2006年06月26日
昨夜のラジオ関西『集まれ昌鹿野編集部』
“ヤング師匠”こと小野坂昌也氏と、若手なのに尾籠トークを繰り広げまくりな鹿野優以[かの ゆい]嬢がパーソナリティを務めているこの番組。当ブログでも一度取り上げたことがあるが、その後もトークの凄惨さ(←褒め言葉)には変わりなく、と言うか、むしろヒドくなっていくばかりで、一好事家的には毎週頭抱えて大爆笑状態。
特に先々週はいきなり計3時間もの生放送(24:00〜25:00、27:00〜翌朝5:00の二部構成だった)をぶちかまし、あまりのグダグダぶり(生放送ということで、小野坂氏がここぞとばかりに「レマン湖」を連呼したり、鹿野嬢が自分の貧乳コンプレックスをバネにした自虐トークをいつも以上に繰り広げたり……)と猛毒楽屋オチぶり――とりわけ、27時からの第二部において、小野坂氏が教祖役になって始めた「宗教の時間」的番組のパロディには、もはや笑うことしかできなかった――が際立ち過ぎていたわけで。まさに惨劇に酔いしれろ(←『ひぐら(以下略)』的表現)状態だったわけだが、今回はレギュラーコーナーも二週間ぶりに復活(先週は、ラジオ関西の東京支社長なる人物をゲストに迎えてグダグダトークに終始していた)し、ようやく通常モードの放送になった次第。通常モードにおいては「週刊! 昌鹿野批評!」や「昌鹿野・子供電話相談室」といったコーナーがあるこの番組だが、今回は「週刊! 昌鹿野批評!」が面白かった。
「アニメ・ゲーム・声優業界の話題のニュースを、分かりやすく、小野坂解説員が解説してくれます」(公式ページより)という触れ込みで、リスナーから送られてきた話題について二人がときに暴言交じりにトークを繰り広げていくといった趣のこの「週刊! 昌鹿野批評!」。取り上げるトピックが「声優界に「17歳教」ブーム?」とか「「ハレ晴れユカイ」がバカ売れ」、「麻生外相が『ローゼンメイデン』を読んでいた疑惑」etcといった具合に、ややもすると2chやブログ界隈あたりで盛り上がっていそうな話題が取り上げられており、「新感覚タブロイド番組」というキャッチコピーもダテではないと思わせるに十分であるわけだが、今回は「プラネタリウムからあの人の声が」「『おとボク』声優変更で波紋が」の二つが紹介されていたのだった。とりわけ後者の「『おとボク』声優変更で波紋が」については、事態を仄聞するにつけ、あぁこれ絶対誰かトンパチなハガキ職人が「週刊! 昌鹿野批評!」に送るやろなぁと漠然と思っていただけに、やっぱりなぁと思うと同時に、出す方も出す方だけど採用する方も負けず劣らずトンパチだよなぁと唸ってしまうことしきり。
――というのが「『おとボク』声優変更で波紋が」の骨子であるわけだが、早い話が今まで「大人の事情」の一言で済ませられていたことの、その内実が露呈してしまったということにほかならないわけで。で、それについてこの「週刊! 昌鹿野批評!」で語られていたのは……
といった具合に、ざっくばらんな正論と暴言がないまぜになっていたわけであるが、やはり――スターチャイルドと何やら特別な関係にある様子*の――ラジオ関西においてこういう話題を取り上げるというトンパチぶりはそれ自体貴重であろう、と一好事家的には思うところ(詳細は今週金曜日に番組自体が公式ページ上で聴けるようになるので、それを参照されたし)。個人的に同意できるかどうかはともかくとして、声優の看板下げている人がいかなる関心をこの事象に抱いたかを聴けただけでも、良しとしなければなるまい。
まぁ当方の場合この『おとボク』に関してはゲームをしたことがないのでアレなのだが、今回のこの事象に関しては、アニメ・声優に偏った視点からすると、キャスティング云々よりも監督が名和宗則という時点で既にダメなんぢゃねぇの!? と思うところではあったり。彼が昨年監督した『D.C.S.S』における、悪い意味での怪演出ぶりを瞥見するにつけ、さぁ……(苦笑)。逆に10月になって「何でこんな駄作に俺たちムキになってたんだろう」とみんなに言わしめれば、それがいい解決策になるのかもしれないけど、ね。
ちなみに前者の「プラネタリウムからあの人の声が」は、愛知県安城市にある市営のプラネタリウムで堀江由衣嬢がナレーションしていることが話題になっている、という話でした。
特に先々週はいきなり計3時間もの生放送(24:00〜25:00、27:00〜翌朝5:00の二部構成だった)をぶちかまし、あまりのグダグダぶり(生放送ということで、小野坂氏がここぞとばかりに「レマン湖」を連呼したり、鹿野嬢が自分の貧乳コンプレックスをバネにした自虐トークをいつも以上に繰り広げたり……)と猛毒楽屋オチぶり――とりわけ、27時からの第二部において、小野坂氏が教祖役になって始めた「宗教の時間」的番組のパロディには、もはや笑うことしかできなかった――が際立ち過ぎていたわけで。まさに惨劇に酔いしれろ(←『ひぐら(以下略)』的表現)状態だったわけだが、今回はレギュラーコーナーも二週間ぶりに復活(先週は、ラジオ関西の東京支社長なる人物をゲストに迎えてグダグダトークに終始していた)し、ようやく通常モードの放送になった次第。通常モードにおいては「週刊! 昌鹿野批評!」や「昌鹿野・子供電話相談室」といったコーナーがあるこの番組だが、今回は「週刊! 昌鹿野批評!」が面白かった。
「アニメ・ゲーム・声優業界の話題のニュースを、分かりやすく、小野坂解説員が解説してくれます」(公式ページより)という触れ込みで、リスナーから送られてきた話題について二人がときに暴言交じりにトークを繰り広げていくといった趣のこの「週刊! 昌鹿野批評!」。取り上げるトピックが「声優界に「17歳教」ブーム?」とか「「ハレ晴れユカイ」がバカ売れ」、「麻生外相が『ローゼンメイデン』を読んでいた疑惑」etcといった具合に、ややもすると2chやブログ界隈あたりで盛り上がっていそうな話題が取り上げられており、「新感覚タブロイド番組」というキャッチコピーもダテではないと思わせるに十分であるわけだが、今回は「プラネタリウムからあの人の声が」「『おとボク』声優変更で波紋が」の二つが紹介されていたのだった。とりわけ後者の「『おとボク』声優変更で波紋が」については、事態を仄聞するにつけ、あぁこれ絶対誰かトンパチなハガキ職人が「週刊! 昌鹿野批評!」に送るやろなぁと漠然と思っていただけに、やっぱりなぁと思うと同時に、出す方も出す方だけど採用する方も負けず劣らずトンパチだよなぁと唸ってしまうことしきり。
【「『おとボク』声優変更で波紋が」とは……】
・男の子が女子校に転校させられ、あまつさえ「理想のお姉さま」扱いされてしまってさぁ大変……という内容の18禁PCゲーム『処女[おとめ]はお姉さま[ボク]に恋してる』(通称『おとボク』)が一昨年発売され、大ヒット。
→『乙女はお姉さま[ボク]に恋してる』にタイトル変更の上、昨年末にPS2に非18禁移植(公式サイト)。
→同タイトルでテレビアニメ化決定(今年10月より放送開始予定)。併せてCV陣も大幅に変更。
――ここまではよくある話。しかし問題はここから……
→今月上旬に発表されたアニメ版CV陣の中に、堀江由衣、神田朱未、浅野真澄、たかはし智秋、木村まどか各嬢からなるユニット「Aice5」のメンバーが全員入っていた。
→それと時を同じくして、PCゲーム版のシナリオライター氏が自身の日記サイトでこのアニメ化にともなう声優変更についての裏事情を暴露(現在は削除済)。キャスティングに際し、幹事会社のスターチャイルドの意向が最優先され、こちら側からの要望は一切通らなかったことなどが縷々綴られる。
→要するにスターチャイルドが「Aice5」を売り込むための露骨な出来レースのダシに自分の作品が使われただけではないか、と激怒したわけで。
→で、スターチャイルドの露骨なキャスティング-プロモーション戦略、それにやすやすと押し切られたPCゲーム会社、そしてそんな裏話を(怒りにかられてとはいえ)暴露したり「あと、ユニットの一人が大変演技が下手で、せめてこの人を入れるのをやめて欲しいと言いましたが」云々とほぼ名指しで特定の声優を罵倒したりしたシナリオライター氏の態度自体、などがホットイシューとなって大騒ぎになり、現在に至る――
――というのが「『おとボク』声優変更で波紋が」の骨子であるわけだが、早い話が今まで「大人の事情」の一言で済ませられていたことの、その内実が露呈してしまったということにほかならないわけで。で、それについてこの「週刊! 昌鹿野批評!」で語られていたのは……
・小野坂「アニメ化に伴うキャスト変更はよくあること。自分も変更された経験がある」
・小野坂「こいつ(=シナリオライター氏)に賛同する奴はアホ」
・小野坂「実際(キャスト変更して)売れる以上は、こういう事例は今後も絶対になくならない」
・鹿野「声優だって困ってしまう。自分が出たいって言ったわけじゃないのに」
・小野坂「でも下手なキャストのことを「下手」と書くのは別にいい」
といった具合に、ざっくばらんな正論と暴言がないまぜになっていたわけであるが、やはり――スターチャイルドと何やら特別な関係にある様子*の――ラジオ関西においてこういう話題を取り上げるというトンパチぶりはそれ自体貴重であろう、と一好事家的には思うところ(詳細は今週金曜日に番組自体が公式ページ上で聴けるようになるので、それを参照されたし)。個人的に同意できるかどうかはともかくとして、声優の看板下げている人がいかなる関心をこの事象に抱いたかを聴けただけでも、良しとしなければなるまい。
まぁ当方の場合この『おとボク』に関してはゲームをしたことがないのでアレなのだが、今回のこの事象に関しては、アニメ・声優に偏った視点からすると、キャスティング云々よりも監督が名和宗則という時点で既にダメなんぢゃねぇの!? と思うところではあったり。彼が昨年監督した『D.C.S.S』における、悪い意味での怪演出ぶりを瞥見するにつけ、さぁ……(苦笑)。逆に10月になって「何でこんな駄作に俺たちムキになってたんだろう」とみんなに言わしめれば、それがいい解決策になるのかもしれないけど、ね。
ちなみに前者の「プラネタリウムからあの人の声が」は、愛知県安城市にある市営のプラネタリウムで堀江由衣嬢がナレーションしていることが話題になっている、という話でした。
*:当然、確証はないのだが、林原めぐみ女史、堀江由衣嬢、angela(『宇宙のステルヴィア』や『蒼穹のファフナー』などのテーマソングで有名)、野中藍嬢といった、御用達と思しきCVや歌手がパーソナリティをしている番組が週末は多いこと、何年かに一度神戸で「スターチャイルドドリームin神戸」なるライヴイベントがラジオ関西の協力で行なわれていることを勘案すると、という話。
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1. 【アニメ】遅ればせながらおとボク声優騒動について [ たかあきの日記手帳2 ] 2006年07月02日 11:24
まさかこんな騒動が起こっていたとは…
全然気付きませんでした
なにせ今日まで声優が変わってた事も知らなかったもんで(;^^A
おとボクの放送日が解らなかったので、
放送開始日を探索中、スタチャのHPに飛んだ
そこには新しくなった声優陣が載っていて、最初に俺....
コメント一覧
1. Posted by まつ 2006年06月29日 10:15
ども^^
番組の存在自体は知っていたのですが、まだ聞いたことなかったです。が、うーむ、面白そう^^;
鹿野さんというのは、以前、NHKのお仕事紹介の番組で新人声優の日々〜みたいな番組で登場されていた方ですよね。
さて、声優変更の話ですが、これも僕ははじめて知りました。面白い・・^^;100%賛同はできませんが、シナリオライターの気持ち苛立ち自体は分からなくはない気がします。PCゲームとアニメ会社との力関係がよーく表れているような。思い入れがある作品だけに納得いく形にしたいのかなと。でも、仕事ですからね〜^^;
鹿野さんの「声優が自分で出たいって言ったわけじゃない〜」も、先ほどのNHKの番組見た後だと説得力がありますね。特に新人声優さんとしては、とにかく仕事とりたいわけでしょうし。
すごいのはこういうお便りを声優の番組で取り上げること。僕ならためらいます(笑)
番組の存在自体は知っていたのですが、まだ聞いたことなかったです。が、うーむ、面白そう^^;
鹿野さんというのは、以前、NHKのお仕事紹介の番組で新人声優の日々〜みたいな番組で登場されていた方ですよね。
さて、声優変更の話ですが、これも僕ははじめて知りました。面白い・・^^;100%賛同はできませんが、シナリオライターの気持ち苛立ち自体は分からなくはない気がします。PCゲームとアニメ会社との力関係がよーく表れているような。思い入れがある作品だけに納得いく形にしたいのかなと。でも、仕事ですからね〜^^;
鹿野さんの「声優が自分で出たいって言ったわけじゃない〜」も、先ほどのNHKの番組見た後だと説得力がありますね。特に新人声優さんとしては、とにかく仕事とりたいわけでしょうし。
すごいのはこういうお便りを声優の番組で取り上げること。僕ならためらいます(笑)
2. Posted by あたしか 2006年06月29日 21:38
こんばんは。
明日から一週間、この該当の回が公式HP上で配信されますので、一度聴いてみるといいと思います。
>鹿野さんというのは、以前、NHKのお仕事紹介の番組で新人声優の日々〜みたいな番組で登場されていた方ですよね。
当方この番組は見逃したのですが、どうもそのようですね。以前の放送で鹿野嬢が収録の裏話みたいなことを話してましたし。なぜ自分が選ばれたのか、とか。
>すごいのはこういうお便りを声優の番組で取り上げること。僕ならためらいます(笑)
誰でもためらうと思います(笑)。でも、その「誰でもためらうこと」を妙に積極的に取り上げるところがこの番組の凄まじいところですね。第一回から聴いている身としましては(爆)。
明日から一週間、この該当の回が公式HP上で配信されますので、一度聴いてみるといいと思います。
>鹿野さんというのは、以前、NHKのお仕事紹介の番組で新人声優の日々〜みたいな番組で登場されていた方ですよね。
当方この番組は見逃したのですが、どうもそのようですね。以前の放送で鹿野嬢が収録の裏話みたいなことを話してましたし。なぜ自分が選ばれたのか、とか。
>すごいのはこういうお便りを声優の番組で取り上げること。僕ならためらいます(笑)
誰でもためらうと思います(笑)。でも、その「誰でもためらうこと」を妙に積極的に取り上げるところがこの番組の凄まじいところですね。第一回から聴いている身としましては(爆)。
3. Posted by あたしか 2006年06月29日 21:57
続きです
>でも、仕事ですからね〜^^;
この事象に関しては「原作ファンvs声優ファン」とか、いろいろ言われてるようですが、結局はここに尽きると思います。まぁ当方この業界の人ではないので、細かいビジネス上の作法とかってほとんど知らないんですが、会社員が言っちゃいけないことの部類には確実に入るんじゃなかろうか、とは思うところでして。
まぁそれを言うと、事前に何の打ち合わせもしないまま(力関係を振りかざして)人様の作品を弄り回すこともずいぶん問題ではあるのですが、こればっかりは作品を見てみないことには、どうとも言えないですね。もしかすると、声優の変更だって、「作品の(潜在的な)魅力や射程を表現するための、必要なる改変」かもしれませんし^^;
>でも、仕事ですからね〜^^;
この事象に関しては「原作ファンvs声優ファン」とか、いろいろ言われてるようですが、結局はここに尽きると思います。まぁ当方この業界の人ではないので、細かいビジネス上の作法とかってほとんど知らないんですが、会社員が言っちゃいけないことの部類には確実に入るんじゃなかろうか、とは思うところでして。
まぁそれを言うと、事前に何の打ち合わせもしないまま(力関係を振りかざして)人様の作品を弄り回すこともずいぶん問題ではあるのですが、こればっかりは作品を見てみないことには、どうとも言えないですね。もしかすると、声優の変更だって、「作品の(潜在的な)魅力や射程を表現するための、必要なる改変」かもしれませんし^^;