母乳栄養、人工栄養どちらでも、赤ちゃんは鼻呼吸を続けながら、乳房・哺乳瓶をくわえっ放しでオッパイを飲んでいます。オッパイを飲み込むために短い時間息継ぎをしているという説もありますが、私は空気を鼻から吸い込みながら同時にオッパイを口から飲みこんでいるのだと考えています。
 
 生まれてしばらくの赤ちゃんの咽喉や口の構造は、オッパイを飲むためだけに適しています。よく泣きますが、単純な音域の泣き声で、空腹や不快感を知らせるような複雑な泣き方は、3-4か月にならないとできません。
 
 赤ちゃんは、空気とオッパイの混じったものを胃に飲み込み、呼吸器にも吸い込んでいます。気管上部にはオッパイが入り込み、咽喉や鼻腔にオッパイがたまります。
 
 胃に入った空気は腸を経て、オナラになって体外に出て行きますから、赤ちゃんは頻繁に、授乳の度にオナラをします。腸に移動した空気は、おなかを膨らませますから、赤ちゃんのおなかはカエルのおなかのように空気で充満しています。真っ赤な顔をしていきんだり、ウーンと大きな声を出したりするのも、おなかの空気の仕業ですから心配要りません。おとなから見ると苦しそうに見えるので、ママが心配されますが、心配の種にしないでくださいね。
 
 胃にたまった空気に圧されて、オッパイが口から溢れ出ますから、その対策として赤ちゃんを縦抱きにしてゲップを出させます。でも、ゲップはうまく出るとは限らないし、胃の中の空気はゲップで口から出さなくても、オナラになって出て行きますから、ゲップが出るまで必死に背中をさする必要は全然ありませんから、儀式のつもりで適当に切り上げてください。
 
 鼻や咽喉や気管上部など呼吸器に入ったオッパイは、鼻の奥のグズグズ音や、咽喉のゼロゼロ音の原因になります。

 鼻のグズグズは鼻つまりと表現されることが多いのですが、単にオッパイがたまっているだけのことが多いようです。ほんとうに鼻がつまれば赤ちゃんはオッパイが飲めなくなります。くわえた乳首を離して苦しがります。乳首をくわえたままで、スースー鼻呼吸ができている限り、鼻つまりではありません。咽喉のゼロゼロも同じです。
 
 母乳の場合は、鼻の奥や咽喉の母乳は、鼻から侵入する外界の異物や病原体をブロックする役目を果たします。中耳に入っても、気管上部に入っても、母乳である限り心配する必要はありません。
 
 ミルクの場合は、赤ちゃん糸って100%異物ですから、呼吸器の感染や、中耳炎の原因や、アレルギーの原因になりますから、小児科医として私は、できることなら赤ちゃんは母乳で育って欲しいと願ってます。