西遊記の第2回に登場した、巨大を誇る混世魔王ちゃんです。

 不老不死の法を求めて旅に出た美猴王こと孫悟空が、須菩提祖師に破門されて帰郷。初めて戦った妖怪です。

 それでは、恒例の粗筋を。

混世魔王

 住処は、水簾洞の真北に位置する水臓洞。

 悟空が不在の間に、水簾洞を襲って財宝と子猿を攫います。
 雲と共に現れて、霧と共に去るという有様。しかもその時、風が吹いて雨が降り、雷、稲妻が光ると言うから只者ではない予感(・・・大げさですね)。

 手下の窮状を知った悟空は、すぐさま雲を起して水臓洞にまっしぐら。洞外で騒ぎ立てて、魔王と対決。
 素手の悟空に素手で応えた魔王ですが、予想外の悟空の強さに、堪らず得物の鋼の太刀を取って、切りかかります。

 そこで悟空は、お得意の分身の術。毛から小猿を作り出すと一斉攻撃。
 怯む魔王の隙を見て、悟空は太刀を奪うと、脳天から一刀両断。勝敗はあっけない幕切れとなるのでした。

混世魔王並び

 その後、分身の子猿と共に水臓洞に雪崩れ込んだ悟空は、混世魔王の手下の妖怪を皆殺しにしてしまいます。
 
 そして、人(猿)質を助け出した悟空は魔王の家財を全て持ち去り、洞に火を放って凱旋の途に着くのでした(情け容赦がありません)。

混世魔王2 名前の仰々しさからは想像が出来ない程に、アッサリやられてしまった混世魔王。
 神通力を手に入れた、悟空の強さを際立たせる為の、バイプレーヤーと言った役回りですかね~。

 ちなみに、この時手に入れた魔王の太刀は、その後『如意金箍棒』を手に入れるまで(本当に短い間ですが)、悟空の武器となります。
 悟空自身は、大き過ぎて使いずらそうにしてました。

 

混世魔王横並び

混世魔王3 初期グループの作品です。

 特に口の形を整えるのに苦労した思い出がありますね。

 鎧なんかも(自分としては)細かく作ってあり、このシリーズへの入れ込みの度合いが分かります。

 首には折れた跡がはっきりと・・・(汗)
 ニスを塗った後に折れると、くっ付けた後の修復(粘土を盛ったり色を塗ったり)が、難しいからです(単なる横着ですがね)。

 それにしても、人の顔をした人形は難しいですね~・・・。