Colon1.2.4

市販のソフトを使わずに画像をCMYK変換する、という話になると今でもGIMPにSeparate+の組み合わせが紹介されることが少なくないようです。しかし、“GIMP CMYK”でTwitter検索しても「(使い方が)分からない」「面倒くさい」「変換結果に不安」などの声ばかりがヒットすることからも分かるように一般のユーザーが使うにはちょっと厳しいツールであるため、プラグイン作者の当方としてもCMYKといったらGIMP、という流れに困惑せずにはいられません。

個人的には変換したければ素直にPhotoshopでも買ってください、と言いたいところですが、お金がないからという理由でRgb2CmykやCMYK Converterといった海外のツールに手を出されてしまうのはそれはそれでマズい。せめてICCプロファイルをきちんと選ぶことができるツールで、日本向けのプロファイルを使って変換してもらいたい……というわけで今回紹介するのがColon(Colorspace Converter)です。

ColonはRGB、CMYK、グレースケールそれぞれ任意の組み合わせで相互変換できるツールです。CMYK変換専用ではありません。

準備

何はともあれ、まずはColon本体をダウンロードしておきましょう。

ダウンロードしたら、適当な場所に解凍してください。

次に、変換のキモであるICCプロファイルを用意します。AdobeのFTPサイトよりZIPファイルをダウンロードし、解凍・インストールを行いましょう。もちろん、以前にインストールしたことがある方は作業不要です。

最後に、.NET Framework4 Client Profileをインストールします。Windows 8をお使いの方はシステムにあらかじめ含まれているためインストール不要です。また、Windows 7が入ったPCでもプリインストールソフトの動作のためにインストール済みで出荷されている場合がありますので、いちどColonを起動させてみて「.NET Frameworkの初期化エラー」というタイトルのメッセージボックスが表示されるようならインストールを行えばよいでしょう。

変換する

基本的な手順は以下の通りです。

  1. ウインドウに画像ファイルのアイコンをドロップして開く
  2. 「変換先のプロファイル」を選択

    変換に使うプロファイルについて指示を受けている場合はそのプロファイルを選択してください。そうでなければ、Japan Color 2001 Coatedを選択します。

  3. 「変換結果をプレビュー」にチェックを入れると変換結果が表示されるので必要に応じて確認する

    気に入らないからといって安直にプロファイルを変えればよいというわけではありませんけどね:-p

  4. ファイル書き出しボタンをクリックしてファイル名を入力し書き出し実行

    ファイル名に付けた拡張子でTIFF形式で書き出すかJPEG形式で書き出すかが決まります。

  5. 他に変換したいファイルがあれば1.へ

使いこなしのヒント

設定ページの切り替え

colon_prefs_pages

青字で「書き出し設定...」と書かれたラベルをクリックすると設定項目のページが切り替わります。同様に青字のラベルをクリックする毎に設定ページが切り替わるようになっています。

ICCプロファイルの埋め込み

ICCプロファイルは、画像を受け取る(読み込む)側がその画像のカラーを知るために必要な大事な情報です(その色を相手側がきちんと表現できるかどうかは相手側次第です)。しかし、印刷業者に入稿する画像に関しては万が一にも不要な変換が発生してデータが変わってしまうのを避ける意味でプロファイルを埋め込まないよう指示される場合があります。

Colonは初期設定ではプロファイルを埋め込んでファイルを書き出すようになっています。書き出し設定ページにある「ICCプロファイル:埋め込み」のチェックを外すことで、ICCプロファイルの埋め込みなしでファイルを書き出すことができます。

Adobe CMMを使った変換

Adobe CMMはAdobeが無償配布しているCMM(ICCプロファイルを使った変換処理を実行するプラグイン的なソフト)で、これを使用することでPhotoshopなどAdobe製品と同等の変換結果を得ることができるようになります(正式に保証されているわけではありませんが)。

Adobe CMMをインストールするには、AdobeのFTPサイトからインストーラーをダウンロードして実行、指示に従います。インストール後Colonを起動すると、変換設定の「使用するCMM」でADBEが選択できるようになりますので、そちらに切り替えることでAdobe CMMによる変換が実行されます。

埋め込みプロファイルを持たない画像の解釈

開いた画像に埋め込みプロファイルがあれば、Colonはそのプロファイルに従って表示・変換を行いますが、プロファイルが埋め込まれていない画像に対しては代替のプロファイルを使用して画像のカラーを解釈します。

画像の埋め込みプロファイルについての情報はタイトルバーに表示されています。

Colonで画像を開いたとき、表示が他のアプリケーションで編集していた時の表示と違うなあと感じるのであれば代替プロファイルが適切でない可能性があります。その場合は、代替プロファイル設定のプロファイルを色々と変更してみて表示の変化を確認してください。