・ドライオーガズムの仕組み①基本編
・ドライオーガズムの仕組み②ドライオーガズムの種類?
・ドライオーガズムの仕組み③オーガズムの源泉
・ドライオーガズムの仕組み④実践編
ここまでで、概ね仕組み(どうしてドライオーガズムが発生するか)については語り尽くしました。今回は、現状として知られているドライオーガズムに到る方法について、個別に解説していきたいと思います。分量多め、文字多めですが、できれば全部読んでいただきたいです。
①前立腺刺激
前立腺が性感帯であるかどうかは未だ解明されていません。以前は肛門刺激の誤認であるとの見解もありましたが、直腸内でのみ回転や振動を与える器具でも快感を誘発することから、前立腺周辺のマッサージにより快感を得ることが出来るのは確かなようです(前立腺そのものではなく、周辺の筋肉や尿道、精嚢への刺激による可能性もあります)。この部位で快感を感じることが出来れば、ペニスに極めて近いにも関わらずペニス自身を刺激しないために射精を誘発せず、ドライオーガズムとなる可能性は非常に高いです。
問題なのは、肛門や直腸に異物を挿入しますので必然的に排泄を促すため快感に集中できないことです(エネマグラ=アネロスは、逆にこの排泄反射と形状による引き込み作用を利用してハンドレスでマッサージする構造になっています。素晴らしい!)。ですので、挿入後排泄感が治るまで数分から十数分、安静にする必要があります。その間、ペニスの勃起を誘発する様な性的興奮も控えなければなりません。前立腺アプローチでの失敗は、その時間を待てなかった場合が多いです。肛門や前立腺に異物感を感じなくなるまで待ちましょう(慣れてくれば短くなります)。
それ以外にも、直腸洗浄が必須であること、事前に十分な肛門マッサージが必要なことなどするべき事が多岐に渡ります。それらは多くのハウツーに記載されてあるにもかかわらず、成功者が増えないのは、そのいずれかを端折っているからだと思います。あとさすがに性感帯の開発が必要ですので、1回では困難でしょう。
尿道にカテーテルや性具を挿入し前立腺に直接アプローチすれば、上記の問題は解決します。ただし肛門への挿入以上に感染リスク、怪我のリスクは高く、万人にお勧めできるものではありません。
ただし、前立腺(周辺)への刺激は、ペニスに近いが故に快感を強く感じやすく、絶頂感覚も掴みやすいため、現状でも最もドライオーガズムに至りやすい方法の一つだと思います。
②肛門周辺
前立腺同様、ペニスに近いためドライオーガズムを得やすい部位です。肛門括約筋には神経末端が集中しており、かつ会陰やペニス周辺の筋肉ともつながっているため、肛門への刺激(特に抽送を繰り返す行為)は十分な性的快感となります。また、前立腺刺激のような「慣らし」はあまり必要ありませんが、とはいえ、十分な肛門マッサージは当然必要となります。イマジネーションも「犯されている」という受け身の要素と適合しますので、その点でも非常に有利です。
ただし、基本的に排泄器官である肛門を長時間酷使することは相当の負担があり、慣れないうちは、オーガズムに到る前に肛門への痛みや違和感を感じてしまう可能性があります(アネロスを正しく利用した場合、肛門抽送は最小限ですからこの負荷は極小化されます)。通常は日数をかけて、肛門の拡張を行う必要があります。ですので、(ペニスは絶対に刺激しないようにしながら)会陰も同時に刺激する、ローターやバイブレーターなどの性具を併用するなどで、こちらも徐々に性感を開発する必要があります。
③乳首・皮膚感覚
乳首は、男性においても性感帯であり、また全身の皮膚感覚も女性同様に十分な性感帯となり得ます。ただし、これらの刺激は他人から与えられて初めて本領を発揮するもので、自分自身ではそれほど強い刺激とはなりません。これは、自分で触る行為は、知覚を司る小脳により予め知覚され防衛反応を起こさないようにするためで(他人に触れられた場合は防衛反応が働き強く感じる)、自分ではなかなか快感にまで至らしめることはできません。世に性感マッサージの店が多くあるのはまさにこのためで、他人にしてもらった事でいとも簡単にドライオーガズムを達成したケースも相当あるようです。
ですので、自分で行う場合は乳首を刺激する性具を使ったり、予め乳首を敏感にする(円皮鍼=スポールバンなど)などを行う必要があります。いずれにしろ個人差が大きいですから、これでドライを目指すなら、他人にしてもらえる(プロのいる)風俗店に行くか、別の方法を私は勧めます。
④催眠オナニー
催眠オナニーの最大のメリットは、他の手段と比較してイマジネーション形成に極めて有利な事と、催眠暗示による性感強化を同時に行える点です。
もし自分の性癖にマッチする催眠音声がある人はとても幸せです。それだけでドライオーガズムに強く近付く事ができるからです。評判が良い作品があってもそれが自分の性癖とマッチしていない場合は、イマジネーションの形成がうまくいきませんから、結果的にドライオーガズムは遠ざかります。
また、催眠音声では多くの場合、感覚強化の暗示が組み込まれています。感覚強化は、古典的催眠技法のうち2番目で(運動支配<感覚支配<感情支配<記憶支配の順に難しいとされる)、比較的簡単な催眠技法です。これを用いて性感帯の感度を上げて自分で触れさせたり、または別のもの(他人や触手、おもちゃなど)で触れられている暗示を組み込む事で、普通なら得られないような快感によってドライオーガズムに導く事ができます。
ただし、催眠被暗示性は人によってばらつきが大きく、異論はあるものの一般的には2割程度の人は催眠トランスに入らないか、浅いトランスにまでしか誘導できないと言われています。また、催眠音声も未だに質的なばらつきが大きく、催眠音声を謳っていても実際には暗示になっていなかったり、技法が稚拙、そもそも催眠ですらないなど、ユーザーを混乱させる結果となっています。
以上、代表的なドライオーガズムに到る方法について触れてみました。簡単に表にまとめてみましたのでご覧ください。
どの方法においても、繰り返し行う事で性感帯は開発され、また一度でもドライオーガズムに至る事が出来ればコツもつかめ、さらに別の手法でも出来るようになります。諦めずに頑張ってください。
(あともう1回だけ続きます)
続き;「ドライオーガズムの仕組み⑥補遺編・都市伝説など」
・ドライオーガズムの仕組み②ドライオーガズムの種類?
・ドライオーガズムの仕組み③オーガズムの源泉
・ドライオーガズムの仕組み④実践編
ここまでで、概ね仕組み(どうしてドライオーガズムが発生するか)については語り尽くしました。今回は、現状として知られているドライオーガズムに到る方法について、個別に解説していきたいと思います。分量多め、文字多めですが、できれば全部読んでいただきたいです。
①前立腺刺激
前立腺が性感帯であるかどうかは未だ解明されていません。以前は肛門刺激の誤認であるとの見解もありましたが、直腸内でのみ回転や振動を与える器具でも快感を誘発することから、前立腺周辺のマッサージにより快感を得ることが出来るのは確かなようです(前立腺そのものではなく、周辺の筋肉や尿道、精嚢への刺激による可能性もあります)。この部位で快感を感じることが出来れば、ペニスに極めて近いにも関わらずペニス自身を刺激しないために射精を誘発せず、ドライオーガズムとなる可能性は非常に高いです。
問題なのは、肛門や直腸に異物を挿入しますので必然的に排泄を促すため快感に集中できないことです(エネマグラ=アネロスは、逆にこの排泄反射と形状による引き込み作用を利用してハンドレスでマッサージする構造になっています。素晴らしい!)。ですので、挿入後排泄感が治るまで数分から十数分、安静にする必要があります。その間、ペニスの勃起を誘発する様な性的興奮も控えなければなりません。前立腺アプローチでの失敗は、その時間を待てなかった場合が多いです。肛門や前立腺に異物感を感じなくなるまで待ちましょう(慣れてくれば短くなります)。
それ以外にも、直腸洗浄が必須であること、事前に十分な肛門マッサージが必要なことなどするべき事が多岐に渡ります。それらは多くのハウツーに記載されてあるにもかかわらず、成功者が増えないのは、そのいずれかを端折っているからだと思います。あとさすがに性感帯の開発が必要ですので、1回では困難でしょう。
尿道にカテーテルや性具を挿入し前立腺に直接アプローチすれば、上記の問題は解決します。ただし肛門への挿入以上に感染リスク、怪我のリスクは高く、万人にお勧めできるものではありません。
ただし、前立腺(周辺)への刺激は、ペニスに近いが故に快感を強く感じやすく、絶頂感覚も掴みやすいため、現状でも最もドライオーガズムに至りやすい方法の一つだと思います。
②肛門周辺
前立腺同様、ペニスに近いためドライオーガズムを得やすい部位です。肛門括約筋には神経末端が集中しており、かつ会陰やペニス周辺の筋肉ともつながっているため、肛門への刺激(特に抽送を繰り返す行為)は十分な性的快感となります。また、前立腺刺激のような「慣らし」はあまり必要ありませんが、とはいえ、十分な肛門マッサージは当然必要となります。イマジネーションも「犯されている」という受け身の要素と適合しますので、その点でも非常に有利です。
ただし、基本的に排泄器官である肛門を長時間酷使することは相当の負担があり、慣れないうちは、オーガズムに到る前に肛門への痛みや違和感を感じてしまう可能性があります(アネロスを正しく利用した場合、肛門抽送は最小限ですからこの負荷は極小化されます)。通常は日数をかけて、肛門の拡張を行う必要があります。ですので、(ペニスは絶対に刺激しないようにしながら)会陰も同時に刺激する、ローターやバイブレーターなどの性具を併用するなどで、こちらも徐々に性感を開発する必要があります。
③乳首・皮膚感覚
乳首は、男性においても性感帯であり、また全身の皮膚感覚も女性同様に十分な性感帯となり得ます。ただし、これらの刺激は他人から与えられて初めて本領を発揮するもので、自分自身ではそれほど強い刺激とはなりません。これは、自分で触る行為は、知覚を司る小脳により予め知覚され防衛反応を起こさないようにするためで(他人に触れられた場合は防衛反応が働き強く感じる)、自分ではなかなか快感にまで至らしめることはできません。世に性感マッサージの店が多くあるのはまさにこのためで、他人にしてもらった事でいとも簡単にドライオーガズムを達成したケースも相当あるようです。
ですので、自分で行う場合は乳首を刺激する性具を使ったり、予め乳首を敏感にする(円皮鍼=スポールバンなど)などを行う必要があります。いずれにしろ個人差が大きいですから、これでドライを目指すなら、他人にしてもらえる(プロのいる)風俗店に行くか、別の方法を私は勧めます。
④催眠オナニー
催眠オナニーの最大のメリットは、他の手段と比較してイマジネーション形成に極めて有利な事と、催眠暗示による性感強化を同時に行える点です。
もし自分の性癖にマッチする催眠音声がある人はとても幸せです。それだけでドライオーガズムに強く近付く事ができるからです。評判が良い作品があってもそれが自分の性癖とマッチしていない場合は、イマジネーションの形成がうまくいきませんから、結果的にドライオーガズムは遠ざかります。
また、催眠音声では多くの場合、感覚強化の暗示が組み込まれています。感覚強化は、古典的催眠技法のうち2番目で(運動支配<感覚支配<感情支配<記憶支配の順に難しいとされる)、比較的簡単な催眠技法です。これを用いて性感帯の感度を上げて自分で触れさせたり、または別のもの(他人や触手、おもちゃなど)で触れられている暗示を組み込む事で、普通なら得られないような快感によってドライオーガズムに導く事ができます。
ただし、催眠被暗示性は人によってばらつきが大きく、異論はあるものの一般的には2割程度の人は催眠トランスに入らないか、浅いトランスにまでしか誘導できないと言われています。また、催眠音声も未だに質的なばらつきが大きく、催眠音声を謳っていても実際には暗示になっていなかったり、技法が稚拙、そもそも催眠ですらないなど、ユーザーを混乱させる結果となっています。
以上、代表的なドライオーガズムに到る方法について触れてみました。簡単に表にまとめてみましたのでご覧ください。
どの方法においても、繰り返し行う事で性感帯は開発され、また一度でもドライオーガズムに至る事が出来ればコツもつかめ、さらに別の手法でも出来るようになります。諦めずに頑張ってください。
(あともう1回だけ続きます)
続き;「ドライオーガズムの仕組み⑥補遺編・都市伝説など」