赤ちゃんの成長を理解するには、母子健康手帳の巻末の方にある、乳幼児身体発育曲線のグラフが役に立ちます。母子健康手帳ならどの赤ちゃんにも交付されて、ママの手元にあって、いつでも見ることができるでしょう。

 このグラフは、厚生労働省が10年ごとに実施する「乳幼児発育調査」の結果をグラフ化したものです。現在交付されている母子健康手帳には平成22年度に実施された「乳幼児発育調査」の数字が使われています。
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第1図
 
 この表(第1図)は、女の子の0~12カ月のグラフです。ピンクに色付けされた帯状のグラフがありますね。赤ちゃんの体重・身長をこのグラフの中に点で書き込むと、その赤ちゃんの体重や身長が、100人の赤ちゃんの何番目くらいにあたるかが、おおよそわかります。帯の中には、大きい方から4番目から94番目までが入ります。帯から外れていても気にすることはありません。

 体重に関してこのグラフでわかることは、出生後3か月間に3kg程度体重が増え、次の4か月間に2kg、次の5カ月間に1kg増加することです。最初の3か月間は空腹・満腹を感じることができず、くたびれるまでおっぱいを飲んで体重を増やす期間、次の4カ月は赤ちゃんが自分で飲む量を加減する、残りのお誕生日までの5カ月間は離乳食とおっぱい併用期間で体重増加が緩やかになる期間で3kgで生まれた赤ちゃんはお誕生日ころ9kgになると考えればいいでしょう。

 このグラフには、下の方に首すわり・寝返り・一人すわり・はいはい・つかまり立ちができるようになる時期が横棒で書かれています。横棒の左端が約半数の子ができるようになる時期、右端が9割の子ができるようになる時期の目安を表しています。(第2図)
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第2図
 
 第1図に戻って、身長の増加は、体重に合わせて表現すると、最初の3か月間に10cm、次の4カ月に7cm強、お誕生までの5か月間に8cm増加して、出生時身長50cmの赤ちゃんが誕生日に75cmになります。
どの数字も増加の勾配も,個人差がありますから、帯の勾配に赤ちゃんの成長が合うように育てようとは考えないでください。帯の真ん中を努力目標にしないでくださいね。運動機能の発達も同様に、遅い早いに一喜一憂する必要はありません。赤ちゃんは、ひとりひとり、成長・発達のパターンは違いますから。

 もう一つ大切なのは、頭囲の増加です。頭囲は、脳の発達に合わせて増加するものですから、知恵付きの様子を間接的に知ることができます。
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第3図
 
 第3図には1歳までの乳児期の頭囲の増加曲線が上の帯に、1歳から6歳までの幼児期の頭囲の増加は下の帯グラフに表示されています。
 
 乳児期前半に急速に頭囲が増加しているのがわかります。目には見えなくても、赤ちゃんの脳では、神経細胞(ニューロン)と神経細胞が神経細胞をつなぐ線(シナップス)で縦横に連絡網を作っている状態が頭囲の増加でわかります。3歳以後頭囲の増加曲線の勾配が緩やかになって6歳になるとほぼ大人のサイズに近くなります。6歳以後も頭囲はゆっくり増加しますが、10歳になれば大人の帽子がかぶれるようになります。パパ・ママとお子さんが帽子を共有できるというわけです。

 今回載せたグラフの外にも、太り具合を示すグラフや頭囲の成長が止まった後も伸び続ける身長、それに伴う体重の増加曲線が母子手帳には載っていますからご利用ください。
数字の羅列より、グラフの方がわかりやすいと思い、グラフから読み取れる情報を解説してみました。