先日、調べ物をするためGoogle検索していたところ、次の質問を見つけました。

質問者はWindows7のユーザーで、カラマネ非対応のアプリの表示は明らかに問題ありなのに、なぜ対応させないままにしておくのかと言っているのですが、回答者はWindows VistaにはWCSがあるのでカラマネ非対応アプリもシステムがうまいことやってくれる(から問題ない)という説明をしています。質問者は実際に表示が不適切なところを見ているからこそ質問しているわけですから、話がかみ合っていません。

WCSはともかく、Windowsでカラマネ非対応のアプリケーションではsRGBとして扱われるから云々という話をよく聞きますが、実際のところはどうでしょうか?普段からよく「見て」いるWindowsユーザーなら言われなくても分かっているでしょうが、一応確認してみましょう。

確認する方法はいたって簡単、カラマネ非対応のアプリケーションのスクリーンショットをとって、元データのRGB値と比較するだけです。もしデータがsRGBとしてカラマネ的に取り扱われているのなら、スクリーンショットはモニタのカラースペースへ変換された後の状態であるため元データと異なるRGB値になっているはずです。もちろん、モニタに割り当てるプロファイルを変更したらスクリーンショットのRGB値も変わらなければいけません。

さて、実際に試してみましょう。Windows7でペイントを起動し、適当なRGB値で画像を作成します。

47d31aee.png

作成した画像も一応貼っておきます。

6patches

この画像をGIMPで開き、サンプルポイントでRGB値を拾ってみると次のようになり、作成時にメモした通りの値であることが分かります。

41f584ca.png

次に先ほど画像を作成したときのスクリーンショットのRGB値を確認します。

05add1cd.png

やはりRGB値に変化はありません。面倒なのでもう載せませんが、ペイントをいったん終了し、モニタのプロファイルを変更後に作成画像をペイントで開き直したものをキャプチャしてもRGB値は同じです。以上のことから、カラマネ非対応のアプリにおいてはアプリもシステムも(カラマネ的には)何もしてくれないということが分かるかと思います。

ちなみに、カラマネ対応アプリケーション、例えばWindows フォト ビューアーのスクリーンショットでは次のようになり、元データと異なるRGB値を示します。

6db14854.png

この例では、画像にはプロファイルがないのでsRGBと仮定され、モニタのカラースペースに変換されます(当然ながら、モニタに割り当てるプロファイルを変えるとその都度値も変わります)。もしモニタのプロファイルも割り当てがない場合はやはりsRGBと見なされますので、その条件においてはメモの値と同じになるでしょう。