2015年09月20日

JAPAN驚愕の勝利と渡欧日程


 ブックデザイナーのJKさんから嬉しいメールをいただきました。

 以下はそのメールです。(JKさん、無断掲載をお許し下さい)

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照井様

お元気ですか。

ひょっとしたら、ラグビーのワールドカップを見にイギリスでしょうか。

昨日の日本チームは素晴らしかったですね。

感動しました。

ブライトンの会場でご覧になっているかもしれないと思い、テレビで観客がうつるたびに探しました。

             *
 以下はその返信です。   


JKさま  メールありがとうございます。

わたくし、TVでみていて、カーン・へスケスがトライを決め、勝利を決定した後、しばし感涙にむせんでおりました。
ラインアウトを起点に後半28分、FB五郎丸が決めたジャパン二つ目のトライが素晴らしく、この時点で勝ち点は取れるとは思っておりましたが、
(それだけでもすごい! のに)  まさか
生きている間に南アに勝つ日が来るとは、夢にも思っておりませんでした。
生きていてよかった。

イングランドへの渡航日は10月1日、コッツウォルズ地方のバートン・オンザ・ウォーターを拠点に、
ジャパンの第3戦(対サモア。10月3日、ミルトンキーンズ)、第4戦(対USA。10月11日、グロスター)を観戦、
その後パリに渡って3泊4日、16日帰国の予定です。

途中、ロンドンでアイ・ウェイウェイ展、パリで高橋龍太郎コレクション展とポンピドーへ行く予定を立てております。

帰国して、ジャパンのノックアウト・ステージを見ることができたら、どんなに素晴らしいことでしょう。 いま、幸せな気分です。ありがとう。   

              *

これを機会に、日本でラグビーを観戦する人が増えたら嬉しい。
というのは、
ラグビーほど西欧文明の核心を表現するスポーツは、他にないからだ。

西欧文明はギリシャ・ローマの文化圏の中、ライン川とセーヌ川の間の地域に中世初期、三圃式農業が成立することによって生産力と人口の爆発が起り、十字軍戦争、大航海時代、帝国主義へと膨張を続けた。
これだけならアメリカと大して変わらないのだけれど、西欧文明の倫理の核心には「オフサイド・ルール」がすえられている。
かんたんにいうと、「あらかじめ敵陣にいたプレイヤーはオフサイド・プレイヤーであり、プレイに参加してはならない」というものだ。
これは、豊穣儀礼の一形態として発達したフットボールの競技規則(Law)の核心的倫理であり、多くの市民はフットボールを通じてこの倫理を学び、西欧市民社会の倫理として浸透していく。
サッカー(Association Football)にもあるが、ラグビーでのそれがもっとも厳しい。そして、アメリカン・フットボールに「オフサイド・ルール」は存在しない。
(と、はじめは書きましたが、アメフトに詳しい友人から、尾骶骨みたいな、痕跡のようなものはあります、と指摘された)


一般的に、アメリカにわたるとスポーツ・ルールから「オフサイド」の倫理は消えてしまう。
ふつう「外務省」と呼ばれる国家組織が、アメリカでは「国務省」となる所以だ。
アメリカには「敵陣/自陣」の概念が基本的になく、したがって「オフサイド」も存在しない。
F.ルーズベルトの時代、アルマジロのようだった保護主義から「世界の警察」へと、一挙に変貌を遂げたのはそのせいで、このアメリカ文明の土壌を培ったのは、おそらく「西部開拓史」以来の膨張願望であろう。

その西の外れ(アメリカから見れば)に日本はある。その手先に安倍自民党がいるわけだ。
アメリカ保護主義の橋頭堡・日本と帝国主義の衣をまとう保護主義アメリカ。

でも、アメリカは変わりつつある。「凋落の始り」を指摘する人もいる。
だが、どうだろう。
東海岸、西海岸を問わず、ラグビーの競技人口、観戦人口が増えつつある。
この傾向と相関性について、しばらく観察を継続していく必要があると思う。




                    


yas_terui at 17:07│ ラグビー | 身辺雑記