2007年09月08日

『School Days』第10話

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“西園寺世界”“桂言葉” “泰介”の手に行きずりのまま堕ちていく“言葉”。事が終わった後で彼女が見たのは、“誠”と“世界”が仲良くフォークダンスに興ずる姿だった。翌日、学校中が学園祭の後片付けでてんやわんやしている中、“言葉”は“泰介”にデートに誘われるが、既に狂気の淵に立っている彼女は、自分は“誠”の恋人だと力説することしか、もはやできない。一方、“刹那”とともにゴミ捨てに励んでいた“誠”は、ゴミ捨て場で“言葉”と際会する。よりを戻そうとする“言葉”だが、もう会わない方がいいと思うという“誠”の発言や、彼におもむろにキスしてみせる“刹那”に、またも打ち負かされてしまう。夕刻、“世界”の代わりに“誠”を探していた“刹那”は、その彼が今度は体育倉庫で“乙女”と再び事に及んでいるのを見て衝撃を受ける。その夜、“誠”の家に赴いた“刹那”は夕方のことを詰問するが、彼にはぐらかされた上、隠しおおせてきたはずだった想いを見抜かれてしまう。さて翌日、友人の“甘露寺七海”に誘われて女子バスケ部の打ち上げ会にやって来た“世界”は、そこで驚くべき光景に出くわしてしまう――打ち上げ会というのは実は部の先輩たちが「休憩室」に仕掛けた盗撮ビデオの鑑賞会で、そこに“誠”が“乙女”と事に及んでいる様がバッチリ映し出されていたのだ。予期せぬ事態に動転し、その場を飛び出して“誠”のところへ向かう“世界”は、途中の歩道橋で“言葉”に遭遇する。だが、その“言葉”は、既に狂気に堕ちていた……

――

 万事壊調に暴走しているこの『School Days』。迎えた今回は、学園祭を契機にして一挙にタガが外れた女子たちのナマい想いが抜き身で交錯していくといった趣だった次第。と言うか、これはいくらなんでも抜き身過ぎで交錯し過ぎ(苦笑)。ほよほよと見ていても、目の前の現実とそれを否認(disabowal)する心的な防衛機制との間を振幅するうち、とうとう狂気に堕ちてしまった“言葉”は言うに及ばず、特にここ数回――「(唯一無二の親友である)“世界”のため」という得手勝手な大義名分のもと――抜き身の感情を盛大に振り回してきた“刹那”あたりには、ほよほよと見ていても、頭抱えて笑うことしか、もはやできないわけで。まぁそれを言うと、この学園それ自体が、頭抱えて笑うことしかできないシチュエーションのカタマリではあるんだけど、それにしても、なぁ……。

 さておき、今回はかかる具合に、“誠”をめぐる女子たちの剥き出しの感情が剥き出しのまま暴走していく――で、おそらく、次回以降とんでもなくドロドロしたものが露呈してくるのだろう(次回のサブタイトルは「みんなの誠」(苦笑)だし)――といった形でしつらえられていたわけだが、全くのカオス状態だったのかと言うと意外とそうでもなく、要所要所に“誠”の無思慮な言動が配されることで、全体としては割とメリハリを効かせていたように、個人的には思うところ。もっとも、それは結果として彼女たちのナマい想いが総体としてどんどん悪い方へ悪い方へと導かれていくということであり、その意味ではただのカオス状態よりもさらにタチの悪いものに仕上がっていたと言っても、あながち揚言ではあるまい。とりわけ、(“刹那”とキスするという行為に及ぶことで)“言葉”を谷底に突き落とすような形で彼女と別れた“誠”が、その日の夕方にはもう“乙女”とやることやってるというシークエンスをポンと放り込むというところに、それは顕著だった。“言葉”/“世界”という対を中心に進めてきた話を、一挙にグチャッとさせているのだから。かかる転換のさせ方には、正直ゾッとした。

 改めて言うまでもなく、当初は“言葉”“世界”と“誠”との関係が主題になっており、その意味ではこの三角関係が話の前半を支配していた――“刹那”の登場は、この三角関係をむしろ補完したに過ぎない――わけであるが、学園祭を経て、今回上述のごときシークエンスを配することによって明らかになったのは、“言葉”“世界”“誠”という三角関係が「“言葉”/“世界”(+“刹那”)」“誠”“乙女”の三角関係に移行したということであると整理することができるだろう。このことは一見すると“誠”のゆるゆるなビッチさが新たな三角関係を生み出したということであるように見えるのだが、しかしここには、ある根本的な転換が含まれていると診る必要があるだろう。つまり、ここまで散々フィーチャーされてきた“誠”の肉欲の延長線上にこの移行があるのではなく、それとも切断されたものとしてこの移行が存在する、と。
(続く)


yami_yahma at 20:56コメント(0)トラックバック(5)アニメ  

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トラックバック一覧

1. 心の体「school days」  [ Anime in my life 1号店 ]   2007年09月08日 21:55
あたるを幸い薙ぎ倒し、避妊もしないで押し倒す。そんな野郎の器なぞ高が知れてるはずなのに、ホンにギャルゲは罪な奴。 「分かれろ切れろは言葉の時に言う言葉」世界と分かれさせないために刹那が体を差し出したよ??
2. School Days 第10話 「心と体」  [ SERA@らくblog ]   2007年09月09日 17:21
もう言葉もでない…と感想にもなりません。 出てくるキャラはみんなどこか勘違いな行動をとり、何もかも壊れていく。 シナリオ書いた方は、もうどんだけ主人公に殺意を抱かすかに挑戦したのかってくらい。 いやホントに見
3. School Days 第10話  [ パズライズ日記 ]   2007年09月09日 20:00
世界や言葉がそれぞれ真実を知らされる話。 なんだか俄然面白くなってまいりました(笑)。 皆いい感じに最低なやつばかりでまともで可哀相な言葉もいよいよ壊れて、どんなラストになるか楽しみですよ。 前回ラストの続き、誠が後夜祭で世界と踊る中で言葉は澤永にヤら....
4. School Days 第10話「心と体」  [ おもちやさん ]   2007年09月09日 21:43
なんだこのトンデモ展開。 こんな修羅場連発はそうそう拝めるものではないですよ! 言葉レイプ→誠と世界のキスの流れはあまりにも残酷だって。 よくもまあここまで言葉をボロボロにするもんだ・・・。 澤永も兀w !
5. School Days 第10話 「心と体」  [ アニメって本当に面白いですね。 ]   2007年09月11日 00:54
3 School Days   現時点での評価:2.5〜   [PC鬱ゲーム]   テレビ神奈川 : 07/03 26:15   チバテレビ : 07/04 26:00〜   テレビ愛知 : 07/04 27:28〜   テレビ埼玉 : 07/05 26:00〜   テレビ大阪 : 07/06 28:05〜   AT-X : 07/12 10:30〜   ...

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