス」と読むそうで。

 ○第1話
 東京西部に位置する学園都市――そこでは学生たちに超能力を発現させるための教育が日々行なわれている。そんな学園都市の中にある学校に通う青年“上条当麻”は、無能力者でありながら、あらゆる異能の力を打ち消してしまう特異体質「幻想殺し[イマジンブレイカー]」の持ち主。ために不幸な事態に巻き込まれやすく、今日も学園内でも屈指の超能力者“御坂美琴”につけねらわれたりと、散々な一日を過ごすハメに陥ってしまうのだった。さて、家に帰り、とりあえず布団でも干そうかとベランダに出た“当麻”は、シスターな風体の女の子が干されているのを見つける。自らを“禁書目録[インデックス]”と名乗り、あらゆる種類の魔導書を記憶していると豪語する彼女だが、“当麻”はそれをにわかには信じることができない。“禁書目録”と言い争ううちに幻想殺しの力を発動させて彼女をひん剥いてしまうなんていうハプニングもありつつ、逃げてる最中なのでとりあえずここを立ち去ると言う“禁書目録”を残して学校に赴く“当麻”。夕刻、帰ってきた彼が見たのは、瀕死の重傷を負って玄関前に倒れている“禁書目録”の姿だった……

 ○第2話
 “禁書目録”は、自分の家に置いていった忘れ物をこっそりと取りに戻ってきたところを襲われたのだと気づき、悔しさを隠せない“当麻”。そんな彼の前に魔術師“ステイル=マグヌス”が現われる。魔導書をつけねらう勢力から彼女を守るために遣わされたと話す“ステイル=マグヌス”だが、言ってることとやってることがかけ離れ過ぎていると感じることしきりの“当麻”は彼にケンカを売り、タイマン勝負に。「ルーン魔術」を極め、結界内でなら何度でも甦ることができる炎の巨人「魔女狩りの王[イノケンティウス]」を駆使して“当麻”を葬り去ろうとする“ステイル=マグヌス”だが、“当麻”の幻想殺しととっさの機転によって逆に一敗地にまみれてしまうのだった。とりあえず危機は去ったが、“禁書目録”が瀕死であることには変わりない。彼女を介抱しようとする“当麻”は、超能力を教えている担任の先生“月詠小萌”の自宅に。“小萌”の家の汚さに辟易しつつ、とりあえず“禁書目録”を寝かせると、唐突に彼女の生命回復ウィザードが発動し始める。己の幻想殺しのために、生命回復の妨げになってしまうと“禁書目録”に言われた“当麻”は、後事を“小萌”に託し、自分は外に出るが、彼女のためなら地獄の果てだろうとどこまでもつき合うと決心した手前、その心中はいささか複雑なようで……

――

 毎度のことながら当方原作小説は未読。とは言うものの、この原作小説の世界観とキャラクターを借用した公式二次創作作品といった様相を呈しているマンガ版『とある科学の超電磁砲[レールガン]』には、掲載氏の『電撃大王』誌を定点観測(←何のやねん)がてら長年購入していることもあって、それなりに目を通している次第。ちなみに、『少年ガンガン』誌にもマンガ版が連載されているそうだが、そちらは未確認だったり。というか、なんでそこでスクエアエニックスなんだ? という疑念も、なしとはできないところやね(爆)。
(a suivre)




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2008年10月10日

『伯爵と妖精』第1話(新番組)

『伯爵と妖精』 コバルト文庫から十数巻刊行されている谷瑞恵の同名小説のアニメ化作品。

 スコットランドの片田舎に一人で暮らす女性“リディア・カールトン”は、妖精の姿を見たり彼らと話したりすることができる「フェアリー・ドクター」なのだが、妖精が見えない周りの人からは白眼視されがち。それでも猫の姿をした妖精「ニコ」とともにそれなりに暮らしていたが、ある日、そんな彼女のもとに父からの手紙が届く――自分が暮らしているロンドンに来ないか、というのだ。というわけで「ニコ」とともに船に乗ってロンドンに向かおうとする“リディア”だが、その船内で怪しい風体の美青年に出会ったことで、彼女の運命は一転する。その船から“リディア”を連れて脱出し、別の船に乗り込んだその青年は、かつて妖精の世界にも領土を得た伝説の貴族「青騎士伯爵」の末裔“エドガー・アシェンバート”と名乗るが、連れてこられた経緯が経緯だけに、“リディア”はにわかには信じない。しかもディナーの席上、彼からどう聞いても愛の告白にしか聞こえない恥ずかしいセリフを他の貴族たちとの席上言われまくり、すっかり不思議な気分になってしまうのだった。席を中座し、甲板に「ニコ」とともに佇む“リディア”の前に“エドガー”が。彼曰く、自分が青騎士伯爵の末裔であることを示す「メロウの宝剣」がどうしても見つからないので、“リディア”のフェアリー・ドクターとしての能力が必要なのだという。断ろうにもどこにも逃げられない“リディア”は、彼に協力するしか道はないのだが……

――

 毎度のことながら当方原作小説は未読。というかさようなシリーズがあったことやそれなりに巻を重ねていることも知らなかったわけで――最近のコバルト文庫では『マリア様がみてる』シリーズ以外まるで知らないし(まぁ当方も一応男性だしね(爆))――。で、しかも、このアニメ版も、放送当日にテレビ欄を見ていてはじめてその存在を知ったという体たらくだったし。ここまでくるとノーマークにもほどがあるわな、といった趣(←マテ)。
(a suivre)




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『タイタニア』第1話(新番組)

2875614e.jpg スクエア・エニックスEXノベルスから何巻か刊行され、最近講談社文庫で再版が始まった田中芳樹の同名小説のアニメ化作品。

 人類が宇宙に進出するようになって久しい時代、銀河系の大半は「ヴァルダナ帝国」が支配している。が、その実、皇帝の権力は無に等しく、「無地藩王」を名乗るタイタニア家が、皇帝の臣下でありながら帝国の事実上の支配者として君臨していた。そんな時代が長く続いたある年、当代の皇帝“ハルシャ六世”の誕生日記念式典に三人の息子“イドリス”“ザーリッシュ”“ジュスラン”とともに出席した八代目当主“アジュマーン・タイタニア”は、式典の席上では臣下の礼を取りつつも、宰相“サロモン”を見せしめに射殺することで皇帝や属国の面々にしっかりとカマし入れるだった。かように帝国の真の支配者を自他共に認ずるタイタニア家だが、しかし式典の直後、そんな彼らの権勢に綻びが生じかねない報が宇宙から届く――長年帝国とソリが合わない都市国家エウリヤを討伐すべく、タイタニア軍の大艦隊を率いて遠征に出た“アリアバート”が、エウリア艦隊を率いる無名の指揮官“ファン・ヒューリック”の前に一敗地にまみれたのだ……

――

 今春から木曜日の夜に移転したNHK BS-2「衛星アニメ劇場」枠内で始まったこの『タイタニア』。例によって当方原作小説は未読。ただ、原作者の田中氏の盛名は『銀河英雄伝説』などで以前から仄聞しており、そう言えば前期にも氏の小説を原作とした『薬師寺涼子の怪奇事件簿』が放送されていたし、一傍観者的には何か突然田中芳樹界隈(←どんな界隈やねん)がざわついてるなぁと思うところではあったわけで。まぁその程度のつき合いということで、ひとつ。
(a suivre)




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2008年10月08日

『今日の5の2』第1話(新番組)

 『ヤングマガジン』誌にかつて連載されていた桜場コハルの同名マンガのアニメ化作品。以前一度OVA化されており、今回二度目のアニメ化。

 どこかの小学校に通う“佐藤リョータ”――明るく元気なガキンチョといった趣な彼の5年2組での日常は、賑々しくもどこかアレげに進んでいく。今日もライバル兼悪友の“今井コウジ”とたわいない勝負やバンドごっこに興じたり、“コウジ”との勝負に“浅野ユウキ”“日高メグミ”が巻き込まれたり、“ユウキ”のローブローに悶絶したり、一緒に保険委員をしている女子“相原カズミ”のミステリアスぶりに振り回されたり、雨の日、“小泉チカ”“平川ナツミ”と相合傘をすることになってドギマギしたり……

――

 これは珍しく当方原作マンガは既読。単行本も一応持ってるし。そしてOVAは例によって未見。桜場コハルといえば、昨年・今年と二回にわたってアニメ化され、つい最近三度目のアニメ化がアナウンスされた『みなみけ』が有名だが、その『みなみけ』の前に連載され、そこはかとなく好事家界隈の注目を集めていたのがこの『今日の5の2』なわけで。その意味では桜場の出世作であると言っても、あながち揚言ではあるまい。
(a suivre)



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『ef -a tale of melodies』第1話(新番組)

3ef69ee9.jpg minoriから発売されている18禁PCゲーム『ef -a fairy tale of the two.』の非18禁アニメ化作品として昨年放送された『ef -a tale of memories』の続篇。

 新進少女マンガ家である高校生“広野紘”は、ある日街で“宮村みやこ”と出会う。彼女の奔放な性格と言動に振り回されながらも次第に惹かれていく“紘”だが、一方で幼なじみの“新藤景”との間で板挟み状態となり、苦悩することに。葛藤と煩悶の末、“紘”は“みやこ”を選ぶ。一方、同じ頃、“麻生蓮治”は郊外の廃駅で一人佇む少女“新藤千尋”と出会う。何度も会ううち、小説を書きたいという“千尋”の願いをともに叶えようとする“蓮治”だが、彼女は13時間しか記憶を保つことができない記憶障害を抱えていた。想いと記憶とに互いに固執し苛まれつつも、“蓮治”は“千尋”の全てを受け入れ、二人はようやく結ばれるのだった――以上が前作『ef -a tale of memories』の超乱暴なあらすじ。さて、それを受けて始まった今回は……

 夕暮れのテラスで一席酌み交わす“火村夕”と“久瀬修一”。その中で“夕”は高校時代の頃をふと思い出す――美術部の部室に向かった“夕”は、彼を呼びつけた“広野凪”が全裸になって自らの裸婦像を描いている現場に遭遇する。そんな光景にドン引きしつつも、彼女に命ぜられるままに買い物につき合わされ、一緒に帰る“夕”。そんな二人をずっと追っていた“雨宮優子”。“凪”は先に帰り、二人きりになる“夕”と“優子”。二人は幼なじみで、最近再会したのだが、どうも過去に何かあったらしい。――さて一方、“新藤景”の後輩“羽山ミズキ”はその日、“蓮治”の家で目を覚ます。朝食を取りながら、先日教会でヴァイオリンの音が聞こえたと話す“ミズキ”。それは“久瀬”の演奏に違いないと話す“麻生すみれ”“蓮治”母子は、さっそく隣家の“久瀬”のもとへ“ミズキ”を連れて訪れる。“久瀬”と二人きりになった“ミズキ”は、ガランとした部屋を自由に使っていいと彼に言われ、すっかり有頂天に。彼の制服コレクションを着てみたり、一緒に何か飲んだり、寝転んだりと奔放に振る舞う“ミズキ”に、“久瀬”は何か思うところがあるようで。夜、彼女を見送った“久瀬”を持病の発作が襲う。何とか鎮めるも、自分の命が残り少ないっぽいことに絶望することしきりなのだった……

――

 毎度のことながら、当方原作ゲームは未プレイ。ただ、『電撃大王』誌に連載されているマンガ版やアニメ版前作『ef -a tale of memories』は全話見たことがある次第。件の『(略)memories』は『月詠 -MOON PHASE-』や『ぱにぽにだっしゅ!』、『ひだまりスケッチ』、『さよなら絶望先生』といった新房昭之監督作品でおなじみの(?)制作会社シャフトが手がけたことと、その新房氏のもとで主に演出を手がけてきた大沼心氏が監督としてキメッキメの映像美をこれでもかとぶちまけたことで、なかなかな話題作になったもの。まぁ個人的には『(略)memories』が何だかんだありつつ結局しかるべき位置に登場人物たちが収まって終わったから、これに関しては続篇はないだろうなぁと思っていただけに、続篇制作決定の報にいささか虚を突かれたわけで。
(a suivre)
 



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2008年10月07日

『ケメコデラックス!』第1話(新番組)

4264e994.jpg アスキー・メディアワークス刊『電撃大王』誌に連載されているいわさきまさかずの同名マンガのアニメ化作品。

 電化製品のコングロマリット「ミシマ電機」の企業城下町といった趣のアケボノ市。そんなこの町に暮らす高校生“小林三平太”は、幼なじみの“牧原イズミ”に世話焼かれつつ、一方で十年前に再会を約束した初恋の女性のことがいまだ忘れられずにいた。そんな彼の平凡な生活は、しかし唐突かつダイナミックに終わりを告げる――自室に宇宙船が墜落し、謎の二頭身な女性と戦闘機械との戦場と化してしまったのだ。ほうほうの態で登校した“三平太”だが、さっきの二頭身女性“ケメコ”がウェディングドレス姿で乱入し、唐突に彼の嫁になることを宣言する。あまりの急展開に、もはや逃げることしかできない“三平太”だが、逃げ出した先の屋上で“ケメコ”と戦闘機械との戦いにまたも遭遇してしまう。そのとき、“ケメコ”の体内からもう一人の女性“エムエム”が。件の初恋の女性そっくりな“エムエム”の相貌に、“三平太”はドキッとするが、“イズミ”ともどもバトルに巻き込まれ、散々な目にあってしまうのだった。夕刻、どうにかこうにかして自宅に戻った“三平太”だが、そこにまたしても“ケメコ”の姿が。わけのわからないまま迫ってくる“ケメコ”。かくして、すっかり理不尽大炸裂な“三平太”の明日はどっちだ……

――

 当方原作マンガは、掲載誌の『電撃大王』誌を定点観測(←何のやねん)がてら長年購入していることもあって、一応読んだことはある次第。ただ、もともとは『電撃コミックガオ!』誌で連載されており、同誌の廃刊とともに移籍してきたという前歴があるだけに、その『ガオ!』誌時代の部分に関しては未読なわけで(単行本も買ってないし)。まぁその程度のつき合いということで、ひとつ。
(a suivre)



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『屍姫 赫』第1話(新番組)

『屍姫』 スクエアエニックス刊『少年ガンガン』誌に連載されている赤人義一のマンガ『屍姫』のアニメ化作品。

 やや生臭入っている僧“田神景世”が住職を務めるお寺に付属している児童福祉施設「大麟館」に暮らす高校生“花神旺里”は、かつて信じられない光景を目にしていた――本堂の中で“景世”が女の子の死体を抱くと、その子が生き返ったのだ。一年後、その時のことが気になったりならなかったりな“旺里”は、ついにここを出て一人暮らしをすることを決心する。その頃、街では女性を何人も囲ったあげく殺害した連続殺人鬼のことが話題に。そして迎えた引越し当日、リヤカーを引いて荷物を運ぶ“旺里”は、道端で傷だらけの女の子“星村真姫那[ほしむら まきな]”が斃れているのを見つける。心臓が止まり、既に死んでいるように見える“真姫那”を、あの時“景世”がそうしたように“旺里”が抱きかかえると、彼女はやおら生き返り、“景世”の駆るバイクに同乗していずこかへ消えてしまう。そんな“真姫那”は「屍姫」と呼ばれる存在――現世への激しい執着のゆえ死してなお人間を襲う存在「屍」を屠るための生ける死者。既に「屍」として異形の存在と化した、件の連続殺人鬼と二丁拳銃で大立ち回りを演じ、これを倒す“真姫那”。そんな彼女と関わりを持ってしまった“旺里”の運命やいかに……

――

 例によって当方原作マンガは未読。順調に巻を重ねているらしいことは仄聞したり書店で見かけたりして知っている次第、といった程度のつき合い。ってそれは「つき合い」とは言わんだろ。しかし関西では昨夜唐突にカチこまれた野球中継のせいで――まぁサンテレビだし、何気に阪神が巨人と優勝争いを演じている真っ最中だから(今年のセ・リーグにはなかなかいい脚本家がいるようで(←マテ))、仕方ないと言えば仕方ないのだが――初回にしていきなり35分遅れだったのが少々イタいところ。思えばこれがケチのつき始めだった、なんてことにならなければいいのだが。「屍姫」なんていう文字化けを起こしたようなタイトルだけに、なおさら。
(a suivre)




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