やんま まのblog(仮)

Separate+プロジェクトで配布しているプラグインでは、ICCプロファイルを用いたカラースペースの変換処理にLittle CMSライブラリを使用しています。

Little CMSは最初のバージョンが世に出てから10年を超えるプロジェクトで、長きにわたりオープンソースアプリケーションのカラーマネジメント対応を支えてきました。近年はMozillaプロジェクトのqcmsやICCのSampleICCプロジェクトなど選択肢が増えつつありますが、フル機能のグラフィックアプリケーションに適応しうるものと考えれば、今後しばらくはデファクトスタンダードの地位を譲ることはないでしょう。

Little CMSはGIMPInkscapeScribusKritaなど主にオープンソースのアプリケーションに採用されていますが、PDF-XChangePitStop Serverといった商用製品に採用されるケースもみられます。Little CMSはLinux、Windows、Mac OS Xをはじめとする多くのプラットフォームで利用できるライブラリなので、マルチプラットフォーム展開をするアプリケーションを中心に採用事例が増えていくかもしれませんね。

ちなみに、作者のMarti Maria氏は自己紹介の中で"I work as a color engineer for a large-format printer manufacturer"としていますが、"a large-format printer manufacturer"というのはHP(ヒューレット・パッカード)のことのようです。

アクセス解析やユーザーからのフィードバック(主にメール)、掲示板やフォーラムの投稿などをもとにした推定ですが、一応。

日本のユーザーについてはやはりWindowsが圧倒的に多く、ダウンロード・使用の動機は同人印刷の入稿データを作るためというのがほとんどのようです。

海外に目を向けると、やはりWindowsが多数を占めるのは同様ですが、Linuxユーザーの割合が増えてきます。公式ページへのアクセスでみると日本からのアクセスはLinuxユーザーがひと桁%台なのに対し、海外は2割程度はあります。地域別にみると北米よりはヨーロッパの方がLinux率が高いかもしれません。

用途はやはりホビー的なものが主流だろうとは思うのですが、日本の同人印刷みたいな事情があるわけではないですし、一体どういう事に使われているのか、というのは興味が湧いてきます。

ちなみに、少数ではありますが、海外のユーザーの中には業務で使用されている方もいらっしゃるようです(実際にそういう方からメールをいただいたことがあります)。また、ボランティアベースの出版物でオープンソースのアプリケーションを活用する試みが見られるようになってきており、その際にGIMPとともに使用されるケースもあるかもしれません。

印刷の標準化やPDF入稿の普及に伴い、オープンソースのアプリケーションによるワークフローが現実味を帯びてきているという事なのでしょう。

オープンソースの画像編集アプリケーションであるThe GIMPのカラーマネジメント機能を補完するためのプラグインやパッチなどをつくるプロジェクトです。

元々は開発が止まっていたSeparateプラグイン(RGB画像をCMYKに分解してTIFFファイルに書き出すプラグイン)を勝手に引き継いだところから始まっているので、単に「CMYKプラグインのアレ」と思われているようなところがありますがそうではありません(一応ね ;-)。

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