やんま まのblog(仮)

タグ: CMYK

Mac OS XではColorSyncユーティリティーで画像を開くと、カラースペース変換をはじめとするさまざまな操作を行うことができます。これを利用してRGB画像をCMYKに分解することができるのですが、あまり知られていないようです。そもそもColorSyncユーティリティーで画像を開くという発想に至らないのかもしれません。

さて、そちらの解説をしてもひねりが無いので、ここではsipsで変換する場合の説明をしましょう。こちらはCUIなのでシェルスクリプトなどを利用してバッチ処理を行うのに便利です(AppleScriptやAutometorを使えばsipsでなくともバッチ処理させることはできますけどね)。

早速ですが使用例を。

$ sips -E AdobeRGB1998.icc -M JapanColor2001Coated.icc relative RGB.tif --out CMYK.tif

まず-Eオプションを使って、元画像に埋め込みプロファイルがなければ指定のプロファイルを埋め込みます。次に-Mオプションでレンダリングインテントと一緒に指定のプロファイルを使ってカラースペース変換を行います。--outオプションで変換結果を保存するファイル名を指定していますが、これを省略すると元画像に上書きとなりますのでご注意を。

変換後の画像からプロファイルを削除したい場合は、-dオプションを使います。できれば変換と一緒にやってしまいたいところですが、うまくいかないようです。

$ sips -d profile CMYK.tif

CMYKToolはCMYK画像にまつわるあると役に立つかもしれない機能をまとめたユーティリティーです。オリジナルのSeparateプラグインを制作したAlastair M. Robinson氏が開発を行っています。ここではバージョン0.1.4をWindowsで使用し、RGB画像をCMYKに変換してみましょう。

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既存のRGB画像ファイルをCMYKに変換するためにSeparate+とGIMPを使用することができますが、GIMPは画像編集全般の機能をカバーする大きなアプリケーションですし、作業効率を考えると割に合いません。単に変換を行うだけなら他のツールを活用するのが賢いやり方といえるでしょう。

変換に使えるツールはいくつかありますが、ここではメジャーなところでImageMagickを取り上げてみます。非常に多機能なツールなのでサクサクとまではいかないかもしれませんが、GIMPよりはずっと効率よく処理できるはずです。CLIですからバッチファイルやシェルスクリプトを用意すれば大量のファイルを一括変換することも可能です。

RGB→CMYKの変換は、そのものズバリでconvertコマンドを使用します。最も基本的な用法は次の通りです。

convert rgb.tif -intent Relative -black-point-compensation -profile JapanColor2001Coated.icc cmyk.tif

-profileオプションはプロファイルを指定するためのものですが、効果は文脈によって異なります。画像にプロファイルが紐付いている状態では、そのプロファイルのカラースペースと指定されたプロファイルのカラースペースとの間で変換が行われ、指定プロファイルが画像に紐付けされます。プロファイルの紐付けがない状態では、プロファイルの紐付けのみ行われ変換は発生しません。

-intentオプションはレンダリングインテントの指定です。これは基本的にRelative(またはPerceptual)でよいでしょう。Relativeを指定する場合は、-black-point-compensationオプションの併用が有用です。

プロファイルが埋め込まれていない画像を処理する際には、正しく変換が行われるように、画像のカラースペースに相当するプロファイルを指定してやる必要があります(都合、2つの-profileオプションを記述することになります)。

convert rgb.tif -profile AdobeRGB1998.icc -intent Relative -black-point-compensation -profile JapanColor2001Coated.icc cmyk.tif

処理対象の画像に埋め込みプロファイルを持つ画像と持たない画像が混在するケースでバッチ処理を行うには、ひと工夫が必要です。すべての画像が同じカラースペースであることが自明なら、-strip "+profile ICC"オプションで埋め込みプロファイルを破棄することで2番目の用法が使えます(注:-stripは全てのメタデータを破棄するオプションです)。そうでない場合には事前に埋め込みプロファイルの有無をチェックして1番目の用法か2番目の用法かを選択するようにしてください。埋め込みプロファイルの有無はidentifyコマンドを-verboseオプション付きで実行することで確認できます。

追記

現行バージョンをお使いの場合、convertidentifyなど用途別のコマンドがなく、代わりにmagickコマンドがインストールされているかもしれません。上記解説の範囲ではconvertmagickに置き換えればそのまま動作するようです。

identifyコマンドの使用については以下のように代替します。

magick image.tif -verbose info:-

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