ドライオーガズムの仕組み①基本編
ドライオーガズムの仕組み②ドライオーガズムの種類?
ドライオーガズムの仕組み③オーガズムの源泉
過去三回にわたり、オーガズムの仕組みについて解説してきました。長いんだよ!どうすればドライ出来るのか早く知りたいんだよ!と怒られそうですが、ここまでに述べてきたことを理解しておかなければ、これからも間違った方法でドライを追い求め、失敗していくことになりかねません。ですので、間違ってもこの章だけ読んで実践しようとしないようお願いします。

①まずはおさらい
 Wikipediaにも、ネット上の記事にも散見される通り、脊髄損傷し下半身が麻痺した方でもオーガズムを体験することができます。これは、生殖器の感覚がなくなっても「性欲」「性的興奮」がなくなるわけではないこと、生殖器の物理的摩擦がなくてもオーガズムに到達できることを証明しています。つまり、前回もチラ見せした以下の図の「イマジネーションによる刺激」が改めて重要だということです。
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 ただし、間違ってはいいけないのは、ドライオーガズムに至るには2種類のルートあるのではなく、両方が並行的にあるということです。例えばAnerosに代表される前立腺への刺激は比較的イマジネーションの割合が少なく、催眠は逆に性感帯刺激の割合が少ないということです。乳首やアナルの刺激は、その中間といったところでしょうか?いずれにしろ、(ペニス以外の)性感帯への刺激とイマジネーションの相乗効果が、脳内に快感物質を生み出し、最終的にオーガズムに至るのです。

②ドライに導きやすいイマジネーション
 そして、ここが極めて重要な事なのですが、イマジネーション(性癖、性的嗜好といってもいいかもしれません)には、ドライに向いているものとそうでないものがあるという事です。この図は例ですが、青い枠で囲まれたあたりが、ドライオーガズムに向いているもの、その外側がそうでないものだという事です。
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③セックス至上主義者はドライは難しい
 男性の性行為を通常のセックス(ペニスを挿入し射精するもの)であると強い固定観念を持っている方は、オナニーもセックスの代替行為であるという思考から抜け出すことは困難です。たとえばオカズとしてのセックスシーンを見て、男の方に感情移入したり、または女性の猥褻なイメージを見て、それを犯したいとしか考えられない男性は、残念ながらドライオーガズムに至るのは難しいと思います。なぜなら、ドライに至るには「ペニスを刺激しない」ことが最重要ですが、このようなイマジネーションでは、ペニスへの刺激(もしくは刺激している妄想)から逃れられないからです。
 ドライオーガズムを体験するためには、そういう男性のマッチョイズムを、一度捨てることが必要になります。女性側に感情移入して犯される側に立てればいいのですが、難しければより抽象的な性行為や、フェチティッシュなイメージをして、自分が受け身に立つイマジネーションをすることで、ドライは確実に近づきます。なぜなら、そこにペニスの介在する余地はなく、あくまでペニス以外を責められる妄想をすることで、直接的にもイメージ的にもペニスによるオーガズムから離れられるからです。

④イマジネーションで性的興奮を最大限に
 ここまでわかったら、あとは実践あるのみです。まずは、前節で説明したような、ドライに向いたイマジネーションで、自分の性的興奮を最大限に高めましょう。妄想でも構いませんが、動画やや写真、イラスト、音声などの”オカズ”を利用するのもいいですね。ただし、あくまで「受け身」が大切です。例えば、縛られている女性で興奮できるなら、縛っている自分を想像するのではなく、縛られている女性が、どれだけ気持ちいいかを想像して興奮してください。そして、それに没入し、他のことは全部忘れてしまうぐらいに興奮してください。

⑤そして、性感帯を刺激して
 そこまで出来たら、性感帯のマッサージをしてください。もちろん、ペニスへの刺激は禁止です。可能ならペニスがパンツや寝具に擦れたりしない様にしましょう。してしまうと、イってしまった際に射精する可能性があります。ただ、勃起させるのは構いません。それは生理現象なので、おそらくは押し留めることはできないでしょう(慣れてくると勃起しなくなりますが、最初は勃起します。あまりこだわらないように)。
 刺激する場所は、乳首でも脇腹でも首筋でも肛門でも、器具があるなら前立腺でも構いませんし、アナルディルドで突き上げても構いません。ローターやバイブを使ってもいいでしょう。これも自分がもっとも興奮できる行為を行ってください。ただし、あくまで、やさしく、自分が受け身になっている感覚を忘れないでくださいね。

⑥最初は、イくふりから
 ただし、残念ながら、乳首も肛門も前立腺もある程度の訓練が必要です(催眠音声による感度の向上も有効ですがそれはまた次の機会に)。最初から絶頂までイけるひとは稀でしょう。ですので、イくふり、をしてください。何度もいいますが、ドライオーガズムも射精オーガズムも元は同じものですから、ペニスに触れず、射精したときの感覚を思い出して、そのとおりすればいいんです。一般的には、下半身に力が入って骨盤がキュッとしまるような感じがして、そのまま下半身(または全身)がビクビクとなるような感じです。これを、先ほどの妄想により十分に興奮し、ペニス以外の刺激でそれが最高潮に達した段階で行います。そうしたら、そのままフリじゃなくてイってしまうかもしれませんよ!
 もしうまくいかなかったら、せっかく興奮しているんですし、もうペニスを触って射精してしまいましょう。ただ、その時にできれば、自分の体がどんな風に反応しているかを、忘れない様にしてください。そして、次にイくふりをする時に生かしてください。そうすればいつかは…

 次回は(多分)最後。具体的なドライオーガーズム・オナニーの手法について解説していきます。

続き;「ドライオーガズムの仕組み⑤応用編」