先日、飛騨の円空展を観た話の続きだ。
展覧会のあと、本館ハイライトツアー(日本美術の流れ)なるのもに参加してみた。 なんでも生涯学習ボランティアによる、 素人の素人による素人のための解説的なものがあるらしい。
とは言え、作品の由来から時代背景、見かたに至るしっかりとした説明があり、 逆に内容はあまり覚えられない・・・ 何分、こちらこそド素人なので・・・

秋冬山水図(雪舟等楊 室町時代)

人が集まりつつあるのは、本館2階の国宝室。
ハイライトツアー最初の作品は、さすがに、自分でも知っているビックネーム
雪舟の「秋冬山水図」だ。

秋冬山水図は、応仁の乱の真っ只中、禅僧の絵師として活躍したいたという
雪舟の代表作だ。 元々は、四季図で春と夏が欠落したものと言われている。
絵の中を歩く目線で、背景の山を見上げるように鑑賞するのだとか。
山水図なので、中国の風景(あるいは連想)と思われるが、描線に特徴があるという。 特に冬図(左)の線は本来ありえない特異なもので、超絶技法というよりも下手うまと称する向きもあるらしい。


元暦校本万葉集(平安時代 巻四 高松宮本・巻十八 古河本)

部屋を移動、続いては、雪舟以上に誰もが知る文化財「国宝 万葉集」だ。
巻四(左)と巻十八(右)の2冊が展示されているのだが、ただ、 平安時代 書写の“五大万葉”のひとつだと言われてもなんのことやら。
同じ歌を万葉仮名と仮名で併記するスタイルで書かれているらしいのだが、
そもそも、書の類は見たところで、何か分かるというものでもないし・・・
作品が作られた当時は、源平合戦たけなわの頃であったという。
この時代、朝廷も争いに巻き込まれていたはずで、歌の編集など一見、悠長にも感じるが、 本業が歌であったともいう貴族社会の一端を垣間見た思いだ。


松永耳庵の茶道具

次は、書に負けず劣らず見ても分からない茶道具のコーナーに来た。
現在は、松永耳庵の茶道具と題する特集陳列となっている。
この松永安左エ門(耳庵)は、大正、昭和の電力業界で活躍し「電力の鬼」と呼ばれた実業家で、茶人としても鳴らした人物であるという。
(左)大井戸茶碗 有楽井戸。16世紀 朝鮮
織田信長の弟、有楽斎が所有した高麗茶碗であるという。
(右)志野茶碗 銘 橋姫。美濃 安土桃山〜江戸時代
まあ、タイトルの通り、橋が描かれている。

(左)文林茶入 銘 宇治。中国 南宋〜元時代
肥前平戸藩 松浦家に伝来の唐物茶入なのだとか。
(右)蒲生氏郷作 竹茶杓。
氏郷は、信長、秀吉の下で重用され、千利休の高弟としても知られた戦国武将だ。 このような茶杓を削るのを得意としていたのだという。


山水図屏風(彭城百川 江戸時代 延享4年)

続いての作品は、「彭城百川 山水図屏風」。需要文化財である。
彭城百川は、江戸時代中期に活躍した絵師、俳人で、この屏風は南画と呼ばれる中国由来の技法を用いて描かれたものであるという。
この博物館には、よく来ているので、名前くらいは見たことがあるのだが・・・



雪中老松図(円山応挙 江戸時代 明和2年)

円山応挙は、江戸中期に京で一世を風靡した絵師である。 やまと絵の伝統を継承しつつ、遠近法など西洋画の技法にも通じていたが、とりわけ写生を旨としたという。
この応挙も有名なので名前だけは知っているが・・・それ以上ではない。
雪中老松図は、クローズアップされた松の幹と枝がはみ出す勢いで描かれている。 墨の濃淡で立体感を表し、雪の白は生地の余白であるという。


振袖 白縮緬地梅樹衝立鷹模様(江戸時代)

最後は、江戸中期の振袖である。
いわゆる友禅染の技法が施されたもので、 タイトル通り、梅が描かれた衝立に鷹が止まっている図である。
このような振袖は、主に商家の娘が好んだというが、 鷹のデザインからあるいは、若衆が着用した可能性も指摘されているらしい。
これまた、素人が見ても、華やかとか、ありきたりの感想しかわかないのだが・・・ 現在では、作るのが困難なグレードの逸品であるという。


「電力の鬼」と呼ばれた松永安左エ門であるが、大正2年には九州の西部合同ガス(現在の西部ガス)の初代社長にも就任している。
というわけで、今日は、その西部ガスの株を見てみる。
西部瓦斯は、福岡を本拠に九州北部(福岡県、長崎県、熊本県あたり)の都市をテリトリーとするガス会社で、 当然、都市ガスの製造、供給、販売と熱供給関連を主要事業としている。
現在、販売量は全国4位で、燃料電池開発にも力を入れているという。
四季報の業績予想には、「増益幅縮小」と微妙なコメントが載っているが、これは、暑かったとか寒かったとか天候に多少左右されたということらしい。

西部瓦斯 (2013/1/19)
東証1部(電気・ガス業)
決算 3月(権利確定月)
株価 220円(1000株単位)
PER 68.75倍
PBR 1.42倍
配当 6円(2.73%)