スポーツライター鈴木康浩のブログ

サッカーの取材しています。J2栃木SCは濃い目に。サッカー小説も書きます。

サッカー批評54にて

サッカー批評54が1月10日に発売になりました。
【特集】創造性なきサッカーに未来はない。2012年日本サッカーの設計図

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 僕は、「熱狂を創造するファジアーノ岡山」と題し、木村正明社長に”親会社のない小クラブが生き残るための方策”をテーマにお話を伺ってきました。その他、巻末の方で、サッカーから見えるアフリカを描いたルポタージュ『サッカーと独裁者 「アフリカ13か国の紛争地帯を行く」 (スティーヴ・ブルームフィールド著 実川元子訳 白水社)』の書評を書かせてもらっています。
 内容については本誌を購入してもらって読んで頂くとして。ここではちょっとこぼれ話と、あれこれ考えたことを。

◆ファジアーノ岡山取材こぼれ話

 岡山へ取材に行ったのは昨年11月下旬。2011年シーズンも残すところ3試合。その日ファジアーノ岡山はカンスタでのホームゲームでした。このとき岡山は勝ったり負けたりの状況。対する京都サンガは怒涛の6連勝。そうです。天皇杯で皆さんが目撃したショートパスサッカーは、伸びしろを存分に残しながら円熟味を帯びつつあったあの頃です。
 でも、岡山は勝ってしまったんですね。しかも見事な逆転勝ち。この日のカンスタには7,200人近い観衆が詰めかけていました。2011年シーズンのJ2の平均観客動員が6,200人程度なので、これは上出来の数字。岡山は昨季13位フィニッシュのチームですからね。ちなみにこの2週間後の12月3日、ホームゲーム最終戦で岡山は観衆8,833人を記録。相手は札幌と熾烈なJ1昇格争いを演じていた徳島。徳島は岡山に勝てば昇格のチャンスがありました。しかし岡山は勝ちました。カンスタを埋めた観衆の目前で。しかも劇的に。記録上は後半アディショナルタイム5分でした。もう本当に最後の最後。東大卒Jリーガー(もうこの呼称は失礼だな)FW久木田紳吾選手の劇的アディショナル弾でした。カンスタは熱狂の渦の中で昨季を締めたわけです。盛り上がりますわな。この事実、意外に見落とされているんじゃないのかと。
  
 取材に行ったときの京都戦、僕は後半だけバックスタンドに陣取る岡山のサポーターたちと一緒に観戦しました。やはり京都相手に逆転弾を打ち込んだときカンスタの”うねり”を体感することになりました。試合後、コールリーダーがトラメガ使ってバックスタンドを埋めたサポーターたちに「苦しいときもあったけど、こういうこともあるから、今後もみんなで精一杯応援していきましょうよ!」と叫ぶと、テンションマックスのファジレッドたちが一帯を拍手と熱気で包みました。ええ、僕も一緒に拍手してましたよ。

 そんな光景を横目にしながら僕はそそくさと記者会見場へ走って移動。ちょうど影山監督が、喜びを抑えきれないといった様子で報道陣の質問に歯切れよく答えているところでした。そのときふと窓ガラスの外を見ると、試合中にボールボーイを務めた学生たちに混じって、いや、彼らを先導するように、木村社長が会場の片付けをする姿が飛び込んできました。少し肌寒い日だったので、顔の頬を少しだけ赤らめて。いや、勝利の喜び、がそうさせていたのかも。

 すべての取材を終えて、広報の方にお礼を告げた後、カンスタの外で後片付けに奔走する木村社長を見つけました。そこでがっちりと握手。その後ごにょごにょと少しだけ会話を交わしました。その会話の詳細を書かないとこぼれ話になりませんけど、すみません、あしからず(笑)。でもひとつだけ。木村社長は力強く「ともにJ1に行きましょう!」とおっしゃられました。
 そんなこんなで岡山から帰路に着きました。

◆料理人は手を加え過ぎたらいかんです

 木村社長が僕に対して「ともにJ1に」と言ったのは、この日の取材の冒頭で、僕が普段、栃木SC番をしているのだとお伝えしていたからです。つまり木村社長は僕のことを、同じJ2の対戦相手の人間としてインプットされたからでしょう。
 
 ここからは僕の取材論。
 僕、いつもそうしているんですよ。取材対象者に、まず、自分が何者であるか、を伝える。それが有効だと思えば、ほとんどの取材で「普段はJ2の栃木SCを取材している鈴木です」とはっきり伝えるようにしています。前号のサッカー批評53の取材で反町監督(現・松本山雅、当時は湘南ベルマーレ)にも取材の冒頭で同じようにお伝えしたところ、「お、松田さんね」とすぐ反応が返ってきました。まあ当然ですけどね。
 そうすることで聞けなくなってしまう話もあるかもしれない。僕が対戦相手の番記者であるからと警戒してしまい、ベラベラと話をするのは避けようとしてしまうかもしれない。僕は、それはそれだと割り切ります。取材前には必ずテーマを掲げてそれをお伝えしているのだから(現場に来るまで取材対象者がそれを知らないケースも多々ありますが)、相手にはそれなりの覚悟があると僕は考えます。何を書かれてもいいと覚悟しているはずだと。こちらの勝手ですけどね。でもJが絡む場合は皆プロなのだから、そこは当然だと考えます。
 だから、たとえ僕が取材対象者にとって対戦相手側の人間だろうと、まずは、自分が何者であるかを伝える。そうすることで、エッジの効いた会話になる、と考えます。持論ですよ。誰もがそうじゃないですからね。でも僕はそう考えています。インタビューは長くても精々2時間弱。そういう短い時間の会話でもできるだけ濃密にしたい。ただ漠然と、ライターです、取材に来ました、こんなテーマなんです、よろしくお願いします、というのではちょっと弱いんじゃないかと僕は思うのです。もちろん、記事の掲載先がどんな媒体であるか、それを伝えるのは必須ですから当然伝えますが、それ以上に、自分が何者であって、普段はどんな取材をしているのか、それを冒頭にできるだけ短い言葉でわかりやすく伝えるようにしています。
 
 料理で言えば、取材対象者は素材そのもの。その素材は新鮮なのか、または、高級なのか。まず取材者が取材対象者を選定する時点で(これは失礼な言い方かもしれませんが)すでに取材者として目利きの勝負が始まっている。そして、僕が取材の冒頭に”自分が何者であるか”をはっきり伝えるのは、繰り返しになりますが、エッジの効いたインタビューにするため。会話に軸を作るためです。それは料理人が自分で選んだ素材にどう包丁を入れるか、どう鋭く刃先を入れるか、それと同じ作業だと思うのです。包丁の入れ方次第で、素材をより良く見せることもできれば、ときには台無しにもしてしまう。だから、料理人(書き手)の包丁の入れ方は極めて重要。
 だってボロボロの刃先で魚をさばこうものなら、切り口からして見栄えが悪い、食欲をそそらない刺身になってしまうはずでしょう。もちろん、それをお客さんに提供する段になって、素材の配置をアレンジするなどすれば、切り口の粗さ甘さをある程度カバーすることはできるかもしれない。その部分が見えないように、とかね。でもそれはすでに誤魔化しの範疇ではないですかね。エッジの効いていない会話が収録された取材テープを元に、あれこれ順番を入れ替えてアレンジすれば、それなりの原稿を仕上げることはできるわけです。でも、できればエッジが効いた会話の取材テープを元に、その熱を殺さずシンプルに読者に提供したい。
 新鮮な素材を、新鮮なまま、そのままお客さんに提供することがやはり基本。まず素材の良さを最大限活かすことが基本だと僕は考えます。”料理人の腕”なんてものは二の次、三の次。昔はアンカーさんと言って、出版社には大御所さんが待機されていて、編集部の何人かで集めた素材を受け取ると、順番を入れ替えたりあれこれして、最終的に一堂驚愕の玉稿を仕上げる、なんて時代があったようです(今もおられるのでしょうか)。
 でも僕みたいなペー×2の書き手はそうはいきませんな。まず新鮮な素材にありつけたなら、料理人(書き手)は塩コショウを少々ふる程度で十分、くらいに考える。それでひとまずは美味しい料理が提供できるはずだと。そこで料理人が手を加え過ぎて、せっかくの素晴らしい素材を台無しにしてしまっては本末転倒です。だからこそ、素材には慎重に鋭く刃先を入れること(エッジを効かせた会話の軸をつくること)が重要だと考えるのです。
 そういうことはできるだけ気をつけたいなあと日々思っているんです。すごく真面目に考えているわけですよ。おそらく僕と普段接している人たちは思いもよらないと思いますが(笑)。

 それにしても、今年はこんな頻繁にブログを更新してしまっているわけですが、このペースが続くことは絶対にないので安心してください。まあ見てくれている人も少ないんでね(笑)。いやしかし編集者は見ているんだなこれが。早く原稿書きましょうかとか言われる前に、終わります(笑)。
 
 
 鈴木康浩

頭で考えないで良いものをつくる。

 新年あけましておめでとうございます。
 2012年、一本目のエントリーが昨年暮れの話になってしまうのですが、これは書いて記録しておこうと思いまして、えっと、表現の話なのですが、暮れに弟と話をして意見の相違というか口論になりかけたテーマがありました。
 
 表現の極みとは、考えない、ということなのです、たぶん。
 これについて弟と僕とでは一致していました。つまり、考えないで書いた原稿には、極端にいえば、無駄がないのです。当然、頭の中にあれこれ思いを巡らせているのですが、書きたいことを順番を熟考することなく書き始め、PCを打つスピードに手を任せるまま書いた原稿は、良い原稿になりやすいのです。もちろん推敲はしますけどね、だけど圧倒的に無駄がない場合が多い。
 弟は1月中旬に俳優志望にもかかわらずダンサーたちに交じってコンテンポラリーダンスを披露するというのです。コンテンポラリーダンスとは、これは僕も深く理解していないのですが、芸術性の高い、なんというか、見る側が考えるようなダンスのことですね。演者としての弟はそこで即興性の高いダンスを披露するのです。即興性、これが、考えない、ということです。
 
 この舞台に弟が立とうとする意志というか、信念はすごく理解できます、僕もひとりの表現者ですから。考えない、で表現されたものは、考えて考えて練り上げられたものより、ときに物凄い威力を発揮することを僕も経験上知っています。少なくとも圧倒的にスピード感が違うものになります。それを論理立てて説明することはなかなか難しい。 
 とにかく、弟がやろうとしていることはよくわかるのですが、僕とぶつかったのは、しかしそれで食えるのか、という話。 僕も一端のプロのライターであり、原稿を書いて生きている人間なので、そこはシビアに考えます。弟が言わんとすることはわかります。しかし、僕は無意識のうちに考えずに原稿を書き続けるほどの身体ができていない。僕はまだその境地に到底達していません。だから、弟はそっちの方向一直線でいいのかという。弟はまだ演じることで金を得ていない身。アルバイトで生計を立てながら、自分がやりたい方向、演じたい方向、その境地へと一直線に突き進んでいるわけですが、本当にそれだけで大丈夫かと兄は考えてしまうのです。うまく言えないのですが、遠回りしたほうが、結果として近いのではないかと兄は思うわけです。相当抽象的な話ですみません。

 同じフリーの身として、ライターと演者ではだいぶ状況が異なるとは思います。ライターは努力が少しずつ実っていくのが目に見えるようにわかります。書いて貰える原稿料がだんだんと増えていき、書くステージや媒体がわらしべ長者のようにステップアップしていく。しかし、演者(俳優志望の身)にはそれがほとんどない。底辺と頂上の間があまりなくて、ある日突然、メジャーデビューがやってくる、といった感じでしょうか。弟もそれはわかっていながら、事務所に所属することもせず、テレビドラマのような商業的な舞台に立つことをあまり考慮せず、たとえば、ドラマに出演する(ちょい役で出演してステップアップしていく)という道を探ることもできるわけです。しかし、そこには目もくれず、演じたい方向へと突っ走っている。今回コンテンポラリーダンスを演じようとするのもひとつです。

 もっとわかりやすく言いましょうか。お笑芸人でいえば、江頭2:50さんのような方向性ではないかと。なんでしたっけ、あの名言……あ、ありましたね、ウィキペディアにも。

「1クールのレギュラーよりも、1回の伝説」

と思ったら、他にも名言すごいたくさんあった(笑) 笑える、しかし涙が出る…。
爆笑!感動!江頭2:50の名言集

 江頭2:50さんの業界内での支持は熱烈なものがあります。神格化されている部分もあるのかも。いやしかしですね、ストイックですよね、あのスタイルは。それをね、弟にね、させられるのかという。もちろん、やるのは弟なのでね、いいんですけどね。身近にいる兄として、表現者として、何か良いアドバイスができないものだろうかと思うわけですよ。
 まあ書いておきながら江頭さんはちょっと違うなあと思いましたけどね。あの人は突き抜け過ぎた。例えに出すのは失礼でした、間違いでした。

 弟と呑んだあとに、フリーランス仲間と呑んでこの話をしました。映画監督の三谷幸喜さんは以前、テレビ出演されたときに「プロとはなんでしょうか?」と問われて「期待に応えることです」と回答されたそうです。
 わかります。プロとは、お金を払ってもらっている以上、その期待に応えることです。

 お金が発生するというのは、その表現者に対して、まず発注者の期待があります。そして、その作品にお金を払ってくださる、期待してくれるお客さんがいるわけです。その期待に絶対に応えないといけないという状況に追い込まれて初めて、その表現者の力量が問われると僕は思っているのです。
 
 当然、僕も自分が表現したい方向を突き詰めていきたい。そしてそれは、究極に考えずに出来上がったものにこそ、さらに突き抜けるためのチャンスがあるのだと思っているのです。究極にとことん考えずに良いものを生み出す。頭でひねり出さないということです。そういう即興性の境地で物を生み出すためには、それなりのインプットがないとできません。つまり、日頃の努力が問われるわけです。インプットしてインプットして、それを(矛盾するようですが)頭の中でこねくり回して熟成させて、ついに、それを表現する瞬間には、究極に考えない境地で、混じりっ気なしの洗練された作品をアウトプットする。それが僕の理想。いや弟の理想でもあるはず。
 
 しかしながら、生活するためにお金は稼がないといけない。そのお金を稼ぐという行為は決して綺麗事では済まない場合多々あります。やりたくない仕事もあるかもしれない。自分には合っていないと思う仕事もあるかもしれない。しかし、その仕事をやり、自分には必要ないと考えている仕事をやることで、自分自身に無駄な贅肉をつけて、その上でその壁をぶち破って境地に辿り着いてこそ、より図太い、深みのある表現者になれるのではないかと、僕は一方で考えている。 
 
 自分自身が探求したい方向と、お金を払ってくれる発注者やお客さんの期待に応えるという方向と。(もちろん同時に達成できれば越したことはありませんが)この二方向があって初めて、プロの表現者と言えるのではないかと思うのです。そして、この暮れに弟と呑んだときの自分には、そうやって答えるだけの考えが整理されていなかった。
 じゃあ今言えよと(笑)。いや、これを書いている時点でまだ定かでない部分があるような気がして、あくまで記録として書いているのです。さらには1月21日と22日に控える即興性の高いイベントを弟がやるので、それを見てまた僕自身が何かを感じることがあるかもしれないので、それからまた、あれこれ思いを巡らせてみたいなあと思っているんです。無責任か(笑)
 
  
 鈴木康浩

今年一年お世話になりました、皆さん良いお年を。

さっきまで大掃除をしていたが、ほどほどに終了させて、今この原稿を書いている。
明日の大晦日は、有り難いことに今年最後の取材が入っていて一日中外にいるから、このブログの更新も今年最後になるはずだ。
今年は激動の1年だった。世間的にもそうだし、個人的にもそうだった。うまく進展した仕事もあれば、思わぬ足止めを食らった仕事もある。足止め……だからなのか、大掃除をしていたとき、以前購入して部屋の片隅に山積みになっていた書籍、その中の一冊に目がとまった。

「書いて生きていく プロ文章論 上阪徹 (ミシマ社)」

文章を生業にしている人向けに書かれた著書だが、決して難解な文章論ではなく、著者の経験談に基づきながら取材の仕方から文章の書き方、そして物を書く者としての心構えを、シンプルな文章で丁寧に書いた良書だ。非常に平易でありながら、奥深い。文章が思うように書けなくて悩んでいる、という方にもぜひおススメしたい。

この著書を知ったのはtwitterのタイムラインからだった。一昨年にtwitterを始めたとき、出版関係社のアカウントはジャンル構わず闇雲にフォローさせていただいた。そのうちのひとつ、ミシマ社からの情報だったが、この著書に出会えたことは非常に幸運だった。
昨今、twitterやfacebookの重要性を感じる一方で、リアルの重要性を改めて説く記事をよく目にするようになってきた。だから私は、日頃から人と会って会話をすることを疎かにしていない。ただし、人と会うきっかけをつくるには、twitterやfacebookは非常に有効だ。要は、オンかリアルか、どちらかに全体重を傾けることなく、バランスよく対応していくことが重要なのだろうと私は思っている。

大掃除の合間に読み返し、自身の立ち位置を振り返った。取材とは――。文章とは――。著者の上阪氏はそれは「誠意」や「心構え」が根底にあって初めて成り立つものだ訴える。しかも、自身はまだまだ道半ばの者だからと非常に謙虚に。しかし低姿勢ながら、ときに著者の書き手としての芯の強さ(違う物は違うと一刀両断するなど)を行間に感じさせるものだから、思わず、もう掃除はいいだろう、と時間も忘れてしばらく読み耽ってしまった。もう大掃除は終了だ。埃が舞っているが気にするな。もう十分だ。

「誠意」「心構え」

確かにそうだ、と思った。この仕事は誠意や心構えで成り立っている。たとえばインタビューをするとき、会話の内容をメモ書きするためにずっと下を向いてしまっていては、取材対象者は自分の話を聞いているのか、そのまま話を進めても良いのだろうか、と不安になると私は思う。相手の顔をみて、しっかり会話をする。それは、取材対象者に対する誠意であり、取材者の最低限の心構えであると私は思っている。相手の言葉を受け止めて、同意を示すために相槌を打つのか、あるいは、もう少し知りたいからとすかさず質問を被せて掘り下げるのか。できるだけ”取材をする”という堅苦しい行為にならないように、取材対象者ときちんと会話をすることが重要なのだと私は思う。取材には必ず何らかのテーマを用意するのだから、そのテーマを取材者と取材対象者とで、できるだけ高み届くように、そのときは掘り下げ、掘り下げ、結果的に、これは業界的なワードで厭らしいかもしれないが―――お宝となるエピソードなりを取材者と取材対象者で掘り当てればいいのだ。そのとき、できれば会話に熱がこもったほうがいい。その熱を削がないように原稿に落とし込めれば尚いい。
これが基本だと思うのだが、実際はなかなか難しい。私もときには繁忙期があり、準備不足のときは、取材対象者との”会話”に集中できないときもあり、後になって反省することがある。

まず取材者に心構えがあって、取材対象者に対する誠意さえあれば、もはや原稿は成り立つものだと私は思っている。そして良い原稿は必ず誰かが見てくれている。この著者がいう「相場観」という言葉を使わせてもらえば―――趣味趣向や価値感までも含めた「相場観」の合う編集者が必ず見てくれているものだ。そして彼・彼女らは、書き手の私の仕事の幅も広げてくれる。現に今年、私は相場観の合う編集者たちに仕事の幅やステージを存分に広げてもらうことができた。
私の拙い経験から言わせてもらえば、編集者には色々な方がいて、編集にも様々なスタイルがある。書き手の私にかなりの自由を与え、ときに私が迷えば、そっと背中を押すようなアドバイスをくれる編集者がいる。私が心血注いで書き上げた原稿に対して、自身のイメージする原稿ととことん擦り合わながら、より洗練された原稿に仕上げようと心血を注いでくれる編集者がいる。どちらも私にとっては貴重な存在だ。私の書き手としての容量をどこまでも高めるチャンスを与えてくれる掛け替えのない存在だ。
そんな相場観の合う編集者に出会えたことは、非常にラッキーなことだし、とても有り難いことだ。今後も貴重なパートナーたちに、耳を傾けるときには傾け、切磋琢磨し、より良い原稿を世に送り出していきたい。この著書を読み返して、改めてそう思った。

さて、来年はどんな年になるだろうか。先日、同じフリーランスという立場で物づくりに勤しむ同い年の陶芸作家と、二人でささやかな忘年会をした。そして存分に意気投合した。俺たちは良い物をつくるという行為ばかりに注力してしまい(もちろんそれはもっとも大事なことなのだけれど、そこには、良い物さえ作ればそれで仕事の幅が広がるという思い込みがあるぞ、という懸念も含めて)、自身の作り上げた物を周囲に知らせる作業を怠っていやしないかと。いや、かなり怠ってきただろうと結論づけて二人で意気投合したのだ(時代を先んじる著名な作家さんたちはそれをセルフブランディングだー!と煽るのだけど、どうも私はスペック不足の感もあり…)。
上阪氏はこの著書で「私はかつて一度も営業をしたことがない」と書いている。それも私にはわかる。前記した相場観の合う編集者たちが仕事の幅を広げてくれるからだ。しかし、自身が心血注いだ成果物を、周囲に広めるための時間と余裕があるならばそれは積極的にやるべきだし、やはり物をつくることと同様にそこにも神経を注ぐべきなのだ、と地方在住の若い作家二人は年の瀬の「庄助」(美味いもん、旨い酒が揃う居酒屋。県庁近く。今年教えてもらった超おススメのお店。某有名サッカージャーナリストも御来店!)のカウンターで日本酒を呑み交わしながら語り合うのだった。

フリーランスとは、自由が与えられ責任が伴う一方、会社組織では当たり前のように備えている事務や経理や営業などの機能をすべて一人でこなさなければならない。そんなことは頭ではわかっていながら、これが結構疎かになりがちだ。だいたい、私の場合はかつて組織にいて、その窮屈さに耐え切れずにフリーランスになったような側面もあるだけに、経理や営業まで卒なくこなすことなど不可能なのだ。しかしながらその開き直りこそが今年は業務の停滞を招いていたのだとようやく悟り、こうして嘆いている自分を晒しているのだ。

来年の課題はまさにそこだろうと自覚している。いや、作家二人で共感したのだ。共感しただけにもう一人じゃないから心強い。来年の年の瀬は同じ会話をしないぞ、と心に誓ったのだ。振り返れば今年も、その辺りの私の至らなさを、幸運にも、そして愛情を注ぐように私に面と向かって言ってくれる仲間たちがいたが、私にはそのとき、それが重要なのだと気づくことができなかった。だが、今年うまくいかなかった仕事の、うまくいかなかった原因の一端には、やはり思い当たる節がある。そこは改善しないとならない。

まだまだやるべきことはたくさんある。ただし、今年はここまで到達することができた、という成果に対して満足感はないが達成感はそれなりにある。それはそれで良いと思っている。今は、前記した、来年に持ち越すことになる課題が、自身の改善と努力で、少しずつ前進していくのかもしれないと思うと、今度は、途端にバラ色の未来が待っているとしか思えず、今後クリアはそれなり困難になるだろう諸事象もいったん頭の外に置いておいて、少しだけ頬が緩ませながら、ある意味でこんな楽観的な自分の性格に、私はいつも助けられるのだ。

また来年も、一歩、一歩、着実に進んでいこうと思う。可能な限りの、誠意をもって。

今年一年、実際にお会いして会話を重ねた方々、あるいは、ネット上だけでもやりとりをした方々、大変お世話になりました。会話の一つひとつに、感謝しています。どれもこれも、間違いなく、有意義な時間でした。来年はぜひ、私の生業である文章に少しでも期待を頂けるならば、今年以上に全力で応えていきたいと思っています。

それでは皆さん、良いお年を。


 鈴木康浩

最近のお仕事

 12月になっていました。師走です。今年も終わりです。早いです。
 今年を振り返ってみてズバリ自分は何をやっただろうかと思うわけですが、これ、というものをひとつできればそれでいいと思うんです。それで満足するという意味ではなく、確実にステップアップしたなと思えるものが自分の中にひとつでも残せていればそれでいいんじゃないかと。
 
 そういう意味では、長年書こう書こうと思っていて書けなかったサッカー小説を書き始めたこと、これは書き手として重要な大きな一歩だったと思いたい、いや思います、強引に(笑)
 サッカー小説『それでも俺たちは昇格する』は、現在、アンダーグラウンド的に(笑)、サッカーを読む!Jマガにて絶賛連載中(ちなみにJマガはスマートフォン対応となりました。詳しくはサイトで)。最終節、千葉幕張と勝点2差で4位につけるレビン宇都宮。昇格決定戦となる大一番を制して1部に昇格できるか。この今週末更新分のお話で第一部が終了。その後の展開を只今検討中ですが、今後もバリバリサッカー小説はできるだけ休まずに書けるだけ書いていこうと思っています。

 さて、最近のお仕事ですが、本日発売、ジュニアサッカーを応援しよう!にてたくさん原稿を書かせてもらいました。請求書の確認をしていたら、今回21ページも書いていまして、もはやジュニサカのエースライターと言っていいんじゃないか説が浮上してるんですけど、僕の中で。誰も言ってくれないから自分でいいますけど。すべての原稿に魂を込めています。すべて面白いです。よろしくお願いします。

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ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.23

今回のテーマは「ドリブル」。で、僕が担当したのは以下の4企画。

●亘崇詞さんのFANATICO(こだわり)ドリブル学校
 Foot!でお馴染み亘崇詞さん(東京ヴェルディジュニアユース監督)の南米流ドリブル講座。V字テクニックを習得しよう!という企画です。このテクニック、Jリーガーでも意識していない選手、結構います。ちょっとしたことなんだけど、すごく重要なドリブルメソッドです。

●ジュニア年代の指導者に聞く『ドリブル指導論』〜ファナティコス 若林秀行監督
 群馬県高崎市に本拠を置く少年サッカーチーム、ファナティコスの若林監督にジュニアサッカー界で旋風を巻き起こしているファナティコスのドリブル突破法に深く突っ込んでお話を聞かせてもらいました。「(ハーフライン付近でボールをもらった)ストライカーはT字ポイント(ゴールラインとゴールエリアが交わる箇所)を目指してゴールに突進するようにドリブルする」といったようなドリブル哲学ですね。これね、わかっていると相手ディフェンダーに怖さが生じるんですよ。縦に来られるんじゃなくて斜めにゴールに迫って来られるわけですから。サイドバックのドリブルのコース取りにも重要なヒントを与えてくれますね。ファナティコスの練習を取材させてもらって、それと映像をたくさん見せてもらって、それをよーく感じました。若林監督は90年代に古河電工でプレーしていた方で、江尻さんやら影山さん(F岡山監督)やら阪倉さん(栃木SCヘッドコーチ)らと共にプレーしていました。「子どもは突然成長するから面白いんです。やめられません」とのこと。

●【コラム】8人制サッカー導入から見る、日本のジュニアサッカー界の未来
 今夏から全日本少年サッカー大会に導入された8人制サッカーについて、JFAコメントからJリーグジュニア監督から町クラブ監督さんらに話を聞きまくってコラムにさせてもらいました。8人制というか少人数制サッカーというのは、とどのつまり、個を育成するためのサッカーなんです。そこには、これまでのような”勝負”の概念は希薄なわけで、しかしながら少人数サッカーを推進するJFAと、全少というチャンピオンシップを目標に”勝負”にウェイトを置く現場の指導者たちの間には、その意識の隔たりが大きくある。にもかかわらず、その隔たりを擦り合わせるための話し合いもなかなか持たれていない。それが今、ジュニアサッカー界が克服すべき課題だろうなと。その辺を色んな方々のコメントを交えてまとめました。ぜひ。

●町クラブでもサッカーのうまい子どもは育てられる ◆小島洋邦【関前SC監督】
 そして好評連載の表題、なでしこジャパン、岩渕真奈選手(日テレ・ベレーザ)を輩出した関前SC小島監督のサッカー少年少女を育てるための育成メソッド。今回は監督とコーチ陣のお付き合いのお話。これは結構奥深いお話でして、どこの町クラブでも抱えている問題なのでかなり共感してもらえるのではないか、と。お父さんコーチというのは、これは親なので我が子に対する思い入れが、ときに自己中心的な危ない方向へと行きがちなんですね。そういうときの監督としてあるべき姿。これは大人と大人の問題ですので、組織のマネジメントという見方でも非常に勉強になります。少年サッカーチーム運営で悩まれている指導者の方もぜひ。

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サッカー批評 ISSUE53

■湘南ベルマーレ監督・反町康治流 戦術コーチング・メソッド

 表題のテーマで反町監督にお話を伺いました。インタビューは10月29日京都戦の翌日。その日は午後に味スタで東京ダービーがありまして、反町監督はFC東京を視察されてから来られたわけでして、まあ僕も東京ダービーを観戦してから合流したんですけどね。その試合直後にとある駅前の喫茶店で取材させてもらいました。反町監督、その週末に控えるFC東京戦も頭に巡らせつつ、非常に丁寧にお話くださって感謝しています。しかも、FC東京戦に向けてのお話も少しだけ聞けて、それであの試合後の会見で辞意を告げられたわけですから、ああそうか、あのときのあのお話、あの内に溜め込んだ感じ……僕の中で感じるものがありました。ライターとして、そういう監督、ギリギリの状況に置かれた監督が発する凄味というか、そういう雰囲気を共有できたこと、非常に貴重な経験だったと思いますし、自分の武器ひとつで生き抜くサッカー監督という職業に、僕はひとりのフリーランスとして哀愁と共感を覚えざるを得ないわけで。今後も反町監督の動向は気にさせてもらいます。どこかでまた、というか長いお付き合いをさせてもらいたいなと思っています。
 ちなみにサッカー批評の次号でも面白い企画を取材、原稿もすでに執筆済みで現在ゲラ校正進行中。クラブ経営に関する面白いインタビューが出来上がりつつあります。1月10日発売のサッカー批評issue54もよろしくお願いします。


■サッカー書籍
 あとはただ今サッカー書籍の制作が進行中。年が明けてしばらくしたらお伝えできるかと思います。年末年始もバリバリ働きます。


 それと最終節の草津戦、悔し過ぎて、思い出すと身体に悪いので、まだ録画も見直せていません。こんなことは初めてです。
 今月はこんな感じです。
 元気があれば何でもできる。
 今年は一度だけ風邪を引きそうになりましたが、何とか持ち堪えました。
 皆さん、お身体には気を付けて。


 鈴木康浩

最近のお仕事

こんにちは。最近のお仕事紹介です。

サッカー小説『それでも俺たちは昇格する』
かねてからここでもお伝えしていましたサッカー小説、ようやく重いを腰を上げて書き始めました。書き始めるまでに時間がかかるわけですが、今回Jマガさんで連載がスタートしましたのでもう待ったはありません。週二ペースでガンガン掲載されますのでガンガン書いていきます。テーマは「昇格」です。

『それでも俺たちは昇格する』−1− ※全文掲載の第1回
週2回の毎週木曜日と金曜日に更新日です。※有料です

あらすじは…
Jスーパーリーグ昇格間もない新興チーム、レビン宇都宮。今季初めて1部昇格争いを戦う中で、昇格するために必要なもの、自分たちに欠けているものを直視して打ちのめされながらも成長していく……という物語です。設定そのものはどこかのチームにそっくりですが(笑)、もちろんフィクションです。サポーターの喜怒哀楽なども盛り込んでいます。

サッカー小説は今後ガンガン書いていきたいなと思っています。今回はその第一歩。
このまま書籍にしてやんぞ、って気合い入れて魂込めて書きます。

ジュニア系不定期コラム
季刊誌『ジュニアサッカーを応援しよう!』で全国各所のジュニアサッカーを取材させてもらっているのですが、次号12月上旬発売に向けても諸々の取材を進めています。詳細はまた今度。

そしてその取材で感じたことをこれもJマガさんで不定期ですが自由に書かせてもらっています。
たとえば好評だった記事がこんな感じ↓ ※サッカージャーナルさんへの転載です
「怒鳴るだけの指導者」はプレイヤーズファーストを肝に銘じよ


書籍もろもろ
サッカー書籍についても同時進行で進めています。今から年末年始が怖いです…。
詳細は発売が近くなったらまたご連絡できると思います。


栃木SC
サッカーマガジンやSPO-COMで書いています。今後SPO-COMでは文字量アップで書いていきます。月刊なのでマンスリーに大事なポイントを絞ってノンフィクション調に書いてみたりも。次号10月20日発行号はそんな感じです。連敗中の急造ボランチ、高木和正と西澤代志也、ふたりの”連敗中の頭の中”に迫りました。

あと9月10日に発売されましたサッカー批評issue52でも『栃木SC J1昇格への道』と題した原稿6,000字を書いています。まだお読みになっていない方はぜひ。エンドぅ!


 鈴木康浩

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大人の皆さまへ

先日某所に取材に行ったとき、その道すがら、あるラグビーチームのポスターが目に留まりました。そのチームはかつてトップリーグで戦ったこともある強豪で、僕も取材させてもらった経験があるのですが、キャッチに「本気」と打って訴えているんです。
それを見たとき、正直、今頃かよ、と思いました。

そのチームと同じ地域にはサッカーJFLに所属するチームがあって、かつてJFLで優勝争いをする、やはり強豪でした。アマチュアの強豪で、その流れからJリーグ入りも切望するような声も上がり始めていたんです。

でも、そのラグビーチームは今トップリーグから降格し、そのJFLのサッカーチームもJFLの優勝争いから遠く離れた順位でリーグ戦を戦っています。
逃してしまったんですね、チャンスを。

あの流れがあったときに、それこそ「本気」で戦えなかった。

僕は両チームとも取材をしていたので「空気感」がよくわかっていたのですが、「本気」であると行動が変わります。必死だととにかく行動が早くなります。

「本気」は人を感動させます。人を突き動かす力があります。

でも、その2チームには、それがなかった。
再びチャンスがやってくるのはいつになるでしょう。もう10年待たないと来ないかもしれません。そういうチャンスは、色々な偶然やタイミングが重なって訪れるものだと思います。

今、チャンスが来ていることに気付くことは、意外に難しいかもしれません。

絶対に勝たなければいけない試合には勝たなければいけません。何としても、です。
骨が折れても、何があっても、絶対にものにする。

次勝てばいい、ではダメです。絶対に。
次戦うよ、ではダメです。次なんてありません。戦うのは、今なんです。

今の、このチャンスを自覚して、ものにする。
そうしないと絶対に上には行けません。次のステージには行けません。

僕はプロの物書きの端くれですが、そのくらいの自覚はあります。
絶対に落としてはいけない原稿は、もがいて、死ぬ気で、寝ないでも形にして、そして結果を残します。
必ず結果を残すんです。そうじゃないと生き残れません。チャンスを自覚して死ぬ気で取り組むのです。
それがプロフェッショナルでしょう? 違いますか? 

プロは必ずものにしなければいけません。
失敗してしまえば、次はありません。それで、ジ、エンド。
失敗した、でも次こそは…そんな生温い世界はありえない。それはアマチュアの世界です。
プロは結果を出すんです。何としても。厳しい世界だけど、それが現実です。



若いとそれに気付けないのかもしれない。またチャンスがあると思えてしまう。
だったら周りが気付かせるしかない。本人が訳がわからなくても、周りが頑張らせることはできるかもしれない。できないかもしれなくても、できるまで、ギリギリまでがんばらせる。

三十過ぎて、四十過ぎて、胸に手を当てると、誰しもが、「あのときもっとやっておけばよかった」と思い当たる節があります。
僕も若い頃に苦い経験をしたので、今、落としてはいけない仕事を落とすことは絶対にありません。

死んでもものにします。
その気概がないと絶対に上には行けません。

若い人には気付かせないといけないのかもしれません。

もう遅いでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
もうダメだ、これ以上は無理だ、もう楽になりたい…。でも、希望はその先にひょっこり顔を覗かせるものです。

大人のみなさん、よろしくお願いします。




 鈴木康浩

【Diary】ほいで?ほいで?ほいで?……という感じで

 9月になりました。そして来月は10月を迎えます。その次は11月、僕は誕生日を迎えます。

 月日が流れるのは早いものです。何もしなければあっという間に過ぎ去ってしまう。自分自身の成長を確かめる暇もないくらいの方が、実は一番成長しているのではないかと最近思います。猛烈に走りまくっていて、ふと後ろを振り返ったときに、おお、ここまで来たのか、と思えるような忙しさ。
  
 うーん、最近はそこまで追い詰められた忙しさはそれほどないですね。
 僕は今、ライフワークと化していた栃木SCの取材成果を小出しにできる媒体を持ち合わせていないので、取材計画をちょっとシフトさせて、徐々に少年サッカーに力を入れつつあったりします。
 サッカー界は狭いので、どこでどう繋がっていくかわからんものですが、少年大会でも全国少年サッカー大会くらいの大きな大会に行くと、色んなライターさんがいらしているので、そこで交流したりすると得るものはあるなあと感じる今日この頃。
 
 まあでも、貴重な経験もしております。 
 最近ある媒体で原稿を書かせてもらう機会を得たのですが、パソコンの前に座って、3日間原稿が書けない……。いやあ、焦りました。スタバ行って自宅に戻ってもんもんとして。初めての経験でした。まあ心の奥底のどこかで、でもどうにかするよ俺は、と過去の自分に自信を持ってみたりもしてましたが。結果、しっかり原稿は書けました。本当はもっと粘着質のある原稿を書きたかったのですが、仕方がない、今の自分の筆力でしょう。
 
 そのときは3日間で2食。お腹が空かないんです。3日経って体重計に乗ってみたら2kgも減ってました(笑)。びっくりです。
 
 でも力不足を痛感できたこと、今は嬉しく思ってもいます。
 やばい、もっとやらないと、これから生きていけないと本気で思いました。
 それからその媒体の研究をしたり、猛烈に色んな資料を読み漁ったり…。っ遅い!(笑)

 ラーメン屋俺の空の創業者が、まったくラーメンの作り方も知らないのにお店をオープンさせて、当然客足が遠のくわけなんですが、それから猛烈にラーメンの研究をして名を馳せる、というお話を聞いたことがありますが、必ずや自分もそうであってほしい、とふと思いました(笑)

 本当は系統立ててやらないといけないのだろうけれど、とにかく今は、この焦りと意欲がある程度落ち着くまでは、とにかく何でもかんでも貪ろうと思っております。
 
 これまでずっと瞬発力だけで原稿を書いてきましたが、それだけでは太刀打ちできんなこれはと思ったわけです。この原稿はもちろん瞬発力だけで思い付くままに書いているわけですが、それだけではダメなんだと感じた次第です。
 
 もっと汚いものを身体中に取り入れて、もっと地べたを這い付くばるような取材をしないと生まれるもんも生まれないだろうなと思うわけです。
 必死にその人の中に入って、必死に感じて、必死に書き殴って、どんどん贅肉を削ぎ落として、必要最小限のものだけで、ガツンと伝える。
 
 ツイッターは140字の世界ですけど、震災があって、140字の感動ストーリーが出回りましたよね。あれで心にガツンと響くわけです。結局、1400字の原稿も140字の原稿の連なりなだけであって。明石家さんまさんの話法でいえば、ほいで? ほいで? ほいで?……という感じでグイグイと、次!次!次!というプレッシャーの連なりというか。
 
 掴んで掴んで、絶対に離さない感じ。
 もっと吸引力があって、無駄がない、研ぎ澄まされた文章が書けるようになりたいと無性に思う、長月の夜でございます。
  

 鈴木康浩


◆ライター鈴木の今後の主な活動予定 
・サッカー小説(準備中)
・某社からサッカー本の書籍(準備中)
・ジュニア取材(ジュニアサッカーを応援しよう!)
・ジュニア系育成コラム(予定、サッカーを読むJマガ)
・栃木SC取材(サッカーマガジン、サッカー批評、SPO-COM)

※何でも挑戦しようと意欲が漲っておる最中ですので、このブログを
 読んだ編集者の方々、ぜひともご連絡下さい。 yas-s.19@hotmail.co.jp

【Diary】最近のお仕事

 いつの間にか7月になっていました…。
 月一回は更新しようと心に決めた今年の目標も叶いませんでした。来年に向けた反省です。
 今日は、最近の主なお仕事をばばばと紹介してみます。

クーバー


■ジュニアサッカー クーバー・コーチング キッズのトレーニングメニュー集 ボールマスタリー34【DVD付き】


 キッズの基礎的な能力をあげるためのトレーニングメニュー集。
 平易な表現でわかりやすく、しかもDVD付きなので安心です。
 歴史あるクーバーメソッドは子どもが急速に成長できる要素をトレーニングの中にふんだんに
盛り込んでいるんだなと感じました。
 撮影に立ち合いながら思いましたけど、モデルとなった子どもたちのボールさばきもうまいのなんの。今の子どもたちってすごいなーと感心してしました。
 今回、僕は編集協力の形でお手伝いさせてもらいました。



 
サッカー批評51

バルセロナ戦術アナライズ


 
 ■サッカー批評 ISSUE51
 
 サッカー批評51の巻末の方で「サッカー バルセロナ戦術アナライズ 最強チームのセオリーを読み解く」(西部謙司著)の書評を書かせてもらいました。
 書評を書くにあたってゲラを読ませてもらったのですが、やはり、バルセロナってすごいですね。世界中のどのチームよりも勝つために合理的な方法を、それをスーパースターたちが実践できていると。グアルディオラの求心力であり、クライフの哲学があってのものだと感じます。バルサはもっともボールポゼッションに優れたチームですが、ボールを失った瞬間の守備がまた合理的。メッシの動きを見ればそれはわかりますが、後方の守備配置をみながらバランスよくボールホルダーに忍び寄っていく。相手はあっという間に追い込まれている…。
 はっきり言って最高に良い本です。最高に面白いです。


 

 
ジュニサカ21


■ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.21

 お馴染みジュニサカでは、連載「町クラブでもサッカーのうまい子は育てられる 小島洋邦」を書かせてもらいっています。
 この連載で取り上げている関前SCという町クラブ、何回もこのブログでも紹介していますが、現在、女子W杯に日本代表の一員として参加している岩渕真奈選手(日テレ・ベレーザ)の出身クラブ。今回のW杯の第一戦でも終盤に投入されて大きな仕事を果たしました。
 監督の小島洋邦さんは指導歴20年のベテラン、町クラブの子ども育成法のノウハウをもったスペシャルな方です。
 
 今でもときどき、岩渕真奈選手は関前SCのグラウンドにやってきては子どもたちとボール遊びを楽しんでいるそうです。楽しんでいながら、負けん気の強さはやはり日本代表。「お姉ちゃん、もうやめようよ…」と言われてもやめないという・・・岩渕選手があそこまで辿り着いたことが頷けるひとつのエピソードだと思います。



フラットスイム


■最先端泳法『フラットスイム』で4泳法がきれいに泳げる!

 こちらも編集協力という形でお仕事させてもらいました。
 『フラットスイム』とは、水面に対して水平な姿勢で泳ぐこと。これまでの泳法に革命を起こすかのような泳ぎ方で、現在の主流の泳ぎ方になりつつつあるそう。中央大の高橋雄介先生のお話を伺って思ったのですが、これがとてもわかりやすいのです。
 
 難しいことを難しく説明することはそれなりの人ならばできますが、難しいことを一般化すること、平易な表現で誰もがわかるように伝える能力こそ、求められているのだと感じます。
  
 我らが栃木SC松田浩監督のお話も同じ。守備戦術を、わかりやすく、自らの体験に基づいた生きた言葉で表現されている。だから求心力が生まれる。 
 どの世界にも、どのスポーツにも、それは普遍的なことなんだなと改めて思いました。
 
 今月はこんな感じです。
 そういやブログデザインをリニューアルする話、どうなったんだ(笑)


 鈴木康浩

【Diary】サッカーライターになる方法

■てことで近況です

 おっと月一更新予定のブログが滞っている・・・ので更新。明日から6月ですか!
 しばらくブログをいじっていなうちに、なんか色んな機能が充実していますね。

 こんなになったり、こんなふうになったり、簡単にできるようになっていたので、びっくりしました。

 さて、ライターは自分の実績をアピールしないとダメだと方々から言われていまして、僕はその辺はまったく疎かにしてしまっいるので、そーか、やらないといけないんだなあと、漠然と思っていたりしている今日この頃です。

 まあこのブログはあまり更新しないので、更新したときだけ閲覧してもらっている感じなのですが、最近は、タイトルに決まって【告知】タグを付けさせてもらってまして、少ない読者の方ももううんざりしてしまっているのかもしれませんが、しかし懲りずに、最近書かせてもらった栃木SC関連の記事をリンクしておきます(笑)。すべて全文が読めますので、読んでみて面白かったら今後も期待してくださいね。

◎開幕5戦負けなしだった栃木が連敗した理由
◎好調栃木を左右するセットプレーを読み解く
◎F東京との対戦でみえた、栃木の相反するメンタリティー
◎サッカーは負けない!
◎グリスタが真っ赤に染まる日

 すべてJマガさんに寄稿した記事です。Jマガさんで書いている原稿は、試合のレビューやプレビューもありますが、基本的にはワンテーマコラムという形式でそのときの栃木SCの流れを読み取れるように努力しています。

 それからサッカーマガジンさんへの寄稿も、チームが上位をキープしていることもあり、露出が増えていきそうな予感。
 あと最近の鈴木の動きとしては、今、準備中のものもありまして、陽の目を見ましたら再びこちらでドデンと【告知】させてもらいますね。6月発刊の某専門誌にもバルサ本の書評を書いたりもしました。自分で言うのもなんですが結構気の利いたこと書いてます。
 それと、ブログのヘッダーだけデザインしてもらって、オフィシャルブログ化する準備も進めています。いつか変わると思います。いつになるかは気分次第です(笑)

■新たなライターさんが来襲!?

 それからですね、最近は、おかげ様でとちぎテレビさんの放送を見てもらった関係なのか、鈴木がライターをしているのだと、そしてそのブログを読んでいるんだぞと、そして将来はサッカーライターになりたいのだ、とかいう話を小耳に挟んだりすることがありまして、そーだよなーと。
 
 たとえば、栃木SCを書きたいと思っている新たなライターさんが出てきても不思議じゃないよなーと思ったりしもしていたので、その小耳に入った話にもピンと反応したのであります。

 新人が出てくると少ない食い扶ちの取り合いになるぞ、出る杭は打て!などとは考えませんから安心して下さい(笑)。たくさんの新人さんがいて、その上に少しライター歴の長い僕らがいるという構造が健全なわけでして、競争があった方が間違いなく市場は活性化されるわけでして、書ける舞台は間違いなく広がっていくんですね不思議なもので。そして僕らも質の高い原稿を書き続けないとヤバいぞと日々焦燥感に駆られながら生きていくと。僕は嫌いじゃないです。そういうギリギリ感が。

 全然関係ないし、畑違いもいいところですし、名前を出すのも失礼な話ですけど、ジャーナリストの田原総一朗さんですら、あそこまで登り詰めた今現在ですら、毎日不安で不安でしょうがないそうです。フリーで生きていく、というのはそういうことなんだろうなと思うし、実際、僕もフリーになってから、毎日が自転車操業のような感覚が正直拭えません。それでも、その代わりに掛け替えのないものを得ているので今こうしてこのほのかに幸せな生活を続けている。その掛け替えのないものが何なのかは、実際、なりたい人がなってみて、じっくりと感じてみてください。

■サッカーライターになる方法
 
 前置きが長くなりました。それでは本題ですが、サッカーライターになる方法です。第一線で書いているわけではない僕が言うのも何なんですけど、でもなりたいと思っている人がいるので僕の経験談だけ。
 まず名刺をつくりましょう。これである程度何とかなります。というか格好がつきます。ホントです。
 
 僕が取材を始めたのは、JFL時代の栃木SCが最初でした。2005年シーズンだったと思います。
 最初はメインスタンドで観戦する観客だったのですが、そのうち少しずつブログに感じたことを書いたりしていました。それから、やっぱり選手や監督の話が聞きたいなあと思って、一眼レフカメラを購入して、いかにも記者風に首からぶら下げて行ってみたんですね。栃木SCの試合があるJFL会場の受付に。グリスタだったかな? そしたら「取材か何かですか?」と聞かれたので、「はい、取材をしたいのですが」と言って、名前を書いて入ることを許されました。なんという、古き良き時代!
 
 もちろんJリーグでは通用しませんよ。ちゃんとした紙媒体に書いていないと、それと当然事前申請がないと取材はできませんので。JFLでも事前申請か確認の電話くらいは常識として必要ですので、同じ手口は使わないようにしてくださいね(笑)。
 サッカーを書きたい、そして、Jリーグの選手や監督の取材をしたい! と意気込んでいる若い人もいるかと思いますが、それをすぐに実現することは難しいと思います。専門誌など出版社に就職できればよいですが、それはごく少数の限られた人だけです。
 初めはアマチュアライターを目指せばいいのではないかと。僕も初めは9時5時の勤め人でした。で、土日に栃木SCの取材をして、ブログに思いっきり記事を書いていました。毎月決まったお金が入ってくるし、アウェー遠征も余裕しゃくしゃくで飛行機に乗りまくったりもできました。日銭をケチって夜行バスに乗って夜10時半には消灯されてしまい、翌朝までのなが〜い時間をどうやって過ごすんだ!と悶々として横になったんだけど、どこからかイビキ声がうるさくて、全然寝られねーべよ!なんて惨めで寝不足な朝を小倉で迎えることもありません。
 
 しっかり書けるようになった、原稿料も少しだけど貰えるようになった、その時点で思いきればいいと思います。アルバイトをしながらシフトしてく感じですかね。もちろん書くことで生活の糧を稼ぐ必要なんてどこにもありませんから、9時5時の仕事を辞める必要なんてないですけどね。
 僕が仕事を辞めたのは、覚悟を決めるためでした。書くための覚悟。原稿に向かう執念とか、強さを得るため、と書くと格好良過ぎるのであれですけど、若い頃の自分は本気でそう思っていました。今からその頃に戻って自分に言ってやりたいです、おい、おまえ目を覚ませと(笑)。
 まあだけど、この仕事、強さは必要です。精神的な強さですね。あと自分を磨く努力。なぜか。それが原稿に出てしまうからです。すべて出ます。断定できるか。言いきれるか。キレを出せるか。それはその人の強さです。日頃の姿勢がすべて。僕は東京のあるスポーツライターさんの事務所で鞄持ちのような生活を3年ほど続けたのですが、よく言われていました。「僕らの生活は24時間スポーツライターなんだよ」と。僕は商業用に原稿を書き始めて丸7年になりますが、その意味がようやく最近になってわかるようになりました。

 まあその辺の話は置いておいてと。 
 何も実績もないアマチュアでフリーな若者はどうすればいいのか。たとえば、栃木に住んでいるのならばJFLには栃木ウーヴァFCもあれば、関東リーグにヴェルフェたかはら那須もある。サッカーを書きたい人には絶対おススメですね。
「そんなんで本当にお金になるの?」
 そんな質問が飛んできそうですけど、なります。断定しますよ、必ずなります。
 すぐにはなりません。でもいずれなります。それはクラブのオフィシャルの仕事かもしれないし、そのチームやクラブを書いた原稿を読んだ編集の誰かから、あるいは、その取材現場で知り合った新聞記者さんやライターさんから「○○ってところの○○さんて人が、話したいって」とか連絡がきます。ほら、仕事ゲットじゃないですか。僕はそうやっていくつもの仕事をもらってきました。人づての人づてで輪は広がります。それだけサッカー業界は狭いということですね。自分がそうだとは言いませんが、良い仕事をしている人には必ず仕事が舞い込んでくる。ライター業に限らず、これはどの仕事でも同じだと思います。
 仕事が舞い込んでくるのがいつになるかはわかりませんが、サッカーを書くことが好きであればずっと続けられますよね? 我慢するという感覚とはちょっと違う。書くことが当たり前、別にお金なんかもらわなくてもいい、だって習慣だもん、といい切れるくらい書いていれば、いずれ必ず仕事になります。

■ひょんな調子で輪は広がる。サッカー業界は狭い!
 
 まずはブログなどに試合の感想文を書くだけでいいと思います。よくブログに記事を書いて人気を博して、それでブログ奨学金をもらって、なんて夢のようなストーリーを歩んでいる人たちがいますが、それを目指すのはやめたほうがいいと思います。相当な能力ですよあれは。アンテナを張ってそれをひとつの記事に集約できる、敏腕編集者的な能力ってどんな能力だか知りませんけど、ああいう感じで成功するのはかなり難しいです。要するに、誰もが手にできる素材だけを使って、それをうまく料理する能力ですね。相当キレる腕じゃないと、みんなが同じ素材を使ってそこでオリジナリティを出すのは難しいわけです。
 だったら自分の足で自分だけが得た素材で勝負する。その方がオリジナリティを出しやすいのは当然ですよね。
 まずはブログに書いてみる。そうやっているうちに、うーん、あの場面の選手の気持ちが知りたいなあ、あのとき監督はなぜあの選手を交代させたのだろう、とかいう気持ちが抑えられなくなってきたら、いざ取材申請をしましょう。現在のJFLがブログへの記事掲載を認めているのかどうかはわかりませんので、それは各クラブへ確認してください。もしブログ掲載がダメだとしても、どうしてもウーヴァの取材がしたい!気持ちがあれば、解決策などいくらでもであります。今は県内のスポーツを記事にしている媒体はフリーペーパーを含めて無数にありますので、その編集部に電話してみましょう。そして自分はブログにこんな感じの記事を書いてきた、だから取材をしたいんだ、と気持ちをぶつけましょう。そうすると「それじゃあ、お話だけでも」となる可能性はあります。
 ずいぶんと原始的ですね、と言われそうですけど、でもゼロから始めるってそういうもんです。 
 取材パスが下りて、現場に入ることが許されれば、あとはさっき書いたとおり。そしてチームやクラブへの愛情を原稿にぶつける。すると選手や監督に一目置かれて、ひょんな調子で輪が繋がっていきます。いい仕事をしていれば必ず輪は広がるので、ぜひチャレンジしてみてください。それを積み重ねているうちに、必ず大きなチャンスがきます。そのチャンスに全精力を注ぎましょう。自分の人生をその時間に委ねましょう。僕は栃木SCを取材する一方、ある季刊誌に毎回魂を込めて寄稿を重ねていたら担当の編集さんからある日声をかけてもらいました。一緒に取材をしたあとの電車内でした。「鈴木さん、書籍をつくりませんか?」と。それが栃木SCを取材していたライターが、なぜかセレッソ大阪乾選手のリフティング本を作るに至ったわけです。コツコツやっていたら辿りついたわけです。
 そんなこと計算してできるものじゃないですよね。であれば、目の前の仕事を完璧にこなす、その姿勢を持ち続けること。これしかないと思うのですよ。
 
 ちなみに僕は、当時JFLだった栃木SCの2007年シーズンまで取材をして一度上京しました。独立するに当たって、どうしても独学ライターであることへのコンプレックスが拭えなかったからです。前述したとおり、スポーツライターさんの鞄持ちを3年間。最初は給料はなし。朝早起きして弁当配達をしながら毎夕事務所に入り浸る日々。生きた心地のしない、身体が引きちぎれるんじゃないかと感じる、色んなものを詰め込んだ3年間でした。一日1時間睡眠を3週間続けて3人で一冊の書籍をつくったこともありました。その書籍が手元にありますが、めっちゃごちゃごちゃしてて、パッと見て読みづらく、しかもあまり売れなかったのですが、突っ走っている感じと勢いと情熱だけは各ページからひしひしと伝わってきます。

 この書籍をみるたびに、あの頃の自分はもっとやっていたな、もっともっとやらないといけないな、今はそんな毎日を送っているわけです。 
 商業的には失敗作ですが、僕の財産です。あー若いっていいなと思える(笑)


 鈴木康浩

【告知】「サッカーのチカラ 〜FOOTBALL WRITER'S AID〜」

cover


 またもや告知ですか?
 ええそうです。申し訳ありません。でもこれは大事な告知ですので、少々お付き合いください。 

 震災関連のチャリティー企画です。今回は電子書籍への寄稿です。テーマは「サッカーのチカラ」。とても大きなテーマだったので悩みまくりましたが、結局自分の強みは”身近にあるサッカー”でしかなかったので、正面切って栃木SCのお話を書きました。私エッセイです。サッカーのチカラで震災から復興する!という内容です。 
 
【電子書籍タイトル】サッカーのチカラ
【著者名】FOOTBALL WRITER'S AID
【定価】税込1200円(うち諸経費・手数料分を除いた1000円を寄付)
【販売先】honto(http://hon-to.jp)
【寄付先】財団法人日本サッカー協会(被災地のサッカー協会等を通じて復興支援に充てられます)
【発売】4月22日(金)
【購入方法】パソコン、iPhone&iPad、docomoスマートフォンのいずれかから(無料の会員登録が必要です)

 この企画の詳細はこちら↓
東邦出版・中林編集長のブログ記事
 
 全国107人のライターさんたちが、チャリティーとして寄稿しています。が、もちろんタダ原稿だからって署名記事である以上、そして震災の復興のために自分ができることは原稿を書くことだと、みなさん全力を尽くして「サッカーのチカラ」を表現されているはずで、筆者一覧を見てもらえばわかるとおり、僕なんかはもう名前が並んでみて恐縮……という感じです。僕の原稿はすっ飛ばしてもらって構いませんので、まさに大御所のみなさんの玉稿をお楽しみください。
 そして、最上部添付の画像。カバーイラスト&デザインを手掛けたのは、サッカーイラストレーターとして有名な五島聡氏です。モデルは鹿島・小笠原満男選手(岩手県出身)です。
 
 参加されたライターさんの一覧を下記しておきます。

1.青山知雄 2.赤沼圭子 3.秋元大輔 4.浅田真樹 5.安藤隆人 6.安藤正純
7.飯田留美 8.いしかわごう 9.石倉利英 10.井芹貴志 11.伊藤寿学 12.いとうやまね
13.岩本義弘 14.上野直彦 15.牛木素吉郎 16.内田知宏 17.宇都宮徹壱 18.江藤高志
19.えのきどいちろう 20.江橋よしのり 21.大住良之 22.岡田康宏 23.奥間翔
24.小澤一郎 25.オスカル草葉 26.小田尚史 27.小野寺俊明 28.海江田哲朗 29.籠信明
30.粕谷秀樹 31.片野道郎 32.金子裕希 33.上岡真里江 34.神谷正明 35.川内イオ
36.河治良幸 37.川端暁彦 38.川端康生 39.川本梅花 40.菊地正典 41.菊地芳樹
42.北健一郎 43.熊崎敬 44.倉敷保雄 45.後藤健生 46.五味幹男 47.小室功
48.是永大輔 49.斉藤健仁 50.斎藤慎一郎 51.サカクラゲン 52.佐藤拓也 53.佐藤円
54.佐山一郎 55.澤山大輔 56.島崎英純 57.島田佳代子 58.清水英斗 59.下薗昌記
60.下田哲朗 61.白瀬まゆ美 62.杉江由次 63.祐保博美 64.鈴木潤 65.鈴木智之 
66.鈴木康浩 67.壽山知里 68.高村美砂 69.多岐太宿 70.田中滋 71.田中直希
72.土屋雅史 73.戸塚啓 74.豊福晋 75.中倉一志 76.長坂英生 77.永田淳 78.中田徹
79.中野和也 80.西岡明彦 81.西部謙司 82.馬場康平 83.早草紀子 84.原田公樹
85.ひぐらしひなつ 86.平床大輔 87.平山佳代 88.広瀬一郎 89.黄慈権 90.藤村仁美
91.前島芳雄 92.松尾真一郎 93.松原渓 94.ミカミカンタ 95.武藤文雄 96.元川悦子
97.森哲也 98.森雅史 99.守本和宏 100.矢沢彰悟 101.矢内由美子 102.山本浩
103.湯浅健二 104.吉崎エイジーニョ 105.頼野亜唯子 106.六川則夫 107.ロナウジーニョ
※敬称略、五十音順

 ……ロ、ロナウジーニョ?


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