やんま まのblog(仮)

2011年01月

GIMPのパッチを投稿して採用されると、いわゆるAboutダイアログ(GIMPについて)に名前が載ることになります。しかし、勘のいい方は気づいているでしょうが、全ての貢献者名が出てくるわけではありません。

完全なリストはAUTHORSというテキストファイルを見れば分かるのですが、Aboutダイアログの方はどうなっているのでしょうか。

GIMPのソースを眺めていると、authors.xmlというファイルが見つかります。この中に貢献者がcontributor要素で記載されているのですが、last-active属性として最終実績の対象バージョンが含まれているのが確認できます。

結局のところ、Aboutダイアログに表示される氏名はこのlast-active属性をもとに収集されたものであるということになります。GIMP 2.6であればこの値が2.6になっている方の氏名が、2.8なら2.8になっている方の氏名が表示されるという仕掛けなのです。

ついでなので、現在のauthors.xmlをちょっと見てみることにしましょう。last-activeが2.8になっている人は60名、このうち日本人と思われる名前をピックアップすると以下の4名が見つかりました(今回はまだ記載されていませんでしたが、しげっち氏の名前もいずれ追加されるはずです)。

  • Takeshi Matsuyama:XMC(X11マウスカーソル)ファイルプラグイン
  • RyoTa SimaMoto(ドキュメントの和訳をしてくださっている方です):文脈によって違う訳になる複数の同じメッセージを適切に扱うための修正
  • SHIRAKAWA Akira:app/paint/gimppaintbrush.cの修正ミスを修正
  • Yoshinori Yamakawa(このブログの筆者):グレースケールと他のモードとの間で変換を行うと元の埋め込みプロファイルが残ってしまう問題の修正、Windowsで非ASCII文字を含むパスのScript-fuが認識されない問題の修正

これを見てどう感じるかは人それぞれだと思いますが、個人的にはもうちょっと沢山の名前が載ってたらなあ、と思いました(ユーザー数に対して何らかの行動を起こす人の割合が少ないのでは?的な意味で)。

既にTwitterなどでご存知の方もいらっしゃると思いますが、GIMPの開発版ソースツリーに、しげっち氏による手ぶれ補正機能のパッチが取り込まれました。手ぶれ補正、というと2.6系にも処理が実装されていたのですが何やら複雑な内容で、その割に効果が分かりにくいというものでした。しげっち氏によるパッチでは手ぶれ補正のアルゴリズムとしてよく使われる移動平均ベースの処理が実装されています。

また、従来gimp-painter(-)にあったG-Penツールそのものが移植されたというのではなく、Paintbrush系およびInkツールのオプションとして手ぶれ補正の項目が組み込まれる形になっており、より利便性が増したといえるでしょう。

g-pen_optionsそんなわけで早速、ソースツリーからコードを取得、ビルドしてみました。

Paintbrushのツールオプションを見てみると、Smooth strokeという項目があるのが分かります。チェックを入れることで手ぶれ補正が有効になり、2つのパラメータが現れます。

g-pen_options_expanded

Qualityは補正のために取得する座標のサンプル数で、Factorが補正の強さのパラメータです。Qualityの値が大きくなるほど滑らかな曲線を描けるようになりますが、線がカーソルの後ろを追いかけるような動作になり細かい描写もしにくくなってきます。

以前にも記事で取り上げたCMYKToolの最新版が、12月31日(現地時間?)に公開されました。当方が作成した日本語メッセージカタログが取り込まれたため、未訳の部分もありますが一応日本語表示で利用できるようになっています。

efd93827.png

前回の記事ではきちんと取り上げなかったので、今回はGIMPをインストール済みの状態でCMYKToolを準備するところを紹介しましょう。

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