2005年11月28日
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検査について

今まで病院などで検査を受けたことのない人はいないと思います。
皆さんはなぜ検査を受けるのですか?こんな質問をすると怒られそうですね。
病気を見つけてもらうために検査を受けるに決まっているじゃないかと。

検査の目的は病気を見つけることでしょうか?

ある人が毎年胸のレントゲン(胸部単純写真)を受けていました。
ある年に右肺に直径2cmの影(腫瘤陰影)が見つかりました。
早速精密検査をしたところ肺癌であることが判明し、手術が行われました。
しかし3ヶ月後、脳に癌が転移していることが分かり、治療の甲斐なく2ヶ月後に帰らぬ人となりました。
こうした話を皆さんも聞いたことがあると思います。

この場合、胸のレントゲンを撮ったことで確かに病気は見つかりました。
しかし病気は進行しており結局はたった5ヶ月で亡くなってしまったわけです。

もしも胸のレントゲンを撮らなかったらどうなっていたでしょうか?
おそらく、しばらくして何らかの症状が出てきてから検査を受け、同じような時期に亡くなっていたでしょう。
そうすると胸のレントゲンを撮ったことはこの人にとっては何の役にも立たなかったということになります。
それどころか早く診断されたために病気に悩む時間が長くなり、
手術までされて(脳転移が見つかった後では通常は手術しません)痛い思いをしたわけです。

こんな話は珍しいことで、普通は検査をして早く見つかって良かったということがほとんどだと思っている人が多いと思います。
しかし実際にはそうではないのです。
特に症状が出てから検査を受けた場合、その病気はかなり進んでいることが多いのです。

ここでもう一度質問します。検査は何のために受けるのですか?
病気を見つけるため?違いますよね。
長生きするために受けるのです。
ですから、検査をして病気が見つかった時、その病気がきちんと治らなければ検査の意味そのものが無くなってしまうのです。

人間ドックを毎年受けていれば大丈夫と思っている方もいるでしょう。
しかし気をつけていただきたいのはそのドックの内容です。
先ほど例としてお話した胸部レントゲンだけで早期肺癌の発見はかなり困難と考えられています。
したがって、胸の写真が問題無かったからと言って肺癌の心配は無いとは言えないのです。

肺癌を否定するためには胸のCTを撮り、かつ痰の細胞検査をする必要があります。
胃の検査であればバリウムではなく内視鏡検査。
大腸癌の検査であれば便鮮血反応ではなく注腸検査(腸のバリウム)か内視鏡検査ということです。

つまり、検査を受ける場合に大切なことは、
その検査によって病気が早期のうちに見つかるかどうかということです。
手遅れになったものしか見つからない検査であれば全く意味が無いわけです。

検査には診断するためのもの以外に、治療の効果を見る検査もあります。
例えば、糖尿病の人が毎月血糖値やHbA1cを測定するのは、血糖コントロールがうまくいっているかどうかを調べるためです。
この検査の目的も最終的には長生きするために行うのです。
血糖値がきちっとコントロールされていれば糖尿病の無い人と同じような生活が送れ、長生きできるというわけです。

したがって、糖尿病・高脂血症・高血圧という慢性疾患を持っている人は特に病気の状態を把握するための定期的な検査が必要となります。
そうした検査をもとに治療計画を立てることによって病気の無い人と同じような寿命を達成できるわけです。

最後にみなさんに注意していただきたいことがあります。
検診や人間ドックで異常値があったとき、そのまま放っていませんか?
意外なことに、異常が出てもそのままにして医療機関を受診しない人が結構いるのです。
それは、大きな病気が見つかると恐いからというのが一番の理由のようです。

しかし、もしかすると病気の早い時期に異常が指摘されている可能性がありますので、放っておいてはもったいない気がします。

検診や人間ドックは車の定期点検や車検と同じです。
全く症状が無くとも、異常が見つかった場合にはなるべく早く医療機関を受診し
御相談頂いた方が良いと思います。


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Posted by yanagawa_clinic at 14:36│Comments(0)TrackBack(0)院長 | 

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