ベトナム100%子会社の業績好調で預金が潤沢になった場合、現地銀行に定期預
金で高利回り運用するか、日本の親会社へ配当するかの選択が可能です。ベトナ
ムの金利は、年6%超の場合があり、超低金利の日本とは大違いですが、カントリ
ーリスク、金融リスク、インフレリスクは、日本より高いのが実情です。
ベトナムの銀行に定期預金で運用する場合、できるだけ分散投資で信用が高い銀
行への預け入れが賢明です。5000万円相当のドンを保有なら、5行で各1000万円
という具合にです。わずかな金利差に目が行きすぎて、少数の銀行にまとめて多額
な現金を預け入れないようにしたいものです。破綻リスクには、最大限、留意すべき
です。
日本の預金保険は、1,000万円まで保証されますが、ベトナムではわずか5,000万
ドン(約25万円)ですから、ベトナム現地の銀行にドンで預金するよりは、日本のメガ
バンクの現地口座にドルでの預け入れをしておくことで、リスク回避することもできま
す。金利とリスクのバランスをよく考慮してから意思決定すべきです。
資金を日本に親会社に還流なら、日本の親会社への配当です。ベトナム子会社に
おいて、繰越欠損金がない場合、法人税引後利益を親会社へ年1回だけ配当は可
能です。日本への送金時、ベトナムでの課税はありません。日本の親会社では「特
定外国子会社等からの受取配当金の益金不算入の規定」で95%益金不算入で課
税されません。