毎食、ご飯を軽く二杯、和食中心でという授乳中のメニューが、インターネットに溢れてます。水1日2-3リットルも定番。常々大食で水を大量に飲む習慣の方にはいいでしょうが、これがオッパイを出すための義務となれば苦痛でしょうね。でも、この食事メニューは異常です。

 成人女性1日の推定エネルギー必要量は2000kcal前後で、授乳期には350Kcal増しというのが、学問的に推奨される食事摂取基準の数字です。

 妊娠前の食事量を20%程度増やせば充分なのです。米飯軽く1杯(150g)240Kcalですから、ご飯なら2杯弱で授乳に必要なエネルギーは充たされてしまいます。ご飯以外に副食物をいろいろ食べる必要がありますから、ご飯は1日一杯増やせば充分でしょう。

 和食に拘る必要もありません。洋風の食事が好みなら洋風でいいのです。

 おっぱいの出をよくする魔法のレシピはありません。炭水化物、タンパ気質、脂肪を満遍なく食べることが大切です。
 鯉こくとかお餅とかは、食生活が貧しかった江戸期の庶民にとっては効果があったでしょうが、食品が溢れる現代には当てはまりません。
 
 現代でもなお授乳中は脂肪の多い食品は避けるべきと言われていますが、これも無視していい考え方です。乳腺を詰まらせるといわれますが、むやみに脂っこいものばかり食べればそれも起こりうるかもしれませんが、適量の脂肪はむしろ積極的に食べなければいけません。

 意識してなるべく多く摂取する必要があるのは、鉄、カルシュウム、ビタミンA・Dと葉酸を含んだ食物でしょう。

 葉酸は日々成長して体細胞を増やしている赤ちゃんは大量に必要としていますし、鉄は授乳中のママには足りなくなりがちです。二人分必要なんですからね。カルシュウムもママの摂取量が少ないと、赤ちゃんとママ二人分意識的に食べてください。授乳期に必要なサプリメントや人工製品に頼らなくても、食事で充分摂取できるはずです。

 そして好みの食事を、美味しく楽しく食べることが授乳中も絶対必要な条件です。自然の食欲に任せて、好きなだけ食べてください。義務的にならず、強制されることも無くですよ。