2016年02月25日

6月スコットランド戦の指揮官は中竹竜二

2月23日夕刻、電車の中で偶然、ラグビー協会の有力者Q氏と会った。並みのラグビーファンなら誰でもその名を知っている人だ。
面識があったわけではない。
わたしが開閉ドアの脇に立ち、JRFUメンバーズ・クラブの会報を読んでいるとそのドアから乗り込んできて、互いに目を合わせた。
Qさんですね、と確認すると、「そうです」と笑顔で答え、それからまるで旧知の間柄であったかのように会話が始まった。

いま一番知りたいことから話を切り出してみた。
6月のウインドウマンス、ジャパンはスコットランドを迎えて、豊田スタジアムと味スタでテストマッチ2戦を闘う。しかし、いまだにジャパンの指揮官が決っていない。
次期代表監督はジェイミー・ジョセフに決ったが、ジョセフの6月はハイランダーズ(NZ)のヘッドコーチで、SRリーグ戦の真っ最中、日本にやってくる事など契約の中に書かれているはずもない。着任は早くて8月になるだろう。

Q氏はあっさりと答えてくれた。
「中竹さんでしょう。正式発表はまだですが、その線で進んでいます」
それ以上聞くことははばかられた。いまは、コーチング・スタッフを固める事に時間を使っているものと想像された。
だが中竹竜二はジャパンU-20の監督で、6月にはチャンピオンシップをかけた世界大会がある。
Q氏の言を信ずるなら、近々、U-20監督の交代人事が発表される事だろう。
そのときに6月スコットランド戦の指揮官名も発表になるはずだ。
中竹竜二は、ポスト・J.ジョセフのジャパン監督構想、青写真の中にもその名前が刻まれているはずだ。

「RWC,イングランドには行かれましたか」と尋ねられ、その後の日本に起きたラグビー・ブームの着地点についての話に移った。
そして、「2月27日のサンウルヴズの第1戦のチケットはお買いになられました?」と。
6000円の席を買いました、と答えると、「高いですよねぇ」と笑った。
でも、海外に行くことを思えば、と、わたし。
すると「日本協会がサンウルヴズを立ち上げる事ができなかったら、ワールドラグビーはRWCの2019年日本開催を白紙撤回する、という腹だったのですよ」と。

このことも初耳だった。
日本協会のマネジメント力の圧倒的欠如は長年の宿痾であったが、エディ・ジョーンズが次期日本代表監督を辞退し、ジャパンがRWCで3勝をあげているあいだも、日本協会は次期RWC開催に向け、薄氷を踏み続けていたことになる。
この宿痾は、現在に至るも改善されたとはいえないのが現状である。
ジャパン戦士たちの勇気が、日本の世界への赤っ恥晒しを防いでくれたのだ。
あのアメリカ戦の後、五郎丸の涙は、ほんとうに重い。

どちらまで? 「府中です」とのこと。
サントリーですか、東芝ですか? の問いには答えてくれなかったけれど、わたしの贔屓チームは東芝ですといい、東芝の富岡鉄平監督の任期を尋ねると、
「彼は今年までのはずです。東芝の監督はだいたい3年で交代するのが原則になっていますから」
次期監督の最有力候補は広瀬俊朗選手?
「それはありえることですね」とのこと。

今年の夏に発表されるチーム・メンバー表で広瀬選手がコーチ兼任かなにかになっていたら、この路線は固いとみていい。
まあ、広瀬俊朗はいずれ日本協会の改革も担ってくれなくては困る人材とは、大方の諸君も認めるところであろう。
ただ、彼の著書『なんのために勝つのか』を読んだが、内容が奇麗事にすぎる。その点で期待が外れた。
大鉈を振るえるくらいの膂力を、ぜひ身につけてほしいと願っている。

今度秩父宮かどこかであったら、Q氏は私の顔を覚えていてくれるだろうか。
15分ほどの、まるで夢の中の出来事のような立ち話だった。
別れの握手をして、わたしのほうが先に停車駅で降りた。
Qさん、お付合いくださって、ありがとう。

*(補記1) 上記の記事をアップしたのは、24日午後5時。同じころ、東芝から新規入団選手と退団選手の発表があった。
退団選手リストの中に、広瀬俊朗の名があった。彼は来期、プレイしない。
ということは、来期を次期監督に向けての修業期間とする、ということなのだろう。
3月1日に記者会見を開く、ということだ。注目したい。(25日記)

*<補記2> 3月10日、日本協会は4月末から5月にかけて行われるアジア・チャンピオンシップの指揮官に中竹竜二、6月のカナダ戦、スコットランド戦にはマーク・ハメットが就くことを発表した。
アジア選手権4試合のスコッドはA代表クラスとU−20組の混成になるだろうが、キャップ対象になるはずだ。当然、6月のU-20の指揮も中竹が執ることになるだろう。
協会はここに来て、ようやくM.ハメットとの折り合いをつけたようだ。
順当な落とし所に収まってよかったのではないか。(3月10日記)




yas_terui at 18:27│ ラグビー