祭りのあと〜IGF観戦記・感想記大リンク集〜象と黒豹

2007年07月08日

“活字プロレス”とは、一体何だ!?

『活字プロレス』の定義としては、浅草キッドの水道橋博士による以下の定義が最も的を得ていると私は考えます。

「“活字プロレス”とは、プロレスの持つ物語性とファンタジー性の世界を愛するプロレスファンに提供されるプロレス記事のことで、その内容は読者に想像力を喚起させたり、スパイスとして適度な謎解きがちりばめられていたりするのが特徴だ」
 [新世紀プロレスマガジン『凄玉 SUGODAMA』より]

・・・というワケで、こっからは私の言葉で“活字プロレス”をご説明m(_ _)m

私に言わせて貰えば『活字プロレス』の本質とは、ズバリ、錬金の壺です。
土くれや石コロを金に換える秘術なのです。

つまりは、丸い卵も切り様で四角とばかりに、プロレスという素材を、様々に美味しく調理し、多くに人達にプロレスという素材の美味しさ・面白さを知ってもらう行為…それが『活字プロレス』です。

“プロレスを、どの様に見れば楽しめるのか?”

それを追求、提供する事こそが、『活字プロレス』の為すべき事であり、出来る事なのです。

“プロレスの様々な魅力を引き出していく”

例えば、ひじょうにショボイ試合があったとしても、それを興味深いモノに変換させるとき、『活字プロレス』は妄想・空想・因縁(歴史)・深読み・裏読み・斜め読み・噂・小説といった、ありとあらゆる手練手管を使い再構築していく後付けの妙技であり、またある時は、なかなか盛り上がらない大会に向けて、妄想・空想・因縁(歴史)・深読み・裏読み・斜め読み・噂・小説といった、ありとあらゆる手練手管で煽り立てて、ファンの興味をソソらせていくプロパガンダとなるのが『活字プロレス』なのです。

これは、様々なアングルや幻想で虚実入り混じった世界が展開していくプロレスという特殊な世界であるからこそ生まれた独特のジャンルなのです。
ですから、『活字プロレス』とは、プロレスの様々な楽しみ方をプロレスファンに啓蒙していく手段であります。

これに対し『シュート活字』と呼ばれるモノがあります。これは、『活字プロレス』から派生したジャンルですが、実際は『活字プロレス』と『シュート活字』は、その本質が水と油程に相容れないモノでもあります。
何故なら、『シュート活字』とは、プロレスの持つ物語性、ファンタジーといった虚飾、様々に張り巡らされたアングルを全て払い去って、正確に事実を検証する事によって、他のスポーツジャンルと同じ様なプロレスジャーナリズムを確立させようとするジャンルなワケです。

もともと『活字プロレス』は、その本質がプロレス礼賛にあるので、現実のプロレスから、かけ離れ過ぎた『空想プロレス』の様なものに暴走する可能性や、各プロレス団体の提灯記事に堕する恐れを多分に含んでいるのです。
その為に『活字プロレス』に対するアンチテーゼとして『シュート活字』が生まれたというワケです。
しかし、残念ながら、『シュート活字』は前提として、プロレスファンである事を必要とします。マニアの為の『シュート活字』なのです。
結局は『活字プロレス』は外に向けて広がっていくのに対し、『シュート活字』は内に向かって掘り下げられていくモノなのです。

ですから、私的には『活字プロレス』でプロレスにハマり、『シュート活字』でファンとして成熟する、そしてそこから戻って、もう一度、その全てを愛する・・・というのが、理想的なファンの姿なのではないかと思います。

では最後に再び、浅草キッドの水道橋博士の言葉をかりて、『活字プロレス』の歴史を再確認して終わりにしましょう。


「昭和の力道山プロレスより、プロレス活字のあり方って言うのは、業界の不文律に従っているんだ。つまりビギナーを見つけては、読者として入門させ、偏向した知識と見方を与えて、プロレス界へ観客、マニアとして取り込みながらも、やがては大人になると、その興味を冷めさせ、卒業生を送りだす。従来からのファンが「長続きをさせない」循環から変わっていってないって見方があるわけ。
未だに長州力なんかは「この業界は東京スポーツ以外は必要ない」なんて言い方してるくらいだからね。
その中で、プロレスマスコミには、いくつかの革命的な出来事があった。
まず「週刊ファイト」井上編集長が、団体広報的ではない、主観的なプロレス論=活字プロレスを発明した。次に村松友視の『私、プロレスの味方です』の発刊。そして極め付けは井上編集長の弟子である、ターザン山本がカリスマ編集長として「週刊プロレス」を日本雑誌史上に残る驚異的な部数売上げを誇るオバケ雑誌に作り上げ、ついには「活字プロレス」が、ターザンの超人的な活躍で、天井知らずに部数を延ばし続けていったんだ」

 [新世紀プロレスマガジン『凄玉 SUGODAMA』より]

yanokatu64 at 23:34│Comments(2)TrackBack(0) プロレスエッセイ 

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この記事へのコメント

1. Posted by サンダーリップス山本   2007年07月11日 08:13
やのかつさんが初代活字プロレスヘビー級王者ですね。それともトーナメントやる?(爆)
2. Posted by 凸凹プロレス編集長   2007年07月16日 20:36
5 いいですね!初代活字プロレスヘビー級。ぜひ略称は『活字IGFヘビー』で。“I”は勿論、故・I編集長の“I”で‥(涙)
私も第1試合で参戦させて下さいm(__)m 対戦相手は元「CHA‐CHA」勝俣と。勝ったら“活字ピープルズ・チャンピオン”を目指しますかねぇ。

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