子連れシャチは・・・その5

11:04
  その頃・・・海里宅では。
「雅純。。。もうねよ~よ・パパ、明日には、帰ってるから」
大きなくまのぬいぐるみを抱きかかえたまま。操がベットの上で、ごろごろ誘ってみるが
「いやだ!!パパ今日の7時に帰るっていったもん!!一緒にお風呂・・ごほっ・ごほっ!!入るって、ご飯もごほっ・・」

真っ赤な顔をして咳き込む雅純。
「ん?ちょっと嫌な咳してるね」気づいたのは、一樹。

「ええ・・・先週海里から、これから基地に向かう」って電話を貰ってから毎日海岸で、待つって聞かなくてねぇ
昨日もお医者さんに観てもらったんだけど・・・海岸に行ってはだめといっても聞かなくて」

雅純のおばあちゃんはとても困った表情をしていた。

「どれ」と雅純のおでこに自分のおでこをつけた操がボソッとつぶやいた。

「一樹・・・車の用意しろ。体温計なくてもわかんぞ。こんなに熱出してるの、ほっとけるか?!救急病院にいくぞ!」

「いやだ!みしゃおのばか!ごほっつごほっつ・・はなちぇよ~!!パパをまちゅんだ~!!」
「うっさい!!言うこと聞かないとぶっとい注射ケツにさすぞ!」

操に、一活された上に、毛布にぐるぐる巻きにされた雅純はうえっ~パパ~・・・パパのうそつき・・・ごほっと酷い咳をしながら、病院へと拉致された。

「あ。お母さんは残っててくださいね?あのばか!帰ってくると思うんで~行ってきまぁ~す」
操と一樹に言われておろおろとしていたお母さんはしゃがみこんだ。

二人に抱えられ、市立病院の小児救急質に運ばれ、診断を待つ二人の耳に飛び込んできたのは

「肺炎ですね。かなり重症の部類なので、このまま入院になります。手続きがありますので、こちらに・・」

といわれて二人は驚いた。つれてきたものの。。。面倒は見ていない。困ったぞ・・・と思っているところに
海里が駆けつけてきた。

「雅純は?」

「なにしてやがった!!」二人同時に噛み付かれた、海里は思わず
「すまん・・・で状況は?」
「重症の肺炎で入院だって、事務手続きは出来るけど、普段の状況はわからないから、お前が行って来い」

「逢えるのか?」
「今処置中だから無理。とにかく事務処理して来い」一樹に促されて、海里が駆け出していった。

子連れシャチの恋・・・その4

20:59

「お前はまたぁ~・・・」うんざり顔のはじめさん

「・・・判っててからかう・はじのせいだろうがぁ~」あくまでも自分の正当性を主張する海里であったが、館内の空気は海里に対してとっても冷たかった。

 

まぁ~帰港時間をメールしちゃってる。ご夫婦さんや恋人さんがゲート前でまってるであろう彼氏の立場の下士官らの涙うるうる~の顔・無言で怒りを訴える瞳が、海里をぶすぶすと、トマホークミサイルの用に発射されてくるではないか・・・。

「直して、遅れたぶん取り戻せば文句はないだろう!!やってやろうじゃねぇか!!」

叫んだ海里は、BOXの扉を開けて、完全に壊れてしまった基盤を取り出し、代わりにミサイルの発射装置を動かす、基盤を取り付けた。しゅんと止まった館内に灯りが戻り、どうにかあらしおは、のたのたと動き出し、最高速度5ノットというのろのろさで、どうにか、Y港に接岸することが出来た。海里の公約は、果たされた。でも、これは訓練であったから良かったけれど、交戦状況下であったら、確実に撃沈である。

 

帰港の挨拶が済むと、彼女、女房もちの下士官たちは、ダッシュで、風呂場に直行し・着替えや洗濯物を持って、いそいそとそれぞれの帰る場所へとかえっていった。艦長さんですら・・・

 

「その書類整理、明日にして、君も帰ったらどうだ?」艦隊司令からの言葉も「いつ、次の呼び出しが(サード)あるか、わかりません。出来るうちに出来る限りのことをしておきたいだけです。」

淡々と書類整理を進める。海里から、書類を取り上げたのは艦隊司令。

 

「雅純くんを待たせるのは、忍びない。休暇を終えてから仕事をすればいい

その時、君にサードからの呼び出しがかかってしまったのなら、代わりのものがその仕事を引き継げばいい。君が今一番しなくてはいけないことは。防衛でもなく・サードの待機でもない。雅純君を笑顔にすることじゃないか?それは君にしか出来ないことだと、私は思う。直ちに帰りなさい」

恋する自衛官・・・最終回

23:05

数日後みなのメールに1枚の写メが届けられた。

 

可愛いウェでイングドレス姿のさとみと大儀礼服姿の操との結婚式の写真。

 

レセプションで使えと綾が渡したドレスは・・・実はウエディングドレスであった、というオチつきに、みなは苦笑い。

 

    「これで離婚なんていったら、本当に殺すぞ!!」

一樹は満面の笑みを浮かべる操の顔にでこぴんをした後で、操をがしでかした数々の。迷惑の始末書に終われ。木崎副司令は操の数々の暴挙についにストレス性の胃潰瘍で入院となり、三島司令はその引責で3ヶ月の減俸に・・・

これには、さすがの司令もお冠で・・・操の減俸を1年に延長して溜飲を下げたという。

「今日も静かだね~キヨ・」コーヒーをすする砺波

「操も一樹もいちゃうとこんなに基地が静かになるもんなんだね・・・」

「これが基地本来の姿でしょ」と清水

 

3ヵ月後。またうるさい日々が帰ってくるまで、基地内は静寂を楽しんでいた。

 

       そして3ヵ月後

 

またもや天野のラボからの爆発音がなり響いた。

「やべぇ~また配合に失敗しちまったぃ」照れ笑いで現れた操。

「てめぇの頭はかぼちゃか?!」

ブーツで頭に蹴りをいれる一樹の姿。

 

その側では、ちょっとお腹が目立ってきたしおりが呆れたようにため息をついた。

「帰国早々、にぎやかね~」

「おねちゃん。いいの?整備の仕事なんかして?お父さんハラハラしてるよ」

大きなバスケットを抱えたさとみの左指にはエンゲージリングと結婚指輪が光っていた。

正式な結婚式は、高校卒業後だけど、操がどうしてもしていて~と嘆願するので、仕方なくしているさとみ・本心は嬉しくて仕方ないのだけどね。

こうして毎日が繰り返される・司令は苦笑いを・・木崎副司令は胃痛を・・

基地内では操と一樹のガチバトルに沸き立っている隊員たち。

 

飛行隊長と整備班長の頭痛の種が帰ってきた。

 

それでもみな待っていた。「おかえり~天野二尉!相原改め茅野二尉」

 

さとみはどう合っても、一人っ子の操の下に嫁ぐ。茅野家を引き受けるのは

当然長女のしおりであり、次男の一樹。しおりの妊娠を機に婿養子に入った。

「おぅ~!!ただいまぁ~」答える操は笑顔・

「今日こそおとしてやるぅ~」一樹がこりもせず挑む

 

  H基地名物コンビはいつまでつづくのやら・・・

                end。

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