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趣味でささやかに株式投資をやっている、よくある個人投資家です。

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洛中洛外図屏風

桜からツツジの季節に。

VR洛中洛外図屏風6

再び、株主優待のパスポートで上野の国立博物館を訪れた。
先日、特別展
京都 洛中洛外図と障壁画の美
を観たのが、現在は、東洋館地下の ミュージアムシアターでも、
「洛中洛外図屏風と岩佐又兵衛」
と、題し、ここでも、洛中洛外図屏風が採り上げられている。
この洛中洛外図舟木本のシリーズは、これまで、いくどもテーマを替え上演されている定番のシリーズである。
ただ、毎回見ていると、正直、パターンが決まっていて単調に感じてもいたのだが、 今回は、映像やナレーションでこれまでにない演出が加わっていて、新しい作品になったと言えるだろう。
まず、作者とされる岩佐又兵衛の経歴や作品が紹介される。
岩佐又兵衛は、経歴は異色で、父は戦国武将 荒木村重であるとされる。
荒木村重は、いわゆる梟雄タイプの武将の一人であると思われるが、織田信長に対して謀反が失敗すると逃亡、 落城に際して、残された一族郎党は虐殺されたが、又兵衛は乳母に託され落ち延びたという。

「豊国祭礼図屏風」も代表作の一つとされる屏風だ。
徳川の世に描いた豊臣家のお祭りの模様である。
又兵衛に制作を依頼したのは、越前松平家2代目の松平忠直とされている。
初代の結城秀康は、一時期、豊臣家の養子となっており、豊臣家にシンパシーを持っていたとも言われている。
又兵衛は、大坂の陣の後に京から活動の場を越前に移していたらしい。
豊国祭礼図屏風

いよいよ洛中洛外図屏風へと話が進む。
京の一条戻橋の風景だという。
橋の袂には、牛馬を止める柵があるが、なぜか牛が通行している。
この橋は、現世と霊界との境界線であるといい、 又兵衛は、豊臣から徳川へと移る世の情勢を暗示的に示しているのだとか。
洛中洛外図屏風舟木本
二条城の門をくぐるのは、朝廷の使い。
それを向かえる武士が葵の紋を指し示している。
洛中洛外図屏風舟木本
江戸期の洛中洛外図で豊臣家の象徴として描かれる方広寺。
これは、その敷地にある豊国神社境内での花見の光景であるという。
この花見のというも、豊臣家にふさわしいと思える場面だ。
洛中洛外図屏風舟木本
この妙法院も方広寺境内にあり、秀吉ゆかりの寺院と伝わる場所だ。
門前での喧嘩のシーンが描かれている。
まだ、戦国の荒々しい気風が残る当時の微妙な世相を伝える場面だ。
洛中洛外図屏風舟木本
遊郭の賑わいを描いた場面。
岩佐又兵衛は、人物描写に特徴があるとされ、洛中洛外図に置いても登場人物が大きく描かれ、その数も多いのだという。
洛中洛外図屏風舟木本
四条河原の人形浄瑠璃の小屋で、演目は「山中常盤物語」であるという。
盗賊に常盤御前を惨殺された牛若丸が母の敵を打つ話らしい。
これは、又兵衛が絵巻物に描いているテーマでもあるが、自身の人生をオーバラップさせた場面なのであろうか?
洛中洛外図屏風舟木本

ミュージアムシアター洛中洛外図 過去の日記
VR洛中洛外図屏風5 VR洛中洛外図屏風4
VR洛中洛外図屏風3 VR洛中洛外図屏風2
VR洛中洛外図屏風 CGで観る洛中洛外図屏風

といったところで、今日は、岩佐又兵衛の出身地とされる兵庫県伊丹市(摂津国河辺郡伊丹)にある 大阪機工(OKK) の株を見てみる。
大阪機工は、中小型マシニングセンタを主力商品とする会社だという。
マシニングセンタの意味がわからなかったのだが、Wikipediaによると、
自動工具交換機能をもち、目的に合わせてフライス削り、中ぐり、穴あけ、ねじ立てなどの異種の加工を1台で行うことができる数値制御工作機械。
やっぱり、よくわからないのだ・・・まあ、工作機械のメーカーだ。
四季報の業績予想は「増益」。
円安のせいもあって韓国、タイ、北米向けが好調らしい。
しかし、今月初めには、業績下方修正があり、大きく値を下げている。

大阪機工 (2013/10/24)
東証1部(機械)
決算 3月(権利確定月)
株価 147円(1000株単位)
PER 26.73倍
PBR 0.6倍
一株配当 2円(1.36%)

洛中洛外図屏風を観た話

今回も株主優待のパスポートで上野の国立博物館を訪れた。
現在は、「京都 洛中洛外図と障壁画の美」が開催されている。
内容は、2部構成で、前半は洛中洛外図屏風の有名どころが並び、 後半は、京の障壁画を代表して、御所、龍安寺、二条城ゆかりの屏風絵や襖絵が展示されている。
全体的に、大きな作品がドンと展示されており、数は多くないのだが、なかなか見応えがあった。

会場に入るとすぐ、4分割の大画面で「洛中洛外図屏風 舟木本」の名場面が映しだされている。
これは、この東京国立博物館が所蔵する洛中洛外図で、ミュージアムシアターのバーチャル映像などでもお馴染みだ。
作者は、岩佐又兵衛と言われ、江戸初期の京を描いている。
未だ、豊臣家が健在の時代であり、方広寺大仏殿が象徴として描かれている。
洛中洛外図 舟木本
「洛中洛外図 勝興寺本」。狩野孝信の工房で作成されたものとされている。
これも江戸初期を描いたもので、徳川家の象徴として二条城が大きく描かれているが、 祇園祭の神輿が二条城に還幸した場面であるという。
洛中洛外図 勝興寺本
「洛中洛外図屏風 歴博乙本」。国立歴史民俗博物館が所蔵している。
この屏風に描かれているのは室町後期の京で、作者は、狩野永徳の父 松栄、あるいは弟の宗秀と言われている。
御所では、宮中の正月行事である左義長が行われている。
洛中洛外図 歴博乙本
左端に描かれた建物は北野天満宮で、その右斜め上のチラッと見える屋根が
石庭で知られる龍安寺らしい。
洛中洛外図 歴博乙本
洛中洛外図と言えば、この「洛中洛外図 上杉本」が有名だ。
室町幕府13代将軍足利義輝が狩野永徳に制作を依頼し、後に織田信長が、
上杉謙信に贈ったとされるものだ。
屏風には、将軍の邸宅に向かう行列が描かれているが、輿に乗る人物が、
上杉謙信ではないかとも言われている。
r4
かなり、歴史背景も推定されている作品であるが、義輝が松永久秀に攻め滅ぼされた事により、この屏風の来歴は確定しているとは言えないようだ。
その松永久秀の邸宅も描かれている。
r3

後半の見どころは、なんといっても、4K映像で見る龍安寺 石庭の四季だ。
桜の風景で有名な石庭であるが、紅葉や雪景色など季節の移り変わりが高画質のワイドスクリーンで再現されている。
最後は、二条城の障壁画だ。 壁一面に上下も使って配置するスケールの大きな展示で、これも、かなりインパクトがあった。

といったところで、今日は、龍安寺 石庭の4K映像を撮影したカメラのメーカー キャノンと、 その子会社で展覧会のスポンサー企業に名を連ねる キヤノンマーケティングジャパンの株を見てみる。
  • キャノン
    カメラ、ビデオなの映像機器やプリンタ、複写機などの事務機器で日本を代表する企業。近頃は一眼レフカメラのシェアが大きい。
  • キヤノンマーケティングジャパン
    複合機、カメラ、インクジェットプリンタなど、キヤノン製品の国内販売と修理を行う会社。
株価単元 PERPBR 配当率業績予想
キャノン (東証1部) [電気機器]
3,120円100株 16.01倍1.34倍 4.17%増益幅縮小
キヤノンマーケティングジャパン(東証1部) [卸売業]
1,325円100株 18.87倍0.69倍 1.81%増 益

VR洛中洛外図屏風2

今回もまた、株主優待のパスポートで 国立博物館のミュージアムシアターを観覧。
ここでは、1月から継続して「洛中洛外図屏風 舟木本」が再演されている。
今月は、先月の「京の政/京の芸能−かぶき−」から 「京の名所今昔/京の信仰」へとテーマを変え 、主に現在も残るメジャーな寺院へとスポットを当てている。
まず、画面がスクロールした先は、「清水寺」の「清水の舞台」。
“清水の舞台から飛び降りるつもりで"という言葉で有名であるが、Wikipediaによると、 江戸時代に実際に234人が飛び降りて生存率が85.4%なんて事が、寺の記録からわかるらしい・・・
洛中洛外図
清水寺の名前の由来とされる「音羽の滝」も描かれている。
ここでは、滝行を行ったり、お茶用の水を汲んだりしていたらしい。
滝に打たれる修行僧?は、頭上の桶に水を汲む町娘?に話しかけているのか?
洛中洛外図
この「祇園感神院」は、現在の「八坂神社」にあたる。
境内では、宴会風景の行楽客が、さらに建物の中でも囲碁や蹴鞠に興じる人々が描かれていてる。(このサイズではわからないけど)
ここが、信仰の場のみならず歓楽スポットであった様子が読み取れるのだという。
洛中洛外図
この「東寺」から見たアングルで、この洛中洛外図は描かれているとされる。
多くの僧が読経に励む中、右下には女人を連れ込んだらしい坊主の姿も。
世相を風刺したユニークな場面なのだろう。
洛中洛外図
ここは、京の都で、大きな勢力を誇っていた「西本願寺」だ。
回廊には、貴族と思われる人物が描かれステータスの高さが強調されている。
当時、徳川家康の思惑により「東本願寺」が建立され「本願寺」は分裂しているが、正式には、共に「本願寺」であり、東西の呼び名は便宜上のものであるとういう。
洛中洛外図
聖徳太子ゆかりの寺と伝わる「六角堂」(頂法寺)に来た。
なぜか、その「六角堂」の建物自体は描かれてないようなのだが。
境内には、武士から庶民まで、雑多な層の参詣客が描かれ、ここも人気のスポットであることが伺える描写となっている。
ここは、華道の池坊発祥地ともしても知られ、元は坊さんが始めたものらしい。
洛中洛外図
現在は、京都の名所めぐりとなると、やっぱりツアーで行くのかな。
というわけで、今日は、 KNT の株を見てみる。
いわゆる近畿日本ツーリストのことだ。
旅行業界2位(1位はJTBか?)のポジションにあり、収益の柱は、団体向けを中心に6割を占めている国内旅行だ。
“ネット強化等次の展開模索"とあるので、なかなか次の一手がないってことか?
業績は、赤字続きだが、直近の予想はリストラ効果で「浮上」となっている。
また、今年は京都で、親鸞聖人の命日を50年に一度、大々的に行う「大遠忌法要」なんてものがあるらしく、 その特需期待もあるらしい。
現在のお値段は、80円×1000円=80,000〜
PERは0倍となっているが割安なわけではなく。
赤字続きで配当もない。
株主優待でツアーの5%割引があるが、ツアー旅行しないしなあ。
やっぱり、買う理由が見あたらない。

CGで観る洛中洛外図屏風

VR洛中洛外図屏風 近頃、株はすっかり放りっぱなしで、
どちらかというと“よくある歴史系の日記"
みたいにになりつつあるのだが、
今回もまた、「コア」の株主優待でもらった
パスポートで国立博物館に出かけた。
ここにはミュージアムシアターという施設もあり、 国宝・文化財レベルの建造物や宝物などがいわゆるバーチャルリアルティーで再現されている。
上映時間は短いものの映像は秀逸で、
高精度のCG画像をナビゲーターがコントローラーでぐりぐり動かしつつ
ガイドしていくと言ったスタイルをとっているのも特徴の一つだ。
現在上演されているのは、 “洛中洛外図屏風 舟木本"というもの。
たなびく雲と樹木の合間に街の光景が描かれている、そんなイメージを持っていたが、 まあ、だいたいそんな感じか。
一般にも名の知れた文化財(だと思う)「洛中洛外図」だが、 それ自体は結構バリエーションが多く100以上ものバージョンが存在しているらしいのだ。
メジャーなタイトルには狩野派の手によるものが多いみたいなのだが、
この“舟木本"の作者は“岩佐又兵衛"が有力視されているようだ。
ちなみに、“舟木本"と言うのは“舟木さん"が見つけたかららしい。
このバージョンで描かれた京都は“大阪の陣"直前のもので、
ロケーションとしては“東寺"の五重塔からの景色と推理されている。
左端には、徳川家を象徴する“二条城"を、右端には、豊臣家の象徴
“方広寺大仏殿"を配する対立的な構図に世相が反映されている。
更に描かれた名所は90箇所以上、登場人物は2,728人に及ぶという。
なので、解説があるのはピックアップされた数ヶ所であるのだが、
充分、楽しめるアトラクションとなっている。
国立博物館と凸版印刷の共同事業で運営されている施設なんだとか。
↓はミュージアムショップで売っていた1/4スケールリーフレット。
もちろん、印刷は凸版印刷によるものだ。
洛中洛外図屏風
といったところで、今日はその凸版印刷の株を見てみる。
名前の印象からはオールドエコノミー企業なんて言葉を連想するが、
エレクトロニクスやネット関連にも事業展開するハイテク企業だ。
しかし、この御時世ではやはり業績はあまりぱっとしないように見える。
08年までと比べて09年以降は経常利益が半減前後の水準に留まるようだ。
PER78.2倍とPBR0.68倍の組み合わせは、なんだかアンバランスで安いんだか どうだか良く分からない。
配当は利回り2.81%は悪くもないのだが、お値段の方が、
782円×1000株=720,000〜と、1000株単位ってのがネックになっている。
チャートは上向く気配もありそうなのだが、今回も買わない。
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