高校時代004

 最近、某書籍の企画で、朝鮮高校について思い出してほしいと言われる機会がありました。そんな時代もあったっけ? もうすっかり忘れていました。


 正直、高校時代なんて万国共通で、バカでしょうもないじゃないですか。

 ちょっとマシなのが大学というくらいで、もうね、あの3年間いらないから3年若返らせてほしいくらいです。もし、もう一度通えと言われたらタダでもお断りしますよ。

 もはや高校に有料で通う意味がよくわからないので、その文脈だけでいえば朝鮮高校無償化もアリなんじゃないですかね。


 というわけで、朝鮮高校でのエピソードを一つ紹介したいと思います。


 朝鮮高校独自の活動に、「模範クラス創造運動」というものがありました。

 学業、団結力、生徒会活動など全てにおいて模範的なクラスが年度末に朝鮮総連から表彰されるというものですが、私のクラスも高校最後にこれを受賞しようと躍起になっていました。


 そして我がクラスでは模範クラス獲得に王手をかけるため、早朝に学校の近隣を掃除しようということで一致していました。


 しかし私はあまり乗り気になれず、そもそも早起きができなかったので連日ブッチすることを繰り返していたのでした。


 そしてとうとうある日、放課後のホームルームで班長のパク君(仮名)が言いました。


 「今日、朝の掃除に来れなかった人は立って総括してください」


 ついに来たぜ……
 そこで私とほか数名がその場に立たされ、反省の弁を述べさせられたのですが、パク君は責めることはせず、あくまで穏やかに「みんなで頑張ろうとしているのだから、ここは協力し合おう」と語りかけてきました。
今思うと、パク君の社会人能力は高かった。パク君ごめん。


 そして教室内が「パク様の言うとおりだ!」「パク君マンセー!」みたいな雰囲気に包まれる中。


 私はつい
「ていうか、これって意味あるんですかね?」と言い放ってしまいました。

 瞬時に凍りつく教室の空気。


 私「模範クラスが欲しいからって今までやってなかったことをやり始めるのって動機が不純じゃないですかね? 

 あと第一に、日本人の家の前とか勝手に掃除したら
これまで以上に怪しまれるんじゃないすかね?


 やっちまいました〜。

 すると、瞬く間に公開処刑が始まったのであります。


「お前ふざけんな!」

「何考えてんだ」


 もう張成沢さん状態でした。


 その後は肩身が狭かったですね~。

 翌朝、しぶしぶ掃除に行ったときのクラスの冷ややかな目線が忘れられませんね。陰で「実は私もやりたくないと思ってたの」と言ってくれる人は何人かいましたけどね。


 まあその後、無事に模範クラスをもらえたので一件落着でございましたけども。朝鮮大学入学後もしばらくは睨まれてましたねー。


 このように、皆で一丸となって取り組もうとしているとこを、一人の空気読めない奴が余計なことを言って乱す。エピソードの外皮が独特なだけで、内容的にはどこの集団でもよくある話です。


 まあ高校生活はこのように悲喜こもごもで、平凡な毎日でした。

 学校での教育内容も含め、卒業生一同「たまたま在日朝鮮人に生まれた若者が通う高校」という認識でしかないんですが、どうして外野が「工作員養成学校」とか「反日教育をしている」とか悪し様に言うんですかね~。とても不思議でございます。

「思想教育」については「先生がまた何か言ってるな」程度。むしろ朝鮮高校に通ったことで、拗らせマージナルマンにならずに良かったです。


 あ、ちなみに高校の友達数人とは、今でも仲良くやっております。

 上記の朝掃除事件も、「青かったねお互い」ということで和解しておりますw