2007年01月29日

『RED GARDEN』第14話・第15話

 ○第14話
 相変わらずそれぞれに悩みの種が尽きない四人。そんな中、このところ素行不良が目立つということで、父親に心配されることしきりの“ケイト”。姉の“エマ”が恋人の“エミリオ”とともに学校に赴き、理事長や“ポーラ”の説明を聞いて納得して帰っていく。数日後、再び“ケイト”と逢った“エルヴェ”は彼女に従妹がもうすぐ死んでしまうと話し始める……

 ○第15話
 ついに“ミレーユ”が発症し、撲殺されてしまう。その一部始終を見ていた“エルヴェ”は、もはや泣くことしかできない。悲しみと怒りのあまり、衝動的に“リーズ”を殺そうとする“エルヴェ”だが、彼女もまたこの争いの犠牲者であることを知り、思いとどまる。翌日、今度は“ケイト”に会った“エルヴェ”は、彼女や仲間が夜中に何をしているか見ていたと告白し、それをダシにして“ケイト”の口封じにかかる。さらに“エルヴェ”は“ケイト”と“リーズ”がかつてしていた交換日記を警察に流す。“エルヴェ”のイレギュラーな行動によって、深く静かになされてきた「アニムス」と「ドロル」の戦いの行方は、さらに混沌としていくのだった……

――

 今年に入ってから、作中に底流していた不穏な空気にさらに拍車がかかってきた感のあるこの『RED GARDEN』。迎えた今回は、ついにその不穏な空気が奔流となり始める、吹き溜まりが噴出し始める話だった次第。これまで断片的に描かれてきた「アニムス」vs「ドロル」という対立がいよいよ急展開に向けて動き出したわけで、ほよほよと見ていてもずいぶんヤバい展開に突っ込んできたなぁと、もはや唸ることしかできない。

 さておき、「ドロル」側の内部事情に続いて「アニムス」側の内部事情がかなりの程度明かされていたわけであるが、ことにそれは“ルーラ”と“JC”が四人の通う学校に現われるというシークエンスに如実に現われていたと言える。学校の理事長が、さらには普段は昼行灯気味でおっとり系だが意外と抜け目ないといった趣の女教師“ルーシー”が“ルーラ”たちの直属の上司であること、さらには何かと――いささか過剰気味に――“ケイト”をエコヒイキしていた“ポーラ”もまた「アニムス」のエージェントであったことが今回明らかにされていた。ということはつまり、この学校自体が「アニムス」の出先機関(もしくは「アニムス」そのもの)という体裁を取っていたことになり、彼女たちを取り巻く状況が最初から既に異常だったことになる。これはヒドい(←褒め言葉)。そりゃ“エルヴェ”だってそれまで恨んでいた(もともと四人と同じ学校に通っていた)“リーズ”を犠牲者だと思うようになるわな。

 で、こういった急展開に歩調を合わせるかのように、“ケイト”“ローズ”“クレア”“レイチェル”の周りも急速に慌しくなってきていた次第。“エルヴェ”との関係が変質しまくりの“ケイト”は言うに及ばず、“ローズ”が行方不明の父親に近づきつつあったり、“クレア”の兄が芸術起業に失敗して自殺したり、“レイチェル”が“ニック先生”と一緒に喫茶店にいるところを“ルーク”に見られてしまったりと、これまた底流していた不穏な吹き溜まりが一挙に噴出したわけで。傍から見ると、四人同時に急展開になり過ぎという憾みは否定できないところではあるのだが、逆に言うと、四人の行動と、それを規定する様々な物語的伏線のちょっとした綻びが、連鎖反応を引き起こすように上手く描かれていたということでもあるというのも、また事実といえば事実。これもまた、いつぞや“ルーラ”が四人に宣告した「連帯責任」というやつなのだろうか。ということは、“ケイト”以外の面々に降りかかる出来事もまた「アニムス」vs「ドロル」の戦いの一齣ということなのだろうか。ますます分からない。

 いずれにしても、各キャラをめぐる状況やルールが大きく変わりつつある中で、“エルヴェ”のイレギュラーな動き――それによって警察の動きが急に活発になり、深く静かに戦われてきた「「アニムス」vs「ドロル」」というのが、表沙汰になろうとするのだった――がどういうエフェクトを引き起こすのかが当面の焦点になってくることは、まぁ間違いないだろう。そこに、“エマ”と一緒に校内を回っていた“エミリオ”(「ドロル」側の人間)が「何か気分が悪い」と言ったり、「グレース」の一人“ジェシカ”がいつの間にかヤバい話に首を突っ込んできていたりといった、細かいけれども印象的なシークエンスがカチ込まれていたわけで、それらが合わさったときにどのような超展開になっていくのか、なかなか興味深いところ。さて……

 にしても、“クレア”の兄の会社が潰れた後に同じ場所に入ってきたのが「GDH」ってのがまた(苦笑)。どうも体を張った自虐ネタ臭く見えてくるのが当方だけならばそれでいい(←マテ)。



yami_yahma at 22:52コメント(0)トラックバック(3)RED GARDEN  

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1. RED GARDEN・第15話  [ たこの感想文 ]   2007年01月29日 23:17
「悲しみと、怒りと…」 症状の悪化していくミレイユ。もう手遅れの状況に陥っていく
2. RED GARDEN 第15話  [ LUNE BLOG ]   2007年01月30日 23:34
一つの命の終わりから彼は豹変してしまった。 事態を見守ることを辞め、ただ無謀にも押し進めてきました。 ほぼ全メンバーが慌ただしくなってきた今回も、相当おもしろかったです。
3. RED GARDEN 第15話「悲しみと、怒りと・・・」 (アニメ感想)  [ アニメのせまくてあさい森 ]   2007年01月31日 00:02
■記事が遅れてしまいましたが第15話です。とりあえず簡潔に一人一人の状況についてなど書いていきます。

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