女優の広瀬すず(18)が主演する映画「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」(監督河合勇人)の初日舞台あいさつが11日、都内の映画館で行われ、広瀬のほか、中条あやみ(20)、山崎紘菜(22)、富田望生(16)、福原遥(18)、真剣佑(20)、天海祐希(49)らが登壇。劇中で広瀬演じる主人公の父親役を演じた「TKO」の木下隆行(45)がイベントMCを務めた。

 映画は福井県立福井商高のチアリーダー部「JETS(ジェッツ)」が活動を始めてわずか3年で全米優勝の快挙を遂げた実話をベースにした青春物語。「この映画を通じて、私自身、辛いなとか頑張らなくちゃいけないなと思うことも多々あったけど、努力をすることは忘れちゃいけないなと心から思った。夢を見たり、いろんな可能性だったり、希望に満ちた未来がたくさん待っていると思うので、同世代の皆さんはもちろんですけど、いろんな世代の皆さんに刺さる、思いが詰まっていると思う」とアピール。「私もJETSに負けじと頑張ろうと思うので、自分とも闘いながら負けないように強く、美しく、立っていてください」と出演者同士で円陣を披露し、力を込めた。

 作品の内容にかけ、自身が応援したいことを聞かれた広瀬。3月に高校を卒業し、社会人としてのスタートを切ったばかりということで「これから学生じゃなくなる。新しい世界というか、スタートラインに立った感覚。同じように思っている同世代の皆さんを応援したい」。同世代の人たちへのエールを求められ、「学校の中で自分の知っている人たちや大好きな人たちが待っていてくれる居場所があったのが本当に自分の心の支えだった。それがなくなって、慣れない環境だったり、いろんな出会いがあって、考えていかないといけないことが今まで以上に増えることがあると思う。諦めずに、努力をすることを忘れずに、一緒に頑張っていけたらいい」。

 鬼コーチを演じた天海は「(共演の若手陣は)キラッキラしてました。現場でも頑張ってくれているだけで、私たちの背中をどんどん押してくれた。同世代の、心の奥底ではもう一歩頑張ろうて思っている方すべてを応援したい。40代、50代まだまだですよ。キラキラパワーをいただいて、私ももう一つ頑張っていきたい」と話した。

 モデルとなった「JETS」は5日に米・オークランドで行われた全米チアダンス選手権のインターナショナル・チームパフォーマンス部門で見事優勝し、5連覇を達成。吉報に広瀬は「私が前の日も眠れなくて、朝も早く起きて、聞いた瞬間に涙しました。本当に凄いんだなと思って」と感心しきり。舞台あいさつの会場に、「JETS」を指導する五十嵐裕子先生も駆けつけており、天海も「関わった人間は応援してますから、頑張ってください!」とエールを送っていた。