2008年10月15日

『喰霊 −零−』第1話・第2話(新番組)

796e9654.jpg 角川書店刊『月刊少年エース』誌に連載されている瀬川はじめのマンガ『喰霊』のアニメ化作品。ちなみに「喰霊」と書いて「がれい」と読むそうで。

 ○第1話
 東京では霊的なバランスが崩れ、悪霊や魔物の類がときおり跳梁跋扈するようになっている。かかる事態に対応すべく、環境省と防衛省はそれぞれ独自に特殊部隊を結成し、事に当たっていた。さて、今夜も首都高に悪霊が集団発生する。防衛省の特殊部隊が展開し、一度は殲滅させるが、突然現われた上級の魔物には全く歯が立たない。そこに現われたのが、“金春キリヤ”率いる「防衛省超自然災害対策本部特殊戦術隊第四課(特戦四課)」――霊能力者を中心に構成された彼らの巧みな連係プレイと、過去に魔物たちと因縁ありげな“観世トオル”と“春日ナツキ”の突貫攻撃によって、事態は解決する。が、すぐ近くでまたも魔物が発生。郊外の遊水地に誘い込み、“トオル”“ナツキ”が息の合ったところを見せて魔物を退治する。一息つく特戦四課の面々。だが、“トオル”が青い蝶の羽の幻影を見たとき、事態は急転――剣を携えた少女が唐突に現われ、彼女によって特戦四課の面々は次々と斬殺され、あっという間に全滅してしまう……

 ○第2話
 ――特戦四課が全滅したとの報を受け、防衛省の幹部たちは頭を抱えることしきり。そんな折、環境省「超自然災害対策室」から“神宮寺菖蒲”がやって来る。防衛省の持つデータを解析し、最悪レヴェルの魔物「カテゴリーA」が一連の事件を誘発させていることを突き止める“菖蒲”。その頃、都内ではまたも魔物が現われ、環境省の特戦部隊が事に当たる。そんな中、特戦部隊の隠し玉的存在“土宮神楽”が到着。“神楽”の剣が一閃し、魔物は両断されるのだった。が、そんな彼女たちの前に、剣を携えた少女がもう一人――彼女こそ、環境省から逐電し自らの霊力によって魔物を発生させまくり、つい先ほど特戦四課を斬殺し倒した“諫山黄泉”だったのだ。一時は姉と慕った“黄泉”がカテゴリーAの敵として現われたことに戦慄しつつ、都内から郊外に場所を替えて彼女と一戦交える“神楽”。激しい剣戟を見せる二人だが、地力で勝る“黄泉”が“神楽”を捕まえ、その剣を一閃させる……

――

 例によって当方原作マンガは未読。というかそんな作品があることすら視界からすっかりこぼれ落ちていたわけで(爆)。関西では『レンタルマギカ』や『我が家のお稲荷さま』と、このところ微妙にオカルト(というほど大げさなものではないのだが(特に後者))めいた内容の作品が続いている枠(ch36火曜24:00〜24:30)で始まったのだが、ここにもうタイトルからして見たまんまな『喰霊 −零−』なんてのが始まったのを見ると、この枠ってばもうすっかりソレ系の作品の枠として定着した、ということなのだろうか。『Canvas2』や『らき☆すた』をやっていた頃が懐かしい(^^;

 さておき、当方第1話は珍しくナマで見たわけだが、ほよほよと見ていて、角川書店とゆかいな連結子会社たち(違)ってホンマに退魔モノ+バトルアクションモノ(+ミリタリーモノ)というしつらえの作品大好きやなぁと半畳を入れたくなったわけで。おそらくは麻宮騎亜のマンガ『サイレントメビウス』あたりに端を発するであろうかような設定がこの『喰霊 −零−』でも踏襲されていたとさしあたり指摘できるのだが(科学的な装備で超自然現象として対峙するというあたりなんか、特に)、それにしたってそのあまりのベタっぷりには、のっけから頭抱えることしきり。で、話の方も基本的にこの手の作品のテンプレをきれいになぞっていくことに傾注しているようにしか見えない展開で進行していっただけに、悪い意味でオーソドックスな印象を受けるところだったのだが、それだけにラストの特戦四課いきなり全滅エンドには普通に一杯喰わされたなぁと思った次第。だからタイトルに「喰」の字が入っているのか〜(←マテ)

 ――かかる半畳はともかくとしても、どう見ても特戦四課の面々が主人公であるかのように本編を見せてきておいてこの急転直下ぶりだから、余計にやられた! という感慨を抱くことしかもはやできなかったわけで。実際、公式サイトなどでも、キャラ紹介やスタッフ座談会などでさも特戦四課の面々が物語の中心であるかのように見せていたし、特に“観世トオル”は「本編の主人公」と明記されていた上に何やら因縁めいた設定も付与されていたものだったのだが、必然的にそれら全てがウソッパチというか釣りだったことになるわけで、ずいぶん大がかりやなぁと頭抱えて笑。(してみると、“トオル”の因縁設定絡みで出てきた“葵”とかって結局誰やねんという話になるのだが(苦笑))。当方の場合、第1話を見てから公式サイトをチェックしたので、かような所業に対してまだどうにか笑い飛ばせたのだが、逆の人なんかたまったもんじゃないだろうなぁと思ったり思わなかったり。

 とは言うものの、この破壊的エンディングから逆算して見直してみると、なかなか上手いことしつらえられているなぁと思うことしきりだったのもまた、事実と言えば事実。ことにヴィジュアル的な構成という側面においてそれは顕著だったわけで、第1話はOP曲もED曲も一切流れず(←曲の発売元がここの角川枠と縁深いランティスだからこそできる横紙破りですな(爆))、特戦四課の面々が全滅した後ブラックアウトし、炎が燃えはぜるパチパチ音が延々流されるという、傍目にはかなり薄ら寒いものとなっていた次第。かようなシークエンスをほよほよと見ていると、一杯喰わされた感がさらに増幅され、もはや笑うことしかできない。仄聞するところでは、数年前に放送されていたギャルゲーアニメ『SHUFFLE!』で半ば伝説となっている“空鍋”シークエンス――主人公の幼なじみが狂気の淵に立ち、主人公への想いをうわ言で呟きながら空っぽの鍋を延々かき混ぜてた、というアレ――をぶちかましたスタッフが多数参加しているそうで。それなら納得だね☆(←ヤケ)

 それだけに、上でも少々触れたが、それ以外のヴィジュアル的なケレン味に関しては意外とテンプレ風味にあっさりしていたわけで、まぁ破壊的エンディングをしっかり引き立たせるためには必要なことだと十分納得はできるから、個人的には別に構わないのだが、それでも第2話における“神楽”vs“黄泉”の剣戟アクションあたりなんかは、もう少し動きを粗く取っても良かったんじゃなかろうか、とも思うところ。ポジティヴな粗野さを最大限に活かしきった形でアクションシーンやビル破壊シーンをこれでもかと見せつけた『屍姫 赫』を見た後では、何だか妙に上品に仕上げてきたなぁと拍子抜けするところもなきにしもあらず。まぁティーンエイジな女の子が制服姿で剣戟を繰り広げるというのは、シチュエーションとしてはなかなか悪くないのだが――って何だか特撮ヲタの視点だよな、これって(爆)。

 まぁでもかように奇手を次々と繰り出してきた以上、次の一手がどうにも気になることには変わりないわけで。おそらくは落ち着くところにそれなりに落ち着くのだろうが、逆にこのまま“黄泉”が一話完結で脈絡もヘッタクレもなくいろいろ斬殺しまくる殺戮数え唄的展開になっていったら、とんでもない邪神アニメになりそうではあるわけで、ってそれはさすがにあるまいが(笑)。さて……

 にしても、茅原実里嬢(“神楽”のCV)は、相変わらずセリフ少ないなぁ(苦笑)。

 *番組公式サイト→http://www.ga-rei.jp/



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勢いに乗って2話の感想を書いてみます。 また味方らしき部隊がほぼ全滅して終わりますた。 二回連続全滅オチ!待ち受け画像が切ない ...
2. 喰霊 -零- 第2話  [ パズライズ日記 ]   2008年10月16日 20:45
第1話がまさかの全滅エンドで、これがあるいは最終回かと思ったら普通に続いて驚きました。 こうなると、あの主人公達は実はメインではなく、この第2話の環境省チームが主人公ということで良いんですかね。 一応原作メンバー含むらしいですし。 でも、その環境省チー....

コメント一覧

1. Posted by てんちょ   2008年10月15日 23:51
どもども。ごぶさたでございます。なんだか最近はいくらTBしてもはねられてしまう昨今なので、こちらでレスさせていただきます。ひょっとすると禁止IPを外してもらうと、TBできるようになるかもしれません。禁止IPは無関係のURLまでとばっちりが多いようなので、登録しない方がいいかもしれません。

それにしても、思いもかけない仕掛けをしてきましたよね。しかも、「今回は設定だけ使ったオリジナルストーリーなんだ」とまったく大ウソのスタッフ座談会までやってるし。ディープなマニアほど引っかかる仕掛けとは、確かに今まで誰も考えつかなかったネタですよ(^^;

実は原作キャラだろうと何だろうと遠慮なく延々とつぶしていくストーリーだったらすごいんですけど、さすがにそれはないだろうなあ。

問題はこの先ですね。ありきたりのハントものになってしまったらがっくりなのですが、なんだかテンプレートからは絶対ありえないほどに敵役がメチャクチャに強いので、まだ何か仕掛けてるんじゃないかと期待してます(^^;
2. Posted by あたしか   2008年10月16日 20:13
>てんちょさん
 ご無沙汰しております。こちらでは禁止IPなどのテクニカルな設定はしていないので、これはもう相性の問題と言った方がいいのかもしれません。

 さて、当方の場合、第1話を見てから件の大ウソ座談会や偽キャラクター紹介を見るという形になったわけですが、そういう視点から見てみると、確かにかなり大仕掛けではあります。タイトルとスタッフ紹介と放送時間紹介以外はウソだらけの公式サイトというのは、さすがに少々やりすぎの気もしますが(^^; まぁ気合の入れ方としては悪くないのかもしれません。あくまで今後の本編の出来次第ですが。

 「今回は設定だけ使ったオリジナルストーリーなんだ」がウソであった以上、どうやって原作の設定とつなげていくのかが、さしあたっての鍵になるのかもしれません。繋げる気があまりなさそうにも見えますけど(苦笑)。

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