2015年06月15日

田中眞澄さん蔵書の市場還流について


6月11日、フィルムセンター(NFC)相模原分室より第1回田中蔵書搬出作業を、古書店「地球フォーラム」の島村氏とともにおこないました。
田中眞澄さんが亡くなったのは2011年12月30日のことですから、あれから3年半の年月が経ったことになります。
その後、5人のメンバーで「田中眞澄蔵書目録作成委員会」(通称・田中部)なるものを立ち上げ、著作権家継承者の御妹Mさん、NFCさんの協力を得て蔵書の奥付などをコピー、入力する作業を行ってきました。
作業を終えた蔵書は、映画関連はNFCが引き取り「田中文庫」(仮称)として収蔵される予定になっています。ボリュームは段ボール箱で200を超えます。

田中部が奥付コピーについてNFCの部屋を使用できるのは今夏8月末までとの約束です。
そろそろ、作業を終えた蔵書の整理を具体的に考えねばならなくなった立春の頃、別件で島村氏に会ったとき、田中蔵書整理について相談してみたところ、「古本屋は静脈ビジネスです。市場に還流させるお手伝いをいたしましょう」と快く引き受けてくれたのです。
これで展望が開けました。

奥付コピーは原本としてエクセル入力のテキストとなります。作業を終えた箱は、NFCの定期便に載って相模原分室に運ばれ、そこでNFC収蔵本が回収されて書棚に入り、残りは当方で処分する、という手はずになっています。
その初回が6月11日だったのです。

作業開始は午後1時からと、NFCさんとの約束です。
まずは市場に還流できない資源化物資の引き受け先を確定せねばなりません。
11時20分、あらかじめサイトで調べておいた相模原市北清掃所の下見から始めました。
HPをみますと、引き受けてくれると読めましたが、対応に当たった職員は、
「事業所から出る廃棄物は事業所が契約する業者を通じて行うことになっており、当工場では引き受けられない。引き受けるのは相模原市民のものだけです」
と言い張るばかりで、がっくりです。
じゃあどうすればいいんだということで、職員と掛け合っておりますと、奥にいてその様子を聞いていた職員が、相模原の資源化事業会社一覧という書類を差し出し、「この中から択んで掛け合ってみたらどうでしょう」とのこと。

事業者の中に、NFCの近く、東淵野辺にある「丸河紙業」という、どうやら紙専門らしい業者名を見つけ、電話しますとピンポン、一発でオーケーとなりました。
工場立地はNFCから車で5分とかかりません。しかも無料で、連絡くれれば取りにも来てくれる、とのこと。これで一安心。
相手側からすると、そこまでまとめてくれるなら大助かりです、ということでしょうか。後刻、トラックで受け取りに来てくれた若者も終始笑顔を絶やさず、とても感じのよい業者で、win-winの関係とはこのことか、と。
今後ともよろしく、でありました。

資源整理のスキームが整ったところで軽食、1時から作業を開始しました。
1時間に10箱のペースで、30箱を整理、市場還流用の蔵書を車に搭載。
車両は島村氏所有のバンタイプの自家用車ですが、空いたスペースにビッシリの量を詰め込みました。
あとで調べたら550冊あったそうです。
資源化廃棄分は12箱、当初の目算より多く、40%の割合でありました。
これが今後の作業の目安になるものと思われます。

島村氏の今後の作業としては、地球フォーラムの在庫とするものと、神田の市場に出すものと、仕分けするそうです。
神田に出すときは、小生も見学に出かけたい旨申し出、快く引き受けていただきました。
在庫品はアマゾンを通じてネット販売され、市場に戻ります。

最初は冷や汗ものでしたが、その後は滞りなく進められ、どうやら今後のイメージもつかめた、という、まずまずの初日でありました。

今頃はきっと、御妹さんへ第1回の買い取り価格が提示されるころでありましょう。


yas_terui at 17:09│ 書物