旅TMGE

2011年になってミッシェル・ガン・エレファントにはまった三十路女が思いのたけを書き綴る

COME TOGETHER TOUR 2014@渋谷公会堂

注意事項
・この文章はチバ好きが書いています。
・演奏の出来が良いとか悪いとか批評できる耳は持っていません。
・客観的なライブレポートではなく、あくまで主観的な感想です。
・記憶違い、勘違いによる誤情報もあると思いますが、ご容赦ください。
・長文です。


10月7日、渋谷公会堂。
5月末、横浜ベイホールから始まったCOME TOGETHER TOUR 2014、ファイナルを飾るステージを観に行った。
The Birthdayの勇姿を見届けに行った。


開場時間少し前に会場に到着。既にそれなりに人が集まっている。ようこそ渋谷へ、と、誰彼かまわず渋谷名物・ハチ公ソースを配りたくなるほどに気分が浮わつく。
「ツアーで、近くの街に行ったら、遊びにきてください」、メンバーはファンに向けてしばしばそう語りかける。渋谷はまさに私にとっての「近くの街」。渋谷にはクアトロはじめ数多くのライブハウスがあるが、我が家から最も近いライブ会場は渋公だ。The Birthday御一行が自分の家に遊びにきてくれた感覚すら覚え、それだけで嬉しくて仕方ない。

入場してまず目に飛び込んできたのはステージ上方の巨大なシャンデリア。そして何やら特殊効果を生みそうな照明器具がちらほらと。
当然ライブハウスでは見たことがない、2012年の武道館公演でも見られなかった、ホールならではの演出が期待できそうで、ワクワクする。今夜のThe Birthdayは、このムーディーな空間で、いつものような激しいステージを見せるのだろうか、それとも?

サウンドチェック。ライブハウスではギターの大音量に飛び上がるほど驚くことがあるが、この日はそこまで大音量! という感じはしなかった。バランスが良い感じ。ホール効果だろうか。

サウンドチェック終了、ほどなく16candles。メンバー登場。座っていた観客が一斉に立ち上がる。歓声も立ち上がる。熱気が立ち上がり立ちこめるのも、時間の問題だろう。

キュウちゃん、白シャツ。ハルキ、チェックシャツ。ケンジは黒シャツ、ハットなし。チバさんはファイナルにふさわしい、堂々たる黒タックシャツ姿。首回りの装いは、大ぶりな黒のクロスのネックレスと、もう一つシンプルな感じのネックレス、だったと思う。色味は無い感じ。
これまで(特にTwitterで)黒タックシャツについては言いたい放題言ってきたが、知らない間に私の中では、黒タックシャツがThe Birthdayの5人目のメンバーではないかと錯覚するほどの大きな存在になっていた。The Birthday:チバユウスケ(Vo, Gu)、フジイケンジ(Gu)、ヒライハルキ(Ba)、クハラカズユキ(Dr)、クロタック(Sh)みたいな。
メンバーとともに日本中を旅してきたクロタックを目にするのも今日で最後かと思うと、思わず知らず目頭が熱くなる。あれ? これで最後だよね? 最後でしょ? 10日にLOFTで再会したりしないよね? 衣替えしてくるよね? ねえそうでしょ? えっ、ちょっと、大丈夫だよね? クロタック、弁えてるよねその辺?

いや、黒タックはこの際どうでも良い。ファイナルのステージでThe Birthdayがどんなライブをするのか、そこに集中しよう。前身頃の裾から15cm位のところにこれまで見た中で最高レベルにキツい折り皺ついてるなーとか、後身頃の裾から5cm位、座り皺のせいでペンギンの尻尾みたいにぴょこんと跳ね上がっているなーとか、そんなことはどうでも良いのである。

この日の公演は収録されることが事前にアナウンスされていた。各所に配置されるカメラ。ホール公演。ピリッとした雰囲気。今年4月にNHKホールで観たMJの収録を思い出す。感動的だったあのライブ。The Birthdayの核が見えたあの日。


フロント3人がスッと定位置に収まったところで、COME TOGETHER TOUR 2014、最後の夜が始まった。


■ライブ本編

1. LOVE GOD HAND

やっぱりツアーの1曲目はこれ!
フジケンギターに続く出音の厚みと響きに驚く。ライブハウスで体感する迫力の爆音とはまた違う、贅沢で豊かな音。

イントロでステージ前方に出てくるハルキ、キュウちゃんのバカスカ、チバさんとフジケンのリフの応酬、ハルキスラップ、愛の手を!コール、見所、楽しみ所はすべて堪能した。
堪能したが、やはり、ライブハウスのように1曲目から一気にステージ上にも観客にも火が点く! という感じではなかったような気がする。お互いに様子を、距離感を探りあうような感じ。少なくとも私は「うおお!」と燃え上がりはせず、「おお、これがホールの感じか」と、ライブを「体感」するというより、ライブを「鑑賞」している気分であった。


2. Buddy

リズム隊主導な印象、音の響き方でそう聞こえたのだろうか。
ギターソロでステージ前方に出てきたフジケンの顔がこけしみたいに見えた。あれケンジこんな顔してたっけな、フジケンでも緊張するのかな、と思った。


3. アイノメイロ アイノネイロ

ホール公演の照明効果をこの曲から実感。
ステージ上方と下方、赤と青とで二分された照明が、サビで全面、真っ赤な照明へ。
理性(青)と情欲(赤)とのせめぎ合いを経て、欲が勝って愛の迷路に迷いこむ。歌の展開とぴったり合った演出にドキッとしたし、この瞬間、今日のライブはCOME TOGETHERの世界観を音だけでなくビジュアル面においても完成させるためのステージなのか、と、理解した。

「知らないよ?」の部分だったか、チバさんの声が突然出なくなったように感じた。その後、喉に負担がかかりにくい歌い方にシフトしたような。

先に思い出したMJ収録風景を再び思い出した。くそったれの世界、途中で枯れそうな声を、全身全霊で振り絞るように歌っていた。
ステージに一旦上がったらやり続けなければならない。何があってもどんな状況でも環境でも、続けなければならない。
そんな極限状態の生を、この人は20年近く続けているのか、と、胸が詰まった。

ライブとは生とは命を削り燃やすとは、今、目の前で行われている、この行為に他ならないのだな、と、これまた理解した。


4. 星の首飾り

ツアー途中から観客に歌わせるように変わっていった部分は、音源通りにチバさん自身が歌っていた。

この曲では基本的に深い青の照明がステージ奥の方から客席を照らしていた。その真っ直ぐこちらに向かっていた青が、「煙突屋根の上~」で少し色を変えて、パッと上方を照らし上げた。
青みがかったグリーン。瞬間的にその色を地球の色だと思った。が、改めて考えてみれば、あれは朝陽が全ての悲しみを消し去って飲み込んだ後の空の色だったのだろう。空の色、未来の色、希望の色。とてもクリアな色。


5. SAKURA

照明の話ばかりになるのも何だが、それほどきれいで印象的だったのだから仕方ない。ふわりゆらりと揺らめくピンクの照明が、まさに舞い踊る桜吹雪。

歌い方がすごくやわらかくて穏やかだった。
「無だとわかって オイルまみれの たわ言が終わった時」、私はきっと、やわらかく穏やかな気持ちになるだろうな、と思った。


6. KIMAGURE KING

おっと、久しぶりに渾身のKIMAGUREチバギターきたな!? と、俄然盛り上がった私だが、「早いとこそのピンクの」あたりで若干ごにょごにょする姿を見て、頑張れ頑張れ立て直せ、と手に汗握る感じに。

かつてチバ氏のてへぺろであらぶった過去のある私だが、なんだかもう、「(映像として残るから)ちゃんとしなくては!」という意識でいっぱいになっていそうなチバさんの姿を見て、さらにはその緊張感が伝わってきて、演者と観客、お互いにこんな感じになる位なら、てへぺろ&リラックスプリーズ…… という気持ちになっていた。


7. STAR MAN

開演から続いていた妙な緊張感がこの辺りでようやく解けてきた印象。いつも通りに曲前にブルーズ!だかブギウギー!だか言っていた気がする。

途中、左手で叩きながら右手でマラカスを振るキュウちゃんのミラクルな姿を再び見ることができて嬉しかった。この日はキュウちゃんがよく見えた。丸見えだった。

丸見え状態のキュウちゃん、どこかのタイミングで首を左右にカクカクと赤べこのように振っていた。キュウちゃん的にはあまり見たことがない動きだと思った。
その後、また別のタイミングで、チバさんが先に見たキュウちゃんと全く同じように首を左右にカクカクと赤べこのように振っていて、ああ、チバさん的にはよく見る動きだわ、と思った。キュウちゃんとチバさんとのシンクロ具合、熟年夫婦のような通じ合い方に驚嘆した。

最後の、チバさんがハープを吹くセッション的な部分、ステージ背面全体でカラフルに明滅する照明。宇宙のどこかで生まれては消える星の色がこんなに色とりどりだったら面白い。
宇宙がこんな風にきれいだったら良いなあ、なあ本当はこんな感じなんだろう? と、チバさんが、言葉を持たない(かもしれない)STAR MANに、言葉ではなく光を使って話しかけているみたいにも見えた。


8. KNIFE

この日は前曲のSTAR MANが私的には結構インパクトがあったので、KNIFEがどんな感じだったか全体的なところは残念ながらあまり覚えていない。ゆっくりとマラカスを取りに行く姿、鼓動を心臓から腕へ、手から指へ伝えるように振る姿、そんなふうに、自分の分身のように扱っていた物を無造作に手放す姿、そういうところは覚えている。

最後、ベース音の余韻を流すように宥めるように、ハルキに向けた右手の動きも覚えている。音と空気を支配する指先。
KNIFEの主人公は真っ赤に染まる空を見て血の流れを思い出し、私はこのような音の流れを聞いて、そして音の流れを制する人を見て、血の流れを思い出した。

同じ空間で生身の人間が音を鳴らすということが、どれほど尊く有り難いことか、ということを、思い出した。

ナイフは音をも切り裂くけれど、この人達の指が紡ぎ繋いできた音が、ナイフで切り裂かれたり、断絶されたりしませんように、と願った。


9. LEMON

キュウちゃんがとにかく圧巻!
PIERROTやLOVE GOD HANDのバカスカドラムはもちろんだけど、個人的にはLEMONのドラムの方がある意味で壮絶だと思っている。
ホールに広がり響く音が沁みた。

また、この曲でも照明の妙が冴えていた。「青になって 青になって 青になって」のところ、「青になって」のタイミングごとにステージ上部の青いライトが一つずつ点灯するところとか、レモンのイメージの白色系の薄明かりが青に溶け込んでいくところとか。

あと、多分LEMONだったと思うのだけど、フロント3人の輪郭が光で縁取られたように見えた時があって、絵画的な美しさに心がふるえた。チバさんの喉も、全身も、震えていた。身体全部で声を出しているかのように、光の縁取りがぶるぶると震えていた。


10. Red Eye

輝くシャンデリア。Red Eyeの世界観にはまること、はまること!
チバさんがマイクスタンドに右手をかけて左手を腰にあててフジケンギターに耳を傾ける姿、大好物!
ギターを下ろしてノーギター状態のチバさんも大好ぶ……おっと? 黒タックのギター接触部がテッカテカだ! シャンデリアの輝きにも負けないくらい、テッカテカに輝いている!
黒タックテッカテカ説は、ツアー前半戦の途中から耳にしていた。が、私が参加した会場ではノーギター状態がなかなかなく、前回参加した窓枠でようやくRed Eyeがあったものの、テッカテカは確認できなかった。
ファイナルでまさかのテッカテカ視認。おそらく素晴らしい照明効果で、どの会場よりもこの日の黒タックは輝いていたことだろう。本当にお疲れさま、クロタック。このステージが終わったら安らかな眠りにつくと良い。

フジケンソロの時のチバさんは、両手を上げてなんとも言えない変な動きをしていた。たまにチバダンスくずれみたいな動きもしていた。
ハンドマイクのコードが上手くまとめられないのは相変わらずで、顔周りでびよんびよんしていた。
ハープは都合4回ほどべろんべろんしていた。
ハープ×ギターバトル時のチバさんの動き、主に腰周辺は窓枠で見た時と同じようにかなりけしからん感じだった。
ハープ終わりでハープをホルダーに戻さずに、ステージ前の方の変な位置にひょいと投げ捨てるくらいなら客席に投げ込んで欲しかった。

最後、マイクをスタンドに戻す時、コードをスタンドオーバー気味にひょいっと投げただけでは収まりが悪くてダランダランで、ああそれじゃ多分あとあと何かしら差し支えるよ! と気をもんでいたら、本人もその収まり具合が不満だったのか(?)、スタンドの横に回ってちゃんとコードをフックにかけ直していた。丁寧なおしごとぶりに萌えた。

きらびやかで妖艶なRed Eyeの世界、多種多様な動き、各種輝きとともに、存分に堪能した。


11. プレスファクトリー

曲前にチバさんが「久しぶりの曲なんだけど」みたいなことを言ってからのプレスファクトリー。この曲をライブで聴くのは丸3年ぶり。感無量。

凝った照明が続いていたけれど、この曲ではただシンプルにステージを照らすだけ。I'M JUST A DOGツアー@Zepp Tokyoでこの曲を演った時もこんな感じの照明だった気がするなあ、あの日のライブは、確かこの曲の時だけステージ全体がよく見えたんだよなあ、と、3年前を思い出した。

1回目の「従業員は皆ファンキー」のところが「従業員は皆ヘブン」になっちゃって、2回目でちゃんと「ファンキー」と歌ったところでニヤニヤしていたけれど、それ以外の部分でも、終始、笑顔を浮かべながら歌っている感じだった。
穏やかで優しい曲が、本当に天国のようだった。この曲は悲しい歌かなとも思う時もあるけれど、このライブでは単純に、「ここには僕のすべてが集まってセッションをしているからさあ聞いておくれ見ておくれ」と言っているように聞こえた(見えた)。

ああそうか、「久しぶり」の照れもほんのちょっと混じりつつ、これ最高でしょ? と、こどもが大好きな人に大切な宝物をそっと見せる時のような、誇らし気な顔だったんだ、あの笑顔。

フジケンのギターソロはCD版からかなりアレンジされていた。
フジケンってカッコいいギター弾くなあ。うん、かっこいいなあ。


12. PIERROT

もうキュウちゃん! キュウちゃん! やっぱりこの曲の要はキュウちゃん!
丸見え状態のキュウちゃんのバカスカを隅々まで堪能、大満足! かっこいい!

どれだけバカスカしてもどこかで理性的な歯止めがかかっているところがキュウちゃんドラムの魅力の一つだと私は思っていて、でもPIERROTに限っては理性ぶっちぎりでドラムと一体化した獣のようになっちゃうところが本当にすごい。
ピエロに噛み付く猛獣たち(ライオン象さん)は、キュウちゃんのことだったりして。

ユニゾン前のカウント、チバさんが入れていたっぽいけど(口は動いていた)、声は聞こえなかった。


13. JOIN

この曲、今ツアーの目玉曲の一つになったと個人的には感じている。
考えてみれば「COME TOGETHER」と同じように「JOIN」にも単語的にセクシャルなイメージがあるし、COME TOGETHERの世界観にJOINが組み込まれたのは必然だったのかもしれない。

「JAZZY GO DEVIL SHOW」の辺り、ビーム状に交錯する赤黄紫系の照明の背後に断続的に浮かび上がるシャンデリアの影が最高に怪しく妖しく美しい。まさに悪魔的魅力のDEVIL SHOW。
Red Eyeに比肩する、ゴージャスでグラマラスでエロティックな世界観。凝縮されたThe Birthdayのアダルトな魅力に腰砕け状態になった。

細かいことを言えば、「フカフカのベッドで~」あたりでもにょもにょになったり、途中でちょっと演奏がばらけそうな危うさを感じたりもしたけれど(リズムが微妙にずれた感じ? ギターがリズムに乗り遅れた感じ?)、完璧じゃなくても最高、そう思えたら、そう思わせてくれたらそれでオッケー。むしろそれがライブの醍醐味だと、今ツアーを通して実感できた。


14. 情熱のブルーズ

ホールの音の良さのせいか、はじめてセリフ部分がはっきり聞こえたような気がした、けれど覚えていない。残念。
そして演奏はとにかくかっこよかったことしか覚えていない。重装甲車が猛スピードで何もかもなぎ倒して行くような迫力。


15. なぜか今日は

どんなだったかあまりよく覚えていない。覚えていたかもしれないけれど、次曲、星に願いをの後述する演出で記憶の大半が吹き飛んだのかもしれない。

「眺めている」でチバさんが久しぶりに上の方を指差していたような気がする。
「きっと今日は」と思える今日が毎日であれば良いのになあ、と、そんなことを思いながら聴いていた気がする。曖昧すぎる。


16. 星に願いを

曲が始まる前に、メンバーそれぞれの頭上に巨大な豆電球のようなものがステージ上方からするすると降りて来て「!?」ってなった。周りの客席からも「!?」というざわつきがふんだんに感じられた。ステージ上の気流の関係か、キュウちゃんの上の電球は結構ダイナミックに揺れ動いているし。危険。
これは一体なんじゃらほい、さよなら最終兵器MVの謎の揺動体を模したものか? だとすると、ここでさよなら最終兵器? などと頭をぐるぐるさせていたら、フジケンの頭上の電球だけポワッと点灯。なんじゃこりゃ。ケンジ、このまま召されるんかな、天に。

曲が始まって、ああ、そういうことか……となんとなく理解したけれど、とにかく「巨大豆電球を頭上に光らせ真顔で重々しいギターを弾くフジケン」の図に笑いのツボを直撃されて、絶対笑う場面じゃないとわかりつつもちょっと笑った。
他の楽器音入りのタイミングで他メンバーの頭上の巨大豆電球も点灯して、まあ、そうなっちゃいますよね……と理解しつつも、「巨大豆電球を頭上に光らせ真顔で重々しい曲を演るThe Birthday」の図にさらに笑いのツボを直撃されて、絶対笑う場面じゃないと思うと余計におかしくて、また笑った。この照明のせいでちょっと曲に集中できなかった。

でも「それでもいいか」はこれまで聞いた中で一番、魂が乗っているような気がした。
この「それでもいいか」ワンフレーズに照準を合わせて、喉の不調(だったと私は感じた)をカバーしながら、この日のライブ、ここまで堪えてきたのかチバさんは? と思わせるほどに、完璧だった。突き刺さった。

「らーららーらー」は、しっかりとマイクを通していた。この部分のはっきりとした歌声は、はじめて聞いた。

ラストはステージ全面に星のように輝く照明が。きれいでロマンチックだけど、ベタすぎてちょっと微妙かなあ、夢の国的な見世物感、偽物感があるなあ、と思っていた。
が、ふと、これはもしかしたら、ただ深い暗闇だけで何も見えていない、おそらく(本物の)星も見えていない「俺」が、「お前」のためにそして「俺」自身のために精一杯の願いで作り上げた星空なのかもしれない、と思ったら、その瞬間、足元からゾクリと震えがきた。

聴くたびに毎回異なる印象を受けていたこの曲。純粋な星への祈りだったり一方的に捧げる愛だったりがむしゃらに求める愛だったり。
ツアーの最後に見せてくれたものは、紛い物の星空。その下に広がる本物の音と歌声。

The Birthdayの場合、どの曲だって音源で聴くよりライブで聴いた方が良いとは思うが、星に願いを、が、他の曲に比べて一際ライブで豊かに聞こえる理由がわかった気がした。
生の歌と音、それがあってはじめて、「俺」の願いに命が吹き込まれ、真実に近づき、物語が完成するから、この曲はライブが良いのだ。きっとそうだ。


17. COME TOGETHER

チバさんが時折ニコニコ。いつもより笑顔は少なめ。
間奏のベースソロの時のハルキの姿が神々しくて目がくらんだ。Zepp Nagoyaでも思ったけれど、やっぱりこれはハルキのための曲だよなーと思った。

シンプルで明るい照明のせいもあってか、これまでこの曲に感じたことのない、「空っぽ」な印象を受けた。ダメという意味ではない。なんだか空っぽ、空白、無、そういう歌だなあ、と。
何もないから失望するのも希望を持つのも自分次第。この星の未来にちっぽけな人間ひとりが関与できることなんて何もないかもしれない。何ならそんなある意味で重たい失望も希望も放っておいて、放っておいても回る地球に身を任せて、なるようになる、それしかないんじゃない? そんなイメージ。
でも、放っておいても地球は回るから、未来は否応なくやってくる。

空っぽな今から、未来に向かう道のりと可能性、そして未来に待ち受ける答えを探る歌なんだろうな、と、理解した。
星に願いを、にも通じるところがあるし、COME TOGETHERという曲だけでなく、アルバムの世界観、「COME TOGETHER」という言葉には、そういう意味が含まれていたのだろうな、と。


18. くそったれの世界

「とんでもない歌が」の歌いだしを聴いた瞬間に、ツアーが終わるんだな、とより強く実感した。

最後の方、ギターを下ろさずにマイクをスタンドから引き抜いてステージ前の方に出て来たチバさん、ステージと客席の境界あたりを指差して「お前のそのくそったれの世界」と歌っていた。その見えない境界線にくそったれって言っているみたいにも見えた。

ハンドマイク状態の時、客席にマイクを向けて「おまえのその」と歌わせていたような気がするが、自信なし。


いつものように「サンキュー」等と言いつつ、ここで本編終了。



アンコール

メンバー登場。キュウちゃんTシャツ姿に、フジケンもこの時だったか? 黒いTシャツ姿。襟ぐりが大きく開いていて、ボディがやけにぱっつんぱっつん。フジケンの目指している方向性がちょっとよくわからない。


アンコール1曲目は全く予想外だった、

19. ALRIGHT

から。音がホールに綺麗に響いて抜群に映えていた。フジケンギターソロも胸に迫る。

個人的な話になるが、最近、「世界中どこでも空は青いはずってチバさん歌っているけどそんなことないんだよ。青くない空だってあるんだよ」とやさぐれた気持ちになる出来事があった。というか、そういう感じの出来事があった後に、シャッフルで流れてきたALRIGHTを聴いて、そんな風にやさぐれた気持ちをALRIGHTにぶつけたことがあった。

そんな状況からの生ALRIGHT。この状況で感動以外の何がある?
この曲をファイナルのセットリストに入れてくれたThe Birthdayに心の底から感謝した。
もう一度、青い空と夢を見ることが出来そうな気がした。


20. 涙がこぼれそう

イントロ、ギターを弾きながら「おーおおー」と歌うチバさん。
その時、ALRIGHTの心地よい音のせいで、私の心の中には青空と草原が広がっていた。だから、ギターを弾きながらニコニコと、言葉なんて必要ないって感じで、ただ声の出るままに歌っているようなチバさんが、自然の中でのびのびと気持ち良さそうに歌っているみたいに見えた。
一人で曲を作ったり、気の向くままに歌ったりする時ってこんな感じなのかなあ、とか。曲が産み落とされる瞬間ってこういう感じなのかなあ、とか。

例のアレは「俺達は今! 渋谷公会堂だー!」と、ストレートに。

「ふーうー♪」(1回目)のところで客席を煽った直後に歌詞がずっこけちゃって、ここまでも結構ちょいちょいやらかしていたけど、この時はさすがに「(やっちゃった……)」って感じで大きく頭を振って照れ笑いをしていた。


アンコール終わりだったか、キュウちゃんが自分のビールを手に、ステージ前の方に出てきて、お客さんに渡したそうな素振りを見せていた。が、「(あ、ライブハウスじゃないからちょっと遠い……)」と思ったのか、そのまま自分で飲みつつ去って行った。


ダブルアンコール

最後までTシャツに着替えず黒タックで出てきたチバさんの姿を見て、なんだか胸がいっぱいになった。きっとあの黒タックには、チバさんなりの美学がつめこまれていたのだろう。愛おしい。


21. さよなら最終兵器

イントロでドキッとした。かなり久しぶりに聴く。とても好きな曲。

声のかすれ具合にVISIONツアー武道館でのこの曲を思い出して胸がぎゅうぎゅうした。
ダークブルーの静かな決断、という、これまであまり引っかかったことのなかったフレーズが、この日はとても響いた。

最後は、くそったれの世界と同じように、ギターを下ろさないままのハンドマイク状態。マイクを引き抜くときにコードがスタンドに引っかかったままで、そのまま倒れるのではないかとハラハラした。が、なんとか上手い具合に引き抜いていた。
最後の最後はマイクぽい捨て。
最後の最後の最後はぺたんとステージに座り込んで(安定の女の子座り)、どうしたのかと思ったらマイクを拾い上げて、座ったままの状態で「サンキュー」とか、そんなようなことを言っていた。


ここで終演。チバさんはしっかりと客席を見て片手を上げてから、ステージを去って行った。
メンバー全員が去った後のステージ上では、シャンデリアと星(星に願いをの時の照明)が輝き、ディズニーの「星に願いを」が流れていた。

ダブルアンコール中、もしくはトリプルでREADY STEADY GOかローリンは演ると予想していたので、ややあっけない幕切れで、この2曲がなく最終兵器で〆る形は「COME TOGETHER」ツアーファイナルとしてはちょっと尻切れトンボな感じがしないでもなかった。が、演奏された曲はどれも、素晴らしかった。大満足。

「ホールをライブハウスにする」という方向性ではなく、「ホールならではのThe Birthdayのライブを魅せる」「COME TOGETHERの世界観をビジュアル面で完成させる(補完する)」という方向性、その目論見は成功していたように思われる。
少なくても私にとっては、視覚に訴えかけられたことではじめて理解できた、あるいは新たな解釈が可能になった曲が多々あった。
ファイナルのステージを観ることが出来てよかった。

最高だった。



■MC・小ネタ等

・キュウちゃんがこのライブの日の朝、ケーシー高峰に遭遇したというエピソードを披露していた。派手な黄色のカーディガンを着ていたらしい。

・チバ「渋谷公会堂でロックンロールなんてブライアンセッツァー以来だ」
 キュウ「(渋公は)ドリフの収録をしていたんですよね。ドリフの聖地」

・チバ「渋谷公会堂ってなくなるんでしょ?」
 客「えっ?」「えっ?」「そうだよー(と答えていた人もいたが大半は→)」「えっ?」「えっ?」
 チバ「えっ?違うの?」
 客「(笑)」
 チバ「(困り笑いで小声で)……忘れて……」
 客「(笑)」
 チバさん、仕込んでおいたネタを話すタイミングを逸したのか変な感じに。話すこともなくなっちゃったし曲にも入れないしでついには「帰ろうかな……」とポツリ。(からの最終兵器)

・どの曲だったか忘れたけど、曲が始まる前にグーにした手を口にあてて手の中にふーふー息を吹き込んでいたっぽい(?)ハルキ確認。かわいこちゃんか。

・どの曲だったか忘れたけど、曲が始まる前に右手を思いっきりぶんっと振り下ろして、手についた何か悪いものでも振り払うかのようなダイナミックな動きを見せたハルキ確認。わんぱくか。

・チバさん、ピックは基本的にステージ後方に投げ捨てていた。ハンドマイク状態で前に出てきた2曲では、その状態の時に不意打ち感満載でシュッと客席に投げ込んでいた。

・途中、チバさん、ペットボトルをフジケン側にぽい捨て。

・途中、チバさん、ペットボトルを下手袖に振り振りしながら見せて空っぽ(残量僅少?)アピール。→かわいい。

・新品のペットボトルを持ってきてもらう。→飲む。→口もとを袖でぬぐう。→かわいい。


■COME TOGETHER

COME TOGETHER TOURを通してわかったことがいくつかある。

COME TOGETHERというアルバムは、「空白もしくは虚無あるいは虚構から、未来の結実の可能性を探る」アルバムだったということ。

バンドが曲を、自分達の武器として獲得して、その武器をもって観客を笑顔で踊らせるようになる。そうなることはバンドにとってのツアーの第一義であり、その過程を見ることができるのは、観客にとってのツアーの醍醐味である、ということ。

日ごと、会場ごと、曲ごとに、色質感を巧みに操る変幻自在、多面体のThe Birthdayは、どの面が出ても、そこには最高の音しかない、ということ。

完璧ではなくても最高、と、思うことができれば、それは最高のライブだということ。

The Birthdayは最高のロックバンドだということ。

私はThe Birthdayが大好きだということ。




2011年の中頃に突如ミッシェル・ガン・エレファントにハマり、チバユウスケさんが作る音楽と詩の世界に興味を持ち、その年の9月、I'M JUST A DOGツアー初日、横浜ベイホールに行ったことで、この3年間の私の人生―――それはこれまでの人生のほんの1/10程度の時間だけれど―――は、確実に変わった。良い方向にか、悪い方向にかは、わからない。
得たものは多かった。失くしたものも多分あった。それは何となく、わかっている。

もしもチバユウスケさんの音楽活動が、ミッシェル・ガン・エレファントで終わっていたら、The Birthdayがなかったら、私はここまでのめりこんでいただろうか?

否、と思う。

The Birthdayが今に続いていたから横浜ベイホールへ行くことができた。そして曲もろくに把握していなかったのに、The Birthdayが出す音の圧に、フロアの熱狂に、チバユウスケさんの圧倒的な存在感に、ふっとばされた。

で、今に至る。

だからやっぱり、The Birthdayがあったからこそ、The Birthdayに出会ったからこそ、この幸福で息苦しいほどに濃密な時間があったのだと思う。

この年齢になってから、仕事と同じくらい夢中になれるもの、家族と同じくらい愛おしく思えるものに出会えた幸運。 


The Birthdayに出会えて良かった。


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感想文は以上です。
私のブログでの旅はここで終わります。

COME TOGETHERの曲別感想文をはじめ、諸々完結させられなかったことは心残りですが、無だとわかったのでオイルまみれのたわ言を終わります。

The Birthdayのことは応援し続けます。ライブにも行きます。繰り返し聴いてきた曲をこの先も飽きることなく聴きます。新譜が出るとなれば大喜びで飛びつくことでしょう。というか渋谷公会堂の映像早めにプリーズ。

このブログを読んで、The Birthdayに興味を持つ人がこの世界に一人くらいはいるかもしれないので、ここまで書いたものは、破棄せずに残しておきたいと思います。


これから新しくThe Birthdayに出会う方々の人生が良い方向に変わりますように。楽しいもの、素晴らしいものばかりを得ることができますように。


The Birthdayが、彼らが良いと思う音楽を作って、好きな場所で好きなように、その音を鳴らし続けることができますように。



チバユウスケさんがその最高の音の真ん中で、いつでも幸せに歌っていられますように。




拙文にお付き合いくださった皆様、ありがとうございました。

2014.10.10 やみず

COME TOGETHER TOUR 2014@浜松 Live House 窓枠

注意事項
・この文章はチバ好きが書いています。
・演奏の出来が良いとか悪いとか批評できる耳は持っていません。
・客観的なライブレポートではなく、あくまで主観的な感想です。
・記憶違い、勘違いによる誤情報もあると思いますが、ご容赦ください。
・長文です。


9月22日、浜松 窓枠。
COME TOGETHER TOUR 2014後半戦、私にとっての開幕戦を観に行った。

浜松到着後、真っ先にマッサージ店に飛び込む。浜名湖もうなぎパイもさて置き、とりあえず飛び込む。
元々ひどい首肩凝り持ちだが、ここ最近症状が悪化の一途をたどっており、肩の可動範囲が異常に狭まってきている。四十肩よこんにちは、の可能性もなきにしもあらずだが、いずれにしても辛いので、飛び込む。

施術担当の女性に、往復の移動を含め1時間程度でさくっと観光できるところはないかと問う。この日の浜松、実に気持ちの良い天気、観光日和。
「龍潭寺がおすすめですよ~タクシーで片道50分位かかりますけど~」片道50分の時点でアウトである。
「あとフラワーパークもお花がたくさんあってきれいですよ~タクシーで片道50分位かかりますけど~半日くらいたっぷり楽しめますよ~」だから、時間的に完全にアウトである。
「あ~浜松城は近いし桜の季節はおすすめですよ~でも今は行っても、うふふ、ちっちゃな、うふふ、お城があるだけですけど~うふふっ」季節的にアウトだし、「うふふっ」が何かを暗示している気がしたので、これもアウトである。
「浜名湖はどんな感じですか?」と、自分の中での浜松といえばコレ! というものを挙げてみたが、「行っても湖があるだけですよ~うふふっ!」と、もっともな返答をされる。これまたアウトか。

女性のゆるふわトークを聞いているうちにこちらまでゆるふわ気分になってきて、もう観光はいいか、という気分に。むしろもっと揉み解されたい。施術の延長をお願いして、マッサージ終了時点では、心も身体もすっかりやわやわに。

ゆるふわトーク中に、楽器博物館なるものの存在も聞いたが、とりあえず会場までの道のりを確認しなくてはと思い、窓枠に向かう。
窓枠は浜松駅からアクセスが良いと評判だが、先のマッサージ店の女性は「歩いて行ったことがないから(ゆるふわさん曰く、浜松は車社会のため浜松人はほとんど歩かないらしい……本当?)時間感覚がちょっとわからないんですけど~ここからだと30分くらいかかりますかね~」と言っていた。

地下道に突入した途端に方向を見失う。地下道に掲示された現在地を示す地図を見ながら手持ちの地図をぐるぐる回し、自分もぐるぐる回る。遠征時にはお約束となっている儀式である。
まあ一旦地上に出ればなんとなくわかるだろう、と、適当な出口から出たらば大体あっていたようで、その後は特に迷わずに、というか、迷う要素がない一直線の道を行く。駅から所要時間10分にも満たない距離、アクセス至便。ネット情報vsゆるふわ地元情報はネット情報に軍配が上がった。

窓枠が入る小体な建物はこざっぱりとした外観で、ライブハウス! という感じがあまりしない。
微かな音漏れが聞こえただけで、物販準備の様子を見ただけで、テンションが上がる。

その後、浜松駅周辺でなんやかんやと準備をしているうちに開場時間が迫ってきたため、楽器博物館は諦め再度会場へ向かう。うなぎパイだけは買っておいた。

開場、入場。ステージが近い! フロアとの距離が30~40cm位しかないように見える。これではセキュリティが待機するスペースも、ダイバーをおろすスペースもない。ダイブ禁止も納得だ。
また、ステージは、横幅に対して天井がかなり高い。今まで見たことのない独特のアスペクト比。The Birthdayは、ここで一体どんなライブをするのだろう? わくわくしながら、そして周囲の男子率の高さに慄きながら、開演を待つ。

16candles、メンバー登場。
キュウちゃん白シャツ。ハルキ、チェックのシャツ。フジケンは黒シャツ。袖口からのぞく黄色と黒のリストバンドがふしぎだ。個人的には好きだった赤い羽根つきのハットをかぶっていなかったのは残念だ。
チバさんは言わずもがなの黒タックシャツ姿。ツアー後半戦に入ってからもずっとこの姿を貫いているらしい。
リキッドでのグリーンターコイズのビーズ?オンリーのネックレスとはまた違う、紡錘状のターコイズ(水色系のいわゆるターコイズブルーの)とメタルパーツが交互に連なるネックレスをつけていた。もはやその周辺にしか衣装的な変化を望めない黒タックツアー2014、完遂まであとわずか。

後半戦セットリストの1曲目も、フジケンギターからの、


■ライブ本編(セットリスト一部自信なし)

1. LOVE GOD HAND

イントロで飛び出て来たハルキ。前述の通り、とにかくステージとフロアとが近い窓枠、フロアから伸びる手を、身体をひねってかわしながらのプレイ、かっこいい! と、隠れハルキストの血が騒ぐ。
ハルキぐいぐい来てるよ、良いよハルキ!


2. Buddy

ソロで飛び出て来たフジケン。前述の通り、とにかくステージとフロアとが近い窓枠、フロアから伸びる手をものともしないプレイ、かっこいい! と、普通にフジケン好きな私の血も俄に騒ぐ。
ケンジぐいぐい来てるよ、良いよケンジ!


3. SAKURA

どこのタイミングだったか忘れたけれど口の端に笑みを浮かべたチバさん。
序盤で笑顔を見せるのは珍しい気がする。こちらが気付かなかっただけでひょっとしたら何かミスったのかそれゆえの照れ笑いなのかと勘ぐって素直に笑みを受け止められない程度には珍しい気がして「おっ?」と思った。

なお、当ブログの遅々として進まないCOME TOGETHERの曲別感想文、次はSAKURAについて書こうと考えている。
今、一番あれこれと思いを巡らせている曲で、特に「無だとわかって オイルまみれの たわ言が終わった時」を既に経験しているはずのチバさんが、どんな思いでこのフレーズを歌っているのかが気になっているので、そこに注目していた。
が、伸びやかで晴れやかな歌声と穏やかで力強い演奏に、チバさんの思いがどうこうよりも、↑みたいに考えること自体が無で、それに纏わる言葉がオイルまみれのたわ言なんだろうなあ、と思った。

そう、音の良し悪しを聞き分ける耳は持っていないが、それでもこの日の窓枠の音は良いと思った。ストレスなく、自然に耳に、身体に入ってくる音というか。
チバさんの歌声も終始伸び伸びとしていて、この曲でも、とても気持ち良さそうに聞こえた。


4. アイノメイロ アイノネイロ

「踊りまくれよ瞳孔開いて」あたりのチバさんの昂り方が、浮かせ気味な踵と相まってやっぱり素敵。
「知らないよ?」と「ツノ生やしてさ」は気だるくて素敵。


ブレイク。キュウちゃんが「浜松は3年ぶりです」と言っていた気がする。
サングラスを外したチバさんは「は!ま!ま!つ!ま!ど!わーー!くー!」と、一音ずつご丁寧に区切りながらのご挨拶(?)。なんだかよくわからないが、ご機嫌か。ご機嫌なのか。


5. 星の首飾り

お馴染みになっているっぽいフロアに歌わせる部分、きちんと歌ったフロアを見て嬉しそうにニコニコ。かわいいな!

ハルキの激しい流し目と表情豊かな口元が気になって、黒タックはさておいて、ハルキに目を奪われる時間も長かった。


6. KIMAGURE KING

毎回たのしみにしているイントロのKIMAGUREギターだが、この日はキュウちゃんドラムの方が凄まじくてそちらに耳と目が吸い寄せられた。

前回リキッドで見たキュウちゃんが、いつどのタイミングで見ても笑顔! って感じだったのに対し、窓枠では時折、照明の加減か、(∵)←こういう顔に見えて、それはそれで、かわゆかった。


7. STAR MAN

「I gotta blues! You gotta blues!」からのSTAR MAN。ああかっこいい、ああしどけない。

「きょしふって~♪」に聞こえることが多いのだけど、しっかりはっきりと「こしふって~♪」と歌っていて、そのタイミングでブラックスリムに包まれた左腿の外側が引き攣ったように微妙にピクリと張ったので「おお……」となった。
ピタピタすぎるパンツを履いているとこのような変態目線の餌食になる。注意されたし。


8. KNIFE

この日の個人的ハイライト。
照明のせいで青みがかったスモークでステージ上部が覆われていて、チバさんがこの世界のものではない空の下で歌っているかのように見えた。宗教画のように気高く美しい画だと思った。

照明が白色に切り替わった時、チバさんの表情がはっきりと見えた。神がかったような表情。先の画が頭に刻まれていたせいもあって、ああ、これは神様がおりてきているなあ、昨年のBDFAツアー@千葉LOOKのSUPER SUNSHINEと同じだなあ、と思い、震えた。


9. LEMON

KNIFEに持っていかれたため、あまりよく覚えていない。でも、終わるのが勿体ない、もっと聴いていたい、と、最後の方で思っていたような気がする。だから多分この曲も良かった、はず。


10. Red Eye

うおおぉぉ! と激しく高まる! 何せ半年ぶりのRed Eye!

嬉しすぎて楽しすぎてあまり細かいことは覚えていないのだけど、途中、手を上げたタイミングでスッと持ち上がったシャツの裾付近の御開帳だけは目に焼き付いている。黒タック姿固定後、私的には初御開帳である。ありがたや。

あと、ハープをマイクスタンドのホルダーに仕込んでおいたのを忘れて後ろに取りに行ったっぽい素振りを見せていたことも記憶している。忘れんぼうか。
それからハープ演奏時、妖しくソフトに揺れ動く腰周辺の動きも記憶している。18禁か。

ハルキソロもキュウちゃんソロも言うまでもなくかっこよかった。特に今ツアーで色気がのりまくっているハルキの魅力が、ソロパートでは最大限に引き出されているように思えた。
ちょっと唇を噛みながら眉根を寄せる表情がセクシー過ぎた。こちらも18禁か。

チバハープとフジケンギターの絡みのところでは、二人が向かい合って演奏的には絡みまくっているのに物理的な距離が結構開いたままなのが不思議で、前回のリキッドで見た「涙がこぼれそうでハルキに向き合ってもらえずにうりゃうりゃ出来なかったフジケン」がフラッシュバックしてちょっとハラハラしたけれど、最後にはフジケンからチバさんににじり寄って行って距離を詰めて「ギターを顔の高さに持ち上げてギャギャギャギャ言わすアレ」も無事飛び出したので安心した。

なお、「ギターを顔の高さに持ち上げてギャギャギャギャ言わすアレ」は当ブログで3年近く使い続けている表現である。正式名称があるものならばそろそろ知りたい。情報求む。

マイクをスタンドに戻す時、コードをフロア側にシュッと捌いていて、シュッとなったコードがフロアに届きそうで届かないギリギリのところでスタンドの根本に着地していて、その巧みなコード捌きに見とれた。

あまり細かいことは覚えていないはずが、細かいことばかりよく覚えているな、私。


以下、セットリスト11~14は順番に自信なし。

11. PIERROT

いつも演奏に入る前にハルキがマイクを自分側に引き寄せるんだけど、この日は引き寄せ忘れたようで、演奏が始まってからスタッフさんがサッと出てきてサッとハルキ向きに寄せていた。

デロデロ前のチバさんのカウントは、天井を見上げながらの「ぬ゙ゔお゙ぉ゙」って感じだったので、たいそう面食らった。あのめちゃくちゃ痺れる低くて渋い「ゴゥ」はどこ行った? なんで2回も「ぬ゙ゔお゙ぉ゙」にした?

演奏はそれはそれはかっこよくて、痺れた。


12. 情熱のブルーズ

これまたそれはそれはかっこよくて痺れていたら、2番、「ビーショビーチョの音なんだっ」と駄々っ子風(?)に語尾を切り上げてからの、迫真の表情の「愛をテーマに歌ってるー!」
あまりに堂々と間違えたものだから、違和感を持ちつつも、あ、こんなだったっけ? と一瞬思ってしまった。
チバさんは数瞬の後に気づいたらしく大きく天を仰ぎ照れ笑い。そしててへてへ状態のまま「愛をテーマに歌ってるー!(2回目)」。わかったわかった、愛をテーマに歌っていることはよーくわかった!

その後も微妙にニヤニヤしつつ、セリフのところはいつも以上に何を言っているかよくわからない感じだったけど、結局はやっぱりかっこいいなこの曲! と思いながら盛り上がって聴いていた。


13. JOIN

もしかしたら後半戦では演らないかな、と思っていた。聴くことができて嬉しい! 踊れる!
「倒れてるぅ~~」と伸ばす方じゃない「倒れてる」のところで、「たーおーれてーるっ」と、情熱のブルーズと同じように腕白気味に(?)語尾を切り上げていたのが愉快だった。

激しくベースを爪弾くハルキの姿に「おお……」となった。


14. なぜか今日は

曲の終わりの方で、チバさんが長いこと上手袖に向かってギターを引き続けていたのはこの曲だっただろうか。違う曲かもしれない。この辺の記憶はかなり曖昧。
その後、次の曲に入る前にスタッフさんが出てきて何やらフジケン側で調整していた? ような気もするけどよくわからない。曖昧すぎて何の役にもたたない情報である。

個人的には不安定に聞こえることの多いこの曲だけど、窓枠効果か、安心して聞いていられたので良かった。


15. 星に願いを

「らーららーらー」と微かに歌う時の表情が、なんだかとても慈愛に満ちているように見えて、また少し、この曲に対する印象が変わった。
お前が望むならと星に願いを捧げる「俺」は、お前にとっては星みたいな存在で、願いを叶える側でもあるのだなあ、などと思いながら聴いていた。


16. COME TOGETHER

てっきり、星に願いを→くそったれの世界の流れかと思っていたのでちょっと意外。

照明が明るくなってメンバーの姿がよく見えすぎて、黒タックの右胸のところに付いた白い糸屑のようなほこりまで見えて、「だからもう黒タック脱いで柄シャツにしておけば良いのに……目立たないのに……」と余計な気をもんでしまった。ここまできて、今更、黒タックにもにょっとさせられるとは。まあ演奏がすばらしくてとてもハッピーな気分になったので、本件は不問にしたいと思う。

最後が長くなるバージョンじゃなくて音源と同じ形で終わってからの、

17. くそったれの世界

サビで、両手でフロアを指さしていて、なんだかグッときた。
かっこよかった!


ここで本編終了。ハルキが前髪をかきあげておでこ全開でフロアに手を振っていたのは、ここで捌ける時だったか、アンコール登場時だったか。


アンコール1

フジケンサイドに扇風機が登場。そして、キュウちゃん、sunglass girl T(ピンク)でビールを持って、ハルキ、Get High T(黒)に着替えて、フジケン、TROJAN T姿(だった気がするが違うかもしれない←適当)で登場。チバさんは言わずもがなの姿で登場。脱がない。決して脱がない。右胸に付いていた糸屑はなくなっていた。


アンコールは久々の、

18. PARTY PEOPLE

から。

2年以上ぶり(多分)に耳にしたこのイントロのベース音。2年前よりも格段に男っぷりの上がったハルキの姿とベースプレイに一気に心臓が跳ね回る。
続いてチバさんが、両足をガッと大きく開いて、ハルキの方に向かってギターをガツガツ弾き始めたのでこれまた心臓が踊りまくる。かっこいいんだってばもう!

扇風機の働きで、スモーク(水蒸気?)が上手側からセンター上方に向かって奔流の如く巻き上げられる様が、やけにドラマチックだったことが印象に残っている。

あと、フジケンの腕がふしぎな位がっしりした感じで、今まで何度も見てきたTシャツ姿のはずなのに、今更ながら「おお……」となった。
一時期かなり痩せていた(やつれていた?)ように見えたけれど、程良い感じに戻っている最中なのだろうか。だとしたら喜ばしい。ケンジ良いよ、腕、良いよ。じゃんじゃん出していこうよ。

大好きな曲なので、とにかく盛り上がった! 楽しかった!


19. 涙がこぼれそう

例のアレは「は!ま!ま!つ!ま!ど!わーー!くー!(2回目)」
後述するが、MCで窓枠の名前の由来を二度も披露していたチバさん、お気に入りか。お気に入りなのか。もはや「窓枠」って言いたいだけでしょあなた。

果たして今日はフジケンはハルキとうりゃうりゃできるのか。リキッドの時のようなことになったらフジケンが不憫すぎる! と、無駄にドキドキしていたら、「俺はどうする」に入ったところで、おもむろにハルキが定位置からわずかに下がり、フジケン側に向き直った。やった! ハルキがやる気を見せている!
フジケンはそんなハルキを迎え撃つ感じで、存分にうりゃうりゃしあっていた。良かった、本当に良かった。

なお、冒頭で述べた通り、この日のライブはダイブ禁止となっていたのだが、この曲でついに爆発したのか、ダイバー発生。
しかし、フロアとステージとの間に人(スタッフ側もダイバー側も)が入るスペースはほとんどなく、ダイバーを上手く捌けずに前方はわちゃわちゃに。
行き場をなくしたダイバーがステージに突っ込みかけ、チバさんのマイクスタンドにぶつかり、スタンドがグラリと傾く場面も。
チバさんは傾きかけたスタンドを身体を後ろに反らして避けたため、最後の部分は歌えていなかった。

そんなこんなでわちゃわちゃのままアンコール終了。
ステージを捌けるキュウちゃんとハイタッチ!
キュウちゃんは上手側でもハイタッチをしまくり、お客さんにビールを手渡していた。


アンコール2

フジケンが珍しくビールを手に登場。

最後は勿論、

20. READY STEADY GO

またもや発生したダイバーが柵前まで辿り着けずにフロア前方でうやむやに消滅したりとかなりカオスな状態に。
その状態を見ているのか、知っているのか、もっと来いと言っているのか、チバさん、マイクをスタンドから引き抜き、ハンドマイク状態で前方にがっつり出てきてからの、「ワンモア!」×2回込みのGRACIAS! AMIGOS!
身体的にはめちゃくちゃになったけど、精神的にはめちゃくちゃに楽しかった!
アンコール登場時には消えていたはずの糸くずが、最後の最後にきて右肩にちょこんと乗っかっているのを発見したのも楽しかった!(ヤケ)

最後、チバさんが微妙に早いタイミング(演奏が終わりきっていない段階)でギターをおろしてニコニコしていたので、もしやローリンがくるか!? とほんのり期待したがここで終了。

メンバー皆、フロアをしっかりと見つめながら退場、つつがなく終了……と思ったら、キュウちゃん、いきなりフロア下手側にダイブ! 途端にしっちゃかめっちゃかになるフロア!
なかなかステージに戻れない(戻せない)感じで大変そうだったけれど、なんとかステージに生還したキュウちゃん、勢いでコロンと後転。
Tシャツを脱いでフロアに投げ込んで、今度こそつつがなく終了……と思ったら、だめ押しのようにフロア上手側にダイブ!! ますますしっちゃかめっちゃかになるフロア!!
わーわーぎゃーぎゃーしているフロアからステージに送り戻されたキュウちゃんはボトムが若干ずり落ちてしまっていて、ウエストライン付近からは、日焼けしていないゾーンがチラッとのぞいていた。「おお……」となった。

変な小躍りをしながら今度こそ退場するキュウちゃんを見送り、この日のライブ、すべて終了。

なんだか夢のように楽しいだけの2時間だった。今ツアー、前半戦から数えると窓枠が4回目のツアー参加だが、一番すなおに単純に、楽しかった。
ゆるふわさんの手によりやわやわになった肩は、ライブの激しさを受けて、終演時にはマッサージを受ける前以上にバキバキになったけれども、それはライブが盛り上がった証拠でもある。良いライブだった。

The Birthday最高!
大好きだ!!


■MC、小ネタ、小感想等

・キュウ「浜松、音楽と楽器の街なんですってね。それだけあれば十分じゃないですか。餃子で一番にならなくても。そこまでがんばらなくても。」

・キュウ「(びっしゃびしゃのシャツの袖をまくりながら)皆さんの職場や学校に、シャツを着てこれだけ汗をかいている人はいますか? ……いませんよね……」

・チバ「(↑のキュウちゃんMCを遮るようなタイミングで、フロアに向かって唐突に)ここ、なんで窓枠っていう渋い名前なのか、知ってる?」
 客「知らない!」「教えて!」
 チバ「昔、窓屋さんだったんだって!(得意げ)」
 客「へー!(素で感心)」
 チバ「ほんとほんと。サッシとか作ってたんだって!(ドヤ)」
 客「へー!(引き続き感心)」
 チバ「(満足げな笑顔で)窓枠って、かっこいい名前だよね?」
 客「わー!」

・本編終盤の曲間、ニヤニヤしながらマイクに近づき、チバさん、「……ここ、なんで窓枠っていうか知ってる?」
 客「(笑)」「知らない!」「教えてー!」
 チバ「(ニヤニヤ)元々、窓屋さんで……(ニヤニヤ)」
 客「へー!(笑)」
 
・↑の流れの中で、客「それ誰に聞いたの?」
 チバさん、きょとんとした顔からのエヘエヘ笑いで、一言、「知らね」
 客「(笑)」

・「まどわーー!くー!」が2回、「ぬ゙ゔお゙ぉ゙」が2回、「愛をテーマに歌ってる!」が2回、「ワンモア!」2回、窓枠豆知識披露2回、キュウちゃんがダイブすること2回、タックに糸屑を発見すること2回。2回づくしのライブらしく、Red Eyeで目に焼き付けた御開帳がアンコールでも。ただし御開帳された部位は1回目と2回目で異なっていて、アンコール時には前屈みになりすぎた黒タックの胸元がざっくりしすぎていたためその辺りのプライベートゾーンがおめでたいことに。本当にありがとうございます。
 もうもう、The Birthday最高! 大好きだ!(2回目)

星の首飾り

チバ氏が思い描いた「星の首飾り」を具現化してツアーグッズに、という願いは終ぞ叶わず。

今年2月、Planet"Kyu"@吉祥寺Planet Kで初めて聴いた。もう半年以上前の出来事だ。
スピード感があって爽やか、歌詞もなんだかロマンチック。素直に好きな曲だ、と思った。

その後もライブの度に聴き、ラジオでも聴き、アルバムが発売される頃には自分の中ではすっかり定番曲的位置づけになっていた。
馴染みやすくポップな感じの曲調がしっかりとロックンロールになるのは、キュウちゃんドラムの威力が大きいのかなあ、と、漠然と感じている。
ドラム以外の音的には、最後の方でチバギターだけをバックに歌われる「お前がいつもしてる 細くて優しい」の部分、「優しい」の前に入るブレス音に最注目している。SATURDAY NIGHT KILLER KISS情熱のブルーズにおいてもブレス音にドキリとした私は、「ひそやかに聞こえるチバ氏のブレス音」フェチである。「不意に鼓膜をくすぐるチバ氏の生々しい息づかい」フェチと言い換えても、まあ、間違いではない。

輝く星空の下の「二人きりの世界」を描いた歌詞は可愛らしく、チバさん独自の感性がきらめいていて、好き。

お前がいつもしてる
細くて優しい
星の首飾りが
つないだ夜空を

指を鳴らして
散歩にゆこう
この夜が明けるまで
古いステレオの
つまみみたいに
たくさんできらめいてる


星の輝きを「古いステレオのつまみみたい」と表現するのが、古き良き時代(とまで言うと大げさだが)のままに今も音楽を愛し続けるチバさんらしいなあ、と思う。
星空を見上げるとき、チバさんには古いステレオで聴いた懐かしい音楽が聞こえているのかもしれない。で、その音楽に合わせて指を鳴らしてリズムをとりながら、「お前」と二人、散歩にゆく。

お前のいつも泣いてる
細くて優しい
星の首飾りが
つないだ夜空を

まばゆい光で
朝陽が全て
きれいさっぱり
消し去って呑み込んだ
気分がいいね
何かひとつの
物語を
読んだような


ここもとても好きな部分。
「いつも泣いてる」星の首飾りを身につけている「お前」は泣いているのだろうし、その首飾りが繋いだ夜空にきらめく星たちも泣いている。
でも、そんな「お前」の悲しみは、朝陽が星ごと消し去ってくれる。だから大丈夫、泣かないで。そんな風に言っているみたい。

煙突 屋根の上
並んで座って
すぐそこにある
未来を見上げよう

お前がいつもしてる
細くて優しい
星の首飾りが
つないだ夜空を

ゆっくりと
歩いて
歩いて


悲しみがきれいさっぱり消し去られた空の下、二人が並んで見上げる未来には、悲しみなんてないのだろう。
仮にまた「お前」が泣くようなことがあったら、二人はまた星空の散歩にでかけて、肩を並べて歩きながら、悲しみが消え去るのを待つのだろう。何度でもそうやって繰り返して、ゆっくりと少しずつ、未来へ向かって歩いてゆくのだろう。

指を鳴らして散歩に出かけてから、屋根の上で未来を見上げ、その未来に向かって歩いて行くまで、二人の間に会話らしい会話はないような気がする。
聞こえるのは指を鳴らす音、星空からおちてくる音楽。その合間にぽつりと「気分がいいね」という呟きが口をついて出るかどうか、という位。
でも、会話はなくとも、「お前」の悲しみに寄り添おうとする彼の気持ちはいっぱいに詰まっているし、「お前」もきっとそんな彼の愛情をいっぱいに感じているんじゃないかと思う。

VIRGIN NUDE BEAT PARTY、情熱のブルーズ、アイノメイロアイノネイロ辺りで、自信たっぷり、手慣れた様子で愛を植え付けていたのとは対象的に、星の首飾りでは、不器用でプラトニックな面をのぞかせるチバ歌詞。
性のにおいがしない愛、という点では、この曲で描かれる愛は、くそったれの世界やSAKURAで歌われる「(聴き手への)大きな愛」に近い気もするが、星の首飾りにある愛は、あくまでも「お前」との間にある愛。
個人的にはこの種の愛情には、父性愛のようなものが含まれているのかな、とも思う。

父親からプレゼントされた首飾りをお守りのようにいつも身につけている女の子と、そんな彼女をいつでも静かに優しく見守り、彼女に何かあった時にはそっと手を差し伸べ、彼女と同じ歩幅でゆっくりと歩く父親。

この歌詞の中にそんな理想の親子関係を勝手に思い描いた時、私はいっそうこの曲を好きになった。

LIQUIDROOM 10th ANNIVERSARY@LIQUIDROOM

注意事項
・この文章はチバ好きが書いています。
・演奏の出来が良いとか悪いとか批評できる耳は持っていません。
・客観的なライブレポートではなく、あくまで主観的な感想です。
・記憶違い、勘違いによる誤情報もあると思いますが、ご容赦ください。
・寡聞につきLAUGHIN'NOSEさんのことを知りません。LAUGHIN'NOSEで検索されてきた方、ごめんなさい。
・長文です。


8月19日、恵比寿LIQUIDROOM。
LIQUIDROOM 10th ANNIVERSARY The Birthday×LAUGHIN'NOSEを観に行った。


■The Birthday

COME TOGETHERツアー前半戦ファイナル、Zepp Tokyo以来、約1ヵ月ぶりのThe Birthdayのライブ。
ツアーとはまた違うセットリストになるのだろうな、あんな曲やこんな曲は聴けるかな、と、わくわくしながら開演を待つ。

16candles、メンバー登場。
キュウちゃん、襟、カフス、前立てが白で、身ごろが黒のクレリック?シャツ姿。初めて見た! かっこいい!
ハルキはよく着ているチェックのシャツ。フジケンもよく着ている半袖白シャツ&ハット。
チバさんは盤石感すら漂う黒タックシャツならびにバサバサもさもさと跳ね放題の御髪。そんな安定の御姿に、グリーンターコイズのような色合いのネックレスが新鮮な彩りを加えていた。

ツアーですっかりお馴染みになっていたLOVE GOD HANDに代わり、この日はBuddyでスタート!


【ライブ本編】

1. Buddy

フェス、イベント仕様セトリのオープニングと言えばこれ! という感じ。何も考えずに、わー楽しい! チバさんの羽ばたきも見られたし!
どのタイミングだったか忘れたけど(「ゲスな野郎が」あたりだったか?)、チバさん、頭に手をやって髪の毛をくしゃくしゃしたりもしていた。
「頭に手をやるチバさん」の図が何気に好きな私は存分に昂った。やだ黒タックのくせにカッコいい!


2. LOVE GOD HAND

見所盛りだくさんで隙なくもれなくカッコいい&楽しいうえに、見たことない感じのチバさんの動きが飛び出して、いっそう面白かっこよかった!

見たことない感じのチバさんの動き1:「シャンソンシンガー」で顔の横で手をパッパッと開いて閉じたり。
多分「シンガー=歌う」ってことだったんだろうけど、どっちかっていうとそれ「喋る」寄りのジェスチャーだなって思った。

見たことない感じのチバさんの動き2:「ドレミファソラシドの先は」で両手で鍵盤を弾く動作。
胸元から右肩へ向かって滑らかに動く指先からドレミファソラシドの音符が飛び出して天井に舞い上がっている様が見えるようで素敵だった。春先から話題にのぼることが多かったアナログシンセに継続して取り組んでいるぞというアピールかもしれないなって思った。

存在感たっぷりのハルキベースも満喫。ごちそうさまでした。


3. カレンダーガール

ギターソロの時、フジケンが前に出るのを一瞬躊躇った? ように見えて、チバさんがアイコンタクトで促していた? ように見えた、けど、脳内妄想だったかもしれない(いい加減)。


4. ホロスコープ

おっと、久しぶりのホロスコープ!
このイベント数日前に、突然、ライブでホロスコープを聴きたいなあ、と思い、でも今さら演ったりしないよなあ、と半ば諦めていたところにきてのホロスコープ! これは嬉しい!

フジケンが曲が始まる前に肘を張って両肩をグイッと後ろに引いていたのはこのイントロを力強くかき鳴らすためだったのね!

「星のかけらを探しに行こう」で、この日、はじめて笑顔らしい笑顔を見せたチバさんが印象的だった。
あと、多分この曲の最後の方だったと思うんだけど、またもや見たことない感じのチバさんの動きが飛び出したのも印象的だった。

見たことない感じのチバさんの動き3:腰をかなり低めに落とした体勢で、妙に素早くツツーッと後ずさる。
海老みたいだなって思った。


5. PIERROT

ユニゾン前にチバさんがカウントを入れていて、「ワン、ツー、スリー」はほとんど声出さずに口パク状態なのに、ワンツースリーの後の「GO」だけ低く静かに、でもやけにはっきりと発声していてその抑え気味な「ゴゥ(←文字にするとこんな感じ)」の言い方に痺れた。やだ黒タックのくせにカッコいい!

そしてPIERROTはキュウちゃんドラムがやはり圧巻。かっこいいなあもう!


6. 愛でぬりつぶせ

チバさんもキュウちゃんも笑顔いっぱい。
この日はキュウちゃんが、いつどのタイミングで見ても良い笑顔をしていて、すごく気持ちよさそうだった。「いいね、いいね~」という心の声が聞こえてくるようだった。


7. なぜか今日は

イントロでのハルキがいつにも増して攻め攻めだった。かっこいいなあもう!


8. 星に願いを

息をするのを忘れる位に聴き入ってしまった。チバさんの声がすごくて震えた。

最後の方、照明の青い光を受けて、チバさんの髪の毛と顎髭の先にたまっていた沢山の汗の粒が青く透き通って見えた。
Zepp Tokyoでは、星の首飾りで、同じく毛先に伝いおりてきていた汗が星みたいに輝いて見えたけど、この日の星に願いをでは、宝石みたいにきれいに輝く涙みたいに見えた。
星に願いをは、やっぱり泣いている歌なんだなと思った。

最後のギターの音がいつまでも消えなければ良いな、いつまでも聴いていたいな、と思った。拍手をするのも忘れる位に、立ち尽くしていた。
会場全体がそんな感じで、声も出せない、少しも動けない、みたいな雰囲気だった。

そしてその静寂を打ち破る歌声が。


9. くそったれの世界 

星に願いをからの流れの良さを再認識。
どちらの曲もチバさんの声がとにかくすごくて、でも響き渡る方向が両曲で異なる感じがして(個人的には、星に願いをは、地を這い地中深くにまで沁み込んでゆくような歌声で、くそったれの世界は、空高くに突き抜けてゆく歌声のように感じている)、そのコントラストにハッとさせられた。


10. 涙がこぼれそう

例のアレは、「今は、恵比寿、リキッドルーム、で……ラフィン兄さんと、一緒、です」で、ニコニコ。

いつもは「何が どうしたの」の辺り、歌うチバさんの後ろで、フジケンとハルキが向かい合ってうりゃうりゃし合っている(←?)のだけど、この日はハルキがフジケンの方を向く気配が全くなかった。
フジケンは「えっ? あれっ?」みたいな感じでしきりにハルキに目線を送っていて、しまいにはキュウちゃんの前あたりまで行ってハルキに近づいてアピールしていたのに、ハルキ、依然としてフロア側を向いての全力プレイ。何がどうした、ハルキ。フジケンの渾身のアピールに応えてあげて、ハルキ。フジケンの頑張りと届かない思い、見ていて涙がこぼれそうになっちゃうから。


11. READY STEADY GO

「それで笑った それで笑ってた」の後にチバさんが必要以上に真顔なキメ顔をしていたので、「いや全然笑ってないじゃん」と心の中でベタに突っ込みつつも、こちらは笑顔で盛り上がって楽しんだ!


12. COME TOGETHER

最後が長くなるバージョンじゃなくて、音源と同じバージョンだったと思う。
笑顔を浮かべるチバさんを見て、幸せなのにどこか切ない、不思議な気持ちになった。星に願いをで突き刺さった、あの曲の持つ悲しみが、取り切れていなかったからかもしれない。


「サンキュー、ありがとう、またね」チバさんはいつもの言葉を残して、キュウちゃんは、キュウちゃんめがけて群がってくる男子達とハイタッチをきめて、The Birthdayのターン終了。


時に(チバさんの動き的に)面白く、時に感情を揺さぶられつつ、終わってみれば安定の楽しさとカッコ良さ。満足、満足。
にもかかわらず、既に次のライブが見たくてたまらなくなっている。The Birthdayのライブは、いつだって、何度だって見たい。
ツアー後半戦が待ち遠しい!


【MC、小ネタ、小感想等】
・キュウちゃん「ケンジ君と(他メンバーとを)交互に見比べると(汗のかき方が違いすぎて)同じバンドにいるとは思えませんよね……」
 フジケン、鳩が豆鉄砲をくらったような表情でキュウちゃんを見やり、「そんなことないよ(←棒読み調)」
 キュウちゃん「体質の違いですかね……」
・↑と、キュウちゃんが言っていた通り、この日、フジケン以外はメンバーものすごい汗。まあ大体において汗だくだとは思うけど、いつも以上にすごかった。フロアもめちゃくちゃ暑かった。私史上、1、2を争うほどの汗まみれ状態となるほどに暑かった。
・フジケンハット、左サイド(向かって右)に赤い羽根。赤い羽根に隠れて黒い羽根もファサーと付いていた気がしたけど、ハット羽根側は数回しか見えなかったため自信なし。「フジケン、羽根て」と思わないでもなかったけど、装いに変化をもたらそうとする、その心意気が重要なのだよなあ、と思い直した。良いよ良いよ、フジケン良いよ。羽根良いよ。どんどん盛っていこうよ。面白いから。
・チバ氏にも、ネックレスに留まらない変化をお願いしたいところ。フジケンの心意気を見習って頂きたい。あ、別に羽根つけろって言っているわけではなく、もっと抜本的な変化を。こう、黒タックとか、黒タックとか、黒タックとか、その辺りに変化を。ぜひ。
・見たことない感じのチバさんの動き4:正面向いてペッ。
・↑大抵、横か後ろを向いてペッするのに、序盤、普通に前を向いた状態でペッしたものだから、舌の上に泡粒が溜まってゆく過程と、それが唇の間から押し出され吐き出される瞬間まで、すべてを具に観察するはめに……見てはいけないものを見てしまった感が半端ない……
・手だの指だの首筋だの肋だの汗だのティッシュだの腋だの毛だのとこれまで散々マニアックな嗜好を明らかにしてきた私でも、唾液には一切の昂りを覚えません。
・(↑渾身のノーマルアピール……逆効果……虚しい……)


■LAUGHIN'NOSE

イベント前、「Birthday先攻が良い。LAUGHIN'NOSEが先だったらBirthdayまで身体がもたない」といった意見を複数人から聞いていた。
ラフィン兄さんについてはそのバンド名を耳にしたことがある程度で曲は知らず、当然、ステージの様子など知る由もなかった。

Birthday終了後、ロビーにてハイネケンで喉を潤しているうちにLAUGHIN'NOSEのライブが始まったので、慌てて中へ。
会場の後ろの方からステージ側を覗き込んだらば、ステージ上も観客側も、なんだかすごい盛り上がり方をしている。
わっしょいわっしょいといった感じで、持ち上げられたダイバーが楽しそうに、転がりながら踊っている(ように見える)。その下の人達もみんな楽しそうに、歌いながら暴れている(ように見える)。独特の一体感、すごいとしか言えない。確かにこれは、フロア前方にいたらば身体がもたなそうだ。なんとなく、昨年対バンで見た、Ken Yokoyamaのステージを思い出した。あのステージはすごかった。

これがラフィン兄さんか……! と、とにかく圧倒された。音楽の系統が好みかそうでないか、等と考える余裕もなく、単純に、こりゃすごいわ、と感じた。

最後まで観る予定だったが、急用が入ったためやむなく途中退場。
イベント終了後、Twitter上でThe Birthdayファンの「LAUGHIN'NOSEもすごく良かった! 楽しかった!」というTweetを沢山見かけた。
どこかで次の機会があったら、ラフィン兄さんたちのステージの楽しさを体感したい。ぜひ。

COME TOGETHER TOUR 2014@Zepp Tokyo

注意事項
・この文章はチバ好きが書いています。
・演奏の出来が良いとか悪いとか批評できる耳は持っていません。
・客観的なライブレポートではなく、あくまで主観的な感想です。
・記憶違い、勘違いによる誤情報もあると思いますが、ご容赦ください。
・長文です。


7月21日、Zepp Tokyo。
COME TOGETHER TOUR 2014、前半戦のファイナルを観に行った。


会場到着。物販の大行列に怯みつつ、Twitterのフォロワーさん達にごあいさつしつつ、友人に地方ライブ会場の面白エピソードを聞きつつ、開場を待つ。
開場、入場、センターで待機。開演を待つ。

サウンドチェック後、SEが一瞬おさまった段階で不意に圧がかかり怯む。これが東京だ、と思う。

16candles、メンバー登場。
キュウちゃん白シャツ。ハルキはストライプシャツ。フジケン黒シャツ。
チバさんのお召し物は初志貫徹の黒タックシャツ。まあ今さら違う衣装で出てこられても受け止め方がわからず感情の持って行き場がなくなりそうなので今回はこれで良しとする。
チバさんに関しては、規定路線だった黒タックよりも外ハネし放題の自由奔放な御髪に驚いた。なかなかの腕白ヘアー、この状態でステージに出ようとする彼を止める人はいなかったのか。
あと、顎髭が見るたびに白くなってゆくなあ、もう9割5分方、白くなっているんだなあ、と思った。

オープニングナンバーとしてすっかり板に付いた感のあるLOVE GOD HANDから、ライブスタート!


■ライブ本編(セットリストは多分名古屋と一緒。違っていたら申し訳ない)

1. LOVE GOD HAND

わー楽しい、わーかっこいい! 横浜でも名古屋でもそればかり思っていて、今回もやっぱりそればかりだった。
名古屋ではちゃんと見られなかったキュウちゃんのバカスカをバッチリ見る事が出来て大満足!

リフのかけ合いのところではフジケンがチバさんに向かって挑発的な表情をしていて、久しくライブで観ていないRed Eyeを思い出したりした。


2. Buddy

名古屋では微妙な感じが無きにしも非ずだったけれどこの日は安定。「天使みたいに見えるぜ」で、バッサバッサとチバさん羽ばたいていたし。
せり出てきたフジケンの顔弾きが意外と控えめだったので、落ち着いて受け止めることができた。


3. アイノメイロアイノネイロ

最近頓に色気が乗ってきたと私界隈で評判のハルキ。ただでさえセクシーなこの曲で、低めの重心でボーンボンボンと爪弾く姿がなんともまあ。

チバさんに関しては「知らないよ?」がちょっと投げやりだった(←投げやりな感想)。


4. ROKA

名古屋でハルキの表情が非常に印象的だったので今回もぜひ見たいと思っていたのだけれど、逆光気味になっていたせいで表情まではよくわからなかった。

ツアー前半戦、フジケン側、ハルキ側、そしてセンターと立ち位置を変えつつ見てきて、立ち位置によっても随分と見え方が違うものだなあ、と改めて思った。


ブレイク。キュウちゃんが「連休の最終日にお集まり頂き、ありがとうございます」と言っていた。前半戦最終日じゃなく、連休の最終日の方を話題にしているのが面白かった。

サングラスを外して前を向いたチバさん、その瞳がフロアを捉えた瞬間、心臓が跳ね上がった。
サングラス越しにうっすら見える目元も謎めいていて素敵なのだけど、照明を受けて純に輝く瞳はいっそう魅力的。それまで隠されていたものが突如白日の元に晒されるというある種のフェティシズムを刺激する状況と相俟って個人的にはライブ中、最高に盛り上がる瞬間の一つである。どうせ外すサングラスをわざわざ毎回登場時にかけて出てくるなんて面倒くさい人だなあ最初っから外して出てくれば良いのに!と3年前に思っていた私は今やどこにもおらず、これはチバ氏からのサービス、演出の一つなのだと最近は解釈している。たかだかサングラスを外しただけで大げさである。しかし「有から無へ」「秘から現へ」という変化がもたらすインパクトはそれほどまでに強烈なのである。例えばほら、ローリンとかRed Eyeでチバさんがギターを置いたら、ほら、色々な意味で期待するし高まるじゃないですか、ね? チャンス到来っていうか、ね?


で、星みたいにきれいに輝く瞳のチバさんが何かわーわー言ってからの、

5. 星の首飾り

このわーわー、名古屋でも言っていたし、もしかしたら横浜でも言っていたかもしれないけど全然聞き取れていない。わーわー何か言うような曲なのかなあ、と気になっている。

既に汗だく状態だったチバさん、汗が目に入ってしまうのか、しきりにぎゅっと目を瞑っていたのが大変そうだけどかわいかった。リアルに→(>д<)この顔になっていた。

毛先にまで伝い下りてきた汗の一粒ひとつぶが星みたいに見えた。それらがポツポツと毛先から離れて床に落ちてゆく様子は星が降っているみたいだった。いや、冷静に考えたら40代男性がびっしゃびしゃに汗滴らせているだけなんだけど。それすら星の輝きに見えてしまうのだからオタクフィルターって本当にひどい。

名古屋と同様、「細くて優しい 星の首飾りが」の部分、中途半端なタイミングでフロアを煽り、観客に歌わせていた。が、名古屋と違ったのはその直後のギターがなんだかずっこけちゃって本人も笑っちゃってからの「Fxxk off!」という一声があったこと。

その後、演奏自体は持ち直した感じはしたんだけど、もうずーっとニヤニヤしながら歌っていて、歌っていないときは歯を見せて笑っていて、チバさん気持ち的にはもうメタメタな感じなのかなって思った。
メタメタじゃんか! と思いつつ、あまりにニヤニヤするものだから、ついこちらもニヤニヤしてしまった。あの笑顔って本当にずるい。


6. KIMAGURE KING

前曲のジャンボが尾を引いていたのか、イントロのKIMAGUREチバギターは振り切れ感がなくてKIMAGUREというよりFUNWARIギターって感じだった。
ヴォーカルもちょっと照れが入っている風で、全体的にFUWATERE KINGって感じだった。
こういう感じのKIMAGURE KINGを聴くことは今後ないと思うので(多分)、貴重な体験をした。


7. STAR MAN

曲前、「I gotta blues! You gotta blues!」とかなんとか色々言っていた。チバ氏 in STAR MAN、相変わらずのご機嫌ぶり。

確かこの曲だったと思うのだけど、途中でキュウちゃんが左手でドラムを叩きつつ、右手でマラカスを振っていたので驚いた。驚異の身体バランス感覚。


8. KNIFE

続けてチバマラカスを堪能。きゅっきゅっと小気味よく動く肩と、それに伴い開閉する脇周辺のファンタジーゾーンに見惚れていた。きゅっきゅっしゃかしゃか、きゅっきゅっしゃかしゃか。良い塩梅。

フジケンギターの音色がとってもやわらかで優しくて、フジケンの素の人柄が滲み出ているように感じた。


9. LEMON

LEMONがライブで初披露されてから1年近く経っているけれど、観る度に、聴く度に物語性が増している気がする。青く染まった世界の色は、より深く濃く。レモンが降る真夜中の光は、より鮮やかに空高くに。
終盤、ほの明るい光の中にシルエットとしてうつるメンバー、その影が徐々に色彩を帯びて姿かたちが顕わになってゆく過程が、深く濃く暗い内的世界に光が差し込む曲の展開と完璧にシンクロしているようで、ゾクゾクした。

このような照明の妙もあり、今ツアーのLEMONは毎回とても印象深かった。


10. VIRGIN NUDE BEAT PARTY

チバさんとキュウちゃんがやたらと楽しそうだったことと、こちらがやたらと楽しかったことしか覚えていない。本望だ。


11. JOIN

ちゃっちゃかちゃっちゃかと細かくよく動く働き者なチバさんの右手に釘付けになった。ギターを頑張るチバさん、大好物!

JOINのハルキは大変セクシーである、というご意見を頂いていたので、ハルキの方もだいぶチラチラと気にして見ていた。どこがどうと詳しく語れはしないが、確かに誠にけしからん感じだった。

「倒れてるぅ~~」とのばすところ、この「~」の部分が、人間の声ではないように聞こえた。しばしば例えられる「楽器のよう」という感じでもなく、例えるならば烈風や雷鳴や地鳴りのような、人間の意思と無関係にもたらされる音。不安はかき立てられるし心はかき乱されるし、不快と紙一重のような音なのに、受け入れざるを得ない、不思議な音だと思った。


12. なぜか今日は

13. SAKURA

この二曲あたりからチバさんの口角がずっと上がっているように見えた。穏やかな笑顔がそこかしこにこぼれているようで、その表情を見るたびにこちらも口元がゆるんでしまった。


14. PIERROT

LOVE GOD HANDと同様、名古屋では満足に見られなかったキュウちゃんドラムが堪能できたのでおなかいっぱい胸いっぱい。
PIERROTだけではないと思うけど、シンバルをバシッと決めたと思ったらすぐに手でつかんで音を止めるアレ(この一連の動きを一言で表すドラム関連専門用語があればぜひ知りたい)がかっこよくて痺れた。

Oh Yeah! でニッコニッコだったかわいすぎるチバさんは、ところどころ、変にシャウトしていた気がする。


15. 情熱のブルーズ

名古屋ではエロい! と思った二番が今回はそんなにエロくなくて、自分の解釈に迷いが生じたが、演奏がとにかくかっこよかったからそれで良い。


この日のライブは全体的に、チバさんに関しては色っぽい! けしからん! という感じがあまりなくて、むしろなんだか穏やかでご機嫌でかわいい感じと思った。


16. 星に願いを

横浜では無垢な願いと祈りに聞こえ、名古屋では泣きじゃくっているように聞こえたこの曲。
東京では、「それでもいいか」が雄々しい叫びのようで、強引で我儘で一方的で純粋な愛の歌に聞こえた。
ライブ毎に、ここまで全く違った歌に聞こえるのは、私にとってはこの曲くらい。次にライブで聴いたら、また違って聞こえるのかな。


17. くそったれの世界

18. COME TOGETHER

両曲とも、ステージをしっかりと照らす明るい照明と、フロアにしっかりと目線を据えるチバさんが印象に残った。

この日、途中からずっと笑顔が絶えないチバさんだったけれど、COME TOGETHERのパッパッパはやっぱり相変わらず格別に楽しそうで幸せそうだった。
「楽しそう」に歌う曲は他にも結構あるけれど、ここまで「幸せそう」な感じは、COME TOGETHERだけのもののように思う。

パッパッパの部分を繰り返して、ステージ上も客席も幸せ気分でいっぱいになったところで本編終了。


アンコール1

キュウちゃん、フジケンがTシャツに着替えて登場。フジケンは、このアンコールでの登場時も、ダブルアンコール登場時も、客席上手側の特定の場所に向かって手を振っているように見えた。どなたかお知り合いでも?

アンコールは、名古屋にて予想を遥かに超えた進化を遂げていて、実はこの日も一番楽しみにしていた、

19. PISTOL

から。

JOINのイントロ以上にキリキリと素早く小刻みに動かされる右手にまたもや釘付け状態に。動きだけでなく音も抜群にかっこよくて、このセッション風のイントロだけを延々と聴いていたいくらい。
くそったれの世界c/wの荒削りな感じとはまた違うかっこよさが詰まったこのライブバージョン、ぜひ音源化して欲しい。あっ、せっかくならチバさんの手元抜きまくりの映像として残してもらってもかまいませんがどうですか能野社長!(どさくさ)


20. 涙がこぼれそう

イントロ、チバさんがマイクを通さずに「お~おおお~」みたいな感じで歌っていた。これは初めて遭遇したパターン。その生声の強さは勿論のこと、生身で真っ直ぐに声を届けようとする心意気に、真っ直ぐに打ち抜かれた。

例のアレは、「Zepp Tokyoの古い方!」

「ふーうー♪」のところで、チバさんが珍しく客席を煽って歌わせようとしていた気がしたけど、気のせいだったかもしれない(←適当)。

安定のダイバー大量発生と盛り上がりでアンコール終了。
退場時、キュウちゃん上手側でハイタッチ&持っていたビールをお客さんに渡していた模様。大盤振る舞い!


アンコール2

キュウちゃん一人で出てきて、何か言っていたけれど覚えていない。なぜならおもむろに叩きはじめたキュウちゃんを見て、すわローリンか!? と浮足立っていたから!

が、Tシャツに着替えることもなく黒タックで登場したチバさんがギターを手にしたところで、ですよね、という気分に。今ツアー、ローリンが披露される機会はほとんどなかったようだ。ちなみにハルキはGet High Tに着替えていた。

ローリンではなかったものの、こちらも安定の盛り上がりの、

21. READY STEADY GO

とにかくアツかった! 最後までチバさんニコニコでご機嫌だった! 以上!!


最後、捌ける前にチバさんが何か言っていたけれど聞き取れず、というか、チバさんが何か言っているタイミングでキュウちゃんが勢いよくフロアに向かってダイブしてきたので、チバどころではなくなったキュウダイブ初体験の私。
キュウちゃんをステージに送り戻す作業に励みつつステージ上に目をやったら、ふわっと去っていくチバさんと、キュウちゃんを眺めてぽかんと口を開けて笑うフジケンが見えた。
キュウちゃん、無事に(?)ステージに戻るとぺたんと座りこんでTシャツを脱ぎ、そのまま退場かと思いきや下手側に向かって再度ダイブ! 全く予想していなかった動きだったためひどく驚いた。先ほど見たフジケンと同じようにぽかんと口を開けて唖然とし、続いて、思わず笑ってしまった。
再びステージに生還したキュウちゃん、両手で大きく投げキッス、今度こそ退場。

この日のライブ、すべて終了。


横浜、初日ならではの緊張感がありつつ、フジケンの激情プレイに揺さぶられ、チバさんの色気に完全にやられ。
名古屋、ひたすらハルキに目を奪われ、The Birthdayにおける、チバさんとハルキとの物語に思いを馳せ。
そして東京、前半戦ファイナル、ご機嫌で穏やかな笑顔を沢山と、キュウちゃんからのでっかい愛とを受け取って、〆。


COME TOGETHER TOUR前半戦、まとめると、ただ一言、楽しかった!
後半戦も楽しみ!


■MC、小ネタ、小感想等

・曲間、フロアに向かってキュウちゃん「人がたくさんいるとは思えない静かさですね……」 客「笑」 メンバーへの声援がポツポツと飛び始める中、よくわからない奇声(文字に出来ない)がフロアから上がり、キュウちゃん、首を横に振りながら、「それはがんばりすぎ……!(やりすぎ、だったかも)」
・↑この流れの後だったか、別のタイミングだったか、同じくフロアからの声かけを受けて、チバさん、「すごいねぇ……(ニコニコ) 心の底から叫んでるでしょ?(ニコニコ)」
・また別のタイミングだったと思うんだけど、フロアからの「ロックンロール!」的なかけ声(だったと思うけれど、よく聞き取れず)に、チバさん笑顔で「待ってたよ」
・東京ではチバさんはあまり客席とコミュニケーションを取らない、というイメージを持っていたので、↑これらのやり取りが新鮮な感じがしたし、嬉しかった。
・涙がこぼれそうでフジケンが前に出てきた時だったと思う。前に出るフジケンに群がる人々と前に出るフジケンを撮ろうとする新保さんとセキュリティーに引っこ抜かれたばかりのダイバーとダイバーを引っこ抜いたばかりのセキュリティーとでしっちゃかめっちゃかになっている状況の中、ステージと観客との間にポロリとピックが。主にダイバーに気をとられていたため、その瞬間ステージを見ておらず、何由来のピックかがわからなかった。右前方(フジケン側)から飛んできたような気がしたけれど、ぐいぐい前に出ている状態で果たしてフジケンがピックを投げるだろうか。それともあれはソロが終わった瞬間の出来事だったのだろうか。それともまさかチバさんが修羅場の様相すら呈する混乱の中心部に敢えてピックを投げ込んだというのか。それともまさかまさかのダイバーの落し物だろうか。謎。
・どの曲だったか忘れたけど、曲終り付近でギターをかき鳴らしていたチバさんが二度見するレベルの内また状態で、ギュンギュン鳴らされる力強い音と乙女チックな脚の置きざまとのギャップが激しすぎた。何このセンスオブワンダー……好き……!(どさくさ)
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